Notionカレンダーの使い方と、Googleカレンダーと同期するときに知っておきたい制限


この記事のポイント
- ✓Notionカレンダーの使い方を
- ✓Google・iCloud・Outlookのカレンダーのつなぎ方
- ✓Notionのデータベースの表示
Notionカレンダーは、Notionが無料で提供しているカレンダーのアプリです。GoogleカレンダーやiCloudのカレンダーとつないで予定をまとめて表示でき、Notionのデータベースの期限やタスクも同じ画面に並べられます。
便利な道具ですが、「Googleカレンダーの予定がNotionに入ると思っていたのに入らない」「スマホでは予定を直せない」という戸惑いの声もよく聞きます。この記事では、Notionの公式サイトとヘルプセンター(2026年10月時点の記載)をもとに、Notionカレンダーの使い方と、Googleカレンダーと同期するときに知っておきたい制限を順に整理します。Macで使うカレンダーの選択肢の1つとして、専用のカレンダーアプリのCaltimateにも後半で触れます。
Notionカレンダーとは
Notionカレンダーは、メモやデータベースの道具として知られるNotionが提供しているカレンダーです。Notionのアプリとは別のアプリとして提供されていて、Notionのアカウントでサインインして使います。
公式のヘルプセンターによると、使える場所はWeb、Mac、Windows、iPhone、Androidです。つなげられるカレンダーは、Google、iCloud、Microsoft Outlookの3種類と案内されています(Notionカレンダーアカウントを作成する)。
いちばんの特徴は、Notionとの結びつきです。Notionのデータベースに日付の項目があれば、その日付をカレンダーの上に表示でき、カレンダーの画面からタスクの日付やステータスを書き換えられます。会議の予定にNotionのページを添付して、議事録をすぐに開くこともできます。
一方で、よく誤解されるのが同期の向きです。公式サイトのよくある質問には、次のように書かれています。
Notionカレンダーでは、NotionデータベースのアイテムをGoogle カレンダーのイベントと一緒に表示することができます。(中略)ただし、Google カレンダーのイベントをNotionデータベースに直接インポートすることはまだできません。 出典: notion.com
つまり、Notionカレンダーは「GoogleカレンダーとNotionを並べて見る場所」であって、「Googleカレンダーの予定をNotionに取り込む道具」ではありません。ここを最初に押さえておくと、使い始めてからの戸惑いがぐっと減ります。
予定の管理に疲れてしまう背景
こういう相談がよくあります。「仕事用と個人用でカレンダーが分かれていて、どちらかを見落とす」「タスクはNotion、予定はGoogleで、行ったり来たりするうちに疲れてしまう」。
フリーランスや副業で働く人は、取引先ごとに違うカレンダーで予定が届くことも珍しくありません。Googleで届く予定、Outlookで届く会議、家族と共有しているiCloudのカレンダー。それぞれを別のアプリで開いていると、確かめるだけで気持ちがすり減ってしまいます。
大丈夫ですよ。これは段取りが下手だからではなく、情報の保存場所がばらばらになっているから起きることです。予定を1つの画面で見渡せるようにするだけで、頭の中で抱えている「確かめなきゃ」の数は確実に減ります。Notionカレンダーは、その「見渡す場所」を作る道具の1つです。
Notionカレンダーを使い始める手順
ここからは、公式のヘルプセンターに沿って、使い始めるまでの流れを順に説明します。
ステップ1 アカウントを作る
Notionカレンダーは、Notionのアカウントでサインインして使います。Notionのアカウントがなくても、Notionカレンダーに登録するときに、同じメールアドレスでNotionのアカウントが作られます。
ここで大事な注意が1つあります。ヘルプセンターは、いつでも使えるメールアドレスで登録することを勧めていて、勤め先を離れる可能性を考えて、仕事用ではなく個人用のアカウントを使うよう案内しています。登録に使ったアカウントがメインのアカウントになり、そのアカウントに入れなくなると、Notionカレンダーも使えなくなるためです。仕事用のカレンダーは、登録した後でいつでも追加でつなげられます。
また、1つのNotionカレンダーのアカウントにつなげられるNotionのアカウントは1つだけです。カレンダーやNotionのワークスペースは複数つなげられます。
