ギグワークスの不正アクセス|氏名・銀行口座・扶養控除申請情報の閲覧の可能性 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓ギグワークスの情報漏洩について
- ✓2025年12月23日の初報から2026年8月10日の第3報までを公式発表で整理
- ✓外部への持ち出しの痕跡はないものの
ギグワークスの情報漏洩について、ギグワークス株式会社は2025年12月23日、12月19日に第三者から自社のサーバーへの不正アクセスを受けたことを初報で公表しました。2026年2月25日の第2報では、情報が外部へ漏えいした事実は確認されていないと発表しています。2026年11月1日時点で最新の発表は8月10日の第3報で、外部の専門調査会社によるフォレンジック調査(攻撃の痕跡を調べる調査)の結果、個人情報のファイルを外部へ持ち出した痕跡や外部の媒体に書き出した痕跡は確認されなかった一方、攻撃のあった扶養控除申請のデータベースのサーバーで、きわめて短い時間ながら、攻撃者が個人情報を目で見て閲覧できる状態になっていた可能性を完全には否定できないため、対象となる可能性がある人に順次連絡するとしています。閲覧の可能性を否定できない項目は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、給与・税務関連情報、扶養控除申請情報、銀行口座情報です。 ギグワークスやそのグループ会社で働いたことがある人がまずすることは、ギグワークスからの個別の連絡が届いていないかを確かめること、ギグワークスを名乗って口座番号や暗証番号を聞く連絡に応じないこと、心当たりがあればギグワークスの専用相談窓口にメールで問い合わせることの3つです。
この記事は、2026年11月1日時点でギグワークスの公式サイトのニュースの一覧と、第1報から第3報までの発表を開き直して確かめた内容だけで書いています。報道で出回っている数字や推測は入れていません。
ギグワークスの不正アクセスで何が起きたのか
ギグワークス株式会社は、コールセンターやITサポートなどの業務を手がける会社です。グループには、ギグワークスアドバリュー、ギグワークスクロスアイティ、ギグワークス・アドバンスなどの会社があります。公式サイトには「エージェントマイページ」への入口もあります。
第3報によると、出来事の骨子は次のとおりです。
- 2025年12月19日、第三者による自社のサーバーへの不正アクセスを受けたことを確認した
- 一部のシステムに外部からの攻撃が行われ、一時的に社内のシステムの一部が使えない状態になったが、必要な復旧の対応は済んでいる
- 調査の結果、社内の一部のサーバーに対する侵害が行われたとの報告を受けている
- 外部の専門調査会社によるフォレンジック調査で、通信ログや操作ログなどを調べた結果、個人情報のファイルを外部へ持ち出した痕跡や、外部の媒体へ書き出した痕跡は確認されなかった
- 現時点で、本件が原因と考えられる個人情報の不正利用なども確認されていない
- 一方で、攻撃のあった扶養控除申請のデータベースのサーバーについて、きわめて短い時間ではあるものの、攻撃者が個人情報を目視で閲覧できる状態になっていた可能性を完全には否定できない
- そのため、念のため対象となる可能性がある人に順次連絡することにした
今回の件は、「漏えいした」と確認されたものではありません。持ち出しの痕跡は見つかっていないが、画面などで見られた可能性までは否定できない、という整理です。この記事でも「閲覧の可能性を否定できない」という公式の言い方のまま扱います。
公表の経緯:初報から第3報まで
日付の順に整理すると、次のようになります。
| 日付 | 発表 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 2025年12月19日 | なし | 第三者によるサーバーへの不正アクセスを確認 |
| 2025年12月23日 | 第1報 | 不正アクセスを受けたことを公表。外部の専門機関に調査を依頼し、被害の全容を調べている |
| 2026年2月25日 | 第2報 | 外部の専門機関の協力で事実関係を調べたが、情報が外部へ漏えいした事実は確認されていない |
| 2026年8月10日 | 第3報 | フォレンジック調査の結果。持ち出しの痕跡はないが、扶養控除申請のデータベースで閲覧の可能性を否定できないため、対象の可能性がある人に順次連絡 |
