FigmaをMacで使うときのデスクトップアプリとブラウザ版の違い


この記事のポイント
- ✓figma macで調べている方へ
- ✓Mac向けFigmaデスクトップアプリとブラウザ版の違い
- ✓会社のMacで使うときの注意点
FigmaをMacで使い始めるとき、最初に迷うのが「デスクトップアプリを入れるべきか、ブラウザで開けば十分か」という点です。どちらでも同じファイルを開けるので、違いが分かりにくいと感じている方は多いはずです。
結論から書くと、Figmaの機能そのものは、デスクトップアプリでもブラウザでもほぼ同じです。違いが出るのは、Macに入っているフォントの使い方、通知の受け取り方、タブやウィンドウの扱い、そして会社のMacで使うときの制約です。この記事では、Figmaの公式ヘルプに書かれている内容をもとに、Macで使うときの違いと選び方、インストールの手順、つまずきやすい点を順に整理します。読み終えるころには、ご自分の使い方にどちらが合うかを決められるはずです。
FigmaとMacの関係を最初に整理する
Figmaは、もともとブラウザで動くことを前提に作られたデザインツールです。公式ヘルプのシステム要件のページでも、Figmaは主にブラウザで動くソフトウェアなので、macOS、Windows、Linuxなどのパソコン向けのOSやChrome OSの上で動く、と説明されています。そのうえで、macOS向けとWindows向けにデスクトップアプリも用意されています。
つまり、Macで使う方法は大きく分けて2つです。1つは、SafariやChromeなどのブラウザでfigma.comを開いて使う方法。もう1つは、Mac用のデスクトップアプリを入れて使う方法です。どちらでログインしても、保存されるファイルは同じクラウド上にあり、片方で作ったファイルをもう片方で開いて続きを作業できます。
デザインの仕事がリモートで回るようになった背景には、こうしたブラウザ前提のツールが広まったことがあります。デザイナーとエンジニア、依頼主が同じファイルを同時に開き、コメントでやりとりする形が当たり前になりました。Figmaの料金ページでも、招待されたメンバーは無料でファイルの閲覧、コメント、インスペクト、書き出しができると説明されています。依頼主がアカウントを作るだけで確認に参加できるので、在宅で受ける制作の仕事とも相性が良い道具です。
一方で、ブラウザのタブの1つとしてFigmaを開いていると、ほかのタブに埋もれたり、ブラウザごと閉じて作業中のファイルを見失ったりします。こうした使い勝手の差を埋めるのが、デスクトップアプリの役割です。
デスクトップアプリとブラウザ版で同じところ
まず、どちらを選んでも変わらない点を押さえておきます。ここを知っておくと、「アプリを入れないとできないことがあるのでは」という不安が小さくなります。
Figmaの公式ヘルプでは、デスクトップアプリについて次のように説明しています。
Figmaデスクトップアプリを使用すると、ブラウザでFigmaを使用する場合と同じ機能にアクセスできます。 出典: help.figma.com
デザインを作る、プロトタイプを動かす、コメントを残す、Dev Modeで寸法やコードを確認する、といった中心の作業は、どちらでも同じようにできます。料金のプランも、使う方法によって変わることはありません。ブラウザで契約したプランのまま、デスクトップアプリにログインすれば同じ権限で使えます。
表示の仕組みも共通です。Figmaは、WebGLというブラウザの描画の仕組みを使って画面を描いています。システム要件のページには、デスクトップアプリの要件はWebGLとグラフィックカードに関してはおおむね同じと書かれています。つまり、ブラウザで重いMacは、デスクトップアプリにしても劇的に軽くなるわけではありません。動作の重さに悩んでいる場合は、後の節で紹介する見直しの手順を先に試すほうが近道です。
ファイルの保存先も同じです。デスクトップアプリで作業しても、ファイルはMacの中ではなくFigmaのクラウドに保存されます。Macが壊れても、別のMacやブラウザからログインすれば、同じファイルにたどり着けます。逆に言えば、インターネットにつながらない場所では、どちらの方法でもまとまった作業はしにくいと考えておきましょう。
デスクトップアプリにしかないこと
では、デスクトップアプリを入れると何が増えるのでしょうか。公式ヘルプに書かれている、デスクトップアプリならではの点を整理します。
1つ目は、Macに入っているフォントをそのまま使えることです。ブラウザでFigmaを使う場合、手元のフォントを使うにはFigmaのフォントインストーラーを別に入れる必要があります。デスクトップアプリには、この仕組みが最初から含まれています。和文フォントや有料のフォントを使う仕事では、この差が最も効いてきます。
