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iPhoneの「このパスワードはデータ漏洩で検出」の意味|パスワードアプリの警告と変え方 2026

@SOHO編集部
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iPhoneの「このパスワードはデータ漏洩で検出」の意味|パスワードアプリの警告と変え方 2026

この記事のポイント

  • ✓iPhoneの「このパスワードはデータ漏洩で検出」という警告の意味と対処を
  • ✓Appleの公式ユーザガイドで確かめて解説します
  • ✓パスワードアプリの「セキュリティ」での変え方(iOS 18以降・iOS 17)

iPhone のパスワードアプリや Safari で「このパスワードはデータ漏洩で検出」という趣旨の警告が出たら、それは iPhone 自身が出している本物の知らせです。意味は「iPhone が乗っ取られた」「Apple から漏れた」ではなく、「iPhone に保存しているパスワードが、どこかのサービスの情報漏洩で出回っているパスワードの一覧と一致した」ということです。今すぐすることは、警告が出たサイトやアプリのパスワードを変えること、同じパスワードを使い回している他のサービスも変えること、の2つです。

この記事では、2026年11月1日時点の Apple の公式ユーザガイドで確かめた画面の名前と手順で、警告の意味、偽の警告との見分け方、iOS 18 以降と iOS 17 のそれぞれでの変え方、警告が消えないときの対処までをまとめます。

「データ漏洩で検出」は何を意味するのか

iPhone には、保存しているパスワードが過去の情報漏洩で出回ったものと一致するかを調べる機能があります。Apple のユーザガイドでは、iPhone は「パスワードを安全に監視して、既知の漏洩データの中にそのパスワードが存在する場合に警告することもできます」と説明されています。この機能は、設定の名前では「漏洩の危険があるパスワードを検出」と呼ばれています。

照合のときに、あなたのパスワードそのものが Apple に送られるわけではありません。Apple のプラットフォームセキュリティのガイドの「パスワードの監視」には、次のように書かれています。

正当なユーザのパスワードがAppleに送信されないようにするために、ユーザのパスワードを漏えいした大量のパスワードと比較する、暗号の秘匿共通集合計算が展開されます。これは、侵害される危険性が低いパスワードについて、Appleと共有される情報をほぼなくすためです。 出典: Apple プラットフォームセキュリティ「パスワードの監視」

難しい言葉が並んでいますが、要するに「パスワードを暗号の手法で隠したまま、漏れたパスワードの一覧と突き合わせている」ということです。同じガイドによると、よく漏れるパスワードの一覧は iPhone の中にも入っていて、それに当てはまる場合は外部とのやりとりなしにすぐ知らせる仕組みになっています。

この照合は、一度きりではありません。同じガイドには、機器がパスワードの確認を継続的に繰り返し、漏えいしたパスワードの最新の一覧と照らし合わせた状態を保つと書かれています。そのため、何年も前に保存して、しばらく使っていないサイトのパスワードに、ある日突然警告が付くことがあります。最近そのサイトを使っていなくても、新しく公表された漏洩の一覧に含まれていたということです。「何もしていないのに急に出た」という場合も、警告そのものは本物と考えて対応してください。

ここで大事なのは、警告が「あなたのアカウントから漏れた」とは言っていない点です。同じパスワードを、まったく別の誰かが別のサービスで使っていて、それが漏れた場合にも一致します。とはいえ、一致したパスワードは他人がログインを試すときに真っ先に使われる候補です。どこで漏れたかに関係なく、変えるべきパスワードだと考えてください。

画面に出る文言について

検索では「このパスワードはデータ漏洩で検出」という言い回しが多く使われています。Apple のユーザガイドでは、パスワードの安全性が低いか、パスワードが侵害された場合に「問題を説明するメッセージが表示されます」と案内されていて、メッセージの全文までは載っていません。画面の文言は iOS の版によって少しずつ違うことがあります。文言が多少違っても、パスワードアプリの「セキュリティ」の中に出ていれば、同じ種類の警告です。

