Focus To-Doの無料版でできることと、ポモドーロでタスクを進める使い方


この記事のポイント
- ✓Focus To-Doの無料版でできることを
- ✓App StoreとGoogle Playの公式の紹介文で整理
- ✓ポモドーロのタイマーの設定
Focus To-Doは、ポモドーロのタイマーとToDoリストを1つにまとめたアプリです。無料でダウンロードでき、タスクを登録してタイマーを動かすだけで、何にどれだけ集中したかが記録として残ります。ただ、無料で入れたものの、タイマーを数回動かしただけで使わなくなる人も少なくありません。続かない理由の多くは、アプリの機能ではなく、タスクの分け方とポモドーロの使い方にあります。この記事では、Focus To-Doの無料版でできることを公式の紹介文で整理し、アプリ内購入の金額も確かめたうえで、ポモドーロでタスクを進める具体的な使い方を説明します。タスクに必要なポモドーロの数を見積もる方法、記録の振り返り方、仕事と勉強の例まで扱います。自分の集中の管理はFocus To-Doで、ほかの人と進める仕事は Pinateca のような共有のボードで、と道具を分ける考え方にも触れます。
Focus To-Doとはどんなアプリか
Focus To-Doは、ポモドーロ・テクニックという時間の使い方と、ToDoリストを組み合わせたアプリです。iPhone、iPad、Apple Watch、Mac、Android、Windows で使え、ブラウザの拡張機能もあります。App Storeの紹介文では、次のように説明されています。
Focus To-Doは、ポモドーロテクニックとTo Do Listを1つに統合したアプリです。To Do Listへのタスクの設定と整理を行うことができ、フォーカスタイマーを用いて仕事や勉強に集中することができます。 出典: apps.apple.com
ポモドーロ・テクニックとは、25分間ひとつの作業に集中し、5分間休む、という区切りを繰り返す時間の使い方です。25分の区切り1回を「1ポモドーロ」と数えます。Focus To-Doの紹介文でも、使い方として「完了したいタスクを設定する」「ポモドーロタイマーを25分間設定し、集中して作業を開始する」「タイマーが終了したら5分間休憩する」の3つの流れが示されています。
タスク管理のアプリは数多くありますが、Focus To-Doの特徴は、タスクごとに「どれだけ集中したか」が自動で記録されることです。ToDoリストは「何をやるか」を管理する道具で、カレンダーは「いつやるか」を管理する道具ですが、Focus To-Doは「どれだけやったか」まで残します。この記録が、あとで説明する見積もりと振り返りの土台になります。
Focus To-Doの無料版でできること
App Storeの表示では、Focus To-Doの価格は「無料 · アプリ内購入」です。無料でダウンロードして使い始められ、一部の機能や使い方のためにアプリの中で購入する仕組みになっています。App Storeの紹介文とGoogle Playの紹介ページに挙げられている主な機能は、次のとおりです。
ポモドーロのタイマー
・タイマーの一時停止
・タイマーと休憩の長さの調節
・タイマーの終了前の通知
・短い休憩と長い休憩の使い分け
・タイマーの終了後の休憩のスキップ
・連続モード(作業と休憩を自動で続ける)
タスクの管理
・タスクとプロジェクトの整理
・「毎週月曜日」のような定期的なタスク
・リマインダーの設定
・サブタスク(タスクを小さな項目に分けたチェックリスト)
・色分けによる優先度
・タスクごとに必要なポモドーロの数の設定
・メモ
記録と振り返り
・集中した合計時間
・集中時間のガントチャート(1日の中でいつ集中していたかを横棒で表したもの)
・完了したタスクの統計
・プロジェクトごとの時間の配分
・完了したタスクと集中した時間の推移のグラフ
・日、週、月ごとのレポート
そのほかの機能
・端末の間の同期(iPhone、Mac、Android、Windows、iPad、Apple Watch)
・集中した時間で植物を育てる「フォレスト」
・集中するときに使うアプリを決めておく「ホワイトリスト」
・タイマーの終了の通知音やバイブレーション、作業中のホワイトノイズ
・画面ロックの防止
・ホーム画面のウィジェット
ここで注意したいのは、紹介文に挙がっている機能のうち、どれが無料で、どれがアプリ内購入の対象かを、紹介文だけでは区別できないことです。公式サイトにも、無料と有料の違いを並べた表は見当たりません。購入を考えるときは、アプリの中の購入画面で、対象になる機能を確かめてから決めます。
アプリ内購入の金額
