Asanaの使い方|プロジェクトとタスクの作り方から料金プランの違いまで

@SOHO編集部
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Asanaの使い方|プロジェクトとタスクの作り方から料金プランの違いまで

この記事のポイント

  • ✓プロジェクトとタスクの作り方
  • ✓セクションとサブタスク
  • ✓マイタスクと受信トレイ

Asanaの使い方を調べていると、プロジェクト、セクション、タスク、サブタスク、マイタスク、受信トレイと、似たような言葉がたくさん出てきて、どこから手を付ければよいのか迷う人が多いようです。職場でAsanaが導入されることになった人や、取引先からAsanaのプロジェクトに招かれた人にとっては、まず「何をどこに書けばよいのか」が分からないことがいちばんの悩みでしょう。

この記事では、Asanaの基本の構造から、プロジェクトとタスクの作り方、毎日の確認の仕方、チームで使うときの決まりまでを順に解説します。あわせて、Asanaの公式の料金ページ(2026年10月5日時点)をもとに、無料のPersonalプランでできることと、有料のStarter・Advancedプランで加わる機能を整理します。読み終えたときに、自分の使い方に必要なプランがどれかまで判断できる状態を目指します。

タスク管理の道具が仕事の受けやすさを左右するようになった背景

在宅で働く人が増え、仕事の依頼から納品までをオンラインの道具だけで進める形が広がりました。会社の中だけでなく、業務委託で外部の人を招いて一緒にプロジェクトを進める場面も多く、受ける側が発注する側の道具に合わせて動くことが当たり前になっています。

Asanaは、こうしたチームでの仕事の管理を得意とする道具です。個人のやることリストとしても使えますが、本領を発揮するのは、複数の人が関わるプロジェクトで「誰が、何を、いつまでに」を共有する場面です。取引先からAsanaに招かれた受注者が、タスクの更新やコメントの書き方に慣れていると、発注する側の確認の手間が減り、次の依頼にもつながりやすくなります。

アプリやWebの制作のように工程の多い仕事では、この効果がはっきり出ます。アプリケーション開発のお仕事のページでも紹介されているとおり、開発の仕事は要件の確認、設計、実装、テスト、修正と段階が多く、関わる人も増えがちです。どの段階で誰が止まっているかを全員が同じ画面で確かめられることに、Asanaのような道具の価値があります。

ゲーム開発の現場でも、外部のイラストレーターやサウンドの担当者と組むようになると、メッセージのやり取りだけでは進み具合が追えなくなります。タスクごとに担当と期日を決め、素材の受け渡しをタスクのコメントに集めただけで、「あの素材はどこに送ったか」を探す時間がほとんどなくなった、という声は珍しくありません。道具を入れることより、置き場所を1つに決めることに意味があるのです。

Asanaの基本の構造を理解する

Asanaの使い方を覚えるときは、まず情報の入れ物の大きさを順番に押さえると迷わなくなります。大きいほうから並べると、次のようになります。

単位 役割 例
ワークスペース・組織 会社やチーム全体の入れ物 会社のドメインでまとまった組織
チーム プロジェクトをまとめる部署や集まり 開発チーム、営業チーム
プロジェクト 1つの目的を持った仕事のまとまり 新しいアプリの公開、展示会の準備
セクション プロジェクトの中の区切り 設計、実装、テスト
タスク 1つのやること トップ画面のデザインを確認する
サブタスク タスクを細かく分けた手順 色の確認、文言の確認

ゲームに例えると、ワークスペースはゲームの世界全体、プロジェクトは1つの章、セクションは章の中のステージ、タスクはステージで片づけるクエスト、サブタスクはクエストの中の小さな手順です。クエストには必ず誰が担当するかと、いつまでに片づけるかを付けます。この感覚で入れ物の大きさを決めると、どこに何を書けばよいかで迷わなくなります。

もう1つ大切なのが、マイタスクと受信トレイです。マイタスクは、自分が担当になっているタスクが、どのプロジェクトのものかに関係なく一覧で集まる場所です。受信トレイは、自分に関係する更新(担当になった、コメントが付いた、期日が変わったなど)の知らせが届く場所です。毎日の仕事は、この2つを見ることから始めます。

