Slackの使い方の基本と、チャンネルや通知を整理して仕事を進めるコツ


この記事のポイント
- ✓ワークスペースへの参加
- ✓チャンネルとダイレクトメッセージ
- ✓通知の設定まで順に解説します
まず、安心してください。Slackの使い方は、最初に覚えることが多そうに見えて、実際に毎日使う操作は5つほどしかありません。チャンネルで話す、ダイレクトメッセージで個別に話す、スレッドで返信する、メンションで相手に知らせる、そして通知を整える。この5つが分かれば、仕事は十分に回ります。
一方で、取引先や業務委託の仕事でSlackに招待された人の多くがつまずくのは、操作そのものよりも、チャンネルが増えすぎて何を見ればよいか分からなくなることと、通知が鳴りやまないことです。この記事では、Slackの基本の使い方を順番に整理したうえで、チャンネルと通知を整理して、Slackに振り回されずに仕事を進めるコツをまとめます。画面の名前や料金は、Slackの公式のヘルプと料金ページで今日時点の記載を確かめています。
Slackの使い方の全体像
最初に、Slackの基本の用語を整理しておきます。ここが分かると、ヘルプや社内の説明も読みやすくなります。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ワークスペース | 会社やチームごとに作られる、Slackの大きな入れ物。1つの会社に1つのことが多い |
| チャンネル | ワークスペースの中の、話題ごとの部屋。プロジェクト、部署、話題ごとに作る |
| パブリックチャンネル | ワークスペースのメンバーなら誰でも見つけて参加できるチャンネル |
| プライベートチャンネル | 招待された人だけが見られるチャンネル |
| ダイレクトメッセージ(DM) | 1対1、または少人数で個別にやりとりする場所 |
| スレッド | 特定のメッセージに対する返信をまとめる仕組み |
| メンション | 「@名前」と書いて、特定の人に通知を送ること |
| ハドルミーティング | Slackの中で始められる音声やビデオの会議 |
Slackの公式ヘルプでは、チャンネルについて次のように説明しています。
チャンネル は Slack で会話を整理するのに最適な方法です。プロジェクトやトピック、チーム別にチャンネルを作成するなど、思いつく限りのあらゆるチャンネルを作成できます。 出典: slack.com
メールと比べると、Slackは「人に宛てて送る」のではなく「話題の部屋に書く」道具です。メールでは、関係者全員を宛先に入れて送り、返信が増えるほど話が追いにくくなります。Slackでは、話題ごとのチャンネルに書き込み、関係者はそのチャンネルを見に来ます。この考え方の違いをつかむと、使い方の迷いがぐっと減ります。
もう1つの違いは、やりとりが残る場所です。メールは一人ひとりの受信箱に残りますが、Slackのチャンネルのやりとりは、そのチャンネルに参加している全員が同じものを見られます。後からプロジェクトに加わった人も、チャンネルをさかのぼれば経緯を追えます。この「みんなで同じ記録を見る」という性質を生かせるかどうかが、Slackを使いこなせるかの分かれ目になります。
Slackの料金プランと、フリープランでできること
使い方の前に、料金プランの違いを確かめておきます。招待された側の人は自分で料金を払うことは少ないものの、プランによって使える機能が違うため、知っておくと困らずに済みます。
Slackの公式の料金ページの表示は次のとおりです。
| プラン | 料金の表示 | 主な違い |
|---|---|---|
| フリー | 0円 | メッセージの履歴は90日間。アプリの連携は最大10個。ハドルミーティングとSlackコネクトは1対1のみ |
| プロ | ユーザー1人あたり月額1,050円(月払い)、年払いなら1人あたり月額925円 | メッセージの履歴が無制限。グループでのハドルミーティング |
| ビジネスプラス | ユーザー1人あたり月額2,160円(月払い)、年払いなら1人あたり月額1,920円 | プロの機能に加え、AIの機能やユーザー管理の機能など |
| Enterprise+ | 営業担当への問い合わせ | 大きな組織向けの管理とセキュリティの機能 |
料金ページには、期間限定で有料プランを割り引くオファーも掲載されています。契約を考えるときは、適用の条件を公式ページで確かめてください。
フリープランで気をつけたい90日の壁
フリープランでいちばん注意したいのは、メッセージの履歴です。料金ページによると、フリープランではメッセージが90日間保存されて検索でき、それより前のメッセージを見るにはアップグレードが必要です。さらに、データの保存の方針として、フリープランでは1年後にデータが削除されると書かれています。
