Google Classroomでフォームを作る手順と、課題や小テストとして配る方法


この記事のポイント
- ✓Google Classroomでフォームを作る手順を
- ✓課題へのフォームの添付
- ✓質問の投稿の3つに分けて公式ヘルプに沿って解説します
Google Classroomでフォームを作りたいとき、迷いやすいのは「どこから作るか」です。Googleフォームを単体で作ってリンクを貼る方法もあれば、Classroomの[作成]メニューから直接フォームを作る方法もあり、どちらを選ぶかで、成績が自動で読み込まれるかどうかが変わります。
この記事では、Classroomでフォームを作る手順を、小テストとして配る場合とアンケートとして配る場合に分けて、Googleの公式ヘルプに沿って説明します。後半では、つまずきやすい設定と、授業の外で届く申し込みや問い合わせを受け付けるときの道具の選び方も整理します。授業の外の受付では、届いた1件ごとに担当と対応の状況を残せるフォームのHalictも選択肢の1つになります。
Classroomでフォームを配る方法は3つある
Classroomでフォームを使う方法は、大きく分けて3つあります。最初にどれを選ぶかで、作業の手順も、あとでできることも変わります。
| 方法 | 作り方 | 向いている使い方 | 成績の読み込み |
|---|---|---|---|
| テスト付きの課題 | [作成]から[テスト付きの課題] | 小テスト、確認テスト、単元の振り返り | できる(条件あり) |
| 課題にフォームを添付 | [作成]から[課題]を選び、添付で[作成]から Google フォーム | アンケート、提出物の受付、授業の感想 | 原則として使わない |
| 質問 | [作成]から[質問] | 1問だけの確認、出欠代わりの一言 | 点数を付けられる |
1つ目の「テスト付きの課題」は、Classroomの中で空のGoogleフォームが自動で作られ、課題に添付される方法です。採点つきの小テストを配るなら、まずこれを選びます。
2つ目は、ふつうの課題を作り、その添付ファイルとしてGoogleフォームを新しく作る方法です。点数を付けないアンケートや、授業の感想、提出物の受付に向いています。
3つ目の「質問」は、フォームを作らずにClassroomの投稿として1問だけ出す機能です。公式ヘルプによると、記述式の質問と多肢選択式の質問を投稿でき、答えた生徒の数を確認できます。1問で済む確認なら、フォームを作るよりこちらのほうが早く終わります。
迷ったときの目安は単純です。点数を付けて成績に反映したいならテスト付きの課題、点数が要らず複数の質問を並べたいなら課題にフォームを添付、1問で終わるなら質問を選びます。
教える側がClassroomでフォームを作ろうとして検索するとき、多くの場合は「小テストを作りたい」か「アンケートを取りたい」のどちらかです。この記事でも、その2つの目的に分けて手順を説明します。
作り始める前に確かめておくこと
画面を開く前に、次の3点を確かめておくと、途中で手が止まりません。
使っているアカウントの種類
Classroomには、学校が契約しているGoogle Workspace for Educationのアカウントで使う場合と、個人のGoogleアカウント(@gmail.com など)で使う場合があります。公式ヘルプの「テスト付きの課題を作成する」は、Google Workspace for Educationのアカウントを持つ教師を対象とした記事だと冒頭で書いています。個人のアカウントでは、メニューの表示や使える機能が違うことがあります。学校のアカウントでログインしているかを、画面右上のアイコンで確かめてから始めます。
成績を読み込みたいかどうか
小テストの点数をClassroomの成績に自動で反映したいなら、作り方に条件があります。あとから「読み込めない」と気づいても、作り直しになることが多いので、最初に決めておきます。条件は後の節で詳しく説明します。
誰に配るか
Classroomの課題は、1つまたは複数のクラスに配れるほか、個々の生徒や生徒グループにだけ配ることもできます。公式ヘルプによると、個々の生徒を選ぶ場合、一度に選べるのは100人までです。補習の生徒だけに小テストを出す、といった使い方もできるので、配る相手を先に決めておくと、投稿の画面で迷いません。
あわせて、期限の時刻も決めておきます。課題の期限は初期状態では設定されていないので、期限が必要なら自分で入れる必要があります。
テスト付きの課題で小テストを作る手順
ここからは、採点つきの小テストを作る手順を、公式ヘルプに沿って説明します。テスト付きの課題について、ヘルプは次のように書いています。
