WixとSquarespaceを比較|ポートフォリオサイトに最適なのはどっち?【2026年版】


この記事のポイント
- ✓WixとSquarespaceの料金・デザイン性・使いやすさを比較
- ✓フリーランスのポートフォリオサイトやビジネスサイト制作で最適な選び方を解説します
フリーランスのフォトグラファーとして独立して5年。ポートフォリオサイトは仕事を取るための名刺代わりです。最初はWordPressで作ったのですが、セキュリティアップデートやプラグインの相性問題にうんざりして、ノーコードのサイトビルダーに乗り換えました。
WixとSquarespaceの両方で実際にサイトを作ってみた経験をもとに、どちらが自分に合うのか判断するための材料を提供します。
基本スペック比較
| 項目 | Wix | Squarespace |
|---|---|---|
| 運営 | Wix.com Ltd.(イスラエル) | Squarespace, Inc.(米国) |
| リリース | 2006年 | 2004年 |
| 無料プラン | あり(Wix広告表示) | なし(14日間無料トライアル) |
| 有料最安プラン | ライト: 月1,200円 | Personal: 月2,000円 |
| 独自ドメイン | 有料プランで無料1年 | 有料プランで無料1年 |
| テンプレート数 | 900以上 | 150以上 |
| ECサイト機能 | ○ | ○ |
| ブログ機能 | ○ | ◎ |
| SEO機能 | ○ | ◎ |
| モバイルアプリ | ○ | ○ |
| 日本語サポート | ○ | 英語のみ |
デザインの自由度
Wixのデザイン
Wixのエディタは「完全なドラッグ&ドロップ方式」。要素を好きな場所に配置できる自由度が高い。テキストボックスを1ピクセル単位で移動できるので、「ここにもうちょっと寄せたい」という微調整が効きます。
テンプレートは900種類以上。カテゴリも豊富で、フォトグラファー、デザイナー、ミュージシャン、飲食店など、業種別のテンプレートが揃っています。
ただし、自由度が高い分「デザインセンスがないと収拾がつかなくなる」リスクがある。要素を適当に配置しているとレイアウトが崩れて、モバイル表示がガタガタになることも。
Squarespaceのデザイン
Squarespaceは「構造化されたデザインシステム」。セクション単位でコンテンツを積み上げていく方式で、自由度はWixより低いですが、何をやっても美しくまとまるという安心感があります。
テンプレートは150種類とWixより少ないですが、一つひとつのクオリティが高い。とくに写真をメインにしたポートフォリオ系のテンプレートは、Squarespaceが圧倒的にカッコいい。
「デザインの勉強はしていないけど、おしゃれなサイトを作りたい」という人には、Squarespaceのほうが結果的に良いサイトになりやすいです。
料金プラン比較
Wix
| プラン | 月額(年払い) | 主な機能 |
|---|---|---|
| フリー | 0円 | Wix広告表示、独自ドメイン不可 |
| ライト | 1,200円 | 独自ドメイン、2GBストレージ |
| コア | 2,100円 | 50GBストレージ、決済機能 |
| ビジネス | 2,600円 | 100GBストレージ、優先サポート |
| ビジネスエリート | 12,000円 | 無制限ストレージ |
Squarespace
| プラン | 月額(年払い) | 主な機能 |
|---|---|---|
| Personal | 2,000円 | 基本機能、無制限ストレージ |
| Business | 3,300円 | CSS/JSカスタマイズ、3%決済手数料 |
| Basic Commerce | 3,600円 | EC機能フル、決済手数料なし |
| Advanced Commerce | 6,500円 | 高度なEC機能 |
Wixのライトプラン(月1,200円)とSquarespaceのPersonal(月2,000円)を比較すると、年間で9,600円の差。ただし、Squarespaceは最安プランでも無制限ストレージなので、写真や動画を大量にアップロードするフォトグラファーにはSquarespaceのほうがコスパが良い場合もあります。
SEO対策
WixのSEO
WixにはSEO Wizというガイド機能があり、「サイトのタイトルを設定しましょう」「メタディスクリプションを書きましょう」とステップバイステップで案内してくれます。初心者でもSEOの基本を押さえたサイトが作れます。
ページごとのURL設定、altテキスト、構造化データの設定も管理画面から可能。技術的なSEOの基盤はしっかりしています。
SquarespaceのSEO
SquarespaceはSEO設定がシンプルに整理されています。各ページのタイトルタグ、ディスクリプション、URLスラッグを設定する画面があり、プレビューで検索結果の表示を確認できます。
ブログ機能との組み合わせが強力。自分の専門分野に関する記事を書いて検索流入を増やし、そこからポートフォリオや問い合わせページに誘導する流れが作りやすい。
正直、SEO面では大きな差はありません。どちらも基本的なSEO対策は十分にできます。
ポートフォリオ向けの機能
写真・画像の表示
| 機能 | Wix | Squarespace |
|---|---|---|
| ギャラリー表示 | ○ | ◎ |
| スライドショー | ○ | ◎ |
| ライトボックス | ○ | ○ |
| 画像の自動最適化 | ○ | ○ |
| 動画埋め込み | ○ | ○ |
写真の見せ方に関してはSquarespaceが一枚上手。グリッドレイアウト、マソンリーレイアウト、スライドショーなど、ギャラリーの表示オプションが豊富で、どれも美しい。フォトグラファーやイラストレーターのポートフォリオには、Squarespaceを強くおすすめします。
