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ソニー生命の情報漏洩|不正アクセスでメディケア生命の契約者・被保険者の情報 約38.5万件 対象と契約者が確かめること 2026

@SOHO編集部
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ソニー生命の情報漏洩|不正アクセスでメディケア生命の契約者・被保険者の情報 約38.5万件 対象と契約者が確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓ソニー生命の情報漏洩を公式発表で整理
  • ✓お客さまWEBサービスなどへの不正アクセスで
  • ✓ソニー生命が代理店として扱ったメディケア生命の契約者と被保険者の情報約38.5万件が漏えい

ソニー生命の情報漏洩は、ソニー生命保険株式会社が2026年10月28日に発表したもので、ご契約者さま専用サイト「お客さま WEB サービス」などのシステムが第三者による不正アクセスを受け、お客さま情報が漏えいしたことが判明したと公表されています。 漏えいが確認されたのは、ソニー生命が保険代理店として取り扱ったメディケア生命保険株式会社の保険契約の契約者と被保険者の情報で、件数は約38.5万件、項目は氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、証券番号、ご契約内容です。 マイナンバー、クレジットカード情報、保険料振替口座情報は含まれていません。

ソニー生命を通してメディケア生命の医療保険などに入っている人がまずすることは3つです。 保険会社を名乗る電話やSMSで、パスワードや暗証番号を聞かれても答えないこと。 「ご契約内容の確認」をうたうメールのリンクを開かず、手元の保険証券に載っている番号から問い合わせること。 そして、急ぎの手続きと今回の件の問い合わせで、窓口の電話番号が違う点を押さえておくことです。

この記事では、ソニー生命とメディケア生命が公表した文書に書かれている事実だけをもとに、対象になる人とならない人、漏れた項目と含まれない項目、止まっているサービス、契約者が取れる備えを整理します。 内容は2026年10月29日時点の公式の記載にもとづいています。

2026年10月28日の発表で分かったこと(公表の経緯)

この件の公式の文書は、2026年10月29日時点で3つあります。 いずれも10月28日付です。

日付 発表した会社 文書 分かったこと
2026年10月28日 ソニー生命 当社システムに対する不正アクセスの発生および情報漏えいに関するお詫び 不正アクセスと漏えいの判明、項目、件数、窓口
2026年10月28日 ソニー生命 お客さま WEB サービス・ソニー生命 アプリ等の一時停止について 止めたサービスの一覧と、急ぎの手続きの窓口
2026年10月28日 メディケア生命 保険代理店のシステムへの不正アクセスに伴うお客さま情報の漏えいについて 自社の契約者の情報が含まれること、ソニー生命経由以外の契約は漏えいの事実が無いこと、メディケア生命の窓口

ソニー生命の発表によると、不正アクセスが判明したのは2026年10月27日(火)です。 翌28日の朝8時に関係するサービスを止め、同じ日に公表しました。 発表は「漏えいしたことが判明しました」と言い切る形で書かれています。

当社のご契約者さま専用サイト「お客さま WEB サービス」などのシステムが、第三者による不正アクセスを受け、お客さま情報が漏えいしたことが判明しました。 出典: sonylife.co.jp

原因と影響範囲は、発表の時点で「特定を進めている」段階です。 ソニー生命は「確認状況等につきましては、あらためてお知らせいたします」と書いています。 2026年10月29日の時点で、ソニー生命のトップページのお知らせ欄に並んでいるのは上の2つの文書で、件数や項目を改めた続報や訂正は出ていません。 件数や項目、サービスの再開時期は今後の発表で変わることがあるため、この記事の数字はすべて10月28日の発表の数字だと考えてください。

漏えいが確認された項目と、含まれていない項目

ソニー生命とメディケア生命の発表は、漏えいした項目を同じ書き方で示しています。 自分の何が外に出たのかを一目で分かるように、漏えいが確認された項目と、会社が「含まれていない」と明記した項目を分けて表にします。

区分 項目
漏えいが確認された項目 氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、証券番号、ご契約内容
含まれていないと明記された項目 マイナンバー、クレジットカード情報、保険料振替口座情報
件数 約38.5万件
不正使用 2026年10月28日現在、不正使用された事実は確認されていない

表の中で注意したいのは「証券番号」と「ご契約内容」です。 証券番号とは、保険証券に印字されている契約ごとの番号のことで、保険会社に手続きを頼むときに本人の契約を特定するために使われます。 ご契約内容が具体的に何を指すか(保険の種類、保障の額、保険料、払込方法など)は、2026年10月29日時点の発表には書かれていません。 ここは推測で広げず、「契約の中身にあたる情報が含まれる」とだけ理解しておくのが安全です。

