アットホームの個人情報漏えいの可能性|引越し見積もりの管理システムへの不正アクセス 見積もり依頼408件 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓アットホームの情報漏洩について
- ✓2026年2月5日の発表と2月17日の第二報をもとに整理
- ✓不動産情報サイト アットホームの「引越し見積もり」の管理システムへの不正アクセスで
アットホームの情報漏洩について、不動産情報サービスのアットホーム株式会社は2026年2月5日、「不動産情報サイト アットホーム」の「引越し見積もり」を管理する専用システムに第三者による不正アクセスがあり、見積もりを依頼した客の個人情報と、加盟不動産会社や取引先の情報が外部へ漏えいした可能性があると発表しました。客の個人情報は、2025年1月24日から2026年1月23日までに見積もりを依頼した客の408件で、項目は氏名、ふりがな、メールアドレス、電話番号、住所です。2026年2月17日の第二報では、「引越し見積もり」のコンテンツを再開し、影響がおよぶ可能性のある客への個別連絡を完了した(一部の客には継続中)と報告しています。2026年11月1日時点で、同社のお知らせの一覧に、2月17日の第二報のあとにこの件の新しい報告は出ていません。発表に補償やお詫びの品の案内はなく、漏えいが疑われる情報の公開や不正利用などの二次被害は確認されていないとしています。 対象の期間に引越し見積もりを依頼した人がまずすることは、アットホームからの個別の連絡を確かめ、引越し会社や不動産会社、アットホームを名乗る不審な電話やメールに応じないことです。 パスワードやクレジットカード番号は、客の個人情報の項目に挙がっていません。
この記事は、2026年11月1日時点でアットホームの公式サイトのお知らせの一覧と、2026年2月5日の発表、2月17日の第二報を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。
アットホームの引越し見積もりで何が起きたのか
アットホームは、不動産会社どうしの物件情報の流通のサービスや、一般の消費者向けの「不動産情報サイト アットホーム」を運営している会社です。このサイトの中に、引越しの見積もりを引越し会社に依頼できる「引越し見積もり」のコンテンツがあり、今回の件はこのコンテンツを管理する専用システムで起きました。発表では、このシステムを「引越し見積もり管理システム」と呼んでいます。
2026年2月5日の発表の骨子は次のとおりです。
- 発生日は2026年1月22日(木)
- 対象は「不動産情報サイト アットホーム」内「引越し見積もり」の管理システム
- 内容は、対象サービスの管理システムへの不正アクセス・ログイン
- 見積もりを依頼した客の個人情報と、管理システムに登録されている加盟不動産会社、取引先の情報が、外部へ漏えいした可能性がある
- 漏えいが疑われる情報の公開や不正利用などの二次被害の発生は、発表の時点で確認されていない
- 「引越し見積もり」以外の同社のコンテンツとサービスへの影響は確認されていない
このたび、弊社が運営するエンドユーザー向けポータルサイト「不動産情報サイト アットホーム」の「引越し見積もり」において、同コンテンツを管理する専用システム(以下、「引越し見積もり管理システム」といいます)に第三者による不正アクセスがあり、「引越し見積もり」をご利用されたお客さまの個人情報および管理システムに登録されている加盟不動産会社さま、お取引先さまの情報が外部へ漏えいした可能性があることを確認いたしました。 出典: アットホーム株式会社「不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性に関するお詫びとご報告」(2026年2月5日)
「漏えいした可能性」という言い方は、会社の発表そのものの表現です。この記事でも、その言い方のまま書き、「漏えいした」と言い切ることはしません。
公表の経緯と2026年11月1日時点の状況
この件で公式に確かめられる出来事を、日付の順に並べます。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年1月22日(木) | 引越し見積もり管理システムへの不正アクセス・ログインが発生。対象のサービス(コンテンツと専用システム)を一時停止 |
