注文フォームを無料で作成するときに入れたい項目と、受注後の管理方法


この記事のポイント
- ✓注文フォームを無料で作成するときに入れたい項目
- ✓無料のフォーム作成ツールの制限の違い
- ✓特定商取引法で注文の確認画面に表示が求められる6つの事項
ネットショップを開くほどではないけれど、商品の注文をメールや電話以外で受けたい。そう考えて、注文フォームを無料で作れる方法を探している人は多いはずです。手作りの品を売る個人、受注生産のグッズを作る小さな事業者、店頭の取り置きや配達の注文を受けたいお店など、事情はさまざまです。
この記事では、注文フォームを無料で作成するときに入れておきたい項目、無料で使えるフォーム作成ツールの制限の違い、法律で求められる表示、そして注文を受けたあとの管理の方法までを順に整理します。結論を先に書くと、無料のフォーム作成ツールでも注文を受けることはできますが、ツールによって無料で作れるフォームの数や月に受けられる回答の数、自動返信メールの有無が大きく違います。注文が増えたときに困るのは、フォームを作ることより、届いた注文の対応状況を追うことです。受け付けから対応までを1つの画面で管理できるフォームの道具として、Halictのような選択肢もあります。
注文フォームとネットショップの違い
注文フォームは、お客様に名前や連絡先、欲しい商品と数量などを入力してもらい、その内容を受け取るための入力画面です。ネットショップのような商品の一覧や買い物かご、決済の仕組みは持たず、「注文の内容を受け取る」ことに絞った道具です。
| 項目 | 注文フォーム | ネットショップ |
|---|---|---|
| 主な役割 | 注文の内容を受け取る | 商品を並べ、選んで、支払いまで完結させる |
| 決済 | 別に案内することが多い(振り込み、代引き、当日払いなど) | 画面の中で完結する |
| 準備の手間 | 少ない | 商品の登録、写真、在庫の設定が要る |
| 向いている場面 | 商品の種類が少ない、受注生産、見積もりを挟む、店頭受け取り | 商品の種類が多い、全国に発送する、その場で支払ってほしい |
商品の種類が少ない場合や、注文を受けてから内容を確かめて金額や納期を返したい場合は、注文フォームのほうが手軽に始められます。一方で、毎日多くの注文が入り、その場で支払いまで済ませてほしい場合は、ネットショップの仕組みを使うほうが手間は少なくなります。どちらが合うかは、扱う商品の数と、注文から発送までの流れで決まります。
注文フォームを無料で作る方法
注文フォームを無料で作る方法は、大きく分けて3つあります。
1. 無料のフォーム作成ツールを使う
ブラウザの上でフォームを組み立て、公開すると専用のURLが発行されるタイプの道具です。プログラムの知識がなくても作れ、URLをSNSやメール、ホームページで案内するだけで注文を受け付けられます。代表的なものに、Googleフォーム、formrun、Halictなどがあります。
2. ホームページの作成サービスに付いているフォームを使う
ホームページの作成サービスの中には、問い合わせや申し込みのフォームを作る機能を持つものがあります。すでにそのサービスでホームページを作っているなら、同じ画面でフォームも作れます。
3. 自分のサイトにフォームの仕組みを組み込む
WordPressのようなサイトの仕組みに、フォームの拡張機能を入れて作る方法です。自分のサイトの見た目に合わせて細かく作り込める反面、拡張機能の更新や迷惑な送信への対策を自分で続ける必要があります。
初めて注文フォームを作るなら、1の無料のフォーム作成ツールから始めるのが一番手軽です。ただし、ツールごとに無料で使える範囲が大きく違うので、次の節で比べておきます。
無料で使えるフォーム作成ツールの制限を比べる
「無料」と書かれていても、何がどこまで無料なのかはツールによって違います。注文フォームとして使うときに影響が大きい項目を、各サービスの公式ページで2026年10月に確かめた内容で並べます。
| 項目 | Googleフォーム | formrun(フリー) | Halict(フリー) |