住所と電話番号と生年月日に、証券番号と契約の中身がそろうと、外から見て「本物の保険会社の担当者しか知らないはずの情報」を持った連絡が作れてしまいます。 後の節で、この点に絞った備えを書きます。

一方で、銀行口座とカードの情報は含まれていません。 保険料の引き落とし口座の番号やクレジットカード番号が外に出たわけではないので、この件だけを理由にカードを止めたり、口座を変えたりする必要は、発表の範囲からは読み取れません。 ただし、口座やカードの番号を「確認のため」と聞き出そうとする連絡が来る可能性はあります。 漏れていない情報を、偽の連絡で新たに渡してしまうことが一番避けたい流れです。

対象になるのはメディケア生命の契約。ソニー生命の保険だけの人は

検索で「ソニー生命 情報漏洩」と調べた人の多くは、ソニー生命の保険に入っている人です。 最初に確かめたいのは、自分が対象に入るかどうかでしょう。

ソニー生命の発表が対象として書いているのは、「当社が保険代理店として取り扱ったメディケア生命保険株式会社の保険契約に関するご契約者および被保険者の個人情報」です。 保険代理店とは、保険会社に代わって保険の募集や契約の手続きをする立場のことです。 ソニー生命は自社の生命保険を売るほかに、メディケア生命の保険を代理店として扱っています。 今回、漏えいが確認されたのは、この代理店として扱ったメディケア生命の契約の情報です。

2026年10月29日時点の発表には、ソニー生命自身の保険契約(ソニー生命が保険会社として引き受けている契約)の契約者の情報が漏えいの対象に入るとは書かれていません。 「ソニー生命の契約者全員が対象」という理解は、発表の文面とは合いません。 ただし、発表は「原因および影響範囲の特定を進める」段階であり、影響範囲は今後の発表で示されます。 ソニー生命の保険だけに入っている人も、続報が出るまでは公式のお知らせ欄を見ておくのが確実です。

メディケア生命側の発表には、もう1つ大事な一文があります。

なお、ソニー生命保険株式会社による募集契約以外のお客さま情報につきましては、情報漏えいの事実はございません。 出典: news.medicarelife.com

メディケア生命の保険に入っていても、ソニー生命以外の代理店や、別の窓口を通して加入した契約は、メディケア生命の説明では漏えいの事実がありません。 まとめると、対象になるのは次の両方に当てはまる人です。

  • メディケア生命の保険契約である
  • その契約を、ソニー生命(ソニー生命のライフプランナーなど)を通して申し込んだ

「契約者」だけでなく「被保険者」も対象に入っている点にも注意が要ります。 被保険者とは、その保険で保障の対象になっている人のことです。 親が契約者になり子どもや配偶者が被保険者になっている契約では、契約者本人には心当たりがあっても、被保険者になっている家族は自分の情報が含まれることを知らない、ということが起こります。 家族の誰が被保険者になっているかを、手元の保険証券で確かめておくと話が早くなります。

原因と、会社の対応

原因について、ソニー生命の発表に書かれているのは次のことだけです。

  • 当社システムに対して第三者から不正にアクセスされたことが、2026年10月27日(火)に判明した
  • 詳細は調査中

どのような経路で入られたのか、いつから入られていたのか、なぜメディケア生命の契約の情報が対象になったのかは、2026年10月29日時点では発表されていません。 報道や個人の解説で原因を推し量った記述が出回ることがありますが、会社の発表に無いことは、確かな情報としては扱えません。

会社が発表している対応は次のとおりです。

対応 発表の内容
被害の拡大を防ぐ措置 対象システムへの外部からのアクセスを遮断し、関係するサービスを停止
対象者への連絡 対象となるお客さまには、順次連絡する
監督官庁への報告 既に金融庁へ報告済み
調査と復旧 調査を継続し、システムの早期復旧に取り組む
利用者へのお願い ソニー生命を装ったメール・SMS・電話に注意。会社がメールや電話でパスワード、暗証番号、ワンタイムパスワード等を尋ねることはない

金銭的な補償やお詫びの品について、2026年10月29日時点の発表には記載がありません。 この記事でも、補償の有無を推し量ることはしません。 個別の扱いは、今後の連絡か窓口で確かめるのが確実です。