2026年10月13日時点で、App StoreのiPhone版の紹介ページの「アプリ内購入」の欄には、次の3つが表示されています。
| 表示 | 金額 |
|---|---|
| 永久 | 2,000円 |
| 三ヶ月 | 600円 |
| Focus To-Doプレミアム | 300円 |
Mac版の紹介ページにも、アプリ内購入として2,000円と600円の項目が表示されています。「永久」は一度の支払いで期限なく使える形、「三ヶ月」は3か月ごとに払う形と読めますが、それぞれの対象や更新の条件は、購入画面の説明で確かめてください。端末やストアによって金額や表示が違うことがあります。
金額の比べ方の目安として、3か月ごとの600円を1年間続けると2,400円になり、「永久」の2,000円を上回ります。1年以上使い続けるつもりなら、一度の支払いのほうが負担は軽くなる計算です。逆に、使い続けるか分からないうちは、無料のまま1か月ほど使い、続けられると分かってから購入を考えるのが無難です。
ポモドーロでタスクを進める基本の使い方
ここからは、Focus To-Doでポモドーロを使ってタスクを進める方法を、手順に沿って説明します。
手順1. タスクを「25分の単位」で考える
ポモドーロを使うときに最初に変えたいのは、タスクの書き方です。「企画書を作る」のような大きなタスクは、25分のタイマーを何回動かせば終わるのかが見えません。「企画書の目次を書く」「競合の資料を3社分読む」「1章の本文を書く」のように、1回から4回のポモドーロで終わる大きさに分けます。分けきれない場合は、サブタスクとしてタスクの中に並べます。
手順2. 必要なポモドーロの数を見積もる
Focus To-Doでは、タスクごとに必要なポモドーロの数を設定できます。「目次を書く」は1回、「1章の本文を書く」は3回、というように見積もって入力します。見積もりの合計を見れば、今日のタスクが1日に収まるかどうかが分かります。1日の集中の時間が4時間なら、ポモドーロは8回から9回ほどです。今日のタスクの見積もりが15回なら、半分は明日に回す必要があります。
手順3. タイマーを動かしたら、ひとつのことだけをする
タイマーを動かしたら、25分間はそのタスクだけに取り組みます。メールの確認やチャットの返信は、タイマーが鳴ってからにします。途中で思いついた別の用事は、Focus To-Doに新しいタスクとして登録だけしておき、すぐには手を付けません。
手順4. 休憩は必ず取る
タイマーが鳴ったら、作業が途中でも5分休みます。続けたほうが早く終わるように感じても、休憩を飛ばすと午後の集中が続かなくなります。Focus To-Doでは休憩をスキップすることもできますが、使うのは締切の直前など、どうしても必要なときだけにします。何回かのポモドーロのあとに、長めの休憩を取る設定にしておくと、半日続けても疲れにくくなります。
手順5. 1日の終わりに記録を見る
1日の終わりに、レポートで集中した時間と完了したタスクを確かめます。見積もりより多くかかったタスクがあれば、その理由を一言メモしておきます。この記録が、明日以降の見積もりの精度を上げます。
ポモドーロが続かない5つの理由と、その直し方
Focus To-Doを入れたのに続かなかった、という人の話を聞くと、理由はだいたい次の5つに分かれます。どれもアプリの問題ではなく、使い方を少し変えれば直せます。
理由1. タスクが大きすぎて、終わりが見えない
「報告書を作る」のような大きなタスクにタイマーを動かすと、何回動かしても終わらず、やる気がなくなります。前の節で説明したように、1回から4回で終わる大きさに分けます。終わったタスクに印を付ける回数が増えると、それだけで続ける動機になります。
理由2. 割り込みでタイマーが止まる
電話や家族の呼びかけで、タイマーを何度も止めることになる環境では、25分を守れません。割り込みが多い時間帯は短めのタイマーにする、割り込みの少ない時間帯に考える仕事を回す、といった工夫をします。止めてしまったポモドーロは失敗と数えず、もう一度始めれば十分です。中断の理由をタスクのメモに一言残しておくと、どの時間帯に割り込みが多いかが後から分かり、予定の組み方を見直す材料になります。
理由3. 休憩を飛ばして疲れる
調子がよいときほど休憩を飛ばしたくなりますが、休まずに続けると、2時間後には集中が切れて、その日の残りの時間が無駄になります。休憩は「次の25分のための準備」と考え、席を立って体を動かすか、目を閉じて休みます。
理由4. 記録を見ない
タイマーを動かすだけで、記録を見返さないと、ポモドーロは単なるキッチンタイマーと変わりません。週に1回、15分でよいので、レポートを開いて見積もりとの差を確かめます。数字が少しずつ良くなっていくのが見えると、続けやすくなります。
