Slackでメンション用のユーザーグループを作る手順と、使い分けの考え方


この記事のポイント
- ✓Slackでメンション用のユーザーグループを作る手順を
- ✓使えるプランと作れる人の条件
- ✓名前とハンドル名の付け方
デザイナー全員に確認してほしいのに、毎回5人の名前を1人ずつメンションしている。新しい人が入るたびに、誰かを呼び忘れる。@channelを使うと関係のない人まで通知が飛んでしまい、気まずい思いをした。Slackでメンションのグループを作りたいと考える人は、こうした悩みを抱えていることが多いはずです。
Slackには、複数のメンバーを1つの名前でまとめて呼べる「ユーザーグループ」という機能があります。「@デザイナー」のように1回書くだけで、そのグループに入っている全員に通知が届きます。ただし、この機能はどのプランでも使えるわけではなく、作れる人も決まっています。ここを知らずに手順だけを探すと、「ユーザーグループを作成する」の項目が見つからずに困ることになります。
この記事では、ユーザーグループを作る前に確かめておく条件、作成と編集の手順、名前の付け方、@channelや@hereとの使い分け、フリープランで代わりにできることを、Slackのヘルプセンターの2026年10月時点の記載で確かめて整理します。
ユーザーグループとは、メンションでまとめて通知する仕組み
ユーザーグループは、Slackのメンバーをいくつかまとめて、1つのハンドル名(@で呼ぶときの名前)を付けたものです。Slackのヘルプでは、次のように説明されています。
ユーザーグループを作成すれば、各メンバーを個別にメンションするのではなく、グループのメンバーに一度に通知できます。@デザイナーなど、ユーザーグループの固有のハンドル名をメンションすると、そのグループ内のすべてのメンバーに通知されます。 出典: Slack ヘルプセンター「ユーザーグループを作成 / 編集する」
ユーザーグループを使うと、次のようなことができるようになります。
- 「@デザイナー」「@経理」のように、役割の名前で関係者全員を呼べる
- メンバーが入れ替わっても、グループのメンバーを直すだけで済み、呼ぶ側は同じ名前を使い続けられる
- グループをチャンネルに加えると、所属するメンバーをまとめてチャンネルに入れられる
最後の点も見落とされがちな使い方です。ヘルプによると、新しいユーザーグループを作るときに、グループのメンバーを自動で加える既定のチャンネルを最大100個まで設定できます。新しく入った人をグループに加えるだけで、必要なチャンネルにまとめて参加させられるので、入社や案件への参加のたびに、チャンネルを1つずつ案内する手間が省けます。
ユーザーグループは、チャンネルとは別のものです。チャンネルは話題ごとの部屋で、ユーザーグループは人のまとまりです。「#デザイン」というチャンネルの中で「@デザイナー」を呼ぶ、という形で、2つを組み合わせて使います。
作る前に確かめる2つの条件
ユーザーグループの作り方を調べて、手順どおりに画面を開いても項目が見つからない。この場合は、次の2つの条件のどちらかに当たっていることがほとんどです。
1つ目は、プランです。Slackのヘルプでは、ユーザーグループは有料プランで利用できる機能とされています。別のヘルプ記事でも、プロプラン、ビジネスプラスプラン、エンタープライズ向けプランでユーザーグループを作成して特定のグループのメンバーに通知できる、と説明されています。無料のフリープランでは作れません。
Slackの料金ページによると、2026年10月時点で、プロプランはユーザー1人あたり月額1,050円(月払い)、ビジネスプラスプランはユーザー1人あたり月額2,160円(月払い)と表示されています。期間限定の割引が表示されていることもあるので、契約の前に料金ページの最新の表示と条件を確かめてください。料金の比較表でも、「カスタムユーザーグループ」は有料プランの欄にだけ印が付いています。
2つ目は、作れる人の権限です。ヘルプによると、既定ではワークスペースのユーザーグループを作成・編集できるのはワークスペースのオーナーと管理者です。ただし、メンバー全員が作れるように設定を変えることもできます。有料プランを使っているのに作成の項目が表示されない場合は、管理者によって権限が制限されていると考えられます。
業務委託で取引先のSlackに参加している場合は、自分がゲストとして招待されているのか、メンバーとして招待されているのかも確かめておきます。後で詳しく書くとおり、ゲストはユーザーグループに加えることができません。必要なグループがないときは、自分で作ろうとせず、取引先の管理者に「このメンバーで@○○のグループを作っていただけますか」と頼むのが確実です。
