整体院の予約システムの選び方と、電話予約から切り替えるときの注意点

@SOHO編集部
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整体院の予約システムの選び方と、電話予約から切り替えるときの注意点

この記事のポイント

  • ✓整体の予約システムを選ぶときに見るべき点を
  • ✓問診情報の管理まで整理しました
  • ✓電話予約からWeb予約へ切り替えるときに常連客を困らせない手順と

施術中に電話が鳴り、手を止めて出るか、留守番電話に任せるかで迷う。整体院を1人や少人数で運営していると、この場面が毎日のように訪れます。整体の予約システムを入れれば、お客さまは24時間いつでも空き枠を見て予約でき、院側は施術に集中できます。ただし、選び方を誤ると「機能が多すぎて使わない」「常連の高齢のお客さまが予約できなくなった」といった別の困りごとが生まれます。

この記事では、整体院が予約システムを選ぶときに確かめたい点と、主なサービスの料金の考え方、そして電話予約から切り替えるときの具体的な手順と注意点を、順を追って整理します。読み終えるころには、自院に必要な機能と、試すべき無料プランの見当がつくはずです。

整体院で予約システムが求められている背景

整体院、リラクゼーションサロン、ボディケアの店は、1人の施術者が1日に受けられる人数に上限がある商売です。60分の施術なら、準備と片付けを含めて1日に6人から8人ほどが目安になります。この限られた枠を取りこぼさずに埋めることが、売上にそのまま直結します。

ところが、予約の受付が電話だけだと、枠を取りこぼす場面が意外に多く生まれます。施術中は電話に出られず、折り返したときには相手が別の院に予約を入れていた、というのはよくある話です。仕事帰りに予約したい会社員は、夜の22時や早朝にスマートフォンで予約先を探しますが、その時間に電話はつながりません。検索結果や地図アプリから院を見つけても、その場で予約できなければ、予約ボタンのある別の院に流れていきます。

もう1つの背景は、施術者が少ない院ほど受付専任のスタッフを雇う余裕がないことです。受付を1人雇えば、地域の最低賃金で計算しても人件費は1か月あたり十数万円になります。予約の受付と確認の連絡を仕組みに任せられれば、その時間を施術や技術の習得、SNSでの発信に回せます。

整体は国家資格が要らない仕事で、開業の手続きも比較的軽く、個人で始める人が多い業態です。一方で、接骨院や整骨院(柔道整復師が施術する院)は健康保険を扱うことがあり、受付の流れが少し違います。この記事は主に自費の施術を行う整体院やリラクゼーションの店を想定し、保険の扱いがある院は、その点を別に確かめる前提で読んでください。

予約システムの導入を検討する院が増えているのは、こうした「取りこぼしを減らしたい」「受付の手間を減らしたい」という2つの理由が重なっているためです。次の節では、導入で何が変わるのかを具体的に見ていきます。

予約システムを導入するメリット

予約システムで変わることは、大きく分けて5つあります。どれも院の規模を問わず効くものですが、効き方の大きさは院の状況で変わります。

施術中に電話へ出なくてよくなる

いちばん大きな変化は、施術中の電話対応が減ることです。Web予約が増えるほど電話の本数が減り、施術を中断する回数も減ります。お客さまにとっても、施術中に電話を受ける施術者の姿を見ずに済むので、院の印象がよくなります。

営業時間外の予約を受けられる

夜間や休業日にも予約を受け付けられるようになります。予約システムの会社の解説でも、この点が繰り返し挙げられています。

接骨院や整体院は施術メニューによって施術者が決まっていたり、指名があったりするので、予約システムで自動化すると予約管理業務にかかる手間を大幅に削減することができます。 また、顧客側も24時間いつでも予約ができるため、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。 出典: freee.co.jp

無断キャンセルが減る

多くの予約システムは、予約の前日などに確認のメールを自動で送れます。このリマインドがあるだけで、うっかり忘れによる無断キャンセルは減ります。電話で前日に確認していた院なら、その連絡の手間もなくなります。