ステップ2 カレンダーをつなぐ
アカウントができたら、カレンダーをつなぎます。設定の「カレンダーアカウント」から「カレンダーアカウントを追加」を選び、つなぎたいカレンダーの種類を選びます。
Googleカレンダーは、Googleのアカウントでログインして、アクセスを許可するだけです。ヘルプセンターによると、Notionカレンダーが求めるのは動作に欠かせないGoogleの権限だけで、Googleのパスワードを見ることはなく、許可はいつでも取り消せます。
iCloudのカレンダーをつなぐときは、Appleの「アプリ用パスワード」が必要です。アプリ用パスワードとは、ほかのアプリからiCloudに接続するために発行する、専用のパスワードのことです。Appleアカウントの管理ページにサインインして作成し、そのパスワードでつなぎます。
OutlookやMicrosoft 365のカレンダーは、Microsoftのアカウントでサインインして承認します。会社のMicrosoft 365を使っている場合は、管理者が外部のアプリを制限していることがあり、その場合はIT担当の人に承認を頼む必要があります。
ステップ3 Notionのワークスペースをつなぐ
Notionのデータベースをカレンダーに表示したいときは、Notionのワークスペースをつなぎます。デスクトップ版かWeb版で設定を開き、「Notionワークスペース」から「Notionワークスペースを追加」を選び、アクセスを許可します。
ワークスペースが複数ある場合は、同じメールアドレスでも1つずつつなぐ必要があります。また、ワークスペースの管理者がメンバー全員のNotionカレンダーを一度にオンにすることはできず、1人ひとりが自分でつなぎます。ヘルプセンターには、Notionカレンダーをつないでも、会社があなたのカレンダーを見られるようになるわけではないとも書かれています。
ステップ4 データベースをカレンダーに表示する
ワークスペースをつないだら、サイドバーのワークスペースの名前の横にあるメニューから「Notionデータベースを追加」を選び、表示したいデータベースを選びます。Notionの側でデータベースを開き、ビューの名前から「Notionカレンダーで管理」を選ぶ方法もあります。
表示できるのは、日付の項目(日付プロパティ)を持つデータベースです。日付の項目が複数あるときは、カレンダーに使う項目を1つ選びます。
毎日の使い方
設定が済んだら、毎日の予定の管理に使っていきます。よく使う操作を整理します。
予定を作る
カレンダーの時間の枠を選んで、予定の内容を入力します。参加者を加えて「招待を送信」を押せば、相手に招待が届きます。予定の種類として、集中する時間や不在の予定を作ることもできます。
Notionのタスクを日付に割り当てる
データベースをつないでいると、サイドバーからデータベースの一覧を開き、タスクをカレンダーの日付へドラッグして割り当てられます。タイトル、日付、ステータス、セレクトなどの項目は、カレンダーの画面から直接書き換えられ、変更はNotionの元のデータベースに反映されます。
ビデオ通話のリンクを付ける
予定には、ビデオ通話のリンクを付けられます。Googleカレンダーの予定ならGoogle Meetが標準で使え、Zoomはアカウントをつなげば予定を作るときにリンクが自動で作られます。OutlookやMicrosoft 365の予定では、Microsoft Teamsのリンクを追加できます。
空き時間を相手に送る
公式サイトによると、空き時間と日程調整のリンクを送って、相手に自分の時間を予約してもらえます。別の日程調整のアプリを使わずに済むので、打ち合わせの多い人には便利な機能です。
ヘルプセンターでは、このリンクを「スケジュールリンク」と呼んでいて、2つの種類があります。特定の人と特定の時間に会うための「1回限り」と、取材や営業のように相手が変わりながら何度も使う「繰り返し」です。デスクトップ版かWeb版で、左側のパネルの「スケジュール」から作ります。
作るときは、相手に見せる空き時間を入力し、必要に応じて有効期限、場所、ビデオ会議のリンク、電話番号、予約できる時間の長さ、説明を加えます。できあがったリンクをコピーして相手に送ると、相手はあなたの空き時間の中から都合のよい枠を選び、決まった打ち合わせはカレンダーに自動で追加されます。