ユーザーグループを作る手順
条件を満たしていれば、ユーザーグループの作成は数分で終わります。Slackのヘルプに沿って、ワークスペースのユーザーグループを作る手順を整理します。
- 「ホーム」タブで「ディレクトリ」を選ぶ
- 「ユーザーグループ」を選び、「ユーザーグループを作成する」を選ぶ
- ユーザーグループの名前とハンドル名を入力する
- 必要に応じて、目的を書き、メンバーを自動で加える既定のチャンネルを選ぶ(共有のサイドバーのセクションを作ることもできる)
- 「次へ」を選ぶ
- 「メンバーを追加する」から、加えたいメンバーを検索して選ぶ
- 「グループを作成する」を選ぶ
作り終えたら、すぐに試してみるのがおすすめです。チャンネルのメッセージ欄に「@」と入力し、作ったハンドル名の最初の数文字を打つと、候補にユーザーグループが表示されます。選んで送れば、グループの全員に通知が届きます。
試すときは、関係する人が集まっているチャンネルで、「ユーザーグループを作りました。今後は@デザイナーでまとめてご連絡します」と、使い始めの案内を兼ねて送ると自然です。いきなりグループで呼ばれると、受け取った側は「なぜ自分が呼ばれたのか」が分からないことがあります。最初に案内しておけば、通知が届いたときの戸惑いを減らせます。
エンタープライズ向けのプランでは、複数のワークスペースにまたがるオーガナイゼーション単位のユーザーグループを、管理者ダッシュボードから作ることもできます。小さなチームではほとんど使わない機能なので、ここではワークスペース単位の作り方を覚えておけば十分です。
名前とハンドル名の付け方
ユーザーグループで迷いやすいのが、名前の付け方です。名前は一覧に表示される呼び名、ハンドル名は「@」の後ろに入れて呼ぶときの名前です。
ハンドル名は、毎日のように打ち込むものなので、短く、誰が見ても中身が分かるものにします。目安は次の3つです。
1つ目は、役割で付けることです。「@デザイナー」「@経理」「@広報」のように、人ではなく役割の名前にしておくと、担当が入れ替わってもハンドル名を変えずに済みます。
2つ目は、案件や当番で付けることです。「@新サイト制作」「@今週の当番」のように、期間が決まった集まりにも使えます。案件が終わったら、後で書く無効化の操作で片付けます。
3つ目は、命名のルールをそろえることです。日本語にするか英語にするか、チーム名を先に付けるか後に付けるかを決めておくと、候補の一覧で探しやすくなります。たとえば「@design-team」「@sales-team」のように語尾をそろえる、といった決め方です。
似た名前のグループを作らないことも大切です。「@デザイナー」と「@デザインチーム」が両方あると、呼ぶ側はどちらを使えばよいか迷い、メンバーの管理も二重になります。新しく作る前に、ディレクトリの「ユーザーグループ」の一覧で、同じ目的のグループがすでにないかを確かめます。
撮影や画像編集のように、外部のカメラマンや編集者と組む仕事でも、ユーザーグループは役に立ちます。撮影の担当、レタッチの担当、商品ページの担当のように役割ごとにグループを分けておくと、「レタッチの修正が出ました」という連絡を、関係する人だけに確実に届けられます。
メンバーの追加・削除と、グループの無効化
ユーザーグループは、作った後の手入れが大切です。メンバーが入れ替わったのにグループを直さないでいると、異動した人に通知が届き続けたり、新しい担当者に通知が届かなかったりします。
メンバーを加えたり外したりするときは、「ホーム」タブの「ディレクトリ」から「ユーザーグループ」を開き、対象のグループを選んで「メンバーを編集」を選びます。変更を加えたら「保存」を選びます。
グループの名前、ハンドル名、既定のチャンネルを変えたいときは、グループを選んでから3つの点のアイコンを選び、「グループの詳細を編集する」を選びます。使わなくなったグループは、同じメニューの「グループを無効にする」で無効にできます。無効にしたときの扱いは、ヘルプで次のように説明されています。
注 :ユーザーグループを無効にすると、そのユーザーグループのハンドル名をメンションしたりメンバーを確認したりすることができなくなります。ユーザーグループはグループのリストから削除されません。また、メンバーはグループから外されない限り全員残ります。 出典: Slack ヘルプセンター「ユーザーグループを作成 / 編集する」
