お悔やみのメールへの返信|お礼の伝え方と例文


この記事のポイント
- ✓お悔やみのメールへの返信の書き方を
- ✓宗教による言葉の違いの順に説明します
- ✓上司・同僚・取引先・友人・親戚への返信の例文と
家族を亡くしたあと、職場の上司や取引先、友人からお悔やみのメールが届くと、ありがたいと感じる一方で、どう返信すればよいのか、そもそも返信が必要なのかと迷うものです。葬儀や手続きで慌ただしい時期に、言葉づかいまで考える余裕はなかなかありません。この記事では、お悔やみのメールへの返信について、返す時期、件名の付け方、本文の組み立て、身内の呼び方、避けたい言葉、宗教による違いを説明し、相手ごとにそのまま使える例文を紹介します。会社の代表者や社員が亡くなり、取引先から多くのお悔やみや弔電、供花の申し出が届く場面で、受付と返信を担当を決めて回す方法の1つとして、フォームのサービスのHalictにも後半で触れます。
お悔やみのメールに返信は必要か
お悔やみのメールに返信する決まりがあるわけではありません。ただ、相手は「届いただろうか」「失礼ではなかっただろうか」と気にしていることが多いため、短くてもお礼を返しておくと、相手も安心できます。とくに職場や取引先のように、これからも仕事で関わる相手には、一言の返信があったほうが、休み明けの顔合わせもしやすくなります。
返信がいらないと書かれていたとき
お悔やみのメールの最後に「ご返信には及びません」「返信は気にしないでください」と書かれていることがあります。これは、忙しい遺族に負担をかけたくないという相手の気づかいです。この場合は、無理に返信しなくても失礼にはなりません。それでも、落ち着いてから短いお礼を送ると、気づかいを受け取ったことが伝わります。
返信する時期の目安
お悔やみのメールへの返信は、葬儀や当面の手続きが終わり、気持ちに少し余裕ができてからで構いません。葬儀社のコラムでも次のように説明されています。
メールでお悔やみの言葉をいただいた際の返信は、弔電ほどかしこまる必要はありません。本文は長すぎず簡潔にまとめ、忌み言葉や直接的な表現は避けるようにします。また、お悔やみメールへの対応は、各種手続きやご葬儀後に、余裕ができたタイミングで返事をするのが一般的です。 出典: sougi.info
目安としては、葬儀を終えてから1週間前後、遅くとも忌引きの休みが明けて職場に戻る前後までに返すと、相手との間に間があきすぎません。仕事の連絡を兼ねたメールなら、休み明けの日に送ると、職場復帰のあいさつにもなります。
一方で、すぐに返信しておきたい場面もあります。仕事の引き継ぎについて質問が添えられていた、通夜や葬儀の日程を尋ねられていた、といった場合です。このときは、お礼の一言と必要な事柄だけを先に返し、改めてのお礼はあとで伝えれば十分です。
返信メールの組み立て
お悔やみのメールへの返信は、次の4つの要素で組み立てると、短くても気持ちの伝わる文面になります。
- お悔やみの言葉へのお礼
- 生前のお付き合いや、葬儀へのお心づかいへのお礼(あれば)
- 仕事を休んだことへのお詫び、今後の予定(職場や取引先なら)
- 結びのあいさつ
件名の付け方
件名は、相手から届いたメールに返信する形で「Re:」が付いたままでも構いません。どのメールへの返事かがひと目で分かるためです。新しくメールを書くときや、件名を変えたいときは、「お悔やみへのお礼(〇〇部 〇〇)」のように、内容と自分の名前を入れます。「ご報告」「重要」のような、内容の分からない件名は避けます。
頭語と時候のあいさつは書かない
手紙では「拝啓」「敬具」のような頭語と結語、「秋冷の候」のような時候のあいさつを使うのが基本ですが、お悔やみに関わる文面では、これらを省くのが慣例です。悲しみの中にあるときに季節のあいさつを述べるのはふさわしくない、という考え方によるものです。メールでも同じで、宛名と名乗りのあと、すぐにお礼の言葉から書き始めます。お悔やみを受けた側が手紙でお礼状を書く場合も、頭語を使うなら「謹啓」と「謹白」程度にとどめ、時候のあいさつは入れないのが一般的です。
