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ファイブフォックスの不正アクセス|メンバーズカード会員59,504件とコムサ従業員ほか 個人情報流出の可能性 2026

@SOHO編集部
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ファイブフォックスの不正アクセス|メンバーズカード会員59,504件とコムサ従業員ほか 個人情報流出の可能性 2026

この記事のポイント

  • ✓ファイブフォックスの情報漏洩について
  • ✓2026年7月14日の第一報と9月8日の第二報をもとに整理
  • ✓メンバーズカードのVIP・GOLDランク会員59,504件

ファイブフォックスの情報漏洩について、株式会社ファイブフォックスは2026年7月14日に本社サーバーの一部がランサムウェアに感染している可能性があると発表し、9月8日の第二報で、不正アクセスに関連して一部の個人情報が流出した可能性があると公表しました。対象は、ファイブフォックスメンバーズカードのVIPランク・GOLDランクの一部の会員59,504件、カスタマーサービスに問い合わせた一部の客8,403件、ファイブフォックスの従業員2,450件、株式会社コムサの従業員2,828件です。クレジットカードとマイナンバーの情報は含まれていません。 2026年11月1日時点で、ファイブフォックスのお知らせ一覧に第三報は掲載されておらず、第二報の時点で個人情報の不正利用などは確認されていないとされています。 該当する人には封書で個別に通知が届きます。会員の人がまずすることは、ファイブフォックスやコムサを名乗る電話・SMS・郵便で、パスワードやカード番号、認証コードを聞かれても答えないことです。

この記事は、2026年11月1日時点でファイブフォックスの公式サイトのお知らせ一覧を開き、第一報「ランサムウェア感染の可能性に関するお知らせとお詫び」と第二報「不正アクセスによる個人情報流出の可能性についてのお知らせとお詫び(第二報)」を読み直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。

ファイブフォックスで何が起きたのか

ファイブフォックスは、「コムサ(COMME CA)」の名前で知られる衣料品ブランドを展開する会社です。公式サイトのブランド一覧には、COMME CA、COMME CA ISM、COMME CA MEN などのブランドが並んでいます。店舗で使うメンバーズカードの仕組みがあり、今回の件ではその会員の一部の情報が対象になりました。

発表の骨子は次のとおりです。

  • 2026年7月8日、通常のセキュリティ調査の過程で、ランサムウェアに感染した可能性があることを確認した
  • 第二報では、ファイブフォックスグループの一部システムに対する第三者の不正アクセスが発生したと説明している
  • 調査の結果、本件の不正アクセスに関連して、一部の個人情報が流出した可能性があると分かった
  • 対象はメンバーズカードの一部の会員、カスタマーサービスに問い合わせた一部の客、ファイブフォックスと株式会社コムサの従業員(退職者を含む)
  • クレジットカードとマイナンバーの情報は、当該システムで取得しておらず、流出の可能性がある情報に含まれていない
  • 2026年9月8日時点で、本件に関わる個人情報の不正利用などは確認されていない

ランサムウェアとは、会社のコンピューターに入り込んでデータを暗号化し、元に戻すことと引き換えにお金を要求する不正なプログラムのことです。最近は、暗号化の前にデータを外へ持ち出し、「公開されたくなければ払え」と脅す手口も知られています。ただ、今回の第一報の表現は「感染している可能性」で、第二報は「不正アクセス」と書いています。この記事でも、ランサムウェアの被害だったと言い切らず、公式の表現どおりに書きます。

「流出した可能性」も、会社の発表そのものの言い方です。情報が実際に外へ持ち出されたと確定したわけではなく、その可能性があると判明した段階です。とはいえ、対象になり得る人の側でできる備えは先に済ませておくほうが安心です。