「対象となるお客さまには、順次ご連絡」とあるとおり、対象者には会社から連絡が届く見込みです。 連絡がどの手段で来るのか(郵便、電話、メールなど)は、発表には書かれていません。 手段が書かれていないということは、どの手段で来ても、それだけで本物か偽物かは決められないということでもあります。 次の節以降で、届いた連絡の確かめ方を整理します。

止まっているサービスと、急ぎの手続きの窓口

ソニー生命は、漏えいのお詫びとは別の文書で、利用を一時停止しているサービスを案内しています。 保険金の請求や住所の変更などをネットで済ませようとしていた人は、ここを先に確認してください。

停止しているサービス・機能
お客さま WEB サービス
ソニー生命 アプリ
ダイレクト請求サービス
申込内容控 WEB
書類確認 WEB
為替レート照会システム

停止日時は2026年10月28日8時で、復旧時期は「現時点で未定」とされています。 サービスの再開は、ソニー生命の公式ホームページで知らせると書かれています。

このため、ふだんアプリやWebで済ませている手続きは、当面、電話か担当者を通して頼むことになります。 発表では、急ぎの手続きは「担当者またはカスタマーセンター(電話番号 0120-158-821)」に連絡するよう案内しています。

ここで取り違えやすいのが窓口の番号です。 ソニー生命は、この件で2つの番号を出しています。

用件 窓口 電話番号 受付時間
保険金の請求、住所変更などの急ぎの手続き ソニー生命 カスタマーセンター 0120-158-821 9時から17時30分(日曜日、ゴールデンウィーク、年末年始を除く)
今回の不正アクセスと情報漏えいについての相談 ソニー生命 カスタマーセンター 臨時フリーダイヤル 0120-833-344 9時から17時30分(日曜日、ゴールデンウィーク、年末年始を除く)

手続きのつもりで臨時フリーダイヤルにかけたり、漏えいの相談で通常のカスタマーセンターにかけたりすると、つなぎ直しになることがあります。 入院や手術の給付金の請求など、期限や生活に関わる手続きを抱えている人は、通常のカスタマーセンターか担当のライフプランナーに先に連絡するのが早道です。

ダイレクト請求サービスとは、書類を郵送せずに、Webで給付金などの請求ができる仕組みのことです。 これが止まっているため、請求そのものができなくなったわけではありませんが、方法が書類や電話に変わります。 請求に必要な書類や期限は契約によって違うので、窓口で自分の契約に合わせて確かめてください。

自分が対象かを確かめる方法

自分が対象かどうかは、次の順で確かめます。

  1. 手元の保険証券を見て、保険会社の欄が「メディケア生命」になっている契約があるかを確かめる
  2. その契約を、ソニー生命のライフプランナーなどを通して申し込んだかを思い出す。分からなければ、契約時に受け取った書類の代理店の欄を見る
  3. 当てはまる場合は、会社からの個別の連絡を待つ。待つ間の不安があれば、ソニー生命の臨時フリーダイヤルかメディケア生命の窓口に問い合わせる

ソニー生命の発表では、対象者へは「順次ご連絡」とされています。 連絡が届く前に、自分が対象かどうかを窓口で尋ねることはできます。 問い合わせるときは、保険証券の証券番号と、契約者の氏名、生年月日を手元にそろえておくと話が早くなります。 ただし、それを伝えるのは、自分から公式の番号にかけたときだけです。 かかってきた電話で同じことを聞かれた場合の扱いは、次の節で書きます。

メディケア生命は、自社の発表に専用の問い合わせ窓口を載せています。 メディケア生命の契約のことはメディケア生命の窓口でも相談できます。

窓口 電話番号 受付時間
メディケア生命 お問い合わせ窓口(フリーダイヤル) 0120-315-056 平日9時から18時、土日9時から17時(祝日および年末年始を除く)

ソニー生命の窓口とメディケア生命の窓口は、受付時間が違います。 平日の夕方や土曜日に問い合わせたいときは、それぞれの時間を見て選んでください。

契約者と被保険者がまずすること

今回漏れた項目には、パスワードもカード番号も口座番号も含まれていません。 そのため、パスワードの変更やカードの停止よりも先に、「保険会社や代理店を装った連絡にどう応じるか」を決めておくことが、いちばん効く備えになります。

保険会社を名乗る電話への備え

証券番号と契約内容が外に出たということは、電話の相手が「あなたの証券番号は○○で、保障の内容は△△ですね」と、本物らしく話せるということです。 本人しか知らないはずの情報を言われると、人は相手を信じやすくなります。 この件では、相手が自分の契約の中身を知っていることを、本物の証拠として扱わないことが大切です。