Classroom では、生徒が Google フォームでテストに解答して提出する、テスト付きの課題を作成できます。テスト付きの課題は、1 つまたは複数のクラスに割り当てることも、一部の生徒に割り当てることもできます。 出典: support.google.com
ステップ1 Classroomで課題を作る
classroom.google.com を開き、該当するクラスを選んで[授業]をクリックします。上部の[作成]から[テスト付きの課題]を選び、タイトルと説明を入力します。
タイトルは、生徒が一覧で見たときに中身が分かるように付けます。「第3回 小テスト」だけでなく「第3回 小テスト(関数の基本)」のように範囲まで入れると、あとで生徒が復習するときにも探しやすくなります。説明には、制限時間の目安、持ち込めるもの、解き直しができるかどうかを書いておきます。
成績をClassroomに読み込むなら、この画面で[成績のインポート]のスイッチをオンにします。これを忘れると、あとで成績を読み込むボタンが出てきません。
学校が管理しているChromebookを生徒が使っている場合は、[Chromebook のロックモード]をオンにすると、テストを受けている間、生徒はほかのブラウザのタブを開けなくなります。管理されていない端末からはテストに入れなくなるので、家庭の端末で受けさせる場合は使いません。
ステップ2 自動で作られたフォームに問題を入れる
テスト付きの課題を作ると、空のGoogleフォームが自動で作られ、課題に添付されます。添付されたフォームをクリックすると、フォームの編集画面が開きます。
問題を加えるには、質問を追加するアイコンをクリックし、質問と選択肢を入力します。答えが1つの問題はラジオボタン(ヘルプの表記では「選択式」)、当てはまるものを全部選ばせる問題はチェックボックス、短い答えを書かせる問題は記述式を選びます。
ステップ3 解答集を作って点数を決める
問題ごとに正解と点数を決めます。質問の左下の[解答集]をクリックし、正解を選び、質問の右上で点数を入れます。
ここで注意したいのは、テストの質問の点数が初期状態では0点になっている点です。点数を入れ忘れると、全問正解でも0点という結果になります。全問を同じ点数にするなら、フォームの[設定]で[デフォルトのテストの点数]をオンにし、値を入れておくと、1問ずつ入れる手間が省けます。
解答集を作れる質問の形式は、記述式、選択式、チェックボックス、プルダウン、選択式(グリッド)、チェックボックス(グリッド)です。段落(長文の記述)は自動採点の対象にならないので、論述問題を入れる場合は、あとで教師が手で採点します。
[解答にフィードバックを追加]をクリックすると、正解のときと不正解のときに表示する説明を書けます。不正解の生徒に「教科書の何ページを見直す」と書いておくと、テストがそのまま復習の入り口になります。解答集とフィードバックの細かな操作は、ヘルプのGoogle フォームでテストを作成、採点するでも確かめられます。
ステップ4 生徒に見せる内容を決める
フォームの[設定]の[回答者の設定]で、誤答した質問、正解、点数を生徒に見せるかどうかを決めます。理解度の確認が目的なら、送信した直後に正解と解説を見せたほうが学びになります。成績に入る本番のテストなら、全員が提出し終わるまで見せない設定にします。
送信後に表示される確認メッセージも書き換えられます。フォームの[設定]から[プレゼンテーション]を開き、[確認メッセージ]に「結果は来週の授業で返します」のように書いておくと、生徒が「ちゃんと出せたのか」と不安にならずに済みます。
ステップ5 期限を決めて投稿する
Classroomの課題の画面に戻り、期限と点数を確かめて[割り当て]をクリックすると、すぐに投稿されます。後で投稿したい場合は、[割り当て]の横の下矢印から[予定を設定]を選びます。公式ヘルプによると、予約投稿は設定時刻より最長5分ほど遅れて投稿される場合があります。授業の開始と同時に配りたいなら、数分前に設定しておくと確実です。
期限の時刻にも癖があります。ヘルプには、午前9時に提出された課題を期限内として扱うには、期限を「9:01 am」に設定する、という例が載っています。期限ちょうどの提出をどう扱うかを決めて、時刻を入れます。
小テストの成績をClassroomに読み込む条件
Googleフォームで自動採点した点数は、条件を満たせばClassroomの成績にそのまま読み込めます。条件を満たしていないと、成績を読み込むボタンが表示されず、1人ずつ点数を写すことになります。
公式ヘルプが挙げている条件は次の3つです。
| 条件 | 確かめる場所 |
|---|---|
