ムラウチドットコムの情報漏えい|不正アクセスで7,716,811件 氏名・住所・電話番号 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓ムラウチドットコムの情報漏洩を
- ✓2026年7月24日の第一報と9月15日の第二報で整理
- ✓不正アクセスで外部へ持ち出された7,716,811件の氏名・住所・電話番号などの項目
ムラウチドットコムの情報漏洩について、家電などの通信販売を営む株式会社ムラウチドットコムは、2026年7月24日に第一報を公表し、2026年9月15日の第二報で、不正アクセスによりお客様の個人情報が外部へ持ち出された事実を確認したと発表しました。漏えいした対象者は7,716,811件で、種類は氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別です。クレジットカード情報とパスワードは含まれていないと明記されています。 2026年11月1日時点で、ムラウチドットコムの本件のお知らせのページは2026年9月15日の更新が最新で、それ以降の続報は掲載されていません。会社は2026年9月15日から、対象となるお客様への個別通知メールを順次送っています。 ムラウチドットコムで買い物をしたことがある人がまずすることは、ムラウチドットコムやECモール、クレジットカード会社などを名乗るメール・SMS・電話に注意し、そこからパスワードやカード番号を入力しないことです。
この記事は、2026年11月1日時点でムラウチドットコムの公式発表とよくある質問のページを開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。
ムラウチドットコムの不正アクセスで何が起きたのか
ムラウチドットコムは、家電や生活用品などをインターネットで販売している会社です。自社の通販サイト(会社は「本店」と呼んでいます)のほか、各ECモールにも店舗を出しています。
第二報の骨子は次のとおりです。
- 2026年7月15日未明に社内システムに障害が発生し、翌16日の復旧作業中に第三者による不正アクセスの痕跡を確認した
- 外部の情報セキュリティ専門会社によるフォレンジック調査が完了し、調査報告書を受け取った
- 会社が管理するWebシステムの一部にあった脆弱性を悪用されたことを起点に不正アクセスを受け、その後、複数のシステムへ不正にアクセスされた
- 会社が持つお客様の個人情報の一部が外部へ持ち出されたことを確認した
- 漏えいした対象者は7,716,811件、種類は氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別
- 対象となる情報にクレジットカード情報とパスワードは含まれていない
フォレンジック調査とは、サーバーなどに残った記録(ログ)を調べて、何が起きたのかを明らかにする調査のことです。第二報の時点でこの調査が完了しているため、件数と種類は「可能性」ではなく、持ち出しが確認された情報として示されています。この記事でも「漏えい」として書きます。
件数の7,716,811件は、第二報では「漏えいした対象者」の件数として示されています。同じ人が複数の登録を持っている場合の扱いなどの内訳は、発表には書かれていません。
公表の経緯と第一報・第二報で分かったこと
第二報には、本件の発覚から第二報までの会社の対応が日付つきで並んでいます。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年7月15日未明 | 社内システムに障害が発生 |
| 2026年7月16日 | 復旧作業中に第三者による不正アクセスの痕跡を確認。外部からのアクセスを遮断し、被害や影響範囲の調査を開始 |
| 2026年7月20日 | 個人情報保護委員会に速報を提出 |
| 2026年7月23日 | 警察に被害を相談 |
| 2026年7月24日 | 第一報を公表。本件専用のお問い合わせ窓口を開設 |
| 2026年7月27日 | 外部の情報セキュリティ専門会社によるフォレンジック調査を開始 |
| 2026年9月14日 | 個人情報保護委員会に確報を提出 |
| 2026年9月15日 | 第二報を公表。対象となるお客様への個別通知メールの送信を順次開始 |
第一報では、個人情報が漏えいした痕跡が確認されたこと、痕跡が確認された情報の種類(氏名、メールアドレス、住所、電話番号、生年月日と性別は対象者の一部)が示されました。この時点では件数は示されておらず、調査が終わったら結果と再発防止策を発表するとされていました。
