感想フォームの作り方と、集まった声を次の講座やイベントに生かす整理の仕方


この記事のポイント
- ✓講座・イベント・セミナーの感想フォームの作り方を
- ✓Googleフォームでの手順
- ✓送るタイミングまで整理
感想フォームの作り方そのものは、Googleフォームのテンプレートを使えば15分ほどで終わります。難しいのは、集まった感想を次に生かすところです。講座のたびに感想フォームを送り、「よかったです」「勉強になりました」という声を読んで満足して終わる。それを何回か繰り返すうちに、感想は表計算のシートに溜まる一方で、次の企画にはほとんど反映されていない、ということがよく起こります。この記事では、講座やイベント、セミナーの感想フォームの作り方を、目的の決め方、質問の型、Googleフォームでの手順、送るタイミングの順に整理します。そのうえで、集まった感想を数字と自由記述に分けて整理し、次の講座やイベントに生かす方法を具体的に説明します。届いた感想に担当と状況を付けて管理し、同じ画面から返信まで送れる Halict のようなフォームの道具にも触れます。
感想フォームとは何か、アンケートとの違い
感想フォームとは、講座やイベント、セミナー、ワークショップなどに参加した人から、終わったあとに感想や意見を集めるためのフォームのことです。参加者アンケート、受講後アンケートと呼ばれることもあります。
アンケートとの違いは、聞く相手と目的の狭さにあります。一般的なアンケートは、まだ商品を使っていない人も含めて、広く意見や実態を集めるために使われます。感想フォームは、実際に参加した人だけに、その体験について聞くものです。参加した直後の生の声なので、次の企画を直すための材料として、とても価値があります。
感想フォームで集めたい情報は、大きく3つに分かれます。
| 集めたい情報 | 例 | 何に使うか |
|---|---|---|
| 満足度の数字 | 5段階の満足度、人に勧めたいか | 回ごとの比較、改善の効果の確認 |
| 具体的な声 | よかった点、わかりにくかった点 | 内容や進め方の改善 |
| 次の希望 | 次に参加したいテーマ、都合のよい日時 | 次の企画づくり |
この3つをバランスよく聞けるように作ると、感想フォームは「読んで終わり」ではなく「次を決める材料」になります。
感想フォームを作る前に決める3つのこと
質問を考え始める前に、次の3つを決めておくと、質問の数が絞れて、答えやすいフォームになります。
1. 感想を何に使うか
感想を集める目的を1つか2つに絞ります。「講座の内容を直したい」「次の講座のテーマを決めたい」「告知のページに参加者の声を載せたい」など、目的によって聞くべき質問が変わります。目的があいまいなまま作ると、あれもこれもと質問が増え、答える人の負担が大きくなります。
2. 誰に答えてもらうか
参加者全員に答えてもらうのか、途中で退出した人も含めるのか、オンラインと会場の参加者で分けるのかを決めます。オンラインと会場の両方で開いたイベントなら、参加の形を選ぶ質問を1つ入れておくと、あとで分けて集計できます。
3. いつ、どうやって送るか
終わった直後にその場で答えてもらうのか、後日メールで送るのかを決めます。答えてもらえる割合は、終わった直後のほうが高くなります。会場ならスクリーンにQRコードを表示する、オンラインならチャットにリンクを貼る、といった送り方を決めておきます。
感想フォームに入れる質問の型
講座やイベントの感想フォームで、よく使われる質問の型を整理します。全部を入れる必要はありません。前の節で決めた目的に合うものを選びます。
| 質問 | 形式の例 | 必須にするか |
|---|---|---|
| 全体の満足度 | 5段階の目盛 | 必須 |
| 内容のわかりやすさ | 5段階の目盛 | 任意 |
| 特によかった点 | 段落(自由記述) | 任意 |
| わかりにくかった点、改善してほしい点 | 段落(自由記述) | 任意 |
| 次に参加したいテーマ | チェックボックス+その他 | 任意 |
| 知人に勧めたいか | 0から10の目盛 | 任意 |
| 感想を告知などに載せてよいか | ラジオボタン | 必須 |
| お名前やメールアドレス | 記述式 | 任意 |
Googleのフォームの質問の形式を選択するのページによると、Googleフォームには記述式、段落、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウン、均等目盛、評価、選択式(グリッド)、日付、時刻などの形式があります。均等目盛は、0または1から始まり、最大値を2から10の整数に設定でき、目盛の両端にラベルを付けられます。評価は、スターやハートなどの印で、3から10の整数で設定できます。満足度を聞く質問には、均等目盛か評価を使うと、答える人が直感的に選べます。