Asanaの始め方と、最初のプロジェクトを作る手順

Asanaを始めるまでの流れを、6つのステップで整理します。

ステップ1:アカウントを登録する

Asanaの公式サイトから、メールアドレスかGoogleなどのアカウントで登録します。仕事のメールアドレスで登録すると、同じドメインの人たちと同じ組織に入る形になることがあるので、副業や個人の仕事で使う場合は、どのアドレスで登録するかを先に決めておきます。

ステップ2:プロジェクトを作る

最初のプロジェクトは、今いちばん追いかけたい仕事で作ります。テンプレートから始めることもできますが、慣れないうちは空のプロジェクトのほうが構造を理解しやすくなります。表示の形は、まずリストかボードを選びます。

ステップ3:セクションで区切る

リスト表示なら工程ごと(設計、実装、テスト)に、ボード表示なら進み具合ごと(未着手、作業中、確認待ち、完了)にセクションを作ります。セクションは後からいつでも作り直せるので、最初は3〜4個で十分です。

ステップ4:タスクを書き出す

今抱えているやることを、1件1つのタスクにします。名前は「〜する」の形で、終わったかどうかが判断できるように書きます。「デザイン」ではなく「トップ画面のデザイン案を2つ作る」のようにします。

ステップ5:担当者と期日を付ける

タスクには担当者を1人と期日を付けます。担当者が決まっていないタスクは、誰も手を付けないまま残りやすくなります。複数の人が関わる作業でも、取りまとめる人を1人決めて担当者にします。

ステップ6:メンバーを招く

チームで使う場合は、プロジェクトにメンバーを招きます。ここで注意したいのが、無料のPersonalプランでは一緒に使える人数が2人までという点です。3人以上で使うなら、次の節で書く有料プランを検討することになります。

タスクの中身の書き方と、サブタスクの使い分け

タスクを開くと、説明、担当者、期日、プロジェクト、依存関係、サブタスク、添付ファイル、コメントなどを書き込めます。全部を毎回埋める必要はありませんが、次の3つは押さえておくと、後から読んだ人が迷いません。

1つ目は、説明に「完成の条件」を書くことです。「何ができたら完了か」が書かれていないタスクは、担当者と依頼者で完了の判断が食い違い、やり直しの原因になります。「スマートフォンの画面幅で崩れないこと」「文言は別の資料の最新版に合わせること」のように、確かめられる形で書きます。

2つ目は、サブタスクの使いどころです。サブタスクは、1つのタスクの中の細かい手順を並べるのに向いています。ただし、サブタスクにも担当者と期日を付けられるので、使いすぎると本来のタスクの一覧から見えない仕事が増えます。担当者が違う、期日が違う、という作業は、サブタスクではなく別のタスクにするほうが見落としを防げます。

3つ目は、コメントの書き方です。タスクに関する確認や質問は、チャットではなくタスクのコメントに書きます。相手を指名するときは「@」で名前を入れると、相手の受信トレイに知らせが届きます。コメントに経緯が残っていれば、後から担当が変わっても引き継ぎが楽になります。

タスクは1つのプロジェクトだけでなく、複数のプロジェクトに同時に入れることもできます。たとえば「請求書を送る」というタスクを、案件のプロジェクトと「経理」のプロジェクトの両方に入れておけば、どちらから見ても同じタスクを確かめられます。同じ内容のタスクを2つ作ると、片方だけ更新されて食い違う原因になるので、この機能を覚えておくと役に立ちます。

マイタスクと受信トレイで、毎日の確認を習慣にする

Asanaを使い続けられるかどうかは、毎日の確認の流れを作れるかにかかっています。おすすめの流れは、次の3つです。

まず、朝いちばんに受信トレイを開きます。新しく担当になったタスク、コメントが付いたタスク、期日が変わったタスクを確かめ、返事が必要なものにはその場で返します。知らせを読み終えたら、受信トレイから外していきます。

次に、マイタスクを開きます。マイタスクでは、自分が担当のタスクが一覧で並びます。今日やるもの、今週やるもの、後でやるものに分けておくと、何から手を付けるかで迷わなくなります。期日の近い順に並べ替えるのも有効です。

最後に、1日の終わりに、終わったタスクを完了にします。完了の印を付け忘れると、依頼者からは進んでいないように見え、確認の連絡が増えます。完了にするのは作業の最後の1手と考えて、習慣にしてください。