第二報で新たに分かったのは、次の3点です。
- 情報が外部へ持ち出された事実が確認されたこと
- 漏えいした対象者が7,716,811件と特定されたこと
- Webシステムの脆弱性を起点に複数のシステムへ侵入された、という経緯
本件のお知らせのページは「2026年9月15日 更新」「2026年7月24日 掲載」と表示されており、2026年11月1日時点でそれ以降の更新はありません。よくある質問のページも、2026年9月15日時点の情報にもとづくと書かれています。
漏えいした情報と含まれない情報
第二報とよくある質問のページに書かれている項目を、漏えいした情報と含まれない情報に分けると次のようになります。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 漏えいした情報 | 氏名 |
| 漏えいした情報 | 住所 |
| 漏えいした情報 | 電話番号 |
| 漏えいした情報 | メールアドレス(対象となるお客様の一部) |
| 漏えいした情報 | 生年月日(対象となるお客様の一部) |
| 漏えいした情報 | 性別(対象となるお客様の一部) |
| 漏えいしていない情報 | お届け先として登録された情報 |
| 不正アクセスの対象ではない情報 | クレジットカード番号などの決済情報(別のシステムで管理) |
| 不正アクセスの対象ではない情報 | ログインIDとパスワード |
第二報の該当部分は次のとおりです。
不正アクセスにより漏えいした対象者は 7,716,811 件となります。 種類は以下のとおりです。 氏名・住所・電話番号・メールアドレス・生年月日・性別 ※対象となる情報にクレジットカード情報およびパスワードは含まれておりません。 出典: 株式会社ムラウチドットコム「弊社における不正アクセスによるお客様情報漏えいに関するお詫びとご報告(第二報)」2026年9月15日
いくつか補足します。
メールアドレス、生年月日、性別については、よくある質問のページで「対象となるお客様の一部」と書かれています。つまり、対象者の全員についてこれらがそろって漏れたわけではありません。一方、氏名、住所、電話番号には、この注記がありません。
「お届け先として登録された情報」は、漏えいしていないことを確認したとされています。通販サイトでは、自分の住所とは別に、家族や勤め先などに商品を送るための届け先を登録できることがあります。よくある質問のページの書き方から読み取れるのは、こうした届け先の情報は今回の対象ではないということです。
カード情報について、会社はクレジットカード番号などの決済情報は別のシステムで管理していて、今回の不正アクセスの対象ではないことを確認したと書いています。ログインIDとパスワードも対象ではないとしています。そのため、今回の件だけを理由にカードを止めたり、ムラウチドットコムのパスワードを変えたりする必要は、発表からは示されていません。
それでも、氏名、住所、電話番号、メールアドレスがそろっている点には注意が要ります。これらは、なりすましの連絡をする側にとって、本物らしく見せるための材料になります。「あなたの名前と住所を知っている相手」からの連絡は、本物の通販会社やカード会社からのものに見えやすくなります。
原因について発表で分かっていること
第二報に書かれている原因は、会社が管理するWebシステムの一部に存在していた脆弱性を悪用されたことです。脆弱性とは、プログラムや設定にある、攻撃者に悪用されるおそれのある弱点のことです。そこを入り口に不正アクセスを受け、その後、複数のシステムへ不正にアクセスされたと説明されています。
どのWebシステムの、どのような脆弱性だったのかは書かれていません。この記事でも、書かれていないことは推測しません。
「複数のシステムへ不正にアクセスされた」という説明からは、最初に入り込まれた場所と、お客様の情報が保存されていた場所が同じではなかったことが読み取れます。一方で、会社は、決済の情報とログインIDやパスワードは別のシステムで管理していて、今回の不正アクセスの対象ではないことを確かめたとしています。どのシステムまで入り込まれ、どこは無事だったのかという線引きは、利用者がすべきことを決めるうえで大事な手がかりです。今回は、カードとパスワードの線は越えられていない、と発表は示しています。
