ピラティススタジオの予約システムを選ぶときに比べたい機能と運用


この記事のポイント
- ✓ピラティススタジオの予約システムを選ぶときに比べたい機能を
- ✓インストラクターのシフトの順に整理しました
- ✓主なサービスの料金の比べ方
ピラティススタジオの予約システムを探している人は、「LINEや電話で受けている予約を、そろそろ仕組みに任せたい」「無断キャンセルで空いたマシンの枠をどうにかしたい」という段階にいることが多いはずです。予約システムを入れれば、お客さまが自分で空き枠を選んで予約し、スタジオの側はレッスンに集中できます。
ただ、ピラティスの予約は、美容院や整体の予約とは少し形が違います。マシンの台数で定員が決まるグループレッスン、インストラクターと1対1のパーソナルレッスン、入会前の体験レッスンが混在し、回数券や月謝で通うお客さまも多くいます。この記事では、スタジオの予約の形を整理したうえで、予約システムを選ぶときに比べたい機能、主なサービスの料金の比べ方、キャンセルの決まりの作り方まで、順に説明します。料金は2026年10月時点で各社の公式ページを確かめた金額です。
ピラティススタジオで予約システムが必要になる場面
開業したばかりの小さなスタジオでは、LINEやメッセージで予約を受け、手帳や表計算のソフトで管理していることがよくあります。お客さまが少ないうちはそれで回りますが、ある程度の人数になると、次のような問題が出てきます。
・レッスン中にメッセージが届き、返信が遅れて予約を取りこぼす
・キャンセルの連絡が直前に来て、空いた枠を埋められない
・回数券の残りの回数を、毎回手で数えて確かめている
・複数のインストラクターの予定と、マシンの空きを照らし合わせる作業が増える
予約システムの会社の解説でも、電話の予約で接客が中断される問題が導入のきっかけとして挙げられています。
例えば、電話での予約受付の対応のために接客が中断してしまう、といったご経験はありませんか?「Airリザーブ」を導入いただくと、ネット上で自動的に予約受付できるため、業務負荷の大幅な軽減につながります。従来の電話予約や直接の予約もまとめて一元管理できるため、正確かつ効率的な店舗運営にお役立ていただけます。 出典: airregi.jp
ピラティスのレッスンは、お客さまの体に触れて姿勢を直したり、マシンの調整を手伝ったりと、インストラクターの手が離せない時間が長い仕事です。予約の受付と管理を仕組みに任せることで、レッスンの質そのものに時間を使えるようになります。
スタジオの予約の形を3つに分けて考える
予約システムを比べる前に、自分のスタジオの予約がどんな形をしているかを整理しておきましょう。ピラティススタジオの予約は、おおむね次の3つに分けられます。
| 予約の形 | 特徴 | 予約システムに求められること |
|---|---|---|
| グループレッスン | 決まった時間に複数人が参加。マシンの台数や部屋の広さで定員が決まる | 定員の管理、キャンセル待ち |
| パーソナルレッスン | インストラクターと1対1。時間を選んで予約 | インストラクターの指名、シフトの管理 |
| 体験レッスン | 入会前の1回。初めての人が多い | 事前の質問、案内の文章、入会への導線 |
グループレッスンが中心のスタジオでは、「何人まで予約できるか」の管理が予約システムの中心になります。パーソナルレッスンが中心のスタジオでは、インストラクターごとの空き時間をどう見せるかが大切です。両方を扱うスタジオでは、1つのシステムで両方の形に対応できるかを確かめる必要があります。
体験レッスンは、予約の数としては少なくても、スタジオの売上を左右する入口です。初めての人が迷わずに予約できるか、当日の持ち物や服装が伝わるかで、来店してからの印象が変わります。
マシンの台数と定員の考え方
リフォーマーなどのマシンを使うグループレッスンでは、定員はマシンの台数で決まります。マシンが4台なら、1つのレッスンの定員は4人です。予約システムでは、レッスンごとに定員を決めて、定員に達したら予約を締め切る設定が基本になります。
ここで気をつけたいのは、同じ時間に別のレッスンを並行して開くスタジオの場合です。たとえば、マシンが6台あるスタジオで、同じ時間にマシンを使うグループレッスン(4台)とパーソナルレッスン(1台)を開くと、残りは1台です。予約システムがマシンを共有の資源として管理できないと、レッスンごとの定員は守られていても、マシンの合計が足りなくなることがあります。