長さの目安
返信の本文は、5〜8行ほどで十分です。お悔やみのメールに長い返事を書くと、相手がさらに返信しなければと気をつかうことがあります。故人の病状や亡くなった経緯を詳しく書く必要もありません。伝えたいことがあっても、それは改めて会ったときに話すほうが自然です。
身内の呼び方と敬語の決まり
お悔やみのメールへの返信で最も間違えやすいのが、亡くなった家族の呼び方です。お悔やみをくれた相手は「お父様」「ご尊父様」「ご逝去」のように、こちらの家族を高めて書いてきます。返信でそれをそのまま写すと、自分の家族を高めることになり、敬語として誤りになります。文化庁の文化審議会が示した「敬語の指針」では、敬語を使うときの基本として次のように書かれています。
(1)自分側は立てない。 (2)相手側を立てて述べるのが,典型的な使い方である。 出典: 文化審議会答申「敬語の指針」(文化庁)
同じ指針では、この「自分側」には自分だけでなく、自分の家族のように「ウチ」と考えるべき人も含まれると説明されています。亡くなった家族は、返信を書く人にとって「自分側」の人です。したがって、返信では家族を高めない言い方を使います。
| 相手が書いてくる言い方 | 返信で使う言い方 |
|---|---|
| ご尊父様、お父様 | 父、亡父 |
| ご母堂様、お母様 | 母、亡母 |
| ご主人様、旦那様 | 夫、主人 |
| 奥様、ご令室様 | 妻、家内 |
| ご子息様、ご令嬢様 | 息子、娘 |
| ご祖父様、ご祖母様 | 祖父、祖母 |
| ご逝去 | 永眠、他界、死去 |
「ご逝去」は、他人の身内が亡くなったことを敬って言う言葉です。自分の家族について「父が逝去しました」と書くのは避け、「父が永眠いたしました」「父が他界いたしました」のように書きます。仕事の連絡のように事実だけを伝える場面では、「父が死去いたしました」とすることもあります。
「故人」と「亡き父」
文面の中で亡くなった家族に触れるとき、「故人」は第三者の立場の言い方なので、遺族が自分の家族を指すときには「亡き父」「父」と書くほうが自然です。「生前は父が大変お世話になりました」のように、生前のお付き合いへのお礼として触れると、相手への感謝が伝わります。
避けたい言葉と言い換え
お悔やみに関わる文面では、不幸が重なることや続くことを思わせる言葉を避けます。これを忌み言葉と呼びます。返信を書く遺族の側でも、同じ言葉は避けるのが一般的です。
重ね言葉
同じ言葉を重ねる表現は、不幸が重なることを連想させるとされます。
| 避けたい言葉 | 言い換え |
|---|---|
| 重ね重ね | 加えて、深く |
| たびたび | よく、何度も |
| ますます | さらに、一層 |
| くれぐれも | どうぞ、十分に |
| いろいろ | さまざま、多くの |
| 次々 | 続けて |
たとえば「重ね重ねお礼申し上げます」は、お礼のメールでよく使う言い回しですが、お悔やみへの返信では「心より御礼申し上げます」と言い換えます。
続くことを思わせる言葉
「再び」「続いて」「また」「追って」なども、不幸が続くことを連想させるため、避けたほうが無難とされます。「また改めてご連絡いたします」は「後日改めてご連絡いたします」、「追ってご報告します」は「後日ご報告します」とします。
直接的な言葉
「死ぬ」「死亡」「生きていた頃」のような直接的な表現は、「永眠」「他界」「生前」と言い換えます。ただし、返信を書く側は遺族自身なので、相手のメールほど言葉を選びすぎる必要はありません。気になる表現を2つ3つ避ければ十分で、言葉の正しさよりも、お礼の気持ちが伝わることのほうが大切です。
宗教による言葉の違い
お悔やみの言葉は、故人の宗教によって使い方が変わります。返信では、相手の書いた言葉をそのまま受け止めればよく、宗教の違いを指摘する必要はありません。ただ、自分から言葉を添えるときは、家の宗教に合う言い方を選びます。
仏式の場合