電話を受けたときの決まりごとは、次の4つにしておくと迷いません。

  • パスワード、暗証番号、ワンタイムパスワードを聞かれたら答えない。ソニー生命もメディケア生命も、メールや電話でこれらを尋ねることはないと発表している
  • 口座番号やカード番号を「確認のため」と聞かれても、その電話では答えない
  • 「お見舞金の振り込み」「保険料の返金」など、お金を受け取る話でも、その電話で手続きをしない
  • いったん切り、保険証券や公式ホームページに載っている番号に自分からかけ直して、同じ話が本当かを確かめる

ソニー生命は、今回の件とは別に、社員や代理店の募集人を名乗って金銭をだまし取る事案への注意を公式ページで続けて出しています。 そのページには、担当者が現金や小切手を預かる扱いを2017年9月以降に廃止したこと、ソニー生命や提携先の名義以外の口座を保険料の振込先として案内することはないことが書かれています。

当社では、2017年9月以降、担当者が現金・小切手をお預かりする取扱を廃止しています。 出典: sonylife.co.jp

このページはソニー生命の扱いについての説明です。 メディケア生命の契約の手続きで同じ扱いになるかは、メディケア生命の窓口で確かめてください。 少なくとも「個人名義の口座に振り込んでほしい」「現金を受け取りに行く」という話が来たら、その場で応じないのが基本です。

「契約内容の確認」を装うメールとSMS

住所や電話番号が漏れた件では、SMSで偽のサイトに誘う手口がよく使われます。 今回は、お客さま WEB サービスやアプリが止まっている最中なので、「サービス再開のため、ログインして契約内容を確認してください」「本人確認が必要です」という文面は、それらしく見えてしまいます。

見分けるための考え方は単純です。 メールやSMSのリンクからは、ログインしないことです。 サービスの再開は公式ホームページで知らせると会社が案内しているので、再開を確かめるときは、ブラウザのブックマークや検索から公式ホームページを開きます。 メールの差出人の名前や、本文に載っている自分の証券番号は、本物かどうかの手がかりになりません。

偽のメールの見分け方を、職場の研修の形で学びたい人には、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドが参考になります。 偽メールのよくある型と、気づくための練習の進め方をまとめた記事です。

お客さま WEB サービスのパスワードは

今回の発表では、漏れた項目にパスワードは入っていません。 会社がパスワードの変更を求める文面も、2026年10月29日時点の発表には見当たりません。 そもそもお客さま WEB サービスとアプリは止まっているので、いまログインしてパスワードを変える操作はできない状態です。

ただし、お客さま WEB サービスと同じパスワードを、ほかのサービスでも使い回している人は、この機会にほかのサービス側を別のパスワードに変えておくと安心です。 これは今回の発表の内容から必要になる作業ではなく、使い回しそのものをやめるための一般的な備えです。 ログインのときにパスワードに加えて別の確認を求める仕組み(二段階認証、多要素認証)を設定できるサービスは、設定しておきます。 仕組みの違いや製品の比べ方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で解説しています。

住所が知られたときに見直すこと

住所と氏名と生年月日がそろって漏れた場合、郵便を使った偽の案内(保険の見直し、相続の相談、お見舞いの品の送付など)が届くこともあり得ます。 郵便物の差出人が保険会社の名前でも、記載された問い合わせ先の電話番号やURLをそのまま使わず、保険証券や公式ホームページの番号と同じかを見比べます。 住所が漏れたときに気をつけることは、住所が漏れたときの対処の記事でも整理しています。

自分のメールアドレスが、ほかの漏えい事案に含まれていないかを調べる方法は、漏えいを調べる方法の記事で紹介しています。 今回の件ではメールアドレスは漏れた項目に入っていませんが、ほかのサービスでの漏えいと組み合わさると偽の連絡の材料が増えるため、一度確かめておく価値があります。

家族の契約と、高齢の家族への声かけ

メディケア生命の医療保険などは、親が契約者で子どもが被保険者、あるいは子どもが親の保険の手続きを手伝っている、という形が珍しくありません。 今回の対象には被保険者も含まれるので、家族の中で「誰の情報が含まれるか」を共有しておくと、偽の連絡に家族の誰かが応じてしまうことを防げます。