第1報の時点では、どんなシステムが攻撃されたのか、どんな情報が関わるのかは書かれていませんでした。第2報でも、漏えいの事実は確認されていないという結論だけが示されていました。第3報で初めて、攻撃されたサーバーが扶養控除申請のデータベースであることと、関わる情報の項目が明らかになっています。
第3報は、結論の部分をこう書いています。
その結果、個人情報ファイルの外部持出しや、外部媒体への書出し等の痕跡は確認されませんでした。また、現時点において、本件に起因すると考えられる個人情報の不正利用等も確認されておりません。 出典: ギグワークス株式会社「当社サーバへの不正アクセスに関するお知らせ(第3報)」
第2報を読んで「漏えいはなかった」と受け止めていた人も、第3報で閲覧の可能性が示され、対象の可能性がある人に連絡すると方針が変わった点は押さえておいてください。ギグワークスのニュースの一覧を2026年11月1日に確かめたところ、この件の発表は8月10日の第3報が最新で、それより新しい続報は出ていませんでした。
初報から第3報までの言い方の変化をどう読むか
この件では、発表のたびに言い方が少しずつ変わっています。並べると次のようになります。
- 第1報(2025年12月23日):不正アクセスを受けたことを確認した。被害の全容を調べている
- 第2報(2026年2月25日):情報が外部へ漏えいした事実は確認されていない
- 第3報(2026年8月10日):持ち出しや書き出しの痕跡は確認されなかった。ただし、閲覧できる状態になっていた可能性を完全には否定できないため、対象の可能性がある人に順次連絡する
第2報と第3報は、どちらも「外に持ち出された事実は確認されていない」という点では同じです。違うのは、第3報で、データを持ち出さなくても画面で見られた可能性があることを正面から取り上げ、そのうえで本人に知らせる判断をした点です。発表と発表の間に約5か月半あり、その間に通信ログや操作ログなどの技術的な調査が続けられていました。
第2報だけを読んで安心していた人は、第3報の内容に合わせて、自分が対象になりうるかをあらためて確かめておくことが大切です。逆に、第3報の「可能性」を「漏えいした」と読み替えて必要以上に不安になる必要もありません。発表の言葉どおりに受け止め、口座や個人情報を狙う連絡への備えを続けることが、いちばん確かな対応です。
閲覧の可能性を否定できない情報
第3報で、攻撃者による閲覧の可能性を完全には否定できないとされた情報は、ギグワークスのシステムに登録されていた次の項目です。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 基本の情報 | 氏名 |
| 基本の情報 | 住所 |
| 基本の情報 | 電話番号 |
| 基本の情報 | メールアドレス |
| 基本の情報 | 生年月日 |
| お金と税に関わる情報 | 給与・税務関連情報 |
| お金と税に関わる情報 | 扶養控除申請情報 |
| お金と税に関わる情報 | 銀行口座情報 |
対象となる情報の範囲は、登録の内容によって異なるとされています。全員について、ここに挙げたすべての項目が当てはまるわけではありません。自分の場合にどの項目が関わるかは、ギグワークスからの連絡か、窓口への問い合わせで確かめる必要があります。
第3報では、対象となる可能性がある人の数は示されていません。また、マイナンバーやクレジットカード情報については、項目の一覧に書かれていません。書かれていない項目が含まれるかどうかは、この記事では推測しません。
扶養控除申請情報とは
扶養控除申請情報という言葉は、普段なじみが薄いかもしれません。一般に、給与を受け取る人は、勤め先に「扶養控除等申告書」という書類を出し、自分が養っている家族(配偶者や子ども、親など)の情報を伝えます。勤め先はこれをもとに、毎月の給与から差し引く所得税の額を計算します。
扶養控除等申告書には、一般に、本人の氏名や住所、生年月日のほか、配偶者や扶養している家族の氏名、生年月日、続柄などを書く欄があります。
ギグワークスの「扶養控除申請データベース」に何が登録されていたかの詳しい中身は、第3報には書かれていません。ただ、こうした書類の性質から、本人だけでなく、家族の名前などが含まれている場合がある点は、念頭に置いておくとよいでしょう。自分の家族の情報を登録した覚えがある人は、家族にも今回の件を伝えておくと安心です。
