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周南市の情報漏洩|ファンクラブメールマガジン302件とNet119の38件の可能性 対象と確かめること 2026

@SOHO編集部
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周南市の情報漏洩|ファンクラブメールマガジン302件とNet119の38件の可能性 対象と確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓周南市の情報漏洩について
  • ✓ファンクラブメールマガジンの302件(ブラストメール経由)と
  • ✓Net119緊急通報システムの登録38件(アルカディア経由)の可能性を

周南市の情報漏洩は、市が使っていた外部のメール配信サービス2つが別々に不正アクセスを受けたことで起きた事案です。市は2026年10月15日に、消防本部指令課が「Net119:緊急通報システム」の登録 38件 の情報が漏洩した可能性があると発表し、10月22日には移住交流推進課が「周南市ファンクラブメールマガジン」の配信登録情報 302件(現状把握可能な件数)が漏洩したと発表しました。メールマガジンの件の項目は氏名、住所、電話番号、メールアドレスで、ほかの項目が含まれないかは確認中とされています。2026年11月1日時点で、市の2つのお知らせはどちらも最初の更新日(10月15日と10月22日)のままで、件数の確定や補償についての続報は掲載されていません。

登録していた人がまずすることは3つです。市や配信会社を名乗るメールのリンクを開かないこと、不審な電話には折り返さず市の代表番号や担当課の番号で確かめること、同じパスワードをほかのサービスで使い回しているなら変えておくことです。

この記事では、2つの事案を混ぜずに分けて、何が漏れたのか、自分が対象かどうかをどう確かめるか、登録者と家族が何をすればよいかを、市と委託先の公式発表で確かめた範囲だけで整理します。

周南市が発表した2つの事案の全体像

周南市のサイトのトップには、2026年11月1日時点で不正アクセスに関するお知らせが3本並んでいます。そのうち市の登録者に直接かかわるのは、メールマガジンの件と Net119 の件の2本です。もう1本は、ふるさと納税の仲介サイトの運営会社が受けた不正アクセスについて、市が寄附者向けに注意を呼びかけたもので、別の会社の別の事案です。

2本の事案は、使っていたサービスも、委託先の会社も、担当課も違います。検索するとどちらも「周南市 情報漏洩」として出てくるため、まず違いを表で押さえておきます。

項目 ファンクラブメールマガジンの件 Net119 緊急通報システムの件
市の担当 移住交流推進課 消防本部指令課
市の最新の更新日 2026年10月22日 2026年10月15日
使っていたサービス ブラストメール(株式会社ラクスライトクラウド) アルカディアの登録制メールサービス
市の表現 個人情報が漏洩しました 漏洩した可能性があります
件数 302件(現状把握可能な件数) 38件(登録件数)
主な項目 氏名、住所、電話番号、メールアドレス 氏名、住所、生年月日、性別、電話番号、メールアドレス、Fax番号など
サービスの状態 ブラストメールは一時停止 停止しておらず通常どおり利用可能

表の「市の表現」の行は大事な違いです。メールマガジンの件は、市のページの本文で「個人情報が漏洩しました」と書かれています。一方で、同じページの件数の見出しは「漏洩の可能性が疑われる本市の登録情報」となっていて、市の登録者一人ひとりの情報が実際に持ち出されたかどうかまでは、市のページだけでは読み取れません。Net119 の件は、はじめから「漏洩した可能性」という表現です。この記事でも、それぞれ市の言い方のまま書き分けます。

どちらの事案も、周南市のシステムそのものが侵入されたのではなく、市が業務を任せていた外部のサービスが攻撃を受けたものです。同じ時期に、ブラストメールとアルカディアのサービスを使っていた多くの会社や自治体が同じように発表しています。周南市の登録者にとって大事なのは、自分がどちらのサービスに登録していたかを思い出すことです。