|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 0円 | 0円 |
| 作れるフォームの数 | 公式の料金の記載なし | 1個 | 無制限 |
| 受けられる回答の数 | 1フォーム最大50万件(2026年9月から) | 1フォームあたり月30件 | 無制限 |
| 一緒に使える人数 | 編集者を追加できる | 1人 | 1人 |
| 送信した人へのメール | 回答のコピーを送る設定がある | 自動返信は有料のビギナープランから | 自動返信が使える |
| 対応状況の管理 | 記載なし | 有料プランで顧客管理の機能 | ステージ管理が使える |
| CSVの書き出し | スプレッドシート連携とCSV出力 | 有料のスタータープランから | 使える |
formrunの公式の料金ページでは、フリープランは月間の回答数が1フォームあたり30件、フォームの作成数が1個、チームメンバーが1人で、自動返信メールは有料のビギナープラン(年間契約で月額2,980円、税抜)から使えると案内されています。料金はformrunのプラン・価格のページで確かめられます。
Googleフォームは無料で使え、回答はGoogleスプレッドシートに保存するよう選べます。Googleのヘルプ「フォームの回答を表示、管理する」によると、2026年9月から1つのフォームで受け取れる回答は最大50万件、保存容量は最大1GBという上限が適用されています。小さなお店の注文で、この数に届くことはまずありません。同じヘルプでは、回答者のメールアドレスを集める設定にしている場合、回答のコピーを回答者に送る設定ができると説明されています。注文の控えを送る代わりに使えますが、迷惑メールのフィルタなどで届かない場合があるとも書かれています。
注文フォームとして見たときの差
注文を受ける用途で一番効いてくるのは、自動返信メールの有無です。お客様は注文を送ったあと、「ちゃんと届いたのか」を気にします。送信の直後に注文の控えがメールで届けば安心できますし、お店の側も「注文が届いていない」という問い合わせを受けずに済みます。無料の範囲で自動返信が使えるかどうかは、ツールを選ぶときに必ず確かめておきたい点です。
もう1つは、月に受けられる回答の数です。月30件の上限があるツールで注文を受けていると、繁忙期に上限に届いて、それ以降の注文が受けられなくなるおそれがあります。季節の商品やイベントの前など、注文が集中する時期がある場合は、上限のないツールを選ぶか、有料のプランを前提に考えておきます。
注文フォームに入れておきたい項目
注文フォームの項目は、少なすぎると聞き返しが増え、多すぎると途中で入力をやめる人が出ます。最低限の項目と、扱う商品によって足したい項目に分けて整理します。
どの注文にも必要な項目
| 項目 | 形式 | 必須 | 理由 |
|---|---|---|---|
| お名前 | 短文 | 必須 | 注文者を特定する |
| メールアドレス | メール | 必須 | 注文の控えと連絡に使う |
| 電話番号 | 電話 | 任意か必須 | 配達や急ぎの連絡に使う |
| 商品 | 選択 | 必須 | 選択肢にして入力の揺れをなくす |
| 数量 | 数値 | 必須 | 数字だけを入れてもらう |
| お届け先の住所 | 住所 | 発送する場合は必須 | 発送に使う |
| 希望の受け取り日 | 日付 | 任意 | 受注生産や取り置きで使う |
| 支払い方法 | 選択 | 必須 | 振り込み、代引き、当日払いなど |
| 備考 | 長文 | 任意 | のし、名入れ、アレルギーなどの要望 |
商品は自由に書いてもらうのではなく、選択肢にしておくのが大切です。自由に書いてもらうと、同じ商品でも書き方がばらばらになり、集計のときに手間がかかります。商品ごとに数量を聞く場合は、「商品Aの数量」「商品Bの数量」のように欄を分けると、あとで数えやすくなります。
扱う商品によって足したい項目
・受注生産のグッズ:デザインのデータ(ファイル提出)、納品の希望日