「閲覧の可能性」とはどういう状態か
第3報の言い方は、ほかの会社の漏えいの発表と比べても、かなり慎重です。書かれている内容を順に分けると、次のようになります。
- 個人情報のファイルを外部へ持ち出した痕跡は確認されなかった
- 外部の媒体(USBメモリなど)へ書き出した痕跡も確認されなかった
- 本件が原因と考えられる不正利用も確認されていない
- ただし、攻撃のあったサーバーで、きわめて短い時間、攻撃者が個人情報を目で見られる状態になっていた可能性を完全には否定できない
つまり、データをまとめて盗み出したような形跡は見つかっていないが、攻撃者がサーバーの中を見て回ったときに、画面に表示された個人情報を見た可能性までは消せない、という整理です。ギグワークスは、この可能性を理由に、念のため対象の可能性がある人へ連絡するとしています。
閲覧だけでも、見た人がメモを取ったり画面を撮影したりすれば、情報が外に出ることはありえます。そのため、持ち出しの痕跡がないからといって何もしなくてよいわけではありません。ただし、漏えいが確認された件と同じように慌てる必要もありません。口座や個人情報を狙った不審な連絡に応じない、という基本の備えを続けることが中心になります。
原因として発表されていること
原因について、公式に書かれているのは次の範囲です。
- 2025年12月19日、第三者による不正アクセスを受けたことを確認した
- 一部のシステムに外部からの攻撃が行われた
- 調査の結果、社内の一部のサーバーに対する侵害が行われたとの報告を受けている
- 攻撃があったのは、扶養控除申請のデータベースのサーバー
フォレンジック調査とは、攻撃を受けたサーバーやパソコンに残った記録を専門の会社が調べ、いつ、どこから、何をされたのかを突き止める調査のことです。第3報では、通信ログ(どこと通信したかの記録)や操作ログ(どんな操作をしたかの記録)などの技術的な調査を続けてきたとされています。持ち出しの痕跡がないという結論は、こうした記録を調べた結果として示されたものです。
どのような経路で侵入されたのか、どの弱点が使われたのかは、第3報には書かれていません。発表に書かれていないことは分からないため、この記事でも侵入の手口は推測しません。
第3報では、再発防止のために実施済みの対応として、次のものが挙げられています。
- 不正アクセスを受けたサーバーをネットワークから切り離して隔離し、被害の拡大を防いだ
- 不正を含めた異常なアクセスを検知するシステムを導入してセキュリティを強化し、情報機器の監視の体制を強めた
- 社内システムへのアクセスの権限と、使う認証の方式を根本から見直して強化した
- セキュリティの専門機関と連携して、セキュリティの体制を見直した
また、攻撃者からこうした不法行為を受けた状況と被害について、警察署に相談しており、適正な対処を検討しているとされています。
ギグワークスの対応と、2026年11月1日時点で分かっていること
2026年11月1日時点で、公式の発表から分かっていることをまとめると次のとおりです。
- 外部への持ち出しや書き出しの痕跡、不正利用は確認されていない
- 扶養控除申請のデータベースで、閲覧の可能性を完全には否定できない
- 対象となる可能性がある人に、順次連絡することにした
- 警察署に相談している
- 問い合わせには、専用の相談窓口がメールで応じている
連絡の方法(メールか郵便か)と、連絡を終える時期は、第3報には書かれていません。対象となる可能性がある人の数も示されていません。補償やお詫びの品については、2026年11月1日時点で確かめた公式の発表の中に記載はありません。発表にないことは分からないため、この記事では補償の有無を推測しません。漏えいの補償の一般的な考え方は情報漏洩の補償はもらえるのかで整理しています。
自分が対象かを確かめる方法
第3報には、対象となる人の範囲は書かれていません。ただ、閲覧の可能性がある項目に、給与・税務関連情報、扶養控除申請情報、銀行口座情報が並んでいることから、ギグワークスやそのグループで働いて給与を受け取ったことがある人は、自分が対象になりうるかを確かめておくと安心です。
確かめるときの順番は次のとおりです。