仏式では「冥福」「成仏」「供養」といった言葉が使われます。返信で「おかげさまで無事に葬儀を終えることができました」「四十九日の法要を終えましたら、改めてご挨拶に伺います」のように書くことがあります。なお、浄土真宗では、亡くなった人はすぐに仏になると考えるため、「冥福」という言葉は使わないとされます。
神式の場合
神道では、葬儀を「葬場祭」、亡くなった人を家の守り神として祀ると考えます。「冥福」「成仏」「供養」は仏教の言葉なので使わず、「御霊のご平安をお祈りいたします」のような言い方をします。返信で葬儀に触れるときは「葬儀」「葬場祭」と書けば足ります。
キリスト教の場合
キリスト教では、死は神のもとに召されることと考えるため、「お悔やみ」という言葉自体を使わないこともあります。カトリックでは「帰天」、プロテスタントでは「召天」という言葉が使われます。返信では「父は〇月〇日に天に召されました」「皆様に見守られ、安らかに旅立ちました」のように書きます。
宗教が分からないときの言い方
相手の宗教が分からないままお悔やみを送ってくる人も多く、仏式の言葉で届くことはよくあります。返信でそれを正す必要はありません。自分の文面では、「温かいお言葉をいただき、ありがとうございました」「無事に葬儀を終えることができました」のように、どの宗教でも使える言葉を選ぶと迷いません。
相手ごとの返信の例文
ここからは、相手との関係ごとに、そのまま使える例文を紹介します。〇〇の部分を書き換えてください。
上司への返信の例文
件名:Re: お悔やみ申し上げます
〇〇部長
〇〇です。 このたびは、父の永眠に際し、温かいお言葉をいただきありがとうございました。 急なお休みをいただき、業務でご迷惑をおかけして申し訳ございません。 おかげさまで、葬儀も無事に済ませることができました。 〇月〇日より出社いたします。 休み中に対応いただいた件は、出社後に確認し、すぐに引き継ぎを受けます。 略儀ながら、メールにて御礼申し上げます。
上司への返信では、お礼と、休んだことへのお詫び、出社の予定を短く伝えます。「略儀ながら、メールにて御礼申し上げます」は、本来は直接会ってお礼を言うべきところをメールで済ませることへのお詫びの言い回しで、目上の人への返信の結びによく使われます。
同僚への返信の例文
件名:Re: お悔やみ申し上げます
〇〇さん
〇〇です。 お悔やみのメール、ありがとうございました。 急に休むことになり、仕事を引き受けてもらって本当に助かりました。 葬儀も無事に終わり、少しずつ落ち着いてきています。 〇日から出社しますので、そのときに改めてお礼を言わせてください。
同僚には、かしこまりすぎない言葉で構いません。仕事を代わってもらった場合は、その感謝を具体的に書くと気持ちが伝わります。
取引先への返信の例文
件名:お悔やみへのお礼(株式会社〇〇 〇〇)
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇様
いつもお世話になっております。株式会社〇〇の〇〇です。 このたびは、私事にもかかわらず、ご丁寧なお悔やみのお言葉をいただき、誠にありがとうございました。 不在の間、ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。 〇月〇日より通常どおり業務を再開しております。 お打ち合わせの件につきましては、後日改めて日程をご相談させてください。 取り急ぎ、メールにて御礼申し上げます。
取引先への返信では、「私事にもかかわらず」と添え、仕事の関係で気をつかわせたことへのお礼を伝えます。業務の連絡は短く添える程度にし、詳しい打ち合わせは別のメールにすると、お礼の気持ちが伝わりやすくなります。
友人への返信の例文
〇〇へ
連絡ありがとう。 母のこと、気にかけてくれて本当にうれしかったです。 葬儀も無事に終わって、少しずつ片付けを進めています。 落ち着いたら、ゆっくり会って話を聞いてもらえるとうれしいです。
親しい友人には、自分の言葉で書いて構いません。メールではなくLINEなどのメッセージで届いた場合も、同じ程度の長さで返せば十分です。
