予約サイトの作り方と、自分の店に合う受付の仕組みの選び方


この記事のポイント
- ✓予約システムのサービスを使う方法
- ✓ホームページにフォームを埋め込む方法
- ✓集客サイトに載せる方法
個人で営むサロンや整体院、教室、撮影スタジオ、レンタルスペースなど、時間で予約を受ける仕事では、電話とメッセージだけで予約を受け続けるのに限界がきます。施術中に電話に出られない、夜中に届いたメッセージへの返信が翌朝になって予約を逃す、手帳に書き写すときに日付を間違える。こうした取りこぼしを減らすために、自分の店の予約サイトを作りたいと考える人が増えています。
ただ、「予約サイトの作り方」と検索すると、ホームページ作成ソフトの使い方から、予約システムの比較、プログラミングで自作する方法まで、性質の違う情報が混ざって出てきます。この記事では、予約サイトの作り方を4つの方法に分け、それぞれの費用と手間、向いている店の形を整理します。結論を先に書くと、多くの小さな店にとって現実的なのは、予約システムのサービスを使って予約ページを作り、それを自分のホームページやSNSから案内する形です。自作は、ほかの方法で実現できない要件がはっきりしているときに限るのが無難です。
予約サイトとは何か、何ができればよいのか
予約サイトとは、お客様がインターネット上で空いている日時を確かめ、その場で予約を申し込めるページのことです。電話と違って、営業時間外でも予約を受けられ、お客様も自分の都合のよい時間に申し込めます。
予約サイトに求められる働きは、大きく分けて5つあります。
・空いている日時を表示する
・お客様から名前や連絡先、メニューなどの情報を受け取る
・同じ時間に2件の予約が入らないようにする(二重予約を防ぐ)
・予約の確認やリマインダーの連絡を送る
・店の側で予約の一覧を確かめ、変更やキャンセルに対応する
このうち、もっとも大切なのが二重予約を防ぐことです。予約を受ける仕組みは簡単に作れても、同じ枠に2人の予約が入らないように自動で枠を閉じる仕組みは、作り方によってできるものとできないものがあります。予約サイトを作るときは、見た目より先に、この点が満たせるかを確かめます。
予約サイトの作り方は大きく4つ
予約サイトの作り方は、次の4つに分けると整理しやすくなります。
方法1:予約システムのサービスを使う
予約の受付に特化したインターネットのサービスに登録し、メニューや営業時間を設定して、予約ページを作る方法です。Airリザーブ、STORES 予約、Rizaflowなどがこの形にあたります。プログラミングの知識は要らず、管理画面で項目を入力していくだけで予約ページが出来上がります。二重予約の防止、確認メールやリマインダーの自動送信、顧客の管理といった機能が最初からそろっているのが強みです。
方法2:ホームページに予約フォームやカレンダーを埋め込む
すでにあるホームページに、GoogleフォームやGoogleカレンダーの予約スケジュールなどを埋め込んで、予約の窓口にする方法です。無料から始められるのが利点ですが、フォームだけでは二重予約を防げないなど、予約の受付として足りない部分を自分で補う必要があります。
方法3:集客サイト(ポータルサイト)に掲載する
美容室やサロンの検索サイトのように、多くのお客様が店を探しに来るサイトに店の情報を掲載し、そこで予約を受ける方法です。新しいお客様に見つけてもらいやすい反面、掲載料や予約ごとの手数料がかかることが多く、お客様との関係が掲載先のサイトを通したものになります。
方法4:自分で作る(自作・制作の依頼)
WordPressなどのホームページ作成の仕組みに予約の機能を組み込んだり、制作会社やフリーランスに依頼して一から作ったりする方法です。デザインや機能を自由に決められますが、作る費用と、作ったあとの保守の手間がかかります。
4つの方法の費用と手間を比べる
4つの方法を、費用、始めるまでの手間、二重予約の防止、集客の力で比べると次のようになります。金額は方法やサービスによって大きく変わるため、目安として見てください。
| 方法 | 費用の目安 | 始めるまでの手間 | 二重予約の防止 | 新規の集客 |
|---|---|---|---|---|
| 予約システムのサービス | 無料プランから。有料は月額数千円から数万円 | 管理画面で設定するだけ | 自動で防げる | 自分のSNSやホームページで案内する |
| フォームやカレンダーの埋め込み | 無料から | 設定と運用の工夫が必要 | 方法によっては防げない | 自分で案内する |