公表の経緯と第二報で分かったこと

2026年11月1日時点で、公式サイトのお知らせ一覧に掲載されている本件の発表は2本です。

日付 出来事 分かったこと
2026年7月8日 ランサムウェアに感染した可能性を確認 サーバーを即座に停止し、インターネットとメールの機能なども停止。同日、対策本部を立ち上げ
2026年7月14日 第一報を公表 本社サーバーの一部が感染している可能性。流出を含めた影響範囲は調査中。店舗とオンラインストアは通常どおり営業
2026年9月8日 第二報を公表 一部の個人情報が流出した可能性が判明。区分ごとの件数と項目を公表。封書で順次個別に通知

第一報では、個人情報保護委員会への報告、外部の調査機関への調査の依頼、警察への協力の依頼をしたと書かれています。第二報では、外部の専門調査機関の協力のもとで影響範囲の特定、原因の調査、復旧の対応を始め、警察と関係行政機関に報告・相談しているとしています。

第一報の時点では、オンラインストアは別のシステムで運営しており、本件の影響はないとして営業を続けていました。オンラインストアで買い物をしただけで、店舗のメンバーズカードを使っていない人が対象になるかどうかは、第二報の区分には含まれていません。第二報に書かれた区分に当てはまるかで判断してください。

2026年11月1日時点で、お知らせ一覧に第二報より後の本件の続報はありません。第二報の後に掲載されているのは、カスタマーサービスの定休日の変更や店舗のカードの案内などで、本件の追加の報告ではありません。続報が出たときに確かめられるよう、ファイブフォックスの第二報のページと、公式サイトのお知らせ一覧を見るようにしてください。

第一報と第二報で書き方が変わった点

2本の発表を並べて読むと、約2か月の間に、会社の説明の重心が移っていることが分かります。検索で古い記事や第一報だけを読んだ人が取り違えやすい点を整理しておきます。

点 第一報(2026年7月14日) 第二報(2026年9月8日)
題 ランサムウェア感染の可能性に関するお知らせとお詫び 不正アクセスによる個人情報流出の可能性についてのお知らせとお詫び(第二報)
起きたこと 本社サーバーの一部がランサムウェアに感染している可能性 ファイブフォックスグループの一部システムに対する不正アクセス
個人情報 流出を含めた影響範囲を調査中 一部の個人情報が流出した可能性が判明。区分、項目、件数を公表
本人への連絡 記載なし 封書で順次個別に通知
窓口 客向けと取引先・関係先向けの2つ 客向け、ファイブフォックスの従業員向け、コムサの従業員向けの3つ

第一報の段階では、個人情報が流出したかどうかは分かっていませんでした。第一報だけを読んで「個人情報は関係ない」と受け取っていた人は、第二報で対象の区分が示されたことを知っておく必要があります。

一方で、第二報の題は「流出の可能性」で、流出が確定したとは書いていません。第二報の時点で、個人情報の不正利用などは確認されていないともしています。第一報と第二報のどちらを読んでも、言い切った表現は使われていないことを覚えておくと、報道や口コミで強い言い方を見かけたときにも落ち着いて判断できます。

流出の可能性がある情報と含まれない情報

第二報では、区分ごとに期間、項目、件数が示されています。

区分 対象の期間と範囲 流出の可能性がある項目 件数
お客様情報 2021年9月から2026年6月にファイブフォックスメンバーズカードに登録したVIPランク、GOLDランクの一部の客 氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、登録店舗、会員ランク、会員番号 59,504件
お客様情報 2008年1月から2026年6月にカスタマーサービスへ問い合わせた一部の客 氏名、住所、電話番号 8,403件
従業員情報 2024年1月から2026年6月に株式会社ファイブフォックスに在籍していた従業員(退職者を含む) 氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、人事情報 2,450件
従業員情報 2011年10月から2026年3月に株式会社コムサに在籍していた従業員(退職者を含む) 氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、口座情報、人事情報など 2,828件

含まれていないと明記されている情報は次のとおりです。

※クレジットカードやマイナンバー情報は、当該システムでは取得しておらず、流出の可能性がある情報には含まれておりません。 出典: fivefoxes.co.jp

会員の区分は「VIPランク、GOLDランクの一部」とされています。メンバーズカードの会員すべてではなく、また、VIPランクやGOLDランクの会員のすべてでもありません。どの基準で「一部」になったのかは、第二報には書かれていません。そのため、自分が対象かどうかは、届く封書か、問い合わせ窓口で確かめることになります。