満足度は数字で、理由は文章で
満足度を数字だけで聞くと、「なぜその点数なのか」が分かりません。逆に、文章だけで聞くと、回ごとの比較ができません。満足度を数字で聞き、すぐ後に「その理由を教えてください」と自由記述で聞く組み合わせにすると、両方の良さを生かせます。
改善点は聞き方を工夫する
「改善点はありますか」と聞くと、「特にありません」という答えが多くなります。「もう少し時間をかけてほしかった部分はありますか」「わかりにくかった説明はどこですか」のように、具体的な場面を示して聞くと、答えやすくなります。
そのまま使える感想フォームの文面の例
質問の文面は、短く、具体的に書くほど答えやすくなります。講座の感想フォームで使える文面の例を挙げます。そのまま使っても、自分の講座に合わせて直しても構いません。
フォームの冒頭の説明文の例です。
「本日はご参加ありがとうございました。今後の講座づくりの参考にするため、感想をお聞かせください。3分ほどで終わります。お名前の記入は任意です。」
質問の文面の例です。
| 聞きたいこと | 文面の例 |
|---|---|
| 全体の満足度 | 今日の講座の満足度を、1から5で教えてください |
| 満足度の理由 | その点数をつけた理由を、一言で教えてください |
| よかった点 | 特に役に立った内容や、印象に残った話はありましたか |
| わかりにくかった点 | 説明が足りなかった部分や、もう少し時間をかけてほしかった部分はありましたか |
| 次の希望 | 次に参加してみたいテーマがあれば、選んでください(いくつでも) |
| 掲載の可否 | いただいた感想を、講座の案内ページに掲載してもよろしいですか |
| 返信の希望 | 講師からの返信を希望される方は、メールアドレスをご記入ください |
冒頭の説明文で「何分で終わるか」「名前は任意か」を伝えておくと、答え始めてもらいやすくなります。質問の文面は「〜についてどう思いますか」のような広い聞き方より、「〜はありましたか」のように場面を示す聞き方のほうが、具体的な答えが返ってきます。
質問を作るときに気をつけたいこと
答えやすく、正直な感想が集まるフォームにするために、次の点に気をつけます。
質問は5問から8問に絞る
参加したあとに答える感想フォームは、短いほど答えてもらえます。目安は、3分以内で答え終わる5問から8問です。それ以上聞きたいことがある場合は、本当に今回聞く必要があるかを見直します。
1つの質問で1つのことを聞く
「内容と進め方に満足しましたか」のように、1つの質問で2つのことを聞くと、内容には満足したが進め方には不満、という人が答えられません。1つの質問では1つのことだけを聞きます。
答えを誘導しない
「とても役に立ったと思いますが、いかがでしたか」のように、答えを先に示す聞き方は避けます。主催者が聞きたい答えに寄った感想が集まり、改善の材料になりません。
必須の質問を絞る
必須の質問が多いと、途中で答えるのをやめる人が増えます。必須にするのは、満足度と、感想を公開してよいかどうかの2つほどにとどめます。
名前を書かなくても答えられるようにする
名前を必須にすると、主催者に遠慮して、厳しい感想を書きにくくなります。名前やメールアドレスは任意にし、「返信を希望する方はご記入ください」と添えておくと、正直な感想と、返信が必要な人の連絡先の両方を集められます。
目盛の段階の数を決めておく
満足度の目盛を5段階にするか、4段階にするかで、集まる答えの傾向が変わります。5段階にすると真ん中の「3」を選ぶ人が多くなりやすく、4段階にすると、どちらかに寄った答えを選んでもらう形になります。どちらが正しいということはありませんが、回ごとに比べるために、一度決めた段階の数は変えないようにします。
Googleフォームで感想フォームを作る手順
ここでは、多くの人が最初に使う Googleフォーム で、感想フォームを作る手順を整理します。
手順1. テンプレートから作る
Googleフォームには、最初から質問が入ったテンプレートが用意されています。テンプレートを使う方法を紹介している解説記事では、次のように説明されています。
すでに完成しているテンプレート「イベント参加者アンケート」を使って、今回の「オンラインセミナー・オンライン教室の参加者アンケート(感想フォーム)」を作っていきます。 出典: ec-create.jp