・食品:アレルギーの有無、受け取りの時間帯
・名入れや刻印:入れる文字(記述)、書体の希望(選択)
・法人向け:会社名、部署名、請求書の宛名
・ギフト:のしの有無と表書き、贈り主の名前、お届け先が注文者と違うかどうか
Halictの利用シーンのページでは、オリジナルグッズの見積もり依頼のフォームの例として、お名前、会社名、メールアドレス、希望する商品、数量、納品の希望日、デザインのデータの7つの設問が紹介されています。受注生産の注文フォームを作るときの参考になります。
法律で求められる表示を確かめる
注文フォームで一般の消費者から注文を受け、商品を発送して代金を受け取る場合、その取引は特定商取引法の「通信販売」に当たります。通信販売では、注文を確定させる直前の画面に、決まった事項を表示することが求められています。
消費者庁の「通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン」は、インターネット通販の最終確認画面(申し込みを確定する直前の画面)がどの画面を指すのか、そこで何が求められるのかを次のように書いています。
消費者がその画面内に設けられている申込ボタン等をクリックすることにより契約の申込みが完了することとなる画面が原則として該当する。 このように、最終確認画面において表示を行う際には、表示事項について当該画面上で分かりやすく表示すること、又は容易に参照できるようにすることが必要となる。 出典: 消費者庁 通信販売の申込み段階における表示についてのガイドライン
同じガイドラインでは、申込書面と最終確認画面に表示が求められる事項として、次の6つが挙げられています。
- 商品の分量(数量、回数、期間など)
- 販売価格と送料などの支払う金額
- 代金の支払いの時期と方法
- 商品の引き渡しの時期
- 申し込みの期間の定めがあるときは、その内容
- 申し込みの撤回や契約の解除に関すること(返品の条件など)
フォームの作成ツールで注文を受ける場合、最後の送信ボタンを押す前の画面がこの「最終確認画面」に当たります。ガイドラインでは、チャットやSNSを使った申し込みもこの対象に含まれると説明されています。送信ボタンの近くに、合計金額、支払いの方法と時期、発送の時期、返品の条件を書いておくか、それらを明記したページへのリンクを分かりやすく示しておきます。ガイドラインでは、画面の表題に「注文内容の最終確認」と付けるなど、申し込みの前の最終画面であることを示すのが望ましいとも書かれています。
また、通信販売では、事業者の名前や住所、電話番号、返品の条件などを広告に表示する決まりもあります。注文フォームを案内するページか、そこからリンクしたページに「特定商取引法に基づく表記」をまとめておくのが一般的です。法人だけを相手にする取引や、店頭で受け取る取り置きなど、通信販売に当たるかどうかが分かれる場合もあるので、扱う商品と取引の形で判断に迷うときは、消費者庁の特定商取引法のページや最寄りの消費生活センターで確かめてください。
注文を受けたあとの管理が一番の手間になる
注文フォームを作るところまでは、どのツールを使っても大きな差はありません。差が出るのは、注文が届いたあとです。
注文が増えると起きること
注文が月に数件のうちは、届いたメールを見ながら対応すれば済みます。ところが件数が増えてくると、次のようなことが起きはじめます。
・どの注文に返事をしたか、どの注文が未発送かが分からなくなる
・家族や手伝いの人と分担していると、同じお客様に二重に連絡してしまう
・同じお客様から再注文があっても、前回の内容がすぐに出てこない
・入金の確認と発送の状況を、別々の表やメモで管理している
Halictの利用シーンのページにも、注文や見積もりの受け付けでよくある悩みとして、「注文はメールで届き、対応状況は担当者しか知らない。同じ客から再注文があっても、前回の内容がすぐ出てこない」という場面が挙げられています。
スプレッドシートで管理する方法と限界