マシンの数で枠を管理する機能が予約システムに無い場合は、レッスンの時間割を作る段階で、同じ時間に使うマシンの合計が台数を超えないように組み、レッスンごとの定員を決めておくのが現実的です。
定員を決めるときは、マシンの台数だけでなく、インストラクター1人が目を配れる人数も考えます。初心者向けのクラスは定員を少なめに、経験者向けのクラスは台数いっぱいまで、といった分け方をしているスタジオも多くあります。
マシンの点検や修理で一時的に使えない台数が出たときの扱いも、先に決めておきます。予約システムでレッスンの定員を一時的に減らせるか、すでに予約している人に連絡する手段があるかを確かめておくと、当日になって「マシンが足りない」という事態を避けられます。
予約システムで確かめたい機能
ピラティススタジオで予約システムを選ぶときに、確かめておきたい機能を整理します。
キャンセル待ち
定員に達したレッスンに、キャンセル待ちとして登録できる機能です。キャンセルが出たときに待っている人へ知らせる仕組みがあれば、空いた枠が埋まりやすくなります。たとえば Airリザーブの公式ページでは、定員数を超える予約に対してキャンセル待ちの受付ができると案内されています。人気の時間帯がすぐに埋まるスタジオでは、優先して確かめたい機能です。
回数券と月謝
ピラティススタジオでは、回数券や月額の定額で通うお客さまが多くいます。予約のたびに回数券の残りを自動で減らせるか、月謝の会員だけが予約できる枠を作れるかを確かめます。この機能がないと、予約システムとは別に、回数券の管理を手で続けることになります。
事前決済
予約のときにクレジットカードで支払いを済ませてもらう機能です。無断キャンセルの対策になるほか、当日の会計の手間も減ります。ただし、決済には手数料がかかるので、料金と合わせて確かめておきます。
インストラクターの指名とシフト
インストラクターが複数いるスタジオでは、インストラクターごとの出勤日と時間を登録し、その範囲でだけ予約を受けられるかが大切です。パーソナルレッスンでは、お客さまがインストラクターを指名できるかも確かめます。
リマインドとキャンセルの締め切り
レッスンの前日に自動でお知らせを送る機能と、キャンセルを受け付ける締め切りを設定する機能です。締め切りを過ぎたキャンセルをどう扱うかは、スタジオの決まりと合わせて設定します。
予約時の質問
体験レッスンでは、けがや持病の有無、ピラティスの経験などを事前に聞いておきたいことがあります。予約フォームに質問の項目を加えられるかを確かめます。
主なサービスの料金の比べ方
予約システムの料金は、月額の固定料金に加えて、予約の件数の上限、決済の手数料、契約の期間によって実際の負担が変わります。ここでは、ヨガやピラティスの教室向けの案内を出している2つのサービスの公式の料金を例に、比べ方を見ていきます。
Airリザーブの料金(税込)は次のとおりです。
| プラン | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| フリー | 0円 | 予約管理、顧客管理、オンライン決済、予約確認メール |
| ベーシック | 5,500円 | 予約項目のカスタマイズ、予約リマインドメール、Googleカレンダー連携 |
| スタンダード | 11,000円 | 予約時アンケート、予約情報のCSVダウンロード、予約確認メールのカスタマイズ |
| プレミアム | 問い合わせ | 固定IPのアクセス制限、役割ごとの権限管理 |
公式サイトでは、予約が何件入っても月額費用は変わらないと案内されています。オンライン決済の手数料率は3.24%です。
STORES 予約の料金(税込、年間契約の場合の1か月あたり)は次のとおりです。
| プラン | 月額 | 1か月の予約件数 |
|---|---|---|
| フリー | 0円 | 50件 |
| スモール | 9,790円 | 200件 |
| チーム | 19,690円 | 300件 |
| ビジネス | 28,600円 | 2,000件 |
| エンタープライズ | 66,000円 | 5,000件 |
STORES 予約は、年間契約より短い複数月の契約では月額が上がり、スモールで12,980円、チームで22,880円などになります。有料プランは最短3か月以上からの契約で、予約件数が上限を超える場合は50件ごとに1,078円(税込)で受付数を追加できると案内されています。予約時のクレジットカード決済の手数料は、フリープランで5.2%から、別料金のスタンダードプランに加入した場合は3.3%からです。ヨガやピラティスの教室向けの案内では、月謝の機能や回数券の機能があると紹介されています。
