iPhoneのHEICをMacでJPEGにまとめて変換する手順と、取り込む前に変える設定

@SOHO編集部
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iPhoneのHEICをMacでJPEGにまとめて変換する手順と、取り込む前に変える設定

この記事のポイント

  • ✓iPhoneで撮ったHEICの写真を
  • ✓MacでJPEGにまとめて変換する方法を4つ紹介します
  • ✓Finderのクイックアクション「画像を変換」

iPhoneで撮ったHEICの写真をMacでJPEGにまとめて変換するなら、Finderで写真を選んでControlキーを押しながらクリックし、「クイックアクション」から「画像を変換」を選ぶ方法がいちばん手早く済みます。追加のアプリは要らず、何十枚もの写真を一度にJPEGに変えられます。

この記事では、Appleのサポートの案内に沿って、Macに最初から入っている機能だけで一括変換する4つの方法と、その使い分けを説明します。そもそも変換の手間をなくしたい人のために、iPhoneの側で取り込む前に変えておく設定も紹介します。変換した写真や元の写真を、外付けディスクやNASを含めて整理しながら扱いたい場合は、Macのファイル管理のアプリAtriensを使う方法にも触れます。

HEICとは何か、なぜJPEGに変換するのか

HEICは、iPhoneやiPadが写真を保存するときに使っている画像の形式です。正式にはHEIF(High Efficiency Image File Format)という規格で、ファイルの名前の最後が「.heic」になるため、HEICと呼ばれています。Appleのサポートでは、HEIFについて次のように説明しています。

HEIFとHEVCはJPEGやH.264よりも圧縮率が高いため、デバイス本体や iCloud写真 で使用するストレージ容量を抑えながらも、同等の画質に仕上がります。 出典: support.apple.com

つまり、HEICはJPEGと同じくらいきれいな写真を、より小さな容量で保存できる形式です。iPhoneの容量を節約できるので、初期の設定ではHEICで撮影されます。

それでもJPEGに変換したい場面が出てくるのは、HEICを開けない、または受け付けない環境がまだ残っているからです。たとえば、次のような場面です。

  • 仕事の取引先や、Windowsのパソコンを使っている人に写真を送るとき
  • Webサイトの管理画面や、申し込みのフォームに写真をアップロードするとき
  • 古い画像編集のソフトや、印刷の店の受付の端末で写真を扱うとき
  • ネットショップやフリマのサービスに商品の写真を登録するとき

JPEGは、ほとんどの機器やサービスで開ける、もっとも広く使われている画像の形式です。相手の環境が分からないときは、JPEGにしてから渡すのが安全です。

HEICのままで困らない場面

一方で、何でもJPEGに変換すればよいわけではありません。Appleのサポートによると、iOS 11以降やmacOS High Sierra 10.13以降の機器では、HEIFの写真を表示、編集、複製できます。自分のMacとiPhoneの間だけで写真を扱うなら、HEICのままで困ることはほとんどありません。

HEICのまま残しておけば、保存容量を節約できます。JPEGへの変換は、相手の環境や、アップロードするサービスの決まりで必要になったときだけ行い、自分の手元の写真はHEICのまま保管する、という使い分けが、容量と手間の両面で無理のない方法です。

変換の前に知っておきたい3つのこと

一括変換を始める前に、次の3つを確かめておくと、あとで困りません。

1つ目は、元の写真を残しておくことです。変換の方法によっては、元のHEICのファイルを残したまま、新しくJPEGのファイルが作られます。変換が終わったあとで、元のファイルを消すかどうかを決めます。変換したJPEGを確かめるまでは、元のHEICを消さないようにします。

2つ目は、変換すると容量が大きくなることです。HEICはJPEGより圧縮の効率が高いため、同じ写真をJPEGにすると、一般にファイルの容量は大きくなります。数百枚をまとめて変換すると、保存先の空き容量が足りなくなることもあるので、先に空き容量を確かめておきます。

3つ目は、写真に含まれる情報の扱いです。写真には、撮影の日時や、撮影した場所の位置の情報が記録されていることがあります。変換の方法によって、これらの情報が残ったり、残らなかったりします。人に渡す写真では、位置の情報が残っていないかを気にかけておきましょう。