二重予約と書き間違いが減る

紙の予約台帳やカレンダーへの手書きでは、同じ時間に2人を入れてしまう、名前や電話番号を書き間違えるといったミスが起きます。予約システムでは、埋まった枠は自動で選べなくなり、お客さま自身が入力した連絡先がそのまま記録されます。

来店の記録がたまり、次の提案がしやすくなる

予約の履歴が残るので、「前回の来店から何週間たったか」「どのメニューを何回受けたか」が一目で分かります。施術の間隔が空いたお客さまにメールを送るなど、リピートを促す工夫がしやすくなります。

これらのメリットは、予約の件数が多い院ほど大きくなります。一方で、1日に数件しか予約が入らない開業直後の院では、まず「施術中の電話を減らす」「営業時間外の予約を受ける」の2点に絞って効果を見るのが現実的です。

見落としやすいデメリットと、向かない院の特徴

予約システムには、導入前に知っておきたい弱点もあります。デメリットを先に把握しておくと、導入後に「思っていたのと違う」と感じる場面を減らせます。

月額の費用がかかり続ける

無料プランもありますが、リマインドメールや複数スタッフの管理など、整体院で使いたい機能が有料プランに入っていることは珍しくありません。有料プランの料金は、1か月あたり数千円から数万円まで幅があります。年契約や最短契約期間が決まっているサービスもあるため、申し込む前に契約期間と解約の条件を必ず確かめてください。

設定に時間がかかる

メニュー、所要時間、休憩、施術者ごとの勤務日を登録する作業は、最初に一度はまとまった時間がかかります。目安として、メニューが10種類以内で施術者が1人なら、半日ほど見ておけば十分です。施術者が複数いて、指名料やメニューごとの担当者の制限がある院は、もう少しかかります。

電話を好むお客さまが残る

年配のお客さまや、毎週同じ時間に通う常連のお客さまは、Web予約に切り替えてくれないことがあります。電話予約をすぐに打ち切ると、こうしたお客さまが離れてしまうおそれがあります。後の節で、電話とWeb予約を並行して運用する方法を紹介します。

枠の調整が難しくなる場面がある

電話予約なら「この時間は少し延ばせますか」「15分だけ前倒しできますか」といった融通をその場で利かせられます。予約システムでは枠の長さが決まっているため、こうした柔軟な調整がしにくくなります。施術時間がお客さまごとに大きく変わる院は、メニューの所要時間をどう区切るかを事前に考えておく必要があります。

向かない院の特徴

次のような院は、予約システムの効果が出にくいか、別の工夫が必要です。

院の状況 起きやすいこと 考えられる工夫
予約が月に数件だけ 費用に見合う効果が出にくい 無料プランで受付だけ自動化する
常連が9割で、ほぼ電話 Web予約がほとんど使われない 新規のお客さま向けの入口として使う
施術時間が毎回大きく変わる 枠と実際の時間がずれる 長めの枠で受け、終わり次第調整する
往診や出張が中心 移動時間の計算が難しい 移動時間を含めた枠を作る

予約システムは「あれば必ず得をする」道具ではありません。自院の予約の入り方を見て、どこに効かせたいかを決めてから選ぶことが大切です。

整体院向けの予約システムの選び方 7つのポイント

ここからは、整体院が予約システムを選ぶときに確かめたい点を7つに分けて説明します。すべてを満たすサービスを探すより、自院にとって外せない点を2つか3つに絞ると選びやすくなります。

ポイント1:1か月の予約件数の上限

多くのサービスは、プランごとに1か月に受けられる予約の件数に上限を設けています。上限を超えたときに予約が止まるのか、追加料金で受け続けられるのかも、サービスによって違います。施術者1人の院なら、1か月の予約は多くても150件前後です。いまの紙の予約台帳を見て、直近3か月の件数を数えておくと、必要なプランが分かります。