警告が出る場所と、本物かどうかの見分け方

本物の警告が出る場所は決まっています。2026年11月1日時点の Apple の公式の記載で確かめられたものは次のとおりです。

出る場所 どんなときに出るか
パスワードアプリの「セキュリティ」 保存しているパスワードに、漏えい・使い回し・安全性の低さの問題があるとき
設定アプリの「パスワード」の「セキュリティに関する勧告」(iOS 17) 同上(パスワードアプリが無い版)
Safari でサインインするとき 漏えいしたパスワードや、非常に安全性が低いパスワードでサインインしたとき、新しいパスワードへの切り替えを勧める通知が出る

反対に、次のようなものは iPhone の警告ではありません。

  • Safari で開いたウェブページの中に突然出て、「パスワードが漏れています」「ウイルスに感染しています」と言い、アプリのインストールや電話をかけることを求める画面
  • 「Apple サポート」を名乗るメールやショートメッセージで、リンクからパスワードの確認や変更をさせようとするもの
  • Apple を名乗る電話で、確認コードを読み上げさせようとするもの

Apple は、詐欺を見分けるための公式のサポート記事で、デバイスのセキュリティの問題があると伝える誤導するポップアップや広告を、詐欺の手口の1つとして挙げています。そのうえで、Apple が「Webサイトにログインしたり、2ファクタ認証ダイアログで『同意する』をタップしたり、パスワード、デバイスパスコード、または2ファクタ認証コードを提供したり、Webサイトに入力したりするように要求することは決してありません」と明記しています(Apple サポート「フィッシングメッセージ、偽のサポート電話、その他の詐欺を含むソーシャルエンジニアリングスキームを認識し、対処する」)。

迷ったときの確かめ方は簡単です。表示された画面の中のボタンは押さずに閉じ、ホーム画面から自分でパスワードアプリを開きます。「セキュリティ」に同じサイトが並んでいれば本物、並んでいなければ見ていたのは偽の画面です。偽の画面が閉じられないときの対処は、ウェブページを閉じるだけで済むことがほとんどです。Safari のタブの一覧を開き、そのタブを閉じてください。

警告が出たらすぐにすること

本物の警告だと分かったら、次の順番で進めます。

  1. 警告が出たサイトやアプリに、いつもの入口(ブックマークや公式アプリ)からサインインし、パスワードを変える。
  2. 同じパスワード、または少し変えただけのパスワードを使っている他のサービスを探し、それぞれ別のパスワードに変える。
  3. パスワードアプリの「セキュリティ」をもう一度開き、他に警告が出ていないかを確かめる。
  4. 変えたサービスで、登録しているメールアドレスと電話番号が自分のものか、覚えのないログインの記録がないかを確かめる。
  5. そのサービスが二段階認証やパスキーに対応していれば、設定する。

最初の2つは、その日のうちに済ませます。件数が多くて一度に終わらないときは、今日はメールとお金に関わるもの、週末に残りの通販や SNS、というように日を分けても構いません。大切なのは、漏えいの勧告を開いたまま放置しないことです。パスワードが漏れた状態のままだと、他人がサインインして連絡先を書き換え、あなたがパスワードを再設定できないようにしてしまう恐れがあるからです。

使い回しの洗い出しでは、メールアドレスのパスワードを最優先にします。多くのサービスは、パスワードを忘れたときの再設定の連絡をメールに送るため、メールを乗っ取られると、他のサービスのパスワードまで次々に再設定される恐れがあります。その次は、ネットバンキング、クレジットカード、通販、決済のアプリのようにお金に直結するもの、その後に SNS や仕事のサービス、と進めます。パスワードが漏れたときに起きることと、変える順番の全体像は パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 で詳しく扱っています。

iPhone で漏洩したパスワードを変える手順

パスワードの変更は、パスワードアプリから始めると迷いません。以下は Apple の iPhone ユーザガイド「iPhoneで安全性の低いパスワードまたは侵害されたパスワードを変更する」 に載っている2026年11月1日時点の手順です。

iOS 18 以降(パスワードアプリがある場合)

