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ゼットンの不正アクセス|岐阜「forty three」の予約客など18,553件に流出の可能性 対象と確かめること 2026

@SOHO編集部
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ゼットンの不正アクセス|岐阜「forty three」の予約客など18,553件に流出の可能性 対象と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓ゼットンの不正アクセスについて
  • ✓2026年3月27日の公式発表をもとに整理
  • ✓岐阜市の店舗「forty three」の旧メールシステムから

ゼットンの不正アクセスについて、飲食店を運営する株式会社ゼットンは2026年3月27日、岐阜県岐阜市の店舗「forty three」で過去に使っていた旧メールシステムのアカウントが外部から不正アクセスを受け、個人情報が流出した可能性が否定できないと発表しました。対象は18,553件で、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、アレルギー情報、予約内容などが含まれます。クレジットカードなどの決済情報とマイナンバー情報は含まれていないと明記されています。 forty threeを予約したことがある人や、パーティーに参加する予定だった人がまずすることは、ゼットンからのメールや郵便が届いていないかを確かめること、forty threeやゼットンを名乗る心当たりのないメールのリンクや添付ファイルを開かないこと、分からなければ公式のお問い合わせフォームで確かめることの3つです。

2026年11月1日時点で、ゼットンのニュース一覧には、この件の続報や訂正の発表は出ていません。初報は2026年3月27日付の「当社旧メールシステムへの不正アクセスに関するお知らせとお詫び」の1本だけで、この記事はその本文を11月1日に開き直して確かめた内容で書いています。報道の数字や推測は入れていません。

ゼットンの旧メールシステムへの不正アクセスで何が起きたのか

株式会社ゼットンは、カフェやバー、レストランなどを国内外で展開する会社です。ハワイアンカフェ「アロハテーブル」のほか、東京、神奈川、愛知、岐阜、大阪、福岡などで多くの店舗を運営し、公園の施設の運営も手がけています。今回の件の舞台になったのは、岐阜県岐阜市の店舗「forty three」です。

発表の骨子は次のとおりです。

  • forty threeで過去に使っていた旧メールシステムのアカウント(2アカウント)が、外部から不正アクセスを受けた
  • その結果、個人情報が流出した可能性が否定できないことが分かった
  • 流出の可能性が否定できない情報は18,553件
  • クレジットカードなどの決済情報とマイナンバー情報は含まれていない
  • 発表の時点で、個人情報が公開された事実は確認されていない
  • すでに使うのをやめていた旧システムでの出来事で、現行のシステムとグループ会社のシステムには影響がない

「流出した可能性が否定できない」という言い方は、流出したと確かめられたわけではないものの、流出していないとも言い切れない、という意味です。ゼットンはこの表現を発表の中で繰り返しており、この記事でも「流出した」とは言い切らずに書きます。

発表で「アカウント数 2」とあるのは、不正アクセスを受けたメールのアカウントの数です。対象者の数ではありません。対象となる人や取引先の数は18,553件です。この2つの数字を取り違えないように気をつけます。

公表の経緯と、2026年11月1日時点で分かっていること

発表には、出来事が起きた日と、気づいた日、公表した日が分けて書かれています。流れを表にまとめます。

日付 出来事
2025年9月18日 forty threeで使っていたパソコン1台がマルウェアに感染し、そのパソコンで使っていたメールアカウントの認証情報が盗まれる
2025年11月27日 この日から海外からの継続的な不正ログインが始まる。アカウントから複数の宛先へメールが送られていた
2026年2月18日 店舗の従業員から、不審なメールがメールボックスにあると報告。すぐにパソコンをネットワークから切り離す
その後 外部のセキュリティ専門機関による調査(デジタル・フォレンジック調査)を実施
2026年3月27日 ゼットンがウェブサイトで公表

マルウェアとは、パソコンに入り込んで情報を盗んだり、勝手な動きをさせたりする悪意のあるプログラムのことです。認証情報とは、メールにログインするためのIDとパスワードのことです。デジタル・フォレンジック調査とは、パソコンやサーバーに残った記録を専門家が調べ、いつ、何が起きたのかを確かめる調査のことです。