| 2026年1月27日(火) | 個人情報保護委員会、プライバシーマーク認定機関(JIPDEC)、プライバシーマーク審査機関(JUAS)に報告 |
| 2026年2月5日(木) | 「不正アクセスによる個人情報漏えいの可能性に関するお詫びとご報告」を公表 |
| 2026年2月17日(火)11時 | 「引越し見積もり」のコンテンツを再開。同じ日に第二報を公表 |
2月17日の第二報では、2月5日のあとの調査と対応として、影響がおよぶ可能性のある一般消費者の特定と個別連絡、会員店と引越会社への個別連絡を完了した(一部の一般消費者には個別連絡を継続中)こと、対象システム内の情報に改ざんがないことの確認、サイトから新たな情報の漏えいが発生していないことの確認、不要なアカウントの削除などを挙げています。会員店向けの「引越し見積もり管理システム」は、第二報の時点では停止を続けていました。
2026年11月1日時点で、同社のお知らせの一覧に並ぶこの件のお知らせは、2月5日の発表と2月17日の第二報の2本です。管理システムの利用が再開されたかどうかや、原因の調査の最終の結果は、公式には出ていません。2026年4月以降にも個人情報やシステムに関わるお知らせが出ていますが、これらは引越し見積もりの件とは別の内容です。違いは後の節で分けて説明します。
漏えいの可能性がある情報
2026年2月5日の発表では、漏えいの可能性がある情報を、対象ごとに4つに分けて示しています。
| 対象 | 件数 | 項目 |
|---|---|---|
| 2025年1月24日から2026年1月23日までに見積もりを依頼した客の個人情報 | 408件 | 氏名、ふりがな、メールアドレス、電話番号、住所 |
| 引越し見積もりサービスを契約している取引先の登録情報 | 14件 | 商号、住所、電話番号、FAX番号、担当者氏名、メールアドレス、特典情報、概算金額情報など管理システムに登録している情報 |
| 引越し見積もりのコンテンツにリンクするバナー広告を掲載している一部の加盟不動産会社の登録情報 | 315件 | 商号、住所、電話番号、FAX番号、宅地建物取引業免許番号、メールアドレス、口座情報 |
| 同じバナー広告を掲載している上記以外の加盟不動産会社の登録情報 | 5,143件 | 商号、自社ホームページのURL、同社の営業担当者名、利用開始日 |
一般の消費者にあたるのは、1つ目の、見積もりを依頼した客の408件です。2つ目の取引先は、引越し見積もりのサービスを契約している会社で、発表の文脈からは引越し会社などの事業者を指すと読めます。3つ目と4つ目は、アットホームの加盟不動産会社です。
次に、会社が対象外と明記したことを分けて示します。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 影響が確認されていないと明記されたもの | 「引越し見積もり」以外の同社のコンテンツとサービス |
| 発表の時点で確認されていないと明記されたもの | 漏えいが疑われる情報の公開、不正利用などの二次被害 |
| 客の個人情報の項目に挙がっていないもの | パスワード、クレジットカード番号、生年月日など |
注意したいのは、3つ目の項目です。客の個人情報の項目には、パスワードやクレジットカード番号は挙がっていません。発表に挙がっていない項目が「含まれない」と会社が明記しているわけではありませんが、項目として示されているのは、氏名、ふりがな、メールアドレス、電話番号、住所の5つです。
見積もりの依頼の内容は含まれるか
引越しの見積もりを依頼するときは、氏名や連絡先のほかに、引越しの予定日や引越し先の地域、荷物の量などを入力することがあります。発表では、客の個人情報の項目として氏名、ふりがな、メールアドレス、電話番号、住所を挙げており、引越しの予定日や引越し先が含まれるかどうかは書かれていません。気になる場合は、推測で判断せず、窓口で確かめてください。
自分が対象かを確かめる方法
客の個人情報の対象は、2025年1月24日から2026年1月23日までに「引越し見積もり」で見積もりを依頼した客です。物件を探しただけ、物件の問い合わせをしただけの人は、この発表の対象として書かれていません。
| こんな人 | 考え方 |
|---|---|
| 2025年1月24日から2026年1月23日に、アットホームの引越し見積もりで見積もりを依頼した | 対象になりうる。個別の連絡を確かめる |