つまり、フリープランのワークスペースで「3か月前に決まったこと」を探しても、見つからないことがあります。大事な決定事項や、契約の条件、納品物の場所は、Slackのメッセージだけに頼らず、共有のドキュメントやファイルにも残しておくのが安全です。
有料プランだけの便利な機能
後の節で紹介するサイドバーの「カスタムセクション」は、公式ヘルプによると有料プランのユーザーが使える機能です。フリープランのワークスペースに参加している場合、チャンネルを自分でグループ分けする機能は使えないので、チャンネルの名前の付け方や、参加するチャンネルの数で整理します。
Slackを始める手順
ここからは、実際の使い方を順番に見ていきます。多くの人は、会社や取引先から招待を受けてSlackを使い始めます。
手順1:招待を受けてワークスペースに参加する
招待のメールやリンクを受け取ったら、案内に従ってアカウントを作り、ワークスペースに参加します。仕事用のメールアドレスで招待された場合は、そのアドレスで登録します。
Slackは、パソコンのブラウザでも使えますが、パソコン用のアプリとスマートフォン用のアプリを入れておくと、通知が届きやすくなります。
手順2:プロフィールを整える
参加したら、最初にプロフィールを整えます。表示名、顔写真またはアイコン、役職や担当、勤務している時間帯を入れておくと、相手が誰に何を聞けばよいかが分かります。業務委託で参加している場合は、所属の会社名や「業務委託・デザイン担当」のように、立場が分かる書き方にしておくと親切です。
手順3:参加するチャンネルを選ぶ
参加すると、全員が入っている全体のチャンネルに自動で入ります。そのうえで、自分の仕事に関係するチャンネルに参加します。サイドバーの「チャンネル」から、パブリックチャンネルの一覧を見て参加できます。プライベートチャンネルは、招待されないと見えません。
最初は、自分が担当するプロジェクトのチャンネルと、全体のお知らせのチャンネルだけにしておくのがおすすめです。何にでも参加すると、あとで通知に追われることになります。
メッセージの送り方と、スレッドの使い方
チャンネルに参加したら、メッセージを送ってみましょう。画面の下にある入力欄に書いて送るだけですが、読みやすく書くためのコツがあります。
1つのメッセージに1つの話題
Slackでは、1つのメッセージに複数の話題を詰め込むと、返信がどの話題への返事なのか分からなくなります。「デザインの確認」と「打ち合わせの日程」を相談したいなら、2つのメッセージに分けて送ります。
メッセージの最初の1行に、結論や依頼を書くのも効果的です。「〇〇の確認をお願いします。期限は金曜日です」と最初に書き、詳しい説明はその後に続けます。
スレッドで返信する
あるメッセージに返信するときは、そのメッセージに直接書き込むのではなく、スレッドで返信します。公式ヘルプによると、パソコンでは返信したいメッセージにマウスのポインタを重ね、「スレッドで返信する」のアイコンを押すとスレッドが開きます。スマートフォンでは、メッセージをタップして「スレッドで返信する」を選びます。
スレッドを使えば、特定のメッセージに関するディスカッションをすっきりさせることができます。チャンネルやダイレクトメッセージ(DM)での会話がごちゃごちゃになることなく、各トピックを掘り下げて話し合うことができます。 出典: slack.com
スレッドの返信は、そのままではチャンネルの本体には表示されません。結論が出たときなど、チャンネル全体に知らせたい返信は、返信を送るときにメッセージの下のボックスにチェックを入れると、チャンネルにも表示されます。
スレッドの通知は、公式ヘルプによると、チャンネルでは自分が始めたスレッドや、返信したことがあるスレッド、自分がメンションされたスレッドに新しい返信があったときに届きます。関係のなくなったスレッドは、メニューから返信の通知をオフにできます。
メンションの使い分け
特定の人に読んでほしいときは、「@名前」でメンションします。メンションされた人には通知が届きます。
チャンネルの全員に知らせるメンションもありますが、多用すると全員の作業を止めることになります。全員に知らせる必要があるのは、締め切りの変更や障害の連絡など、本当に全員に関わることだけにします。相手が多いチャンネルで、全員宛てのメンションを気軽に使う人は、それだけで周りの信頼を少しずつ失ってしまいます。
リアクションで返事を短くする