流れを見ると、パソコンの感染から不正ログインが始まるまでに約2か月、不正ログインが始まってから気づくまでに約3か月かかっています。ゼットンは発表の中で、発生から発覚、公表までに時間を要したことについても重ねてお詫びしています。

気づいてから公表まではおよそ5週間です。この間に、外部の専門機関がパソコンとメールシステムの記録を調べ、どの期間のメールが見られた可能性があるのか、そこに誰の情報が含まれていたのかを洗い出したと考えられます。対象が予約客、取引先、従業員、パーティーの参加予定者と細かく分かれているのは、この調査の結果です。

この経緯から、読み手が覚えておきたいことは1つです。2025年11月27日から2026年2月18日までの間に、forty threeのアドレスから届いたメールの中に、店の従業員ではなく、不正にログインした第三者が送ったものが混ざっている可能性があります。発表では、送られたメールの件数や中身は明らかにされていません。この期間に届いたforty threeからのメールで、添付ファイルを開いたりURLを押したりした覚えがある人は、後の節の手順で機器とパスワードを確かめておきます。

2026年11月1日時点で、ゼットンのニュース一覧を2026年2月から6月ごろの分までさかのぼって確かめたところ、この件の第2報や訂正は見つかりませんでした。対象件数の変更や、二次被害の発生、補償についての追加の発表もありません。この記事で書いている件数や項目は、2026年3月27日の発表のものです。

流出の可能性が否定できない情報と、含まれない情報

発表に書かれた項目を、含まれるものと含まれないものに分けて表にします。

区分 項目
流出の可能性が否定できない情報 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、アレルギー情報、予約内容等
含まれていないと明記された情報 クレジットカードなどの決済情報、マイナンバー情報
件数 総数18,553件

発表の原文は次のとおりです。

以下の対象となる方の「氏名」「住所」「電話番号」「メールアドレス」「アレルギー情報」および「予約内容等」につきまして、流出の可能性が否定できないことが判明しております。
・総数 : 18,553件 出典: 株式会社ゼットン「当社旧メールシステムへの不正アクセスに関するお知らせとお詫び」

この表で気をつけたいのは、アレルギー情報が入っていることです。飲食店を予約するとき、食べられない食材や体質について店に伝えることがあります。こうした情報は、本人にとって人に知られたくない体の事情にかかわる場合があります。ゼットンの発表では、法律上の分類には触れていないので、この記事でも分類は書きません。ただ、名前や住所と組み合わさると、本人の体の事情まで知られることになるため、通常の連絡先よりも気になる人が多いはずです。

予約内容等とは、予約した日時、人数、コースや料理の希望、パーティーの内容など、予約のやり取りでメールに書かれていた中身のことだと考えられます。発表には「等」とあるだけで、具体的にどの項目が入るかは書かれていないため、この記事でもそれ以上は推測しません。

一方で、クレジットカードの番号などの決済情報は含まれていないと明記されています。今回の件だけを理由にカードを止める必要は示されていません。

対象となる人は、時期と関わり方で5種類

発表では、対象となる人が時期と関わり方で分けて書かれています。

2018年6月から2025年9月までに関わった人

  • 予約サイトを通じてforty threeを予約した客
  • forty threeや、店の従業員に直接メールで予約を頼んだ客
  • forty threeの従業員とメールでやり取りしていた取引先
  • 旧メールシステムを使っていたゼットンの従業員

2022年12月から2025年9月までに関わった人

  • forty threeでのパーティーを頼んだ客と、そのパーティーに参加する予定だった客

ここで分かることを整理します。

1つめは、期間が長いことです。2018年6月からとなっており、7年あまりの間にforty threeを予約した客が対象になりえます。何年も前に一度だけ予約したという人も含まれる可能性があります。