親戚への返信の例文
〇〇おじさま
このたびは、父のことでお心のこもったメールをいただき、ありがとうございました。 遠方のため参列が難しいとのこと、お気持ちだけで十分にありがたく思っております。 葬儀は〇月〇日に、家族で無事に執り行いました。 四十九日の法要の日程が決まりましたら、改めてお知らせいたします。 寒くなってまいりましたので、どうぞお体を大切になさってください。
親戚への返信では、葬儀の報告や今後の法要の予定を添えることが多くなります。結びに相手の体を気づかう一言を入れると、丁寧な印象になります。
香典や供花をいただいたときの返信
お悔やみのメールと一緒に、香典や供花、弔電をいただいていた場合は、そのお礼も返信に入れます。
香典をいただいたときの例文
このたびは、父の葬儀に際し、ご丁重なご香典を賜り、誠にありがとうございました。 おかげさまで、滞りなく葬儀を終えることができました。 生前、父が大変お世話になりましたことを、改めて御礼申し上げます。 本来であれば直接お伺いして御礼を申し上げるところ、メールでのご挨拶となりますことをお許しください。
香典をいただいた相手には、四十九日の法要のあとなどに香典返しの品を送ることが多く、そのときにはお礼状を添えるのが一般的です。メールの返信は、そのお礼状とは別に、受け取ったことを先に伝えるためのものと考えると、文面を書き分けやすくなります。
会社から供花や弔電をいただいたときの例文
職場から連名で供花や弔電をいただいたときは、部署の全員に届くように返信するか、上司にお礼を伝えたうえで「皆様にもよろしくお伝えください」と添えます。
このたびは、部署の皆様より立派なご供花を賜り、誠にありがとうございました。 葬儀の場で皆様のお心づかいに触れ、家族一同、大変心強く感じました。 〇月〇日より出社いたしますので、改めて皆様に御礼申し上げます。
返信が遅れたときと、再返信の扱い
返信が遅れたときの書き出し
葬儀や手続きに追われて、返信が数週間後になることもあります。その場合は、書き出しに一言お詫びを添えます。
ご連絡が遅くなり、大変申し訳ございません。 父の葬儀に際しましては、温かいお言葉をいただき、ありがとうございました。
返信が遅れたことを長々とお詫びする必要はありません。遺族が忙しいことは相手も分かっています。
遺族からの返信を受け取った側
逆の立場で、自分が送ったお悔やみのメールに遺族から返信が来た場合は、さらに返信をしなくて構いません。返信をすると、遺族がもう一度返さなければと気をつかうためです。仕事の連絡が含まれていて返事が必要なときだけ、用件に答える形で短く返します。
一斉に届いたお悔やみへの返信
社内の多くの人からお悔やみが届いたときは、一人ずつ返信しなくても、出社の日に朝礼や部署のチャットで「このたびは皆様にお気づかいいただき、ありがとうございました」と伝える方法もあります。個別にメールをくれた上司や、仕事を代わってくれた人には、その上で個別にお礼を伝えると丁寧です。
会社として多くのお悔やみを受けたときの対応
会社の代表者や役員、社員が亡くなったときには、取引先からのお悔やみのメール、弔電、供花の申し出、葬儀の日程の問い合わせが、短い期間に会社の窓口にまとめて届きます。担当する総務の人が気をつけたいのは、誰から何が届いたか、誰がどう返したかを漏れなく記録することです。お礼の返信が届かない相手が出ると、後になって気まずい思いをさせてしまいます。
一覧表で記録する方法
届く件数が数十件程度なら、表計算ソフトの一覧表で十分に管理できます。列は「受け取った日」「相手の会社名と氏名」「届いたもの(メール・弔電・供花・香典)」「担当者」「お礼の返信の状況」「香典返しの要否」の6つがあれば足ります。供花の申し出は、葬儀社への手配と札の名前の確認が必要になるため、受け取った時点ですぐ担当者を決めます。
フォームで受け付けて、担当と状況を付ける方法