「確認しました」「了解です」とだけ返すときは、メッセージに絵文字のリアクションを付けるだけで済ませる使い方が広く定着しています。チャンネルに短い返事が並ばないので、大事なやりとりが流れにくくなります。チームで「目の絵文字は確認中、チェックの絵文字は対応済み」のように意味を決めておくと、さらに便利です。
ダイレクトメッセージとチャンネルの使い分け
Slackに慣れないうちは、何でもダイレクトメッセージで送ってしまいがちです。しかし、仕事の話をダイレクトメッセージに集めると、他のメンバーが経緯を追えなくなります。
| 送る場所 | 向いている内容 |
|---|---|
| プロジェクトのチャンネル | 仕事の進み具合、決定事項、質問と答え、資料の共有 |
| 全体のお知らせのチャンネル | 全員に関わるお知らせ |
| ダイレクトメッセージ | 個人的な相談、評価や契約など他の人に見せない話、ちょっとした雑談 |
迷ったときは、「この話を、担当が代わった人が後から読んで役に立つか」で考えます。役に立つなら、チャンネルに書きます。自分が休んだときや、担当を引き継ぐときに、チャンネルに経緯が残っていることが大きな助けになります。
チャンネルを整理するコツ
Slackを使い続けると、チャンネルは必ず増えます。増えること自体は悪くありませんが、整理のルールがないと、どこに何を書けばよいかが分からなくなります。
チャンネルの名前に接頭語を付ける
チャンネルの名前の先頭に、種類を表す言葉を付けると、一覧で並べたときに見分けやすくなります。
| 接頭語の例 | 使い方 | 名前の例 |
|---|---|---|
| prj- | プロジェクトごと | prj-サイトリニューアル |
| team- | 部署やチームごと | team-営業 |
| info- | お知らせ専用 | info-全体連絡 |
| ext- | 社外の人と一緒に使う | ext-A社 |
| tmp- | 期間限定の話題 | tmp-展示会準備 |
接頭語を付けておくと、サイドバーが自然に種類ごとに並びます。社外の人がいるチャンネルに「ext-」を付けておけば、書き込む前に「ここは社外の人も見ている」と気づけるので、うっかりの情報漏れも防げます。
チャンネルの作り方
新しいチャンネルは、公式ヘルプによると、パソコンではサイドバーのプラス記号を押して「チャンネル」を選び、チャンネル名を入れてパブリックかプライベートかを選び、「作成」を押すと作れます。チャンネルを作ったら、説明の欄に「このチャンネルで話すこと」を1行書いておくと、後から参加した人が迷いません。
使わなくなったチャンネルはアーカイブする
プロジェクトが終わったチャンネルは、アーカイブして一覧から外します。アーカイブとは、チャンネルを閉じて書き込めなくする操作で、過去のやりとりは残ります。終わったチャンネルが一覧に残り続けると、いま動いているチャンネルが埋もれてしまいます。
サイドバーをセクションで分ける
有料プランのワークスペースでは、サイドバーにカスタムセクションを作り、チャンネルやダイレクトメッセージをグループに分けられます。公式ヘルプによると、カスタムセクションは自分だけに見えるもので、他のメンバーの表示には影響しません。「今週の担当」「見るだけ」「社外」のように、自分の使い方に合わせて分けると、朝に何を見ればよいかがはっきりします。
通知を整理して、Slackに振り回されないコツ
Slackを使い始めた人が、いちばん疲れるのが通知です。設定をしないままだと、パソコンでもスマートフォンでも通知が鳴り続け、目の前の作業が進みません。
通知する内容を「メンションとDM」にする
公式ヘルプによると、通知の設定は、サイドバーの自分のプロフィール写真から「環境設定」を開き、「通知」を選んで変えられます。「通知する内容」で、「すべて」か「メンションとダイレクトメッセージ」を選べます。
おすすめは「メンションとダイレクトメッセージ」です。自分に関わるものだけが通知され、その他のメッセージは、自分の都合のよい時間にまとめて読めます。どうしてもすべての発言を見逃したくないチャンネルだけ、例外としてすべての通知を受ける設定にします。
通知を一時停止する
集中して作業したいときは、通知を一時停止します。公式ヘルプによると、サイドバーの自分のプロフィール写真から「通知」にマウスのポインタを重ね、一時停止する時間を選びます。一時停止している間、他のメンバーには自分の名前の横に通知を止めているアイコンが表示されます。ダイレクトメッセージを送る人は、緊急のときに1日に1回この設定を上書きして通知できる仕組みになっています。
通知のスケジュールを決める