つまり、無効にしたグループは一覧に残り、メンバーの情報もそのままです。期間が決まった案件のグループは、終わったら無効にしておき、同じメンバーで次の案件が始まったら有効に戻して使う、という使い方もできます。
メンバーの見直しは、時期を決めて行うと漏れが減ります。月の初めや、案件の区切り、人の入れ替わりがあったときに、グループの一覧を開いてメンバーを確かめる。これを習慣にしておくと、「通知が届いていなかった」という行き違いを防げます。
ユーザーグループでチャンネルへの参加をまとめる
ユーザーグループは、メンションのためだけの機能ではありません。チャンネルへの参加をまとめる道具としても使えます。
Slackのヘルプによると、メンバーを1人ずつチャンネルに加えるのと同じ方法で、ユーザーグループをチャンネルに加えることができます。グループを加えると、そのグループのメンバーがまとめてチャンネルに入ります。前に書いた既定のチャンネルの設定と組み合わせると、次のような運用ができます。
たとえば、デザインの外注先が新しく2人加わったとします。ユーザーグループがない場合は、「#デザイン」「#素材の受け渡し」「#修正の依頼」のように関係するチャンネルを1つずつ開いて、2人をそれぞれ招待することになります。チャンネルが5つあれば、10回の操作が必要です。
「@デザイナー」のグループに既定のチャンネルを設定しておけば、2人をグループに加えるだけで、設定したチャンネルにまとめて参加させられます。招待の漏れがなくなり、新しく加わった人も「どのチャンネルを見ればよいのか」で迷いません。
反対に、案件が終わって外れる人がいるときは、グループから外すことと、チャンネルから外すことは別の操作になる点に気をつけます。グループから外した後は、念のため関係するチャンネルのメンバーの一覧も確かめておくと安心です。取引先のSlackでは、この作業は管理者が行うことがほとんどですが、受ける側も「案件が終わったら、関係するチャンネルから外していただけますか」と一言伝えておくと、不要な通知が届き続けることを防げます。
よくある失敗と防ぎ方
ユーザーグループは便利な分、使い方を誤ると、かえって連絡の行き違いを生みます。よくある失敗と、その防ぎ方を整理します。
1つ目は、似た名前のグループを選び間違えることです。「@デザイン」と打ったときに、「@デザイナー」と「@デザイン部」が候補に並ぶと、急いでいるときほど違うほうを選んでしまいます。前に書いたとおり、似た名前のグループを作らないことが一番の対策です。すでに似たグループがある場合は、使わないほうを無効にして整理します。
2つ目は、メンバーの情報が古いままになっていることです。異動や案件の終了でメンバーが変わったのにグループを直さないと、呼んだつもりの人に届かず、関係のない人に届きます。メンバーの見直しの時期を決めておくのが確実です。
3つ目は、スレッドの中で@channelや@hereを使ってしまうことです。Slackのヘルプでは、これらのメンションはスレッドで使われた場合には通知しないと説明されています。スレッドの中の話を全員に知らせたいときは、チャンネルに新しく投稿し直し、そこでメンションを使います。
4つ目は、グループを作りすぎることです。案件ごと、役割ごと、当番ごとにグループを作っていくと、数が増えて誰がどこに入っているのか把握できなくなります。グループは「毎週のように呼ぶ集まり」だけに絞り、たまにしか呼ばない集まりは個別のメンションで済ませる、と線を引いておくと増えすぎを防げます。
5つ目は、ゲストに届くと思い込むことです。後半の節で詳しく書くとおり、ゲストはユーザーグループに入れません。外部のメンバーを含む連絡は、個別のメンションを添えて送ります。
チームの人数ごとの使い分けの目安
ユーザーグループをどこまで作り込むかは、チームの人数で変わります。目安を整理しておきます。
5人程度までの小さなチームでは、ユーザーグループはなくても困らないことがほとんどです。全員が同じチャンネルに入り、必要な人だけ個別にメンションすれば十分に回ります。フリープランで始めるなら、この規模のうちはチャンネルの分け方を工夫するだけで十分です。
10人から20人ほどになると、役割ごとのグループが役に立ちはじめます。デザイン、開発、営業、経理のように役割で分け、それぞれ1つずつグループを作る形です。外部のメンバーが加わるのもこの規模からが多く、ゲストとメンバーで連絡の方法を分ける工夫も必要になります。