| 課題に添付されているテストが、対象のテスト1つだけ | Classroomの課題の添付ファイル |
| 生徒の解答が1回に制限され、生徒が教師と同じドメインに所属している | フォームの設定、学校のアカウント |
| フォームで生徒のメールアドレスを収集している | フォームの設定の[回答] |
さらに、ヘルプには、Classroomでフォームへのリンクを追加した場合は成績を読み込めない、と書かれています。別に作ったフォームのURLを課題に貼り付ける方法では、どれだけ設定を整えても読み込めません。成績を自動で反映したいなら、テスト付きの課題から作るのが前提になります。
課題を保存したり投稿したりしたあとで設定を変えた場合も、成績を読み込めなくなる可能性があります。問題の修正は投稿前に済ませ、投稿後は設定に手を付けないほうが安全です。
成績を読み込む手順
Classroomの[授業]から該当のテスト付きの課題を選び、[課題を表示]をクリックします。[生徒の提出物]のページで[成績をインポート]をクリックし、[インポート]で確定します。
読み込みは全員分がまとめて行われ、一部の生徒だけを読み込むことはできません。また、読み込むと、その課題の今の成績は読み込んだ値で上書きされます。手で採点した部分がある場合は、先にテストの成績を読み込み、そのあとで手で直す順番にします。順番を逆にすると、手で入れた点数が消えます。
フォームの中の成績とClassroomの成績は別のものです。読み込んだあとにフォームの側で採点を直したら、もう一度[成績をインポート]をクリックして、新しい成績で上書きします。
読み込んだあとの返却
成績を生徒に返すには、テスト付きの課題を開き、左側で返却する生徒を選び、[返却]をクリックして確定します。返却するまで、生徒は点数を見られません。全員分を確かめてから一斉に返すか、採点の終わった生徒から返すかは、授業の進め方に合わせて決めます。
結果を授業に活かす
小テストの価値は、点数を付けることより、クラス全体のつまずきが見えることにあります。フォームの上部の[回答]を開くと、テストのすべての回答の概要が自動で作られます。公式ヘルプによると、概要には誤答の多い質問、正解の数のグラフ、スコアの平均・中央値・範囲が含まれます。
誤答の多い質問は、そのまま次の授業の最初に扱う題材になります。半分以上の生徒が同じ選択肢を選んで間違えているなら、説明の仕方か問題文のどちらかに原因があります。個々の生徒の答えを見たいときは、[回答]から[個別]を選び、前へと次へのアイコンで1人ずつ確かめます。記述の問題はこの画面で点数とフィードバックを入れ、下部の[保存]で確定します。
アンケートや提出物の受付としてフォームを配る手順
点数の要らないアンケートや、授業の感想、提出物の受付には、ふつうの課題にフォームを添付する方法を使います。
課題の中でフォームを新しく作る
[授業]から[作成]、[課題]の順にクリックし、タイトルと説明を入力します。課題の[添付]で[作成]を選ぶと、Google ドキュメント、スライド、スプレッドシート、図形描画、Google フォームを新しく作れます。ここで Google フォームを選ぶと、フォームが課題に添付された状態で作られます。
アンケートとして使うなら、課題の点数は[採点なし]にします。Classroomの課題は、初期状態で100点に設定されています。そのままにすると、点数のないアンケートが成績の一覧に並び、成績の計算に紛れることがあります。
質問の組み立て方
授業のアンケートでは、質問は5問前後に絞ると最後まで答えてもらえます。たとえば授業の振り返りなら、次のような組み立てにします。
| 質問 | 形式 | 必須 |
|---|---|---|
| 今日の内容の理解度 | 均等目盛(1から5) | 必須 |
| 分かりにくかったところ | チェックボックス(単元の項目を並べる) | 任意 |
| 次の授業で聞きたいこと | 段落 | 任意 |
| 課題にかかった時間 | プルダウン(30分未満、1時間未満など) | 任意 |
必須の質問は1つか2つにとどめます。全部を必須にすると、答えにくい質問で手が止まり、提出そのものが遅れます。
提出物の受付に使う場合の注意
レポートや写真をフォームで受け取る場合は、[ファイルのアップロード]の質問を使います。ヘルプによると、アップロードされたファイルはフォームを作った人のGoogleドライブに保存され、受け付けるファイルの形式、数、サイズの上限を指定できます。
ただし、教師が共有ドライブでフォームを作った場合は、生徒はファイルをアップロードできません。学年の先生で共有ドライブを使っている学校では、ここでつまずきやすいので、マイドライブで作ったフォームかどうかを確かめます。