2つ目は、プラグインとウィジェットの開発です。公式ヘルプでは、組織やFigmaコミュニティのためにプラグインとウィジェットを開発することが、デスクトップアプリで行えることとして挙げられています。プラグインを使うだけならブラウザでもできますが、自分で作る場合はデスクトップアプリが前提になります。
3つ目は、通知です。デスクトップアプリでは、Figmaからの通知をMacのメニューバーから確認できます。ファイルでメンションされたとき、コメントがついたときなどに気づきやすくなります。公式ヘルプでは、この通知はデスクトップアプリでのみ利用できると書かれています。
4つ目は、タブとウィンドウの扱いです。ファイルを開くと、デスクトップアプリ上部のナビゲーションバーにタブが並びます。タブを右クリックして固定したり、タブをキャンバスの左右にドラッグして2つのファイルを並べて表示したりできます。同じファイルを2つに分けて表示し、片方で全体を見ながら、もう片方で細部を直すといった使い方も可能です。タブを外にドラッグすれば、別のウィンドウとして開けます。
5つ目は、トラックパッドの触覚フィードバックです。プロトタイプの接続を作るときなどに、トラックパッドが小さく振動して操作を知らせてくれます。Figmaの設定でオンにし、Macの「システム設定」の「トラックパッド」で「強めのクリックと触覚フィードバック」を有効にしておく必要があります。
この5つのうち、毎日の作業に効くのは1つ目と3つ目と4つ目です。フォントにこだわる制作、複数のファイルを行き来する作業、チームからの連絡にすぐ気づきたい場面では、デスクトップアプリを入れておく価値があります。
ブラウザ版が向いている場面
反対に、ブラウザで使うほうが合う場面もあります。デスクトップアプリが上位版というわけではないので、次のような条件に当てはまるなら、ブラウザで十分です。
まず、プロキシを通してインターネットにつなぐ環境です。公式ヘルプには、デスクトップアプリはプロキシの後ろでは実行できず、その場合はブラウザで使う必要があると書かれています。プロキシとは、会社のネットワークで通信をいったん中継するための仕組みのことです。会社から貸与されたMacで、社内ネットワークを通して使う場合は、まずブラウザ版で動くかを確かめるのが確実です。
次に、Macにアプリを入れる権限がない場合です。会社が管理しているMacでは、利用者が自由にアプリを追加できないことがあります。その場合でも、ブラウザなら追加の手続きなしで使い始められます。
3つ目は、たまにしか使わない場合です。依頼主としてデザインを確認するだけ、月に数回コメントを返すだけ、という使い方なら、アプリを入れて更新を続ける手間のほうが大きくなります。共有されたリンクをブラウザで開くだけで十分です。
4つ目は、Mac以外の環境と行き来する場合です。システム要件のページによると、ブラウザ版は対応ブラウザが動けばLinuxやChrome OSでも使えます。外出先で別のパソコンを使う日がある方は、ブラウザ版の操作に慣れておくと困りません。
ブラウザの最低要件は、公式のシステム要件のページで次のように示されています。Chromeは99以降、Firefoxは101以降、Safariは16以降、Microsoft Edgeは121以降です。Microsoft Edgeで使う場合は、figma.comに対してプライバシーの厳格モードを無効にしておく必要があるとも書かれています。ブラウザ版で動作がおかしいときは、ブラウザを最新版に更新することが最初の確認事項です。
Macの動作条件と、OSのバージョンの確かめ方
デスクトップアプリを入れる前に、Macの動作条件を確かめておきましょう。公式ヘルプの冒頭には、macOSの条件が次のように書かれています。
macOS: macOS 12 (2021年10月にリリースされたmacOS Monterey)以降を実行している必要があります 出典: help.figma.com
なお、2026年10月7日に編集部が確認した時点では、同じページの「システム要件の確認」の項目にはmacOS 11以降と書かれていて、ページの中で数字がそろっていませんでした。迷ったときは、厳しいほうのmacOS 12以降を基準に考えておくと安全です。
デスクトップアプリは、Intelのプロセッサーを積んだMacと、Apple siliconを積んだMacの両方に合わせて作られています。M1以降のMacでも、変換の仕組みを通さずにそのまま動きます。
手元のMacのOSを確かめる手順は次のとおりです。
- 画面左上のアップルメニューをクリックする
- 「このMacについて」を選ぶ