30人を超えると、役割に加えて、案件ごとのグループも必要になってきます。この規模では、グループを作れる人を管理者に限り、名前の付け方のルールを決めて、作りすぎを防ぐ運用が大切です。メンバーの見直しを誰がいつ行うのかも、あらかじめ決めておきます。
どの規模でも共通するのは、「グループを作ったら、使い始めの案内をする」「使わなくなったら無効にする」の2つです。この2つを守るだけで、ユーザーグループの一覧が整理された状態を保てます。
@channel・@here・@everyoneとの使い分け
ユーザーグループのほかにも、Slackにはまとめて通知するメンションがあります。@channel、@here、@everyoneの3つです。これらは、すべてのプランで使えます。
Slackのヘルプによると、@everyoneはgeneralチャンネル(ゲストを除く全員が自動で入るチャンネル)のメンバー全員、@channelはそのチャンネルのメンバー全員、@hereはそのチャンネルでアクティブな状態のメンバーだけに通知します。通知を一時停止している人や、スレッドの中で使った場合には通知されません。メンバーが6人以上のチャンネルでこれらを使うと、送る前に確認の画面が表示されます。
使い分けの目安は、次のとおりです。
- チャンネルの全員に関係する、急ぎの連絡は@channel
- 今その場にいる人から早く返事がほしいときは@here
- 会社全体に関わる連絡は、generalチャンネルで@everyone
- チャンネルの中の一部の人だけに関係する連絡は、ユーザーグループ
ヘルプでも、これらのメンションを使うときは注意が必要で、特定のメンバーの注意を引きたいならそのメンバーを直接メンションできる、と書かれています。@channelは便利な分、多用すると「またか」と思われて、本当に大事な連絡が埋もれてしまいます。チャンネルの中で関係する人が半分以下なら、ユーザーグループか個別のメンションに切り替える、と決めておくと、通知の使いすぎを防げます。
なお、オーナーと管理者は、@channelや@hereを使えるメンバーを制限できます。取引先のSlackでこれらが使えない場合は、ワークスペースの方針でそうなっている可能性があるので、無理に使おうとせず、決められた連絡の方法に合わせます。
フリープランで代わりにできること
フリープランではユーザーグループを作れませんが、工夫次第で近いことはできます。
1つ目は、チャンネルを細かく分けることです。デザイナーだけが入る「#デザイン」のチャンネルを作り、その中で@channelや@hereを使えば、実質的にデザイナーだけに通知が届きます。人数が少ないチームなら、ユーザーグループがなくても十分に回ります。
2つ目は、個別のメンションを並べることです。3人程度までなら、名前を並べて呼んでも手間はそれほどかかりません。毎回同じ顔ぶれを呼ぶなら、メンションを並べた文面を自分用のメモに保存しておき、貼り付けて使う方法もあります。
3つ目は、チャンネルの説明や固定のメッセージに、役割ごとの担当者の一覧を書いておくことです。誰に聞けばよいかが分かるだけで、全員を呼ぶ必要がなくなることは意外と多いものです。
ただし、フリープランは、メッセージの履歴が90日間に限られるなど、ユーザーグループ以外にも制限があります。チームの人数が増え、連絡の行き違いが目立ってきたら、ユーザーグループを含めた有料プランへの切り替えを検討する時期です。切り替えるかどうかは、メンションの手間だけでなく、過去のやり取りを探す必要があるかどうかも含めて判断します。
費用の見積もりは、人数を掛けて考えます。料金ページの月払いの表示額で計算すると、10人のチームでプロプランを使う場合は1か月あたり10,500円、ビジネスプラスプランなら21,600円です。料金はユーザー1人あたりの金額で表示されているので、人数が増えるほど合計も大きくなります。そのため、ユーザーグループのためだけに切り替えるのか、履歴の検索やほかの機能も含めて使うのかを、チームで話し合ってから決めるのが現実的です。外部の協力者をゲストとして招く場合の扱いは、料金ページと契約の条件で確かめてください。
ゲストとSlackコネクトの相手には使えない
業務委託や副業でSlackを使う人が特に気をつけたいのが、ゲストと、別の会社とつながるSlackコネクトの扱いです。ヘルプには、次の注意が書かれています。
注 : ゲストや Slack コネクトチャンネルでやり取りしているメンバーを、自分のオーガナイゼーションのユーザーグループに追加することはできません。また、それらのゲストやメンバーは、あなたが作成したユーザーグループをメンションすることはできません。 出典: Slack ヘルプセンター