提出物そのものを受け取るだけなら、フォームを使わずに課題の提出機能で受け取る方法もあります。フォームが向いているのは、ファイルと一緒に「どの問題を選んだか」「何時間かかったか」のような情報を決まった形で集めたいときです。
「質問」の投稿とフォームの使い分け
1問だけ聞きたいときは、フォームを作るより、Classroomの[質問]の投稿のほうが早く済みます。
質問の投稿でできること
[授業]から[作成]、[質問]を選び、質問と説明を入力します。記述式の質問では、提出した生徒がクラスメイトの解答を見て返信できるかどうかをスイッチで切り替えられます。公式ヘルプによると、記述式の質問に文字数の制限はありません。多肢選択式の質問も作れます。
質問の投稿が向いているのは、「今日の授業で一番印象に残ったことを一言で」「次回の実験の班の希望」のように、1問で終わり、クラスの中で答えを見せ合っても困らないものです。生徒同士で返信できるようにすれば、意見交換の場としても使えます。
フォームのほうが向いている場面
一方で、質問が2問以上ある、答えを集計してグラフで見たい、答えをほかの生徒に見せたくない、という場合はフォームを使います。フォームなら、回答はグラフで集計され、Googleスプレッドシートに書き出して並べ替えや絞り込みもできます。
| 比べる点 | 質問の投稿 | フォーム |
|---|---|---|
| 質問の数 | 1問 | 何問でも |
| 作る手間 | 投稿の画面だけで済む | フォームの編集が必要 |
| 集計 | 答えた人数の確認が中心 | グラフとスプレッドシート |
| 生徒同士の閲覧 | 設定で見せ合える | 原則として見えない |
使い分けを決めておくと、クラスの[授業]ページに似たような投稿が並ばず、生徒も探しやすくなります。
小テストの問題を作るときの工夫
手順どおりに作っても、問題の作り方しだいで、採点の手間や生徒のつまずき方が大きく変わります。フォームで小テストを作るときに効く工夫を、4つに分けて紹介します。
記述式の正解は表記ゆれを先に登録する
記述式の問題でも解答集は作れますが、正解として登録した文字列と生徒の答えが少しでも違うと、自動採点では不正解になります。たとえば「東京都」が正解の問題で、生徒が「東京」と書くと、内容は合っていても点が付きません。記述式で自動採点するときは、考えられる書き方を正解としてあらかじめ複数登録しておきます。表記ゆれが多くなりそうな問題は、選択式に変えるか、自動採点をあきらめて手で採点するほうが、あとで直す手間が少なくなります。
選択肢の順番を決めておく
選択式の問題では、正解の選択肢がいつも同じ位置に来ないように並べます。毎回1番目が正解だと、内容を読まずに答える生徒が出てきます。選択肢の数は4つ前後が扱いやすく、明らかに違う選択肢ばかりにしないことで、理解しているかどうかを確かめられます。
1つのテストの問題数を絞る
授業の最後の10分で解かせる小テストなら、問題は5問から10問が目安です。問題が多すぎると、時間切れで最後まで答えられない生徒が出て、成績が理解度を表さなくなります。範囲が広い単元は、小テストを2回に分けたほうが、どこでつまずいたかも分かりやすくなります。
解き直しを前提にするかを決める
理解度の確認が目的なら、間違えた生徒にもう一度解かせたい場面があります。ただし、成績を読み込むには解答を1回に限る必要があります。解き直しをさせたい場合は、成績に入れる本番のテストと、何度でも答えられる練習用のフォームを分けて作ると、両方の目的を満たせます。練習用は課題にフォームを添付する方法で配り、点数は[採点なし]にしておきます。
こうした工夫は、どれも作る前に決めておくほうが楽です。投稿したあとで問題を直すと、成績の読み込みに影響が出る可能性があるため、問題を作り終えたら、フォームのプレビューで自分が生徒になったつもりで一度解いてみてから投稿します。
Classroomでフォームを使うメリットとデメリット
メリット
1つ目は、配る手間がかからないことです。Classroomの課題として配れば、クラスの全員に通知が届き、URLをメールで送る作業が要りません。生徒の側も、いつものClassroomの画面から開けます。
2つ目は、提出の状況が一覧で見られることです。誰が提出し、誰がまだかがClassroomの画面で分かるので、未提出の生徒にだけ声をかけられます。
3つ目は、採点の時間が減ることです。選択式の小テストなら自動で採点され、条件を満たせば成績も読み込めます。たとえば30人のクラスで10問の小テストを手で採点すると、1人2分としても1時間かかります。自動採点ならこの時間がほぼなくなり、そのぶん記述問題の採点や、つまずいた生徒への声かけに時間を使えます。