| 集客サイトへの掲載 | 掲載料や手数料がかかることが多い | 掲載の手続きが必要 | 自動で防げる | 集客サイトの力を借りられる |
| 自作・制作の依頼 | 制作費と保守費がかかる | 数週間から数か月 | 作り方しだい | 自分で案内する |
小さな店が最初に選びやすいのは、予約システムのサービスです。無料プランで始めて、予約が増えたら有料プランに上げる、という段階を踏めるので、最初の負担を抑えられます。集客サイトへの掲載は、新しいお客様を増やしたい時期に、予約システムと組み合わせて使う店もあります。
自分の店に合う仕組みを選ぶ5つの問い
どの方法、どのサービスが合うかは、店の形によって変わります。次の5つの問いに答えていくと、候補が絞れます。
1か月に何件の予約を受けるか
無料プランや安いプランには、1か月に受けられる予約の件数に上限があることが多くあります。まずは、いまの予約の件数を数えます。電話やメッセージで受けている予約も含めて、1か月あたり何件あるかを把握しておくと、どのプランで足りるかが判断できます。
スタッフは何人で、指名を受けるか
1人で営む店なら、スタッフの管理機能は要りません。複数のスタッフがいて、お客様がスタッフを指名して予約する店では、スタッフごとの予定と予約枠を管理できる機能が必要です。この機能は有料のプランに含まれていることが多いので、比べるときの大事な軸になります。
メニューごとに所要時間が違うか
カットは60分、カラーは120分のように、メニューによって所要時間が違う店では、メニューを選ぶと自動でその時間分の枠を押さえてくれる仕組みが必要です。フォームだけで予約を受けると、この計算を人の手でやることになり、枠の重なりが起きやすくなります。
事前の支払いが必要か
キャンセルが多い業態や、高額なメニューを扱う店では、予約の時点でクレジットカードで支払ってもらう仕組みを検討します。一方で、来店時に現金や電子マネーで会計している店では、事前の決済は必要ありません。事前決済を使うと、決済の手数料がかかります。必要かどうかを先に決めておくと、余計な費用を払わずに済みます。
次の来店につなげたいか
美容や整体のように、同じお客様に定期的に来てもらう業態では、予約を受けたあとの連絡が大切です。来店後の御礼の連絡や、次の予約の案内を送れる仕組みがあると、リピートにつながりやすくなります。顧客の来店履歴を残せるかどうかも、比べる点になります。
主なサービスの料金を確かめる
ここでは、公式サイトで料金が確かめられたサービスを並べます。料金は改定されることがあるため、申し込む前に必ず公式の料金ページで最新の内容を確かめてください。
Airリザーブは、公式サイトで、フリープランを月額0円、ベーシックプランを月額5,500円(税込)、スタンダードプランを月額11,000円(税込)と案内しています。予約が何件入っても月額費用は変わらないと書かれています。予約リマインドメールの配信やGoogleカレンダーとの連携はベーシック以上の機能です。オンライン決済はすべてのプランで使え、決済手数料率は3.24%とされています(別途カード会社の審査が必要)。
STORES 予約は、公式の料金ページで、フリープランを月額0円、月間予約件数50件、予約ページの公開数2つまでと案内しています。有料のスモールプランは、年間契約の場合で月額9,790円(税込)、月間予約件数200件です。各有料プランの予約件数を超える場合は、50件ごとに1,078円(税込)で受付可能数を追加できると書かれています。
Googleカレンダーの予約スケジュールは、Googleアカウントがあれば使える予約ページの機能です。Googleのヘルプでは、利用できる範囲を次のように説明しています。
個人の Google アカウントまたは Workspace Business Starter プランをご利用の場合、他のユーザーがカレンダーで予約を入れることができる予約ページを 1 つ作成できます。 出典: Google カレンダー ヘルプ「予約スケジュールのプレミアム機能を比較する」
複数の予約スケジュールの作成、リマインダーメールの自動送信、複数のカレンダーでの空き状況の確認、予約に対する支払いの受け付けなどは、対象となるGoogle WorkspaceのサブスクリプションやGoogle Oneのメンバーシップが必要な機能とされています。1人で1種類の予約を受けるなら無料の範囲で始められますが、メニューが多い店やスタッフが複数いる店には機能が足りなくなります。
業種ごとに見た、向いている作り方
