Backlogのガントチャートの使い方|期限と担当の見える化と限界

@SOHO編集部
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Backlogのガントチャートの使い方|期限と担当の見える化と限界

この記事のポイント

  • ✓Backlogのガントチャートの使い方を
  • ✓絞り込みとグルーピング
  • ✓Excelへの出力まで公式ヘルプに沿って整理しました

Backlogでプロジェクトを管理していて、「ガントチャートを使いたいのに画面に出てこない」「課題を登録したのにガントチャートに表示されない」と困っている人は少なくありません。Backlogのガントチャートは、課題に開始日と期限日を入れるだけで自動で作られる便利な機能ですが、使えるプランが決まっていて、課題の日付の入れ方によって表示のされ方が変わります。仕組みを知らないまま使い始めると、思った形の工程表になりません。

この記事では、Backlogのガントチャートの使い方を、使えるプランの確認、課題を表示させる設定、絞り込みとグルーピング、日程のまとめての変更、Excelへの出力まで、公式のヘルプに沿って順に説明します。そのうえで、期限と担当を見える化するための運用のコツ、プランごとの制限と2027年1月のプラン改定、限界を補う方法も整理します。ガントチャートを無料プランから使える管理ツールの例として、Pinatecaにも触れます。

Backlogのガントチャートとは

Backlogは、株式会社ヌーラボが提供しているプロジェクト管理とタスク管理のツールです。Backlogでは、1つ1つの作業を「課題」として登録し、担当者、期限、状態(未対応、処理中、処理済み、完了など)を付けて管理します。

ガントチャートとは、作業の予定を横向きの棒で表した工程表のことです。横の軸に日付をとり、作業ごとに開始日から終了日までの棒を引くので、どの作業がいつからいつまでか、どの作業が重なっているかをひと目でつかめます。Backlogのヘルプでは、ガントチャートについて「作業の計画およびスケジュールを横型棒グラフで示した図」と説明しています。

Backlogのガントチャートの大きな特徴は、工程表を別に作る必要がないことです。課題に開始日や期限日を設定すれば、その情報をもとにガントチャートが自動で描かれます。工程表のために表計算ソフトのファイルを別に作り、課題の内容と見比べながら手で直す、という二重の手間がかかりません。公式の機能紹介ページでは、次のように説明しています。

ガントチャート上で開始日や期限日、担当者を簡単に変更できるので、スケジュールに変更が出た際も全体を見ながら即座に対応できます。 出典: backlog.com

ガントチャートが使えるプラン

最初に確かめておきたいのが、使っているプランです。Backlogのガントチャートは、スタンダードプラン以上で使える機能で、フリープランとスタータープランでは使えません。「ガントチャートのメニューが見当たらない」というときは、まずプランを確認します。

また、2026年10月時点の料金ページでは、スタンダードプランのガントチャートには「表示範囲:6か月分」という注記があります。長い期間のプロジェクトを1枚で見渡したい場合は、プランの違いにも気をつける必要があります。この点は後の「Backlogのガントチャートの限界」の節で詳しく説明します。

ガントチャートを使い始める前の準備

ガントチャートを使い始める前に、プロジェクトの設定と、課題の日付の入れ方を確認しておきます。

プロジェクト設定で「チャートを使用する」を有効にする

Backlogのヘルプによると、ガントチャートを使うには、「プロジェクト設定」で「チャートを使用する」の設定が有効になっている必要があります。プロジェクトを新しく作ったときは、この設定は最初から有効になっています。誰かが設定を外していると、ガントチャートが表示されなくなります。

設定を変えられるのは、管理者とプロジェクト管理者の権限を持つメンバーです。手順は次のとおりです。

  1. プロジェクトの「プロジェクト設定」をクリックする
  2. 「チャートを使用する」にチェックを入れる
  3. 「保存」をクリックする

プランがスタンダード以上で、この設定も有効なのにガントチャートが出ない場合は、課題の日付の入れ方を見直します。

課題に日付を入れる

Backlogのガントチャートに課題を表示させるには、課題に「開始日」「期限日」「マイルストーン」のいずれかを設定するか、状態を「完了」で登録します。マイルストーンとは、プロジェクトの節目(リリース日や納品日など)を表す目印のことで、Backlogでは課題をマイルストーンに結び付けて管理できます。