件数の合計は第二報に書かれていません。区分の間で同じ人が重なっている可能性(会員で、かつ問い合わせもした人など)もあるため、この記事でも合計の人数は出しません。

会員の項目には、氏名、住所、電話番号、生年月日に加えて、登録した店舗と会員ランクが含まれています。カード番号やパスワードは対象外ですが、「どの店で登録した、どのランクの会員か」まで分かると、店舗や会社を装った連絡が本物らしく見えやすくなります。たとえば「〇〇店をご利用のGOLD会員様へ、ランク特典のご案内です」と、登録店舗とランクを正しく書いた手紙やSMSが届くと、受け取った側は本物だと思い込みやすくなります。

従業員の区分には「人事情報」が含まれ、コムサの従業員の区分には「口座情報」も含まれます。人事情報が具体的にどの項目を指すのかは第二報に書かれていないため、この記事でも中身を推測しません。

原因について発表で分かっていること

第一報は、通常のセキュリティ調査の過程で、ランサムウェアに感染した可能性を確認したと書いています。第二報は、ファイブフォックスグループの一部システムに対して第三者による不正アクセスが発生し、それに関連して一部の個人情報が流出した可能性が判明したと説明しています。不正アクセスとは、権限のない第三者が、他人のシステムに勝手に入り込むことです。

どこから侵入されたのか(社外から接続するための機器なのか、メールの添付ファイルなのか、委託先経由なのか)、どのシステムにどの情報が入っていたのか、犯行声明や金銭の要求があったのかといった点は、2本の発表のどこにも書かれていません。分からないことを推測で埋めると、検索で読む人が誤った話を広めることにつながります。この記事では、公表されていないこととして扱います。

第一報には、感染の可能性を確認した日に、被害の拡大を抑えるためサーバーを即座に停止し、インターネットやメールの機能なども止めたと書かれています。その後の第二報では、本人への通知の手段は封書とされ、メールでの通知は案内されていません。会社を名乗るメールで、本件のお詫びや確認を理由に個人情報の入力を求められたら、それは発表に書かれた連絡の方法と違うものだと考えてください。メールのリンクから個人情報を入力させる案内には応じないことが基本です。

第二報の「今後の対応と再発防止策」には、不正アクセスの影響を受けた環境は停止し、客の情報は必要な安全対策を講じた新しい環境で管理していると書かれています。具体的にどのような対策を講じたかは示されていません。

ファイブフォックスの対応

発表に書かれている会社の対応を、済んだものとこれからのものに分けると次のようになります。

区分 内容
実施済み 感染の可能性を確認した日に、サーバーを停止し、インターネットとメールの機能なども停止
実施済み 即日、対策本部を設置
実施済み 個人情報保護委員会への報告、外部の調査機関への調査の依頼、警察と関係行政機関への報告・相談
実施済み 影響を受けた環境を停止し、客の情報を新しい環境で管理
順次 個人情報流出の可能性がある人へ、封書で個別に通知
これから 新たに知らせるべきことが判明したら、公式サイトで知らせ、必要に応じて個別に連絡

通知の手段は封書と明記されています。電話やメールで通知するとは書かれていません。この点は、偽の連絡を見分けるときの手がかりになります。

第二報には、今後も店舗からの案内や各種のお知らせを郵送などで届けることがあるが、必要な安全対策を講じたうえで客の情報を扱っている、とも書かれています。会員向けのダイレクトメールが届いたからといって、それがすべて偽物というわけではありません。ただ、案内の中に電話番号やURLが書かれていて、そこでカード番号やパスワードを求めるものは、会社が「伺うことはない」としている内容です。

補償やお詫びの品についての記載は、第一報にも第二報にもありません。発表にないことは、この記事でもあるとは書きません。ほかの事案で補償がどう扱われてきたかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026が参考になります。