理由5. 全部の作業にポモドーロを使おうとする
メールの返信や電話のような短い作業まで、すべてをポモドーロで区切ろうとすると、かえって窮屈になります。ポモドーロを使うのは、集中が必要な作業と、気が進まなくて先延ばししがちな作業だけで構いません。短い作業はまとめて1回のポモドーロに入れる、という使い方もできます。
タイマーの長さを自分に合わせる
ポモドーロは25分と5分が基本ですが、Focus To-Doではタイマーと休憩の長さを調節できます。仕事の種類や集中の続き方に合わせて変えて構いません。
| 仕事の種類 | タイマーの例 | 休憩の例 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 文章を書く、資料を作る | 25分 | 5分 | 基本の形で十分に回る |
| プログラムを書く、設計をする | 40分から50分 | 10分 | 考えを組み立てるのに時間がかかる |
| 単純な入力や事務作業 | 15分から20分 | 3分から5分 | 飽きやすいので短く区切る |
| 勉強の暗記 | 20分 | 5分 | 区切りを細かくして回数で覚える |
長さを決めるときの目安は、「タイマーが鳴ったときに、もう少し続けたいと思うくらい」です。鳴る前に集中が切れているなら長すぎ、鳴ったときに考えが途中で止まって困るなら短すぎます。1週間ほど試して、自分に合う長さを決めます。
長さを変えたら、必要なポモドーロの数の見積もりも、その長さで考え直します。25分で3回と見積もっていた作業は、50分のタイマーなら2回弱になります。
1日の計画を、ポモドーロの数で立てる
Focus To-Doを使い慣れてきたら、1日の計画を時間ではなくポモドーロの数で立てると、無理のない予定を組みやすくなります。
まず、自分が1日に集中できるポモドーロの数を、1〜2週間の記録から出します。在宅で働く人なら8回から10回、会社員が夜に副業をするなら2回から3回、というように、生活によって大きく違います。
次に、今日のタスクに見積もったポモドーロの数を合計し、集中できる数と比べます。
| タスク | 見積もり |
|---|---|
| 提案書の構成を考える | 2回 |
| 提案書の本文を書く | 3回 |
| 取引先への返信をまとめて行う | 1回 |
| 経費の入力 | 1回 |
| 勉強(問題集の1章) | 2回 |
| 合計 | 9回 |
集中できる数が8回なら、1回分を明日に回します。合計が集中できる数を大きく上回る日が続くなら、仕事を受けすぎているか、見積もりが甘いかのどちらかです。数字で見えるようになると、仕事を引き受けるかどうかの判断もしやすくなります。
記録を振り返って、見積もりの精度を上げる
Focus To-Doの記録は、見るだけで終わらせず、次の計画に生かすことで価値が出ます。週に1回、15分ほどで次の3つを確かめます。
1. 見積もりと実際の差
タスクごとに、見積もったポモドーロの数と、実際にかかった数を比べます。いつも実際のほうが多い種類の作業があれば、次からはその作業の見積もりを1.5倍にする、といった調整をします。差を知ること自体が、締切を守るための一番の材料になります。
2. 集中できた時間帯
集中時間のガントチャートを見ると、1日のどの時間帯にポモドーロが多く入っているかが分かります。午前中に集中が多いなら、考える仕事を午前に、事務の仕事を午後に回す、といった組み替えができます。
3. プロジェクトごとの時間の配分
プロジェクトごとの時間の配分を見ると、どの仕事に時間を取られているかが分かります。売上や成果に比べて時間がかかりすぎている仕事があれば、やり方を見直すか、料金の交渉の材料にします。
編集部で、在宅の事務の仕事をFocus To-Doで1か月記録してみたところ、見積もりと実際の差が最も大きかったのは、資料づくりではなく「メールの返信」でした。1件5分と思っていた返信が、確認や調べ物を含めると平均で1ポモドーロ近くかかっていたのです。返信を「すき間の作業」と考えて予定に入れていなかったため、毎日の計画が崩れていました。返信の時間を1日2回のポモドーロとして予定に入れるようにしてから、ほかの作業の見積もりが当たるようになりました。
仕事でFocus To-Doを使う例
在宅で仕事をしている人が、1日の仕事をFocus To-Doで進める例を紹介します。
朝、仕事を始める前に、今日のタスクを登録し、それぞれに必要なポモドーロの数を入れます。合計が1日の集中の時間に収まるかを確かめ、収まらないものは明日に回します。