料金を比べるときに見落としやすい点
料金表を見比べるときに、見落としやすい点が3つあります。
1つ目は、予約の件数の数え方です。件数に上限があるサービスでは、1か月にいくつの予約が入るかで、必要なプランが決まります。グループレッスンの場合、1つのレッスンに4人が予約すれば4件と数えるのが一般的です。1日に4レッスン、各4人、月に25日営業するスタジオなら、1か月で400件ほどになります。この件数が、検討しているプランの上限に収まるかを確かめておきます。
2つ目は、決済の手数料です。事前決済を使う場合、売上に対して数%の手数料がかかります。1か月の売上が50万円のスタジオで手数料率が3%台なら、手数料だけで月に1万5千円以上になります。月額料金が安くても、手数料率が高いと合計の負担は大きくなります。
3つ目は、契約の期間と途中の解約です。年間契約を前提に安い料金が設定されているサービスでは、途中で解約すると残りの期間の料金がどうなるかを確かめておく必要があります。最低の契約期間が決まっているサービスもあります。
比べるときは、「月額料金+予約件数の追加料金+決済の手数料」を、自分のスタジオの1か月の予約件数と売上で計算して、合計で比べるのが確実です。
キャンセルの決まりの作り方と、予約ページへの書き方
マシンの台数が限られたピラティススタジオでは、直前のキャンセルや無断キャンセルが売上に直結します。予約システムの設定と合わせて、キャンセルの決まりを作っておきましょう。
決めておきたいのは次の4点です。
・何時間前(または前日の何時)までなら、料金がかからずにキャンセルできるか
・締め切りを過ぎたキャンセルや無断キャンセルの場合、回数券の1回分を消化するのか、キャンセル料を受け取るのか
・体調不良や天候など、やむを得ない事情の場合の扱い
・キャンセル待ちの人への繰り上げの連絡を、いつまで行うか
決まりを作ったら、予約ページと予約確認のメールの両方に、同じ文言で書いておきます。予約の前に読める場所に書かれていないと、キャンセル料を受け取るときにトラブルになりやすくなります。入会のときに書面で渡す規約にも、同じ内容を入れておくと安心です。
文言は短く、具体的に書くのがコツです。「前日の20時までにキャンセルしてください。それ以降のキャンセルと無断キャンセルは、回数券を1回分消化します」のように、締め切りと扱いを1文ずつで書くと、読み違いが起きにくくなります。
体験レッスンの予約を受けるときの工夫
体験レッスンの予約は、通常のレッスンの予約と分けて考えると運用しやすくなります。
まず、体験レッスン専用のメニューを作ります。通常のレッスンの一覧の中に体験の枠を混ぜると、初めての人がどれを選べばよいか迷います。予約ページの最初に「初めての方はこちら」として、体験レッスンだけを選べる入口を用意しておくと、迷う人が減ります。
次に、予約フォームで聞く項目を絞ります。体験レッスンでは、けがや持病の有無、妊娠の有無、運動の経験などを聞いておきたいスタジオが多いはずです。ただ、項目が多すぎると予約の途中で離れる人が増えます。予約の時点では最低限の項目にとどめ、詳しい内容は来店したときに書いてもらう形にすると、予約の完了率が上がります。健康に関する情報は扱いに注意が必要な情報なので、何のために聞くのかを予約フォームに書き添えておきましょう。
最後に、体験の後の流れを決めておきます。体験レッスンが終わったあと、入会の案内をどう伝えるか、回数券や月謝の申し込みをどこで受けるかを決めておくと、せっかくの体験が入会につながりやすくなります。
予約ページの文章で見落としやすいこと
予約システムの機能に目が向きがちですが、お客さまが実際に読むのは予約ページの文章です。文章の作りで予約の完了率は大きく変わります。編集の視点から見て、見落とされやすい点を挙げておきます。
1つ目は、レッスン名の分かりやすさです。「マットベーシック」「リフォーマーレベル1」のような名前だけでは、初めての人には違いが分かりません。名前の下に「マシンを使わない、初めての方向けの60分」のように、内容を1文で説明しておくと迷われにくくなります。
2つ目は、当日の持ち物と服装です。動きやすい服装、靴下の有無、タオルや飲み物など、当日に必要なものを予約ページと確認メールの両方に書いておきます。
