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出前館の情報漏洩|配達の委託先ピックゴーへの不正アクセス 注文者のお名前799件・ご住所794件 確かめること 2026

@SOHO編集部
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出前館の情報漏洩|配達の委託先ピックゴーへの不正アクセス 注文者のお名前799件・ご住所794件 確かめること 2026

この記事のポイント

  • ✓出前館の情報漏洩について
  • ✓2026年11月3日の出前館の発表をもとに整理
  • ✓配達の委託先CBcloudの「ピックゴー」への不正アクセスで取得された注文者のお名前799件・ご住所794件・電話番号と郵便番号33件の範囲

出前館の情報漏洩について、株式会社出前館は2026年11月3日、一部の配達業務を委託しているCBcloud株式会社の「ピックゴー」が第三者による不正アクセスを受け、出前館の注文者(届け先)のお名前799件、ご住所794件(番地まで)、電話番号・郵便番号33件が外部に取得されたと発表しました。 クレジットカード情報、ID・パスワードなどは漏洩していないとされ、2026年11月4日時点で、本件を原因とする不正利用の被害は確認されていません。 出前館を使った人がまずすることは、登録しているメールアドレスに出前館から連絡が届いていないかを確かめ、出前館や配送会社を名乗る不審な電話・メール・SMSに応じないことです。

この記事は、2026年11月4日時点で出前館の公式のお知らせ「委託先による不正アクセスに伴う、お客様情報の漏えいについてのお知らせとお詫び」と、委託先のCBcloud株式会社が出した第1報・第2報を開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道に出ている数字や推測は入れていません。

出前館の発表で何が起きたのか

最初に、出前館のお知らせに書かれている骨子を整理します。今回の件は、出前館のシステムそのものが攻撃を受けた話ではなく、配達を委託している会社のサービスが入口になった件です。

  • 出前館は、一部の配達業務をCBcloud株式会社(以下、CBcloud)に委託している
  • CBcloudが運営する配送のサービス「ピックゴー」が、2026年11月1日に第三者による不正アクセスを受けた
  • CBcloudの調査で、出前館の配達案件に含まれる客の情報の一部が取得されたことが分かった
  • 取得されたのは、注文者(届け先)のお名前799件、ご住所794件(番地まで)、電話番号・郵便番号33件
  • 一部、注文店舗名、店舗の住所・電話番号、注文メモ、商品名、料金明細も取得された
  • クレジットカード情報、ID・パスワードなどは漏洩していない
  • 出前館の認証情報や連携設定の流出・書き換えは、CBcloudの調査では確認されていない
  • 対象となる客には、登録のメールアドレスあてに順次連絡する
  • 個人情報保護委員会へ報告済み

ここで押さえておきたいのは、出前館が「取得されたことが確認されています」と書いている点です。お知らせの見出しは「漏えいした可能性のある情報」ですが、本文では、上の情報が第三者に取得されたことがCBcloudの調査で確認されたと説明しています。一方で、取得された情報が悪用されたという発表はなく、不正利用の被害は確認されていないとされています。

もう1つ大事なのは、出前館を使った人の全員が対象になったわけではないという点です。対象は、出前館の注文のうち、CBcloudに配達が委託された案件に含まれていた客の情報です。どの注文がCBcloudに委託されたのかは、利用者の側からは見分けられません。だからこそ、出前館からのメールが届くかどうかが、自分が対象かを知るいちばん確かな手がかりになります。

ピックゴーとは何か、なぜ出前館の注文の情報がそこにあったのか

「ピックゴー」は、CBcloudが運営する配送のサービスです。CBcloudのお知らせによると、今回不正アクセスを受けたのは「ピックゴー」の法人向けサービスで、荷物を送りたい会社(荷主)と、配送を担うパートナードライバーをつなぐ仕組みです。CBcloudのサイトでは、法人向けに緊急配送や定期配送などのサービスが紹介されています。