ポイント2:施術者の指名とシフト

施術者が2人以上いる院では、お客さまが担当者を選べるか、施術者ごとに出勤日を設定できるかが重要です。指名やシフトの管理は、上位のプランにだけ付いていることが多い機能です。今後スタッフを雇う予定があるなら、プランを上げたときの料金も確かめておきます。

ポイント3:リマインドメールの有無

前日の確認メールを自動で送れるかどうかは、無断キャンセルを減らすうえで大きな差になります。無料プランに含まれているサービスと、有料プランからのサービスがあります。

ポイント4:キャンセルと変更をお客さま自身でできるか

お客さまがメールのリンクから予約を変更・キャンセルできると、電話での変更連絡が減ります。一方で、直前のキャンセルが増えるのを避けたい院は、「前日の何時以降は電話でのみ受け付ける」といった締切を設定できるかを確かめます。

ポイント5:問診の項目を設定できるか

整体院では、初回の来店時に痛む場所や既往歴を聞くことが多いはずです。予約フォームに質問項目を追加できれば、来店前に情報を集められます。ただし、体の不調や既往歴は扱いに注意が要る情報です。詳しくは後の節で説明します。

ポイント6:事前決済が要るかどうか

整体院の多くは、施術後に現金や電子マネーで支払いを受けています。事前のカード決済は、無断キャンセル対策には有効ですが、決済手数料がかかります。事前決済が要らない院が、決済込みの高いプランを契約する必要はありません。

ポイント7:データを書き出せるか、取り込めるか

将来、別のサービスに乗り換えるとき、顧客の一覧をCSV(表計算ソフトで開ける形式のファイル)で書き出せるかは大切です。逆に、いま使っているシステムからの乗り換えなら、CSVを取り込めるかを確かめます。

主な予約システムの料金とできること

ここでは、個人や小規模の店がよく候補に挙げる2つのサービスについて、2026年10月3日時点の公式ページの記載を整理します。料金は改定されることがあるので、申し込む前に必ず公式ページで最新の金額を確かめてください。

Airリザーブ

リクルートが提供する予約管理のサービスです。公式ページによると、料金は次のとおりです(税込)。

プラン 月額 主な内容
フリー 0円 予約管理、顧客管理、予約確認メール
ベーシック 5,500円 予約リマインドメール、Googleカレンダー連携、予約項目のカスタマイズ
スタンダード 11,000円 予約時アンケート、予約情報のCSVダウンロード

公式ページには、予約件数はプランに関わらず上限がなく、初期費用・サポート費用は0円、解約金もかからないと書かれています。有料プランは単月から始められるとされています。リマインドメールを使うならベーシック以上が必要になる点は、選ぶときの分かれ目になります。

合う院:予約件数が多く、件数の上限を気にせず使いたい院。リクルートの他のサービスとあわせて使いたい院。

合わない院:無料のまま前日の確認メールまで自動にしたい院。

STORES 予約

STORES が提供する予約システムです。公式の料金ページによると、フリープランは月額0円で、1か月の予約件数は50件、予約ページの公開数は2つまでです。有料プランは年間契約と複数月契約で月額が違い、年間契約の場合はスモールが9,790円(予約200件)、チームが19,690円(予約300件・スタッフ3人)、ビジネスが28,600円(予約2,000件・スタッフ20人)です(いずれも税込)。

有料プランは最短3か月以上からの契約で、単月の契約はできないと明記されています。上限を超える予約は、50件ごとに1,078円(税込)で追加できるとされています。予約と同時に月謝や回数券を販売する機能があり、回数券を売っている院には向いています。