公表の経緯と2026年11月1日時点の状況

市と委託先の公式発表を、日付の順に並べると次のとおりです。

  • 2026年10月11日 16時30分:アルカディアの「SpeeCAN RAIDEN」で、第三者による不正アクセスが疑われる不審な挙動が発生(市の Net119 のページの説明)
  • 2026年10月14日 8時30分:アルカディアが、同社が運営する NET119 と 119RAIDEN への不正アクセスが疑われる痕跡を確認(アルカディアの第11報の説明)
  • 2026年10月15日:周南市消防本部指令課が、Net119 の登録38件の情報が漏洩した可能性を発表
  • 2026年10月16日:アルカディアが第11報で、NET119 で個人情報が漏洩した可能性があると公表
  • 2026年10月21日:ラクスが第1報でブラストメールの不審なアクセスの検知とサービス停止を、続く第2報で個人情報を含むデータの外部への持ち出しを確認したと公表
  • 2026年10月22日:周南市移住交流推進課が、ファンクラブメールマガジンの302件の漏洩を発表
  • 2026年10月28日:ラクスが第2報に、ラクスグループのほかのクラウドサービスへの影響は確認されていないと追記
  • 2026年10月30日:アルカディアが第24報で、ログイン時の2段階認証の機能を追加したと公表

周南市の2つのページには、どちらも「新たな事実が判明次第、本ページにて報告いたします」と書かれています。2026年11月1日に開き直したところ、更新日は10月15日と10月22日のままで、件数の確定、対象者への個別の連絡、お詫びや補償についての続報は掲載されていませんでした。

委託先の側では調査が続いています。ラクスの第2報は、ブラストメールのサービス再開の日時は未定としています。アルカディアは公式サイトのお知らせを随時更新していて、10月23日には報告書と説明資料を公開し、10月30日には再発防止の一環としてログイン時の2段階認証を必ず使うよう契約者に求めています。2段階認証とは、パスワードに加えて、メールで届く確認コードなどもう1つの手段で本人かどうかを確かめる仕組みのことです。

市のページの件数は「現状把握可能な件数」とされ、項目も「確認中」とされています。今後、委託先の調査が進めば数字や項目が変わることがあります。この記事の数字は、2026年11月1日時点の市の掲載に合わせています。

ファンクラブメールマガジンの件(ブラストメール経由)

「周南市ファンクラブメールマガジン」は、周南市を応援する人や、移住や交流に関心のある人に向けて市が配信しているメールマガジンです。市はこの配信に、株式会社ラクスライトクラウドのメール配信サービス「ブラストメール」を使っていました。市のページの冒頭はこう書いています。

「周南市ファンクラブメールマガジン」の配信に利用しているメールサービス「ブラストメール」運営会社(株式会社ラクスライトクラウド)が第三者による不正アクセスを受け、個人情報が漏洩しました。 出典: city.shunan.lg.jp

市が示している対象は次のとおりです。

区分 市の記載
対象サービス メールマガジン配信登録情報
件数 302件(現状把握可能な件数)
漏洩の可能性が疑われる項目 氏名、住所、電話番号、メールアドレス
まだ分かっていないこと その他の情報項目が含まれないか確認中

市のページには、パスワードやクレジットカード番号が含まれるかどうかの記載はありません。メールマガジンの登録に、そうした情報を入力する場面は通常ありませんが、市が「含まれない」と明記しているわけではないので、ここでは「記載なし」として扱います。

委託先の親会社である株式会社ラクスの第2報(2026年10月21日)によると、外部の第三者がラクスライトクラウドの API 用サーバー2台に侵入してコマンドを実行し、販売管理システムとサービスのデータベースに接続して、データを持ち出したことを確認したとされています。API 用サーバーとは、ほかのシステムとデータをやりとりするための窓口になるサーバーのことです。侵入経路の詳細は調査中と発表されています。

一部のお客さまについては、配信先リストなど、メール配信に関する情報の漏えいも確認しております。 出典: rakus.co.jp

ここでいう「お客さま」は、ブラストメールを契約していた会社や団体のことです。周南市はその契約者の1つで、市が持っていたメールマガジンの配信先リストが、この「配信に関する情報」にあたると読めます。ただし、周南市の登録者のうち誰の情報が実際に持ち出されたかは、市のページにも、ラクスの発表にも書かれていません。ラクスは「該当するお客さまに個別にご連絡いたします」としていて、ここでの連絡先は契約者である市です。