「予定の重複を回避する」をオンにしておくと、カレンダーに入っている予定に合わせて空き時間が更新されるので、同じ時間に2人から予約が入る心配が減ります。複数の予約を受け付ける設定のリンクなら、予約した相手が予定の説明欄のリンクから日時の変更やキャンセルもできます。メールで何往復も日程を相談していた人には、気持ちの負担がかなり軽くなる機能です。
カレンダーごとに色や表示を変える
サイドバーのカレンダーの名前から、カレンダーの色を変えたり、目のマークで一時的に表示を消したりできます。仕事と個人の予定を色で分けておくと、1日の偏りがひと目で分かります。
海外の相手やチームと予定を合わせる
海外のクライアントと仕事をしている人や、チームで予定を合わせることが多い人には、タイムゾーンとチームの機能も役立ちます。
ヘルプセンターによると、Notionカレンダーにはタイムゾーンを複数並べて表示できます。カレンダーの左側に表示されているメインのタイムゾーンの隣から追加でき、「ロンドンのクライアント」のように名前を付けることもできます。たとえば東京とニューヨークを並べておけば、相手の時間で何時になるかを頭の中で計算しなくて済みます。
1つ注意したいのは、最初に設定したときのメインのタイムゾーンはGoogleカレンダーから取り込まれますが、その後Notionカレンダーで変えても、Googleカレンダーの側には反映されない点です。逆も同じです。出張などでタイムゾーンを変えるときは、両方の設定を確かめておきましょう。
チームで使う場合は、仕事のアカウントがGoogle Workspaceで管理されていれば、同じ組織の人のカレンダーを、共有してもらわなくても表示できます。サイドバーの仕事用のカレンダーのメニューから「チームメイトのカレンダーを表示」を選び、相手のメールアドレスを選びます。相手をカレンダーの枠にドラッグすると、1対1の打ち合わせの予定が、タイトルや参加者が入った状態で作られます。
仕事と個人の予定の重なりを防ぐ「ブロック」
複数のカレンダーを使っていて困るのが、予定の重なりです。個人のカレンダーに通院の予定を入れていても、仕事のカレンダーではその時間が空いて見えるので、同僚や取引先から打ち合わせを入れられてしまう。こういうことは本当によく起こります。
Notionカレンダーには、これを防ぐ「ブロック」という機能があります。ヘルプセンターによると、個人のカレンダーに入っている予定を、仕事のカレンダーの側で「予定あり」として押さえておけます。中身を見せずに、その時間はふさがっていることだけを相手に伝えられるのがポイントです。
設定は、デスクトップ版かWeb版で予定を右クリックし、「カレンダーのブロック」を選んで、押さえたい先のカレンダーを選びます。その予定だけを押さえることも、「(カレンダー名)からのすべてのイベント」を選んで、これから入れる予定も含めて自動で押さえ続けることもできます。押さえた枠に元の予定の詳細を含めるか、「予定あり」とだけ表示するかも選べます。
ブロックを外すときは、同じ操作で押さえ先のカレンダーの選択を外します。取引先ごとにカレンダーが分かれているフリーランスの人ほど、この機能の恩恵は大きくなります。
最初に見直しておきたい設定
使い始めたら、設定を一度見直しておくと、毎日の使い心地が変わります。デスクトップ版やWeb版ではプロフィールの写真から、スマホアプリでは左上の歯車のマークから設定を開きます。
「一般」では、週末や辞退した予定を表示するか、週の始まりを何曜日にするか、言語、時刻の形式、場所のリンクをAppleのマップとGoogleマップのどちらで開くか、画面の明るさのテーマなどを選べます。旅行や出張の多い人は、移動したときにタイムゾーンを変えるか確認してもらう設定も役立ちます。
「通知」では、予定に招待されたときや招待が更新されたときに知らせるか、会議の通知をいつ、どんな音で受け取るかを決めます。ヘルプセンターによると、予定ごとの標準のリマインダーは、Googleカレンダーの側の通知の設定で調整します。
Macのデスクトップ版では、メニューバーにNotionカレンダーを表示する設定もあります。アプリを開かなくても、次の予定を確かめたり、会議に参加したりできるので、画面を行き来する回数が減ります。
Googleカレンダーと同期するときに知っておきたい制限
ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。Notionカレンダーを使い始めてから「思っていたのと違う」となりやすい制限を、公式のヘルプセンターと公式サイトの記載をもとに整理します。
Googleの予定はNotionのデータベースに入らない