出前館は、料理を店から客へ届ける配達の一部を、このCBcloudに委託していました。料理を届けるには、届け先のお名前と住所が欠かせません。建物によっては電話番号や郵便番号も使います。出前館の注文のうち、CBcloudに配達を任せた案件では、こうした届け先の情報が配達の依頼としてピックゴーの側にも渡っていた、という構図です。

このように、サービスを提供する会社が業務の一部を外部の会社に任せることを「業務委託」と呼びます。委託先とは、その任された側の会社のことです。客から見ると「出前館に注文した」だけでも、実際の配達や連絡には複数の会社が関わっていることがあります。今回の件は、その委託先の1社で起きた不正アクセスが、委託元である出前館の客の情報にも及んだものです。

出前館のお知らせは、CBcloudの調査結果をもとに書かれています。件数や取得された項目も「CBcloudの調査により、次の情報が第三者に取得されたことが確認されています」という形で示されています。今後、調査が進んで新しい事実が分かった場合は、速やかに知らせるとしています。

公表の経緯と分かっていること

出前館とCBcloudのお知らせに書かれた日付を、時系列で並べます。

日時 公式の発表に書かれていること
2026年11月1日(日) CBcloudが「ピックゴー」の法人向けサービスで第三者による不正アクセスを確認した
2026年11月2日 CBcloudが第1報を公表。個人情報を含む情報の一部が外部に流出した可能性があり、範囲と件数は調査中とした
2026年11月2日 出前館がCBcloudから連携を受けた
2026年11月2日14時過ぎ 出前館が、被害の拡大を防ぐためCBcloudとの連携を停止した
2026年11月2日21時ごろ CBcloudで悪用された不具合の修正が完了したことを確かめ、出前館側の通信状況も確かめたうえで、連携を再開した
2026年11月3日 CBcloudが第2報を公表し、流出した可能性のある情報の範囲が特定できたとした
2026年11月3日 出前館が、取得された情報の件数と項目を公表した

出前館のお知らせを読むと、連携を受けた当日のうちに連携を止め、不具合の修正を確かめてから同じ日の夜に再開したことが分かります。ここでいう「連携」とは、出前館のシステムとCBcloudのシステムの間で、配達の依頼などのデータをやり取りする仕組みのことです。その間、CBcloudへの配達の委託が止まっていたと読めますが、注文の受付そのものに影響があったかどうかは、お知らせには書かれていません。

CBcloudの第1報では、不正アクセスの確認後ただちに、不正アクセス元からの通信の遮断、不正に利用されたアカウントの停止、不正アクセスに悪用された不具合の修正を行ったと説明しています。また、当該不正アクセスによるマルウェアやウイルス等の感染や混入がないことを確認したとしています。マルウェアとは、パソコンやサーバーに入り込んで情報を盗むなどの悪い動きをするプログラムのことです。

取得された情報と、含まれないとされた情報

出前館が示した項目を、取得されたものと、漏洩していないと明記されたものに分けて表にします。件数は出前館の発表の数字のまま書いています。

区分 項目 件数(出前館の発表)
取得された 注文者(届け先)のお名前 799件
取得された 注文者(届け先)のご住所(番地まで) 794件
取得された 注文者(届け先)の電話番号・郵便番号 33件
一部取得された 注文店舗名、店舗の住所・電話番号、注文メモ、商品名、料金明細 件数の記載なし
漏洩していない クレジットカード情報、ID・パスワードなど 対象外

この表の件数は、足し合わせないでください。799件、794件、33件は、それぞれ別の項目について数えたものです。同じ注文の届け先について、お名前とご住所の両方が取得されている場合もあれば、お名前だけの場合もあると考えられます。出前館は合計の人数や合計の件数を発表していません。この記事でも、合計は出しません。

ご住所に「番地まで」と付いている点にも気をつけてください。番地までの住所が分かると、地図で場所が特定できる程度の情報になります。一方で、建物名や部屋番号まで含まれているかどうかは、お知らせには書かれていません。ただし「注文メモ」も一部取得されたとされています。注文メモは、注文のときに客が書き込む欄で、書いた内容によっては配達の指示や建物の情報などが入っていることがあります。自分が注文メモに何を書いていたかを思い出しておくと、今後届く連絡の真偽を見分けるときに役立ちます。