ブラストメールの件の全体の流れや、ほかの契約者の発表との関係は、ブラストメールの不正アクセス|契約者情報と配信先リストの持ち出しで利用者がすることで詳しく扱っています。配信先リストが持ち出されたときに登録者の側で起きうることを、まとめて確かめたい人に向いています。

Net119 緊急通報システムの件(アルカディア経由)

もう1つの事案は、周南市消防本部の「Net119:緊急通報システム」です。NET119 は、一般に、聴覚や言語に障がいがあって音声での119番通報が難しい人が、スマートフォンなどから消防に通報するための仕組みで、使うには事前の登録が要ります。周南市消防本部は、この仕組みを株式会社アルカディアのサービスで運用していました。

市のページは、経緯をこう説明しています。

令和8年(2026年)10月11日(日曜日)16時30分、株式会社アルカディアが提供する「Speecan Raiden」において、第三者による不正アクセスが疑われる不審な挙動が発生し、サービス提供業者において影響範囲の調査を進めるなかで、不正アクセスが行われた形跡が確認されたものです。 出典: city.shunan.lg.jp

つまり、最初に異常が見つかったのはアルカディアの別のサービスで、その調査の途中で NET119 にも不正アクセスの形跡が見つかった、という順番です。市の登録者の情報が実際に外へ出たかどうかは、委託先の調査結果を待っている段階で、市は「漏洩した情報については調査を続けています」と書いています。

市の発表の要点は次のとおりです。

区分 市の記載
対象 「Net119:緊急通報システム」登録件数 38件
漏洩した可能性のある項目 氏名、住所、生年月日、性別、電話番号、メールアドレス、Fax番号など
原因 第三者による不正アクセス
想定される影響 登録されているメールアドレス宛てに、不審なメールが送信される可能性
サービス 停止しておらず、通常どおり利用可能

項目の最後に「など」と付いている点に注意が要ります。市のページは、ここに挙げた項目以外にも含まれるものがあるかどうかを示していません。アルカディアの第11報(2026年10月16日)は、NET119 の漏洩した可能性のある情報として、利用者の名前、生年月日、性別、住所、電話番号、メールアドレス、FAX番号、他サービス登録時に入力した情報を挙げ、「要配慮個人情報は漏洩していないことは確認できております」と書いています。要配慮個人情報とは、病歴や障がいがあることなど、知られると差別や不利益につながりうるとして法律で特に慎重な扱いが求められている情報のことです。

アルカディアの発表は、周南市だけでなく、NET119 を使うすべての消防本部にかかわる全体の数字を載せています。周南市の38件は、そのうち周南市消防本部に登録されていた分として市が示した数字です。全体の数字と市の数字を混ぜないようにしてください。

市のページは、サービスを止めていない理由を「新たな不正アクセスへの対策を講じているため」と説明しています。緊急通報の仕組みは止めると命にかかわるため、登録者は今までどおり使えます。登録を消してしまうと、いざというときに通報できなくなるおそれがあるので、不安があっても自分の判断で解除せず、まず消防本部指令課に相談するのが順番です。

アルカディアのサービス全体で起きたこと(2026年10月13日未明に同社のシステムから不正なメールが外部に配信されたことなど)は、アルカディアの情報漏洩|SpeeCAN RAIDENの約313万件と偽メールの見分け方で整理しています。

しゅうなんメールとふるさとチョイスの件との違い

周南市について検索すると、ほかにも2つの話題が出てきます。どちらも、この記事で扱う2つの事案とは別のものです。

1つ目は「しゅうなんメール」です。検索の結果には、防災危機管理課が「しゅうなんメール」の不正アクセスについて出したお知らせが表示されることがあります。しかし2026年11月1日に開くと、そのページは「お探しのページを見つけることができませんでした」と表示され、市のトップページの一覧にも見当たりませんでした。現行のページで確かめられないため、この記事では、しゅうなんメールの件数や項目は書きません。