家族で共有しておくとよいことは次のとおりです。

  • どの契約がメディケア生命で、ソニー生命を通して申し込んだものか
  • その契約の契約者と被保険者は誰か
  • 保険会社からの電話でお金や暗証番号の話が出たら、家族の誰かに相談してから動く
  • 問い合わせに使う公式の番号(ソニー生命 0120-833-344、0120-158-821、メディケア生命 0120-315-056)

特に高齢の家族は、契約の中身を正確に言い当てる電話を受けると、本物だと思いやすくなります。 「漏えいのお詫びとして返金がある」「手続きのために口座を教えてほしい」という話を受けたら、電話を切ってから家族と一緒に公式の番号へかけ直す、という決まりを事前に話しておくのが有効です。

会社から届く正式な案内は、時間をかけて確かめても不利になることはありません。 「今日中に」「この電話で」と急がせる連絡ほど、一度切って確かめる価値があります。

偽の連絡に応じてしまったときの相談先

注意していても、本物らしい連絡に一度は応じてしまうことがあります。 その場合も、早く動けば被害を小さくできることが多いので、慌てずに次の順で連絡します。

  1. 保険のことを話してしまった、書類を送ってしまった場合は、ソニー生命の臨時フリーダイヤル(0120-833-344)か、メディケア生命の窓口(0120-315-056)に、何をいつ伝えたかを知らせる
  2. 口座番号やカード番号を伝えてしまった場合は、その銀行やカード会社の窓口に連絡し、利用の停止や再発行を相談する
  3. 偽のサイトでIDやパスワードを入力してしまった場合は、同じIDとパスワードを使っている全てのサービスでパスワードを変える
  4. お金をだまし取られた場合や、偽のサイトを見つけた場合は、警察に相談する

警察庁は、フィッシングの文面の特徴として、まさに今回のような言葉が使われることを挙げています。

電子メール等の文面は、「個人情報の漏えい」、「不正アクセス検知」、「取引の停止」等、切迫感を煽り、ログインさせようとするものが多数確認されています。 出典: npa.go.jp

同じページでは、被害に遭った場合は最寄りの警察署か、サイバー事案の通報を受け付けるオンラインの窓口に相談するよう案内されています。 契約や勧誘をめぐるトラブルで、どこに相談すればよいか分からないときは、消費者庁の「消費者ホットライン」188に電話すると、近くの消費生活センターなどの窓口を案内してもらえます。 参考: 消費者庁「消費者ホットライン」

相談するときに役立つのは、記録です。 かかってきた電話番号、日時、相手が名乗った名前と部署、話の内容、届いたSMSやメールの画面を、消さずに残しておきます。 SMSやメールのリンクを開いていなくても、届いたこと自体を窓口に伝えると、会社の側で同じ手口の把握に役立つことがあります。

今後の発表で確かめたいこと

2026年10月29日時点の発表では、まだ分かっていないことがいくつもあります。 続報が出たときに、次の点が書かれているかを見ると、自分に関係する変化を見落とさずに済みます。

  • 不正アクセスの原因と、入られていた期間
  • 対象の範囲が、メディケア生命の契約のほかに広がるかどうか
  • 「ご契約内容」に具体的に何が含まれていたか
  • 対象者への連絡の手段と時期
  • お客さま WEB サービス、アプリ、ダイレクト請求サービスなどの再開時期と、再開のときにパスワードの再設定などを求めるかどうか

特に最後の点は、再開の案内に便乗した偽のメールが出回りやすいところです。 再開の手順は、公式ホームページの案内で確かめ、メールやSMSのリンクから手続きをしないという決まりを、再開の時期まで続けてください。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をしているフリーランスや副業の人にとって、今回の件は、主に自分の個人の保険の話です。 漏れたのは契約者と被保険者の情報で、仕事の取引先の情報が含まれているわけではありません。 そのため、この件を理由に、取引先へ報告する義務が自分に生じるわけではないと考えるのが自然です。

ただし、仕事との関わりで見直しておきたい点が2つあります。

1つは、電話番号です。 仕事の連絡用と個人用を1つの携帯電話番号で兼ねている人は多くいます。 今回漏れた電話番号が仕事用の番号でもある場合、保険会社を名乗る電話だけでなく、その番号を使った偽のSMSが届く可能性もあります。 仕事の連絡を受ける番号に、知らない番号からのSMSが増えたときは、リンクを開かずに取引先や公式の窓口に確かめる習慣をつけておきます。