電話番号と郵便番号は33件と、ほかの項目より少ない数字です。出前館の発表は、電話番号と郵便番号を1つの区分として数えています。電話番号だけ、郵便番号だけの内訳は書かれていません。

「料金明細」も一部取得されたとされています。料金明細とは、注文した商品の代金や配達料などの内訳のことです。カード番号のような支払いに使う情報ではありませんが、何をいくらで頼んだかが分かる情報です。偽の連絡が「ご注文の○○について」のように具体的な注文の中身を出してきても、それだけで本物だと判断しないことが大切です。

CBcloudの第2報が示す「ピックゴー」全体の範囲

CBcloudは2026年11月3日に第2報「「ピックゴー」への不正アクセス及び個人情報流出の可能性について(第2報)」を出し、流出した可能性のある情報の範囲を特定したと発表しました。ここで注意したいのは、第2報が示しているのは「ピックゴー」を使う荷主とパートナードライバー全体についての最大の範囲だという点です。出前館の客の情報の範囲は、前の節の出前館の発表のほうです。2つを混ぜないで読んでください。

第2報は、流出した可能性のある情報を「最大可能性の範囲。個社ごとに範囲が異なります」と断ったうえで、次のように挙げています。

  • 法人名
  • 登録担当者の氏名
  • 登録住所、登録電話番号、登録メールアドレス
  • 発注情報(案件ID、案件金額、集荷先・お届け先の名称・住所・担当者の氏名・電話番号)
  • 発注案件を担当したパートナードライバーの情報(氏名、電話番号、メールアドレス、車両番号、配送中の位置情報、車両画像やプロフィール画像にアクセスできるURL情報)

URL情報については、URLの発行後5分でアクセスできなくなる仕組みだと書かれています。また、銀行口座やクレジットカード番号等の決済情報は取得されておらず、ログインパスワードも流出の対象に含まれていないとしています。

出前館の客の立場で関係するのは、このうち「お届け先の名称・住所・担当者の氏名・電話番号」にあたる部分です。出前館の発表でも、届け先のお名前、ご住所、電話番号・郵便番号が並んでおり、内容は対応しています。「法人名」や「登録担当者」は、ピックゴーに登録して配送を頼む側の会社の情報で、出前館で料理を頼んだ個人の客の情報とは別のものです。

CBcloudは、日本国外からのアクセスには一部制限をかけているものの、日本国内からのアクセスについては従前どおり使えるとしています。

原因について公式に書かれていること

原因について、出前館のお知らせは「今回の不正アクセスで悪用された不具合」という表現を使っています。再発防止の節には、次のように書かれています。

CBcloudは、今回悪用された不具合の修正、不正な接続の遮断、不正に作成されたアカウントの無効化などの緊急対応を完了しています。当社は、これに加えて、CBcloudに対し、原因の全容の究明、他の脆弱性の有無を含む全体の点検、および恒久的な再発防止策の実施と当社への報告を求めています。 出典: 株式会社出前館「委託先による不正アクセスに伴う、お客様情報の漏えいについてのお知らせとお詫び」

この記載から分かるのは、ピックゴーの仕組みに不具合があり、それが不正アクセスに悪用されたこと、不正に作成されたアカウントがあったこと、緊急の対応はすでに終わったことです。不具合が具体的にどういうものだったのか、誰が攻撃したのかは、出前館とCBcloudのどちらのお知らせにも書かれていません。原因の全容は、出前館がCBcloudに究明を求めている段階です。

脆弱性とは、プログラムや設定の弱いところで、悪用されると本来できないはずの操作ができてしまう穴のことです。出前館は、今回悪用された不具合のほかにも同じような穴がないかを含めて、全体を点検するようCBcloudに求めています。