- 表示された名前の下にあるバージョンの番号を見る
ここに12以上の数字が出ていれば、条件を満たしています。11以下の場合は、まずmacOSを更新できるかを確かめてください。古いMacで更新ができない場合は、ブラウザ版を使うことになります。ブラウザ版のOSの条件は、システム要件のページではmacOS 11以降とされています。
グラフィックの条件にも触れておきます。公式のシステム要件では、Intel HD Graphics 3000という古いグラフィックには既知の不具合があり、表示が崩れることがあると書かれています。10年以上前のMacを使っている場合は、デスクトップアプリかブラウザかを問わず、表示の不具合が出る可能性を頭に入れておきましょう。
デスクトップアプリのダウンロードとインストール手順
条件を確かめたら、デスクトップアプリを入れます。公式ヘルプに沿った手順は次のとおりです。
- Figmaのダウンロードページから、macOS向けのデスクトップアプリをダウンロードする
- ダウンロードしたファイルを開き、インストーラーを実行する
- 表示されたFigmaのアイコンを、「ダウンロード」フォルダから「アプリケーション」フォルダに移す
- デスクトップや「ダウンロード」フォルダに残ったインストーラーを削除する
- Figmaを開いてログインする
ログインには、メールアドレスとパスワード、Googleアカウントでのログイン、会社が用意しているシングルサインオンのいずれかを使えます。シングルサインオンとは、会社のアカウント1つで複数のサービスにまとめてログインできる仕組みのことです。
ログインすると、ファイルブラウザという画面が開きます。ここから、自分の下書き、所属しているチーム、使える素材を探してファイルを開きます。
インストールのあとに気をつけたいのが、更新です。公式ヘルプでは、デスクトップアプリを最新のバージョンに保つことを勧めていて、古いバージョンのサポートはリリース後6か月で終わると書かれています。最新でない場合はアプリの中で更新を促す表示が出るので、表示が出たら早めに更新しましょう。
ベータ版のデスクトップアプリもあります。公開前の不具合の修正や性能の改善を試す版で、まだ公開されていない新機能が使えるわけではありません。通常の版と同時に入れて使えます。仕事のファイルを扱うなら、通常の版を使うのが無難です。
フォントの扱いで差が出る理由
デスクトップアプリとブラウザ版の違いが最も分かりやすく出るのが、フォントです。ここは仕事の品質に直結するので、少し詳しく見ておきます。
Figmaは、ブラウザの中で動いている都合上、そのままではMacに入っているフォントを読み取れません。そこで、Figma Agentというフォントの橋渡しをする小さなプログラムを使います。公式ヘルプによると、Figma AgentはMacの中だけで動く小さなサーバーで、figma.comからの接続だけを受け付け、インターネットには公開されません。デスクトップアプリを入れると、このFigma Agentも一緒に入ります。
ブラウザ版だけで使う場合は、フォントインストーラーを別にダウンロードして入れる必要があります。入れたあとにブラウザで開いているファイルを読み込み直すと、Macのフォントが使えるようになります。デスクトップアプリを使っている場合は、この手順は不要です。
実務で困りやすいのは、チームの中でフォントの環境がそろっていない場面です。デザイナーのMacには入っているフォントが、確認する側のMacには入っていない。この状態で確認する側がファイルを開くと、文字が別のフォントに置き換わって表示され、見た目が崩れたように見えます。デザイナー本人のMacではきれいに見えているので、原因に気づきにくいのが厄介なところです。
ゲームのUIを作る仕事で、ロゴ周りに使っていた有料フォントが、エンジニア側のMacでは別のフォントで表示されていた、という行き違いは現場でよく聞く話です。確認の画面を受け取った側が「文字の位置がずれている」と指摘し、作った側は「こちらでは合っている」と答える。こうしたすれ違いを防ぐには、使っているフォントの名前と入手先を、ファイルの冒頭のページに書いておくのが確実です。チーム全員がFigma Agentを入れているか、つまりデスクトップアプリかフォントインストーラーのどちらかを入れているかも、最初に確かめておきましょう。
会社のMacや取引先の環境で使うときの注意
在宅で制作を受ける方や、会社のMacでFigmaを使う方は、自分の判断だけで環境を決められないことがあります。公式ヘルプの管理者向けの記事から、利用者が知っておくと役立つ点を拾っておきます。