3つ目は、場所の案内です。ビルの何階か、入口はどこか、駐車場や駐輪場はあるかを書いておくと、当日の問い合わせが減ります。
4つ目は、情報を削ぎ落とすことです。スタジオの思いや理念を長く書きたくなりますが、予約ページで読み手が知りたいのは、日時、料金、内容、持ち物、キャンセルの決まりの5つです。それ以外の情報は、スタジオの紹介ページに分けておくと、予約ページがすっきりします。
インストラクターのシフトと時間割の組み方
複数のインストラクターがいるスタジオでは、予約システムに登録する前に、時間割とシフトの組み方を決めておくと、設定の手戻りが減ります。
時間割は、まず固定のレッスンから決めます。毎週同じ曜日と時間に開くグループレッスンを並べ、それぞれに担当のインストラクターを割り当てます。そのうえで、空いている時間をパーソナルレッスンや体験レッスンに充てる、という順番で組むと、マシンや部屋の使い方が重なりにくくなります。
シフトは、インストラクターごとに「レッスンを担当できる時間」を登録します。予約システムによっては、シフトの範囲でだけパーソナルレッスンの予約を受け付けられるので、インストラクターの休みの日に予約が入る心配がなくなります。インストラクター本人が自分のシフトを入力できる仕組みがあると、オーナーが毎月の予定を集めて入力する手間も省けます。
時間割を組むときは、レッスンとレッスンの間に準備と片付けの時間を確保しておきます。マシンの拭き取りや、スプリングの調整、次のお客さまの受付にかかる時間を見込んでおかないと、レッスンが少しずつ後ろにずれていきます。15分程度の間を空けているスタジオが多いのは、このためです。
季節によってお客さまの来やすい時間帯は変わります。予約システムで時間帯ごとの予約の入り方を見て、3か月に1回ほど時間割を見直すと、空きの多い枠を減らせます。
お客さまの情報をどこまで管理するか
予約システムの多くには、お客さまの名前や連絡先、来店の履歴をまとめて管理する機能があります。ピラティススタジオでは、これに加えて、体の状態やレッスンで気をつけていることを記録しておきたい場面もあるでしょう。
記録しておくと便利なのは、次のような情報です。
・初めて来店した日と、最後に来店した日
・受けたレッスンの種類と回数
・回数券や月謝の契約の内容と、残りの回数
・インストラクターが共有しておきたい注意点
ただし、けがや持病、妊娠などの健康に関する情報は、扱いに特に配慮が必要な情報です。記録する場合は、何のために使うのかをお客さまに伝え、同意を得たうえで、必要な範囲にとどめます。予約システムで、その情報を見られるスタッフを限定できるかも確かめておきましょう。
来店の履歴が分かると、しばらく来ていないお客さまに声をかけるきっかけにもなります。最後の来店から1か月以上たったお客さまに、新しいクラスの案内を送るといった使い方です。案内を送る場合は、メールを受け取ることに同意しているかを確かめてから送ります。
LINEでの受付と予約システムを併用するとき
すでにLINEでお客さまとやり取りしているスタジオでは、予約システムを入れたあとも、LINEを完全にやめるのは現実的ではないことが多いでしょう。LINEは、お知らせや質問への返信の窓口として残し、予約そのものは予約システムで受ける形に分けると、運用が整理されます。
具体的には、LINEのプロフィールや自動の返信に予約ページのURLを載せ、「ご予約はこちらから」と案内します。LINEで予約の依頼が来た場合も、スタッフが予約システムに登録するか、予約ページの案内を返すかを決めておきます。LINEのメッセージと予約システムの両方に予約の情報が分かれて残ると、二重予約や記入漏れの原因になります。
キャンセルの連絡も同じです。LINEでキャンセルの連絡が来たら、すぐに予約システムで取り消しの操作をする決まりにしておくと、キャンセル待ちの人に枠が回るのが早くなります。
予約システムとLINEをつなぐ機能を持つサービスもありますが、料金や設定の手間はサービスによって違います。まずは手作業での併用から始め、手間が大きくなってきたら、つなぐ仕組みを検討する順番で十分です。
入れたあとに見ておきたい数字
予約システムを入れたら、毎月いくつかの数字を見ておくと、スタジオの運営の改善点が見つかります。
1つ目は、レッスンごとの予約の埋まり方です。定員に対して何人が予約したかの割合を、レッスンごとに見ます。いつも満席のレッスンは枠を増やす候補、いつも空きが多いレッスンは時間や内容を見直す候補になります。