  1. iPhone でパスワードアプリを開きます。
  2. 「セキュリティ」をタップします。カテゴリが見えないときは、画面の切り替えのボタンをタップする必要がある場合があります。
  3. 問題のあるアカウントをタップします。問題を説明するメッセージが表示されます。
  4. 「パスワード」の欄をタップし、「パスワードをコピー」をタップします。新しいパスワードを作るときに古いパスワードの入力を求められたら、ここでコピーしたものを貼り付けます。
  5. 「パスワードを変更」をタップし、開いたウェブサイトやアプリの画面でパスワードを変えます。

iOS 17 の場合

iOS 17 では、パスワードは設定アプリの中で管理します。

  1. 「設定」、「パスワード」、「セキュリティに関する勧告」の順に選びます。
  2. 問題のあるアカウントをタップします。
  3. 「パスワード」の欄をタップし、「パスワードをコピー」をタップします。
  4. 「パスワードを変更」をタップし、ウェブサイトやアプリでパスワードを変えます。

どちらの手順でも、実際にパスワードを変えるのは iPhone ではなく、そのサイトやアプリの側です。iPhone の画面は、変更の画面への近道を出しているだけです。サイトで変更を済ませたら、新しいパスワードの保存を尋ねる表示が出たときに保存します。保存しないと、パスワードアプリには古いパスワードが残ったままになり、次のサインインで入力が合わなくなります。

Apple のユーザガイドには、サイトやアプリがパスキーや「Appleでサインイン」への切り替えに対応している場合は、その機能を使えるとも書かれています。パスキーとは、パスワードの代わりに、iPhone の顔認証や指紋認証でサインインする仕組みのことです。漏れるパスワードそのものが無くなるので、選べるなら切り替えるのが安全です。

サイトでパスワードを変えるときの流れと、やってはいけないこと

「パスワードを変更」をタップすると、多くの場合はそのサイトのサインインの画面や、パスワード変更の画面が開きます。サイトによって画面の作りは違いますが、流れはおおむね次のとおりです。

  1. 開いた画面でサインインします。保存しているパスワードが自動入力されるので、そのまま進めます。
  2. サイトの「アカウント設定」「会員情報」「ログインとセキュリティ」のような名前のメニューから、パスワードの変更の画面を探します。
  3. 現在のパスワードを求められたら、パスワードアプリでコピーしておいた古いパスワードを貼り付けます。
  4. 新しいパスワードの欄をタップすると、iPhone が強力なパスワードを提案します。提案をそのまま使います。
  5. 変更を確定し、保存を尋ねる表示が出たら保存します。
  6. パスワードアプリの「セキュリティ」に戻り、そのサイトの警告が消えたかを確かめます。

急いで変えようとして、かえって危ない状態を作ってしまうこともあります。次の4つは避けてください。

  • 警告に関係するメールやショートメッセージのリンクから、変更の画面を開く。偽のサイトに古いパスワードも新しいパスワードも入れてしまう恐れがあります。必ずパスワードアプリの「パスワードを変更」か、ブックマーク、公式アプリから開きます。
  • 古いパスワードの一部だけを変える。漏れたパスワードを少しずつ変えた組み合わせを試される恐れがあります。
  • 新しいパスワードを、ロックのかかっていないメモや、スクリーンショットで残す。パスワードアプリに保存されていれば、書き写す必要はありません。
  • 手間がかかるからと、二段階認証をオフにする。パスワードが漏れたときに守ってくれるのは、まさにこの仕組みです。

サインインの画面が開いたときに、アドレスバーのドメイン(サイトの住所)がいつもと違っていたら、そこでは何も入力せずに閉じてください。パスワードアプリから開いた場合でも、保存したときのサイトの住所が古く、今は別の住所に移っていることがあります。その場合は、サイトの公式アプリや、検索ではなくブックマークから開き直します。

3種類の勧告の読み方

パスワードアプリの「セキュリティ」に出る勧告には、性質の違う3つの種類があります。Apple のプラットフォームセキュリティのガイドの「パスワードのセキュリティに関する勧告」では、それぞれ次のように説明されています。