第一報で会社は、2026年7月15日未明の障害をきっかけに、翌16日の復旧作業中に不正アクセスの痕跡に気づいたと説明しています。よくある質問のページでは、公表まで時間がかかった理由について、被害の拡大防止を最優先に対応しながら、外部の専門会社と事実関係や影響範囲の確認を進め、確認できた内容を第一報として公表したと答えています。
ムラウチドットコムの対応
第二報とよくある質問のページに書かれている会社の対応を、すでに済んだものと、これからのものに分けると次のようになります。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 実施済み | 対象システムへの外部アクセスの遮断、関係データとシステムの保全 |
| 実施済み | 外部の情報セキュリティ専門会社によるフォレンジック調査(完了) |
| 実施済み | 個人情報保護委員会への速報と確報の提出、警察への被害相談 |
| 実施済み | 本件専用のお問い合わせ窓口の開設、よくある質問のページの公開 |
| 進行中 | 対象となるお客様への個別通知メールの順次送信(2026年9月15日から) |
| 進行中 | アクセス権限と認証情報の管理方法の見直し、監視と不正アクセスの検知体制の強化 |
| 今後 | 定期的な脆弱性診断とセキュリティ点検の実施 |
営業の状況についても、よくある質問のページに書かれています。本店は、対象システムへの外部からのアクセスを遮断し、必要な保全措置と安全対策を行い、営業に必要なシステムの安全性を確かめたうえで、営業を続けているとされています。一方、ECモールに出している店舗は、各モールとの協議や対応状況に応じて営業状況が異なるとされ、それぞれの店舗ページで確かめるよう案内されています。
SNSについては、問い合わせの窓口を一本化するため更新と運用を一時休んでいて、再開は2026年11月頃を予定しているものの、対応状況を踏まえて慎重に検討すると書かれています。休止中にSNSのアカウントに送られたダイレクトメッセージには返信しないとされています。SNSで「ムラウチドットコムの公式」を名乗って返金や補償の案内を送ってくる相手がいても、本物とは限らないということです。
補償やお詫びの品についての記載は、第一報にも第二報にも、よくある質問のページにもありません。発表にないことは、この記事でもあるとは書きません。ほかの会社の事案で補償の考え方がどう扱われてきたかを知りたい人は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026が参考になります。補償やポイントの付与をうたうメールが届いても、本件のお知らせのページに同じ案内が載っているかを確かめるまでは、リンクを開かないでください。
自分が対象かを確かめる方法
会社は、2026年9月15日から、対象となるお客様に個別通知メールを順次送っています。よくある質問のページにも、対象となるお客様には準備が整いしだい順次個別通知メールを送ると書かれています。
確かめる手がかりは、次の3つです。
- ムラウチドットコムに登録したメールアドレスの受信箱で、2026年9月15日以降に届いた本件の通知メールを探す。迷惑メールのフォルダに振り分けられていることもあります。
- メールが見つからない場合や、登録したメールアドレスをもう使っていない場合は、本件専用のメールアドレス(後の節に載せています)に問い合わせる。
- メールアドレスが対象の一部にしか含まれていない点に注意する。氏名、住所、電話番号だけが対象になっている人もいるため、メールが届かないことだけで対象外とは言い切れません。
通知メールが本物かどうかを確かめるときは、メールの本文のリンクは使わず、ムラウチドットコムの通販サイトのトップページから「お客様情報漏えいに関するお詫びとご報告」のページを開いて、内容が同じかを見比べます。メールの本文でパスワードやカード番号の入力を求められたら、それは本件の通知ではありません。会社は、メールや電話でクレジットカード番号やパスワードを尋ねることはないと明記しています。
通知メールが届いたあとにすること
通知メールが届いた人は、まず内容を読み、対象になった項目を確かめます。そのうえで、次の順番で備えると無駄がありません。
- 通知メールは削除せずに保存しておく。あとで窓口に問い合わせるときや、本物かどうかを見比べるときの手がかりになります。
- 登録している電話番号とメールアドレスに、通販会社やカード会社を名乗る連絡が増えていないかを、しばらく気にかけておく。