出前館の対応

出前館のお知らせに書かれている対応を、項目ごとに整理します。

対応 出前館のお知らせの記載
連携の停止と再開 11月2日14時過ぎに停止、不具合の修正と通信状況を確かめて同日21時ごろに再開
出前館のシステムへの影響 CBcloudの調査では、出前館の認証情報や連携設定の流出・書き換えは確認されていない
二次被害 現時点で、本件を原因とする不正利用の被害は確認されていない
対象者への連絡 登録のメールアドレスあてに順次連絡する
再発防止 CBcloudに原因の全容の究明、全体の点検、恒久的な再発防止策の実施と報告を求める。委託先の個人情報の取り扱いと管理体制の強化を進める
関係機関への報告 個人情報保護委員会へ報告済み

「認証情報」とは、システム同士がつながるときに相手を確かめるための鍵のような情報のことです。これが盗まれていると、攻撃した側が出前館のシステムに直接入り込むおそれが出てきますが、CBcloudの調査ではその流出や書き換えは確認されていないとされています。

お詫びの品やポイントなどの補償については、2026年11月4日時点のお知らせには書かれていません。今後の対応は、出前館からのメールや公式のお知らせで確かめてください。情報漏洩のときに会社がどんな補償をすることがあるのか、一般的な例を知りたい人は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で、お詫び金やポイントの例と、利用者が確かめることを整理しています。

自分が対象かを確かめる方法

出前館は、対象となる客には「ご登録のメールアドレス宛に、順次ご連絡します」としています。SMSや電話で知らせるとは書かれていません。自分が対象かどうかを確かめるときは、次の順番で進めると迷いません。

  1. 出前館に登録しているメールアドレスの受信箱を確かめる。迷惑メールのフォルダも見る
  2. 届いたメールが本物かどうかは、メールの中のリンクから判断せず、出前館の公式サイトのお知らせと内容を見比べる
  3. 不明な点は、出前館のアプリやサイトの公式の問い合わせの手段から聞く。メールに書かれた電話番号や返信先をそのまま使わない

「順次」とあるので、対象の人にも連絡が届くまでに時間がかかることがあります。メールがまだ届いていないからといって、対象外だと決めつける必要はありません。逆に、対象かどうかを確かめたいからといって、出前館を名乗る不審なメールのリンクを開いてログインしてしまうと、そこで本当にパスワードを盗まれることがあります。

出前館のお知らせには、本件のための専用の電話窓口は載っていません。電話番号を名乗る窓口がSNSや不審なメールで案内されていても、それは出前館のお知らせに書かれたものではありません。委託先のCBcloudは、第1報と第2報で「お客様相談窓口:[email protected]」を本件の問い合わせ先として示しています。

注文の履歴を見ると、いつどの店で何を頼んだかを確かめられます。対象の連絡が届いたときに、身に覚えのある注文かどうかを照らし合わせる材料になります。出前館の発表では、対象になった注文の期間は示されていません。

出前館や配送会社を名乗る連絡に気をつける

出前館は、お名前・ご住所・電話番号などが取得されたことで起こるおそれがあることとして、次の2点を挙げています。

  • 出前館や配送会社を装った不審な電話、メール、SMSに注意する
  • 身に覚えのない請求や、個人情報の入力・金銭の支払いを求める連絡には、応じない

CBcloudも、CBcloudを装った不審なメール、SMS、電話などに注意し、不審な連絡を受けた場合は、記載されたURLへのアクセスや個人情報の入力・提供をしないよう呼びかけています。

取得された情報には、届け先のお名前と住所に加え、一部の注文では店舗名、商品名、料金明細も含まれます。これらを使えば、「○月○日にご注文の○○の配達で不具合がありました」「料金の再請求が必要です」のように、本物らしく見える連絡を作ることができてしまいます。実際の注文の中身を知っている連絡だからといって、本物とは限りません。