自分が対象かを確かめる方法

対象になり得るのは、第二報の表の4つの区分に当てはまる人です。目安を整理すると次のようになります。

  • 2021年9月から2026年6月にメンバーズカードを登録し、VIPランクかGOLDランクになったことがある人は、対象の一部に入る可能性がある
  • 2008年1月から2026年6月に、ファイブフォックスのカスタマーサービスへ問い合わせたことがある人は、対象の一部に入る可能性がある
  • 2024年1月から2026年6月にファイブフォックスに在籍していた人(退職者を含む)
  • 2011年10月から2026年3月に株式会社コムサに在籍していた人(退職者を含む)

客の区分はいずれも「一部」です。条件に当てはまっていても、封書が届かない人もいます。会社は流出の可能性がある人に封書で順次通知するとしているので、まずは自宅の郵便物を確かめます。引っ越しをしていて、登録した住所に今は住んでいない人は、封書が届かないことがあります。その場合は、問い合わせ窓口に電話で確かめるのが確実です。

問い合わせの電話をかけるときは、登録した氏名、生年月日、登録した店舗、会員番号(カードが手元にあれば)を用意しておくと話が早く進みます。ただし、会社の側から電話がかかってきて、こうした情報の確認を求められた場合は、その場で答えずにいったん切ってください。第二報に載っている窓口の番号へ自分からかけ直して確かめます。

家族の誰かがメンバーズカードを作っていて、自分は買い物に付き添っていただけという場合、対象になるのは登録した本人です。ただ、登録の電話番号が家の固定電話だった場合、家族がその電話に出ることもあります。家族にも一声かけておくと安心です。

メンバーズカードの会員と問い合わせをした人がすること

漏れた可能性がある項目に合わせて、することを絞ると次のようになります。クレジットカードとマイナンバーは含まれていないため、カードの再発行やマイナンバーの手続きが今回の件で必要になると、会社は案内していません。

会社を装った電話・SMS・メールに答えない

第二報は、会社から客に対して、電話、メール、SMSなどで「パスワード」「クレジットカード番号」「認証コード」などを伺うことはないと明記しています。会社や関係者を装った不審な電話、メール、SMSに注意するよう呼びかけています。

具体的には、次のような連絡に気をつけてください。

  • 「情報流出のお詫びとして返金・ポイントを差し上げます。カード番号を教えてください」という電話やSMS
  • 「会員ランクの更新のため、こちらのURLからログインしてください」というSMSやメール
  • 「お届けした封書の内容について確認したい」と、会社を名乗って生年月日や住所を聞き出そうとする電話

いずれも、登録店舗や会員ランクを正しく言い当ててくることがあります。相手が自分の情報を知っていても、それは本物の証拠になりません。少しでも迷ったら、第二報に載っている窓口に自分から電話してください。

住所と電話番号が出回ったときに備える

住所と電話番号、生年月日がそろうと、郵便や電話を使った詐欺に使われやすくなります。身に覚えのない請求書や当選の案内が届いても、書かれた番号に電話しないことが基本です。住所が出回ったときに起きやすいことと備えの順番は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で詳しく説明しています。

電話番号については、知らない番号からの電話には出ず、留守番電話に用件を残してもらう設定にしておくと、急かす相手と直接話さずに済みます。迷惑電話やSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026にまとめています。

オンラインストアのパスワードは念のため見直す

第一報の時点では、オンラインストアは別のシステムで運営しており、本件の影響はないとされていました。第二報でも、パスワードは流出の可能性がある項目に挙がっていません。そのため、今回の件だけを理由にオンラインストアのパスワードを変える必要は、発表からは読み取れません。

ただ、偽の連絡がオンラインストアのログインを装ってくることは考えられます。オンラインストアにログインするときは、メールやSMSのリンクではなく、自分で保存したブックマークや公式アプリから入るようにしてください。ほかのサービスと同じパスワードを使っているなら、この機会に分けておくと安心です。