この3つの流れは、合わせても1日15分ほどです。慣れてくると、メールやチャットで「あの件どうなっていますか」と聞かれる回数が目に見えて減ります。

リスト・ボード・カレンダーなどのビューを使い分ける

Asanaでは、同じプロジェクトのタスクを、いくつかの表示の形(ビュー)で見られます。無料のPersonalプランで使えるのは、リスト、ボード、カレンダーの3つです。

ビュー 向いている場面 無料で使えるか
リスト タスクの詳細を一覧で確かめ、並べ替える 使える
ボード 進み具合を列で追う(かんばん) 使える
カレンダー 期日を日付ごとに確かめる 使える
タイムライン・ガント 工程の順番と期間、依存関係を見る Starter以上
ダッシュボード 進捗をグラフや数字で見る Starter以上

公式の料金ページでは、Personalプランについて「詳細はリスト、流れはボード、期日はカレンダーで確認でき、コンテキストを失うことなく切り替えられます」と案内されています。

リストは、タスクを細かく並べ替えたり、まとめて編集したりするのに向いています。ボードは、カードを左から右へ動かすことで進み具合を追う形で、Trelloに慣れている人には分かりやすい表示です。カレンダーは、期日が重なっている週を見つけるのに役立ちます。

工程の順番と期間を横の時間軸で見るタイムラインやガントチャートは、Starterプラン以上の機能です。複数の工程が前後でつながっているプロジェクト(デザインが終わらないと実装に入れない、など)を管理したい場合は、ここがプランを選ぶ分かれ目になります。

他のアプリとの連携で、行き来の手間を減らす

Asanaの使い方に慣れてきたら、普段使っている他のアプリとつないで、画面を行き来する手間を減らせます。公式の料金ページでは、無料のPersonalプランでも、Slack、Googleドライブ、Zoomなど100以上のアプリと連携して、会話やファイルを一元管理できると案内されています。

よく使われるのは、次のような組み合わせです。

・Slackとつなぎ、チャットのメッセージからそのままタスクを作る
・Googleドライブとつなぎ、タスクに資料を添付して最新の版を開けるようにする
・作業時間を記録するツールとつなぎ、タスクごとにかかった時間を確かめる

料金ページでは、タイムトラッキングのツールと同期することで、Asanaで実際の工数を確かめられることも、Personalプランの機能として紹介されています。時間単位で報酬を受け取る業務委託の仕事では、どのタスクに何時間かかったかを残しておくと、請求の根拠を説明しやすくなります。

連携を増やすときの注意は、同じ知らせが複数の場所に届かないようにすることです。Slackにも、メールにも、受信トレイにも同じ更新が届くと、どれを見ればよいか分からなくなります。連携を1つ入れるたびに、どこで知らせを受け取るかを決め直し、使わない通知は止めておきます。連携は便利な一方で、数が増えるほど設定の見直しが必要になる、と考えておくと失敗が少なくなります。

副業やフリーランスの仕事を1人でAsanaに整理する使い方

Asanaはチーム向けの印象が強い道具ですが、1人で複数の案件を抱える副業やフリーランスの仕事の整理にも使えます。無料のPersonalプランは2人まで使えるので、1人で使う分には人数の上限を気にする必要がありません。

1人で使うときのおすすめは、プロジェクトを「案件ごと」に作り、毎日の確認はマイタスクだけで済ませる形です。案件ごとのプロジェクトには、その取引先とのやり取りの経緯や資料をまとめ、自分のやることは担当者を自分にしたタスクとして書きます。そうすると、案件がいくつあっても、マイタスクを開くだけで今日やることが一覧で並びます。

案件とは別に、「事務」というプロジェクトを1つ作っておくと便利です。請求書の発行、入金の確認、経費の領収書の整理、確定申告の準備など、どの案件にも属さない仕事をここに集めます。毎月決まった日にやる作業は、繰り返しの期日を設定しておくと、月末に請求を忘れる失敗を防げます。

もう1つ効くのが、「返事待ち」のセクションです。取引先に質問を送ったまま返事がないタスクは、自分の手を離れたように感じて忘れやすくなります。返事待ちのセクションに移しておき、週に1回そこを見て催促するだけで、締め切り直前に慌てることが減ります。

週の終わりに10分ほど、マイタスクを見直す時間をとるのも効果的です。今週終えたタスクを確かめ、来週やるタスクを「今週やる」に移し、期日が近すぎるものは取引先と相談して調整します。案件が3つ以上重なる時期ほど、この見直しの効果が大きくなります。