同じ予約サイトでも、業種によって重視すべき点が違います。代表的な業種ごとに、向いている作り方の目安を示します。
美容室・ネイル・まつげなどのサロン
メニューの種類が多く、メニューごとに所要時間が違うのが特徴です。スタッフが複数いれば指名の機能も要ります。メニューを選ぶと所要時間分の枠を自動で押さえ、スタッフごとの空きを表示できる予約システムのサービスが向いています。新しいお客様を増やしたい時期は、集客サイトへの掲載と組み合わせる店もあります。
整体院・マッサージ・鍼灸院
定期的に通うお客様が多く、次の予約を取ってもらうことが売上の安定につながります。来店履歴を残せること、来店後の御礼や次回の案内を送れることを重視します。施術の内容によって時間が変わる場合は、メニューごとの所要時間の設定も必要です。
習い事の教室・パーソナルトレーニング
1回ごとの予約を受ける形と、月謝制で決まった枠に通う形があります。1回ごとの予約なら、予約システムで定員のある枠を作る形が合います。月謝制で、振替の予約だけをネットで受けたいなら、Googleカレンダーの予約スケジュールのような簡易な仕組みで足りることもあります。
撮影スタジオ・レンタルスペース・会議室
時間単位で場所を貸す業態では、1時間単位や30分単位の枠と、利用時間に応じた料金の表示が必要です。前後の清掃や準備の時間を自動で空けられる仕組みがあると、利用者の入れ替えが楽になります。
オンラインの相談やレッスン
対面の場所がない分、予約の確定と同時に、ビデオ会議のURLを自動でお客様に送れることが大切です。Googleカレンダーの予約スケジュールでは、会議の方法としてGoogle Meetのビデオ会議を選べるとヘルプに書かれています。予約システムのサービスでも、オンライン面談のURLを確認メールに差し込める機能を持つものがあります。
無料で試すならGoogleカレンダーの予約スケジュール
予約サイトを作る前に、まずネットで予約を受けること自体を試してみたい、という場合は、Googleカレンダーの予約スケジュールが手軽です。ヘルプに書かれている手順と設定を、要点だけ紹介します。
予約スケジュールは、パソコンのブラウザで作ります。スマートフォンのカレンダーアプリでは作成できないとヘルプに書かれています。Googleカレンダーを開き、左上の「作成」から「予約スケジュール」を選び、次の項目を設定します。
・予約の長さ:1回の予約の時間。カスタムの長さも選べる
・通常時の空き時間:予約を受けられる曜日と時間帯
・予約受付期間:何日先まで受けるか、何時間前で締め切るか(初期設定は開始の4時間前まで)
・臨時の空き時間:祝日など特定の日の空き状況の変更
・準備時間:予約と予約の間に空ける時間
・1日あたりの予約件数の上限
二重予約を防ぐには、「カレンダーで空き情報を確認する」を選びます。こうしておくと、自分のカレンダーにすでに入っている予定の時間は、予約ページに表示されなくなります。予約フォームでは、名、姓、メールアドレスが必須の項目で、ほかの項目を加えることもできます。
この方法は、1人で1種類の予約を受ける店や、オンラインの相談を受ける人に向いています。ただし、個人のGoogleアカウントで作れる予約ページは1つで、リマインダーメールの自動送信などはプレミアム機能とされています。メニューが複数ある店や、来店前日の連絡を自動にしたい店は、ここで手応えを確かめたうえで、予約システムのサービスに移る流れにすると無駄がありません。
予約システムのサービスで予約サイトを作る手順
ここからは、多くの店に向いている「予約システムのサービスを使う方法」で、予約サイトを作る手順を説明します。サービスによって画面は違いますが、流れはほぼ共通です。
手順1:店の基本情報を登録する
店の名前、住所、電話番号、営業時間、定休日を登録します。営業時間は、実際に予約を受けたい時間で設定します。たとえば、閉店時刻が20時でも、最後の施術を19時に始めたいなら、予約を受け付ける最終の時刻を19時にしておきます。
手順2:メニューと所要時間を登録する
メニューの名前、料金、所要時間を登録します。所要時間には、施術の時間だけでなく、片付けや準備の時間も含めておくと、予約が詰まりすぎずに済みます。メニューの説明は、初めてのお客様が読んでも内容が分かるように、具体的に書きます。
手順3:予約の枠と受付のルールを決める
予約を何日先まで受けるか、何時間前まで受けるか、同じ時間に何人まで受けるかを決めます。当日の急な予約を受けたくないなら、受付の締め切りを前日に設定します。
