リピッテの予約システムでできることと、サロンの予約受付を選ぶときの比べ方

@SOHO編集部
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リピッテの予約システムでできることと、サロンの予約受付を選ぶときの比べ方

この記事のポイント

  • ✓リピッテはLINE公式アカウントを使ったサロン向けの予約システムです
  • ✓個人利用と店舗利用の料金の違い
  • ✓オプションとLINEのメッセージ通数の関係を公式情報で整理し

リピッテという名前を調べている人の多くは、サロンの予約をLINEで受けられるようにしたい、あるいは大手の予約サイトに払う掲載料を見直したいと考えている人です。独立したばかりのネイリストや美容師、少人数で営むエステサロンのオーナーから、「LINEで予約を受けるのは便利そうだけれど、結局いくらかかるのか分かりにくい」という声をよく聞きます。

結論から書くと、リピッテはLINE公式アカウントの中で予約を完結させたいサロンに向いた予約システムです。ひとりで営むなら月額1,980円(税別)の個人利用、スタッフが2名以上なら月額7,980円(税別)の店舗利用が基本で、これに初期費用と、使いたい機能のオプション料金が加わります。一方、お客さまの多くがLINEを使っていない、メールでのやり取りで足りている、まずは費用をかけずに試したいという場合は、ほかの予約システムと比べてから決めたほうが納得のいく選び方になります。この記事では、リピッテの公式サイトに書かれている内容をもとに、できることと料金の仕組みを整理し、サロンの予約受付を選ぶときに比べたい点を順番に説明します。

サロンの予約受付は「集客サイト頼み」から変わりつつある

サロンの予約の受け方は、ここ数年で大きく変わりました。以前は、大手の集客サイトに掲載して新規のお客さまを集め、予約もそのサイトで受けるという形が一般的でした。今は、集客サイトで知ってもらったお客さまに、2回目以降は自店のLINEや予約ページから予約してもらう形が広がっています。

背景には、いくつかの事情があります。1つは、掲載料の負担です。集客サイトの掲載料は、プランや地域によって幅がありますが、ひとりで営むサロンにとっては固定費の中で大きな割合を占めることが少なくありません。リピーターの予約にまで掲載の仕組みを使い続けると、すでに来てくれているお客さまのために費用を払い続けることになります。

もう1つは、お客さまの側の変化です。予約のために専用のアプリを入れたり、会員登録をしたりするのを面倒に感じる人が増えています。普段から使っているLINEの中で予約が済むなら、そのほうが手軽だと感じる人が多いのは自然なことです。

LINE公式アカウントそのものは、LINEヤフーが公開しているLINE公式アカウントの料金プランのページによると、月額固定費0円のコミュニケーションプランから始められ、無料で送れるメッセージは月200通です。月額5,000円(税別)のライトプランでは5,000通、月額15,000円(税別)のスタンダードプランでは30,000通まで送れます。お店のアカウントを無料で作り、お客さまに友だち追加してもらうところまでは費用がかかりません。ただし、LINE公式アカウントだけでは、空いている時間を見せて予約を自動で受け付けることはできません。この部分を補うのが、リピッテのような予約システムです。

リピッテとはどんな予約システムか

リピッテは、株式会社コネクター・ジャパンが提供している予約システムです。公式サイトでは、次のように説明されています。

LINE公式アカウント(旧LINE@)を利用した自動予約管理システムです。 さらに『LINEミニアプリ』にも対応しており、 お客様は面倒なログイン不要で、まるで専用アプリのように、LINEから簡単に予約が可能です。 出典: repittebeauty.cnctor.jp

つまり、お店のLINE公式アカウントに予約の機能を組み込み、お客さまがLINEの画面からメニュー、日時、担当スタッフを選んで予約できるようにする仕組みです。入った予約は自動で受け付けられ、店舗側は管理画面で確認します。

公式サイトでは、ヘアサロン、ネイルサロン、まつげサロン、エステサロンのほか、治療院、ジム、スクール、フォトスタジオ、レンタルスペース、ペットサロンなど、幅広い業種で使えると案内されています。サロンのオーナーや店長だけでなく、施術をするスタッフ個人やフリーランスの人も使えると書かれています。導入店舗数は17,000店舗を突破したと公式サイトに掲載されています。