方法1:Finderのクイックアクション「画像を変換」

いちばん手早く、多くの人に向いているのが、Finderのクイックアクションを使う方法です。Macユーザガイドのクイックアクションのページでは、クイックアクションについて「アプリを開かずに特定のタスクをFinderまたはデスクトップから直接実行するのに役立ちます」と説明し、iPhoneの.heic形式の写真を.jpeg画像や.png画像に変換できる例を挙げています。

手順は次のとおりです。

  1. Finderのウインドウを開き、変換したいHEICの写真が入ったフォルダを開く
  2. 変換したい写真をすべて選ぶ(Commandキーを押しながらAキーを押すと、フォルダの中をすべて選べる)
  3. Controlキーを押しながら、選んだ写真の上でクリックする
  4. 「クイックアクション」を選び、「その他」から「画像を変換」を選ぶ
  5. 形式で「JPEG」を選び、画像のサイズ(小、中、大、実際のサイズ)を選ぶ
  6. 変換を実行する

変換が終わると、元の写真と同じフォルダにJPEGのファイルが作られます。元のHEICのファイルはそのまま残ります。

この方法の利点は、アプリを開く必要がなく、Finderの中だけで完結することです。画像のサイズも同時に選べるので、メールで送るために小さくしたい、といった用途にも合います。元の大きさのまま変換したいときは「実際のサイズ」を選びます。

フォルダの中に写真以外のファイルが混ざっている場合は、Finderの表示を「リスト」にして「種類」の列で並べ替えると、HEICの写真だけをまとめて選びやすくなります。変換したあとは、作られたJPEGを何枚か開いて、色や向きがおかしくないかを確かめてから、次の作業に進みます。

Macユーザガイドでは、Finderのウインドウの右側に表示されるプレビューパネルの下部にも「クイックアクション」のボタンがあると案内しています。プレビューパネルが表示されていない場合は、「表示」メニューから「プレビューを表示」を選びます。

方法2:写真アプリから書き出す

iPhoneの写真をiCloud写真で同期している人や、写真アプリに取り込んでいる人は、写真アプリから直接JPEGで書き出すのが便利です。写真アプリのユーザガイドによる手順は次のとおりです。

  1. Macで写真アプリを開く
  2. 書き出したい写真を選ぶ
  3. 「ファイル」から「書き出す」、「(枚数)枚の写真を書き出す」を選ぶ
  4. 「写真の種類」のポップアップメニューで「JPEG」を選ぶ
  5. 必要に応じて、JPEGの品質、サイズ、ファイル名の付け方を選ぶ
  6. 「書き出す」をクリックし、保存先を選んで、もう一度「書き出す」をクリックする

写真アプリの書き出しでは、ファイル名の付け方を選べるのが便利な点です。ユーザガイドによると、写真アプリで付けたタイトル、元のファイル名、連番付きのファイル名から選べます。連番を選ぶと、「現場写真 - 1」「現場写真 - 2」のように、指定した文字の後ろに番号が付いた名前で書き出せます。仕事で写真を納品するときに、名前をそろえる手間が省けます。

写真アプリには、撮影したときの元の形式のまま書き出す「未編集のオリジナルを書き出す」という項目もあります。こちらを選ぶとHEICのまま書き出されるので、JPEGにしたいときは「(枚数)枚の写真を書き出す」のほうを選びます。

写真アプリの写真をFinderの場所にドラッグするだけでも、写真を書き出せます。ただし、ドラッグで書き出した場合の形式は、設定や写真によって変わることがあります。JPEGに確実にしたいときは、「書き出す」の項目から形式を選ぶほうが確実です。

方法3:プレビューで書き出す

数枚の写真を変換するだけなら、Macに入っている「プレビュー」のアプリでも変換できます。Appleのサポートでは、写真アプリやプレビューでHEIFの画像を開き、「ファイル」から「書き出す」を選んで、保存の前にJPEGやPNGなどの形式を選ぶ方法を案内しています。

手順は次のとおりです。

  1. HEICの写真をプレビューで開く(Finderで写真をダブルクリックすると、多くの場合プレビューで開く)
  2. 「ファイル」から「書き出す」を選ぶ
  3. フォーマットで「JPEG」を選び、品質を調整する
  4. 保存先と名前を決めて「保存」をクリックする