同じ記事では、Googleドライブの「新規」から「Googleフォーム」、「テンプレートから」と選ぶ流れが紹介されています。テンプレートを使えば、質問の文面を一から考える手間が省けます。テンプレートの質問のうち、自分の目的に合わないものは削除し、足りないものを追加します。
手順2. 質問を目的に合わせて直す
テンプレートの質問を、前の節で選んだ質問の型に合わせて直します。満足度は均等目盛か評価に、よかった点と改善点は段落に、次に参加したいテーマはチェックボックスにします。必須にする質問は、Googleのヘルプにあるとおり「必須」をオンにします。
手順3. 送信後のメッセージを書く
Googleのフォームを公開して回答者と共有するのページによると、「設定」の「プレゼンテーション」から、送信したあとに表示される確認メッセージを変えられます。「ご回答ありがとうございました。いただいた感想は次回の講座づくりに生かします」のように、感想をどう使うかを書いておくと、答えた人に伝わります。
手順4. 自分で答えてから公開する
公開する前に、ログインしていない状態のブラウザで開き、自分で最後まで答えてみます。スマートフォンでも開き、文字の大きさや選択肢の押しやすさを確かめます。確かめたら「公開」を押し、回答者に送るリンクを取得します。
手順5. 回答の通知と保存先を決める
Googleのフォームの回答を表示、管理するのページによると、「回答」のタブから、新しい回答についてのメール通知を受け取る設定ができ、回答をスプレッドシートで表示することもできます。感想を後で整理するなら、スプレッドシートにつないでおくと便利です。
オンラインと会場で、感想フォームを分けて考える
同じ講座でも、オンラインで開く場合と会場で開く場合では、聞くべきことが少し変わります。両方で開くなら、参加の形を選ぶ質問を最初に入れ、それぞれに合う質問を表示させると、答える人の負担が減ります。Googleのヘルプにも、回答に応じて特定のセクションに移動するように設定できると書かれています。
オンラインの講座で聞きたいのは、音声や画面の見やすさ、接続のしやすさ、チャットでの質問のしやすさです。オンラインの参加者は、内容がよくても、音声が聞き取りにくいだけで満足度が大きく下がります。環境についての質問を1つ入れておくと、内容の評価と環境の評価を分けて見られます。
会場の講座で聞きたいのは、会場までの行きやすさ、席や設備、休憩の取り方です。会場の参加者は、オンラインより参加の負担が大きいので、「次も会場で参加したいか、オンラインがよいか」を聞いておくと、次回の開き方を決める材料になります。
答えてもらえる割合を上げる工夫
感想フォームは、答えてもらえなければ意味がありません。答えてもらえる割合を上げるための工夫を挙げます。
最初の質問を、答えやすいものにする
最初の質問が長い自由記述だと、そこで答えるのをやめる人が出ます。最初は満足度のように、1回押すだけで答えられる質問にします。1問目に答えると、そのまま最後まで答えてもらえる可能性が高くなります。
感想がどう使われたかを伝える
前回の感想をもとに直したことを、次の講座の冒頭で伝えます。「前回、質問の時間が短いという声をいただいたので、今回は質問の時間を15分取りました」と伝えると、参加者は「感想を書けば届く」と感じ、次も答えてくれるようになります。
答えた人へのお礼を用意する
講座の資料のまとめや、当日話しきれなかった補足を、答えた人に送る形にする方法もあります。お礼を用意する場合は、前の節で触れたとおり、その感想を宣伝に使うときの扱いに気をつけます。
スマートフォンで答えやすくする
会場で答えてもらう場合も、オンラインで答えてもらう場合も、多くの人はスマートフォンで答えます。選択肢を押しやすい大きさにする、自由記述の欄を少なくする、といった配慮で、答え終わるまでの時間が短くなります。
感想を集めるタイミングと送り方
感想フォームは、送るタイミングで集まる数が大きく変わります。
終わる5分前に、その場で答えてもらう
最も多く集まるのは、講座やイベントの最後に時間を取って、その場で答えてもらう方法です。会場ならスクリーンにQRコードを表示し、オンラインならチャット欄にリンクを貼ります。「最後の5分で感想をお願いします」と伝えて時間を取ると、帰る前に答えてもらえます。
後日送るなら、当日のうちに
その場で時間が取れなかった場合は、当日のうちにお礼のメールと一緒にリンクを送ります。翌日以降になると、記憶が薄れて具体的な感想が書きにくくなり、答えてもらえる割合も下がります。
締切を決めて、1回だけ思い出してもらう