合う院:回数券や事前決済を使って、予約と売上の管理をまとめたい院。

合わない院:まずは単月で試したい院、スタッフごとの管理を低い費用で始めたい院。

料金の比べ方

料金表を見るときは、月額だけでなく次の3つをそろえて比べると判断を誤りにくくなります。

  1. 自院の1か月の予約件数で、どのプランが必要か
  2. リマインドメールと指名・シフト管理が、そのプランに含まれるか
  3. 最短の契約期間と、途中で解約したときの扱い

たとえば施術者2人の院で、1か月の予約が200件、リマインドが必須という条件なら、「件数」「スタッフ数」「リマインド」の3つを満たす最も安いプランを各社で探し、その金額を並べます。単純に最安のプランどうしを比べると、使いたい機能が入っていないことに後から気づくことになります。

集客サイトの予約機能との違い

リラクゼーションの店では、美容や健康の集客サイトに掲載し、そのサイトの予約機能を使っている店もあります。集客サイトは新しいお客さまに見つけてもらえる点が強みですが、掲載料や予約ごとの費用がかかり、お客さまとのやり取りがサイトの中に閉じがちです。自院の予約システムは、自分で集客する必要がある代わりに、お客さまとの関係を院の側で持てます。新規の獲得は集客サイト、常連の予約は自院の予約システム、と役割を分けて併用する院も少なくありません。併用する場合は、両方の予約が同じ枠に入らないよう、空き枠の管理を1か所に寄せる方法を先に決めておきます。

無料プランで十分な院、有料プランが必要な院

開業したばかりの院や、まず試してみたい院には、無料プランから始める方法が向いています。ただし、無料プランには必ず制限があり、どこで有料に切り替えるかを先に決めておくと迷いません。

無料プランで十分なケース

次の3つが当てはまる院は、無料プランでもしばらく運用できます。

・施術者が1人だけ
・1か月の予約が50件以内
・予約ページの下にサービス名の表示が入っても気にならない

無料プランの多くは、予約ページのURLがサービスの住所の下に作られ、ページの下にサービス名が表示されます。院のホームページやGoogleビジネスプロフィールから予約ページに案内するだけなら、この表示が問題になることはほとんどありません。

有料プランが必要になるケース

次のどれかが当てはまったら、有料プランを検討する時期です。

・スタッフを雇い、指名を受けるようになった
・1か月の予約が無料プランの上限を超える月が続いた
・院の独自ドメイン(院の名前を入れた専用の住所)で予約ページを公開したい
・予約の締切や問診の項目を細かく設定したい

試すときの進め方

無料プランを試すときは、いきなりお客さまに公開せず、まず院長自身と家族やスタッフで予約を入れてみます。スマートフォンから予約し、確認メールが届くか、キャンセルの操作が分かりやすいかを確かめます。整体院のお客さまは40代以上が多い院もあるので、文字の大きさや操作の分かりやすさは、できれば年配の知人にも試してもらうと安心です。

運動指導の仕事をしている人の間でも、予約の受付を仕組みにしたところ、レッスン中に鳴る電話のストレスがなくなったという話はよく聞きます。一方で、設定を急いだせいで休憩時間に予約が入る状態のまま公開してしまい、昼食をとれない日が続いたという失敗談もあります。公開前の試し予約は、手間に見えても欠かせない工程です。

電話予約から切り替える手順

予約システムの導入でいちばん気をつけたいのは、切り替えの時期です。ある日を境に電話予約をやめると、常連のお客さまが戸惑います。ここでは、電話とWeb予約を並行させながら移る手順を紹介します。

手順1:予約台帳の情報を整理する

まず、いまの予約台帳や顧客カードから、次の予約が入っているお客さまを一覧にします。切り替え後の予約は、Web予約のシステムにすべて登録し直します。紙とシステムの両方で予約を管理すると、二重予約の原因になります。

手順2:メニューと枠を設計する

施術メニューごとに所要時間を決め、施術と施術の間に入れる準備時間(片付けや換気の時間)も設定します。初回のお客さまはカウンセリングの時間が長くなるので、「初回」と「2回目以降」でメニューを分けると、枠のずれが起きにくくなります。