次のような連絡には、特に気をつけてください。

  • 配達のやり直しや返金を理由に、SMSやメールのリンクからカード番号や口座番号を入力させようとする
  • 「未払いの料金がある」として、コンビニのプリペイドカードや送金を求める
  • 出前館や配送会社を名乗る電話で、本人確認と称して生年月日やパスワード、認証のコードを聞き出そうとする
  • 宛名が自分の名前になっていて、住所も正しく書かれている

対処の基本は、連絡に書かれたリンクや電話番号を使わず、自分で公式のアプリやサイトを開いて確かめることです。出前館からの対象者への連絡は、登録のメールアドレスあてとされています。SMSで「出前館の情報漏えいの件」として届くものは、出前館のお知らせに書かれた連絡の方法とは違うので、まず疑ってください。

偽のメールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で、送信元や本文、リンク先の確かめ方を手順にしています。SMSで届く偽の連絡については、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順で、本文とURLから判定する手順を説明しています。

もし偽の連絡に入力してしまったら

出前館を名乗る連絡に、うっかりカード番号やパスワードを入力してしまうこともありえます。その場合は、入力した情報ごとに、すぐに手を打つことで被害を小さくできます。

  • クレジットカードの番号を入力した場合は、カードの裏面に書かれたカード会社の番号に電話して、利用を止める
  • パスワードを入力した場合は、そのサービスのパスワードをすぐ変え、同じパスワードを使っているほかのサービスも変える
  • 認証のコード(SMSで届く数字)を伝えてしまった場合は、そのサービスにログインして、ログインの履歴や登録情報が書き換えられていないかを確かめる
  • 住所や生年月日を入力した場合は、その情報を使った次の連絡が来ることを前提に、知らない番号からの電話や郵便に気をつける

入力した項目ごとの具体的な手順は、フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026で、カード番号・パスワード・住所の順に整理しています。

今回の出前館の件では、クレジットカード情報とID・パスワードは漏洩していないとされています。出前館のパスワードを今回の件だけを理由に変える必要があるとは、出前館は書いていません。ただし、偽の連絡に入力してしまった場合は話が別で、その時点で入力した情報は第三者の手に渡ったと考えて動く必要があります。

名前と住所が取得されたときに起こりうることと備え

今回取得された中心の情報は、届け先のお名前とご住所です。カード番号やパスワードのように、それだけでお金を引き出せる情報ではありません。それでも、名前と住所が組み合わさると、次のようなことに使われるおそれがあります。

  • 名前と住所を書いたダイレクトメールや、偽の請求書が郵便で届く
  • 宛名と住所が正しいことを利用して、本物の会社からの連絡だと信じ込ませる
  • 電話番号も取得された33件の届け先では、電話やSMSによる勧誘やなりすましの連絡が来る

まずできるのは、知らない差出人から来た郵便や連絡に、名前と住所が正しく書かれていても、それだけで信用しないことです。郵便の請求書であっても、身に覚えがなければ、差出人の会社の公式サイトで電話番号を調べてから問い合わせてください。

住所が漏れたときに起きやすいことと、防ぎ方の順番は、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番にまとめています。電話番号の扱いについては、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026で、迷惑電話やSMSへの備えを説明しています。

注文した店舗が知っておくこと

今回の件で、もう1つ見落とされがちなのが、出前館に出店している店舗の情報です。出前館のお知らせでは、一部の注文について「注文店舗名、店舗の住所・電話番号」も取得されたとされています。件数は書かれていません。

店舗の名前と住所と電話番号は、もともと店の案内として公開していることが多い情報です。ただ、それが特定の注文の届け先や商品名、料金明細と結びついた形で取得されている点は気にかけておく価値があります。たとえば、次のような連絡が店舗に来ることが考えられます。

  • 出前館や配送会社を名乗り、「配達の事故があったので返金先の口座を教えてほしい」と求める
  • 実際の注文の中身を挙げて、「客から苦情が来ている」として金銭の支払いを求める
  • システムの点検を名目に、出前館の店舗向けの管理画面のIDやパスワードを聞き出そうとする