プレビューの書き出しでは、JPEGの品質を細かく調整できます。品質を下げるとファイルの容量は小さくなりますが、画質は落ちます。人に送るだけの写真なら中くらいの品質、印刷や編集に使う写真なら高い品質、と使い分けます。

1枚ずつの作業になるので、何十枚もの写真をまとめて変換するには向きません。大量の写真はFinderのクイックアクションか写真アプリの書き出しを使い、品質を細かく決めたい数枚だけをプレビューで書き出す、という使い分けがおすすめです。

方法4:ターミナルのsipsで一括で変換する

何百枚もの写真を決まった手順で変換したい人や、同じ作業を何度も繰り返す人には、Macに最初から入っている「sips」というコマンドを使う方法があります。sipsは、画像の形式の変換や大きさの変更をコマンドで行う道具です。ターミナル(文字でMacに命令を出すアプリ)に、次のように入力します。

cd 変換したい写真のあるフォルダ
mkdir jpeg
sips -s format jpeg *.HEIC --out jpeg

1行目でフォルダに移動し、2行目で変換後の写真を入れる「jpeg」というフォルダを作り、3行目で、フォルダの中のHEICの写真をすべてJPEGに変換して「jpeg」フォルダに保存します。変換後のファイルは、元の名前のまま、拡張子が「.jpg」になります。元のHEICのファイルはそのまま残ります。

いくつかの注意点があります。iPhoneから取り込んだ写真は、拡張子が大文字の「.HEIC」になっていることが多いですが、小文字の「.heic」になっている場合は、3行目の「.HEIC」を「.heic」に書き換えます。また、cdの後ろのフォルダの場所は、Finderからフォルダをターミナルのウインドウにドラッグすると入力できます。

コマンドに慣れていない人は、まず写真を数枚だけ入れた練習用のフォルダで試し、変換された写真を開いて確かめてから、本番のフォルダで実行してください。コマンドは、打ち間違えると思わぬ結果になることがあるので、元の写真の控えを取ってから試すと安心です。

変換と同時に大きさをそろえる

sipsでは、変換と同時に写真の大きさをそろえることもできます。たとえば、長い辺が1,600ピクセルを超えないように縮めながらJPEGにするには、3行目を次のように書きます。

sips -Z 1600 -s format jpeg *.HEIC --out jpeg

「-Z 1600」は、縦と横のどちらも1,600ピクセルを超えないように縮める、という指定です。縦横の比率は保たれます。iPhoneの写真は元の大きさのままだと、Webサイトに載せたりメールで送ったりするには大きすぎることが多いので、用途に合わせて大きさをそろえておくと、受け取る側の手間も減ります。Webサイトに載せる写真なら長い辺が1,600から2,000ピクセル程度、メールで送るだけなら1,200ピクセル程度が、扱いやすい大きさの目安です。

4つの方法の比べ方

ここまでの4つの方法を、使いどころで整理します。

方法 向いている枚数 向いている場面
Finderのクイックアクション 数枚から数百枚 Finderのフォルダにある写真をすぐ変換したい
写真アプリの書き出し 数枚から数百枚 写真アプリで管理している写真、名前をそろえたい
プレビューの書き出し 1枚から数枚 品質を細かく決めたい
ターミナルのsips 数百枚以上 同じ変換を繰り返す、決まった手順で処理したい

迷ったら、まずFinderのクイックアクションを試すのがおすすめです。ほとんどの場面はこれで足ります。写真アプリで写真を管理している人は写真アプリの書き出し、同じ作業を毎週のように繰り返す人はsips、と考えると選びやすくなります。

毎回の変換を自動にする

同じ変換を何度も繰り返すなら、手順そのものを自動にする方法もあります。Macユーザガイドでは、ショートカットのアプリを使ってよく使うショートカットをクイックアクションのメニューに追加できること、Automatorのアプリでクイックアクションのワークフローを作れることが案内されています。

よく知られているのは、Automatorの「フォルダアクション」を使う方法です。フォルダアクションとは、決まったフォルダにファイルが入ったときに、自動で処理を動かす仕組みです。変換用のフォルダを1つ作り、そこにHEICの写真を入れると自動でJPEGになるようにしておく、という使い方が紹介されています。プログラミングの記事を共有するサイトでも、この方法の手順が紹介されています。

最後に、AirDropでダウンロードフォルダにコピーしたHEIC画像を、先程作った heic_to_jpeg フォルダに入れて自動変換されるか見てみます。 出典: qiita.com