| 2025年1月23日以前にだけ見積もりを依頼した | 発表の対象期間の外 |
| アットホームで物件を探した、物件の問い合わせをしただけ | 発表の対象として書かれていない |
| 引越し見積もりの取引先の事業者、または加盟不動産会社 | 会社から個別の連絡が届いているかを確かめる |
第二報では、影響がおよぶ可能性のある一般消費者の特定と個別連絡を完了したとし、一部の客には個別連絡を続けているとしています。どの手段で連絡したか(メールか電話か)は、発表には書かれていません。
見積もりを依頼したか覚えていない人は、メールの受信箱で、アットホームの引越し見積もりからの受付の確認のメールや、引越し会社からの見積もりの連絡を探してみてください。2025年の春の引越しの時期に、複数の引越し会社に一度に見積もりを頼んだ人は、その時期のメールを見ると見つけやすくなります。
家族の代わりに見積もりを依頼したとき
引越しの見積もりは、本人ではなく家族が代わりに依頼することもあります。たとえば、離れて暮らす親の引越しを子が手配した場合や、進学で一人暮らしを始める子のために親が依頼した場合です。
この場合、見積もりの依頼のときに入力した氏名や電話番号、住所が、依頼した人のものか、引越しをする人のものかは、入力のしかたによって違います。アットホームからの個別の連絡は、入力されたメールアドレスや電話番号に届くと考えられるので、依頼した人が連絡を受け取っていることもあります。引越しをした家族の側にも一声かけて、不審な電話やメールに注意するよう伝えておくと安心です。
個別の連絡が見当たらないとき
メールアドレスが変わっていたり、迷惑メールのフォルダに振り分けられていたりすると、連絡に気づかないことがあります。対象の期間に見積もりを依頼した覚えがあるのに、連絡が見当たらない人は、アットホームカスタマーセンターに問い合わせてください。連絡が見当たらなくても、対象の期間に依頼していれば、すべき備えは同じです。
原因について会社が説明していること
発表で示されている原因は、「対象サービスの管理システムへの不正アクセス・ログイン」です。ログインとは、IDとパスワードなどを使ってシステムに入ることです。発表の書き方からは、第三者が管理システムに外から入り込み、ログインした状態になった、という説明と読めます。
被害の拡大防止策として「当該管理システムのアカウント情報の緊急メンテナンス」を挙げ、事故後の対応として「不正アクセス元の遮断およびアカウントの停止」を、第二報では「不要なアカウントの削除」を挙げています。どのアカウントが、どのような方法で使われたのかは、発表には書かれていません。この記事でも、それ以上のことは書きません。
2月5日の発表では、専門部署で詳細調査を続けており、事実関係が判明しだい、改めてコーポレートサイトで報告するとしています。2026年11月1日時点で、原因の調査の最終の結果は公表されていません。
見積もりを依頼した客の側から見ると、今回の件で使われたのは、客のアカウントではなく、引越し見積もりを管理する側のシステムです。客が見積もりの依頼のときにパスワードを設定していたかどうかにかかわらず、客の個人情報の項目にパスワードは挙がっていません。そのため、発表からは、客の側でパスワードを変える必要があるとは読み取れません。ただし、アットホームの会員としてほかのサービスと同じパスワードを使っている人は、今回の件とは別に、使い回しを見直しておくと安心です。使い回しの見直し方は、パスワードの管理の基本として、どのサービスにも当てはまります。
第二報で分かったことの読み方
2026年2月17日の第二報は、引越し見積もりのコンテンツの再開を知らせると同時に、2月5日のあとの調査の進み具合を報告するものでした。第二報で新しく書かれた点を、読み手にとっての意味とあわせて整理します。
| 第二報に書かれたこと | 読み手にとっての意味 |
|---|---|
| 一般消費者、会員店、引越会社への個別連絡を完了(一部の一般消費者は継続中) | 対象の客には、原則として連絡が届いている。届いていない人の一部には、まだ連絡が続いている |
| 対象システム内の各種情報に改ざんがないことの確認 | 登録されていた情報が書き換えられた形跡は確認されなかった、という説明 |
| 当該サイトの正常性の確認、新たな情報の漏えいが発生していないことの確認 | 再開したコンテンツから、新たに情報が出ていく状態ではないことを確かめた、という説明 |