フォームとオートメーションで、依頼の受け付けを整える

チームでAsanaを使うようになると、依頼がメール、チャット、口頭とばらばらに届き、タスクにするのが追いつかない、という悩みが出てきます。これを整えるのが、フォームとオートメーションです。どちらも料金ページではStarterプランの機能として案内されています。

フォームは、依頼する人に決まった項目を入力してもらい、その内容から自動でタスクを作る機能です。たとえばデザインの依頼なら「用途」「サイズ」「締め切り」「参考の画像」を必須の項目にしておけば、依頼のたびに足りない情報を聞き返す手間が減ります。料金ページでは、受付のフォームを使ってリクエストや詳細の情報を集め、タスクを自動で作ることで、情報の取りこぼしを防げると説明されています。

オートメーションは、決まった条件で決まった操作を自動で行う機能です。「タスクが完了のセクションに移ったら依頼者に知らせる」「フォームから届いたタスクに担当者を自動で付ける」といった決まりを、コードを書かずに設定できます。Starterプラン以上では、オートメーションを回数の上限なく実行できると案内されています。

入れるときのこつは、毎週同じ手作業をしている作業から1つずつ自動にすることです。いきなり多くの決まりを入れると、なぜタスクが動いたのか誰にも分からなくなり、かえって混乱します。設定した決まりはプロジェクトの説明欄に書いておき、誰が見ても分かる状態にしておきます。

フォームとオートメーションは、無料のPersonalプランには含まれていません。依頼の受け付けを整えたいことが有料プランに上げる理由になるかどうかは、毎月どれくらいの依頼が届いているか、聞き返しにどれくらいの時間を使っているかを数えてから判断すると、費用に見合うかが分かりやすくなります。

Asanaの料金プランと、無料で使える範囲

Asanaの公式の料金ページ(2026年10月5日時点)に並んでいるプランと金額は、次のとおりです。金額は1人あたりの月額です。

プラン 年払いの月額 月払いの月額 主な特徴
Personal 0円 0円 2人まで、タスクとプロジェクトは無制限、リスト・ボード・カレンダー
Starter 1,200円 1,475円 ライセンス数の上限なし、タイムラインとガント、ダッシュボード、無制限のオートメーション、フォーム、カスタムフィールド
Advanced 2,700円 3,300円 ポートフォリオ、ゴール、リソース管理、承認と校正、タイムトラッキング
Enterprise 問い合わせ 問い合わせ SAML認証、ユーザーの自動登録、全社的なリソース管理

無料のPersonalプランについて、料金ページでは次のように案内されています。

ユーザー 2 人まで無料でコラボレーションできます。Asana を始める個人や小規模チームに最適です。 出典: asana.com

Personalプランでも、タスクとプロジェクトの数に上限はなく、ファイルは1つ100MBまでなら容量の上限なく保存できます。Slack、Googleドライブ、Zoomなど100以上のアプリとの連携も使えます。1人、または2人で使う分には、不足を感じにくい内容です。

有料のStarterプランでは、チームの人数に上限がなくなり、タイムラインとガント、レポートのダッシュボード、無制限のオートメーション、受付のフォーム、カスタムフィールドが加わります。料金ページでは無料のゲストを無制限に招けることも案内されており、取引先や業務委託の人をライセンスを増やさずに招けます。AIの機能も有料プランに含まれ、StarterではAIチームメイトとAsanaダッシュを1人あたり月5件、アカウントあたり最大50件のリクエストまで使えます。

Advancedプランでは、複数のプロジェクトをまとめて見るポートフォリオ、チームの目標とタスクをつなぐゴール、メンバーの仕事量を見て割り振りを変えるリソース管理、作業時間の記録などが加わります。

年払いにすると最大18%節約できると案内されています。5人のチームでStarterを使う場合、年払いなら1か月あたり6,000円、月払いなら7,375円が目安です。料金ページには税込か税抜かの明記が見当たらないため、正確な請求額は購入画面で確かめてください。料金は改定されることがあるので、申し込む前に必ず公式のページを開いて確かめることをおすすめします。