日付の入れ方によって、ガントチャートでの表示のされ方は次のように変わります。

課題の日付の設定 ガントチャートでの表示
開始日と期限日の両方 開始日から期限日までの帯で表示される
開始日だけ 開始日の1日だけに帯が表示される
期限日だけ 期限日の1日だけに帯が表示される
どちらも未設定で、マイルストーンに終了日がある マイルストーンの終了日に帯が表示される
どちらも未設定で、マイルストーンにも終了日がない 状態を「完了」にした課題だけ、完了にした日に帯が表示される

ここで分かるとおり、工程表として役に立つのは、開始日と期限日の両方を入れた課題です。期限日だけを入れた課題は1日分の短い帯にしかならないので、作業にかかる期間が読み取れません。ガントチャートで計画を見たいなら、課題を登録するときに開始日と期限日の両方を入れることを、チームの決まりにしておくのが基本です。

日付を入れ忘れた課題は、ガントチャートの上部にある「開始・期限日が未設定の課題」から一覧で確かめられ、その画面で開始日や期限日を設定できます。週に1回はここを開いて、日付の入っていない課題が残っていないかを見る習慣を付けると、工程表の抜けを防げます。

Backlogのガントチャートの基本の使い方

準備ができたら、ガントチャートの画面でよく使う操作を覚えます。Backlogのヘルプに沿って、基本の機能を整理します。

表示を始める日付とタイムスケールを変える

ガントチャートを開くと、最初は開いた日の1週間前の日付から表示されます。表示を始める日付は、画面の「開始日」に表示されている日付をクリックすると変えられます。

横の軸の単位(タイムスケール)は、日単位、週単位、月単位、四半期単位から選べます。日々の細かい作業を確かめるなら日単位、数か月先までの流れを見るなら月単位、と見たい範囲で切り替えます。ただし、四半期単位の表示はプレミアムプラン以上で使える機能です。

表示する課題を絞り込む

課題の数が多いプロジェクトでは、すべての課題を表示すると、かえって見づらくなります。Backlogのガントチャートでは、表示する課題を「種別」「状態」「カテゴリー」「マイルストーン」「担当者」の5つで絞り込めます。

たとえば、状態で「完了」を外せば、いま動いている課題と、これから始める課題だけを表示できます。担当者で絞り込めば、特定のメンバーの予定だけを確かめられます。打ち合わせの前に、議題に関係する課題だけを絞り込んで表示しておくと、話が早く進みます。

課題をグルーピングする

グルーピングとは、課題を決まった項目ごとにまとめて表示する機能です。Backlogのガントチャートでは、「担当者」「種別」「マイルストーン」「カテゴリー」「親課題」の5つでグルーピングできます。

担当者でグルーピングすると、メンバーごとに課題が並ぶので、誰に作業が集中しているか、誰の予定が空いているかが分かりやすくなります。マイルストーンでグルーピングすると、リリースや納品の節目ごとに、どの課題が間に合いそうかを確かめられます。ヌーラボのプレスリリースによると、グルーピングした課題のバーにカーソルを合わせると課題の完了率が表示されるよう、表示が改善されています(親課題でグルーピングした場合は、完了率は表示されません)。

サイドパネルで課題を直す

ガントチャートで課題の件名をクリックすると、画面の横にサイドパネルが開き、課題の詳細を確かめられます。サイドパネルでは、編集の画面を開かなくても、開始日、期限日、担当者、状態の4つを直接変えられます。打ち合わせの最中に「この作業は来週にずらそう」と決まったら、その場で直せるので便利です。

日程をまとめてずらす

予定がずれたときに、関係する課題の日程を1つずつ直すのは手間がかかります。Backlogのガントチャートでは、複数の課題の開始日と期限日をまとめて変えられます。方法は2つあります。

1つ目は、まとめてずらしたい課題のチェックボックスにチェックを入れて、ドラッグアンドドロップする方法です。チェックボックスは、課題のバーにマウスのカーソルを合わせると表示されます。2つ目は、親課題をドラッグアンドドロップする方法です。親課題を動かすと「子課題もまとめて移動しますか?」と確認が表示され、「まとめて移動する」を選ぶと、結び付いた子課題も一緒に動きます。親課題だけを動かしたいときは、「親課題のみを移動する」を選びます。