働く時間が決まっているなら、通知のスケジュールを設定しておきます。「環境設定」の「勤務時間」で、通知を受け取る曜日と時間帯を選ぶと、それ以外の時間は通知が止まります。業務委託の仕事で、夜や週末に通知が来るのが負担になっている人ほど、この設定が効きます。
通知を止めることに、うしろめたさを感じる必要はありません。むしろ、勤務時間をプロフィールに書き、通知のスケジュールを設定しておくことで、相手も「この時間は返事が来ない」と分かり、お互いに気持ちよく仕事ができます。
返事のルールをチームで決める
通知を減らすと、返事が遅くなるのではないかと心配する人もいます。そこで、チームで返事のルールを決めておきます。たとえば「メンションには半日以内に返す」「急ぎの場合はメッセージの先頭に【急ぎ】と付ける」「本当に急ぐときは電話」のように決めておけば、通知を絞っても仕事は止まりません。
覚えておくと便利な機能
基本に慣れたら、次の機能も使ってみましょう。
リマインダー
公式ヘルプによると、Slackでは自分やチャンネルにリマインダーを設定でき、指定した日時に通知を受け取れます。メッセージやファイルからリマインダーを作り、「昼食後にこのメッセージに返信する」のように後で対応する使い方もできます。設定したリマインダーは、サイドバーの「後で」のタブにまとまります。
検索
過去のやりとりは、画面の上の検索欄から探せます。人の名前やチャンネルで絞り込むと、目的のメッセージを見つけやすくなります。フリープランでは、検索できるのは90日間の履歴だけであることに注意します。
ハドルミーティング
ちょっとした相談なら、ハドルミーティングで音声やビデオで話すほうが早いことがあります。フリープランでは1対1、有料プランではグループで使えます。会議の予定を組むほどではない5分の相談に向いています。
アプリの連携
Googleドライブやカレンダー、タスク管理のツールなど、他のサービスをSlackにつなげると、通知やファイルの共有をSlackの中で受け取れます。料金ページによると、フリープランでは連携できるアプリは最大で10個です。
業務委託でSlackに招待されたときの心がけ
在宅で仕事をしていると、取引先ごとに別のワークスペースに招待されることが増えます。最後に、社外の立場でSlackを使うときの心がけを整理します。
最初に確かめておく3つのこと
招待されたら、最初に次の3つを確かめておくと、行き違いが減ります。
- 質問はどのチャンネルに書けばよいか
- 返事を期待される時間帯と、急ぎのときの連絡方法
- 納品物や資料はどこに保存すればよいか(Slackに直接か、共有のドライブか)
この3つを最初のあいさつのメッセージで聞いてしまうと、相手にも「段取りを気にする人だ」と伝わります。
返事の目安を自分から伝える
複数の取引先の仕事を並行していると、すべてのメッセージにすぐ返事をすることはできません。そこで、返事の目安を自分から伝えておきます。最初のあいさつで「平日の10時から18時に確認し、メンションには当日中にお返事します」のように書いておけば、相手は返事を待つ間に不安になりません。
すぐに答えられない質問を受けたときは、「確認して明日の午前中にお返事します」と、いつ答えるかだけを先に返します。答えそのものより先に、受け取ったことと答える時期を伝えることが、在宅の仕事では信頼につながります。
複数のワークスペースを行き来するときの工夫
取引先が増えると、ワークスペースも増えます。Slackのアプリでは、複数のワークスペースにサインインして切り替えて使えます。ワークスペースごとに通知の設定を見直し、いま担当している取引先のワークスペースだけ通知を受けるようにすると、他の取引先の通知に気を取られずに済みます。
契約が終わったワークスペースからは、自分から退出しておきます。残ったままだと、通知の設定が残り、過去の取引先の情報が手元に見え続けることになります。
40代で会社を辞めてフリーランスになった人がよく戸惑うのが、この「取引先ごとの道具の違い」です。会社員のころは、決められた道具を使っていればよかったのが、独立すると取引先の数だけ、Slack、チャット、メールの使い分けが必要になります。最初から完璧に使いこなそうとせず、取引先ごとに確かめる3つのことを決めておくだけで、気持ちはかなり楽になります。
伝わるメッセージの書き方の例
Slackでの書き方は、少しの工夫で伝わり方が大きく変わります。同じ依頼を、伝わりにくい書き方と伝わりやすい書き方で比べてみます。
伝わりにくい書き方の例です。
「お疲れさまです。先日の件ですが、いろいろ考えたのですが、やはりトップページの画像を差し替えたほうがよいかなと思っていて、あと、問い合わせのページの文言も少し気になっていて、時間があるときに見ていただけますでしょうか。」
伝わりやすい書き方の例です。