後日送る場合は、「○日までにご回答ください」と締切を書きます。締切の前日に、まだ答えていない人へ1回だけ思い出してもらう連絡を送ると、回答が増えます。何度も送ると負担に感じられるので、1回にとどめます。
集まった感想を整理する方法
感想が集まったら、数字と自由記述に分けて整理します。
数字は回ごとに並べる
満足度の平均を回ごとに並べ、上がったか下がったかを見ます。1回だけの数字には意味がありません。前回と比べて、改善したことの効果が出たかどうかを確かめるために使います。数字が大きく下がった回があれば、その回の自由記述を重点的に読みます。
自由記述は「種類」で分ける
自由記述の感想は、読んで終わりにせず、種類ごとに分けて数えます。たとえば次のような分け方です。
| 種類 | 感想の例 |
|---|---|
| 内容 | 「事例がもっと欲しかった」「基礎の説明が長かった」 |
| 進め方 | 「休憩がほしかった」「質問の時間が短かった」 |
| 資料 | 「スライドの文字が小さかった」 |
| 環境 | 「音声が聞き取りにくかった」「会場が寒かった」 |
| 次の希望 | 「応用編を受けたい」 |
表計算のシートで、感想ごとに種類の列を作り、種類ごとの件数を数えます。件数の多い種類から順に、次回の改善に取り組みます。1人だけの意見でも、具体的で実行しやすいものは、すぐに取り入れて構いません。
よかった点も分けて残す
改善点ばかりに目が向きがちですが、よかった点も種類ごとに残しておきます。次回の内容を変えるときに、よかった部分まで削ってしまう失敗を防げます。
回を重ねたら、数字を並べて見る
講座やイベントを何回か開いたら、満足度の数字を回ごとに並べた表を作ります。
| 回 | 参加者 | 回答数 | 満足度の平均 | 主な改善 |
|---|---|---|---|---|
| 第1回 | 20人 | 12件 | 3.8 | (初回) |
| 第2回 | 25人 | 18件 | 4.1 | 事例を2つ追加 |
| 第3回 | 22人 | 17件 | 4.3 | 質問の時間を延長 |
この表は例ですが、こうして並べると、改善したことが数字にどう表れたかが見えます。回答数を参加者で割った回答の割合も見ておくと、感想フォームの送り方の改善が効いたかも分かります。数字が下がった回があれば、その回の自由記述を読み直し、何が違ったかを探します。
数字だけで判断せず、自由記述と合わせて読むことが大切です。満足度が上がっていても、「内容が簡単すぎた」という声が増えているなら、参加者の層が変わってきているのかもしれません。数字と言葉の両方を見ることで、次の企画の方向が決まります。
感想を次の講座やイベントに生かす
整理した感想を、次の企画に反映させる流れを作ります。
改善の一覧を作る
種類ごとに分けた感想から、次回までに直すことを3つほど選び、一覧にします。「事例を2つ追加する」「質問の時間を10分延ばす」「スライドの文字を大きくする」のように、具体的な行動の形で書きます。直すことが多すぎると手が回らないので、効果の大きいものから3つに絞ります。
次回の感想で効果を確かめる
改善したことが効いたかどうかを、次回の感想で確かめます。たとえば「質問の時間を延ばした」なら、進め方の満足度や、質問の時間についての感想が変わったかを見ます。改善と確認を繰り返すと、講座の質が少しずつ上がっていきます。
次の企画のテーマを決める
「次に参加したいテーマ」の答えを数えると、参加者が求めているものが分かります。上位のテーマを次の企画の候補にし、告知のときに「前回の参加者の希望から生まれた講座です」と伝えると、前回の参加者がまた来てくれるきっかけになります。
感想フォームでよくある3つの失敗
感想フォームを続けていると、同じところでつまずく人が多くいます。よくある失敗と、その直し方を挙げます。
失敗1. 毎回質問を変えてしまう
回ごとに質問を変えると、満足度を比べられなくなります。満足度の質問と、よかった点、改善点の3つは毎回同じ文面にし、そのほかの質問だけを回ごとに入れ替えます。比べる軸を固定しておくことで、回を重ねるほど感想の価値が上がります。
失敗2. 集めたまま読まない
感想が数十件、数百件と溜まると、読むこと自体が負担になり、放置されがちです。講座が終わった翌日に30分だけ時間を取り、その回の感想に種類を付けて数える、と決めておきます。時間がたつほど、当日の様子を思い出しにくくなり、感想の意味を読み取りにくくなります。
失敗3. 厳しい感想だけを気にしすぎる