4つ目は、費用がかからないことです。学校のアカウントがあれば、Classroomもフォームも追加の費用なしで使えます。
デメリット
1つ目は、成績の読み込みに条件が多いことです。リンクで貼ったフォームは読み込めない、投稿後に設定を変えると読み込めなくなる可能性がある、など、知らないとつまずく決まりがあります。
2つ目は、学校の外の人に答えてもらうのには向かないことです。成績を読み込むには、生徒が教師と同じドメインに所属している必要があります。保護者や地域の人へのアンケートは、Classroomの課題ではなく、フォーム単体でURLを配るほうが現実的です。
3つ目は、記述問題の採点は自動にならないことです。段落の問題は教師が1件ずつ読んで点数を付けます。フォームの[回答]から[個別]を選ぶと、1人ずつ回答を開いて点数とフィードバックを入れられます。
4つ目は、回答を受け取ったあとの対応を管理する仕組みがないことです。授業の中ではClassroomの提出状況で十分ですが、「誰が返事をしたか」「対応が済んだか」を追う使い方には向きません。この点は次の節で扱います。
つまずきやすい点と対処
実際に使い始めるとよく出てくるつまずきを、原因と対処に分けて整理します。
| 起きること | よくある原因 | 対処 |
|---|---|---|
| [成績をインポート]が表示されない | 課題の作成時に[成績のインポート]をオンにしていない、またはフォームをテストにしていない | テスト付きの課題から作り直す |
| 全問正解なのに0点になる | 質問の点数が初期値の0点のまま | 解答集で点数を入れるか、デフォルトの点数を設定する |
| 生徒がファイルを出せない | フォームを共有ドライブで作っている | マイドライブで作り直す |
| 生徒が「アクセス権がない」と言う | 学校のドメイン以外のアカウントで開いている | 学校のアカウントでログインし直してもらう |
| 予約した課題が時間どおりに出ない | 予約投稿は最長5分ほど遅れることがある | 開始時刻の数分前に予約する |
| 9時ちょうどの提出が遅れ扱いになる | 期限の時刻の扱い | 期限を9:01に設定する |
もう1つ多いのが、フォームの名前の問題です。Googleドライブでテストの名前を変えると、Classroomの中のテストの名前も変わります。一方で、課題の名前を変えても、課題のドライブのフォルダ名には反映されません。名前をそろえておきたい場合は、ドライブの側でも名前を直します。
フォームを別のクラスで使い回したいときは、Classroomの[投稿を再利用]を使うと、課題と添付のフォームをまとめて別のクラスに出せます。同じ小テストを毎年使う場合は、前年のクラスから再利用すると、作り直しの手間が省けます。
編集部で実際にテスト付きの課題を作ってみたところ、いちばん手間取ったのは点数の初期値でした。問題文と選択肢を入れ終えて安心し、プレビューで答えてみると合計が0点で、10問すべての点数を入れ直すことになりました。最初に[デフォルトのテストの点数]を設定しておけば避けられた手間です。
授業の外の申し込みや問い合わせを受け付けるなら
Classroomとフォームの組み合わせは、クラスの生徒に配って、提出と採点を管理するための道具です。一方で、学校や教室の運営には、授業の外から届く受付もあります。保護者からの面談の希望、講座やオープンキャンパスの申し込み、地域の人からの問い合わせなどです。
こうした受付をGoogleフォームで受けることもできます。回答はスプレッドシートに保存されるので、件数が少ないうちはそれで十分です。ただ、受付の件数が増えると、届いた1件ごとに「誰が返事をするか」「返事は済んだか」を表の列に手で書き込み、返信はメールソフトから送る、という作業が増えていきます。2人で担当していると、同じ相手に2通返信してしまう、あるいは誰も返していなかった、という事故も起きます。
届いたあとの対応まで1つの画面で扱えるフォーム
授業の外の受付で、届いたあとの対応まで管理したい場合は、Halictのような受付用のフォームも候補になります。公式サイトによると、Halictはフォームを作って回答を集めるだけでなく、届いた1件ごとに担当者、ステージ(対応の段階)、タグを付けて管理し、同じ画面から返信のメールを送れます。送ったメールが開かれたかどうかも記録されます。