無料でできる管理の方法として多いのが、フォームの回答をスプレッドシートに集め、「状況」「入金」「発送日」などの列を手で足していくやり方です。Googleフォームなら、回答をスプレッドシートに保存するよう選べるので、すぐに始められます。
この方法は、1人で月に数十件までなら十分に回ります。ただし、次のような弱点があります。
・状況の列を手で書き換えるので、書き忘れると実際の状況とずれる
・お客様への返信は別のメールソフトで送るので、誰がいつ何を送ったかが表に残らない
・複数の人で同じ表を触ると、どちらの書き換えが正しいのか分からなくなる
・同じお客様の過去の注文を探すのに、表を検索する手間がかかる
受注から発送までを状態で管理する
件数が増えてきたら、届いた注文1件ごとに「見積依頼」「見積提示」「受注」「制作中」「発送済み」のような状態を付けて管理する形に切り替えると、全体の見通しがよくなります。今どの注文がどの段階にあるかが一目で分かり、手が止まっている注文にもすぐ気づけます。
状態の分け方の例を挙げます。
| 商品の形 | 状態の並び |
|---|---|
| 在庫のある商品の発送 | 受付、入金待ち、入金確認、発送準備、発送済み |
| 受注生産 | 受付、内容確認、見積提示、受注、制作中、発送済み |
| 店頭受け取りの予約 | 受付、準備中、準備完了、受け取り済み |
状態の数は多くしすぎず、手が止まりやすい段階が見分けられる程度にとどめます。「入金待ち」のように相手の対応を待つ段階を分けておくと、催促が必要な注文を見落としにくくなります。
受け付けから対応までを1つの画面で管理する
注文の受け付けと、その後の対応状況の管理、お客様への返信を別々の道具で行っていると、どうしても抜けや重なりが出ます。この3つを1つの画面にまとめる道具を使うと、注文が増えても手間が増えにくくなります。
Halictで、注文の受け付けから発送までを追う
この用途の選択肢の1つが、フォームの作成から受け付け後の対応までを扱うHalictです。公式サイトでは「受付から対応までのフォームSaaS」と紹介されており、届いた1件ごとに担当と状況が残り、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録されると説明されています。
注文フォームとして使うときに役立ちそうな機能を、公式サイトの記載から挙げると次のとおりです。
・テキスト、選択肢、日付、メール、電話、住所、ファイル提出など12種類の項目でフォームを組み立てられる
・作りたいフォームを言葉で伝えると、AIが質問と選択肢の下書きを作る
・ステージ管理で、注文1件ごとに状態を付け、表とボードの表示を切り替えられる
・フォームの送信の直後に、回答内容の控えを添えた自動返信メールを送れる
・メールアドレスをもとに、同じ人の複数の回答を1人の連絡先として束ねられる
・回答はCSVで書き出して、会計や在庫の仕組みへ渡せる
・回答者にログインを求めず、URLを開いてそのまま答えられる
料金は、フリープランが0円でメンバー1人まで、フォームの数と回答の数は無制限で、ステージ管理、自動返信、CSVの書き出しも使えます。フリープランでは、フォームにHalictの表記が入ります。複数の人で使う場合は、メンバー3人までのスタータープランが月額2,980円(税抜)、10人までのチームプランが月額7,800円(税抜)です。チームプランからは、Teams、Slack、Chatworkへの新着の通知や、メールのひな形、一斉メールの開封とクリックの計測も使えます。
1人で注文を受けている段階なら、フリープランで受け付けから自動返信、状況の管理、CSVの書き出しまでがそろいます。注文が増えて家族や手伝いの人と分担するようになったら、有料のプランでメンバーを追加する、という順番で考えられます。Halictの詳しい内容は紹介ページで確かめられます。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
なお、Halictの公式サイトには決済の機能の記載はありません。代金はフォームとは別に、振り込みや当日払いなどの方法で受け取る前提で考えておきます。
自動返信メールに書いておくこと