2つめは、予約サイトを通じた予約も対象に入っていることです。予約サイトから予約すると、店にはメールで予約の通知が届くことがあります。その通知が旧メールシステムのメールボックスに残っていたため、予約サイトを使った客も対象になったと読めます。予約サイトそのものが不正アクセスを受けたという発表ではありません。

3つめは、パーティーの参加予定者も対象になっていることです。幹事が店にパーティーを頼むとき、参加者の名前やアレルギーの有無をまとめて伝えることがあります。この場合、自分で予約していない人の情報も、幹事を通じて店に届いていた可能性があります。パーティーに参加しただけの人も、対象に入りうることになります。

forty three以外のゼットンの店舗を予約しただけの人は、発表の対象として挙げられていません。発表では、現行のシステムとグループ会社のシステムには影響がないことを確認したと書かれています。

原因は店のパソコンのマルウェア感染

原因について、発表は次のように説明しています。

2025年9月18日に該当店舗「forty three」で利用していたPC端末1台がマルウェアに感染し、該当端末で使用していた該当アカウントの認証情報が窃取されました。その結果、同年11月27日より海外からの継続的な不正ログインが行われ、さらに、該当アカウントから複数の宛先へ、メールが送信されていたことが判明いたしました。 出典: 株式会社ゼットン「当社旧メールシステムへの不正アクセスに関するお知らせとお詫び」

まとめると、店のパソコンに入り込んだマルウェアがメールのIDとパスワードを盗み、そのIDとパスワードを使って海外から何度もログインされた、という流れです。ログインした相手は、メールボックスに残っていた予約や連絡のメールを見ることができたため、そこに書かれた個人情報が流出した可能性が否定できない、という判断になっています。

マルウェアがどのようにしてパソコンに入ったか(メールの添付ファイルなのか、ウェブサイトなのか)は、発表に書かれていません。この記事でも推測しません。

もう1つ大事なのは、乗っ取られたアカウントから、複数の宛先にメールが送られていたことです。つまり、forty threeのメールアドレスから、本物の店のアドレスで不審なメールが届いた人がいる可能性があります。この点は、後の節で詳しく書きます。

ゼットンの対応

発表に書かれている対応を並べます。

初動の対応と被害の拡大を防ぐ措置

  • 感染したパソコンをネットワークから完全に切り離し、証拠を保全
  • 旧メールシステムの全ユーザーのパスワードをリセットし、アカウントを完全に停止
  • 不正アクセスを受けたパソコンで使っていた、その他すべての関連サービスのパスワードを変更
  • 発覚後すぐに、個人情報保護委員会へ報告

再発防止策

  • 対象となった旧メールシステムの遮断と廃止
  • グループ標準の高度なセキュリティの仕組みの導入
  • 従業員教育の再徹底

対象者への連絡

対象となる人には、順次、メールまたは郵送で個別に連絡と案内を進めていると書かれています。連絡先が分からないなどで個別に連絡できない場合は、発表をもって案内に代えるとしています。

発表には、お詫びの品や金銭での補償についての記載はありません。2026年11月1日時点でも、補償についての追加の発表は出ていません。情報漏えいでお詫びや補償が出る場合と出ない場合の考え方は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめることで整理しています。

自分が対象かを確かめる方法

1. forty threeとの関わりを思い出す

2018年6月から2025年9月までに、forty threeを予約したことがあるか、店や従業員にメールで予約を頼んだことがあるかを思い出します。2022年12月から2025年9月までにforty threeでのパーティーを頼んだか、参加する予定だった場合も対象に入りえます。取引先としてforty threeの従業員とメールでやり取りしていた会社の担当者も同じです。

2. メールと郵便を確かめる

ゼットンは、対象となる人に順次メールまたは郵送で連絡しています。予約に使ったメールアドレスの受信箱で「ゼットン」「forty three」などの語を検索します。郵便で届くこともあるので、2026年3月下旬以降に届いた郵便物も見ておきます。

3. 分からなければお問い合わせフォームで聞く

連絡が見当たらないけれど心当たりがある、という場合は、発表に載っている窓口に問い合わせます。窓口は電話ではなく、ゼットンのウェブサイトのお問い合わせフォームです。窓口の詳細は後の節にまとめています。