厳しい感想は目に付きやすく、それに引っ張られて講座の内容を大きく変えたくなります。ただ、1人の意見がほかの参加者にも当てはまるとは限りません。種類ごとの件数と、満足度の数字を合わせて見て、多くの人に当てはまる改善から取り組みます。
感想を、講師やスタッフと共有する
講座やイベントを複数の人で運営している場合は、感想を全員で共有します。講師だけが感想を読んでいると、受付や会場の準備、配信の担当が改善の材料を受け取れません。
共有するときは、感想をそのまま全部渡すより、種類ごとに分けて、担当ごとに関係する感想を渡すほうが伝わりやすくなります。環境の感想は会場や配信の担当に、資料の感想は資料を作った人に、という形です。
厳しい感想を共有するときは、書いた人が特定されないように、名前やメールアドレスを外して渡します。また、感想の内容を担当者個人への評価として扱わず、次の回をよくするための材料として扱う、という考え方を運営する全員でそろえておくと、感想を前向きに使えます。
届いた感想に返信し、声を記録として残す
感想の中には、「この部分をもう少し詳しく知りたい」「資料をもらえますか」のように、返信が必要なものが混ざっています。Googleフォームと表計算のシートで管理していると、返信が必要な感想を見つけて、メールソフトで返信し、返信したことをシートに書く、という3つの作業を手で行うことになります。参加者が多い講座や、毎月開くイベントでは、この作業が積み重なり、返信の漏れが起きやすくなります。
感想の受付から返信までを1つの画面で行いたい場合の選択肢の1つが Halict です。公式サイトによると、Halict はフォームを作って、届いた一件ごとに担当と状況を残し、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録される、受付から対応までのフォームの道具です。作りたいフォームを一言で伝えるとAIが質問の構成まで下書きを作る機能、回答する人には目の前の1問だけを表示する1画面1問の形式、テキスト・選択肢・評価・日付・メールなど12種類の項目、自動返信、CSVの書き出しがあると書かれています。
料金のページでは、フリーのプランは0円でメンバー1人まで、フォームの数と回答の数は無制限、ステージの管理、自動返信、CSVの書き出しが使えるとされています。有料のチームのプラン(月額7,800円、税抜)では、一斉メールと開封・クリックの計測、メールのひな形も使えます。
この記事の流れに当てはめると、感想フォームを作る、届いた感想のうち返信が必要なものに担当と状況を付ける、同じ画面から返信を送る、という流れを1つの道具で行えます。1画面1問の形式は、スマートフォンで答える参加者にとって答えやすい形で、終わる直前の5分で答えてもらうときにも向いています。ひとりで講座を開いているならフリーのプランで試せるので、次の講座の感想フォームで使ってみて、返信の手間が減るかを比べてみると判断しやすくなります。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
感想を告知や販売のページに使うときの注意
集まった感想を、次の講座の告知のページや、商品の販売のページに「参加者の声」として載せたいこともあります。そのときは、次の点に気をつけます。
載せてよいかを、答えた人に確かめる
感想フォームに「いただいた感想を、告知のページなどに掲載してよいですか」という質問を入れ、「名前を出して掲載してよい」「名前を伏せれば掲載してよい」「掲載しないでほしい」から選んでもらいます。許可のない感想は載せません。
都合のよい部分だけを切り取らない
長い感想の一部だけを切り取って載せると、書いた人の意図と違う意味になることがあります。載せるときは、意味が変わらない範囲で使います。
謝礼と引き換えの感想を載せるとき
消費者庁のステルスマーケティングについてのページには、令和5年10月1日からステルスマーケティングが景品表示法違反となったこと、広告であるにもかかわらず広告であることを隠すことがいわゆるステルスマーケティングであることが書かれています。参加費の割引や謝礼と引き換えに書いてもらった感想を、事業者の宣伝に使う場合の扱いは、事情によって変わります。判断に迷うときは、消費者庁の公表している資料を確かめるか、専門家に相談してください。
個人情報の扱いを書いておく
名前やメールアドレスを集める場合は、フォームの冒頭に「いただいた情報は、講座の改善とご連絡のために利用します」のように、使い道を書いておきます。
物販やハンドメイドの販売でも、感想フォームは使える