種類 Apple の説明の要点 急ぐ度合い
漏えい パスワードの監視によって、データ漏えいに含まれていたと断言できるもの いちばん急ぐ。すぐ変える
再利用 さまざまなドメインで、同じパスワードが複数保存されているもの 次に急ぐ。サイトごとに別にする
安全性が低い 攻撃者が容易に推測できるもの 時間を作って変える

「再利用」は、今は漏れていなくても、どこか1つのサービスが漏れた時点で、他のサービスにも同じパスワードで入られてしまう状態です。Apple のガイドは、この攻撃をクレデンシャルスタッフィング攻撃と呼んでいます。漏れたパスワードとメールアドレスの組み合わせを、別のサービスでも片っ端から試す手口のことです。

「安全性が低い」と判断されるのは、辞書にある単語、よくある文字の置き換え(英字の o を数字の 0 にするなど)、キーボードの並びをなぞったもの、同じ数字の繰り返しのように、覚えやすさのためによく使われる型です。4桁や6桁の暗証番号は別の基準で評価され、「1234」のような昇順や降順、「123123」のような繰り返しは、安全性が低いものとして扱われると書かれています。

件数が多い場合は、漏えい、再利用、安全性が低い、の順に片付けます。漏えいの中でも、メール、お金、仕事に関わるものを先にします。

パスキーに切り替えるという選択肢

漏えいの警告に何度も対応しているうちに、パスワードそのものをやめたいと感じる人もいるはずです。そのときに選べるのがパスキーです。パスキーとは、パスワードの代わりに、iPhone の Face ID や Touch ID、パスコードで本人であることを確かめてサインインする仕組みのことです。

パスキーには、漏えいの警告の原因になる「同じパスワードの使い回し」や「推測されやすいパスワード」がそもそもありません。Apple のユーザガイドでは、パスキーは機器によってアカウントごとに一意に作られ、フィッシングによる攻撃を受けにくいため、パスワードよりも安全だと説明されています。パスキーは暗号化されて iCloud キーチェーンに保存され、Apple にもほかの誰にも見えないとも書かれています。使うには、iCloud キーチェーンと2ファクタ認証がオンになっている必要があります。

Apple のユーザガイドでも、パスワードを変更するときにサイトやアプリがパスキーへのアップグレードに対応していれば、その安全性と便利さを使えると案内されています。パスワードアプリの「セキュリティ」で警告が出たサイトがパスキーに対応しているなら、パスワードを変えるついでにパスキーを作っておくと、次からはその警告に悩まされにくくなります。

ただし、パスキーに切り替えても、そのサービスのパスワードが自動で消えるとは限りません。パスワードでもサインインできる状態が残る場合は、パスワードの側も漏れていないものに変えておきます。パスキーの仕組みや、iPhone・Android・Windows での作り方は パスキーとは|仕組みをわかりやすく、iPhone・Android・Windowsでの設定方法 で詳しく説明しています。

警告が出たサービスの種類ごとに、追加で確かめること

パスワードを変えるだけで済むサービスもあれば、変えたあとにもう一歩確かめたほうがよいサービスもあります。警告が出たサービスの種類ごとに、追加で確かめることを表にしました。

警告が出たサービス パスワードを変えたあとに確かめること
メール(Gmail、iCloud メールなど) 自分で作っていない転送の設定や振り分けの設定がないか。再設定用の電話番号とメールアドレスが自分のものか
ネットバンキング 覚えのない振込や、振込先の登録がないか。不審な点があれば、すぐに銀行の窓口に連絡する
クレジットカードの会員サイト 覚えのない請求がないか。あればカードの裏面にある番号でカード会社に連絡する
通販サイト 覚えのない注文、届け先の住所の追加、登録したカードの変更がないか
SNS 覚えのない投稿やメッセージがないか。ログインしている端末の一覧に見覚えのないものがないか
仕事で使うサービス 取引先とのやりとりに、自分が送っていないメッセージがないか