表示を共有し、Excelに書き出す

ガントチャートの右上の「短いURL」をクリックすると、いまの表示の条件(絞り込みやグルーピング)を保ったままの短いURLがコピーされます。チャットで「このURLの表示を見てください」と送れば、相手も同じ条件の工程表を開けます。

Backlogに参加していない人に工程表を見せたいときは、ガントチャートをExcelの形式で書き出せます。取引先との打ち合わせの資料にしたり、社内の報告書に貼り付けたりするときに使えます。ただし、書き出したファイルはその時点の写しなので、Backlogで日程を変えても自動では変わりません。資料に使うときは、書き出した日付を書いておくと、古い版と取り違えずに済みます。

メンバーごとのガントチャートを見る

複数のプロジェクトを兼任しているメンバーがいる場合、プロジェクトごとのガントチャートだけでは、その人の忙しさの全体が見えません。Backlogでは、メンバーのページから、複数のプロジェクトをまたいだ、そのメンバーのガントチャートを確かめられます。新しい作業を頼む前に、その人の予定がほかのプロジェクトで埋まっていないかを見ておくと、無理な割り振りを避けられます。

小さな例で見る、ガントチャートでの計画の立て方

ここまでの機能を使って、実際に計画を立てる流れを、小さなWebサイトの制作を例に見ていきます。期間は約1か月、メンバーはディレクター、デザイナー、コーダー、ライターの4人とします。

手順1:マイルストーンを先に決める

最初に、プロジェクトの節目をマイルストーンとして登録します。この例では「デザイン確定」「テスト公開」「本公開」の3つを作り、それぞれに終了日を入れます。マイルストーンを先に決めておくと、あとで課題を登録するときに「どの節目に向けた作業か」を結び付けられ、マイルストーンでグルーピングしたときに節目ごとの進み具合が分かるようになります。

手順2:作業を課題として登録する

次に、作業を課題として登録します。大きな作業は親課題にし、その下に子課題を並べます。

親課題 子課題の例 担当 期間の目安
構成 サイトマップの作成、各ページの構成案 ディレクター 3日
デザイン トップページのデザイン、下層ページのデザイン デザイナー 7日
原稿 トップページの原稿、サービス紹介の原稿 ライター 7日
コーディング トップページ、下層ページ、問い合わせの画面 コーダー 8日
確認と公開 テスト公開、修正、本公開 ディレクター 5日

それぞれの子課題に、開始日、期限日、担当者、マイルストーンを入れます。ここで日付を入れておけば、ガントチャートは自動で描かれます。

手順3:ガントチャートで重なりと空きを確かめる

課題を登録したら、ガントチャートを開き、担当者でグルーピングして表示します。この例では、デザインと原稿の作業が同じ週に重なり、コーディングはデザインが終わるまで始められません。担当者ごとに並べると、デザイナーの作業が集中している週や、コーダーの手が空いている週が見えてきます。

重なりが大きすぎる場合は、トップページのデザインだけを先に仕上げてコーディングを早く始める、原稿の締切を少し後ろにずらす、といった調整をします。ガントチャートの上でバーをドラッグすれば日程をその場で直せるので、打ち合わせの場で画面を見ながら決められます。

手順4:予定がずれたら、まとめてずらす

途中で依頼主の確認が3日遅れた、といったことは珍しくありません。そのときは、影響を受ける課題にチェックを入れて、まとめてドラッグして後ろにずらします。親課題ごと動かせば、結び付いた子課題も一緒にずれます。ずらしたあとは、マイルストーンの終了日に間に合うかを確かめ、間に合わない場合は、作業を減らすか、節目の日付を依頼主と相談します。

カンバンボードとの使い分け

Backlogには、ガントチャートのほかに、課題を状態ごとの列に並べて表示するカンバンボードの機能もあります。料金ページによると、カンバンボードはフリープランを含むすべてのプランで使えます。

ガントチャートとカンバンボードは、見ているものが違います。ガントチャートは「いつ、どの作業をするか」という時間の流れを見るための道具で、計画を立てるときや、予定のずれを確かめるときに向いています。カンバンボードは「いま、どの作業がどの状態にあるか」を見るための道具で、日々の作業の進み具合を確かめるのに向いています。