手順3:試し予約をして公開する

前の節で説明した試し予約を行い、問題がなければ予約ページを公開します。公開したら、院のホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNSのプロフィール欄に予約ページの住所を載せます。

手順4:電話予約と並行する期間をとる

公開してから2か月から3か月ほどは、電話予約も受け続けます。電話で受けた予約は、院側がすぐに予約システムへ登録します。こうすれば、Web予約と電話予約が同じ画面にそろい、二重予約を防げます。

手順5:来院時に案内する

常連のお客さまには、来院時に「次回からはこちらからも予約できます」と口頭で案内し、予約ページの住所を印刷した小さなカードを渡します。無理にWeb予約を勧める必要はなく、電話のほうが楽な人は電話のままで構いません。

手順6:電話の受付時間を決める

並行期間が終わったら、電話を受ける時間帯を決めます。たとえば「電話の受付は施術の合間の時間帯のみ」「留守番電話にメッセージを残してもらい、その日のうちに折り返す」といったルールにすると、施術中の電話が減ります。電話予約を完全にやめる院は少数で、多くの院は「Web予約を基本にして、電話も残す」形に落ち着いています。

切り替えで起きやすいトラブルと防ぎ方

ここでは、予約システムの切り替えで起きやすいトラブルを4つ取り上げ、それぞれの防ぎ方を説明します。

二重予約

電話で受けた予約をシステムに登録し忘れると、同じ時間にWeb予約が入ってしまいます。防ぐには、電話で予約を受けたらその場でスマートフォンからシステムに登録する、と決めておくことです。紙の台帳は、切り替え期間が終わったら使うのをやめます。

休憩時間や休業日に予約が入る

営業時間と休憩時間の設定が間違っていると、昼休みや定休日に予約が入ります。公開前に、1週間分の空き枠をすべて目で確かめてください。年末年始やお盆の休業も、早めに登録しておきます。

直前のキャンセルが増える

お客さまが自分でキャンセルできるようになると、直前のキャンセルが増えることがあります。予約の締切時刻を設定し、前日の夜以降の変更は電話のみで受けるといったルールを決め、予約ページに明記します。キャンセル料を取る場合は、その条件を予約前にお客さまが確認できる場所に書いておきます。

メールが届かない

お客さまの迷惑メールの設定によっては、確認メールが届かないことがあります。予約完了の画面に「確認メールが届かない場合は院へご連絡ください」と表示しておくと、問い合わせがスムーズです。

自動メールの文面が冷たく感じられる

予約システムの初期設定のままのメールは、事務的な文面になりがちです。常連のお客さまほど、電話でのやり取りとの差を感じます。予約完了メールには院の名前と施術者の名前、来院時の持ち物(着替えの有無など)、駐車場の案内を入れ、前日のリマインドには「当日の体調が優れない場合はご連絡ください」といった一言を添えると、院らしさが伝わります。文面は公開前に一度、院長自身のスマートフォンで受け取って読み返してください。

問診の情報と個人情報の扱い

整体院の予約フォームでは、痛む場所や持病、過去のけが、通院中の病気などを聞きたくなることがあります。こうした情報は、院の側でも扱いに特に注意が要るものです。

個人情報保護法では、病歴などを含む情報を「要配慮個人情報」と呼び、取り扱いに特に配慮が要るものとして定めています。要配慮個人情報とは、知られることで本人が差別や偏見などの不利益を受けるおそれがある情報のことです。

この法律において「要配慮個人情報」とは、本人の人種、信条、社会的身分、病歴、犯罪の経歴、犯罪により害を被った事実その他本人に対する不当な差別、偏見その他の不利益が生じないようにその取扱いに特に配慮を要するものとして政令で定める記述等が含まれる個人情報をいう。 出典: e-Gov法令検索(個人情報の保護に関する法律 第2条)