メールの転送の設定は特に見落としやすい点です。他人がサインインしている間に転送の設定を追加していると、あなたがパスワードを変えたあとも、届いたメールが他人に送られ続けます。そこから、別のサービスの再設定のメールを読まれてしまう恐れがあります。

確かめた結果、覚えのない操作が見つかった場合は、パスワードの変更だけでは足りません。そのサービスの公式の問い合わせ窓口に連絡し、指示に従ってください。お金が動いている場合は、カード会社や銀行への連絡を先にします。

Apple Account そのものの安全も確かめる

警告が出たのが Apple のサービスでなくても、この機会に Apple Account の守りを確かめておくと安心です。Apple Account には、iCloud に保存した写真や連絡先、そしてパスワードアプリのパスワードそのものが結びついているからです。Apple のユーザガイドの「iPhone上でApple Accountのセキュリティを維持する」では、次のことが勧められています。

  • 2ファクタ認証を使う。iOS 13.4 以降などを搭載する機器で作った Apple Account では自動で使われていて、それ以前に2ファクタ認証なしで作った場合は今すぐオンにするよう書かれています
  • パスワード、確認コード、復旧キーなどを他の人に教えない。Apple からこれらを尋ねることはないと明記されています
  • Apple Account のパスワードを、他のオンラインのアカウントで使わない
  • アカウントの復旧用の連絡先を追加する。「設定」、自分の名前、「サインインとセキュリティ」、「復旧用連絡先」の順に開き、「復旧用連絡先を追加」をタップします

Apple の詐欺についてのサポート記事には、Apple Account が侵害されたと思われる場合や、詐欺のウェブサイトにパスワードを入れてしまった可能性がある場合は、ただちに Apple Account のパスワードを変え、2ファクタ認証が有効になっていることを確かめるよう書かれています。2ファクタ認証の確かめ方と、電話番号が使えなくなったときの対処は Appleアカウントの2ファクタ認証|設定の確かめ方と電話番号が使えないときの対処 で説明しています。

警告を非表示にする・機能をオフにする・消えないとき

変えたのに警告が消えない

サイトの側でパスワードを変えたのに、パスワードアプリの「セキュリティ」に同じサイトが残っていることがあります。よくある原因は、新しいパスワードをパスワードアプリに保存し忘れていることです。パスワードアプリで「すべて」からそのアカウントを開き、「編集」をタップして、保存しているパスワードを新しいものに書き換えてください。同じサイトに古いパスワードの記録が2つ以上残っている場合も警告が残るので、使っていない古い記録は削除します。

もう使っていないサイトの警告

Apple のユーザガイドには、もう利用できなくなっているウェブサイトやアプリのパスワードについて警告が出た場合は、そのアカウントを iPhone と iCloud キーチェーンから削除できると書かれています。パスワードアプリで「すべて」をタップし、アカウントを左にスワイプして削除します。ただし、この操作で消えるのは iPhone に保存したパスワードの記録だけで、サイトのアカウントそのものは残ると明記されています。サービスがまだ動いているなら、退会の手続きをするか、パスワードを変えてから記録を整理してください。

勧告を非表示にする

どうしても今は対応できない勧告は、非表示にできます。iOS 18 以降では、パスワードアプリの「セキュリティ」でアカウントをタップし、「非表示」をタップします。非表示にした勧告は、「セキュリティ」の表示を切り替えてアカウントをタップし、「非表示を解除」で戻せます。非表示にしても漏えいの事実は変わらないので、使うのは、変える予定が決まっているときだけにしてください。

検出の機能をオン・オフする

漏えいの検出そのものは、設定で切り替えます。iOS 18 以降では、設定アプリを開き、「アプリ」、「パスワード」の順にタップして、「漏洩の危険があるパスワードを検出」をオンまたはオフにします。警告が一度も出たことがない人は、この項目がオフになっていないかを確かめてください。オフにしたままだと、漏れたパスワードを使い続けていても知らせが出ません。