| 不要なアカウントの削除 | 管理システムに残っていた使われていないアカウントを整理した |
| 引越し見積もり管理システムの停止の継続 | 会員店が使う側のシステムは、第二報の時点では止めたまま |
改ざんがないことの確認は、漏えいの可能性がなくなったという意味ではありません。2月5日の発表で示された、漏えいの可能性がある情報の範囲は、第二報でも変わっていません。第二報でも、漏えいが疑われる情報の公開や不正利用などの二次被害の発生は確認されていない、と書かれています。
プライバシーマークの機関への報告とは
2月5日の発表では、2026年1月27日に、個人情報保護委員会のほか、プライバシーマーク認定機関(JIPDEC)と、プライバシーマーク審査機関(JUAS)にも報告したとしています。
プライバシーマークとは、個人情報を適切に扱う体制を整えている事業者に付けられるマークのことです。アットホームのサイトの下の欄にも、日本情報経済社会推進協会からプライバシーマークを付与されている旨が書かれています。今回の報告は、このマークの認定と審査をする機関にも事案を知らせたもの、と読めます。
報告をしたことは、会社が決められた手続きを進めたことを示すものです。報告のあとに機関がどのような判断をしたかは、発表には書かれていないので、この記事では触れません。
会社の対応
発表と第二報で示されている会社の対応は、次のとおりです。
- 対象のサービス(引越し見積もりのコンテンツと管理システム)を一時停止した
- 不正アクセス元を遮断し、該当アカウントを停止した
- 原因の調査と、対象システムのアクセスログの確認をした
- 影響がおよぶ可能性のある一般消費者を特定して個別に連絡し、会員店と引越会社にも個別に連絡した(第二報で完了、一部の一般消費者には継続中)
- 個人情報保護委員会と関係当局、プライバシーマークの認定機関と審査機関に報告した
- 対象システム内の情報に改ざんがないこと、新たな情報の漏えいが発生していないことを確かめた
- 2026年2月17日11時に引越し見積もりのコンテンツを再開した
- 当該サービスに限らず、同社のサービス全体を対象に、管理・監視システムの再検証と強化を進めている
再開のあとは、引越し見積もりのコンテンツでの見積もりの依頼、受領、送付などのサービスは従前どおり使えると、第二報に書かれています。
補償やお詫びの品の案内は、2026年11月1日時点の発表には書かれていません。ほかの会社の事案で補償がどう扱われてきたかは、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で説明しています。ここで紹介している例は他社の事案であり、アットホームの対応を示すものではありません。
見積もりを依頼した人がすること
客の個人情報の項目は、氏名、ふりがな、メールアドレス、電話番号、住所です。この組み合わせがそろうと、宛名入りの電話やメール、郵便が本物らしく見えやすくなります。発表の時点で二次被害は確認されていませんが、次の点を済ませておくと安心です。
引越しや不動産の話を装う連絡に注意する
引越しの見積もりを依頼した人の情報なので、引越しや住まいの話を装った連絡が考えられます。たとえば、次のような連絡には応じないようにします。
- 「見積もりの料金に誤りがあったので返金する。口座番号を教えてほしい」という電話
- 「引越しの予約を確定するため、手付金を振り込んでほしい」というメールやSMS
- 「新居の手続きのために本人確認が必要」として、リンク先で個人情報の入力を求める連絡
本物の引越し会社や不動産会社とのやりとりでは、自分が連絡した相手の名前と番号が分かっているはずです。知らない番号や送信元からの連絡で、お金や口座、本人確認の話が出たら、その場で応じず、自分で確かめた番号にかけ直してください。
電話番号とメールアドレスの備え
電話番号への迷惑電話やSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026にまとめています。偽のメールを短時間で振り分ける手順は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で説明しています。同じメールアドレスがほかのサービスの漏洩に含まれていないかを調べる方法は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で紹介しています。