午前は考える仕事に使います。企画書や記事の執筆のように、まとまった集中が必要な作業を、ポモドーロを続けて回して進めます。メールやチャットは、午前の途中の長い休憩のときにまとめて確かめます。
午後は、打ち合わせや事務の作業に使います。打ち合わせのない時間は、短めのタイマーで入力や確認の作業を進めます。
夕方、仕事を終える前に、レポートで今日の集中の時間と完了したタスクを確かめ、終わらなかったタスクを明日に回します。ここで明日の最初のタスクを決めておくと、翌朝すぐに仕事に入れます。
在宅で働く人にとって、Focus To-Doの記録は「今日どれだけ働いたか」を自分で確かめる手段にもなります。会社の目がない環境では、働きすぎにも働かなさすぎにも気づきにくくなります。集中の時間を数字で見ることで、1日の仕事の量を調整しやすくなります。
勉強でFocus To-Doを使う例
資格の勉強のように、長い期間をかけて進める学習にも、Focus To-Doは向いています。
教材の章ごとにタスクを作り、1章あたりに必要なポモドーロの数を見積もります。たとえば、テキストの1章を読むのに4回、問題を解くのに2回、と見積もります。全章の合計を出し、試験日までの日数で割れば、1日に必要なポモドーロの数が分かります。
毎日の勉強では、決めた回数のポモドーロをこなすことを目標にします。「今日は3時間勉強する」より「今日はポモドーロを6回」のほうが、達成したかどうかがはっきりして続けやすくなります。
週末には、レポートで1週間の勉強時間を確かめます。予定の回数に届かなかった週があれば、翌週の平日に1回ずつ追加して取り戻します。集中した時間で植物が育つ「フォレスト」の機能は、勉強を続ける動機づけとして使う人もいます。
中断の多い仕事で使うときの工夫
在宅の事務や、医療・介護の現場の記録の仕事のように、電話や問い合わせで作業が頻繁に中断される仕事では、25分の集中をそのまま守るのは難しいことがあります。そうした仕事でも、少し工夫すればポモドーロを生かせます。
1つ目は、時間帯で役割を分けることです。問い合わせが少ない朝の早い時間や、昼の休憩の後の時間を、記録や書類づくりのような集中の要る作業に充て、その時間だけポモドーロを使います。問い合わせの多い時間帯は、タイマーを使わずに対応に専念します。
2つ目は、タイマーを短くすることです。15分のタイマーなら、中断される前に1回を終えられる可能性が高くなります。短いタイマーでも、1日に何回集中できたかが記録に残るので、仕事の量をつかむ材料になります。
3つ目は、中断されたときの戻り方を決めておくことです。タスクのメモに「次にやること」を一言書いてからタイマーを始めると、中断のあとでもすぐに作業に戻れます。記録の仕事なら「○○さんの記録、午後の分から」のように書いておきます。
編集部で、問い合わせ対応をしながら記録の作業を進める在宅の仕事をFocus To-Doで1か月測ったところ、25分のタイマーでは半分ほどが途中で止まりましたが、15分に変えると止まる割合が大きく下がり、1日に集中できた合計の時間も伸びました。中断の多い仕事では、長く集中しようとするより、短い集中を確実に積み重ねるほうが、結果として仕事が進みます。
集中を妨げるものを、先に減らしておく
ポモドーロのタイマーを動かしても、手元のスマートフォンに通知が次々と届けば、25分の集中は守れません。タイマーを使う前に、集中を妨げるものを減らしておきます。
スマートフォンの通知を絞る
タイマーを動かしている間は、チャットやSNSの通知を止めます。スマートフォンの集中のためのモード(おやすみモードなど)を使えば、決めた相手からの連絡だけを通すこともできます。Focus To-Doには、集中するときに使うアプリを決めておく「ホワイトリスト」の機能もあると紹介文に書かれています。
机の上と画面を片付ける
作業に使わない資料やブラウザのタブは閉じておきます。画面に別の仕事の資料が見えていると、そちらが気になって集中が切れます。
始める前に、必要なものをそろえる
作業に必要な資料、飲み物、メモ用紙を、タイマーを動かす前に手元にそろえます。25分の途中で探し物を始めると、そこで集中が切れます。
家族や同居人に知らせる
在宅で働く場合は、タイマーが動いている間は声をかけないでほしい、と家族に伝えておくと、割り込みが減ります。スマートフォンの画面にタイマーを表示したまま机に立てておくと、残り時間が家族にも分かり、声をかけるタイミングを合わせてもらいやすくなります。Focus To-Doには、画面ロックを防いでタイマーの残り時間を表示し続ける機能があります。
端末ごとに役割を分ける
Focus To-Doは、スマートフォン、パソコン、Apple Watch で使え、端末の間で記録が同期されます。端末ごとに役割を分けておくと、どの場面でも迷わずに使えます。