リピッテでできること

公式サイトに掲載されている主な機能を、使う場面ごとに整理します。

お客さまの側でできること

お客さまは、お店のLINE公式アカウントを友だち追加し、LINEの画面から予約します。LINEミニアプリ版では、専用アプリのダウンロードやログインは要らず、メニュー、日時、スタッフを選ぶだけで予約が完了すると案内されています。予約完了やリマインドの通知は、LINEミニアプリの「サービスメッセージ」として届くため、LINE公式アカウントのメッセージ通数を使わずに送れると書かれています。

店舗の側でできること

管理画面では、LINEから入った予約の確認、電話で受けた予約の手入力、顧客情報の確認、メニューの設定、スタッフのシフト登録、配信するメッセージの設定ができます。なお、管理画面を使うためのパソコンやタブレットは、店舗で用意する必要があると公式サイトに明記されています。

注目機能として案内されているもの

公式サイトで「注目機能」として紹介されているのは、次のような機能です。

機能 内容
セグメント配信 性別や年齢で絞り込み、来店から何日後や誕生日当日に自動でメッセージを送る
仮予約機能 お客さまが3つの候補を出し、店舗側が都合のよい日時で確定させる
カルテ機能 施術内容を写真・動画・スケッチ付きで保存し、お客さまとも共有する
WEB予約機能 LINEを使わない人やホームページからの予約も受け付ける
会員機能 お客さまごとに予約回数や予約できるメニューを設定する
複数店舗予約機能 1つのLINE公式アカウントで複数店舗の予約を受け付ける
Zoom連携 ZoomのURLを自動で発行し、オンラインの予約を受け付ける
RemoteLOCK連携 暗証番号を自動で発行し、無人店舗の予約を受け付ける
Googleカレンダー連携 Googleカレンダーと予約を連携する

ここで注意したいのは、これらの多くが基本料金に含まれる機能ではなく、別料金のオプションとして提供されている点です。次の節で詳しく見ていきます。

リピッテの料金の仕組み

リピッテの料金は、「初期費用」「月額の利用料」「オプション」の3つで成り立っています。公式サイトの料金表は、すべて税別で表示されています。

初期費用と月額の利用料

項目 個人利用 店舗利用
対象 フリーランス・1名で運営している店舗 スタッフが2名以上いる店舗
予約の受け方 同じ時間帯に1予約のみ 予約受付の上限なし
月額の利用料 1,980円 7,980円
初期費用 9,800円 9,800円

初期費用については、公式サイトでSNSシェアキャンペーンが案内されており、条件を満たすと個人利用は初期費用が無料、店舗利用は半額になると書かれています。条件は、指定の画像とハッシュタグで投稿し、投稿画面のURLか画像を問い合わせの際に送ること、投稿を1か月以内に削除しないことなどです。決済後に申し出ても適用されないと明記されているので、使う場合は申し込みの前に手続きを済ませる必要があります。

オプションの料金

基本の利用料に加えて、必要な機能ごとにオプションを付ける仕組みです。主なオプションの月額は次のとおりです(税別)。

オプション 個人利用 店舗利用
チャット機能 1,000円 2,000円
セグメント配信 2,000円 4,000円
WEB予約機能 2,000円 4,000円
大手予約サイト連携 1,000円 2,000円
外部システム連携 1,000円 2,000円
カルテ機能 1,000円 2,000円
Zoom連携 1,000円 2,000円
スマートロック連携 1,000円 2,000円
メンバーズカード機能 4,000円 4,000円

大手予約サイト連携は、ホットペッパービューティーと予約枠を自動で調整し、ダブルブッキングを防ぐ機能と案内されています。外部システム連携で連携できるのは、ビューティメリット、サロンアンサー、サロンコネクト、Googleカレンダーと書かれています。このほか、ホームページの制作(月額8,000円から)や、販促物のデザイン(月額5,000円で2つまで)といったサービスもあります。

実際の月額を試算する

ひとりで営むネイルサロンが、LINEを使わないお客さまの予約も受けたいのでWEB予約機能を付け、施術の記録を残すためにカルテ機能を付けた場合、月額は1,980円+2,000円+1,000円で4,980円(税別)になります。スタッフが3名のサロンが同じオプションを付けると、7,980円+4,000円+2,000円で13,980円(税別)です。

このように、リピッテは「基本料金は安く、必要な機能を選んで加える」形の料金です。オプションを多く付けると、基本料金の何倍にもなることがあるので、申し込む前に「本当に必要な機能はどれか」を書き出しておくことをおすすめします。