まず、インストールの場所です。IT管理者向けの記事では、すべての利用者が使えるようにする場合は「アプリケーション」フォルダ、1人だけが使う場合はホームフォルダの中の「アプリケーション」フォルダに入れると説明されています。ホームフォルダ側に入れた場合は、特別な権限がなくても自動で更新できるとされています。
次に、更新の権限です。会社の管理でアプリのフォルダに書き込めない設定になっていると、Figmaは自動で更新しません。その場合、公式の記事では、デスクトップアプリのバージョンのサポートは最大で2か月間だけだと注意しています。会社のMacで「更新してください」という表示が出たのに更新できない場合は、早めに情報システムの担当者に相談してください。
3つ目は、仮想デスクトップです。仮想デスクトップとは、手元のパソコンから会社のサーバー上のパソコンの画面を操作する仕組みのことです。システム要件のページでは、CitrixやVMwareなどの仮想デスクトップでFigmaを使うと、十分な性能が出ない場合があると書かれています。描画に使うグラフィックの性能が仮想の環境には割り当てられていないことが多いためです。取引先から仮想デスクトップ経由での作業を求められた場合は、動作が重くなる可能性を事前に伝えておくと、後のトラブルを避けられます。
4つ目は、アカウントの分け方です。取引先ごとにFigmaのアカウントを分けている場合、同じ画面の中でアカウントを切り替える操作が増えます。ログイン中のアカウントを取り違えたまま作業すると、別の取引先のチームにファイルを作ってしまうこともあります。取引先が多い方ほど、どのアカウントで作業しているかが一目で分かる環境を作っておくことが大切です。
動作が重いと感じたときに見直すところ
Figmaが重い、カクつくと感じたとき、デスクトップアプリに変えれば解決すると考えがちです。しかし前に書いたとおり、描画の仕組みは共通なので、アプリを変えるだけでは改善しないことがよくあります。次の順で見直してみてください。
- ブラウザとmacOSを最新にする。システム要件のページでは、macOSではOSの更新のたびにSafariが更新され、描画に関する不具合の修正が届くと説明されています
- 開いているタブとファイルの数を減らす。大きなファイルを何枚も同時に開くと、メモリの消費が増えます
- 不要なページや、使っていない画像の多いフレームを別のファイルに分ける
- ほかの重いアプリ(動画の書き出し、仮想マシンなど)を同時に動かしていないか確かめる
- 外部ディスプレイを複数つないでいる場合は、1枚にして様子を見る
グラフィックについても補足しておきます。システム要件のページでは、ブラウザの描画の仕組みとしてWebGL 1.0が最低限、WebGL 2.0かWebGPUが推奨とされています。最近のMacであれば、ほとんどの場合この条件は満たしています。
それでも重い場合は、Macのメモリの量が足りていないことも考えられます。アクティビティモニタというMac標準のアプリを開き、「メモリ」のタブでメモリの圧迫の具合を確かめましょう。グラフが黄色や赤になっているなら、同時に開くアプリを減らすのが最も効果的です。
iPadやiPhoneと組み合わせて使うとき
Macで作ったデザインを、外出先でiPadやiPhoneから確認したい場面もあります。ここはMac版とできることが大きく違うので、先に知っておくと困りません。
システム要件のページによると、スマートフォンやタブレットでは、Figmaのファイルは基本的に閲覧だけになります。iPadのようなタブレットでは、デザインのファイルの閲覧と、FigJamのファイルの編集ができると書かれています。つまり、移動中にiPadでデザインを細かく直す、という使い方は想定されていません。
スマートフォンでファイルやプロトタイプを見るときは、Figmaのモバイルアプリを使うことが勧められています。モバイルのブラウザでプロトタイプのリンクを開くこともでき、その場合の条件はiOS 11.4以降のSafari、Android 7以降のChromeです。なお、ファイルの一覧を開く画面は、スマートフォンのブラウザでは使えなくなったと書かれています。
実務では、Macで作ったアプリの画面を、実際のスマートフォンで触って確かめる用途が中心になります。指で押したときのボタンの大きさや、文字の読みやすさは、Macの画面だけでは判断しにくいからです。作業はMac、確認はスマートフォンと役割を分けておくと、手戻りが減ります。
料金と、無料で使える範囲
Macで使う方法とは別に、料金の考え方も確認しておきます。料金は、デスクトップアプリでもブラウザでも変わりません。