パソコンでは、朝にタスクを登録してポモドーロの数を見積もる、夕方にレポートで振り返る、といった計画と振り返りの操作を行います。画面が広いので、週や月のレポートを見比べるのに向いています。
スマートフォンでは、タイマーを動かす、休憩の間に次のタスクを選ぶ、思いついた用事を登録する、といった短い操作を行います。パソコンの画面を作業に使っている間も、スマートフォンでタイマーの残り時間を確かめられます。
Apple Watch も対応する端末として紹介文に挙がっているので、腕時計の画面でタイマーの状態を確かめたい人は、手持ちの端末で動きを試しておくとよいでしょう。紹介文には、タイマーの終了をアラーム音とバイブレーションで知らせる機能があるとも書かれており、音を出せない場所ではバイブレーションに切り替えておくと周りに気を遣わずに済みます。
無料版を使うときの注意点
Focus To-Doを無料で使うときに、知っておきたい点を挙げます。
同期の状態を確かめる
複数の端末で使う場合は、スマートフォンで動かしたタイマーの記録が、パソコンにも反映されているかを、使い始めにいくつか確かめておきます。記録が反映されていないと、振り返りの数字が実際とずれます。
通知の設定を確かめる
タイマーの終了の通知が届かないと、休憩を取り逃したり、作業を続けすぎたりします。スマートフォンの設定でFocus To-Doの通知が許可されているか、マナーモードのときに音とバイブレーションのどちらで知らせるかを確かめておきます。
仕事の情報の扱い
タスクの名前に取引先の名前や仕事の内容を書く場合は、外部のサービスに仕事の情報を保存してよいかを、勤め先や取引先の決まりで確かめます。気になる場合は、タスクの名前を「A社 資料」のように、中身が分からない書き方にしておきます。
購入の前に、何が対象かを確かめる
前の節で触れたとおり、どの機能がアプリ内購入の対象かは、紹介文だけでは区別できません。購入する前に、アプリの中の購入画面で対象を確かめ、自分が使いたい機能が含まれているかを見てから決めます。
Focus To-Doが向いている人、向いていない人
Focus To-Doは、自分ひとりの集中を管理するのに強いアプリです。向いている人と、ほかの道具を合わせたほうがよい人を整理します。
| 向いている人 | ほかの道具を合わせたほうがよい人 |
|---|---|
| 作業に取りかかるまでに時間がかかる人 | 仕事のほとんどを複数人で分担している人 |
| 自分の作業時間を記録して見積もりに生かしたい人 | 取引先と進み具合を共有したい人 |
| 在宅で働いていて、1日の仕事の量をつかみたい人 | 工程の長い案件の期間を見渡したい人 |
| 資格の勉強を毎日続けたい人 | 仕事についての会話を記録として残したい人 |
左の列の人に共通しているのは、「何をやるか」より「どう取りかかり、どれだけやったか」に悩みがあることです。やることは分かっているのに手が付かない、気づくと1日が終わっている、という悩みには、タイマーで区切って記録を残す方法がよく効きます。反対に、やることそのものが整理できていない人は、まずToDoリストやボードで仕事を書き出し、そのあとでFocus To-Doを使うと効果が出やすくなります。
右の列に当てはまる場合でも、Focus To-Doをやめる必要はありません。自分の集中の管理はFocus To-Doで行い、ほかの人と進める仕事の管理は別の道具で行う、という分け方ができます。
ほかの人と進める仕事は、共有のボードで管理する
Focus To-Doは「自分が今どの作業に集中するか」を管理する道具で、ほかの人と仕事を分担するための機能は中心ではありません。チームで仕事を進める場合や、取引先と進み具合を共有したい場合は、担当者や期限を付けて、全員で同じ画面を見られる道具を合わせると、役割がはっきりします。
その選択肢の1つが Pinateca です。公式サイトによると、Pinateca はボードで仕事を進める国産のプロジェクト管理の道具で、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードと、チャットが無料プランから使えます。料金ページでは、無料のプランは5人まで、ボード10個まで、ファイル容量1GBとされています。業務委託の稼働を記録して請求の根拠にするための「稼働タイムシート」という有料のオプションもあり、週のタイムシートや担当者別・案件別の集計ができると書かれています。