- ギグワークスに登録しているメールアドレスの受信箱と迷惑メールのフォルダで、2026年8月10日以降にギグワークスから届いた連絡を探す
- 郵便受けやはがきの束から、ギグワークスからの書面が届いていないかを確かめる
- 以前に使っていたメールアドレスや、引っ越す前の住所で登録していた場合は、その受信箱や転送の届けを確かめる
- 連絡が見当たらず、ギグワークスで働いたことがあって心当たりがある場合は、専用相談窓口にメールで問い合わせる
問い合わせのメールには、自分の氏名、ギグワークスで働いていた時期、登録していたメールアドレスを書いておくと、確認が進みやすくなります。銀行口座の番号や暗証番号、マイナンバーなどを、こちらからメールに書いて送る必要はありません。
連絡が届いたときに確かめる点
ギグワークスからの連絡が見つかったら、次の点を読み取っておくと、この後の対応を決めやすくなります。
- 自分の場合に、どの項目が対象になっているか。銀行口座情報や扶養控除申請情報が含まれているか
- 連絡に書かれた問い合わせ先が、第3報に載っている専用相談窓口のアドレス([email protected])と同じか
- 連絡の中で、口座番号や暗証番号、マイナンバーの入力や返信を求めていないか
問い合わせ先が公式の発表と食い違う場合や、個人情報の入力を求める内容がある場合は、その連絡自体が偽物の可能性があります。連絡に書かれた先には返信せず、ギグワークスの公式サイトを自分で開いて、第3報の窓口に確かめてください。届いた連絡は、補償や相談が必要になったときの手がかりにもなるので、削除せずに残しておくと安心です。
連絡を装ったメールや電話に注意する
漏えいや不正アクセスの件が報じられると、その会社からの連絡を装った偽のメールやSMS、電話が出回ることがあります。ギグワークスを名乗る連絡で、次のような内容があれば、その場で応じずに、公式サイトに載っている窓口に確かめてください。
- 給与の振込先の確認や変更を理由に、口座番号や暗証番号、ネットバンキングのパスワードを聞く
- 税金の還付や補償の手続きを理由に、お金の振り込みやカード番号の入力を求める
- 本人確認を理由に、マイナンバーカードや通帳の写真を送らせようとする
- メールに書かれたリンクから、ログインや個人情報の入力をさせようとする
偽のメールの見分け方はフィッシング詐欺メールの見分け方にまとめています。
対象になりうる人がすること
閲覧の可能性がある項目は、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、給与・税務関連情報、扶養控除申請情報、銀行口座情報です。パスワードは項目の一覧に書かれていません。気をつけるべきなのは、お金に関わる情報を使った本物らしい連絡です。
銀行口座情報が関わる場合
- ネットバンキングの入出金の明細を、しばらくの間はこまめに確かめる
- 銀行や警察、ギグワークスを名乗り、口座が不正に使われているなどと言って、暗証番号やワンタイムパスワードを聞く連絡には応じない
- 不安な場合は、口座のある銀行に今回の件を伝えて相談する
- 身に覚えのない引き落としや振り込みがあったら、すぐに銀行に連絡する
口座を止めるか、番号を変えるかといった判断は、口座の種類や事情によって変わるため、ここでは断定できません。ネットバンキングで不正な送金が起きたときの補償の考え方は、ネットバンキングの不正送金は補償される?で整理しています。
生年月日と住所、電話番号が関わる場合
- 生年月日は、ほかのサービスで本人確認の質問やパスワードに使われていることがある。生年月日をパスワードにしているサービスがあれば、別のものに変える
- ギグワークスや税務署、市区町村の役所を名乗る電話で、税金や給与の話を持ち出されても、その場で個人情報を答えない。いったん切って、公式の番号にかけ直す
- 家族の情報を扶養控除の申請で登録していた場合は、家族にも今回の件を伝え、不審な連絡に応じないよう声をかけておく
迷惑電話やSMSへの備え方は電話番号の流出チェックの方法で、住所が漏れたときに起きやすいことと防ぎ方は個人情報が流出して住所が漏れたときの対応で詳しく扱っています。
給与・税務関連情報と扶養控除申請情報が関わる場合
給与や税金に関わる情報は、年末調整や確定申告の時期に、それらしい連絡の材料にされやすいものです。次のような連絡には気をつけてください。
- 年末調整のやり直しや、源泉徴収票の再発行を理由に、マイナンバーや口座の情報を聞くメールや電話