「トップページの画像の差し替えについて、ご判断をお願いします(期限:10月10日)。
・差し替え案は共有ドライブの『画像案』フォルダに3点保存しました
・おすすめは案2です。理由は、文字が読みやすいためです
問い合わせのページの文言は、別のメッセージでご相談します。」
伝わりやすい書き方では、最初の1行で「何をしてほしいか」と「いつまでか」が分かります。話題を1つにしぼり、もう1つの話題は別のメッセージに分けています。資料の場所と、こちらのおすすめと理由も書いてあるので、相手は読んですぐに判断できます。
書き方のポイントをまとめると、次の4つです。
| ポイント | 具体的な書き方 |
|---|---|
| 結論を先に書く | 最初の1行に、依頼や結論を書く |
| 期限を書く | 「なるはやで」ではなく、日付を書く |
| 話題を1つにしぼる | 別の話題は、別のメッセージにする |
| 選択肢とおすすめを示す | 「どうしましょう」ではなく、案とおすすめの理由を書く |
Slackでやってはいけないこと
便利なSlackにも、気をつけたい使い方があります。特に社外の立場で参加しているときは、次の点に注意します。
パスワードや秘密の情報をそのまま送らない
ログインのパスワードや、契約の金額、お客さまの個人情報をSlackのメッセージにそのまま書くのは避けます。メッセージは、そのチャンネルに後から参加した人にも読めますし、画面の写しが残ることもあります。パスワードの受け渡しは、取引先が決めている安全な方法に従います。決まっていない場合は、どう受け渡すかを先に相談します。
間違ったチャンネルに書き込まない
社外の人がいるチャンネルに、社内向けの話を書いてしまうミスはよく起きます。送る前に、チャンネルの名前を確かめる習慣をつけます。チャンネルの名前に「ext-」のような接頭語が付いていれば、このミスは大きく減らせます。
感情的なやりとりを文字だけで続けない
文字だけのやりとりは、意図より強く伝わることがあります。行き違いが起きて、やりとりがとげとげしくなってきたら、ハドルミーティングや電話で話すほうが早く解決します。文字で続けるほど、こじれやすくなります。
使い始めの1週間でやることの一覧
最後に、Slackを使い始めた最初の1週間でやっておきたいことを一覧にまとめます。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1日目 | プロフィールを整える。パソコンとスマートフォンにアプリを入れる |
| 1日目 | 担当のチャンネルと全体のお知らせのチャンネルに参加する |
| 2日目 | 通知する内容を「メンションとダイレクトメッセージ」にする |
| 2日目 | 勤務時間を設定し、通知のスケジュールを決める |
| 3日目 | 質問の場所、返事の時間、資料の保存場所を確かめる |
| 1週間以内 | 関係のないチャンネルから退出し、サイドバーを整える |
この一覧を終えるころには、Slackの画面が「通知が鳴り続ける場所」から「必要なことだけが届く場所」に変わっているはずです。
複数のSlackや仕事のアプリを1つの画面にまとめる選択肢
取引先ごとにSlackのワークスペースが増え、さらにメールやタスク管理、ドキュメントのツールも取引先ごとに違う、という状態になると、ブラウザのタブが増え続けて、どの画面に何があるのか分からなくなります。
Macを使っている人の場合、その整理の選択肢の1つが、毎日使うウェブのアプリを1つの画面に集めて切り替えるMac用のアプリのSpaceDeck(スペースデッキ)です。公式サイトによると、Slack、Gmail、Notionなどのウェブのアプリを左のサイドバーに並べて切り替えられ、各アプリの通知を1つにまとめ、おやすみモードのスケジュールを一度設定すれば全体に効かせられます。Slackなどの未読の数をサイドバーのアイコンに表示する機能や、Slackのリンクを開くとSlackの画面で開く機能もあると案内されています。
料金は、公式サイトによると、無料版はワークスペース1つ、アプリ3つまでで、インストールから14日間はすべての機能を試せます。Pro版は月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円の表示で、ワークスペースとアプリの数の上限がなくなります。同じサービスに複数のアカウントで同時にログインしておく機能はPro版(体験期間中を含む)の機能と書かれています。対応しているのはmacOS 12以降で、WindowsやスマートフォンのSlackを整理する用途には使えません。