計画を立てる段階や、週に1回の振り返りではガントチャートを、毎日の作業の確認ではカンバンボードを使う、と場面で使い分けると、両方の良さを生かせます。スタータープランで使っているチームなら、まずはカンバンボードで日々の作業を回し、工程表が必要になった時点でプランの変更を考える、という順番でも十分です。

期限と担当を見える化する運用のコツ

ガントチャートの機能を知っていても、課題の登録の仕方がそろっていないと、工程表として役に立ちません。チームで使うときに決めておきたい運用のコツを整理します。

課題は1日から5日で終わる大きさに分ける

1つの課題が1か月もかかる大きさだと、ガントチャートには長い帯が1本引かれるだけで、途中の進み具合が分かりません。課題は、1日から5日ほどで終わる大きさに分けるのが目安です。大きな作業は親課題にし、その下に子課題として細かい作業を並べると、全体の流れと細かい予定の両方を見られます。

開始日と期限日と担当者は必ず入れる

前の節で説明したとおり、開始日と期限日の両方が入っていない課題は、工程表として読み取れません。担当者が空欄の課題は、担当者でグルーピングしたときに「未設定」にまとまり、誰も手を付けないまま残りがちです。課題を登録するときは、件名、開始日、期限日、担当者の4つを必ず入れることを決まりにします。

状態の更新を習慣にする

ガントチャートの帯は日付で決まるので、作業が遅れていても、状態を更新しなければ見た目は予定どおりのままです。期限日を過ぎても完了になっていない課題がないか、週に1回は状態で絞り込んで確かめます。作業を始めたら「処理中」、終えたら「処理済み」、確認が済んだら「完了」と、状態を変える場面をチームで決めておくと、更新の漏れが減ります。

週に1回、ガントチャートを見ながら話す

工程表は、作るだけでは役に立ちません。週に1回、短い時間でもガントチャートを画面に映して、遅れている課題、来週始まる課題、担当が偏っている人を確かめる時間を取ります。担当者でグルーピングして表示すると、話し合う順番が自然に決まり、全員の予定を短い時間で確かめられます。

ガントチャートでよくあるつまずきと対処

使い始めたばかりのチームがつまずきやすい場面と、その対処をまとめておきます。

帯が1日分しか表示されない

課題の帯が1日分の短い印にしかならない場合は、開始日か期限日のどちらか一方しか入っていません。開始日と期限日の両方を入れると、その間の期間が帯になります。サイドパネルから両方の日付を入れ直せます。

完了した課題ばかりで、いまの作業が見えない

プロジェクトが進むと、完了した課題の帯が増えて、いま動いている課題が埋もれます。状態の絞り込みで「完了」を外すか、表示を始める日付を今週に近づけると、これからの作業が見やすくなります。表示の条件を決めたら短いURLを発行しておくと、毎回設定し直す手間が省けます。

担当者が「未設定」の課題がたまる

担当者でグルーピングしたときに「未設定」のまとまりが大きくなっているなら、課題を登録したまま誰も引き受けていない状態です。週に1回の打ち合わせで、未設定の課題の担当を決めるところから始めると、作業の取りこぼしが減ります。

日程を動かしたことに気づかれない

ガントチャートで日程を変えても、関係するメンバー全員がすぐに気づくとは限りません。大きく日程を動かしたときは、課題のコメントで関係する人を指名して知らせると、お知らせ機能で通知が届きます。日程を変えた理由もコメントに書いておけば、あとから経緯を確かめられます。

Backlogのガントチャートの限界

Backlogのガントチャートは、課題を登録するだけで工程表ができる便利な機能ですが、使い方によっては物足りない点もあります。公式の料金ページとヘルプから分かる制限を整理します。

プランによって使える範囲が違う

2026年10月時点の料金ページによると、プランごとのガントチャートの扱いは次のとおりです(価格は税抜の月払い料金)。

プラン 月払い料金 ガントチャート プロジェクト横断ガントチャート
フリー 0円 なし なし
スターター 2,700円 なし なし
スタンダード 16,000円 あり(表示範囲は6か月分) なし
プレミアム 27,000円 あり あり
プラチナ 75,000円 あり あり

小さなチームがスタータープランで始め、あとからガントチャートを使いたくなった場合は、スタンダードプラン以上への変更が必要です。複数のプロジェクトの予定を1枚のガントチャートで並べて見たい場合は、プレミアムプラン以上が必要になります。