予約した人がすること

流出の可能性が否定できない項目に合わせて、要ることだけを書きます。

forty threeのアドレスから届いたメールに気をつける

発表では、乗っ取られたアカウントから複数の宛先へメールが送られていたことが確認されています。本物の店のアドレスから届いたメールでも、中身が本物とは限らない、ということです。

ゼットンは、不審なメールを受け取った場合は本文のURLをクリックしたり、添付ファイルを開いたりせず、メールごとすぐに削除するよう強く呼びかけています。

お客さまならびに関係各位におかれましては、不審なメールを受信された場合は、絶対に本文中のURLリンクをクリックしたり、添付ファイルを開封したりせず、メールごと速やかに削除くださいますよう、切にお願い申し上げます。 出典: 株式会社ゼットン「当社旧メールシステムへの不正アクセスに関するお知らせとお詫び」

具体的には、次のようなメールが届いたら疑います。

  • 予約の確認や変更を名乗り、添付ファイルを開かせようとするもの
  • 請求書や領収書を名乗り、ファイルのダウンロードを求めるもの
  • 過去にやり取りしたメールの件名に「Re:」を付けて、返信のふりをしているもの
  • 支払いの方法が変わったとして、振込先の口座を案内するもの

過去のやり取りを引用した返信のふりをするメールは、本物らしく見えるので特に注意が要ります。少しでもおかしいと思ったら、メールの中の連絡先ではなく、店の公式サイトに載っている連絡先で確かめます。

すでに添付ファイルを開いてしまった場合は、そのパソコンやスマートフォンでウイルス対策ソフトの検査をし、メールやネットバンキングのパスワードを、別の機器から変えておきます。

住所と電話番号に便乗した連絡に気をつける

氏名と住所、電話番号がそろうと、郵便や電話で店や会社を名乗る連絡が本物らしく見えやすくなります。今回の件で二次被害は確認されていませんが、次のような連絡には応じないようにします。

  • 「個人情報流出のお詫びとして返金するので、口座番号を教えてほしい」という電話
  • 「お詫びの品を送るので、カード番号で送料を払ってほしい」という連絡
  • 「アレルギーの情報を更新したい」として、生年月日や家族の情報を聞き出そうとする電話

発表には、返金やお詫びの品についての記載はありません。こうした連絡が来たら、相手の言う番号ではなく、ゼットンの公式サイトの案内で確かめます。住所が漏れたかもしれないときの備えは、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番にまとめています。電話番号については、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備えが参考になります。

パーティーの幹事だった人は参加者に一声かける

パーティーを頼んだ幹事は、参加者の名前やアレルギーの有無を店に伝えていたかもしれません。その場合、参加者の情報も対象になりえます。参加者の連絡先を知っているなら、ゼットンの発表があったことと、不審なメールに気をつけるよう伝えておくと、本人が気づくきっかけになります。

アレルギー情報が含まれていることへの備え

今回の項目の中で、ほかの漏えいの件と比べて目立つのがアレルギー情報です。飲食店に予約の連絡をするとき、「卵が食べられない」「甲殻類のアレルギーがある」「子どもが乳製品を控えている」などと伝えた人は多いはずです。こうした内容が、名前や住所と結びついた形でメールボックスに残っていた可能性があります。

アレルギー情報そのものは、お金を盗むためにすぐ使える情報ではありません。ただ、体の事情を知っていることを示されると、相手を信用しやすくなるという面があります。たとえば、「以前ご予約の際にうかがった乳製品のアレルギーの件で」と切り出されると、本物の店からの連絡だと思い込みやすくなります。

備えとしてできることは次のとおりです。

  • アレルギーの内容を知っていることを理由に、相手を本物と判断しない
  • 健康食品や薬、検査キットなどを売り込む電話や郵便が届いても、その場で申し込まない
  • 子どものアレルギーを伝えていた場合は、家族の中で、店や学校を名乗る不審な連絡に答えないよう話しておく