封書が届いたときに確かめること

会社は、個人情報流出の可能性がある人に、封書で順次個別に通知するとしています。封書が届いたら、次の順番で確かめると落ち着いて対応できます。

  1. 差出人が株式会社ファイブフォックスになっているかを見る
  2. 書かれている内容が、公式サイトの第二報と食い違っていないかを見比べる
  3. 封書に書かれた問い合わせ先の電話番号が、第二報の窓口(0120-114563)と同じかを確かめる
  4. 自分の区分(会員、問い合わせをした客、従業員)と、流出の可能性がある項目を確かめる

気をつけたいのは、本物の通知が届くと分かっているときほど、偽の手紙も紛れ込みやすいことです。封書の形をまねて、別の電話番号やURL、二次元コードを載せ、そこからカード番号や口座番号を入力させようとする手口が考えられます。第二報は、会社がカード番号やパスワード、認証コードを伺うことはないと明記しています。封書の中で、そうした情報の入力や返送を求めていたら、本物かどうかを疑ってください。

封書の中身をどう扱うかも決めておきましょう。通知には、自分の氏名や住所、会員番号などが書かれている可能性があります。読み終えた後に捨てるときは、細かく破るかシュレッダーにかけ、そのままごみに出さないようにします。問い合わせをすることになったときのために、届いた日付をメモしておき、しばらくは手元に保管しておくのが安心です。

家族の分の封書が届くこともあります。たとえば、家族の一人がメンバーズカードの会員で、別の家族が以前カスタマーサービスに問い合わせていた場合、それぞれに通知が届く可能性があります。家族の名前あての封書は勝手に開けず、本人に渡して中身を確かめてもらいましょう。

店舗で買い物を続けても大丈夫か

第一報の時点で、店舗は通常どおり営業しており、オンラインストアも別のシステムで運営しているため営業を続けていると書かれていました。第二報では、不正アクセスの影響を受けた環境は停止し、客の情報は必要な安全対策を講じた新しい環境で管理しているとしています。

この発表に沿って言えば、店舗やオンラインストアでの買い物を控えるよう求める案内は、2026年11月1日時点で出ていません。メンバーズカードの利用をやめるよう求める案内もありません。会員を続けるかどうかは、それぞれの判断になります。

退会や、登録した情報の削除を考える人もいるかもしれません。その場合は、店舗かカスタマーサービスに、退会の手続きと、退会した後の登録情報の扱いを確かめるのが確実です。退会したら個人情報はどうなるのか、消してもらうにはどう頼めばよいのかといった一般的な考え方は、個人情報保護委員会の相談ダイヤルでも相談できます。

なお、今回流出の可能性がある情報は、2026年6月までの登録や在籍の分です。第二報は、7月以降は新しい環境で情報を管理しているとしています。7月以降に新しく会員になった人の情報が対象になるとは、発表には書かれていません。

従業員と退職者がすること

従業員と退職者の区分には、氏名、住所、電話番号、生年月日、性別、人事情報が含まれます。コムサの従業員の区分には口座情報も含まれます。客の区分よりも項目が多いため、気をつけることも増えます。

口座情報が含まれるコムサの従業員・退職者

第二報には「口座情報」とだけ書かれていて、どの口座の、銀行名、支店名、口座番号、名義のどこまでが含まれるかは示されていません。この記事でも中身を決めつけず、自分が勤め先に届け出た口座が関係するかもしれない、という前提で備えを書きます。

一般に、口座番号が分かっただけで、他人がその口座からお金を引き出すことはできません。引き出しや振込には、キャッシュカードと暗証番号、ネットバンキングのログイン情報などが要るためです。気をつけたいのは、口座の情報を知っていることを材料にした詐欺です。たとえば「あなたの口座が犯罪に使われている」「給与の振込に問題がある」と銀行や警察、勤め先を装って連絡し、暗証番号やネットバンキングのパスワードを聞き出そうとする手口が考えられます。

銀行や警察が電話で暗証番号を聞くことはありません。給与口座の通帳やネットバンキングの入出金の明細を、しばらくの間はふだんより気にかけて見ておき、身に覚えのない動きがあれば、すぐに銀行の窓口に連絡してください。ネットバンキングを使っているなら、ログインのパスワードを推測されにくいものにし、銀行が用意している追加の認証を設定しておくと安心です。