住所が含まれることへの備え
住所が含まれているので、郵便での不審な案内にも注意が必要です。見積もりを依頼したときの住所が、引越しの前の住所か後の住所かは人によって違いますが、どちらの住所でも、身に覚えのない請求書や、アンケートを装って個人情報を書かせる郵便には応じないようにします。住所が出回った可能性があるときの備えは、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で詳しく説明しています。
引越しの前後で気をつけたいこと
見積もりを依頼した人の多くは、すでに引越しを終えているか、引越しを控えている時期にいるはずです。引越しの前後は、ふだんより多くの会社とやりとりをする時期です。引越し会社、不動産会社、管理会社、電気やガス、水道、インターネットの会社など、知らない番号からの電話や、初めて見る送信元からのメールを受け取ることが増えます。
こうした時期は、不審な連絡が本物の連絡にまぎれやすくなります。次のような工夫で、取り違えを防げます。
- やりとりしている会社の名前と電話番号を、1枚のメモにまとめておく
- 電話で支払いや口座の話が出たら、メモの番号にかけ直して確かめる
- メールのリンクから支払いの画面を開かず、会社のサイトを自分で開く
- 家族と引越しの手続きを分担している場合は、誰がどの会社とやりとりしているかを共有しておく
すでに引越しを終えた人も、前の住所に郵便が届いていないか、転送の手続きで新しい住所に届いた郵便に不審なものがないかを、しばらく気にかけておくと安心です。
加盟不動産会社と取引先の事業者が確かめること
発表では、一般の消費者のほかに、引越し見積もりサービスを契約している取引先の14件、バナー広告を掲載している加盟不動産会社の315件と5,143件の情報も、漏えいした可能性があるとしています。第二報では、会員店と引越会社への個別連絡を完了したとしています。
とくに、315件の加盟不動産会社の項目には、宅地建物取引業免許番号、メールアドレス、口座情報が含まれています。14件の取引先の項目には、担当者氏名、メールアドレス、特典情報、概算金額情報などが含まれています。該当する事業者は、次の点を確かめておくと安心です。
- アットホームから個別の連絡が届いているか、その内容は何か
- 登録している口座への入出金に、身に覚えのない動きがないか
- アットホームや取引先を名乗って、振込先の変更や支払いを求めるメールが届いていないか
- 担当者のメールアドレスに、不審な添付ファイルやリンクのメールが増えていないか
事業者どうしの取引では、振込先の変更を装うメールで代金をだまし取る手口が知られています。振込先の変更の連絡を受けたときは、メールの返信ではなく、ふだんの電話番号で相手に確かめることが、取引先の側でもできる備えです。
問い合わせ窓口
発表と第二報に載っている窓口は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | アットホームカスタマーセンター |
| 電話番号 | 0120-337-189 |
| 受付時間 | 9:00から17:00(日・祝・夏季・年末年始を除く) |
問い合わせのときは、見積もりを依頼したおおよその時期と、そのとき使ったメールアドレスや電話番号を伝えると、確認が早く進みます。受付は日曜と祝日、夏季と年末年始が休みなので、平日か土曜の9時から17時の間にかけるようにします。引越しの予定日や引越し先が含まれるかなど、発表に書かれていない点も、この窓口で確かめられます。
問い合わせの電話番号は、発表やこの記事など、自分で確かめた所から取ってください。メールやSMSで案内された番号にかけると、本物の窓口ではない所につながるおそれがあります。
続報を確かめる方法
2月5日の発表では、事実関係が判明しだい、改めて同社のコーポレートサイトで報告するとしています。続報が出るとすれば、アットホームのコーポレートサイトの「ニュース」の中の「お知らせ」の一覧に掲載されると考えられます。2月17日の第二報も、この一覧に掲載されました。
一覧を開くときは、メールのリンクからではなく、検索やブックマークから自分でサイトを開いてください。お知らせの題には、引越し見積もりの件であれば「引越し見積もり」や「個人情報漏えいの可能性」といった語が入っています。2026年10月の「緊急システムメンテナンス」のように、別の件のお知らせもあるので、題と日付で見分けるようにします。