SpaceDeckは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
Slackのアプリだけでも、複数のワークスペースを切り替えて使えます。Slack以外のアプリも含めて、通知と画面をまとめたいかどうかで、こうした道具を使うかを判断するとよいでしょう。
Slackを使う仕事の広がりと、運営者として見てきたこと
最後に、Slackを使う働き方の広がりを、在宅ワークの市場を見てきた立場から整理します。
在宅の仕事ほど、チャットの書き方が評価に直結する
在宅で仕事をする場合、相手と顔を合わせる機会が少ないため、Slackでの書き方がそのまま仕事の評価につながります。結論を先に書く、1つのメッセージに1つの話題、期限を明記する。この3つを守るだけで、「この人とは仕事がしやすい」と思われます。文章を書く仕事をしている人にとっては、Slackでの書き方そのものが実力を示す場にもなります。文章の仕事の単価の目安は、著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめられます。
開発の仕事では、Slackはほぼ必ず使われる道具です。エンジニアとして業務委託で働く場合の仕事の中身は、アプリケーション開発のお仕事にまとまっています。また、会社の業務にSlackやAIのツールを取り入れる手伝いをする仕事もあります。業務の改善や導入の支援に関心がある人は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事を参考にしてください。
在宅で働く人を雇う会社の側では、テレワークの環境を整えるための助成金を使える場合があります。制度の概要はテレワーク 助成金 2026で整理しています。
長く続く人に共通すること
20年にわたってこの市場を見てきた運営者の立場から言えば、取引先から長く声がかかる人ほど、作業の速さよりも「この人に任せると楽」と思われる連絡の仕方を大事にしています。進み具合を聞かれる前に伝える、困っていることを早めに相談する、終わったら終わったと書く。Slackでのこうした小さな積み重ねが、次の仕事の相談につながっていきます。
そして、仲介の手数料がかからない直接の取引であれば、同じ予算でも依頼する側はより多くを頼め、受ける側は手元に残る金額が厚くなります。Slackで直接やりとりできる関係は、その双方が得をする形を支える土台でもあります。
Slackの使い方は、チャンネル、ダイレクトメッセージ、スレッド、メンション、通知の5つを押さえれば十分です。チャンネルの名前に接頭語を付けて整理し、通知を「メンションとDM」にしぼってスケジュールを決めておけば、Slackに振り回されずに、自分のペースで仕事を進められます。
よくある質問
Q. Slackは無料でどこまで使えますか?
公式の料金ページによると、フリープランではメッセージが90日間保存されて検索でき、アプリの連携は最大10個、ハドルミーティングとSlackコネクトは1対1で使えます。また、フリープランでは1年後にデータが削除されると書かれています。大事な決定事項は、Slack以外の共有ドキュメントにも残しておくと安心です。
Q. Slackの通知が多すぎて困っています。どうすればよいですか?
環境設定の「通知」で、通知する内容を「メンションとダイレクトメッセージ」に変えると、自分に関わる通知だけが届くようになります。集中したいときは通知を一時停止し、働く時間が決まっているなら「勤務時間」で通知のスケジュールを設定すると、それ以外の時間は通知が止まります。関係のなくなったスレッドの通知もオフにできます。
Q. チャンネルとダイレクトメッセージはどう使い分ければよいですか?
仕事の進み具合や決定事項、質問と答えなど、後から他の人が読んで役に立つ内容はチャンネルに書きます。評価や契約の話など、他の人に見せない内容はダイレクトメッセージが向いています。迷ったときは、担当を引き継ぐ人が読んで役に立つかで判断すると、チャンネルに経緯が残り、チーム全体が動きやすくなります。
Q. 複数の会社のSlackに参加することはできますか?
Slackのアプリでは、複数のワークスペースにサインインして、切り替えて使えます。取引先ごとにワークスペースが分かれている場合は、それぞれで通知の設定を見直し、いま担当している取引先の通知だけを受け取るようにすると混乱しにくくなります。契約が終わったワークスペースからは、自分から退出しておくと整理しやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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