個人利用と店舗利用、どちらを選ぶか

個人利用と店舗利用の大きな違いは、料金だけでなく、予約の受け方にあります。個人利用は「同じ時間帯に1予約のみ」と書かれており、同じ時間に2人のお客さまの予約を受けることはできません。

ここで、よくある勘違いがあります。「自分ひとりで施術しているから、個人利用で足りる」と考えがちですが、たとえばアシスタントがいて、オーナーがカットをしている間にアシスタントがシャンプーやヘッドスパを担当する、という営業をしている場合は、同じ時間帯に2つの予約が入ることがあります。この場合は、施術者が実質的に2人いるので、店舗利用を検討する必要があります。

逆に、レンタルスペースを時間で借りて施術しているひとりサロンや、出張で施術する人は、同じ時間に2つの予約を受けることはまずないので、個人利用で十分です。

迷ったときは、過去1か月の予約表を見返して、同じ時間に2つ以上の予約が入っていた日があったかを数えてみてください。1日もなければ個人利用、毎週のようにあるなら店舗利用が目安です。

リピッテについてよくある3つの勘違い

予約システムを選ぶ相談の中で、繰り返し出てくる勘違いがあります。リピッテに限らず、LINEで予約を受ける仕組み全般に当てはまる話なので、申し込む前に確かめておくと失敗を避けられます。

勘違い1:LINE公式アカウントがあれば予約は自動になる

LINE公式アカウントを作っただけでは、予約は自動になりません。お客さまからのメッセージに手で返信し、手帳や紙の予約表に書き込む、という運用になります。営業時間中は施術で手が離せないので、返信が夜にまとまり、その間に別のお店に予約されてしまうこともあります。空き時間をお客さまに見せて、その場で予約を確定させるには、リピッテのような予約システムを組み合わせる必要があります。

勘違い2:月額の利用料だけで済む

料金の仕組みの節で見たとおり、リピッテの基本料金に含まれない機能が多くあります。特に、LINEを使わないお客さまの予約を受けるWEB予約機能や、施術の記録を残すカルテ機能は、多くのサロンで必要になる機能です。基本料金だけを見て「月額1,980円で予約システムが使える」と考えると、実際の請求額との差に驚くことがあります。

勘違い3:予約システムを入れれば新しいお客さまが増える

予約システムは、すでにお店を知っているお客さまの予約を受けやすくする道具です。新しいお客さまを連れてくる集客の機能は、基本的に持っていません。リピッテの公式サイトでも、リピーターの囲い込みや来店頻度の向上が主な効果として紹介されています。新規のお客さまを集めるには、集客サイト、SNS、Googleマップの情報の整備など、別の手立てが必要です。

LINEで予約を受けるときに確かめたいこと

LINEで予約を受ける仕組みは便利ですが、使う前に確かめておきたい点があります。

1つ目は、メッセージの通数です。予約完了やリマインドの通知は、LINEミニアプリ版ではサービスメッセージとして送れると案内されていますが、キャンペーンのお知らせなど、お店から一斉に送るメッセージは、LINE公式アカウントの通数に数えられます。友だちが300人いるお店が月に1回お知らせを送るだけで、コミュニケーションプランの無料の通数(月200通)を超えます。一斉配信を活用したいなら、LINE公式アカウントの有料プランの費用も合わせて見積もる必要があります。

2つ目は、LINEを使っていないお客さまへの対応です。年配のお客さまや、仕事用と私用でLINEを分けている人の中には、お店のLINEを友だち追加したくないという人もいます。そうしたお客さまのために、電話やWEBの予約の受け口を残しておくかどうかを決めておきます。

3つ目は、顧客情報の扱いです。予約システムには、お客さまの名前、連絡先、来店の履歴、場合によっては施術の写真が保存されます。どこにどのように保存され、解約したときにデータを書き出せるかは、申し込みの前に利用規約や問い合わせで確かめておくべき点です。個人の情報を扱う以上、お客さまに利用目的をどう伝えるかも、お店の側で決めておく必要があります。