同じ会社の別のお知らせと混同しない
アットホームのお知らせの一覧には、2026年の引越し見積もりの件のほかにも、個人情報やシステムに関わるお知らせが出ています。検索で目にしたときに混同しないよう、分けて示します。
| 日付 | お知らせ | 引越し見積もりの件との関係 |
|---|---|---|
| 2026年4月10日 | 一部メディア・SNS等における情報漏えいの指摘について | 別の内容。同社のサイトへの不正アクセスや外部流出を示す事実は確認されていない、としている |
| 2026年5月1日 | 他社サービスにおける個人情報の漏えいと弊社サービスへの影響について | 別の内容。データ連携をしている株式会社いえらぶGROUPのクラウドサービスへの不正アクセスについてのお知らせ |
| 2026年10月22日 | 各種サービス緊急システムメンテナンスのお知らせ | 別の内容。公表された脆弱性の確認に伴う予防措置としてのメンテナンス |
| 2026年10月28日 | 各種サービス・サイト再開のお知らせ(一部を除く) | 別の内容。上のメンテナンスからの順次の再開 |
5月1日のお知らせでは、アットホームのシステムが不正アクセスを受けた事実は確認されていない、としたうえで、いえらぶGROUPのクラウドサービスを通じて、連携各社のサービスに問い合わせた一部の客の情報が漏えいした可能性があると報告されていることを伝えています。個別の影響の有無は、いえらぶGROUPの発表と同社の窓口で確かめるよう案内しています。この件は、引越し見積もりの件とは窓口も違います。
10月22日と28日のお知らせでは、いずれも、本件に起因する不正アクセスと情報漏えいは確認されていないとしています。2026年10月28日17時の時点では、お部屋探しアプリ「アットホームであった!」や間取図作成ツールなど、一部のサービスがメンテナンス中と案内されています。これらも、引越し見積もりの件の続報ではありません。
対象の人がすることの一覧
ここまでの内容を、立場ごとに並べます。
| 立場 | すること |
|---|---|
| 2025年1月24日から2026年1月23日に見積もりを依頼した人 | 個別の連絡を確かめる。引越しや不動産の話を装ってお金や口座、本人確認を求める連絡に応じない |
| 家族の代わりに見積もりを依頼した人 | 連絡を確かめ、引越しをした家族にも不審な連絡への注意を伝える |
| 連絡が見当たらないが、対象の期間に依頼した覚えがある人 | アットホームカスタマーセンターに問い合わせる |
| 引越し見積もりの取引先の事業者、加盟不動産会社 | 個別の連絡の内容を確かめ、口座の動きと、振込先の変更を求めるメールに注意する |
いずれの場合も、届いた連絡のメールや書面は削除せずに保存しておくと、あとで不審な連絡を受けたときに、本物の連絡と見比べる手がかりになります。メールアドレスや電話番号を変える必要があるとは、発表からは読み取れません。不審な連絡が続くなど、困ったことが起きたときに、窓口に相談してください。
不動産のサイトを使う人が日ごろからできること
物件探しや引越しの見積もりでは、氏名や電話番号、住所を入力する場面が多くあります。漏えいが起きても被害を小さくできるよう、日ごろから次のような備えをしておくと役に立ちます。
- 一括見積もりや資料請求のサービスを使ったら、いつ、どのサイトで使ったかをメモに残す
- 使い終わったサービスの会員登録は、退会しておく
- 見積もりや問い合わせ用のメールアドレスを、ふだんのメールアドレスと分ける
- 知らない番号からの電話は、留守番電話に用件を残してもらってから折り返す
一括見積もりのサービスは便利な一方で、入力した情報が複数の会社に届く仕組みです。どこに情報を渡したかを記録しておくと、今回のような発表があったときに、自分が対象かどうかをすぐ確かめられます。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で業務委託の仕事を受けている人の中には、不動産会社や引越し会社の問い合わせ対応や、管理画面での受付の作業を手伝う人もいます。こうした仕事では、取引先の管理システムのアカウントを預かり、客の氏名や連絡先を扱う立場になります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、不正の目的をもって行われたおそれがある行為による個人データの漏えい等を挙げ、例として不正アクセスにより個人データが漏えいした場合を示しています。また、送金や決済機能のあるウェブサービスのログインIDとパスワードの組み合わせを含む個人データが漏えいした場合は、不正に利用されると財産的被害が生じるおそれがある例として示されています。報告は、発覚したらまず速やかに行い、不正な目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。