つまり、取引先のSlackにゲストとして参加している外部のメンバーは、取引先のユーザーグループに入れません。また、ゲストの側から取引先のユーザーグループを呼ぶこともできません。
受ける側としては、「@デザイナーで呼んだのに、外部のデザイナーに届かなかった」という行き違いが起きうることを知っておくと安心です。取引先のチームと一緒に動く案件では、最初の打ち合わせで「外部のメンバーへの連絡は個別のメンションでお願いします」と伝えておくと、通知の取りこぼしを防げます。自分がゲストの立場で連絡を取りたいときも、グループではなく担当者を個別にメンションします。
通知を受け取る側の工夫
ユーザーグループを作る側だけでなく、呼ばれる側にも工夫の余地があります。複数のグループに入っていると、通知の数が増えて、本当に大事な連絡を見落とすことがあるからです。
まず、自分がどのグループに入っているかを把握しておきます。ディレクトリの「ユーザーグループ」の一覧で、自分の名前が入っているグループを確かめ、もう関わっていない案件のグループに残っていたら、管理者に外してもらうよう頼みます。
次に、作業に集中したい時間は、通知の一時停止を使います。前に書いたとおり、通知を一時停止している人には@channelや@hereの通知が届きません。集中する時間帯を決めて、その間は通知を止め、終わったらまとめて確認する、という働き方は在宅の仕事と相性がよいものです。
最後に、返事が必要な連絡には、絵文字のリアクションで「見ました」と返す習慣をつけます。グループで呼ばれた連絡は、誰か1人が返事をすれば済むと思われがちで、結局誰も返事をしないことがあります。リアクション1つでも、呼んだ側は誰が読んだのかを確かめられます。
呼ぶ側も、グループで呼ぶときは「誰が何をするのか」を書き添えると、返事の押し付け合いが起きにくくなります。「@デザイナー 明日の午前中までに、どなたか1人がこの画像の差し替えを担当してください。担当する方はこのメッセージにリアクションをお願いします」のように、担当の決め方まで書いておくと、受け取った側は迷わずに動けます。外部のカメラマンやデザイナーと組む案件では、商品撮影の差し戻しや画像の再書き出しのような細かい依頼が1日に何度も発生します。そのたびに担当が決まらずに時間が過ぎると、納品の予定がずれていきます。グループで呼ぶ連絡ほど、最後の1行で担当と期限を決めておくことが、チーム全体の速さにつながります。
複数のワークスペースを1つの画面で扱う選択肢
取引先ごとに別のSlackのワークスペースに参加していると、ワークスペースの切り替えや、通知の確認が手間になってきます。さらに、取引先によってはSlackではなくChatworkやTeamsを使っていて、連絡の道具そのものが散らばることもあります。
Macを使っている人の候補の1つが、毎日使うWebのサービスを1つの画面に集めるmacOS向けのアプリのSpaceDeckです。公式サイトによると、GmailやSlackなどのWebのサービスを「アプリ」として左のサイドバーに並べ、アプリごとに独立した空間でログインの状態を保持するため、切り替えてもログインし直す必要がありません。Slackのものと分かるリンクはSlackのアプリで開く仕組みや、全アプリの通知を1か所に集める機能、アプリごとに通知を止める設定もあります。
料金は、インストールから14日間はすべての機能を使え、カードの登録もアカウントの作成も不要です。14日を過ぎると無料版になり、ワークスペース1つ、アプリ3つまでを期間の制限なく使えます。同じサービスに複数のアカウントで同時にログインしておく機能は有料のProの範囲で、Proは税込で月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円の3通りです。対応はmacOS 12以降で、Windows版はありません。なお、SpaceDeckでいう「ワークスペース」はアプリのまとまりのことで、Slackのワークスペースとは別のものです。
SpaceDeckは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
Slackだけで仕事が完結している人や、参加しているワークスペースが2つ程度の人は、Slackのデスクトップアプリのワークスペースの切り替えで十分なことも多いはずです。自分が使っている連絡の道具とアカウントの数を書き出してから選ぶのが確実です。