注文フォームの自動返信メールは、お客様が最初に受け取る連絡です。ここに必要なことが書いてあれば、問い合わせの多くを減らせます。
自動返信メールに入れておきたい内容は次のとおりです。
- 注文を受け付けたこと(まだ確定ではない場合は、その旨も)
- 注文の内容の控え(商品、数量、お届け先)
- 合計金額と、支払いの方法と期限
- 発送や受け取りの目安の時期
- 注文の変更や取り消しの方法と期限
- 問い合わせ先
受注生産や見積もりを挟む場合は、「このメールは受付の控えです。内容を確認のうえ、○営業日以内に金額と納期をご連絡します」のように、次に何が起きるかを書いておくと、お客様は安心して待てます。
自動返信メールが迷惑メールのフォルダに入ってしまうこともあるので、フォームの送信完了の画面にも「確認のメールを送りました。届かない場合は迷惑メールのフォルダをご確認ください」と書いておくと親切です。
注文フォームを公開する前に確かめること
フォームを作ったら、公開する前に自分で一度注文してみます。確かめたい点は次のとおりです。
・スマートフォンで開いて、最後まで迷わずに入力できるか
・必須の項目を空けたまま送信しようとしたときに、分かりやすく止まるか
・自動返信メールが届くか、内容に誤りがないか
・届いた注文が、管理の画面やスプレッドシートに正しく入るか
・最終確認の画面に、金額、支払い、発送の時期、返品の条件が表示されているか
・特定商取引法に基づく表記のページに、フォームからたどり着けるか
特にスマートフォンでの確認は欠かせません。注文フォームを開く人の多くは、SNSやメールからスマートフォンでたどり着きます。パソコンでは見やすくても、スマートフォンでは項目が詰まって押しにくいことがあります。
個人情報の扱いを書いておく
注文フォームでは、名前、住所、電話番号、メールアドレスといった個人情報を受け取ります。何のために使うのか(注文の確認、発送、連絡)を、フォームの冒頭か送信ボタンの近くに書いておきます。受け取った情報を、注文の対応以外の目的、たとえば新商品の案内に使いたい場合は、その旨をあらかじめ示して、お客様が選べるようにしておくと、後から苦情を受けることがありません。
小さく始めて、注文が増えたら道具を見直す
注文フォームは、最初から完璧な仕組みを作る必要はありません。次のような順番で、注文の数に合わせて道具を見直していくのが現実的です。
| 注文の数の目安 | 管理の方法 |
|---|---|
| 月に数件 | 無料のフォームとメールで対応 |
| 月に数十件、1人で対応 | フォームの回答をスプレッドシートに集め、状況の列で管理するか、状態を管理できるフォームの道具に移る |
| 複数の人で対応 | 担当と状態を1件ごとに付けられ、返信の履歴が残る道具で管理 |
| 毎日多くの注文、その場で支払いまで | ネットショップの仕組みを検討 |
道具を乗り換えるときに困るのが、過去の注文の記録です。今使っているツールから回答をCSVで書き出せるかどうかを、使い始める前に確かめておくと、後で移るときに慌てずに済みます。HalictのよくあるQ&Aでも、他社のフォームサービスから書き出したCSVを取り込み、列と設問を対応付ければ過去の回答を引き継げると説明されています。
支払い方法の選び方
注文フォームそのものに決済の機能がない場合、代金の受け取り方は別に決めておく必要があります。よく使われる方法と、それぞれの向き不向きを整理します。
| 支払い方法 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 銀行振り込み(前払い) | 受注生産、遠方への発送 | 入金の確認に手間がかかる。振込人の名前と注文者の名前が違うことがある |
| 代金引換 | 初めてのお客様、高額でない商品 | 配送会社の手数料がかかる。受け取り拒否のおそれがある |
| 店頭や受け取り時の支払い | 取り置き、地域の配達 | 当日に来ない人への対応を決めておく |
| 決済サービスの請求リンク | カードで払ってほしいとき | サービスごとに手数料がかかる。フォームとは別に送る手間がある |