自動の仕組みは便利ですが、作ったことを忘れると、なぜか写真の形式が変わる、と戸惑うことになります。どのフォルダに、どんな処理を設定したかを、メモに残しておきましょう。また、元の写真を自動で上書きする設定にしてしまうと、HEICの元の写真が失われます。自動の処理は、元の写真を残したまま、別のファイルとしてJPEGを作る形にしておくのが安全です。

週に1回まとめて変換する程度なら、自動の仕組みを作るより、Finderのクイックアクションを使うほうが手軽です。毎日何十枚も変換する、複数の人が同じ手順で変換する、といった場合に、自動の仕組みを検討する価値があります。

取り込む前にiPhoneの設定で変える方法

変換の手間そのものをなくしたい場合は、iPhoneの側の設定を変える方法があります。Appleのサポートでは、2つの設定が案内されています。

撮影の形式をJPEGにする

iPhoneの「設定」を開き、「カメラ」から「フォーマット」を選んで「互換性優先」をタップすると、これから撮る写真はJPEGで保存されます。Appleのサポートによると、この設定項目はHEIFで撮影できるiPhoneやiPadにだけ表示されます。元に戻すには「高効率」を選びます。

この設定の利点は、撮った時点でJPEGになっているので、あとから変換する必要がないことです。一方で、JPEGはHEICより容量が大きいので、iPhoneの保存容量の減りが早くなります。すでに撮った写真はHEICのままで、設定を変えたあとに撮る写真からJPEGになる点にも注意します。

Macに転送するときに自動で変換する

撮影はHEICのままにして、MacやWindowsのパソコンに写真を移すときだけJPEGにする方法もあります。Appleのサポートによると、iPhoneをUSBでつないで写真アプリやイメージキャプチャのアプリに写真を読み込む際、JPEGに変換される場合があります。変換させずに元の形式のまま読み込みたい場合は、iPhoneの「設定」から「アプリ」、「写真」と進み、「元のフォーマットのまま」を選ぶ、と案内されています。

つまり、この項目が元の形式のままの設定になっていなければ、USBでつないで読み込んだときに、互換性の高い形式に変換されることがあります。iPhoneの保存容量は節約したいが、パソコンでは扱いやすい形式にしたい、という人に向いた設定です。

また、Appleのサポートでは、AirDrop、メッセージ、メールなどで写真を共有する場合、受け取る側の機器が新しい形式に対応しているかどうかに応じて、JPEGのような対応の可能性が高い形式で自動的に共有されることがあるとしています。送る方法によって、届く形式が変わることを覚えておくとよいでしょう。

動画(HEVC)も変換したいとき

iPhoneでは、写真だけでなく動画も、HEVC(H.265とも呼ばれる動画の形式)で保存されることがあります。写真をJPEGにしたのと同じように、動画も相手の環境によっては再生できないことがあります。Appleのサポートでは、動画をより広く再生できるH.264の形式に変える方法として、次の2つを案内しています。

1つは、QuickTime Playerで動画を開き、「ファイル」から「書き出す」を選ぶ方法です。開いたダイアログのポップアップメニューで「ファイルサイズ重視(HEVC)」を「互換性重視(H.264)」に変えてから「保存」をクリックします。ポップアップメニューの代わりにHEVCのチェックボックスが表示される場合は、チェックを外してから保存します。

もう1つは、Finderで動画を選び、Controlキーを押しながらクリックして、「サービス」から「選択したビデオファイルをエンコード」を選ぶ方法です。「メディアをエンコード」のウインドウが表示されたら、「設定」のメニューからH.264の項目を選びます。

動画は写真よりファイルが大きく、変換にも時間がかかります。長い動画をまとめて変換するときは、時間に余裕のあるときに行い、変換中はMacを眠らせないようにしておきます。

仕事で写真を受け渡すときの決まり

仕事で写真を受け取ったり渡したりする場合は、形式の変換に加えて、受け渡しの決まりを先に相手と決めておくと、手戻りを防げます。決めておきたいのは次の4つです。

1つ目は、形式です。JPEGでよいのか、透過が必要でPNGがよいのか、元の画質のまま欲しいのでHEICのままでよいのか。相手が使う場面によって答えは変わります。

2つ目は、大きさです。Webサイトに載せるのか、印刷するのかで、必要な大きさが大きく違います。印刷に使う写真を小さくしてしまうと、あとから大きくすることはできません。迷ったら元の大きさのまま渡し、小さくするのは相手に任せるほうが安全です。