- 税金の還付金があると言って、ATMの操作やお金の振り込みを求める連絡
- 扶養している家族の名前を出して、家族の情報の確認や変更を求める連絡
連絡の中身に少しでもおかしいと感じたら、連絡に書かれた番号ではなく、自分で調べた公式の番号にかけて確かめてください。ギグワークスで働いていた時期の給与や源泉徴収票について確かめたいことがある場合も、まずは専用相談窓口にメールで問い合わせるのが確実です。
メールアドレスが関わる場合
- ギグワークスやグループ会社を名乗り、仕事の案内や給与の明細の確認を理由にリンクを開かせるメールに注意する
- エージェントマイページなど、仕事で使うサイトには、メールのリンクからではなく、ブックマークや公式サイトから入る
- 同じメールアドレスとパスワードの組み合わせをほかのサービスで使っている場合は、念のため別々のパスワードに変える
いまもギグワークスで仕事をしている人が確かめること
今もギグワークスやグループ会社で仕事を続けている人にとっては、これからの給与の振り込みや連絡のやり取りが気になるところです。第3報では、侵害を受けたサーバーはネットワークから切り離して隔離し、社内システムへのアクセスの権限と認証の方式を根本から見直したとされています。
仕事を続けるうえで気をつけたいことは次のとおりです。
- 給与の明細や振込の通知を受け取ったら、金額と振込先がいつもどおりかを確かめる
- 振込先の口座の変更は、普段使っている手続きの画面や、勤務先から案内された正規の方法だけで行う。メールやSMSのリンクから変更しない
- 仕事の割り振りや勤務の連絡を装ったメールで、見慣れない添付ファイルやリンクが届いたら、開く前に普段の担当者に確かめる
- 不審な連絡を受け取ったら、専用相談窓口や普段の担当者に知らせる。同じ連絡がほかの人にも届いていることがある
家族に伝えるときのポイント
扶養控除の申請で家族の情報を登録していた場合、家族にも今回の件を伝えておくと、不審な連絡への備えになります。伝えるときは、次の3点に絞ると分かりやすくなります。
- ギグワークスという会社で不正アクセスがあり、登録した情報が見られた可能性を否定できないと発表されたこと
- 外に持ち出された痕跡や、不正に使われた事実は確認されていないこと
- 会社や役所を名乗って、口座や暗証番号、マイナンバーを聞く連絡があっても応じず、本人に相談してほしいこと
とくに高齢の親を扶養に入れている場合は、電話での連絡に応じてしまわないよう、具体的に声をかけておくと安心です。離れて暮らす家族には、電話やメッセージで伝えたうえで、不審な連絡が来たらいつでも相談してよいと一言添えておくと、連絡を受けたときに一人で判断せずに済みます。家族の側で連絡を受けたときに迷わないよう、専用相談窓口のアドレスも一緒に伝えておくとよいでしょう。
退職した人や登録をやめた人が確かめること
ギグワークスで以前に働いていたが、今は仕事をしていない、あるいは登録をやめたという人もいるはずです。扶養控除申請のデータベースや給与・税務関連情報は、働いていた時期の記録として残っている場合があります。第3報には、対象となる人の在籍の時期や範囲が書かれていないため、退職した人や登録をやめた人も、対象から外れるとは言い切れません。
確かめるときは、次の点を思い出しておくと、窓口への問い合わせが短く済みます。
- ギグワークスやグループ会社で働いていたおおよその時期
- そのときに登録していたメールアドレスと住所
- 扶養控除等申告書を出したかどうか、出した場合に家族の情報を書いたかどうか
引っ越しやメールアドレスの変更で、連絡が届いていない可能性もあります。心当たりがある場合は、届くのを待たずに自分から専用相談窓口に問い合わせてください。
問い合わせ窓口
第3報に載っている窓口は次のとおりです。
| 窓口 | 連絡先 |
|---|---|
| ギグワークス株式会社 専用相談窓口 | E-mail:[email protected] |
第3報の窓口はメールだけで、この件の専用の電話番号と受付の時間は載っていません。なお、第1報と第2報では、問い合わせ先として総務人事部のメールアドレス([email protected])が載っていました。2026年8月10日の第3報からは専用相談窓口のアドレスが案内されているので、問い合わせる場合は第3報のアドレスを使ってください。