- 同じパスワードを他のサービスで使っていれば、メールのアカウントとお金を扱うサービスから変える。
- 家族と同じ住所や電話番号を登録している場合は、家族にも一声かけておく。
家族のうち誰か一人の名義で注文していても、届いた商品を受け取るのは家族の別の人ということはよくあります。登録した電話番号が自宅の固定電話なら、通販会社を名乗る電話に家族が出ることもあります。「ムラウチドットコムや通販会社を名乗る電話で、カード番号や口座の話が出たら答えずに切ってよい」と伝えておくだけでも、家族が偽の連絡に応じてしまうことを防ぎやすくなります。
ムラウチドットコムで買い物をしたことがある人がすること
漏えいした項目に合わせて、要るものだけを具体的に挙げます。
便乗したメールやSMSに注意する
第一報から会社が繰り返し呼びかけているのは、ムラウチドットコム、ECモール、クレジットカード会社などを名乗るメール、SMS、電話への注意です。とくに次のような案内は、安易に応じずに、公式サイトやカード会社、モールの正規の窓口で本当かどうかを確かめるよう求めています。
- 不審な添付ファイルの開封や、リンクのクリックを促す案内
- パスワードやクレジットカード情報などの入力を求める案内
氏名と住所が正しく書かれたメールでも、それだけで本物と判断しないでください。今回の件で、氏名と住所は持ち出されたことが確認されています。メールの本文に自分の名前があっても、本物の証拠にはなりません。SMSの本文に書かれたURLを見分ける手順は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順にまとめています。
電話番号が出回ったときの備え
電話番号が漏えいした項目に入っているため、通販会社やカード会社を名乗る電話が増えることも考えられます。電話で「注文に不具合があった」「返金の手続きが必要」と言われても、その場でカード番号や口座番号を答えず、いったん切ってから、公式サイトで調べた番号にかけ直します。
ムラウチドットコムは、よくある質問のページで、警察庁が特殊詐欺の被害防止に有効として推奨しているアプリを紹介しています。発着信のときに詐欺などの可能性がある電話を自動で遮ったり、警告を出したりする機能があるもので、「詐欺対策 by NTTタウンページ」と「詐欺バスター Lite」の2つが挙げられています。警察庁の推奨アプリのページで、提供元や対応する機種を確かめられます。利用できる機能は、スマートフォンや設定によって異なるとされています。
迷惑電話やSMSへの備え全般は、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026にまとめています。
住所が出回ったときの備え
住所と氏名がそろって出回ると、郵便の請求書や、通販の返品や当選を装った案内が届くことがあります。身に覚えのない請求書が郵便で届いても、書かれた番号には電話せず、請求元とされる会社の公式サイトで連絡先を調べてから確かめます。郵便で届く請求書や案内状の見分け方は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番で詳しく説明しています。
パスワードは、使い回しがあれば見直す
ムラウチドットコムのログインIDとパスワードは、今回の不正アクセスの対象ではないとされています。そのため、今回の件だけを理由にムラウチドットコムのパスワードを変える必要は示されていません。
ただ、メールアドレスが漏えいした対象の一部に含まれているため、そのメールアドレスを使って他のサービスへのログインを試されることはあり得ます。同じパスワードを複数のサービスで使っている人は、この機会にメールのアカウントやお金を扱うサービスから見直しておくと安心です。変える順番は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく説明しています。
登録した情報の削除を考えるとき
よくある質問のページでは、個人情報の削除を希望する場合は問い合わせ窓口に連絡するよう案内されています。法令と会社の規定にもとづいて対応するとされています。
ただし、会社は、削除した後は会社の側でお客様の情報を確かめられなくなるため、今後本件で新たな事実が分かった場合や個別の対応が必要になった場合に、連絡や対象者であることの確認ができなくなることがあると注意しています。削除を急ぐ前に、通知メールの内容を確かめ、必要なやりとりを済ませてからにするほうが安全です。
しなくてよいこと