確かめられることもあります。市の「しゅうなんメールサービス」の案内ページ(2026年6月19日更新)によると、しゅうなんメールのうち災害情報は、令和8年4月1日から「raiden3.ktaiwork.jp」のアドレスから配信されています。アルカディアの公式のお知らせは、ログイン時の2段階認証の対象サービスとして raiden3.ktaiwork.jp を挙げています。つまり、しゅうなんメールの災害情報はアルカディアの仕組みで配信されていますが、周南市の登録者の情報がどうなったかについて、2026年11月1日時点で確かめられる市のページはありません。しゅうなんメールに登録している人は、Net119 の件と同じく、市や配信会社を名乗る不審なメールに気をつけ、気になることがあれば市に直接問い合わせてください。なお、災害以外の情報は別のアドレス([email protected])から配信されていて、市は登録先が分かれていると案内しています。

2つ目は、ふるさと納税の仲介サイト「ふるさとチョイス」の件です。これは運営会社の株式会社トラストバンクが受けた不正アクセスで、市は2026年10月21日に、ふるさとチョイスを通じて寄附した人に向けて注意を呼びかけています。市のメールマガジンや消防の仕組みとは関係のない、別の会社の別の事案です。

自分が対象かを確かめる方法

まず、自分がどのサービスに登録していたかを思い出します。手がかりになるのは、これまでに受け取ったメールです。

  • 「周南市ファンクラブメールマガジン」の名前でメールを受け取ったことがある人は、メールマガジンの件の対象になりうる
  • 周南市消防本部の Net119 に、緊急通報のために利用登録した人は、Net119 の件の対象になりうる
  • しゅうなんメールの災害情報を受け取っている人は、上で書いたとおり、市の現行のページでは確かめられない状態

メールソフトの検索で「周南市ファンクラブ」と打つと、過去に届いたメールマガジンが見つかることがあります。登録したかどうか思い出せないときは、この方法で確かめるのが早道です。

次に、市からの連絡の形です。周南市の2つのページには、2026年11月1日時点で、対象者に個別のメールや郵便で知らせるという記載はありません。そのため「通知が来ないから対象ではない」とは言えません。逆に、「周南市」を名乗って届いた連絡でも、本物かどうかを確かめずに信じてはいけません。

確かめるときは、届いたメールや電話に書かれた番号ではなく、市の公式サイトに載っている番号に自分からかけます。メールマガジンの件は移住交流推進課、Net119 の件は消防指令課が担当です。番号はこの記事の「問い合わせ窓口」の節にまとめています。

自分のメールアドレスが、ほかのサービスの漏洩にも含まれていないかを調べたい人は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩が参考になります。ただし、今回の件が調べられるとは限らないので、結果が「なし」でも安心しきらないようにしてください。

登録していた人がすること

漏れた可能性のある項目に合わせて、やることを絞ります。どちらの件にも、パスワードやカード番号が含まれるという記載はありません。そのため、すぐにお金を守る手続きが要るわけではなく、中心になるのは「なりすましの連絡に引っかからないこと」です。

メールアドレスについて。

  • 市や配信会社、消防を名乗るメールが届いても、本文のリンクを開かない。添付ファイルも開かない
  • 「至急ログイン」「本人確認が必要」と急がせる文面は、まず疑う
  • 内容を確かめたいときは、ブックマークや検索から市の公式サイトを開き、同じ内容が載っているかを見る

市のページも、情報漏洩のおわびを装ったメールが届くことがあるとして、公式サイトで照合するよう呼びかけています。偽の案内に従ってパスワードなどを入力すると、もともとの漏洩とは別の被害につながるおそれがあると書かれています。

電話番号について。

  • 知らない番号からの電話で「周南市」「消防」「ブラストメール」を名乗られても、その場で個人情報を答えない
  • 折り返すときは、相手が言った番号ではなく、市の公式サイトの番号にかける
  • 留守番電話に残った用件も、公式の番号で確かめてから動く