2つ目は、キャンセルと無断キャンセルの割合です。リマインドのメールやキャンセルの決まりを変えた前後で比べると、効果が分かります。
3つ目は、体験レッスンから入会した人の割合です。体験の予約が多くても入会が少ない場合は、体験の後の案内の仕方を見直す合図です。
4つ目は、回数券の消化の状況です。有効期限が近いのに回数が多く残っているお客さまがいれば、声をかけて来店を促すきっかけになります。
数字は、予約システムの管理画面や、書き出したデータで確かめられます。月の終わりに30分ほど時間を取り、インストラクターと一緒に見返すと、現場の感覚と数字がつながりやすくなります。
オンラインのレッスンも受けるとき
マットを使うピラティスのレッスンは、オンラインでも提供しやすいものです。スタジオのレッスンに加えて、オンラインのクラスを開いているスタジオもあります。
オンラインのレッスンを予約システムで受ける場合は、予約が確定したときに、ビデオ会議のURLがお客さまに届く仕組みがあるかを確かめます。予約の確認メールにURLが自動で入るサービスなら、スタッフが1件ずつURLを送る手間が省けます。そうした機能がない場合は、レッスンの前日までにURLを送る作業を、決まった時間に行う運用にしておきます。
オンラインのレッスンでは、マシンの台数による定員はありませんが、インストラクターが画面越しに目を配れる人数には限りがあります。スタジオのレッスンより少し多めの定員で始め、様子を見て調整するのが無難です。
当日の準備として、マットの広さの場所、動きやすい服装、カメラに全身が映る位置などを、予約ページと確認メールに書いておきます。初めての人には、開始の10分前に接続を確かめてもらうよう案内しておくと、レッスンが時間どおりに始められます。
契約する前に確かめておきたいこと
予約システムは、一度使い始めるとお客さまの情報や予約の履歴が積み重なり、ほかのサービスへ移るのが大変になります。契約する前に、次の点を確かめておきましょう。
・お客さまの一覧や予約の履歴を、CSVなどで書き出せるか
・解約したあと、データはいつまで残るか
・最低の契約期間と、途中で解約した場合の料金の扱い
・料金の改定があった場合に、どのように知らされるか
・問い合わせの窓口と、対応の時間
とくに、データを書き出せるかどうかは大切です。書き出せないサービスを選ぶと、将来乗り換えるときに、お客さまの情報や回数券の残りを手で入れ直すことになります。無料のプランや体験の期間のうちに、実際に書き出しを試しておくと安心です。
予約システムへの移し方
今の予約の受け方から予約システムへ移すときは、段階を踏むと失敗が少なくなります。
最初に、レッスンの時間割とメニュー、定員を予約システムに登録し、スタジオの中だけで2週間ほど試します。LINEや電話で受けた予約を、スタッフが予約システムに入れる運用にして、時間割や定員の設定が実際と合っているかを確かめます。
次に、新しいお客さまと体験レッスンから、予約システムでの予約に切り替えます。今のお客さまには、レッスンのあとに予約ページの案内を渡し、次回からはこちらで予約できると伝えます。
そのあと、回数券や月謝の会員の情報を予約システムに移します。回数券の残りの回数は、移す日を決めて一斉に登録し直すと、数え間違いを防げます。
最後に、LINEや電話での予約の受付を、予約システムへの案内に切り替えます。高齢のお客さまなど、予約システムを使いにくい人には、スタッフが代わりに登録する形を残しておくと安心です。
フリーランスのインストラクターが予約を受けるとき
スタジオに所属せず、フリーランスとしてパーソナルレッスンを提供しているインストラクターも増えています。レンタルスタジオを借りてレッスンを開く、お客さまの自宅に出向く、オンラインで教える、といった働き方です。
この場合、予約システムに求められることは、スタジオとは少し違います。マシンの台数の管理は要らない代わりに、自分の空き時間と、借りるスタジオの空き状況を合わせて管理する必要があります。予約が確定してからスタジオを借りるのか、先にスタジオを押さえてから予約を受けるのかで、使い方が変わります。
もう1つは、予約と支払いの流れです。個人で教えている場合、レッスン料の受け取りは振込や現金、電子マネーなどさまざまです。予約システムで事前決済を使うと、未払いの心配が減りますが、手数料がかかります。少人数のうちは、予約だけをシステムで受け、支払いは今の方法を続ける形でも十分です。
指導の仕事の広げ方や働き方については、スポーツ・ダンス・トレーニング指導のお仕事で、仕事の種類や求められる経験を整理しています。