社葬やお別れの会を開く場合や、取引先が多い会社では、参列や供花、弔電の申し出をメールで個別に受けると、一覧表への転記の手間と漏れが増えます。そうした場面の選択肢の1つが、Halictです。公式サイトによると、Halictは受付から対応までを1つにまとめるフォームのサービスで、フォームから届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、相手がメールを開いたかどうかまで記録されます。たとえば、社葬の案内に申し出のフォームのURLを載せ、届いた申し出を「受付」「手配中」「お礼済み」のような状況で管理すれば、供花の手配やお礼の返信の漏れを防げます。
料金は、メンバー1人までのフリープランが0円で、フォームの数と回答の数は無制限、状況の管理、自動返信、CSVの書き出しも使えます。メンバー3人までのスタータープランは月額2,980円、10人までのチームプランは月額7,800円(いずれも税抜)で、チームプランではメールのひな形も使えます。Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
ただし、お悔やみへのお礼は、決まった文面を一斉に送るより、相手との関係に合わせて一言を変えたほうが気持ちが伝わります。ひな形は書き出しと結びだけに使い、本文の一言は担当者が相手ごとに書き添えるのがよいでしょう。
会社として返すお礼の例文
件名:弊社代表 〇〇 の葬儀に際してのお礼
株式会社〇〇 〇〇様
株式会社〇〇 総務部の〇〇でございます。 このたびは、弊社代表取締役 〇〇 の永眠に際し、ご丁重なご弔意を賜り、誠にありがとうございました。 おかげさまをもちまして、〇月〇日、葬儀を滞りなく執り行うことができました。 生前に賜りましたご厚情に、社員一同、心より御礼申し上げます。 今後とも変わらぬご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。 略儀ながら、メールにて御礼申し上げます。
会社として返すときは、亡くなった代表者や社員を「弊社代表 〇〇」「弊社社員 〇〇」と書き、敬称を付けません。社外の人に向けては、自社の人も「自分側」の人になるためです。
LINEやSNS、電話で届いたお悔やみへの返し方
最近は、メールではなくLINEやSNSのメッセージでお悔やみが届くことも増えました。届いた手段に合わせて返すのが基本です。
LINEやメッセージアプリの場合
LINEで届いたお悔やみには、LINEで返して構いません。メッセージアプリでは、メールより短い文面がふつうなので、2〜4行ほどで十分です。
〇〇さん、連絡ありがとうございます。 父のこと、気にかけてくれてうれしかったです。 葬儀も無事に終わりました。落ち着いたら、改めてお礼を言わせてください。
スタンプだけで返すのは、親しい友人どうしでも避けたほうが無難です。とくに、明るい絵柄や笑顔のスタンプは、相手が戸惑うことがあります。既読を付けたまま返事ができない日が続いても、相手は事情を分かっているので、落ち着いてから返せば問題ありません。
SNSのコメントで届いた場合
SNSで家族の訃報を知らせたときに、たくさんのコメントが付くことがあります。一人ずつ返すのが難しいときは、投稿の追記や新しい投稿で「温かいお言葉をくださった皆様、ありがとうございました」とまとめてお礼を伝える方法があります。個別にメッセージをくれた人には、その上で個別に返すと丁寧です。
電話でお悔やみを言われた場合
電話でお悔やみを言われたときは、「ありがとうございます」「恐れ入ります」と短く答えれば十分です。長く話す必要はありません。相手から葬儀の日程を尋ねられたときに、家族だけで行う予定なら「葬儀は近親者のみで執り行います。お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします」と伝えると、参列や香典を辞退する意向が伝わります。
忌引き明けに職場で伝えるあいさつ
職場からお悔やみのメールをもらった場合は、メールでの返信に加えて、出社した日に口頭でもお礼を伝えます。メールで返していても、顔を合わせて一言伝えるほうが気持ちが伝わります。