「Notionカレンダーとは」の節で引用したとおり、Googleカレンダーの予定を、Notionのデータベースに直接取り込むことはできません。Notionカレンダーの画面の上で、Googleの予定とNotionのデータベースが並んで見えるだけです。Googleの予定をNotionで集計したり、議事録のデータベースと自動で結び付けたりしたい場合は、別の方法を考える必要があります。
Notionの予定はGoogleカレンダーには表示されない
逆の向きにも制限があります。ヘルプセンターには、Notionのデータベースは、現時点ではNotionカレンダーでのみ表示でき、GoogleカレンダーやiCloudカレンダーでは表示できないと書かれています。Notionで管理している締め切りを、スマホの標準のカレンダーやGoogleカレンダーで見ようとしても見えません。家族や取引先とGoogleカレンダーで予定を共有している場合、Notionの側に入れた予定は相手には見えない、ということです。
つなげる数には目安と上限がある
ヘルプセンターによると、Notionカレンダーに追加できるデータベースは最大20件です。カレンダーについては、5つを超えて追加できない場合があり、それはそれ以上になると動作に影響が出る可能性があるためと説明されています。たくさんのカレンダーを1か所に集めたい人は、この目安を頭に入れておきましょう。
新しいカレンダーはGoogle側で作る
Notionカレンダーの中から、新しいカレンダーそのものを作ることは、現時点ではできません。「副業用」のような新しいカレンダーが欲しいときは、Googleカレンダーで作ると、Notionカレンダーに表示されるようになります。
書き換えられない日付がある
データベースの日付が、数式や作成日時、最終更新日時の項目から作られている場合、カレンダー上では読み取り専用になり、ドラッグで動かすことはできません。タスクの日付をカレンダーで動かしたいなら、普通の日付の項目を使います。
Outlookのカレンダーはスマホでの対応が途中
ヘルプセンターには、Microsoft Outlookのカレンダーはデスクトップ版とWeb版で使え、スマホでの対応は近日公開予定と書かれています。公式サイトのよくある質問のページには、Outlookは対応予定とする古い書き方も残っているので、Outlookを中心に使っている人は、使う端末で表示できるかを最初に確かめておくと安心です。
移動時間とFaceTimeは使えない
ヘルプセンターには、移動時間は現時点でサポートしていないこと、ビデオ通話の選択肢としてFaceTimeはサポートしていないことも書かれています。外出の多い人は、移動の時間を自分で予定として入れておく必要があります。
スマホアプリでできないこと
Notionカレンダーのスマホアプリは、パソコン版とできることが少し違います。ヘルプセンターに挙げられている、スマホアプリでは現時点でできないことは次のとおりです。
| スマホアプリでできないこと | 補足 |
|---|---|
| 予定や連絡先の検索 | パソコン版かWeb版で行う |
| 予定の編集 | iPhoneで自分が作った、自分が主催の予定は編集できる |
| 日程調整用の空き時間の共有 | パソコン版かWeb版で作る |
| ビデオ通話リンクの自動作成やNotionページの添付 | リンクは手で追加する |
| 標準のカレンダーアプリとしての設定 | できない |
| 週・月などの表示 | 1日、2日、3日の表示のみ |
| 集中する時間や不在の予定の作成 | パソコン版かWeb版で行う |
予定の確認はスマホ、作成や調整はパソコン、と役割を分けるつもりで使うと、ストレスがありません。公式サイトのよくある質問では、iPadなどのタブレット向けに最適化した版を求める声が多く、改善に取り組んでいると説明されています。
スマホのホーム画面のウィジェットは、iPhoneとiPad(iOS 14以上)、Android 8以上で使えます。ロック画面のウィジェットは、予定のタイトルを隠す設定もできるので、人に画面を見られる場面でも安心です。
取引先が多い人の、カレンダーの整え方
フリーランスや副業の人から、「取引先ごとに招待が別々のカレンダーで届いて、頭が追いつかない」という相談をよく受けます。Notionカレンダーを使う場合の整え方の例を紹介します。
まず、登録には個人のGoogleアカウントを使い、取引先から発行されたアカウントは後から追加でつなぎます。契約が終わってそのアカウントが使えなくなっても、Notionカレンダーそのものは使い続けられます。