予約システムで問診の情報を集める場合は、次の点を決めておくと安心です。

・予約フォームで聞くのは、予約の判断に必要な最小限にする(例:「施術を受けたい部位」程度)
・既往歴などの詳しい内容は、来院時に紙やタブレットで聞き、院の中で管理する
・予約システムの管理画面にログインできる人を限る
・院のホームページに、集めた情報を何に使うかを書いておく

どの情報が要配慮個人情報にあたるか、どこまでの同意が必要かは、聞く内容や使い方によって変わります。判断に迷うときは、個人情報保護委員会の相談窓口などで確かめてください。

院の規模別に見た、おすすめの組み合わせ

ここまでの内容を、院の規模ごとに当てはめてみます。同じ「整体院」でも、施術者の人数や予約の件数によって、選ぶべきプランと運用の仕方は大きく変わります。

開業1年目、施術者1人の院

予約は1か月あたり30件から80件ほどで、新規のお客さまを増やすことがいちばんの課題になる時期です。この段階では、無料プランで予約ページを作り、Googleビジネスプロフィールと院のSNSに予約の入口を設けることを優先します。有料プランに進むのは、無料プランの件数の上限に届く月が続いてからで遅くありません。費用をかけるなら、予約システムより先に、院の写真や施術メニューの説明を整えるほうが新規の予約につながりやすい時期です。

常連が増えてきた、施術者1人の院

予約が1か月あたり100件を超えるころには、無断キャンセルと予約変更の連絡が負担になってきます。リマインドメールと、お客さま自身による予約変更の機能を重視して選びます。次回の予約を施術後にその場で入れてもらう運用と組み合わせると、予約の間隔が安定します。

施術者2人から5人の院

指名とシフトの管理が欠かせなくなります。施術者ごとに得意な施術が違う場合は、メニューごとに担当できる施術者を限定できるかも確かめます。スタッフが自分のスマートフォンで予約状況を見られると、院長への問い合わせが減ります。この規模では、有料プランの月額が1万円前後になることもあるため、受付スタッフを雇う場合の人件費と比べて判断します。

複数の店舗を運営している院

店舗ごとの予約ページと、全店舗をまとめて見られる管理画面が必要になります。店舗をまたいで施術者が移動する場合は、二重の予約が入らない仕組みかどうかを必ず確かめてください。この規模になると、導入の相談に乗ってくれるサポート体制の有無も選ぶ基準に入ってきます。

無料から試せる選択肢

ここまで紹介したサービスのほかに、決済機能が要らない個人や小規模の店に向けて作られた予約システムとして、Rizaflowがあります。公式の料金ページの記載では、フリープランは月額0円で、1か月の予約50件・スタッフ1名まで使え、予約カレンダー、予約完了・リマインダー・御礼のメール、キャンセル用のリンク、会員のマイページ、顧客管理がフリープランに含まれています。前日の確認メールを無料プランのまま自動にしたい院には、確かめる価値があります。

有料プランは税込で、ライトが月額3,300円(予約300件・スタッフ1名)、スタンダードが月額7,700円(予約1,000件・スタッフ10名)、プロが月額19,800円(予約3,000件・スタッフ無制限)です。スタッフ指名とシフト管理はスタンダード以上、事前決済はプランのプロで使えます。初期費用はなく、いつでも解約でき、今使っているシステムから書き出した顧客のCSVを取り込めると書かれています。対応業種には整体・リラクゼーションが挙げられています。

Rizaflowは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

どのサービスを選ぶ場合でも、まず無料プランで自院のメニューを登録し、スマートフォンから試し予約をしてみることをおすすめします。画面の分かりやすさや、確認メールの文面が自院の雰囲気に合うかは、実際に触ってみないと分かりません。