朝礼や部署でのあいさつの例
「このたびは、父の葬儀に際し、皆様にはご心配とご迷惑をおかけしました。お悔やみのお言葉やご供花をいただき、ありがとうございました。おかげさまで、無事に葬儀を終えることができました。本日から業務に戻りますので、よろしくお願いいたします。」
1分以内で終わる長さにします。亡くなった経緯や病状を詳しく話す必要はありません。
個別にお礼を伝える相手
部署全体へのあいさつとは別に、次の人には個別に一言伝えます。
- お悔やみのメールを個別にくれた上司や同僚
- 休みの間に仕事を代わってくれた人
- 香典や供花の取りまとめをしてくれた人
- 取引先との連絡を代わってくれた人
職場で香典をいただいた場合は、香典返しの品を用意する職場もあれば、福利厚生の慶弔見舞金として扱われ、お返しをしないのがふつうの職場もあります。どちらに当たるかは、総務の担当者や先輩に確かめてから決めると迷いません。
在宅や業務委託で働く人の場合
在宅で働く人や業務委託で仕事を受けている人は、職場で顔を合わせる機会がありません。その場合は、オンライン会議の冒頭で一言お礼を伝える、チャットで改めてお礼を書く、といった形で、メールの返信とは別にもう一度気持ちを伝えると、相手も安心します。
年末の喪中はがきとの関係
年の後半に家族が亡くなった場合、お悔やみのメールへの返信と、年末の喪中はがき(年賀欠礼のあいさつ状)の時期が近くなります。
喪中はがきは、年賀状のやり取りがある相手に、新年のあいさつを控えることを知らせるもので、11月から12月の初めに届くように送るのが一般的です。お悔やみのメールをくれた相手でも、年賀状のやり取りがあるなら、喪中はがきは別に送ります。メールの返信で「年始のご挨拶は控えさせていただきます」と書き添えておく方法もありますが、はがきでやり取りしている相手には、はがきで知らせるほうが確実です。
仕事の取引先には、会社として年賀状を出している場合、個人の喪中は会社の年賀状に影響しないとするのが一般的です。会社の年賀状は通常どおり出し、個人として年賀状をやり取りしている相手にだけ、喪中はがきを送ります。
返信を書く前に確かめたいこと
誰に、何を伝えたかを確かめる
返信を書き始める前に、相手が誰で、どこまでの事情を知っているかを確かめます。たとえば、上司から職場の人に訃報が伝えられている場合と、自分が直接知らせた相手とでは、書く内容が変わります。葬儀を家族だけで行った場合は、「葬儀は近親者のみで執り行いました」と一言添えると、参列できなかったことを相手が気にせずに済みます。
送信先と宛名を確かめる
職場の一斉メールにお悔やみが返ってきた場合、全員に返信するか、送ってくれた人だけに返すかを確かめます。基本は、送ってくれた人だけに返信します。全員に返すと、関係のない人にまで私的な事情が広がってしまいます。
体調を優先する
返信を書くのがつらいときは、無理をする必要はありません。お悔やみをくれた人は、返事を急いでいるわけではありません。家族の誰かに代わりに一言返してもらう、出社したときに口頭でお礼を言う、といった方法でも気持ちは伝わります。
返信に書かないほうがよいこと
お礼の返信は短いほど気持ちが伝わりやすい一方で、書き方によっては相手に負担をかけてしまうことがあります。次の内容は、返信には書かないほうが無難です。
亡くなった原因や病状の詳しい説明
相手は事情を知りたくてお悔やみを送ってきたわけではありません。病名や闘病の経過、亡くなったときの様子を詳しく書くと、相手はどう返せばよいか困ってしまいます。伝えるとしても「長く療養しておりましたが」「急なことでしたが」のような一言で十分です。
相手の気づかいを断る強い言い方
「お気づかいは無用です」「香典は一切受け取りません」のような強い言い方は、相手の好意を突き返す印象になります。香典や供花を辞退したいときは、「お気持ちだけ、ありがたく頂戴いたします」「故人の遺志により、ご香典はご辞退申し上げております」のように、感謝を先に述べてから辞退を伝えます。