また、どこまでの内容を伝えていたかを思い出しておくと、不審な連絡が来たときに、どの情報が使われたのかを見分ける手がかりになります。予約のときに送ったメールが自分の送信済みフォルダに残っていれば、その中身を見返しておくとよいでしょう。

予約サイトを使った人が確かめること

発表では、予約サイトを通じてforty threeを予約した客も対象とされています。飲食店の予約サイトを使うと、予約の内容が店に通知されます。今回の件で不正アクセスを受けたのはforty threeの旧メールシステムで、予約サイトの側が攻撃を受けたとは書かれていません。予約サイトのアカウントのパスワードが漏れたという発表でもありません。

そのうえで、予約サイトを使った人が確かめておきたいことを挙げます。

  1. 予約サイトの予約履歴で、forty threeを予約したことがあるかを確かめる。何年も前の予約でも、履歴に残っていることが多い
  2. 予約サイトに登録しているメールアドレスと電話番号を確かめる。ゼットンからの連絡は、店に伝わったこれらの連絡先に届く可能性がある
  3. 予約サイトのパスワードを他のサービスと同じにしているなら、これを機に別のものに変える

予約サイトを名乗るメールで「不正アクセスがあったのでログインして確認してください」と案内が来ても、メールのリンクは使わず、予約サイトの公式アプリやブックマークからログインします。

旧メールシステムを使っていた従業員だった人へ

対象には、旧メールシステムを使っていたゼットンの従業員も入っています。forty threeで働いていた人、本社などからforty threeとメールでやり取りしていた人が当たりえます。すでに退職している人も含まれる可能性があります。

従業員としてのメールには、自分の名前のほか、シフトの連絡や、取引先とのやり取りの中で書いた自分の携帯電話番号などが残っていたかもしれません。退職した人のところには、会社から連絡が届いていないこともありえます。心当たりがあれば、公式のお問い合わせフォームで確かめます。

また、自分が働いていたときに使っていたパスワードを、私用のサービスでも使っている場合は、そちらを変えておくと安心です。発表では、旧メールシステムの全ユーザーのパスワードはリセットされ、アカウントは停止されたと書かれています。

発表に書かれていないこと

2026年11月1日時点で、発表に書かれていないことを整理しておきます。

  • 18,553件のうち、客、取引先、従業員、パーティーの参加予定者がそれぞれ何件か
  • アレルギー情報が含まれる人の件数
  • マルウェアがパソコンに入った経路
  • 乗っ取られたアカウントから送られたメールの件数と中身
  • 盗まれた情報が実際に使われたかどうか
  • お詫びの品や補償の有無

これらは、ゼットンが新しく発表した時点で分かります。推測で埋めずに、続報が出るかどうかをゼットンのニュース一覧で時々確かめるのが確実です。

飲食店の予約で伝える情報を見直す

今回の件は、店のメールボックスに長い期間の予約のメールが残っていたことで、対象が7年あまりに広がりました。客の側からできることは多くありませんが、予約のときに伝える情報を少し見直すことはできます。

  • 店に直接メールで予約するときは、住所など予約に要らない情報を書かない
  • アレルギーは、必要な内容を短く伝える。病名や通院先などの詳しい事情まで書く必要はない
  • 予約サイトが使える店なら、サイトの予約フォームから伝える。メールに比べて、店の側でやり取りが散らばりにくい
  • パーティーの幹事は、参加者のアレルギーをまとめて伝えるとき、名前と結びつけずに「何名が卵を控える」と人数で伝えられないか、店に相談する

どれも小さなことですが、店の側で何かが起きたときに、自分の情報が出ていく範囲を小さくできます。

不審なメールを開いてしまったときの手順

forty threeのアドレスから届いたメールの添付ファイルを開いてしまった、URLを押してしまった、という人もいるかもしれません。慌てずに、次の順番で対応します。