出前館のお知らせが挙げる注意は、客向けのものとして書かれていますが、店舗にも同じ考え方が当てはまります。出前館を名乗る連絡で、口座の番号やログインの情報、支払いを求められたら、その場で答えず、出前館から店舗に案内されている正規の連絡先に自分からかけ直して確かめてください。従業員が交代で電話を受ける店では、この手順を店内で共有しておくと安心です。

配達を担う人が知っておくこと

CBcloudの第2報では、ピックゴーで発注案件を担当したパートナードライバーの氏名、電話番号、メールアドレス、車両番号、配送中の位置情報なども、流出した可能性のある情報として挙げられています。これはピックゴー全体の範囲で、出前館の配達を担当した人の情報がどこまで含まれるかは、出前館のお知らせには書かれていません。

ピックゴーにパートナードライバーとして登録している人は、CBcloudを装った不審なメール、SMS、電話に注意し、記載されたURLへのアクセスや個人情報の入力をしないよう、CBcloudが呼びかけています。報酬の振込先の変更や、アカウントの確認を求める連絡が来たら、公式のアプリやサイトから自分でログインして確かめてください。問い合わせは、CBcloudのお客様相談窓口([email protected])が示されています。

配送の仕事は、個人で業務を請け負う働き方の1つです。自分の名前や電話番号、車両番号が業務の中でやり取りされる以上、そうした情報を狙った連絡が来る前提で備えておくことが、働く側の身を守ることにつながります。

問い合わせ窓口

2026年11月4日時点で、公式のお知らせに載っている問い合わせ先は次のとおりです。

問い合わせ先 公式の記載
出前館 本件のお知らせには、専用の電話番号や受付時間の記載はない。対象者には登録のメールアドレスあてに順次連絡するとしている
CBcloud株式会社 お客様相談窓口:[email protected](第1報・第2報に記載)

出前館の公式のお知らせに電話番号が載っていない以上、電話で問い合わせるための番号をネット上の書き込みや不審なメールから探すのはやめてください。出前館に問い合わせるときは、出前館のアプリやサイトの公式の問い合わせの手段を使います。

出前館やCBcloudのほかに、個人情報の流出で不安なときに相談できる公的な窓口もあります。首相官邸の「個人情報流出の被害に遭われた方・ご心配のある方」のページでは、困りごとに応じた窓口が次のように案内されています。

困りごと 官邸のページが案内する窓口
個人情報流出の被害に遭った、心配がある(まずはこちら) 188(消費生活センター)
情報流出に関わる犯罪被害の心配がある #9110(警察相談専用電話)
パソコンやスマホへの不正アクセス・ウイルス感染の心配がある 03-5978-7509(IPA 情報セキュリティ安心相談窓口)
企業等の個人情報の取り扱いについて相談したい 03-6457-9849(個人情報保護委員会 個人情報保護法相談ダイヤル)

どこに聞けばよいか迷ったら、まず188に電話すると、身近な消費生活センターにつながります。偽の連絡で金銭を求められた、脅すような電話が来た、という場合は#9110に相談してください。

在宅で仕事をする人が気をつけたいこと

今回の件は、委託先で起きた不正アクセスが、委託元の客の情報に及んだ例です。在宅で業務委託の仕事を受けている人は、取引先から顧客の名簿や配送先のリスト、問い合わせの記録などを預かることがあります。そのとき、自分は取引先にとっての「委託先」の立場になります。

個人情報保護委員会の漏えい等の対応とお役立ち資料のページでは、民間の事業者が委員会への報告を求められる場合として、次の4つを挙げています。

  • 要配慮個人情報(病歴など、特に配慮が必要な情報)が含まれる個人データの漏えい等(又はそのおそれ)
  • 不正に利用されることで財産的な被害が生じるおそれがある個人データの漏えい等(又はそのおそれ)
  • 不正の目的をもって行われたおそれがある行為による個人データの漏えい等(又はそのおそれ)
  • 本人の数が1,000人を超える個人データの漏えい等(又はそのおそれ)