手順4:予約フォームの項目を決める
お客様に入力してもらう項目を決めます。名前と連絡先は必須にし、それ以外は本当に必要なものだけに絞ります。項目が多いほど、途中で入力をやめてしまうお客様が増えます。初回のお客様にだけ聞きたいこと(アレルギーの有無など)があれば、来店時に聞く方法も考えます。
手順5:確認とリマインダーの連絡を設定する
予約が入ったときにお客様に送る確認メール、来店の前日に送るリマインダーの文面を設定します。店の場所や持ち物、キャンセルの連絡先を書いておくと、問い合わせが減ります。
手順6:キャンセルの決まりを書く
キャンセルや変更をいつまで受け付けるか、キャンセル料をいただくかどうかを決め、予約ページと確認メールに書きます。決まりを予約の前に示しておくことで、あとのトラブルを防げます。
手順7:公開して、入口を作る
予約ページを公開したら、お客様がたどり着ける入口を作ります。ホームページのトップにボタンを設ける、SNSのプロフィールにリンクを載せる、Googleマップの店の情報に予約のリンクを登録する、店頭に二次元コードを掲示する、といった入口を用意します。予約ページがあっても、入口がなければ使われません。
予約ページに書いておくこと
予約ページは、予約を受け付ける画面であると同時に、お客様が来店前に情報を確かめる場所でもあります。次の情報を書いておくと、問い合わせの電話やメッセージが減ります。
・メニューごとの料金と所要時間(追加料金がかかる場合はその条件)
・キャンセルと変更の決まり(期限とキャンセル料)
・店の場所と行き方、駐車場の有無
・支払い方法(現金、クレジットカード、電子マネーなど)
・初めての方への案内(来店の何分前に来てほしいか、持ち物など)
・お預かりする個人情報の使い道
最後の個人情報については、予約の確認や連絡のために使うこと、目的の外では使わないことを、短い文で示しておくと安心してもらえます。予約システムのサービスの多くは、運営会社としてのプライバシーポリシーを用意していますが、店として何に使うかは店が説明する必要があります。
書く内容と同じくらい大切なのが、スマートフォンでの見え方です。予約ページを開くお客様の多くはスマートフォンを使っています。公開する前に、自分のスマートフォンで予約ページを開き、メニューの説明が長すぎて予約のボタンまでたどり着けない、料金の表が横にはみ出して読めない、といった問題がないかを確かめます。店内や施術の写真を数枚添えておくと、初めてのお客様が来店の様子を思い浮かべやすくなり、予約の決め手になります。写真は明るさをそろえ、実際の店の様子と違いすぎないものを選びます。
無断キャンセルを減らすための工夫
予約サイトを作ると、電話に比べて気軽に予約できるようになる分、無断キャンセルが気になる店もあります。完全になくすことは難しいものの、仕組みで減らすことはできます。
1つ目は、前日のリマインダーです。予約を忘れていた、というだけの無断キャンセルは、前日の連絡で多くが防げます。リマインダーを自動で送れる仕組みを選ぶと、店の手間をかけずに続けられます。
2つ目は、お客様が自分でキャンセルや変更をできるようにすることです。キャンセルのために電話をかけるのが気まずくて、連絡しないまま来店しないお客様もいます。予約確認のメールにキャンセル用のリンクがあれば、気軽に連絡してもらえ、空いた枠をほかのお客様に回せます。
3つ目は、キャンセルの決まりを予約の前に示しておくことです。キャンセル料の有無と期限を予約ページに書いておくだけでも、軽い気持ちの予約は減ります。高額なメニューや、準備に費用がかかるメニューでは、事前決済を取り入れる方法もあります。
自作や制作の依頼を選ぶときに確かめること
既製のサービスでは実現できない要件があるときは、自作や制作の依頼を検討します。たとえば、独自の会員制度と予約を組み合わせたい、ほかの業務システムと予約のデータを連携させたい、といった場合です。そのときに確かめておきたい点があります。
1つ目は、要件を文章にできるかです。「おしゃれな予約サイトがほしい」では、制作の見積もりが大きくぶれます。予約の枠の決め方、メニューの数、スタッフの人数、必要な通知、支払いの方法を、できるだけ具体的に書き出してから相談します。
2つ目は、作ったあとの保守を誰が担うかです。予約サイトは、作って終わりではありません。ホームページ作成の仕組みやプラグインの更新、セキュリティの対策、不具合への対応が続きます。制作を依頼する場合は、保守の範囲と費用も見積もりに含めてもらいます。