人事情報が含まれる従業員・退職者

人事情報の中身は公表されていません。所属や役職、入社日などが含まれていた場合、元の勤め先の人事部を装って「年末調整の書類が足りない」「退職金の手続きで確認したい」と連絡してくることが考えられます。退職者は、元の勤め先からの連絡が本物かどうかを確かめる手段が少ないため、とくに注意が要ります。

元の勤め先を名乗る連絡で、口座や暗証番号、マイナンバーの写しを求められたら、その場では応じず、第二報に載っている従業員向けの窓口に電話して確かめてください。窓口はファイブフォックスとコムサで分かれています。

家族への一声

従業員の情報として住所と電話番号が含まれているため、自宅に勤め先を名乗る電話がかかってくることもあります。家族が電話に出て、知らないうちに答えてしまうことがないよう、勤め先からの重要な連絡は本人に直接来るはずだと伝えておくとよいでしょう。

問い合わせ窓口

第二報に書かれている問い合わせ窓口は、相手によって3つに分かれています。

窓口 電話番号 受付時間
客からの問い合わせ(ファイブフォックス カスタマーサービス) 0120-114563 平日10時から17時
株式会社ファイブフォックスの従業員からの問い合わせ 03-4362-8091 平日10時から17時
株式会社コムサの従業員からの問い合わせ 03-4362-6747 平日10時から17時

第一報では、取引先や関係先からの問い合わせ先として03-4362-8091(平日10時から17時)が案内されていました。

なお、公式サイトには2026年10月8日付で「カスタマーサービス定休日変更のお知らせ」が掲載されており、カスタマーサービスの窓口は2026年10月10日から土曜日の営業を終え、営業時間を平日10時から18時、定休日を土曜日、日曜日、祝日、夏季休暇、年末年始としています。本件の問い合わせの受付時間として第二報に書かれているのは平日10時から17時なので、本件について電話するときは、平日の17時までにかけるのが確実です。

偽の連絡を受けたかもしれないときも、相手が伝えてきた番号ではなく、この表の番号にかけて確かめてください。

不審な連絡を受けたときの相談先

会社を装った不審な電話やSMSを受けたときは、まずファイブフォックスの窓口に連絡して、本物かどうかを確かめます。そのうえで、内容に応じて次の窓口に相談できます。

困っていること 相談先
会社を名乗る連絡が本物か分からない ファイブフォックス カスタマーサービス 0120-114563(平日10時から17時)
お金をだまし取られた、脅すような電話が続く 最寄りの警察署、または警察の相談専用電話「#9110」
買い物や契約のトラブルで、どうすればよいか分からない 消費者ホットライン「188」(最寄りの消費生活センターなどにつながる)
個人情報の扱いについて相談したい 個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル 03-6457-9849

相談するときに役立つよう、不審な連絡を受けたら、日時、相手の名乗った名前、電話番号やSMSの送信元、話の内容をメモしておきます。SMSやメールは削除する前に画面を保存しておくと、相談のときに説明しやすくなります。

すでにカード番号を伝えてしまった場合は、カード会社の紛失・盗難の窓口に電話して、カードの利用を止めてもらいます。カードの裏面に書かれた番号にかけるのが確実です。ネットバンキングのパスワードや暗証番号を伝えてしまった場合は、銀行の窓口にすぐ連絡します。早く連絡するほど、被害を抑えられる見込みが高くなります。

在宅で仕事をする人が会員情報を扱う立場にあるとき

在宅で仕事を請け負う人の中には、アパレルや小売の会社から、会員向けのダイレクトメールの宛名作成、問い合わせメールへの返信、顧客名簿の入力といった仕事を受けている人もいます。今回のような件は、仕事で顧客の情報を預かる側にとっても他人事ではありません。