メールで問い合わせるときは、件名に「不正アクセスの件の問い合わせ」のように用件を書き、本文には氏名、働いていた時期、登録していたメールアドレス、知りたいこと(自分が対象かどうか、どの項目が関わるか、など)を短くまとめると、返事を受け取りやすくなります。返事がギグワークスのドメイン(gig.co.jp)から届いているかも、あわせて確かめてください。
今後の発表の確かめ方
ギグワークスのこの件の発表は、公式サイトのニュースの一覧に、プレスリリースとして掲載されています。第1報はPDFで、第2報と第3報はウェブのページで公開されています。新しい発表が出ていないかを確かめるときは、検索結果やSNSで出回っている情報ではなく、公式サイトのニュースの一覧を自分で開いて確かめるのが確実です。
第3報では、今後の見通しや次の発表の予定は書かれていません。対象となる可能性がある人への連絡が終わった後に、あらためて報告があるかどうかも分かりません。連絡を受け取った人は、届いた連絡を捨てずに残しておき、問い合わせや相談が必要になったときの手がかりにしてください。
グループ会社や取引先の担当者が確かめておきたいこと
ギグワークスと取引のある会社の担当者にとっては、自社の業務に関わる人の情報が今回の件に含まれるかどうかが気になるところです。第3報で示されたのは、ギグワークスのシステムに登録されていた個人情報で、取引先の顧客の情報が含まれるとは書かれていません。
取引先の担当者が進めておくとよいことは次のとおりです。
- 自社の業務に就いている人から問い合わせを受けた場合に備え、第3報の内容と専用相談窓口のアドレスを社内でまとめておく
- ギグワークスを名乗る請求先や振込先の変更の連絡が来た場合は、普段の担当者に別の手段で確かめてから応じる
- 自社の業務で、ギグワークス側に預けている情報がある場合は、今回の件で影響がないかを普段の担当者に確かめる
公式に書かれていないことを前提に動く必要はありませんが、問い合わせ先を社内で共有しておくだけでも、現場の不安は落ち着きやすくなります。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅の仕事を受けるために人材の会社や仕事の紹介のサイトに登録すると、給与や報酬の振込先の口座、扶養の状況、住所や生年月日など、お金と生活に関わる情報を預けることになります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。不正アクセスでデータが盗まれた場合は、不正の目的で行われたおそれがある例として示されています。こうした決まりがあるため、事業者は漏えいのおそれの段階でも報告や本人への連絡を進めることがあります。
在宅で仕事をする人は、自分が情報を預ける側であると同時に、取引先の顧客の情報を預かる側になることもあります。コールセンターの仕事では、電話の相手の名前や住所、注文の内容を扱います。預かった情報が自分のパソコンやアカウントから漏れた場合に、どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるため、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが欠かせない点は変わりません。
登録するときは、その会社が個人情報をどう扱うかを、プライバシーポリシーで確かめておくと安心です。とくに、口座や扶養の情報のように、仕事を受けるために預けざるをえない情報は、退会したあとにどう扱われるかまで目を通しておくと、後から慌てずに済みます。
次の点を見直しておくと安心です。
- 登録している仕事のサイトのうち、もう使っていないものを退会し、預けた情報を減らしているか
- 報酬の振込先の口座を、ネットバンキングの通知で入出金が分かるようにしているか
- 仕事で使うメールとアカウントに、多要素認証を設定しているか
- 仕事で扱った顧客の情報を、作業が終わったあとも手元に残していないか
- 登録先の会社からの連絡か迷ったときに、公式サイトの窓口で確かめる習慣があるか
報酬を受け取る口座の選び方は、在宅 副業 銀行口座でも紹介しています。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く仕事を続ける人ほど、登録先の数をむやみに増やさず、使わなくなったサービスはきちんと退会しています。預けた情報が少ないほど、どこかで事故があったときの影響も小さくなります。中間の手数料が乗らない直接の取引では、取引先と信頼を築いて同じ相手と長く続けることが、そのまま手取りの厚さにつながります。