表示期間の上限と、四半期の表示

ヌーラボは2026年1月26日に、ガントチャートの機能を更新したと発表しています。

これまで最大6か月までとなっていたガントチャートの表示期間を拡張し、長期間のプロジェクト表示に対応します。複数年にわたるプロジェクトでも、表示期間を切り替えることなく、全体の進行状況を確認できるようになりました。 出典: nulab.com

同じ発表では、この長期間の表示と四半期単位の表示の対象プランは、プレミアムプランとプラチナプランとされています。スタンダードプランでは、料金ページの注記のとおり表示範囲は6か月分なので、1年を超える計画を1枚で見渡したいときは、表示する期間を切り替えながら見ることになります。

作業どうしの前後のつながりを線で表す機能は挙がっていない

工程表を作るときは、「Aの作業が終わらないとBを始められない」という前後のつながりが大事になります。Backlogのヘルプに挙がっているガントチャートの機能は、課題の表示、絞り込みとグルーピング、サイドパネルでの編集、日程のまとめての変更、タイムスケールの変更、Excelへの書き出しなどで、課題どうしの前後のつながりを線で結んで表す機能は挙がっていません。前後のつながりを管理したいときは、親課題と子課題の関係を使ってまとめて動かす、課題の説明欄に「○○の完了後に開始」と書いておく、といった工夫で補います。

2027年1月1日からプランが変わる

Backlogは、2027年1月1日からプランを改定すると公式ブログで告知しています。告知によると、現在のプランの新規契約は2026年12月31日で終わり、2027年1月1日から新しいプラン(エコノミー、ビジネス、プロフェッショナルの3つ)が始まります。既存の契約は、2027年1月1日以降の最初の契約更新日に、新しいプランでの更新になります。

新しいプラン 月払い料金(税抜) ユーザー数の上限 プロジェクト数の上限
エコノミー 21,000円 15 30
ビジネス 36,300円 無制限 無制限
プロフェッショナル 100,000円 無制限 無制限

同じ告知では、スタンダードプランを15名以下かつ30プロジェクト以下で使っている場合はエコノミープランへ、プレミアムプランはビジネスプランへ、自動で切り替わると案内されています。フリープランは新しいフリープランに切り替わり、ユーザーの上限が10名から5名に変わります。スタータープランを使っている場合は、適用開始日までに、利用状況に合わせてプランの変更を検討するよう案内されています。ガントチャートを使うために今からプランを選ぶ人は、この改定を前提に、来年以降の料金も見比べておく必要があります。

Backlogのガントチャートの限界を補う方法

Backlogのガントチャートで足りない部分は、使い方の工夫か、ほかの道具との組み合わせで補えます。

表計算ソフトで全体の計画表を別に持つ

複数のプロジェクトを1枚で見たいけれど、プランを上げるほどではない、という場合は、Excelに書き出したガントチャートをもとに、月に1回、全体の計画表を表計算ソフトでまとめる方法があります。手作業の更新が必要になるので、細かい日程ではなく、プロジェクトごとの大きな節目だけを並べる程度にしておくと、手間がかかりすぎません。

まとめる表には、プロジェクト名、次の節目の名前、節目の日付、責任者、いまの見通し(予定どおり、注意、遅れ)の5つの列があれば十分です。細かい作業の日程はBacklogのガントチャートに任せ、表のほうは「どのプロジェクトが危ないか」を経営や管理の立場の人が確かめるための一覧として割り切ると、二重管理の負担を小さく抑えられます。

少人数のチームなら、ガントチャートを無料で使える道具を選ぶ

数人のチームで、まずガントチャートを使って工程表を回してみたい、という段階なら、無料プランからガントチャートを使える管理ツールを選ぶのも1つの方法です。

その選択肢の1つがPinatecaです。公式サイトによると、Pinatecaにはカンバン、ガント、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードがあり、ガントチャートも無料プランから使えます。ガントのボードでは、カードの期間がそのまま横棒で並び、バーをドラッグすると開始日も締切もその場で変えられます。今日の日付の線で遅れている作業を確かめられ、担当者別やラベル別に絞り込むこともできます。カードには担当と締切を付けられ、カスタムフィールドで見積もりの工数のような項目を追加できるほか、ワークスペースごとのチャットとカードごとのコメントも使えます。