慌ててしなくてよいこともあります。
- クレジットカード情報は今回の不正アクセスの対象ではないとされています。今回の件だけを理由にカードを止めたり再発行したりする必要は、発表からは示されていません。明細に身に覚えのない請求があれば、今回の件と関係があるかにかかわらず、カード会社に連絡します。
- ムラウチドットコムで注文済みの商品は、よくある質問のページで、注文内容を確かめたうえで順次対応しているとされています。本店で注文した商品は、マイページや発送案内のメールで確かめられます。
通販会社を装う連絡の具体例と見分け方
氏名、住所、電話番号、メールアドレスが出回ったときに届きやすい連絡を、手段ごとに整理します。ここに挙げるのは、今回の件で実際に被害が出たという話ではありません。会社は2026年9月15日時点で、本件に起因することが確かめられた不正利用や金銭被害、フィッシングメールなどの二次被害は確認されていないとしています。あくまで、備えておくための例です。
メールの場合
「ご注文の商品の発送に問題があり、配送先の確認が必要です」「情報漏えいのお詫びとして返金します。こちらから手続きしてください」といった件名で、偽のサイトへ誘導するメールが考えられます。偽のサイトでは、ログインIDとパスワード、カード番号の入力を求められます。
見分けるときは、差出人の名前ではなく、本文のリンク先が本当にムラウチドットコムやモールのものかを確かめます。ただ、見た目では見分けにくいことも多いので、メールのリンクは使わず、普段使っているブックマークやアプリから開くのが一番確実です。
SMSの場合
「お荷物をお届けしましたが不在のため持ち帰りました」のように、宅配便を装うSMSは通販の利用者に届きやすい手口です。電話番号が漏えいした項目に入っているため、通販で買った覚えのある時期に、こうしたSMSが届くと本物に見えやすくなります。宅配便の再配達は、配送会社の公式アプリや、伝票に書かれた番号で確かめます。
電話の場合
「ムラウチドットコムの者ですが、個人情報が漏れた件で本人確認をしたい」と言って、生年月日やカード番号、口座番号を聞き出す電話が考えられます。会社は、メールや電話でカード番号やパスワードを尋ねることはないとしています。また、本件の窓口はメールだけで、電話の窓口は案内されていません。会社を名乗る電話でお金や番号の話が出たら、その場で切ってかまいません。
入力してしまったとき
偽のサイトにカード番号を入力してしまったら、すぐにカード会社に連絡して、カードを止めてもらいます。パスワードを入力してしまったら、そのサービスのパスワードを変え、同じパスワードを使っている他のサービスも変えます。お金を振り込んでしまった場合は、振込先の金融機関と警察に早めに相談します。どの場合も、一人で抱えずに、家族や窓口に相談しながら動くほうが落ち着いて対応できます。
第一報だけを読んだ人が見落としやすい点
2026年7月の第一報の時点で情報が止まっている人もいるはずです。第一報だけを読んでいると、次の点を見落としやすくなります。
1つ目は、「痕跡」から「持ち出しの確認」への変化です。第一報では、個人情報が漏えいした痕跡が確認された段階でした。第二報で、調査の結果、外部へ持ち出された事実が確認されています。
2つ目は件数です。第一報には件数が書かれていませんでした。第二報で7,716,811件と特定されています。検索で見かける古い記事に別の数字が書かれていても、公式の数字は第二報の7,716,811件です。
3つ目は、個別通知メールです。第一報の時点では、個別の連絡についての案内はありませんでした。第二報で、2026年9月15日から対象となるお客様に個別通知メールを順次送ることが示されています。第一報だけを読んで「連絡は来ないもの」と思っていた人は、受信箱を見直しておくと安心です。
ECモールの店舗で買った人が確かめること
ムラウチドットコムは、自社の通販サイトだけでなく、各ECモールにも店舗を出しています。第二報は、漏えいした情報が自社の本店の客の情報か、モールの店舗の客の情報かといった内訳を示していません。よくある質問のページでも、モールの店舗については営業状況の案内にとどまっています。
そのため、モールの店舗で買った人が対象かどうかは、発表からは判断できません。この記事でも、推測で対象かどうかを決めつけません。気になる人は、本件専用のメールアドレスで問い合わせるのが確実です。