3つ目は、お客様の個人情報の守り方です。予約サイトには、名前や電話番号、メールアドレスが集まります。自作する場合は、通信の暗号化や、管理画面へのログインの守り方を、自分で責任を持って整える必要があります。既製のサービスなら運営会社が担う部分を、自分で引き受けることになる点を理解しておきます。
4つ目は、既製のサービスとの費用の比べ方です。制作費と毎年の保守費を足した金額を、予約システムの月額料金の何年分にあたるかで比べると、判断しやすくなります。自作の利点が費用に見合うかを、数字で確かめてから決めましょう。
集客サイトと自分の予約ページを併用するとき
新しいお客様を増やすために集客サイトに掲載しつつ、常連のお客様には自分の予約ページから予約してもらう、という併用をする店もあります。この場合に気をつけたいのが、予約の台帳が2つに分かれることです。
集客サイトで受けた予約と、自分の予約ページで受けた予約を別々に管理していると、同じ時間に両方から予約が入る二重予約が起きます。併用するときは、片方で予約が入ったら、もう片方の枠を閉じる作業を必ず行う必要があります。サービスによっては、外部のカレンダーと連携して空き状況をそろえる機能を持つものもあるので、併用を前提にするなら、その機能の有無を確かめておきます。
また、集客サイト経由のお客様には、来店時に店の予約ページやSNSを案内しておくと、2回目以降は自分の予約ページから予約してもらいやすくなります。集客サイトは入口として使い、関係を続ける場所は自分の予約ページにする、という役割分担です。
予約サイトを作ったあとの効果の測り方
予約サイトを公開したら、1〜3か月ごとに数字で効果を確かめます。見るべき数字は次の4つです。
・ネットからの予約の件数と、電話の予約の件数の割合
・予約のキャンセルと無断キャンセルの件数
・新しいお客様と、2回目以降のお客様の割合
・お客様がどの入口(ホームページ、SNS、地図の情報など)から来たか
ネットからの予約の割合が増えていれば、電話に出られずに予約を逃す機会が減っていると考えられます。無断キャンセルが減っていなければ、リマインダーの送り方やキャンセルの決まりを見直します。入口ごとの件数が分かれば、どこで案内を強めればよいかが見えてきます。予約システムの中には、アクセス解析の仕組みと連携できるものもあるので、入口を詳しく知りたい場合は、その機能を確かめておきます。
予約サイトづくりでよくある失敗
予約サイトを作った店でよく起きる失敗を、防ぎ方とあわせて紹介します。
電話の予約と別々に管理してしまう
予約サイトを作っても、常連のお客様は電話で予約を続けることがあります。電話で受けた予約を予約システムに入れ忘れると、同じ枠にネットから予約が入り、二重予約になります。電話で受けた予約も必ず同じ予約システムに登録する、と決めておくことが欠かせません。
受け付ける枠を開けすぎる
すべての営業時間を予約枠として開けると、休憩も事務作業の時間も取れなくなります。最初は枠を控えめに開け、余裕があれば広げるほうが、無理なく続けられます。
予約ページへの入口が分かりにくい
ホームページの奥深くに予約のリンクがあると、お客様は見つけられずに電話をかけてきます。スマートフォンで見たときに、最初の画面で予約のボタンが見えるかを確かめます。
無料プランの上限に気づかない
無料プランの予約件数の上限を超えると、予約を受けられなくなるサービスもあります。繁忙期の前に、いまの件数と上限を見比べておきます。
公開後に自分で予約を試していない
設定を終えたら、公開する前に、家族や知人に頼んで実際に予約を入れてもらいます。確認メールが届くか、メニューの所要時間どおりに枠が押さえられるか、キャンセルのリンクが動くかを、お客様と同じ手順で確かめます。設定の誤りは、最初の数件の予約で見つかることがほとんどです。
予約の受付から次の来店までを一続きにする選択肢
予約システムのサービスを選ぶとき、「予約を受ける」ことだけでなく、「受けたあと」の流れまで含めて比べると、店の手間は大きく変わります。リマインダー、御礼の連絡、次の来店の案内までを同じ仕組みで扱えれば、別々の道具を組み合わせる必要がなくなります。