不正アクセスへの備えとして個人ができること
今回の件は会社のサーバーへの攻撃で、利用者の側で防げるものではありません。ただ、どこかの会社で事故が起きたときの影響を小さくするために、個人で整えておけることはあります。
- 大事なアカウントに多要素認証を設定する。多要素認証とは、パスワードに加えて、スマートフォンに届くコードなどを組み合わせて本人を確かめる仕組みのことで、種類と導入の進め方はMFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較で紹介している
- パスワードはサービスごとに別々にし、生年月日や電話番号から推測できるものを使わない
- ネットバンキングの入出金の通知をオンにして、身に覚えのない動きにすぐ気づけるようにする
- 使わなくなったサービスは退会し、預けた情報を減らす
どれも今回の件のためだけではなく、次にどこかで事故が起きたときにも役に立つ備えです。
情報の守り方を仕事に生かす
今回のような慎重な言い回しの発表を正確に読み、「漏えいが確認されたのか、可能性なのか」「対象の人は何をすればよいのか」を整理する作業は、それ自体が仕事として求められる力です。企業の中には、従業員や登録者への案内文の作成、社内の注意喚起の資料づくりを外部の人に頼むところもあります。
在宅でセキュリティに関わる仕事の種類と探し方は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。まずは自分の仕事用のアカウントと口座の管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。
ギグワークスの件は、2026年11月1日時点で8月10日の第3報が最新で、対象となる可能性がある人への連絡が順次進められている段階です。ギグワークスやグループ会社で働いたことがある人は、個別の連絡が届いていないかの確認、口座や暗証番号を聞く不審な連絡への注意、心当たりがある場合の専用相談窓口への問い合わせの3つを先に済ませ、新しい発表はギグワークスの公式サイトのニュースの一覧で確かめてください。
よくある質問
Q. ギグワークスで情報漏洩は起きたのですか?
2026年8月10日の第3報では、個人情報のファイルを外部へ持ち出した痕跡や外部の媒体へ書き出した痕跡は確認されず、不正利用も確認されていないとされています。ただし、扶養控除申請のデータベースのサーバーで、きわめて短い時間、攻撃者が個人情報を目で見られる状態だった可能性を完全には否定できないため、対象の可能性がある人に順次連絡するとしています。
Q. どんな情報が関わっているのですか?
閲覧の可能性を否定できないとされたのは、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、給与・税務関連情報、扶養控除申請情報、銀行口座情報です。対象となる情報の範囲は登録の内容によって異なるとされ、全員にすべての項目が当てはまるわけではありません。人数は第3報には示されていません。
Q. 銀行口座を止める必要はありますか?
第3報の時点で、不正利用は確認されていないとされています。口座を止めるかどうかは、口座の種類や事情によって変わるため、不安な場合は口座のある銀行に今回の件を伝えて相談してください。あわせて、入出金の明細をこまめに確かめ、暗証番号やワンタイムパスワードを聞く連絡には応じないようにすると安心です。
Q. 問い合わせ先はどこですか?
第3報では、ギグワークス株式会社の専用相談窓口として、メールアドレス [email protected] が案内されています。電話番号と受付の時間は載っていません。問い合わせのメールには、氏名、ギグワークスで働いていた時期、登録していたメールアドレスを書くと確認が進みやすく、口座番号やマイナンバーを書いて送る必要はありません。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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