サロンの予約受付を選ぶときに比べたい7つの点

リピッテを含めて、サロンの予約受付の仕組みを比べるときは、次の7つの点を同じ表に並べると判断しやすくなります。

比べる点 確かめること
予約の受け口 LINE、WEB、電話のどれで受けるか。お客さまの層に合っているか
料金の総額 初期費用、月額、必要なオプションを合計した金額。税込か税別か
予約件数やスタッフの上限 月の予約件数、スタッフの人数、同じ時間帯の予約数に上限があるか
通知の手段 予約完了やリマインドがLINEで届くか、メールで届くか
顧客管理 来店履歴、カルテ、メモをどこまで残せるか
乗り換えのしやすさ 今の顧客データを取り込めるか。解約時に書き出せるか
サポート 電話で相談できるか。導入時の設定を手伝ってもらえるか

特に見落としやすいのが、料金の表示が税込か税別かという点です。リピッテの料金は税別で表示されていますが、税込で表示している予約システムもあります。比べるときは、どちらかにそろえてから並べてください。

サポートについては、リピッテは公式サイトで、メールとLINEのチャットに加えて電話でも問い合わせに対応すると案内しています。導入前にオンラインでサポートの打ち合わせを受けられることや、最大1か月間無料で操作を試せることも書かれています。機械の操作に不安がある人にとっては、心強い点です。

業態ごとの向き不向き

予約システムの向き不向きは、業態によって大きく変わります。

お客さまの多くがLINEを日常的に使っていて、来店の間隔が1か月から2か月ほどのヘアサロンやネイルサロン、まつげサロンは、LINEで予約を受ける仕組みと相性が良い業態です。次回の来店時期にお知らせを送ると、予約につながりやすくなります。

一方、占い、コーチング、カウンセリング、ヨガの教室、個人で教える講座などは、お客さまとのやり取りがメール中心のことも多く、必ずしもLINEで予約を受ける必要はありません。オンラインでの面談が中心なら、予約と同時にオンライン会議のURLを送れるかどうかのほうが大切になります。

施術の前に決済を済ませたい業態や、キャンセル料を確実に受け取りたい業態では、事前決済に対応しているかどうかが選ぶ基準になります。予約システムによって、決済の機能があるもの、ないもの、上位のプランだけのものがあるので、必要なら最初に確かめておきます。

集客サイトと自店の予約受付を組み合わせる考え方

予約システムを入れるときに、集客サイトをやめるかどうかで迷う人も多いはずです。ここは「どちらか一方」と考えず、役割を分けて組み合わせると判断しやすくなります。

集客サイトの役割は、まだお店を知らない人に見つけてもらうことです。地域や駅名、メニューで探している人に表示されるので、開業したばかりのお店や、新しいお客さまを継続的に迎えたいお店には、今も大きな意味があります。

自店の予約受付の役割は、一度来てくれたお客さまに、次も迷わず予約してもらうことです。LINEや自店の予約ページから予約してもらえれば、お客さまとの連絡もお店が直接持てます。

組み合わせるときは、集客サイトから来た初回のお客さまに、施術後に自店の予約方法を案内する流れを作ります。ただし、集客サイトによっては、掲載の規約でお客さまの誘導の方法に決まりがある場合もあります。案内の仕方は、契約しているサイトの規約を読んでから決めてください。規約に反すると掲載を止められることもあるので、ここは慎重に確かめる価値があります。

リピッテでは、ホットペッパービューティーと予約枠を自動で調整する連携がオプションで用意されているので、両方で予約を受けながらダブルブッキングを防ぎたいお店は、この機能の有無も比べる点に加えるとよいでしょう。

乗り換えるときに気をつけること

すでに別の予約システムや集客サイトで予約を受けているお店が乗り換えるときは、次の順番で進めると混乱が少なくなります。

まず、今の仕組みから顧客データを書き出せるかを確かめます。書き出せない場合は、来店の多いお客さまから手で登録していくことになります。

次に、切り替え日を決めて、その日以降の予約を新しい仕組みで受けるようにします。切り替え日より前に入っている予約は、元の仕組みで管理を続けます。両方で同じ枠を受け付けるとダブルブッキングが起きるので、切り替え日の前後は特に注意が必要です。

そして、お客さまへの案内です。店頭でのQRコードの掲示、施術後の声かけ、これまでの連絡手段でのお知らせなどを組み合わせて、新しい予約の方法を伝えます。案内を1回で済ませようとせず、2か月ほどかけて少しずつ移ってもらうつもりで進めると、取りこぼしが少なくなります。