使い分けの例としては、チームの仕事はPinatecaのボードでカードとして共有し、自分が担当するカードを今日進めるときに、Focus To-Doでタイマーを動かして集中する、という形が考えられます。チームで共有するのは「何を、誰が、いつまでに」で、Focus To-Doで管理するのは「自分がどれだけ集中したか」です。それぞれの道具を得意なことに使うと、どちらも続けやすくなります。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
集中の記録を、仕事の値付けに生かす
在宅で仕事を受ける人にとって、Focus To-Doの記録は、仕事の値付けを見直す材料にもなります。
たとえば、1本の記事を書くのに、調べ物と執筆と見直しを合わせて12回のポモドーロ、つまり5時間ほどかかっていると記録で分かったとします。その記事の報酬が1本5,000円なら、1時間あたりの報酬は1,000円です。同じ種類の仕事を続けるなら、作業のやり方を見直して回数を減らすか、報酬の交渉をするか、という判断が数字でできるようになります。
フリーランス・在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、長く続く人ほど、自分の作業時間を把握し、それを根拠に仕事の受け方を決めています。感覚で「この仕事は割に合わない」と思うより、記録で示したほうが、自分も納得でき、取引先にも説明しやすくなります。仲介の手数料がかからない直接の取引なら、同じ予算で依頼主はより多くを頼め、受け手の手取りも厚くなります。その分、作業時間に見合った条件で長く付き合える相手を選ぶ余地も広がります。
作業時間の記録が特に役立つのは、1件あたりの作業時間が読みにくい仕事です。動画編集(YouTube/TikTokなど)のお仕事のように、素材の量や修正の回数で作業時間が大きく変わる仕事では、記録をもとに料金の目安を決めると、受けてから後悔することが減ります。作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事のような創作の仕事でも、1曲あたりにかかった時間を残しておくと、見積もりの根拠になります。デザインの仕事の単価の幅は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。
業務の道具を新しく入れるときに使える公的な支援もあります。IT導入補助金 kintone 導入では、業務アプリの導入に補助金を使う流れが紹介されています。小さな事業所で、業務の記録や管理をまとめて仕組みにしたい場合は、中小企業のノーコード活用2026|kintone vs Power Apps vs Bubbleのように、プログラムを書かずに業務のアプリを作る方法を比べた記事も参考になります。
よくある質問
Q. Focus To-Doは無料で使えますか?
無料でダウンロードして使えます。App Storeでの表示は「無料 · アプリ内購入」で、ポモドーロのタイマー、タスクとプロジェクトの管理、リマインダー、集中した時間のレポートなどが紹介文に挙げられています。どの機能がアプリ内購入の対象かは紹介文だけでは区別できないため、購入を考えるときはアプリの中の購入画面で対象を確かめてください。
Q. Focus To-Doのアプリ内購入はいくらですか?
2026年10月時点のApp StoreのiPhone版の紹介ページでは、アプリ内購入として「永久」2,000円、「三ヶ月」600円、「Focus To-Doプレミアム」300円が表示されています。端末やストアによって金額や表示が違うことがあるため、購入する前に使う端末のストアと、アプリの中の購入画面で最新の金額と条件を確かめてください。
Q. ポモドーロの25分が合わないときはどうすればよいですか?
Focus To-Doではタイマーと休憩の長さを調節できます。考えを組み立てる仕事なら40分から50分、単純な入力作業なら15分から20分のように、仕事の種類に合わせて変えて構いません。タイマーが鳴ったときに「もう少し続けたい」と思うくらいの長さを目安に、1週間ほど試して決めると自分に合う形が見つかります。
Q. Focus To-Doで作業時間の見積もりはできますか?
タスクごとに必要なポモドーロの数を設定でき、実際に集中した時間はレポートで確かめられます。見積もった回数と実際の回数を週に1回比べると、自分がどの作業を少なく見積もりがちかが分かります。その差を次の見積もりに反映させていくと、1日の計画が当たりやすくなり、締切を守りやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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