取引先の管理システムのアカウントを預かっている人は、次の点を見直しておくと安心です。
- 管理システムのパスワードを、ほかのサービスと使い回していないか
- 多要素認証を設定できる場合は、設定しているか
- 作業が終わったあとも使わないアカウントが残っていないか、取引先と確かめているか
- 見慣れないログインの通知や、身に覚えのない操作の記録に気づいたとき、取引先の誰に連絡するかを決めているか
今回の発表でも、アカウントの停止や不要なアカウントの削除が対応として挙がっています。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、事業者が報告の期限の中で必要な手続きを進めるには、異変に気づいた人がすぐ取引先に伝えることが欠かせません。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、作業の速さだけでなく、預かったアカウントや顧客のデータの扱い方で信頼を得ています。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
管理システムを守る知識を仕事に生かす
管理画面のアカウントを守る仕組みとして、多要素認証の考え方と選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版にまとめています。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
アットホームの件は、2026年11月1日時点で2026年2月17日の第二報が最新で、引越し見積もりのコンテンツは再開されています。2025年1月24日から2026年1月23日に引越し見積もりを依頼した人は、アットホームからの個別の連絡を確かめ、引越しや不動産の話を装ってお金や口座、本人確認を求める電話やメールには、その場で応じないようにしてください。
よくある質問
Q. アットホームの情報漏洩で、自分が対象かどうかはどう分かりますか?
客の個人情報の対象は、2025年1月24日から2026年1月23日までに「不動産情報サイト アットホーム」の引越し見積もりで見積もりを依頼した客の408件です。2026年2月17日の第二報では、影響がおよぶ可能性のある客への個別連絡を完了した(一部は継続中)としています。連絡が見当たらなければ、アットホームカスタマーセンター 0120-337-189 に問い合わせてください。
Q. 物件を探しただけでも対象になりますか?
2026年2月5日の発表の対象は、引越し見積もりの管理システムです。客の個人情報の対象は、見積もりを依頼した客と書かれており、物件を探しただけ、物件の問い合わせをしただけの人は、この発表の対象として書かれていません。「引越し見積もり」以外の同社のコンテンツとサービスへの影響は確認されていないとしています。
Q. どんな情報が漏えいした可能性があるのですか?
見積もりを依頼した客の項目は、氏名、ふりがな、メールアドレス、電話番号、住所です。パスワードやクレジットカード番号は項目に挙がっていません。このほか、取引先14件と加盟不動産会社315件、5,143件の登録情報も対象で、315件には宅地建物取引業免許番号や口座情報が含まれます。
Q. 2026年10月のサービスの停止は、引越し見積もりの件の続報ですか?
いいえ。2026年10月22日の「各種サービス緊急システムメンテナンスのお知らせ」は、公表された脆弱性の確認に伴う予防措置とされ、本件に起因する不正アクセスと情報漏えいは確認されていないとしています。10月28日には一部のサービスの再開が案内されています。引越し見積もりの件とは別のお知らせです。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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