Mac やほかの機器でも同じ警告が出るとき

iCloud キーチェーンを使っていると、iPhone、iPad、Mac で同じパスワードが共有されます。Apple のユーザガイドによると、iCloud キーチェーンは保存するときと送るときに256ビットAES暗号化で守られ、Apple がそのデータを読み取ることはできません。同じパスワードを共有しているので、どれか1台で変えて保存すれば、他の機器にも反映されます。

Mac では、パスワードアプリで次のように進めます(Mac の「パスワード」ユーザガイド)。

  1. Mac でパスワードアプリを開きます。
  2. サイドバーの「セキュリティ」をクリックします。安全性の低いパスワードや漏洩の危険があるパスワードを含むアカウントの一覧が表示されます。
  3. アカウントをクリックし、「パスワード」の欄の点の並びをクリックしてパスワードをコピーします。
  4. 「パスワードを変更」をクリックし、サイトやアプリでパスワードを変えます。

Mac で検出の機能を切り替えるときは、パスワードアプリのメニューから「パスワード」、「設定」の順に選び、「漏洩の危険があるパスワードを検出」を選択または選択解除します。

iCloud キーチェーンを使っているかどうかは、iPhone の設定アプリで自分の名前、「iCloud」の順に開き、「iCloudに保存済み」の横の「すべてを表示」から「パスワードとキーチェーン」を開くと確かめられます。「このiPhoneと同期」がオンなら共有されています。保存したパスワードの見方そのものは iPhoneで保存したパスワードの確認方法 で扱っています。

新しいパスワードの決め方と、変えたあとの確認

新しいパスワードは、次の3つを守って決めます。

  • サービスごとに別のパスワードにする
  • 長くする
  • 名前、誕生日、電話番号、サービス名など、あなたやサービスから推測できる語を入れない

iPhone では、サイトやアプリで新しいパスワードを作るときに、強力なパスワードを自動で作って提案してくれます。自分で考えるより推測されにくく、パスワードアプリに保存されるので覚える必要もありません。古いパスワードの最後の数字だけを変える、といった変え方は、漏れたパスワードを元に少しずつ変えた組み合わせを試される恐れがあるので避けてください。

変えたあとで、いつ変えたかを確かめたいときは、パスワードの履歴が使えます。iOS 26 以降のユーザガイドでは、パスワードアプリで「すべて」からアカウントを開き、「履歴を表示」をタップすると、以前のパスワードと変更日を確かめられると案内されています。いつ変えたかが分かれば、そのあとに届いた「新しい端末からログインがありました」といった通知が、自分の操作によるものかどうかを判断しやすくなります。

パスワードを変えたあとも、数週間は偽のメールや電話に気をつけてください。漏れたのがパスワードだけとは限らず、メールアドレスや氏名、電話番号まで一緒に漏れていることがあるからです。「不正なログインがありました」「パスワードの変更が完了していません」と、リンクからサインインさせようとするメッセージは、本文のリンクを使わず、公式アプリや自分で開いた公式サイトで確かめます。

どこで漏れたのかを調べたいとき

iPhone の警告は「一致した」ことを教えてくれますが、どの事件で漏れたかまでは表示しません。漏れた元を知りたいときは、まず利用しているサービスからのお知らせを確かめます。不正アクセスを受けた会社は、利用者にメールで知らせたり、公式サイトにお知らせを出したりします。届いたお知らせが本物かどうかは、メールのリンクからではなく、その会社の公式サイトを自分で開いて確かめてください。

もう1つの方法は、メールアドレスが過去の漏洩の一覧に入っているかを調べられる海外のサービスを使うことです。使い方と注意点は Have I Been Pwnedの使い方 にまとめています。

ただし、漏れた元が分かっても分からなくても、すべきことは変わりません。一致したパスワードを使っているサービスのパスワードを変え、使い回しをやめることが、被害を防ぐ手段そのものです。原因を探すより先に、パスワードを変えてください。