Slackでのやり取りが多い在宅の仕事
Slackのユーザーグループや通知の使い方に慣れておくと、在宅で受けられる仕事の幅も広がります。Slackでのやり取りが多い仕事を紹介します。
社内の業務にAIの道具を取り入れる手伝いをする仕事では、Slackと連携する仕組みの提案や、使い方の定着を支える場面がよくあります。仕事の内容はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で詳しく紹介しています。マーケティングやセキュリティの分野でAIを使う仕事についてはAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で解説しています。
アプリの開発の仕事では、開発者、デザイナー、発注する側の担当者が1つのワークスペースで動くことが多く、ユーザーグループで役割ごとに呼び分ける運用が一般的です。仕事の中身はアプリケーション開発のお仕事で、報酬の目安はソフトウェア作成者の年収・単価相場で確かめられます。
記事や商品説明の文章を書く仕事でも、編集者やディレクターとのやり取りはSlackで行うことが増えています。文章を書く仕事の報酬の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとめています。
運営者の視点:呼び方の設計がチームの速さを決める
在宅ワークとフリーランスの市場を長く見てきた立場から言えば、外部のメンバーとうまく仕事を回しているチームほど、連絡の「呼び方」が整っています。誰に何を聞けばよいかがはっきりしていて、通知は必要な人にだけ届く。この状態が保たれているチームでは、外部のメンバーも迷わずに動けます。
反対に、何でも@channelで呼ぶチームでは、通知が多すぎて大事な連絡が埋もれ、外部のメンバーほど取り残されがちです。ユーザーグループを作ることは、単に手間を省くためだけではなく、チームの全員が安心して通知を受け取れるようにするための設計でもあります。
直接取引の仕事では、発注する側と受ける側が仲介の手数料を挟まずにやり取りします。手数料0%で直接取引できる関係では、同じ予算で依頼する側はより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。その分、連絡の段取りは自分たちで決めることになります。最初の打ち合わせで「誰を、どう呼ぶか」を決めておくことが、気持ちよく仕事を続けるための第一歩です。
よくある質問
Q. Slackのフリープランでもユーザーグループは作れますか?
作れません。Slackのヘルプでは、ユーザーグループは有料プランの機能とされ、プロプラン、ビジネスプラスプラン、エンタープライズ向けプランで使えると説明されています。フリープランでは、関係者だけのチャンネルを作ってその中で@channelや@hereを使う、個別のメンションを並べる、といった方法で代わりにします。
Q. 有料プランなのにユーザーグループを作成する項目が出てきません。なぜですか?
既定では、ワークスペースのユーザーグループを作成・編集できるのはオーナーと管理者だけです。メンバー全員が作れるように設定を変えることもできますが、権限が制限されていると項目が表示されません。ゲストとして参加している場合も作れないので、ワークスペースの管理者に作成を頼むのが確実です。
Q. ユーザーグループを無効にするとメンバーの情報は消えますか?
消えません。無効にしたユーザーグループは、ハンドル名でのメンションやメンバーの確認ができなくなりますが、グループの一覧からは削除されず、メンバーも外さない限り残ります。期間が決まった案件のグループを終了時に無効にしておき、同じメンバーで次の案件が始まったときに有効に戻して使うこともできます。
Q. @channelとユーザーグループはどう使い分ければよいですか?
@channelはチャンネルのメンバー全員に通知が届くため、全員に関係する急ぎの連絡に向いています。チャンネルの中の一部の人だけに関係する連絡には、ユーザーグループを使うと関係のない人に通知が届きません。チャンネルの中で関係する人が半分以下ならユーザーグループか個別のメンション、という目安で使い分けると通知の出しすぎを防げます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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