  1. そのパソコンやスマートフォンをインターネットから切り離す。Wi-Fiを切る、LANケーブルを抜く
  2. 別の安全な機器から、メール、ネットバンキング、ネット通販、SNSなど大事なサービスのパスワードを変える
  3. 変えたサービスで、二段階認証が使えるなら設定する
  4. 開いてしまった機器で、ウイルス対策ソフトの全体の検査をする
  5. URLの先でIDやパスワード、カード番号を入力してしまった場合は、そのサービスやカード会社にすぐ連絡する
  6. 仕事で使う機器だった場合は、取引先や勤め先の担当者にも知らせる

今回のゼットンの件そのものが、店のパソコンのマルウェア感染から始まっています。感染したパソコンから盗まれたIDとパスワードが、2か月ほどたってから使われたという流れでした。開いた直後に何も起きなくても、パスワードを変えておくことには意味があります。

ウイルスに感染したかどうかの判断や、取り除き方に自信がないときは、パソコンのメーカーの窓口や、地域の消費生活センター(消費者ホットライン188)に相談できます。

家族や同僚と共有しておくこと

forty threeを家族や職場の仲間と一緒に使っていた人は、その人たちにも発表のことを伝えておきます。家族の誕生日の食事や、職場の歓送迎会でforty threeを使い、幹事として自分が予約していた場合は、一緒に行った人の情報も店に伝わっていた可能性があります。

伝えるときは、次の3点に絞ると分かりやすくなります。

  • 2026年3月27日に、ゼットンがforty threeの旧メールシステムへの不正アクセスを発表したこと
  • 名前や連絡先、アレルギー情報などが流出した可能性が否定できないとされていること
  • forty threeやゼットンを名乗る不審なメールや電話には応じず、添付ファイルやURLを開かないこと

職場で共有する場合は、会社の情報システムの担当者にも伝えておくと、社内に同じアドレスからのメールが届いていないかを確かめてもらえます。

問い合わせ窓口

発表に載っている問い合わせ窓口は次のとおりです。

項目 内容
窓口 株式会社ゼットンのお問い合わせフォーム
場所 ゼットンの公式サイトのお問い合わせフォーム
電話 発表には載っていない

問い合わせるときは、次のことをフォームに書いておくと話が早く進みます。

  • forty threeを予約した時期(おおよその年と月でよい)
  • 予約に使った氏名、メールアドレス、電話番号
  • 予約サイトを使ったか、店に直接メールを送ったか、パーティーの参加者だったか
  • ゼットンからのメールや郵便が届いているかどうか
  • 不審なメールが届いている場合は、その日時と差出人のアドレス、件名

不審なメールそのものを転送するのは、相手のフォームの扱いが分からないので控え、日時と差出人、件名を書き写すだけにしておくのが無難です。

取引先や在宅で仕事をする人が気をつけたいこと

今回の対象には、forty threeの従業員とメールでやり取りしていた取引先も入っています。食材の仕入れ先、イベントの企画会社、デザインや撮影を請け負ったフリーランスなどが当たりえます。在宅で仕事をする人でも、店の案内物のデザインやウェブの更新を受けていた場合は、自分の名前や連絡先、請求のやり取りがメールに残っていた可能性があります。

取引先の立場で気をつけたいのは、forty threeのアドレスを使った請求や振込先の変更のメールです。乗っ取られたアカウントは、過去の請求書のやり取りをまねて、振込先を変えさせる詐欺に使われることがあります。支払いや振込先の話がメールで来たら、メールに返信するのではなく、前から知っている電話番号にかけて確かめます。

また、自分が取引先から顧客の情報を預かる立場なら、今回の件はひとごとではありません。店の1台のパソコンのマルウェア感染から、何年分ものメールが見られた可能性が生じています。仕事のメールアカウントには二段階認証を設定し、使わなくなったアカウントは止める、古いメールは決めた期間で削除する、といった手順が役に立ちます。