最後に、前の仕組みの解約です。契約の更新日や解約の申し出の期限は、サービスごとに違います。解約の時期を誤ると、使わない月の料金を払うことになるので、契約書や利用規約で確かめておきます。

予約を受ける前に決めておくお店のルール

予約システムを入れると、お客さまは24時間いつでも予約できるようになります。便利になる反面、これまで電話やメッセージのやり取りの中で柔軟に決めていたことを、あらかじめルールとして決めておく必要が出てきます。ここを決めずに始めると、「前日の夜遅くに翌朝の予約が入っていた」「無断で来なかったお客さまにどう対応するか決まっていない」といった困りごとが起きます。

予約を受け付ける締め切り

当日の何時間前まで予約を受けるかを決めます。準備に時間のかかる施術や、材料を取り寄せる必要があるメニューは、前日までの受付にしておくと安心です。多くの予約システムでは、受付の締め切りを設定できます。

予約を受け付ける期間

何日先まで予約を受け付けるかも決めておきます。3か月先まで受け付けると、先の予定が立てやすいお客さまには喜ばれますが、シフトや休みの予定が決まっていない時期に予約が入ると、後から調整が必要になります。シフトが確定している範囲までにしておくのが無理のないやり方です。

キャンセルと変更の決まり

キャンセルや日時の変更を何日前まで受け付けるか、それを過ぎた場合にキャンセル料をいただくかを決めます。キャンセル料を設ける場合は、予約の時点でお客さまに分かるように表示しておくことが大切です。後から伝えると、お客さまとの間で行き違いが起きやすくなります。金額や請求の方法は、業態や地域の慣習でも変わるので、同じ業種の人の例を参考にしながら、無理のない範囲で決めてください。

予約の確認が取れないときの扱い

リマインドの通知に返信がない、連絡が取れないといった場合に、予約をどう扱うかも決めておきます。「前日の何時までに確認が取れなければ、こちらから電話する」のように、手順を決めておけば迷いません。

こうしたルールは、予約のページやLINEのプロフィール、お店のホームページなど、お客さまが予約の前に目にする場所に書いておきます。ルールを明文化しておくと、お客さまにとっても安心材料になり、お店の側も一人ひとりに説明する手間が省けます。業務委託で仕事を受けるときに、口約束ではなく条件を書面に残しておくのと同じで、あらかじめ決めて見える形にしておくことが、後のもめごとを防ぐいちばんの方法です。

導入した最初の1か月でやること

予約システムは、申し込んだ日から完璧に回るものではありません。最初の1か月で次のことを済ませておくと、その後の運用が安定します。

1週目は、メニューとスタッフ、営業時間の登録です。メニューの名前は、お客さまが見て分かる言葉にします。店内で使っている略称のままだと、初めてのお客さまが選べません。所要時間は、施術の時間だけでなく、片付けや準備の時間も含めて設定しておくと、予約が詰まりすぎることを防げます。

2週目は、テストの予約です。自分のスマートフォンや家族のスマートフォンから、実際に予約、変更、キャンセルを試します。通知がいつ、どんな文面で届くかも確かめます。文面に誤字や分かりにくい表現があれば、この段階で直しておきます。

3週目は、お客さまへの案内を始めます。来店したお客さまに、次回からの予約方法を伝え、その場で友だち追加や予約ページのブックマークをしてもらいます。

4週目は、振り返りです。新しい仕組みで入った予約の数、電話やメッセージでの予約の数、お客さまからの問い合わせの内容を見直し、分かりにくかった点を直します。オプションの機能が本当に必要だったかも、この時点で見直すと、無駄な費用を抑えられます。

無料から試せる選択肢

LINEでの予約にこだわらず、まずは費用をかけずに自店の予約ページを持ちたいという場合は、無料から始められる予約システムを試してみる方法もあります。

この条件で探すときの候補の1つに、小さなお店向けの予約システムのRizaflowがあります。公式の料金ページによると、フリープランは初期費用・月額ともに無料で、予約は月50件まで、スタッフ1名まで使えます。予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・リマインダー・御礼の自動メール、お客さま自身が変更や取り消しをできるキャンセルURL、会員マイページ、顧客管理までフリープランに含まれています。予約が増えてきたら、ライトプラン(月額3,300円・税込、予約は月300件まで)、スタッフ指名とシフト管理が加わるスタンダードプラン(月額7,700円・税込、予約は月1,000件・スタッフ10名まで)へと上げられます。予約件数が上限を超えても予約は止まらず、100件ごとに1,100円(税込)の追加で使い続けられると書かれています。初期費用と解約金はなく、今使っているシステムから書き出した顧客のCSVを取り込めます。通知はメールで届く仕組みで、LINEの中で予約を完結させる機能は公式ページに案内されていないため、LINEでの予約を重視するサロンにはリピッテのほうが合っています。料金と機能の詳細はRizaflowの料金と機能で確かめられます。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