予約の仕組みづくりと、外部の力を借りるという考え方

最後に、予約システムを入れたあとの運用と、外部の人に作業を頼むという選択肢について、フリーランスと副業の市場を長く見てきた運営者の立場から整理します。

予約システムの設定そのものは、多くの場合、院長自身で進められます。ただ、ホームページの改修、Googleビジネスプロフィールの整備、予約ページへの導線づくり、お客さまに送るメールの文面づくりまで含めると、施術の合間にこなすには量が多くなります。こうした周辺の作業は、在宅で働くフリーランスに切り出して頼めます。

たとえば、ホームページへの予約ボタンの設置や、予約システムと会計ソフトの連携は、Web制作や業務システムの開発を手がける人の領域です。どんな仕事があり、どんな人が担っているかはWeb・業務システム開発のお仕事にまとまっています。予約から会計までの流れをどう組むかを設計する人の相場感は、システムコンサルタント・設計者の年収・単価相場で確かめられます。

美容やサロンの業界では、予約管理と顧客管理、決済をまとめて導入する動きが進んでいます。考え方の全体像は美容・サロン業界のDX2026|予約管理 × 顧客管理 × 決済のSaaS一括導入で解説しています。整体院でも、予約システムを入り口にして、顧客の記録や売上の集計まで一続きにしていくと、経営の判断がしやすくなります。

院の経営そのものを見直したい場合は、経営の専門家の力を借りる方法もあります。中小企業の経営課題を診断し助言する国家資格については中小企業診断士で紹介しています。

運営者として長くこの市場を見てきた限りでは、小さな店の仕組みづくりがうまくいくのは、「全部を自分でやる」でも「全部を業者に任せる」でもなく、得意な人に部分ごとに頼んでいる店です。予約システムの初期設定は院長が行い、予約ページへの導線やメールの文面は外部のWeb担当者が整える、といった分け方です。仲介の手数料が乗らない直接のやり取りなら、同じ予算でも頼める範囲が広がり、受ける側の手取りも厚くなります。施術に集中できる時間を取り戻すことが、結局は院の売上と評判を支えます。

予約システムは、入れて終わりではありません。導入して3か月ほどたったら、Web予約の割合、無断キャンセルの件数、電話の本数がどう変わったかを振り返り、プランや設定を見直してください。自院の数字を見て調整を続けることが、予約の取りこぼしを減らし、施術の時間を守るいちばんの近道です。

よくある質問

Q. 整体院の予約システムは無料でも使えますか?

多くのサービスに無料プランがあり、施術者1人で1か月の予約が50件程度までなら無料の範囲で運用できる場合があります。ただし、前日のリマインドメールや施術者の指名、シフト管理は有料プランに含まれていることが多いので、使いたい機能が無料プランに入っているかを公式ページで確かめてから選んでください。

Q. 電話予約をやめると常連のお客さまが離れませんか?

いきなり電話予約をやめると、Web予約に慣れていないお客さまが戸惑うことがあります。公開後2か月から3か月は電話予約も並行して受け、電話で受けた予約はその場で予約システムに登録すると二重予約を防げます。多くの院はWeb予約を基本にしつつ、電話の受付も残す形で運用しています。

Q. 予約フォームで持病や既往歴を聞いてもよいですか?

病歴を含む情報は個人情報保護法で要配慮個人情報とされ、扱いに特に注意が要ります。予約フォームでは施術を受けたい部位など予約に必要な最小限にとどめ、詳しい既往歴は来院時に聞く方法が無難です。どこまで聞けるかや同意の取り方は内容によって変わるため、迷うときは個人情報保護委員会の相談窓口で確かめてください。

Q. 予約システムの導入にはどれくらいの時間がかかりますか?

施術者が1人でメニューが10種類以内なら、メニュー、所要時間、休憩、営業日の登録は半日ほどで終わるのが目安です。施術者が複数いる院や指名料のある院はもう少しかかります。公開前に自分や家族でスマートフォンから試し予約をし、確認メールの届き方や休憩時間に予約が入らないかを確かめてから公開してください。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年7月19日最終更新:2026年10月5日
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この記事を書いた人

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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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