チームでAsanaを使うときに最初に決めておくこと

Asanaは機能が多い分、決まりを作らずに使い始めると、人によって使い方がばらばらになります。この点は、Asanaを紹介する記事でもよく指摘されています。

使える機能が多いからこそ、運用ルールを決めずに導入すると人によって使い方がバラバラになり、通知や画面が煩雑に感じられます。 出典: suitup.jp

最初に決めておきたいのは、次の5つです。

  1. プロジェクトの単位を決める(取引先ごとか、案件ごとか)
  2. セクションの意味を決める(工程で分けるか、進み具合で分けるか)
  3. タスクの担当者は原則1人にする
  4. 完了の判断を誰がするかを決める
  5. 確認や質問はタスクのコメントに書き、チャットとの二重のやり取りを避ける

通知の量にも気を配ります。プロジェクトのフォロワーになっていると、そのプロジェクトのすべての更新が受信トレイに届くため、関わるプロジェクトが増えると知らせがあふれます。自分が担当でないプロジェクトはフォローを外す、通知の設定を見直す、といった調整をしておくと、大事な知らせを見落としにくくなります。

外部の人を招くときは、どのプロジェクトを見せてよいかを先に決めます。業務委託の人に社内の別の案件の情報まで見えてしまわないよう、招待はプロジェクト単位にとどめるのが安心です。

Asanaが合っている人と、別の道具を比べたほうがよい人

Asanaの口コミを見ると、「機能が豊富で大きなプロジェクトにも対応できる」「タスクの依存関係やゴールまで管理できる」という評価がある一方で、「機能が多くて慣れるまで時間がかかる」「無料で使える人数が少ない」という声も見かけます。どちらも事実で、使う人数と目的で向き不向きがはっきり分かれます。

Asanaが合っているのは、次のような使い方です。

・部署をまたぐような複数のプロジェクトを、まとめて管理したい
・会社の目標と日々のタスクをつなげて進捗を見たい
・メンバーの仕事量を見て、割り振りを調整したい
・フォームから依頼を受け付け、自動でタスクにしたい

一方で、次のような状況では、Asana以外の道具も比べてみる価値があります。

・3人から5人ほどの小さなチームで、費用をかけずに使いたい
・工程表(ガントチャート)は欲しいが、ゴールやポートフォリオまでは要らない
・タスクのやり取りとチャットを同じ場所にまとめたい

Asanaは1人あたりの料金なので、人数が増えるほど費用も増えます。小さなチームで、必要な機能が限られているなら、無料の範囲で使える人数と機能を比べてから決めるのが無理のない進め方です。

小さなチームで、無料から試せる選択肢

Asanaの無料プランの2人という上限や、ガントチャートが有料である点が理由で迷っているなら、無料で使える人数と機能が広い道具を候補に入れて比べるのも1つの方法です。比べるときは、無料で使える人数、工程表が無料の範囲に含まれるか、チャットが同じ場所にあるか、外部の人を招くときの数え方を確かめると判断しやすくなります。

その条件で探すときの候補の1つに、プロジェクト管理ツールのPinatecaがあります。公式の料金ページによると、5人までのチームなら期限なしで無料で使え、クレジットカードの登録は不要です。無料のプランでもボードは10個まで作れ、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードと、チャット、コメント、受信箱、カスタムフィールド、権限ロールが使えます。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランになり、料金は1人あたり月額500円(年払いなら1人あたり月額400円、税抜)で、人数とボードの上限がなくなります。閲覧だけのゲストは人数に数えない決まりです。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

一方で、Asanaのゴールやポートフォリオのように、会社の目標と複数のプロジェクトをつないで管理する機能や、AIチームメイトのような機能は、Pinatecaの料金ページには案内されていません。組織全体の目標の管理まで1つの道具で行いたいならAsana、少人数で工程表とかんばんとチャットを無料の範囲から使いたいなら別の候補、という分け方が現実的です。どちらを選ぶ場合も、無料の範囲で1つの案件を2週間ほど動かし、毎日開くのが苦にならないかで決めるのが確実です。

Asanaを使うときの注意点

最後に、Asanaの使い方とあわせて知っておきたい注意点を整理します。

1つ目は、登録するメールアドレスです。始め方の節でも触れたとおり、会社のドメインのアドレスで登録すると、その会社の組織に入る形になることがあります。副業の取引先とのやり取りに使う場合は、本業の会社のアカウントと混ざらないように、別のアドレスで登録しておくのが安心です。