モールで買い物をした人が気をつけたいのは、モールの運営会社を名乗る連絡です。第一報でも、ECモール事業者を名乗るメールやSMSへの注意が呼びかけられています。モールからの連絡に見えても、本文のリンクから開かず、普段使っているモールのアプリや、ブックマークしたモールのサイトから自分のアカウントにログインして、お知らせの欄を確かめます。
モールの店舗で注文した商品の配送や返品について分からないことがあるときも、まずはモールの購入履歴の画面から店舗に問い合わせるのが確実です。よくある質問のページでは、モールの店舗の営業状況はそれぞれの店舗ページで確かめるよう案内されています。メールで届いた案内だけを頼りに動かないことが、偽の連絡に巻き込まれない一番の方法です。
問い合わせ窓口
今回の件の問い合わせ先は、第二報とよくある質問のページに次のとおり載っています。電話の窓口は案内されていません。
| 名称 | 連絡方法 |
|---|---|
| 株式会社ムラウチドットコム 個人情報漏えいに関するお問い合わせ窓口 | 専用メールアドレス [email protected] |
メールで問い合わせるときは、次の点を書いておくと話がまとまりやすくなります。
- ムラウチドットコムに登録した名義の氏名と、登録したメールアドレス
- 本店で買ったか、どのモールの店舗で買ったか
- 通知メールが届いたかどうか
- 不審な電話、SMS、メールが届いていれば、その日時と内容
窓口に問い合わせるときも、カード番号やパスワードを書く必要はありません。宛先は自分で入力し、届いたメールへの返信で送らないようにします。偽のメールに返信すると、自分の情報を相手に渡すことになります。
窓口がメールだけなので、返事が届くまでに時間がかかることもあります。返事を待つ間も、使い回しのパスワードの見直しや、家族への一声など、自分でできる備えは先に済ませておきます。返事のメールが届いたら、差出人のアドレスが本件の専用アドレスと同じかを確かめてから読みます。
よくある質問のページでは、本件の最新の情報はこのお知らせのページで随時更新し、重要な案内が必要な場合は対象となるお客様に個別に連絡すると書かれています。続報を確かめるときは、検索結果に出てくる記事ではなく、ムラウチドットコムの通販サイトのトップページにある「お客様情報漏えいに関するお詫びとご報告」のページを見てください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
ムラウチドットコムで買い物をしたことがある人には、在宅で業務委託の仕事を受けている人もいるはずです。仕事で使うパソコンや周辺機器を通販で買うときに、仕事用のメールアドレスや、自宅を兼ねた事務所の住所を登録している人も多いでしょう。
在宅で働く人は、取引先から顧客の名簿、原稿、デザインのデータなどを預かる立場になることがあります。仕事用のメールアドレスに偽のメールが届き、そのリンクから仕事のアカウントのパスワードを入力してしまうと、預かった取引先の情報まで外に出るおそれがあります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。外部からの不正アクセスでデータが盗まれた場合は、不正の目的で行われたおそれがある例として示されています。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。
業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末やアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。
今回の件をきっかけに、仕事で使うアカウントについて次の点を見直しておくと安心です。
- 仕事のメール、クラウドストレージ、チャットのパスワードが、通販サイトと同じになっていないか
- 仕事で使うアカウントに多要素認証を設定しているか。仕組みと選び方はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版にまとめています
- 取引先から預かったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか
- 通販の登録には個人のメールアドレスを使い、仕事のメールアドレスと分けているか
- 自分の端末で不審な動きに気づいたとき、取引先の誰に、どの手段で連絡するかを決めているか