前払いの振り込みにする場合は、自動返信メールに振込先と期限を書き、振込人の名前に注文番号や注文者の名前を入れてもらうよう案内しておくと、入金の確認が楽になります。入金を確かめたら状態を「入金確認」に変え、発送の準備に進む、という流れにしておくと、未入金の注文を見落としません。
手数料や受け取りのルールは、各サービスや配送会社で改定されることがあるので、使う前にそれぞれの公式の案内で確かめてください。支払い方法は、選択肢を増やしすぎると管理の手間が増えます。最初は1つか2つに絞り、お客様からの要望が多ければ増やす、という順番がおすすめです。
数量限定や受付の締め切りをどう扱うか
季節の商品や数量限定の商品を注文フォームで受ける場合は、受付の締め切りと上限の扱いを決めておく必要があります。
無料のフォーム作成ツールの多くは、在庫の数を自動で減らす仕組みを持っていません。上限に達したら手作業でフォームの受け付けを止めるか、受け付ける回答数の上限を設定しておくか、「定員に達した場合は先着順とし、受け付けできなかった方にはご連絡します」と書いておきます。Googleのヘルプでは、公開済みのフォームの「回答を受付中」をオフにすると受け付けを止められ、回答の終了日や回答数の上限を前もって設定することもできると説明されています。ただし、複数の人が同時に回答した場合は、上限に関係なく回答が受け付けられるとも書かれているので、上限ちょうどで止まらないことがある前提で、先着順の扱いを書いておきます。
締め切りのある注文では、「法律で求められる表示を確かめる」の節で触れたとおり、特定商取引法のガイドラインで申し込みの期間の定めを正しく表示することが求められています。「今だけ」のように期間が特定できない書き方ではなく、「○月○日(○)18時まで」のように具体的な日時で書きます。
注文フォームの案内の仕方
注文フォームは、作っただけではお客様に届きません。どこから案内するかで、注文の入り方が変わります。
・SNSのプロフィールや投稿:フォームのURLを載せ、商品の写真と一緒に案内する
・ホームページ:商品の紹介ページの最後に、注文フォームへのボタンを付ける
・メールやLINE:常連のお客様に、新商品の案内と一緒にURLを送る
・チラシや店頭:URLを読み取れるQRコードを印刷する
URLが長いと、SNSや印刷物では扱いにくくなります。Googleフォームでは、公開したあとに短縮版のリンクをコピーできるとヘルプに書かれています。QRコードを印刷する場合は、印刷する前に自分のスマートフォンで読み取って、正しくフォームが開くかを確かめておきます。
フォームの冒頭に書いておく説明
フォームを開いた人が最初に目にするのは、冒頭の説明文です。ここに次の3点を短く書いておくと、注文の途中で迷う人が減ります。
・何の注文を受け付けるフォームか(商品名や受付の期間)
・注文のあとの流れ(自動返信メール、確定の連絡、支払い、発送の順)
・送料や支払い方法の案内、返品の条件が書かれたページへのリンク
説明文は長くしすぎず、3行から5行程度に収めます。詳しい条件は別のページにまとめてリンクで示し、フォームそのものは入力に集中できるようにしておくと、最後まで入力してもらいやすくなります。
よくあるトラブルと防ぎ方
注文フォームを使い始めると、いくつかの決まったトラブルに出会います。前もって手を打っておくと、慌てずに済みます。
同じ人から同じ注文が2回届く
送信ボタンを2回押してしまったり、自動返信メールが届かずに不安になって送り直したりすると、同じ注文が2件届きます。フォームの送信完了の画面に「ご注文を受け付けました。確認のメールをお送りしています」と書き、自動返信メールを確実に届けることで、二重の送信は減らせます。届いてしまった場合は、お客様に確かめてから1件を取り消します。
住所や電話番号の書き間違い
住所の番地や建物名の抜けは、発送のときに初めて気づくことがよくあります。自動返信メールに入力内容の控えを載せ、「内容に誤りがある場合はご連絡ください」と添えておくと、お客様自身が気づいて直してくれることがあります。