2つ目は、取引先から招かれたプロジェクトの扱いです。業務委託で取引先のAsanaに招かれた場合、そのプロジェクトの情報は取引先のものです。契約が終わった後にどこまで見られるか、資料を手元に保存してよいかは、契約の内容に従います。秘密保持の取り決め(NDA)がある場合は、タスクの内容を別の場所に写さないようにします。

3つ目は、通知の見落としです。受信トレイの知らせが多すぎると、大事な依頼が埋もれます。メールでの通知、スマートフォンのアプリの通知、受信トレイのどれで確かめるかを自分で決め、使わないものは止めておくと、見落としが減ります。

4つ目は、有料プランの人数の数え方です。Asanaの有料プランは1人あたりの料金なので、メンバーを招く前に、その人が有料の席を使うのか、無料のゲストとして入れるのかを確かめておきます。人数が増えてから請求額に驚かないよう、招待の担当者を決めておくと管理が楽になります。

在宅ワーク市場の動きから見る、道具を使いこなす力の価値

フリーランスや在宅ワークの仕事の募集を長く見てきた運営者の立場から言えば、継続して仕事を任される人ほど、相手が状況を確かめやすい形で仕事を見せるのが上手い傾向があります。Asanaのタスクに完成の条件と進み具合がきちんと書かれている受注者は、発注する側から「この人に任せると確認が楽」と思われ、次の依頼につながりやすくなります。

仲介の手数料がかからない直接取引では、同じ予算で発注する側はより多くの作業を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。その関係を長く続けるうえで、進捗を共有する道具に慣れていることは、お互いの手間を減らす土台になります。

タスク管理の道具を使いこなす力が評価されやすいのは、ソフトウェアの開発や編集の仕事です。ソフトウェア作成者の年収・単価相場では開発の仕事の相場が、著述家,記者,編集者の年収・単価相場では記事の制作や編集の仕事の相場が整理されています。どちらも複数の案件を並行して進めることが多く、進行管理の力がそのまま評価につながりやすい仕事です。

道具をチームに導入して定着させること自体を仕事にする道もあります。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、AIや業務の道具を企業に導入し、使い方を定着させる仕事の内容が紹介されています。Asanaの決まりづくりや通知の整理を手伝った経験は、こうした仕事で具体的な実績として説明できます。

会社として在宅での働き方を整える場合は、公的な支援も確かめておくと費用の見通しが立てやすくなります。テレワーク 助成金 2026では、テレワークの環境づくりに使える助成金の考え方が整理されています。道具の費用だけでなく、使い方を社内に広める研修の費用まで含めて計画しておくと、導入した後の定着が進みやすくなります。

まずは自分の仕事を1つのプロジェクトにして、マイタスクと受信トレイを毎日開くところから始めてみてください。

よくある質問

Q. Asanaは無料でどこまで使えますか?

Asanaの公式の料金ページによると、無料のPersonalプランは2人まで一緒に使え、タスクとプロジェクトの数に上限はありません。リスト、ボード、カレンダーの表示、1つ100MBまでのファイルの保存、100以上のアプリとの連携も使えます。3人以上で使う場合や、ガントチャート、ダッシュボードが必要な場合は、有料のStarterプラン以上が必要です。

Q. Asanaのプロジェクトとタスクはどう分ければよいですか?

プロジェクトは「新しいアプリの公開」のように1つの目的を持った仕事のまとまり、タスクはその中の1つのやることです。タスクは「〜する」の形で、終わったかどうかが判断できるように書きます。担当者や期日が違う作業はサブタスクではなく別のタスクにすると、一覧から見落としにくくなります。

Q. Asanaでガントチャートを使うにはどのプランが必要ですか?

公式の料金ページでは、タイムラインとガントの表示はStarterプランの機能として案内されています。Starterは1人あたり年払いで月額1,200円、月払いで月額1,475円です。工程の順番や依存関係を横の時間軸で見たい場合は、Starter以上を選ぶ必要があります。料金は改定されることがあるので、申し込む前に公式のページで確かめてください。

Q. 取引先からAsanaに招かれたとき、最初に何をすればよいですか?

まず受信トレイとマイタスクを開き、自分が担当になっているタスクと期日を確かめます。分からない点はタスクのコメントで質問し、チャットとのやり取りが二重にならないようにします。また、副業で使う場合は本業の会社のアカウントと混ざらないよう、登録するメールアドレスを分けておくと安心です。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月14日最終更新:2026年10月6日
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