フォームはAIに用途を伝えると下書きが作られ、回答者には1画面に1問ずつ表示されます。項目はテキスト、選択肢、評価、日付、メール、電話、住所、ファイル提出など12種類です。受付の直後に回答内容の控えを送る自動返信もあります。料金は人数で決まり、メンバー1人までのフリープランは0円で、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限です。スプレッドシートへの追記や、一斉メールとその開封の計測は有料のプランに含まれます。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
使い分けの目安は、相手が誰かです。クラスの生徒に配って採点するならClassroomとフォーム、学校の外から届く申し込みや問い合わせに1件ずつ返事をするなら受付用のフォーム、と分けると、それぞれの道具の得意なところを使えます。
フォーム作りの力が在宅の仕事で役立つ場面
Classroomやフォームを使いこなす力は、学校の中だけのものではありません。在宅でできる仕事の中にも、フォームの設計や運用を任される場面があります。
たとえば、塾や講座を運営する事業者から、申し込みフォームの作成、オンラインの小テストの作成、受講者アンケートの集計を頼まれる仕事があります。業務のデジタル化を手伝う仕事の中身は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。AIや業務ツールを現場に合わせて導入し、使い方を定着させるまでを支援する仕事です。フォームの作成から一歩進んで、Googleフォームと連携する仕組みを作る側に回りたいなら、アプリケーション開発のお仕事も参考になります。
見た目の整ったフォームや案内ページを作る力は、デザインの仕事にもつながります。デザインの仕事の報酬の目安は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。
学校や教室の側から見ると、オンラインの受付や小テストを整えることは、テレワークや業務の効率化の一部でもあります。国の助成金の中には、テレワークの環境を整える費用を対象にするものがあります。制度の概要はテレワーク 助成金 2026で整理しています。
20年この市場を見てきた運営者の立場から言えば、フォームの仕事で長く頼まれ続ける人は、作って終わりにしない人です。届いた回答をどう集計し、誰が返事をし、次の回にどう活かすかまで提案できる人には、同じ依頼主から次の仕事が続けて届きます。作業の手順を覚えることは入り口で、その先の運用まで考えられるかどうかが、在宅の仕事として続くかどうかの分かれ目になっています。
もう1つ見えているのは、直接取引の強さです。仲介の手数料が乗らない取引では、依頼主は同じ予算で少し多めに頼め、受ける側は手数料0%で手取りが厚くなります。フォーム作りのような小さな仕事ほど、この差が積み重なって、双方が長く付き合える関係につながっています。
よくある質問
Q. 個人のGoogleアカウントでもClassroomでテスト付きの課題を作れますか?
Classroomは個人のGoogleアカウントでも使えますが、公式ヘルプのテスト付きの課題の記事は、Google Workspace for Educationのアカウントを持つ教師を対象としています。個人のアカウントでは表示されるメニューや使える機能が違うことがあるため、学校で使う場合は学校から配られたアカウントでログインして作るのが確実です。
Q. すでに作ったGoogleフォームをClassroomの課題に使えますか?
課題の添付でドライブから選ぶか、リンクとして追加すれば配れます。ただし、公式ヘルプによると、フォームへのリンクを追加した場合は成績をClassroomに読み込めません。点数を自動で成績に反映したいなら、テスト付きの課題から作り、自動で作られるフォームに問題を入れる方法を選びます。
Q. 小テストの点数が全部0点になってしまうのはなぜですか?
テストの質問の点数は、初期状態で0点に設定されています。解答集で正解を選んでも、点数を入れていなければ合計は0点のままです。各質問の右上で点数を入れるか、フォームの設定で[デフォルトのテストの点数]をオンにして値を入れると、全問に同じ点数が付きます。
Q. 保護者向けのアンケートもClassroomで配れますか?
Classroomはクラスに参加している生徒に配る仕組みなので、保護者に答えてもらうなら、Googleフォームを単体で作り、URLをお便りやメールで配るほうが現実的です。保護者が学校のドメインのアカウントを持っていない場合、学校内に限定する設定をオフにしておかないと開けない点にも注意します。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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