3つ目は、ファイル名です。「日付_場所_連番」のように付け方を決めておくと、何十枚もの写真を受け取った相手が、どの写真が何かをすぐに判断できます。写真アプリの書き出しで連番を付ける機能は、この場面で役立ちます。

4つ目は、写真に含まれる情報です。写真には撮影した場所の位置の情報が含まれていることがあります。自宅や取引先の場所が分かる写真を外部に渡す場合は、位置の情報が入っていないかを確かめ、必要なら外してから渡します。外し方は使う道具や版によって違うため、Appleのサポートで今の手順を確かめてください。

受け渡しの方法も大切です。何百枚もの写真をメールに添付すると、容量の上限で送れないことがあります。共有のフォルダやクラウドの保存場所を使い、相手がダウンロードできる形にするほうが確実です。

変換したあとの写真の整理

一括変換をすると、同じ写真がHEICとJPEGの2つの形式で保存された状態になります。そのままにしておくと、どちらが最新か分からなくなったり、Macの保存容量を圧迫したりします。変換したあとは、次の点を決めておきます。

1つ目は、元のHEICを残すかどうかです。HEICの写真は容量が小さく、画質も保たれています。元の写真として残すならHEIC、人に渡す用や作業用にJPEG、と役割を分けておくと混乱しません。

2つ目は、保存の場所を分けることです。元の写真と変換した写真を同じフォルダに入れたままにせず、「元の写真」「渡す用」のようにフォルダを分けます。sipsで変換した場合は、最初から別のフォルダに保存されます。

3つ目は、外付けのディスクやNASへの移動です。写真が多い人は、Macの中の保存容量を空けるために、古い写真を外付けのディスクやNAS(家庭や事務所のネットワークにつなぐ保存用の機器)に移している人も多いでしょう。その場合、どの写真がどのディスクにあるかを把握しておくことが大切になります。

写真が複数の保存場所に分かれて、Finderでフォルダを行き来する作業が多くなってきた場合の選択肢がAtriensです。公式サイトの案内では、AtriensはMacのファイル管理のアプリで、外付けディスクやNAS、iCloud Driveにある資料を、ファイルを動かさずに1つのサイドバーに並べられます。たとえば、外付けディスクにある元の写真と、書類のフォルダにある納品用の写真を、同じ案件の下にまとめて表示できます。スペースキーで中身を確かめるクイックルックや、重複したファイルを探す機能もあります。フォルダごとにターミナルが用意されていて、開いているフォルダでそのままコマンドを打てるので、この記事で紹介したsipsのコマンドを、cdで移動せずにそのフォルダで実行できます。なお、Atriens自体に画像の形式を変換する機能があるわけではないので、変換は前の節で紹介したMacの標準の方法で行います。macOS 14以降で使え、アカウントの登録なしで無料で試せます。

Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

毎週の写真の整理を習慣にする手順の例

仕事で写真を多く扱う人は、変換と整理を決まった手順にしておくと、写真がたまって手が付けられなくなるのを防げます。たとえば、現場の写真を毎週取引先に送っている人なら、次のような流れが考えられます。

  1. 金曜日の夕方に、その週に撮った写真をiPhoneからMacの「今週の写真」フォルダに取り込む
  2. 不要な写真(ぶれた写真や同じ構図の写真)を削除する
  3. 残った写真をすべて選び、Finderのクイックアクションの「画像を変換」でJPEGにする
  4. JPEGを「渡す用」のフォルダに移し、ファイル名を決まった付け方にそろえる
  5. 元のHEICは、日付の名前を付けたフォルダにまとめ、外付けのディスクに移す

この流れを毎週同じ曜日に行えば、1回の作業は短く済みます。写真が数か月分たまってから一度に整理しようとすると、どの写真をどこに送ったかが分からなくなり、整理そのものが大きな負担になります。

変換で困ったときの確かめ方

一括変換でよく起きる困りごとと、確かめることを挙げます。

クイックアクションに「画像を変換」が出てこない

Macユーザガイドによると、クイックアクションのメニューに表示される項目は、ファイルの種類によって変わります。HEIC以外のファイル(動画や書類)が選んだ中に混ざっていると、「画像を変換」が表示されないことがあります。写真だけを選び直して試してください。また、クイックアクションは「その他」の中に入っていることがあるので、「その他」を開いて探します。