2026年10月7日に編集部がFigmaの料金ページを確認した時点では、無料のスタータープランがあり、下書きの数は無制限で、UIキットとテンプレートが使えると書かれていました。AIの機能に使うクレジットは、スタータープランでは1日に150、1か月に最大500までです。有料のプロフェッショナルプランでは、使う人ごとにシートと呼ばれる枠を買う形で、フルシート、Devシート、コラボシートの3種類があります。
シートの違いは次のとおりです。フルシートは、Figma Design、Dev Mode、FigJamなど、すべてのFigma製品を使える枠です。Devシートは、Dev ModeやFigJamなどを使え、デザインのファイルは閲覧とコメントができる枠です。コラボシートは、FigJamやFigma Slidesなどを使え、デザインのファイルは閲覧とコメントができる枠です。金額は米ドル建てで、為替や改定で変わるため、契約の前に公式の料金ページで最新の額を確かめてください。
個人で制作を受ける場合、自分はフルシート、確認だけの依頼主は無料の閲覧者として招待する、という分け方がよく使われます。閲覧者はアカウントを作るだけで、コメントや寸法の確認、画像の書き出しができるので、依頼主に費用の負担をかけずに確認の流れを作れます。
ブラウザ版を独立したアプリとして使う選択肢
ここまでの違いを踏まえて、次のような使い方をしたい方もいるはずです。フォントや通知の面ではデスクトップアプリほどの機能は要らない。けれど、ブラウザのタブに埋もれさせたくない。取引先ごとにログインを分けて、取り違えを防ぎたい。
この場合の方法の1つが、Webサイトを独立したMacのアプリとして使う仕組みです。Safariには「Dockに追加」という機能があり、Webページを1つのアプリのようにDockから開けます。Chromeにも、ページをアプリとしてインストールする機能があります。どちらも追加の費用はかかりません。ただし、Safariの方法ではChromeウェブストアの拡張機能が使えず、Chromeの方法では、ブラウザの更新のあとにアイコンが元に戻るなどの手間が出ることがあります。
もう1つの候補として、Webサイトを独立したmacOSアプリに変えるKagemushaがあります。公式サイトによると、Chrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaの7つのブラウザの仕組みから選んでアプリを作れます。Figmaは300以上登録されているサービスの1つで、選ぶだけでURLとアイコンとアプリ名が設定されます。
各アプリには独立したブラウザのプロファイルが割り当てられ、Cookie、ログインの状態、履歴がアプリごとに分かれます。取引先Aのアカウント用と取引先Bのアカウント用に、別々のFigmaのアプリを作るといった使い方ができます。Chromeウェブストアの拡張機能はそのまま動き、アプリごとにオンとオフを切り替えられます。ブラウザが更新されたときに、更新を検知してアプリを自動で同期し直す仕組みも備えていると説明されています。
動作の条件はmacOS 12以降です。料金は、3つまでアプリを作れる無料版と、作れる数に上限のないPro版の2つで、Pro版は3,980円(税込)の買い切りです。公式のよくある質問では、Free版とPro版で機能の違いはなく、違うのは作れるアプリの数だけと書かれています。Windows版とLinux版はなく、macOS専用です。
Kagemushaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
なお、この方法はブラウザ版のFigmaを開いているのと同じなので、Macのフォントを使うにはブラウザ版と同じくフォントインストーラーが必要です。プラグインの開発やメニューバーの通知が必要な方は、Figmaのデスクトップアプリを使ってください。どちらか1つに決める必要はなく、自分の作業はデスクトップアプリ、取引先ごとの確認はアカウントを分けたアプリ、と使い分ける方法もあります。
用途別に、どちらを選ぶかの目安
ここまでの内容を、使い方ごとの目安として整理します。
| 使い方 | 向いている方法 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎日デザインを作る | デスクトップアプリ | フォントがそのまま使え、タブの分割や通知が使える |
| プラグインを自作する | デスクトップアプリ | 開発はデスクトップアプリで行う |
| 依頼主として確認だけする | ブラウザ版 | アプリの導入と更新の手間がない |
| 会社のプロキシを通して使う | ブラウザ版 | デスクトップアプリはプロキシの後ろで動かない |
| 取引先ごとにアカウントを分ける | アプリ化したブラウザ版も候補 | ログインの状態をアプリごとに分けられる |