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。パスワードの使い回しをやめる、仕事と個人のアカウントを分ける、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
情報の守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。通販を営む企業の中には、顧客向けの注意喚起の文面づくり、よくある質問のページの整理、社内のアカウントの棚卸しの手伝いなどを、外部の人に頼むところがあります。今回のような事案を、公式の発表から正確に読み取り、「何が含まれて何が含まれないか」「利用者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。
セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まずは自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
ムラウチドットコムの件は、2026年9月15日の第二報で調査が完了し、2026年11月1日時点で個別通知メールが順次送られている段階です。ムラウチドットコムで買い物をしたことがある人は、通知メールの確認、会社やモール、カード会社を名乗る連絡への注意、使い回しのパスワードの見直しの3つを先に済ませ、続報はムラウチドットコムの本件のお知らせのページで確かめてください。
よくある質問
Q. ムラウチドットコムで買い物をしたことがあれば、必ず対象になりますか?
第二報では、漏えいした対象者は7,716,811件とされていますが、本店とモールの店舗の内訳や、どの時期の客が対象かは示されていません。会社は2026年9月15日から対象者へ個別通知メールを順次送っています。メールが見当たらない場合は、本件専用のメールアドレス [email protected] に問い合わせてください。
Q. クレジットカードを止める必要はありますか?
会社は、クレジットカード番号などの決済情報は別のシステムで管理していて、今回の不正アクセスの対象ではないことを確認したと発表しています。そのため、今回の件だけを理由にカードを止める必要は示されていません。明細に身に覚えのない請求があれば、今回の件と関係があるかにかかわらず、すぐカード会社に連絡してください。
Q. ムラウチドットコムのパスワードは変えたほうがよいですか?
ログインIDとパスワードは今回の不正アクセスの対象ではないとされています。ただ、メールアドレスが対象の一部に含まれているため、同じパスワードを他のサービスでも使っている人は、メールのアカウントやお金を扱うサービスから見直しておくと安心です。会社がメールや電話でパスワードを尋ねることはありません。
Q. 届いた通知メールが本物か分からないときは、どうすればよいですか?
メールの本文のリンクは使わず、ムラウチドットコムの通販サイトのトップページから「お客様情報漏えいに関するお詫びとご報告」のページを開き、内容を見比べてください。本文でパスワードやカード番号の入力を求められたら、本件の通知ではありません。分からないときは、自分で宛先を入力して専用の窓口にメールで確かめます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事

イエローハットの個人情報漏えい|WEB作業予約 1,797,124名 最終報と確かめること 2026

iPhoneのウイルス警告は本物か|押してしまったときの対処と消し方 2026

ミドルの転職の不正ログイン|会員情報ページ ログイン総数2,503件 アクセスされた可能性 パスワード再設定と確かめること 2026

クラブツーリズムの情報漏えいの可能性|インターネット会員 約432万件 氏名・住所・生年月日・緊急連絡先 対象と確かめること 2026

近畿大学薬学部の個人情報流出|1年生249名 氏名・学籍番号・入試情報・保証人の住所 経緯と確かめること 2026

アルプスアルパインの不正アクセス|社内システム利用者の個人情報 閲覧の可能性 ログインID・氏名・会社メールアドレス 確かめること 2026

証券口座の乗っ取り対策|手口と補償、各社の多要素認証で今すぐ設定すること 2026

カルビーの会員情報の閲覧・取得|かっぱえびせんのファンサイト「絶品部」 Communeへの不正アクセス 対象と確かめること 2026
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方