変換した写真の向きが違う

iPhoneの写真には、撮ったときの向きの情報が記録されていて、表示するときにその情報で向きをそろえています。変換に使ったアプリや、受け取った側のソフトがこの情報を読まない場合、写真が横向きに表示されることがあります。気になる場合は、変換したあとにプレビューで向きを直して保存します。

変換したファイルが見つからない

Finderのクイックアクションでは、変換したJPEGは元の写真と同じフォルダに作られます。写真アプリやプレビューで書き出した場合は、書き出すときに選んだ保存先に保存されます。保存先を覚えていない場合は、Finderのウインドウの検索欄で、拡張子の「jpg」や、元の写真のファイル名で探すと見つかります。sipsで変換した場合は、コマンドの「--out」の後ろに書いたフォルダの中にあります。

容量が足りなくなった

先に説明したとおり、JPEGはHEICより容量が大きくなりがちです。大量に変換する前に、保存先の空き容量を確かめます。変換したあと、元のHEICが不要なら、変換した写真を確かめてから削除します。

写真のデータを扱う仕事に関わる人へ

HEICとJPEGの変換のような画像の形式の扱いは、写真や画像を使う仕事では避けて通れない作業です。取引先から届いた写真を決まった形式にそろえる、Webサイトに載せる画像を軽くする、印刷用のデータに変える、といった作業は、在宅で請け負われる仕事としても依頼されています。こうしたデータの変換や修正の仕事の内容は、デザインデータ変換・修正のお仕事で確かめられます。画像を扱う仕事の相場感をつかみたい人は、デザイナーの年収・単価相場も参考になります。

2004年から在宅ワークと業務委託の仲介を続けてきた運営者として見てきた限りでは、データの変換や整理の仕事で継続して頼られる人は、作業の速さより、受け取った側がそのまま使える形で納める人です。形式とサイズを依頼の通りにそろえ、ファイル名の付け方を決めて、元のデータと変換したデータを分けて渡す。こうした一手間が、依頼者の手戻りを減らし、次の依頼につながっています。

また、こうした仕事は依頼者と直接やり取りできるほうが進めやすい分野です。形式や大きさ、名前の付け方といった細かな決まりを、依頼者とすり合わせる場面が多いためです。仲介の手数料がかからない直接のやり取りなら、同じ予算でも確認と調整に時間を使え、受け手の手取りも厚くなります。

よくある質問

Q. MacでHEICをJPEGに一括変換するのにアプリは必要ですか?

必要ありません。Finderで写真を選び、Controlキーを押しながらクリックして「クイックアクション」の「その他」から「画像を変換」を選べば、Macの標準の機能でまとめてJPEGに変換できます。写真アプリの書き出しや、ターミナルのsipsでも変換できます。いずれもMacに最初から入っている機能です。

Q. 変換すると元のHEICの写真は消えますか?

Finderのクイックアクション、写真アプリの書き出し、sipsのいずれでも、元のHEICの写真は残り、新しくJPEGのファイルが作られます。変換したJPEGを開いて確かめるまでは、元の写真を消さないようにしてください。JPEGはHEICより容量が大きくなりがちなので、変換の前に保存先の空き容量も確かめておくと安心です。

Q. iPhoneで最初からJPEGで撮影することはできますか?

できます。iPhoneの「設定」から「カメラ」、「フォーマット」と進み、「互換性優先」を選ぶと、これから撮る写真はJPEGで保存されます。ただし、JPEGはHEICより容量が大きいため、iPhoneの保存容量の減りが早くなります。すでに撮った写真はHEICのままなので、必要に応じてMacで変換してください。

Q. 変換した写真の画質は落ちますか?

JPEGは画像を圧縮して保存する形式なので、品質の設定によっては画質が落ちることがあります。写真アプリやプレビューで書き出す場合は、JPEGの品質を選べるので、印刷や編集に使う写真は高い品質で書き出してください。Finderのクイックアクションでは、画像のサイズで「実際のサイズ」を選ぶと、元の大きさのまま変換できます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年8月10日最終更新:2026年10月15日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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