いたずらや迷惑な送信
注文フォームのURLを公開すると、注文ではない宣伝の書き込みや、実在しない人の名前での送信が届くことがあります。連絡のつかない注文は、確認のメールに返信がない限り発送しない、という決まりにしておくと、実害を防げます。前払いの振り込みを基本にしておけば、入金のない注文は発送の手前で止まるので、いたずらの被害を受けにくくなります。
受注の仕組みと、働き方のデータから見えること
最後に、在宅ワークや業務委託の仕事を長く見てきた立場から、注文フォームの話を仕事の視点で整理します。
小さなお店や個人の事業者にとって、注文の受け付けと管理の仕組みを整えることは、売上そのものに直結します。注文の取りこぼしや返信の遅れは、そのままお客様の離脱につながるためです。一方で、仕組みを整える作業そのものを外部に頼みたいと考える事業者も少なくありません。フォームの設計や受注の流れの整理、売上の分析を手伝う仕事は、在宅でも受けやすい分野です。売上や顧客のデータを分析してレポートにまとめる仕事に関心がある人は、マーケ戦略・分析・レポート作成のお仕事で、仕事の種類と始め方を確認できます。
注文フォームの文面、特定商取引法に基づく表記、返品の条件などをまとめる仕事は、文書を作る仕事の一部でもあります。契約書・資料・企画書作成のお仕事では、こうした書類づくりの仕事の内容がまとめられています。フォームや受注の仕組みを作る側の仕事の相場は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で確かめられます。
運営者として20年近くこの市場を見てきた限りでは、長く続く事業者ほど、注文が増えてから慌てて仕組みを作るのではなく、少ないうちから「この流れなら倍になっても回る」という形を意識しています。業務委託の世界でも同じで、中間の手数料を挟まずに依頼主と直接やり取りする関係では、受け付けから納品までの流れが整っている人ほど依頼が続き、依頼主は同じ予算でより多くを頼め、受ける側の手取りも厚くなります。注文フォームを作るときは、フォームの見た目より先に、届いた注文をどう追うかを決めておくことが、後から効いてきます。
よくある質問
Q. 注文フォームは無料のツールだけで作れますか?
作れます。Googleフォームやformrun、Halictなど、無料から使えるフォーム作成ツールで注文フォームを作り、URLを案内すれば注文を受けられます。ただし、無料で作れるフォームの数、月に受けられる回答の数、自動返信メールの有無はツールによって大きく違うので、注文の数に合うかを公式の料金ページで確かめてから選びます。
Q. 注文フォームに最低限入れておく項目は何ですか?
お名前、メールアドレス、商品、数量、支払い方法は必須にしておきます。発送する場合はお届け先の住所、急ぎの連絡が必要なら電話番号も加えます。商品は自由に書いてもらうのではなく選択肢にしておくと、集計の手間が減ります。のしや名入れなどの要望は、備考の欄で受けます。
Q. 注文フォームで特定商取引法の表示は必要ですか?
一般の消費者から注文を受けて商品を発送する場合は、通信販売に当たり、表示が求められます。消費者庁のガイドラインでは、注文を確定する直前の画面に、分量、支払う金額、支払いの時期と方法、引き渡しの時期、申し込みの期間、撤回や解除に関することの6つを表示するよう示されています。迷う場合は消費者庁の案内で確かめてください。
Q. 注文が増えてきたら何から見直せばよいですか?
まず、注文1件ごとに「受付」「入金待ち」「発送済み」のような状態を付けて管理できているかを見直します。スプレッドシートで状況の列を手で書き換えている場合は、書き忘れや二重の連絡が起きやすくなります。複数の人で対応するなら、担当と状態、返信の履歴が1件ごとに残る道具に移ると、抜けや重なりを防げます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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