住所について。メールマガジンの件と Net119 の件では、どちらも住所が項目に入っています。住所が分かると、郵便物を装った案内や、自宅への訪問を装う手口に使われることがあります。市からの郵便を装った封書に、振込先や暗証番号を書かせるようなものがあれば、開封後でも手続きをせず、市に確かめてください。住所が漏れたときの対応は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で詳しく説明しています。

パスワードについて。今回の項目にパスワードは入っていません。それでも、メールアドレスと電話番号が分かっていると、ほかのサービスへのログインを試される入り口になります。同じパスワードを複数のサービスで使い回している人は、この機会に、メールのアカウントから順に別々のパスワードに変え、2段階認証を設定しておくと安心です。

届きやすい偽の連絡と見分け方

漏れた可能性のある項目から考えると、届きやすいのは次のような連絡です。どれも実際に周南市の登録者に届いたという報告が市のページにあるわけではありません。ただ、同じアルカディアのサービスを使う新潟県上越市のお知らせには、市民から「実在する企業を名乗る不審なメールが届いている」との情報が寄せられていると書かれています。

連絡の形 よくある文面の例 見分け方
メール 「情報漏洩のお詫び。補償の手続きはこちら」 市のページに補償の記載はない。リンクを開かず公式サイトで照合する
メール 「メールマガジンの再登録が必要です」 再登録を求める案内は市のページにない。返信も入力もしない
SMS 「宅配の不在通知」「料金の未払い」 電話番号が知られると届きやすい。リンクを開かない
電話 「市の者です。漏洩の件で本人確認を」 名前や生年月日を答えない。市の公式の番号にかけ直す
郵便 「返金のため口座番号を記入して返送を」 市の発表に返金の記載はない。返送せず市に確かめる

偽のメールの見分け方を、ふだんから身につけておきたい人は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処を読んでおくと役に立ちます。差出人のアドレス、リンク先のドメイン、急がせる言い回しの3点を見るだけでも、多くの偽メールは振り分けられます。

電話番号が漏れたときの迷惑電話や SMS への備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備えにまとめています。知らない番号には出ない、出てしまったら個人情報を答えずに切る、という基本を家族とも共有しておくとよいでしょう。

もし偽のメールのリンクを開いてしまったり、入力してしまったりしたときは、慌てずに次の順で動きます。入力したパスワードをすぐに変える、カード番号を入力したならカード会社に連絡して止めてもらう、そのうえで市の担当課にも知らせる。早く動くほど被害は小さくすみます。

Net119 の登録者と家族が気をつけたいこと

Net119 の件は、ほかの漏洩とは事情が違います。登録しているのは、音声での通報が難しく、緊急のときにこの仕組みを頼りにしている人です。そのため、気をつけたいことも少し変わります。

1つ目は、登録を解除しないことです。市は、サービスは停止しておらず通常どおり利用できると発表しています。不安から登録を消してしまうと、火事や急病のときに通報できなくなります。気になることがあれば、まず消防指令課に相談してください。消防指令課の窓口には電話のほかに Fax の番号と、メールでの問い合わせの入り口も載っています。

2つ目は、メールで届く連絡の見分けです。Net119 の登録者は、ふだんから文字のやりとりで連絡を受けることが多いため、メールや SMS で届く偽の案内に触れる機会が多くなりがちです。消防や市を名乗るメールで、リンクを開かせたり、氏名や住所、パスワード、口座情報を入力させたりするものは、市が絶対に行わないよう呼びかけている内容です。

3つ目は、家族や支援者との共有です。登録者本人だけでなく、一緒に暮らす家族や、日ごろ連絡を手伝っている支援者にも、今回の件と「不審なメールのリンクは開かない」という約束を伝えておくと安心です。代わりに電話を受ける人が、本人確認と称して生年月日を答えてしまうことを防げます。

4つ目は、文字で相談したいときの窓口です。周南市の消防指令課のページには、電話(0834-29-0119)に加えて Fax(0834-29-8119)と、メールでの問い合わせの入り口が載っています。音声での電話が難しい人は、Fax かメールで問い合わせることができます。

被害が疑われるときの相談先

偽のメールで入力してしまった、身に覚えのない請求が来た、しつこい電話が続く、といったときは、市の担当課だけでなく、目的に合った相談先を使い分けると話が早く進みます。