個人情報保護委員会は、事業者が個人データの漏えいやそのおそれを起こしたときの報告の決まりを公開しています。たとえば、マルウェアに感染したコンピュータに不正な指令が送られ、外部への通信が確認された場合や、サーバー等への外部からの不正アクセスでデータが盗まれた場合は、報告が要る例として挙げられています。詳しくは個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料にあります。

仕事で使うパソコンとスマートフォンの基本の守り方は、情報漏洩を防ぐ!個人事業主が最低限やっておくべきPC・スマホのセキュリティ対策にまとめています。

メールアカウントの乗っ取りから分かること

今回の件は、メールシステムそのものが攻撃されたのではなく、店のパソコンに入ったマルウェアがIDとパスワードを盗み、それが使われたという流れでした。こうした「パスワードを盗んでから正面からログインする」手口は、飲食店に限らず、小さな事業者や個人にも広く向けられています。

個人で防ぐための手順を挙げます。

  1. メールのアカウントには二段階認証を設定する。IDとパスワードが盗まれても、スマートフォンに届く確認の手順がなければログインできない
  2. メールのサービスが表示する「最近のログイン」や「ログインの履歴」を時々見て、覚えのない国や機器からのログインがないかを確かめる
  3. 使わなくなったメールアカウントは、そのままにせず停止するか、パスワードを長く強いものに変えておく
  4. 同じパスワードを複数のサービスで使わない

事業者が従業員のアカウントに多要素認証を入れるときの考え方と製品の選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で整理しています。個人のアカウントでの二段階認証の仕組みと設定の手順は、二段階承認とは|仕組み・種類・設定手順と機種変更で詰まない準備で説明しています。アカウントが乗っ取られたかもしれないときの対処は、アカウントが乗っ取られたときの対処法が参考になります。

在宅ワークの現場から見た、メールの扱いで信頼される人

フリーランスや在宅ワークの市場を長く見てきた運営者の立場から言えば、取引先から長く信頼される人は、メールの扱いが丁寧です。仕事のアドレスと私用のアドレスを分ける、使い終わった案件のメールを決めた期間で整理する、二段階認証を当たり前に設定しておく、といった小さな手順を回している人ほど、顧客の情報を預ける仕事を任されやすくなります。

今回のゼットンの件でも、気づくきっかけになったのは、店の従業員が不審なメールに気づいて報告したことでした。おかしいと思ったらすぐに知らせることも、情報を守る大事な行動です。

情報を守る知識を仕事に生かす道もあります。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅でできるセキュリティ関連の仕事の種類と、求められる知識を紹介しています。

よくある質問

Q. forty three以外のゼットンの店を予約したことがありますが、対象になりますか?

発表で対象とされているのは、岐阜県岐阜市の店舗「forty three」の旧メールシステムに残っていた情報です。ゼットンは、現行のシステムとグループ会社のシステムには影響がないことを確認したと発表しています。forty three以外の店舗を予約しただけの人は、発表の対象として挙げられていません。

Q. クレジットカードは止めたほうがよいですか?

2026年3月27日の発表では、クレジットカードなどの決済情報は流出の可能性が否定できない個人情報に含まれていないと明記されています。今回の件だけを理由にカードを止める必要は示されていません。明細に身に覚えのない請求があれば、今回の件と関係があるかにかかわらず、すぐにカード会社へ連絡してください。

Q. forty threeのアドレスからメールが届きました。本物ですか?

乗っ取られたアカウントから複数の宛先へメールが送られていたことが発表で確認されています。差出人が本物の店のアドレスでも、中身が本物とは限りません。添付ファイルやURLは開かず、メールごと削除するようゼットンは呼びかけています。気になる場合は公式サイトのお問い合わせフォームで確かめてください。

Q. パーティーに参加しただけで、自分では予約していません。対象になりますか?

発表では、2022年12月から2025年9月までにforty threeでのパーティーを頼んだ客に加え、参加する予定だった客も対象とされています。幹事が参加者の名前やアレルギーの有無を店に伝えていた場合、その情報が含まれている可能性があります。ゼットンからの連絡が届いていないかを確かめてください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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