3つ目の「不正の目的をもって」の主体には、従業者だけでなく、盗難などの第三者も含まれると説明されています。つまり、外部からの不正アクセスで取引先の顧客の情報が持ち出された場合は、人数が少なくても報告の対象になりうるということです。同じページでは、委託先の事例や「委託先管理に関する着眼点」も紹介されています。

業務委託で個人情報を預かる人が、ふだんから気をつけておきたいのは次の点です。

  • 預かった顧客の情報を、取引先が指定した場所や仕組みの中だけで扱い、自分のパソコンや個人用のクラウドに写しを作らない
  • 作業に使うアカウントには長く使い回しのないパスワードを設定し、二段階認証を有効にする
  • 仕事が終わったら、取引先の決まりに従って、預かった情報の写しを削除する
  • 不審なログインや誤送信に気づいたら、自分で判断して黙っていず、すぐ取引先に伝える

どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点で取引先に伝えれば、取引先は委員会への報告や本人への通知といった手続きを早く始められます。今回の件でも、出前館はCBcloudから連携を受けた当日のうちに連携を止めています。委託先からの早い知らせが、委託元の対応の早さを支えます。

フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。作業が終わったら預かった名簿を削除したことを一言添える、といった地味な手順が、そのまま次の依頼につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼の積み重ねが、手取りの厚さにもそのまま返ってきます。

セキュリティの知識を仕事に生かす

今回の件のように、委託先を入口にした情報漏洩は、委託元の会社にとっても大きな課題です。どの会社にどんな情報を渡しているのか、渡した先でどう守られているのかを確かめる作業は、多くの会社で人手が足りていない分野です。

中小企業がどんな対策から手をつけるとよいか、国の補助金を使った進め方を知りたい人は、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で全体像をつかめます。在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方は、@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。まずは自分が扱うアカウントとファイルの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。

出前館の件は、2026年11月4日時点で、CBcloudによる原因の全容の究明と全体の点検が求められている段階です。出前館を使った人は、登録のメールアドレスに届く出前館からの連絡を確かめ、出前館や配送会社を名乗る電話・メール・SMSで入力や支払いを求められても応じないこと、注文した店舗は出前館を名乗る連絡で口座やログインの情報を求められたら正規の連絡先にかけ直すことを先に済ませ、続報は出前館の公式のお知らせで確かめてください。

よくある質問

Q. 出前館の今回の情報漏洩では、何が取得されたのですか?

出前館の2026年11月3日の発表では、配達の委託先CBcloudの「ピックゴー」への不正アクセスで、注文者(届け先)のお名前799件、ご住所794件(番地まで)、電話番号・郵便番号33件が第三者に取得されたことが確認されています。一部の注文では、注文店舗名、店舗の住所・電話番号、注文メモ、商品名、料金明細も取得されたとされています。

Q. クレジットカードの情報やパスワードは漏れていませんか?

出前館は、クレジットカード情報、ID・パスワードなどは漏洩していないと発表しています。CBcloudの第2報でも、銀行口座やクレジットカード番号等の決済情報は取得されておらず、ログインパスワードも流出の対象に含まれないとされています。ただし、出前館を名乗る偽の連絡にカード番号などを入力した場合は、すぐカード会社に連絡してください。

Q. 自分が対象かどうかはどうすれば分かりますか?

出前館は、対象となる客には登録のメールアドレスあてに順次連絡するとしています。迷惑メールのフォルダも含めて受信箱を確かめ、届いたメールは中のリンクを使わず、出前館の公式サイトのお知らせと見比べてください。出前館のお知らせには本件専用の電話窓口の記載はありません。

Q. 出前館の注文の受付は止まっているのですか?

出前館は、11月2日14時過ぎに委託先CBcloudとの連携を停止し、不具合の修正と通信状況を確かめたうえで同日21時ごろに連携を再開したと発表しています。注文の受付そのものを止めたという記載はありません。CBcloudも、日本国内からのピックゴーへのアクセスは従前どおり使えるとしています。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月4日
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