料金は、5人までのチームならボード10個まで無料で、6人目または11個目のボードからはスタンダードプラン(1人あたり月額500円・税抜、年払いなら1人あたり月額400円)になると案内されています。一方で、Pinatecaの比較ページでは、BacklogにあるGitやSubversionのリポジトリの機能はPinatecaには無いこと、Backlogからの自動のインポートは用意しておらず手作業での移行になることも明記されています。ソースコードの管理と課題を同じ場所で扱いたい開発のチームや、30人以上の大きなチームなら、Backlogを使い続けたほうが合う場合もあります。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

工程表を引く力が生きる在宅の仕事

ガントチャートで計画を立て、期限と担当を見える形にして回す力は、在宅の仕事でもそのまま評価されます。

Webサイトの制作は、ガントチャートがよく使われる分野の1つです。構成の確認、デザイン、コーディング、原稿の用意、確認と修正、公開と、作業の順番と期限が決まっているので、工程表を引いて依頼主と共有できる人は頼りにされます。どんな依頼があるのかは、ホームページ・ブログ制作のお仕事で紹介しています。記事の制作を何本もまとめて受ける仕事でも、構成、執筆、確認、公開の流れを工程表で管理すると、締切の重なりに早く気づけます。記事を書く仕事の内容は、SEO記事・ブログ・コピーライティングのお仕事で確かめられます。

デザインの仕事でも、ラフ案、修正、仕上げの各段階の期限を依頼主と共有しておくと、確認の待ち時間で予定が崩れるのを防げます。デザイナーの相場は、デザイナーの年収・単価相場で確かめられます。

長く見てきた立場から見た、工程表で信頼される人の共通点

@SOHOは2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきました。その中で見えてきたのは、依頼主から長く頼られる人ほど、工程表を「予定を約束するもの」ではなく「ずれを早く伝えるための道具」として使っているという傾向です。

在宅の仕事では、依頼主が作業の様子を直接見られません。そのため、締切の当日になって「間に合いません」と伝えるのが、いちばん信頼を損ないます。工程表を共有しておき、予定がずれそうになった時点で「この作業が2日遅れそうなので、確認の日をずらしてもよいですか」と早めに相談できる人は、多少の遅れがあっても次の依頼につながっています。

依頼主と受け手が直接やり取りできる形なら、こうした相談も間に人を挟まずに素早くできます。仲介の手数料が乗らない手数料0%のやり取りであれば、依頼主は同じ予算で余裕のある日程を組みやすく、受け手の手取りも厚くなります。工程表を引く力を身につけたら、まずは小さな案件で依頼主と予定を共有するところから試してみてください。Webの仕事の始め方は、プログラミング・Webレッスンのお仕事でも紹介しています。

よくある質問

Q. Backlogのフリープランでガントチャートは使えますか?

使えません。2026年10月時点の料金ページでは、ガントチャートはスタンダードプラン以上の機能で、フリープランとスタータープランには含まれていません。なお、2027年1月1日からプランが改定され、フリープランのユーザーの上限は10名から5名に変わると告知されています。

Q. 課題を登録したのにガントチャートに表示されないのはなぜですか?

課題に開始日、期限日、マイルストーンのいずれも設定されていない可能性があります。この場合、状態を完了にした課題しか表示されません。また、プロジェクト設定の「チャートを使用する」が無効になっていると、ガントチャート自体が使えません。プランがスタンダード以上かもあわせて確かめてください。

Q. Backlogのガントチャートを取引先に見せる方法はありますか?

ガントチャートはExcelの形式で書き出せるので、Backlogに参加していない取引先にも資料として渡せます。ただし、書き出したファイルはその時点の写しで、Backlogで日程を変えても自動では変わりません。資料には書き出した日付を書いておき、最新の状態は定期的に送り直すようにします。

Q. 複数のプロジェクトの予定を1つのガントチャートで見られますか?

プロジェクト横断ガントチャートは、2026年10月時点ではプレミアムプラン以上の機能です。スタンダードプランでは、メンバーのページから、そのメンバーが関わる複数のプロジェクトのガントチャートを確かめる方法があります。2027年1月からのプラン改定後の扱いは、公式の案内で確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月24日最終更新:2026年10月18日
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