仕事の細かい依頼
取引先や上司への返信で、休みの間の仕事の依頼を細かく書き込むと、お礼のメールが業務の連絡に埋もれてしまいます。仕事の依頼や確認は、別のメールに分けて送ります。どうしても1通にする場合は、お礼の段落と業務の段落の間を1行あけ、業務の部分は「業務の件で1点だけご連絡いたします」と前置きしてから書くと、読み手が切り替えやすくなります。
明るすぎる絵文字や顔文字
親しい友人へのメッセージでも、絵文字や顔文字を多用すると、場にそぐわない印象になります。気持ちを伝えたいときは、言葉で「ありがとう」「うれしかった」と書くほうが伝わります。
文面を整える仕事に関心があるなら
お悔やみへの返信のように、場面に合った言葉を選んで文面を整える力は、仕事の場でも役に立ちます。顧客からの問い合わせにメールで答えるカスタマーサポートの仕事は、在宅でも受けられる仕事の1つで、相手の状況に合わせた言葉づかいが求められます。仕事の内容や必要なスキルはカスタマーサポート・事務全般のお仕事で紹介しています。
メールの文面を見てきて分かること
在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた運営者として、メールだけで仕事を進める人たちのやり取りを長く見てきました。その中で感じるのは、お悔やみやお見舞いのような、仕事の外の出来事に触れるメールほど、相手との関係を左右するということです。急な休みを取らざるを得なくなったとき、短くても丁寧なお礼と今後の予定を伝えた人は、休み明けに同じ相手から続けて仕事を頼まれることが多く見られます。
在宅で働く人や業務委託で仕事を受ける人は、会社員のように忌引きの休暇の制度がなく、家族の不幸の間も納期を抱えていることがあります。そのようなときに、取引先に事情を短く伝え、納期の相談をし、落ち着いたらお礼を返す、という一連のやり取りができるかどうかが、信頼を保つ分かれ目になります。仲介の手数料が乗らない直接のやり取りでは、こうした相談も当事者どうしで素早くできるため、無理のない形で仕事を続けやすくなります。メールの対応力を生かせる仕事に関心がある人は、カスタマーサポート・事務全般のお仕事で求められるスキルを確かめてみてください。
よくある質問
Q. お悔やみのメールに返信しないのは失礼ですか?
返信しなくても失礼にはなりません。とくに相手が「ご返信には及びません」と書いている場合は、遺族の負担を気づかった言葉なので、そのまま受け取って構いません。ただ、職場や取引先などこれからも関わる相手には、葬儀が落ち着いてから短いお礼を返すと、休み明けのあいさつもしやすくなります。
Q. 返信で亡くなった父を「お父様」と書いてもよいですか?
返信では「父」「亡父」と書きます。相手が「お父様」「ご尊父様」と書いてくるのは、こちらの家族を敬っているためです。返信を書く人にとって亡くなった家族は自分側の人なので、同じ言い方を写すと自分の家族を高めることになります。「ご逝去」も同様で、自分の家族には「永眠」「他界」を使います。
Q. 返信はいつまでに送ればよいですか?
決まった期限はありませんが、葬儀を終えてから1週間前後、遅くとも忌引きの休みが明ける前後までに送ると、相手との間があきすぎません。仕事の質問が添えられているときは、お礼の一言と用件だけを先に返し、改めてのお礼は落ち着いてから伝えれば十分です。遅れたときは書き出しに一言お詫びを添えます。
Q. 遺族からお礼の返信が来たら、さらに返信すべきですか?
さらに返信する必要はありません。返信を重ねると、遺族がもう一度返さなければと気をつかうためです。仕事の連絡が含まれていて答えが必要なときだけ、用件に答える形で短く返します。そのときも、お悔やみの言葉を繰り返さず、「承知いたしました」と用件を伝えるだけにとどめるのが自然です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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