お金の被害や契約のトラブルが心配なときは、消費者庁が案内している「消費者ホットライン」188 に電話します。消費者庁のページによると、188 にかけると、住んでいる地域の消費生活センターや消費生活相談窓口につないでもらえます。身に覚えのない請求、返金を装う連絡、解約を迫る電話などは、ここで相談できます。番号は覚えやすく「いやや」と読めるので、家族とも共有しておくとよいでしょう。詳しくは消費者庁の消費者ホットラインのページで確かめられます。

脅しのような電話や、なりすましによる犯罪の被害が心配なときは、警察の相談専用電話「#9110」があります。警察庁のサイトのトップでも、情報流出による被害の相談は「#9110」番へと案内しています。緊急のときは迷わず110番です。

カード番号や口座の情報を入力してしまったときは、カード会社や銀行に直接連絡して、利用の停止や再発行を頼みます。連絡先は、カードの裏面や通帳、公式サイトに載っている番号を使ってください。偽のメールや SMS に書かれた番号にかけてはいけません。

相談するときは、届いたメールや SMS を消さずに残しておき、日時、差出人、文面、入力してしまった内容を書き出しておくと、相談先が状況をつかみやすくなります。メールは転送せず、画面の写真を撮っておく形でもかまいません。

問い合わせ窓口

周南市の公式ページに載っている窓口は次のとおりです。

事案 担当 電話 Fax そのほか
ファンクラブメールマガジン 移住交流推進課 交流推進・ふるさと納税担当 0834-22-8238 0834-22-8428 メールでの問い合わせの入り口あり
Net119 緊急通報システム 消防指令課 指令1・2担当、指令管理担当 0834-29-0119 0834-29-8119 メールでの問い合わせの入り口あり

市役所の代表は電話 0834-22-8211 で、開庁時間は8時30分から17時15分まで(土・日曜日、祝日、年末年始を除く)と市のサイトに載っています。

委託先の窓口もあります。ブラストメールについては、ラクスの第2報が、お客さまからのお問い合わせ先として [email protected] を載せています。ただし、ここでいう「お客さま」は契約者のことで、メールマガジンの登録者は、まず市の移住交流推進課に問い合わせるのが筋です。アルカディアについては、同社の公式サイトのお知らせ(不正アクセスに伴う一連の対応について)から、随時更新している説明のページに進めます。

個人情報の扱いそのものについて相談したいときは、国の個人情報保護委員会の「個人情報保護法相談ダイヤル」(電話 03-6457-9849、受付 9時30分から17時30分、土日祝日と年末年始を除く)もあります。ただし、ここは法律の考え方についての相談窓口で、今回の件で自分の情報が含まれているかを調べてくれるところではありません。

在宅で仕事をする人が気をつけること

メールマガジンや緊急通報の登録は個人の用事ですが、在宅で仕事をしている人の場合、同じメールアドレスや電話番号を仕事の連絡にも使っていることがよくあります。そうした人は、取引先の情報を預かる立場として、もう一歩気をつけておきたいことがあります。

まず、仕事用と個人の用事のアドレスを分けているかどうかを見直します。今回のように、ふだん使いのアドレスが漏れた可能性があると、そのアドレスに届く取引先を装ったメールにも注意が要ります。請求書の差し替え、振込先の変更、ファイルの共有を求めるメールが急に届いたら、電話やチャットなど別の手段で取引先に確かめてから動くのが基本です。

次に、取引先から預かっているデータの扱いです。個人情報保護委員会の「漏えい等報告について」のページは、不正アクセスなど不正な目的で行われたおそれがある漏えいは、事業者が個人情報保護委員会への報告を求められる場合の1つだと説明しています。発覚したらまず速やかに報告し、不正な目的のおそれがある場合は発覚日から60日以内に詳しい報告をする、という流れです。詳しい条件は個人情報保護委員会の漏えい等報告のページで確かめられます。フリーランスや個人事業でも、取引先の顧客名簿などを預かっていれば、自分の端末やアカウントが乗っ取られたときに、この仕組みとかかわることがあります。自分の立場で何をすべきかは、契約や事情で変わるので、取引先や窓口で確かめてください。