どの予約システムを選ぶにしても、無料の期間や無料のプランで、実際にお客さまの立場から予約してみることをおすすめします。予約の画面がスマートフォンで分かりやすいか、確認のメッセージがすぐに届くかは、説明を読むだけでは分かりません。家族や知人にも試してもらい、迷った箇所がないかを聞いておくと、公開してからの問い合わせが減ります。

個人で営む人ほど、道具の費用と手間を同じ表で見る

最後に、在宅ワークとフリーランスの市場を20年見てきた運営者の視点から、予約システム選びについての観察を書いておきます。

ひとりで仕事を受ける人ほど、道具の月額の費用には敏感ですが、自分の時間にかかる費用は見落としがちです。予約の返信に毎日30分かかっているなら、1か月で15時間ほどになります。その時間を施術や学びに使えれば、月額数千円の予約システムは十分に元が取れることもあります。逆に、予約が月に10件ほどなら、高機能な仕組みよりも、無料のプランや手での返信のほうが合っていることもあります。

また、長く続いているお店ほど、お客さまとの直接のつながりを大切にしています。集客サイトは新しい出会いの入り口として役立ちますが、2回目以降の予約を自店で受けられるようになると、掲載料に左右されにくい経営になります。仕事の受け方でも同じで、仲介を通さずに手数料0%で直接取引できる関係を育てた人ほど、手取りが厚く、値付けの判断も自分でできるようになっています。

サロンの予約や業務のデジタル化を手伝う仕事も広がっています。店舗に予約システムやLINEの運用を提案し、設定まで支援する仕事は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介している業務活用支援の一部として求められることがあります。集客の設計やSNSの運用まで含めた仕事は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で仕事の種類と求められるスキルをまとめています。

予約システムそのものを作る側に回りたい人は、アプリケーション開発のお仕事で仕事の流れを、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で報酬の目安を確かめられます。店舗の経営を数字で支える助言の仕事に興味があるなら、中小企業診断士の資格ガイドで、試験の内容と仕事への活かし方を解説しています。

予約の受け方は、お店の働き方そのものを形づくります。今の予約の数、お客さまの層、自分が使える時間を書き出してから選べば、費用をかけすぎず、手間も減らせる仕組みにたどり着けます。

よくある質問

Q. リピッテの料金は月額1,980円だけで済みますか?

個人利用の基本料金は月額1,980円(税別)ですが、これとは別に初期費用9,800円(税別)がかかります。WEB予約機能やカルテ機能などは別料金のオプションで、付けた分だけ月額が上がります。公式サイトのキャンペーンで初期費用が無料や半額になる場合もあるので、申し込む前に条件を確かめてください。

Q. リピッテの個人利用と店舗利用の違いは何ですか?

個人利用はフリーランスや1名で営む店舗向けで、同じ時間帯に1つの予約しか受けられません。店舗利用はスタッフが2名以上の店舗向けで、予約受付の上限がありません。アシスタントと並行して施術するなど、同じ時間に2つの予約が入る営業をしているなら店舗利用が目安です。

Q. LINEを使っていないお客さまの予約はどうなりますか?

リピッテにはLINEを使わない人やホームページから予約を受けるWEB予約機能がありますが、別料金のオプションです。付けない場合は、電話などで受けた予約を管理画面に手で入力する運用になります。お客さまの層に合わせて、受け口をいくつ用意するかを決めておくと安心です。

Q. 予約システムを乗り換えるときに注意することは何ですか?

今の仕組みから顧客データを書き出せるか、切り替え日の前後でダブルブッキングが起きないか、前の契約の解約期限はいつかの3点を確かめます。お客さまへの案内は1回で済ませず、2か月ほどかけて少しずつ移ってもらうつもりで進めると取りこぼしが少なくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月4日最終更新:2026年10月12日
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