無料から試せる選択肢の1つに、Rizaflowがあります。公式サイトによると、フリープランは初期費用・月額ともに無料で、予約は1か月50件、スタッフ1名までです。予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・リマインダー・御礼の自動メール、お客様が自分で変更や取り消しをできるキャンセルURL、会員のマイページ、顧客管理、メールの開封の計測が、フリープランから使えると案内されています。有料プランは、ライトが月額3,300円(年契約なら月あたり2,750円)、スタンダードが月額7,700円(年契約なら月あたり6,600円)、プロが月額19,800円(年契約なら月あたり16,500円)で、表示はいずれも税込です。スタッフの指名やシフト管理はスタンダード以上、事前決済はプロプランで使える任意の機能で、決済手数料に上乗せはないと書かれています。月の予約件数がプランの上限を超えた場合は、100件ごとに1,100円(税込)の追加でそのまま使えるとされています。
Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
どのサービスが合うかは、店の予約件数、スタッフの人数、事前決済の要否で決まります。この記事の5つの問いに答えたうえで、無料プランで実際の予約ページを作り、お客様の目線で予約してみてから比べると、判断を誤りにくくなります。
予約サイトづくりを仕事として見たときの考察
最後に、予約サイトを作り、運用を支える側の仕事について触れておきます。コワーキングスペースやレンタルスペースのように、時間で場所を貸す業態では、予約のしやすさが店の印象を大きく左右します。空き状況がすぐ分かり、数回の操作で予約が終わる場所は、また使いたいと思えます。逆に、予約のたびにメールを送って返事を待つ場所は、よほどの理由がない限り足が遠のきます。
小さな店の多くは、予約システムの選び方や設定、ホームページとのつなぎ方を相談できる相手を探しています。在宅ワークの仲介サイトを長く運営してきた立場から見ると、この分野で長く続く人ほど、システムを設定して終わりにせず、予約の件数やキャンセルの割合を店主と一緒に見て、改善を続ける関係を作っています。仲介の手数料がかからない直接取引なら、限られた予算の店でも長く相談しやすく、受け手の手取りも厚くなります。
ホームページの改善や分析を手伝う仕事については、Webサイトコンサル・保守・分析のお仕事で、どんな案件があるかを確かめられます。予約と一緒に物販を始めたい店を支える仕事は、ECサイト制作・運用・画像制作のお仕事で紹介しています。店のデジタル化に補助金を使いたい場合は、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入も参考になります。システムの開発に関わる仕事の報酬の目安は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で、公的な統計をもとに確かめられます。
よくある質問
Q. 予約サイトは無料で作れますか?
作れます。予約システムのサービスの多くは無料プランを用意しており、予約件数やスタッフ数に上限がある代わりに、費用をかけずに予約ページを公開できます。Googleカレンダーの予約スケジュールも、個人のGoogleアカウントで予約ページを1つ作れます。予約が増えたり、リマインダーやスタッフ管理が必要になったりした段階で、有料プランを検討するのが一般的です。
Q. ホームページがなくても予約サイトは作れますか?
作れます。予約システムのサービスで作った予約ページは、それだけで公開でき、URLをSNSのプロフィールやGoogleマップの店の情報に載せれば、お客様が予約できます。ホームページがある場合は、トップページに予約ページへのボタンを設けると、お客様が迷わずにたどり着けます。
Q. Googleフォームだけで予約を受けても問題ありませんか?
予約の件数が少なく、店主が手作業で確認できるなら使えます。ただし、Googleフォームには、予約で埋まった枠を自動で閉じる機能がないため、同じ時間に2件の予約が入るおそれがあります。予約が増えてきたら、二重予約を自動で防げる予約システムへの切り替えを考えてください。
Q. 予約サイトを作ったら電話の予約はやめるべきですか?
やめる必要はありません。電話に慣れたお客様もいるため、しばらくは電話とネットの両方で受けるのが現実的です。大切なのは、電話で受けた予約も同じ予約システムに必ず登録し、予約の台帳を1つにまとめることです。台帳が分かれると二重予約の原因になります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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