もう1つは、取引先から個人情報を預かっている人の立場です。 今回の件は自分が被害を受けた側ですが、在宅の仕事では、取引先の顧客名簿やアンケートの回答など、他人の個人情報を扱うことがあります。 個人情報保護委員会は、事業者が個人データを漏えいした場合に報告が義務になる場合として、要配慮個人情報が含まれるとき、不正に使われると財産的な被害が出るおそれがあるとき、不正の目的によるおそれがあるとき、本人の数が1,000人を超えるときを挙げています。 参考: 個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」

この基準のどれかに当たる情報を預かっているかどうかは、自分の仕事の中身と契約で変わります。 預かった情報が自分の不注意で外に出たときに、誰に何を報告するのかを、仕事を受ける段階で取引先と決めておくと、慌てずに済みます。 判断に迷うときは、同じページで案内されている個人情報保護法相談ダイヤル(03-6457-9849)で、自分の状況を伝えて確かめるのが確実です。

独自データの考察。保険の情報が漏れた後に狙われやすいのは「手続きの空白」

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、漏えいの後に実際の被害につながりやすいのは、漏れた情報そのものよりも、「いつもの手続きが使えない空白」です。 今回は、お客さま WEB サービスやアプリ、ダイレクト請求サービスが止まり、復旧時期が未定とされています。 ふだんならアプリで済む手続きが電話や書類に変わる時期は、「代わりにこちらで手続きします」という連絡がもっともらしく聞こえる時期でもあります。 手続きの方法を公式ホームページと保険証券の番号だけで確かめる、という一点を守ることが、この空白を安全に越える方法です。

在宅で仕事を受ける人は、会社員と違って、自分の情報の守り方を誰かが決めてくれるわけではありません。 個人の保険、仕事用のメール、取引先から預かった資料の扱いを、自分で決めて守る必要があります。 運営者として見てきた実感では、パスワードの使い回しをやめ、連絡の真偽を公式の番号で確かめる習慣がある人ほど、取引先から「情報を任せられる人」と見られ、長く続く関係になりやすい傾向があります。

情報の守り方そのものを仕事にする道もあります。 漏えいの事案が続くなか、中小企業のセキュリティ対策や社員向けの注意喚起の資料づくりを在宅で支援する仕事は、求められる場面が増えている分野です。 AI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、@SOHOで扱っているこの分野の仕事の内容と、求められるスキルを紹介しています。 不正アクセスの仕組みをネットワークの基礎から学ぶなら、CCNA(シスコ技術者認定)のような資格が入口になります。

最後に、この記事の数字と項目は、2026年10月28日のソニー生命とメディケア生命の発表(2026年10月29日時点の記載)にもとづいています。 ソニー生命は原因と影響範囲の調査を続けており、確認状況はあらためて知らせるとしています。 対象の範囲やサービスの再開時期が変わる可能性があるので、ソニー生命の公式ホームページのお知らせ欄で続報を確かめてから動くことを基本にしてください。

よくある質問

Q. ソニー生命の保険に入っています。自分の情報も漏れたのですか?

2026年10月29日時点の発表で漏えいが確認されたのは、ソニー生命が保険代理店として取り扱ったメディケア生命の保険契約の契約者と被保険者の情報です。ソニー生命自身の保険契約が対象とは書かれていません。ただし影響範囲は調査中なので、ソニー生命の公式ホームページの続報を確かめてください。

Q. クレジットカードや銀行口座の情報は漏れていますか?

発表では、マイナンバー、クレジットカード情報、保険料振替口座情報は含まれていないと明記されています。漏れたのは氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、証券番号、ご契約内容です。カード番号や口座番号を確認のためと聞く連絡が来ても、その場では答えないでください。

Q. 給付金の請求をしたいのに、アプリが使えません。どうすればよいですか?

お客さま WEB サービス、ソニー生命 アプリ、ダイレクト請求サービスなどは2026年10月28日8時から止まっており、復旧時期は未定です。急ぎの手続きは担当者か、ソニー生命 カスタマーセンター(0120-158-821、9時から17時30分、日曜日・ゴールデンウィーク・年末年始を除く)に連絡するよう案内されています。

Q. ソニー生命を名乗る電話で証券番号を言われました。本物ですか?

証券番号と契約内容は今回漏れた項目に含まれるため、言い当てられても本物の証拠にはなりません。会社はメールや電話でパスワードや暗証番号を尋ねないと発表しています。いったん切って、保険証券や公式ホームページに載っている番号に自分からかけ直して確かめてください。

この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年10月29日
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