次に、カレンダーごとに色を決めます。たとえば、取引先Aは青、取引先Bは緑、個人の予定は灰色、というように決めておくと、1週間の画面を見ただけで、どの仕事に時間を使っているかが分かります。
そして、個人の予定は「ブロック」で各取引先のカレンダーに「予定あり」として押さえます。中身は見せずに、その時間は空いていないことだけを伝えられます。
最後に、Notionのタスクのデータベースをつなぎ、締め切りをカレンダーの上に並べます。会議の合間に、どのタスクに手をつけるかを決めやすくなります。
ただし、カレンダーは5つを超えると追加できない場合があると案内されているので、取引先の数が多い人は、つなぐカレンダーを絞り込むことも考えておきましょう。
Notionカレンダーが合う人、合わない人
ここまでの内容をもとに、どんな人に合うかを整理します。
合いやすいのは、まず、すでにNotionでタスクやプロジェクトを管理している人です。データベースの締め切りと会議の予定を同じ画面で見られる良さを、いちばん感じられます。次に、Googleカレンダーを中心に使っていて、複数のアカウントをまとめて見たい人です。そして、パソコンで予定を組み立てることが多い人です。主な操作はパソコン版にそろっています。
反対に、別の道具も比べたほうがよい人もいます。スマホだけで予定を作ったり直したりしたい人は、スマホアプリの制限が気になるかもしれません。Notionに入れた予定を家族や取引先とGoogleカレンダーで共有したい人は、Notionの予定がGoogle側に表示されない点がネックになります。移動の多い人も、移動時間を自動で扱えない点を確かめておきましょう。
試すときは、いきなりすべてを移さず、まずGoogleカレンダーを1つだけつないで、毎朝の予定の確認をNotionカレンダーで行うところから始めると、無理なく慣れられます。慣れてきたら、Notionのデータベースをつなぎ、締め切りを並べてみてください。道具は、少しずつなじませるほうが長続きします。
無料で使えるので、まず1週間、いつものカレンダーと並べて試してみるのがおすすめです。合わなければ、つないだカレンダーを外すだけで元に戻せます。
Macで予定を素早く扱う専用アプリという選択肢
Macで仕事をする時間が長く、「予定を入れるのに何回もクリックするのが面倒」「移動の時間まで自動で考えてほしい」と感じている人には、Mac専用のカレンダーアプリを使う方法もあります。その候補の1つがCaltimateです。
公式サイトによると、Caltimateは「明日15時 商談 @渋谷 zoom」のように打つか話すだけで、日時、場所、出席者、会議のリンク、繰り返し、通知までを読み取って予定にします。どのアプリを使っている最中でも、キーボードの操作1つで入力の画面を呼び出せます。Googleカレンダーと同期し、複数のアカウントをまとめて表示・編集でき、色もそのまま反映されます。
場所のある予定には、車や徒歩、電車での実際の所要時間を計算して移動の時間をカレンダーに確保し、出発の時刻になると通知します。Notionカレンダーで扱えない移動時間を、自動で扱える点が違いです。Zoom、Google Meet、Teams、Webexのリンクを見分けて参加のボタンを出す機能や、空き時間から予約ページを作って相手に選んでもらう日程調整の機能、Appleのリマインダーとの連携もあります。
料金は、14日間すべての機能を無料で試せ、続ける場合は月額600円、年額4,400円、買い切り7,400円(いずれも税込)から選びます。1つのライセンスでMac 3台まで使え、動作環境はmacOS 14以降です。予定はGoogle側に保存され、設定や認証の情報はMacの中だけに保存されると案内されています。Notionとの連携機能はないので、Notionのデータベースを中心に予定を組む人はNotionカレンダー、Macで予定を素早く入れて移動まで任せたい人はCaltimate、という分け方になります。
Caltimateは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
予定を詰め込みすぎないために
最後に、カレンダーの道具とは少し違う話をさせてください。
予定を1か所で見渡せるようになると、空いている時間がよく見えるようになります。それ自体はよいことなのですが、空き時間が見えると、つい埋めたくなってしまう人がいます。気づけば休む時間がなくなり、カレンダーは整っているのに、心が追いつかない。こういう相談も、実は少なくありません。
おすすめしているのは、休む時間も予定として入れておくことです。昼休み、散歩、何もしない30分。予定として色を付けておくと、それを守ることが「さぼり」ではなく「段取り」になります。Notionカレンダーでも、集中する時間の予定のように、自分のための時間を確保できます。