感想フォームは、講座やイベントだけでなく、商品を販売している人にも役立ちます。ハンドメイドの作品やオンラインショップの商品に、購入のお礼のカードを添え、そこにQRコードで感想フォームへのリンクを付けておく方法です。
聞くことは、講座の場合とほぼ同じです。満足度、気に入った点、気になった点、次に欲しい商品、感想を紹介してよいか。販売の場合は、「どこでこの商品を知りましたか」という質問を加えると、どの販売の場や発信が効いているかが分かります。選択肢には、販売しているサイトの名前、SNS、知人からの紹介、イベントでの出会い、その他を並べ、その他を選んだ人には自由に書いてもらいます。数か月分を数えると、時間をかけている発信の場と、実際に購入につながっている場が違っていた、ということに気づけることがあります。
購入のお礼のカードには、感想フォームに答えるのにかかる時間の目安と、いただいた感想をどう使うかを一言添えておくと、答えてもらいやすくなります。集まった感想は、商品の改善や次の新作づくりの材料になります。「サイズの展開がもう少し欲しい」という声が複数あれば、次の新作で試す価値があります。感想を販売のページに載せる場合は、前の節の注意と同じく、載せてよいかを必ず確かめます。
感想を集める力を、仕事に生かす
参加者や顧客の声を集めて整理し、改善につなげる力は、在宅で受ける仕事でも生かせます。講座やイベントの運営の手伝い、オンラインショップの運営の補助、顧客の声の分析など、感想フォームの設計と整理を含む仕事は少なくありません。
フリーランス・在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、長く続く人ほど、依頼主に「お客様の声」を整理した形で返しています。感想をそのまま渡すのではなく、種類ごとに分けて件数を数え、次に直すことを3つに絞って渡す。この一手間が、依頼主にとっては次の判断をすぐに下せる材料になり、継続の依頼につながります。仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、同じ予算で依頼主はより多くを頼め、受け手の手取りも厚くなります。
感想や顧客の声の分析に、AIの道具を取り入れる会社も増えています。企業のAIの活用を手伝うAIコンサル・業務活用支援のお仕事や、顧客の声をもとに発信を考えるAI・マーケティング・セキュリティのお仕事は、感想フォームの設計と整理の経験が生きる分野です。フォームの見た目や答えやすさを設計するデザインの仕事の単価の幅は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。
サロンや教室を開いている人が設備や内装に手を入れたいときは、美容室・サロン向け補助金2026年版|設備投資・内装リフォームに使える制度のように、使える制度を確かめておくと、感想で集まった「改善してほしい点」を実現する費用の見通しが立てやすくなります。
よくある質問
Q. 感想フォームの質問はいくつくらいがよいですか?
3分以内で答え終わる5問から8問が目安です。満足度を数字で聞き、その理由や改善点を自由記述で聞く組み合わせにすると、少ない質問でも次に生かせる材料が集まります。必須にする質問は、満足度と、感想を公開してよいかどうかの2つほどに絞ると、途中でやめる人を減らせます。
Q. 感想フォームはいつ送るのがよいですか?
最も多く集まるのは、講座やイベントの終わる5分前に時間を取り、その場で答えてもらう方法です。会場ならQRコードをスクリーンに表示し、オンラインならチャットにリンクを貼ります。後日送る場合は当日のうちに送り、締切を決めて、前日に1回だけ思い出してもらう連絡を送ると回答が増えます。
Q. 集まった自由記述の感想はどう整理すればよいですか?
内容、進め方、資料、環境、次の希望のように種類を決め、感想ごとに種類を付けて件数を数えます。件数の多い種類から順に、次回までに直すことを3つほどに絞って一覧にします。改善点だけでなく、よかった点も種類ごとに残しておくと、次回に内容を変えるときに良い部分まで削る失敗を防げます。
Q. 集まった感想を告知のページに載せてもよいですか?
答えた人の許可があれば載せられます。感想フォームに掲載してよいかを選ぶ質問を入れ、名前を出してよいか、伏せればよいか、載せないでほしいかを確かめます。謝礼と引き換えに書いてもらった感想を宣伝に使う場合は、消費者庁のステルスマーケティングの規制に当たらないかを確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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