家族の iPhone や、共有している iPad で警告が出たとき

子どもや高齢の家族の iPhone で警告が出ていて、本人が意味を分からずに放置している、ということもよくあります。家族の機器でも、すべきことは同じです。本人と一緒にパスワードアプリの「セキュリティ」を開き、どのサービスのパスワードかを確かめてから、そのサービスのパスワードを本人に変えてもらいます。

家族で1台の iPad を共有している場合は、注意が要ります。Apple のユーザガイドでは、Apple Account をほかの人(家族を含む)に使わせないよう勧めていて、購入やサブスクリプションを分け合いたいときはファミリー共有を使うよう案内しています。1つの Apple Account を家族で使っていると、誰か1人が使い回したパスワードの警告が、全員の機器に出ることになります。誰のパスワードかが分からなくなり、対応が遅れる原因にもなります。

パスワードを家族と分け合う必要があるときは、Apple Account そのものを共有するのではなく、パスワードアプリの共有の機能を使います。Apple のユーザガイドには、信頼できる人たちとパスワードやパスキーを共有する方法が案内されています。共有したパスワードで漏えいの警告が出たら、共有している人全員に知らせて、誰が変えるかを決めておきます。

在宅で働く人が仕事のアカウントで見直すこと

在宅で仕事をしている人は、仕事で使うサービスのパスワードも iPhone に保存していることがあります。クラウドソーシングや業務委託の仲介サイト、取引先から招待されたチャットやファイル共有のサービス、報酬の振込先を登録した決済のサービスなどです。「セキュリティ」の一覧に仕事のアカウントが入っていたら、私用のものより先に変えてください。乗っ取られると、取引先に偽の請求書や偽のリンクを送られるなど、相手にまで被害が広がるからです。

次の点も合わせて確かめます。

  • 取引先から割り当てられたアカウントのパスワードが警告された場合は、自分の判断で変える前に、取引先の担当者に知らせて手順を相談する
  • 仕事のメールアドレスと私用のメールアドレスで、同じパスワードを使わない
  • 報酬の振込先を登録しているサービスで、口座の情報が書き換えられていないかを確かめる

パスワードの管理や二段階認証の導入を手伝う仕事、社内向けの注意喚起の資料を作る仕事など、セキュリティの知識が生きる仕事もあります。どのような依頼があるかは AI・マーケティング・セキュリティのお仕事 でまとめています。自分の機器で警告に正しく対応できることは、そうした仕事を受けるときの土台にもなります。

よくある質問

Q. 「このパスワードはデータ漏洩で検出」と出たら、iPhone がハッキングされたのですか?

iPhone のパスワードアプリや Safari に出た警告なら、iPhone が乗っ取られたという意味ではありません。保存しているパスワードが、どこかのサービスの情報漏洩で出回っているパスワードと一致したという知らせです。警告が出たサイトのパスワードを変え、同じパスワードを使っている他のサービスも変えてください。

Q. 警告が本物かどうかはどう確かめればよいですか?

出ている画面のボタンを押さずに閉じ、ホーム画面から自分でパスワードアプリを開きます。「セキュリティ」に同じサイトが並んでいれば本物です。ウェブページの中に出て、アプリのインストールや電話を求める画面は偽物です。Apple は、パスワードや確認コードを尋ねたり、ウェブサイトに入力させたりすることはないと公式に案内しています。

Q. パスワードを変えたのに警告が消えないのはなぜですか?

サイトでパスワードを変えても、新しいパスワードをパスワードアプリに保存していないと、古いパスワードの記録が残って警告も残ります。パスワードアプリで「すべて」からアカウントを開き、「編集」で新しいパスワードに書き換えてください。同じサイトの古い記録が複数ある場合は、使っていないものを削除します。

Q. 一度も警告が出ないのは安全だからですか?

「漏洩の危険があるパスワードを検出」がオフになっていると、警告は出ません。iOS 18 以降では、設定アプリの「アプリ」、「パスワード」でオンになっているかを確かめてください。オンで何も出ない場合は、知られている漏洩の一覧と一致しなかったという意味で、まだ公表されていない漏洩までは分かりません。使い回しはやめておきましょう。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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