最後に、乗っ取りを防ぐ基本の備えです。メール、クラウドストレージ、チャットツールのそれぞれで、パスワードを使い回していないか、2段階認証を設定しているかを確かめておきます。仕事の連絡に使うアカウントほど、乗っ取られたときに取引先まで被害が広がるので、優先して守りを固めておきたいところです。

自治体のメール配信サービスの事案から見えること

今回の周南市の件は、市が自分で作ったシステムではなく、外部のメール配信サービスが攻撃を受けたことで起きました。2026年10月には、ブラストメールとアルカディアのサービスを使っていた多くの自治体や会社が、同じ時期に発表を出しています。メールマガジン、防災メール、緊急通報といった仕組みの多くが外部のサービスで動いていることが、利用者の側からも見えるようになった形です。

登録者の側でできることは、どのサービスに登録しているかを把握しておくことです。自治体の防災メール、メールマガジン、子育てや観光の情報配信など、登録したまま忘れているものは意外と多くあります。今回の件をきっかけに、受け取っているメールを見返し、使っていない配信は公式の手続きで登録を解除しておくと、次に同じことが起きたときに確かめる範囲が狭くなります。ただし、Net119 のように命にかかわる仕組みは、解除せずに続けて使ってください。

フリーランスや在宅ワークの仲介に2004年から携わってきた運営者として見てきた限りでは、仕事を長く続けている人ほど、連絡に使うアドレスと、登録や購読に使うアドレスを分けています。登録用のアドレスに届いたメールは疑ってかかり、仕事用のアドレスに届く連絡は相手を確かめてから動く。この使い分けがあるだけで、今回のような漏洩が起きたときにも、取引先との信頼を守りやすくなります。

セキュリティの知識は、自分を守るだけでなく、仕事として生かすこともできます。情報漏洩への備えや、フィッシングへの注意喚起、社内の教育の支援などは、在宅で受けられる仕事としても広がっています。どのような仕事があるのかは、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、仕事の内容や求められる知識を紹介しています。今回のような事案を自分ごととして読み解けることは、こうした分野で仕事を探すときの土台にもなります。

よくある質問

Q. 周南市から漏洩のお知らせが届いていなくても対象の可能性はありますか?

あります。周南市の2つのお知らせには、2026年11月1日時点で、対象者に個別のメールや郵便で知らせるという記載がありません。周南市ファンクラブメールマガジンに登録していた人、消防本部の Net119 に利用登録していた人は、通知の有無にかかわらず、不審なメールや電話に気をつけてください。気になるときは市の公式サイトに載っている担当課の番号に問い合わせます。

Q. ファンクラブメールマガジンの件でパスワードやカード番号は漏れましたか?

市のページが挙げている項目は、氏名、住所、電話番号、メールアドレスで、ほかの項目が含まれないかは確認中とされています。パスワードやクレジットカード番号が含まれるという記載はありませんが、含まれないと明記されているわけでもありません。同じパスワードをほかのサービスで使い回している人は、念のため変えておくと安心です。

Q. Net119の登録は解除したほうがよいですか?

解除はしないでください。市は、Net119 のサービスは停止しておらず通常どおり利用できると発表しています。登録を消すと、火事や急病のときに通報できなくなるおそれがあります。不安がある場合は、周南市の消防指令課(電話 0834-29-0119、Fax 0834-29-8119)に相談してください。メールでの問い合わせの入り口も市のページに載っています。

Q. 周南市を名乗るお詫びのメールが届いたらどうすればよいですか?

本文のリンクや添付ファイルを開かず、返信もしないでください。市のページも、情報漏洩のおわびを装ったメールが届くことがあるとして、公式サイトに同じ内容が載っているかを照合するよう呼びかけています。補償や再登録の手続きを求める内容は、2026年11月1日時点で市の発表にありません。確かめたいときは、市役所の代表 0834-22-8211 か担当課に自分から電話します。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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