個人情報保護委員会の「漏えい等の対応とお役立ち資料」のページでは、事業者に漏えい等の報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報が含まれる場合、財産的な被害が生じるおそれがある場合、不正の目的をもって行われたおそれがある場合、本人の数が1,000人を超える場合などが挙げられています。不正アクセスによって個人データが窃取された場合や、ランサムウェアなどでデータが暗号化され元に戻せなくなった場合も、例として示されています。発覚したら、まずは速やかに報告するよう求めています。詳しくは個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページにまとまっています。

報告の義務を負うのは基本的に情報を預けた事業者ですが、預かった側が異変に気づいたときにすぐ伝えなければ、事業者は報告を始められません。仕事で顧客の情報を扱うなら、次の点を取引先と決めておくと安心です。

  • 預かった名簿やファイルを、どの端末とどの保存先で扱うか
  • 作業が終わったら、手元の名簿のデータをいつ、どう削除するか
  • パソコンが不審な動きをしたときや、ファイルが開けなくなったときに、誰へどう連絡するか

ランサムウェアは、在宅の仕事で使う個人のパソコンも狙われます。OSとソフトを最新にし、仕事のデータは別の場所にも保存しておくことが基本の備えです。社員や外部スタッフに不審なメールへの注意を広める方法としては、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで訓練の進め方を紹介しています。

個人情報の扱いで分からないことがあるときは、個人情報保護委員会の個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849、受付時間は9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)に相談できます。

長く在宅の仕事を見てきた立場から

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、小売やアパレルの会社が、会員向けの案内や問い合わせの対応を外部の人に任せる場面は少なくありません。そうした仕事では、顧客の住所や電話番号の一覧を受け取ることが前提になります。

受け手の側が信頼を得ている人ほど、仕事の始めに「名簿はどこで受け取り、作業後にどう削除するか」を自分から確かめています。今回の件のように、会社の側でシステムが被害を受けたときにも、外部に渡した名簿の行き先がはっきりしていれば、影響の範囲を早く絞れます。依頼する側も受ける側も、名簿の受け渡しと削除の手順を契約の段階で決めておくことが、結果として双方を守ることにつながります。

在宅で受けられるセキュリティの仕事の種類と探し方は、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。顧客の情報を扱う仕事を探すときも、情報の扱い方を契約で決められる相手かどうかを、受ける前に確かめておくと安心です。

よくある質問

Q. コムサのメンバーズカードを持っていれば、全員が対象ですか?

いいえ。ファイブフォックスの第二報によると、対象は2021年9月から2026年6月にメンバーズカードを登録したVIPランク、GOLDランクの一部の客で、件数は59,504件です。会員すべてではなく、VIPやGOLDの会員すべてでもありません。対象の人には封書で順次通知されるので、届いていない場合は窓口0120-114563(平日10時から17時)で確かめてください。

Q. クレジットカードの再発行は必要ですか?

第二報では、クレジットカードとマイナンバーの情報は当該システムで取得しておらず、流出の可能性がある情報に含まれていないと明記されています。そのため、今回の件だけを理由にカードを再発行する必要は発表からは読み取れません。ただし、会社を名乗ってカード番号を聞く電話やSMSには答えないでください。会社はカード番号を伺うことはないとしています。

Q. オンラインストアだけを使っていた人も対象ですか?

第一報では、オンラインストアは別のシステムで運営しており、本件の影響はないとして営業を続けていました。第二報で示された対象は、メンバーズカードの一部の会員、カスタマーサービスへ問い合わせた一部の客、ファイブフォックスとコムサの従業員です。オンラインストアだけを使っていた人でも、カスタマーサービスへ問い合わせたことがあれば、その区分に入る可能性があります。

Q. 退職したコムサの従業員はどこに問い合わせればよいですか?

第二報では、株式会社コムサの従業員(退職者を含む)からの問い合わせ窓口として、03-4362-6747(平日10時から17時)が案内されています。ファイブフォックスの従業員の窓口は03-4362-8091で、別の番号です。コムサの従業員の区分には口座情報が含まれるため、給与口座の入出金の明細も、しばらくの間はふだんより気にかけて確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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