仕事と個人のカレンダーを分けている人は、個人の予定を「ブロック」で仕事のカレンダーに押さえておくのも、心を守る工夫になります。家族の行事や通院の時間に打ち合わせを入れられて、断るのに気をつかう。そうした小さなストレスが積み重なると、思っている以上に疲れます。最初から「予定あり」と見せておけば、断る場面そのものが減ります。
もう1つは、1日の終わりに翌日のカレンダーを1分だけ眺めることです。予定が詰まりすぎていたら、その場で1つ動かす。それだけで、翌朝の気持ちが軽くなります。
予定を整える力は、仕事にも生きる
カレンダーやNotionを使いこなす力は、自分の仕事を楽にするだけでなく、人の役に立つ仕事にもつながります。
在宅ワークの求人では、会社のNotionの使い方を整えたり、予定やタスクの管理の仕組みを作ったりする手伝いの仕事が見られます。業務の道具を整える仕事や、AIを取り入れて業務を効率化する仕事については、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で仕事の種類と始め方を紹介しています。道具そのものを作る側に興味がある人は、アプリケーション開発のお仕事が参考になります。
20年にわたって在宅ワークの市場を見てきた運営者の立場から言えば、長く続く人ほど、自分の時間の使い方を丁寧に扱っています。予定を詰め込みすぎず、休む時間も確保している人は、体調を崩しにくく、結果として依頼主から「この人に任せると安心」と思われます。
運営者として見てきた実感では、仲介の手数料が乗らない直接の取引だと、同じ予算で依頼する側はより多く頼め、受ける側は手取りが厚くなります。手取りが厚くなれば、無理に仕事を詰め込まなくても暮らしが成り立ちやすくなります。手数料0%で直接やり取りできる場は、心と時間の余裕を守る働き方とも相性がよいのです。業務の仕組みを整える仕事に興味がわいたら、AIコンサル・業務活用支援のお仕事をのぞいてみてください。
よくある質問
Q. Notionカレンダーは無料で使えますか?
公式サイトでは「Notionカレンダーを無料で入手」と案内されていて、Notionのアカウントで無料で使い始められます。Web、Mac、Windows、iPhone、Androidで使え、Google、iCloud、Microsoft Outlookのカレンダーをつなげられます。会議のメモにAIを使う機能など、Notion側の有料の機能と組み合わせる場合は、Notionのプランも確かめてください。
Q. Googleカレンダーの予定をNotionのデータベースに取り込めますか?
現時点ではできません。Notionの公式サイトのよくある質問に、Googleカレンダーの予定をNotionのデータベースに直接取り込むことはまだできないと書かれています。Notionカレンダーでは、Googleの予定とNotionのデータベースの日付を同じ画面に並べて表示できますが、データ同士がつながるわけではありません。
Q. Notionのデータベースの予定はGoogleカレンダーにも表示されますか?
表示されません。ヘルプセンターによると、Notionのデータベースは現時点でNotionカレンダーでのみ表示でき、GoogleカレンダーやiCloudカレンダーには表示されません。家族や取引先とGoogleカレンダーで予定を共有している場合は、相手に見せたい予定をGoogleカレンダーの側に入れておく必要があります。
Q. Notionカレンダーのスマホアプリでできないことはありますか?
あります。ヘルプセンターによると、スマホアプリでは予定の検索、日程調整用の共有、週や月の表示などができず、予定の編集もiPhoneで自分が作った主催の予定に限られます。表示は1日、2日、3日の3種類です。予定の確認はスマホ、作成や調整はパソコン版やWeb版で行うと使いやすくなります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
中西 直美@SOHO編集部
産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
大手人材会社でキャリアカウンセラーとして15年間従事した後、フリーランスの産業カウンセラーとして独立。在宅ワーカーのメンタルヘルスケアを専門に活動しています。
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