| 古いMacで使う | ブラウザ版 | デスクトップアプリはmacOS 12以降が条件 |
迷ったときは、まずブラウザ版で使い始め、フォントや通知で不便を感じた時点でデスクトップアプリを入れるという順番がおすすめです。逆に、すでにデスクトップアプリを使っていて不満がないなら、無理に変える必要はありません。大事なのは、どちらを使っているかではなく、チームの中でフォントやアカウントの扱いがそろっていることです。
デザインの仕事を受ける側から見た道具の整え方
最後に、Figmaを使って仕事を受ける立場から見た話を書いておきます。UIデザイン、Webサイトのデザイン、アプリの画面設計など、Figmaを前提にした在宅の案件は、ここ数年で当たり前になりました。依頼主から「Figmaで共有してください」と指定されることも珍しくありません。
フリーランスや在宅ワークの市場を長く運営してきた立場から見ると、長く続く人ほど、作業の前の準備を型にしています。フォントの名前と入手先をファイルの最初のページにまとめる、取引先ごとにアカウントとアプリを分ける、確認用の閲覧リンクの出し方を決めておく。どれも小さなことですが、行き違いによる手戻りが減り、結果として1件あたりにかかる時間が短くなります。直接取引では中間に入る手数料がない分、依頼主は同じ予算でより多くを頼めて、受け手は手取りが厚くなります。その分、こうした段取りを自分で整える力が、そのまま信頼につながります。
アプリの画面設計から実装まで関わる仕事については、アプリケーション開発のお仕事で、どのような案件があり、どのようなスキルが求められるのかをまとめています。デザインとあわせて実装も担う方や、エンジニアと組んで仕事を受けたい方は、仕事の種類を把握するのに役立ちます。
収入の目安を知りたい方は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場を参考にしてください。公的な統計をもとに、会社員として働く場合の年収と、フリーランスの単価の相場を並べて確認できます。また、AIを使った制作やマーケティングの周辺の仕事に関心がある方は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、仕事の内容と求められるスキルを確かめられます。
在宅で制作の仕事を続けるには、作業の環境を整えるための費用もかかります。テレワークの環境づくりに使える公的な支援については、テレワーク 助成金 2026で、制度の対象と申請の流れを整理しています。会社として在宅の体制を整える立場の方は、あわせて確認してみてください。
Figmaは、Macでもブラウザでも同じように使える道具です。だからこそ、どちらで使うかより、フォント、アカウント、更新の3つを自分の環境に合わせて整えておくことが、仕事の質と速さを左右します。
よくある質問
Q. FigmaのMac版デスクトップアプリは無料ですか?
デスクトップアプリ自体は無料でダウンロードできます。料金はアプリではなくFigmaのプランで決まり、無料のスタータープランでもデスクトップアプリを使えます。有料のプロフェッショナルプランは使う人ごとにシートを買う形で、金額は米ドル建てのため、契約の前に公式の料金ページで最新の額を確かめてください。
Q. デスクトップアプリとブラウザ版でファイルは別々に保存されますか?
別々にはなりません。どちらで作業しても、ファイルはFigmaのクラウドに保存されます。デスクトップアプリで作ったファイルをブラウザで開いて続きを作業することもできます。Macの中にファイルが保存されるわけではないので、Macを買い替えてもログインすれば同じファイルを開けます。
Q. 古いMacでもFigmaは使えますか?
デスクトップアプリはmacOS 12以降が条件とされています。それより古いOSで更新できない場合は、ブラウザ版を使います。ブラウザ版はSafari 16以降やChrome 99以降などが条件です。ただし、かなり古いグラフィックでは表示の不具合が出ることがあるため、動作を確かめてから仕事に使ってください。
Q. 会社のMacでデスクトップアプリが動かないのはなぜですか?
会社のネットワークがプロキシを通している場合、デスクトップアプリは動きません。その場合はブラウザ版を使います。また、アプリのフォルダに書き込めない設定だと自動で更新されず、古い版のサポートが切れることがあります。いずれも会社の設定によるため、情報システムの担当者に確認するのが確実です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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