無料から試せる選択肢
決済の機能は今は要らない、まずは予約の受付と自動のメールを整えたい、という小さなスタジオや個人のインストラクターには、無料から使える予約システムで試してみる方法もあります。その候補の1つがRizaflow(リザフロー)です。
公式サイトの記載では、無料のフリープランでも、予約カレンダーと予約フォーム、予約完了・前日のリマインダー・御礼の自動メール、お客さま自身で変更や取り消しができるキャンセル用のURL、会員のマイページ、顧客管理が使えます。フリープランの上限は予約が1か月あたり50件、スタッフ1名です。インストラクターの指名とシフト管理は、月額7,700円(税込)のスタンダードプランから使え、スタッフ10名・予約1か月あたり1,000件までに対応しています。事前決済は月額19,800円(税込)のプロプランで、任意の機能として用意されています。12業種のデモが公開されており、お客さまが見る予約ページと管理画面をログインなしで触って確かめられます。
一方で、回数券や月謝の管理については、公式サイトの機能の説明に記載がありません。回数券で通うお客さまが多いスタジオは、その管理をどうするかを先に確かめてから選ぶとよいでしょう。
Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
スタジオの仕組みづくりを外の力で支える
ピラティススタジオの運営では、レッスンの質と同じくらい、予約や案内の仕組みが大切です。とはいえ、オーナーやインストラクターが、予約システムの設定、予約ページの文章、Webサイトへの埋め込みまでを1人でこなすのは大変です。こうした作業の一部を、在宅で働く専門の人に頼むスタジオも増えています。
20年この市場を見てきた立場から言えば、小さな事業者と在宅で働く人の組み合わせは、双方にとって続けやすい関係です。スタジオの側は本業のレッスンに集中でき、受ける側は1つのスタジオで整えた仕組みを次の仕事に生かせます。とくに、仲介の手数料がかからない直接の取引では、スタジオが用意できる予算がそのまま作業をする人の手取りになり、小さな予算でも頼みやすくなります。
予約システムの設定や、予約と顧客管理をつなぐ仕組みを作る仕事については、Web・業務システム開発のお仕事で仕事の内容をまとめています。複数のシステムをつなぐ設計の相場は、システムコンサルタント・設計者の年収・単価相場で確かめられます。予約・顧客管理・決済をまとめて導入する考え方は、美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入でも扱っています。
よくある質問
Q. ピラティススタジオの予約システムは無料でも使えますか?
無料のプランを用意しているサービスは多くあります。ただし、前日のリマインドメール、予約時の質問、回数券や月謝の管理、事前決済などは、有料プランから使える場合がほとんどです。無料プランで操作感を確かめたうえで、スタジオに必要な機能がそろうプランの料金で比べるのが確実です。
Q. マシンの台数で定員を管理できますか?
レッスンごとに定員を決めて、定員に達したら予約を締め切る設定は多くのサービスでできます。同じ時間に複数のレッスンでマシンを分け合う場合は、システムがマシンを共有の資源として管理できるかを確かめてください。できない場合は、時間割を作る段階でマシンの合計が台数を超えないように組んでおきます。
Q. 予約システムの料金はどう比べればよいですか?
月額料金だけでなく、1か月の予約件数の上限と追加料金、事前決済の手数料、最低の契約期間を合わせて比べます。グループレッスンでは参加者1人ごとに1件と数えるのが一般的なので、自分のスタジオの1か月の予約件数と売上を当てはめて、合計の負担で比べると判断を誤りません。
Q. 無断キャンセルを減らすにはどうすればよいですか?
前日のリマインドメールを自動で送る設定に加え、キャンセルの締め切りと、締め切りを過ぎた場合の扱いを決めて、予約ページと確認メールに同じ文言で書いておきます。事前決済を使う方法もありますが、手数料がかかるため、売上と比べて判断してください。キャンセル待ちの機能があれば、空いた枠も埋まりやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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