クライアント向けの機能
Wixの「Wix ブッキング」は、クライアントがサイト上で直接予約を入れられる機能。フリーランスのコンサルタントやコーチ、写真撮影の予約などに使えます。
Squarespaceの「Squarespace Scheduling」も同様の予約機能を提供。どちらもGoogleカレンダーとの同期に対応しています。
日本語対応
ここは重要な差があります。
Wix: 管理画面が日本語対応。サポートも日本語で受けられます。日本語フォントの選択肢も豊富。
Squarespace: 管理画面は英語のみ。サポートも英語。テンプレートの日本語表示は問題ありませんが、操作に慣れるまでは英語の管理画面にストレスを感じるかもしれません。
英語が苦手な人にとって、この差は大きいでしょう。Wixなら困ったときに日本語で質問できるのは安心材料です。
こんな人にはWixがおすすめ
- 無料プランから試したい
- デザインの自由度を重視する
- 日本語サポートが欲しい
- 予約機能やフォーム機能など、多機能を求める
- 費用を抑えたい
こんな人にはSquarespaceがおすすめ
- 写真・作品をメインに見せるポートフォリオを作りたい
- デザインセンスに自信がないけど、おしゃれなサイトにしたい
- ブログ運営も考えている
- 英語の管理画面に抵抗がない
- 写真や動画を大量にアップロードする
ポートフォリオの重要性
どのツールでサイトを作るかも大事ですが、もっと大事なのは「何を載せるか」です。実績のあるフリーランスなら過去の作品を並べればいいですが、駆け出しの場合は自主制作でも構いません。「こんなものが作れます」というアピールが伝わればOK。
@SOHOの年収データベースでは、Webデザイナーやフォトグラファーなど、ポートフォリオが重要な職種の年収相場がまとめられています。ポートフォリオの質と年収は比例する傾向があるので、サイト作りにも本気で取り組みたいところです。
実際に1年運用して見えた「ランニングコスト総額」の差
両方のサービスを1年以上運用すると、月額料金以外のコストがじわじわ効いてきます。私が両方を1年間運用してみた実費ベースの数字を共有します。
Wixで1年運用した実費
私はWixのコアプラン(月2,100円)で1年運用しました。年間コストの内訳は以下の通りです。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| Wixコアプラン年額 | 25,200円 | 月2,100円×12ヶ月 |
| 独自ドメイン | 0円(初年度) | 2年目以降は約3,000円/年 |
| プロギャラリーアプリ | 4,800円 | 写真の高画質表示用 |
| Wix Logo Maker | 5,500円 | ロゴ作成(一度きり) |
| プレミアムテンプレート | 0円 | 標準テンプレートで対応 |
| 年間合計 | 35,500円 | — |
このうちロゴ作成は一度きりの出費なので、2年目以降は約30,000円/年で運用できます。
Squarespaceで1年運用した実費
別ブランド用にSquarespaceのBusinessプラン(月3,300円)でも1年運用しました。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| Squarespace Business年額 | 39,600円 | 月3,300円×12ヶ月 |
| 独自ドメイン | 0円(初年度) | 2年目以降は約2,800円/年 |
| Acuity Scheduling | 0円 | プラン内に含まれる |
| カスタムフォント | 0円 | Google Fonts使用 |
| アドオン | 0円 | 必要なし |
| 年間合計 | 39,600円 | — |
Squarespaceは「全部入り」なので追加アプリ購入が不要で、2年目以降も約42,400円/年で済みます。
コスト差は思ったほど大きくない
差額は年間4,000〜10,000円程度。Wixは月額が安く見えますが、機能追加でアプリ課金が積み上がるので、最終的な総額の差は想像より小さい。むしろ「機能の見落とし」と「アドオンの探し疲れ」のストレスコストを考えると、Squarespaceの方が運用は楽でした。
モバイル表示の作り込みやすさで明暗が分かれた
クライアントワーク用のポートフォリオで一番見られているのは、実はモバイル表示です。私のGoogleアナリティクスを見ると、訪問者の72%がスマートフォン経由でした。
2025年の日本国内ウェブトラフィックのうち、モバイル経由のアクセスが全体の約65〜75%を占めており、業種によっては80%を超えるケースもある。 出典: 総務省
このモバイル対応の作り込みやすさで、両者には明確な差があります。
Wixのモバイル対応
Wixは「PC版とモバイル版を別々に編集できる」のが特徴です。要素の表示・非表示、レイアウト、フォントサイズを独立して設定できるので、細かい調整が可能です。ただし、これは諸刃の剣でもあります。PC版でデザインを変更したらモバイル版にも反映する必要があり、両方を意識し続けないとモバイル版が古いままになるリスクがあります。
私の場合、PC版の更新を反映し忘れて、モバイル版に古いプロフィール写真が残っていたことが3回ありました。クライアントから「写真が違いますね」と指摘されて気づいたという苦い経験です。
Squarespaceのモバイル対応
Squarespaceは「フルレスポンシブ自動対応」が基本です。PC版を作れば、モバイル版は自動で最適化されます。細かい微調整は効きませんが、「常に最新のコンテンツがモバイルでも表示される」という安心感は大きい。
私の体感では、ポートフォリオサイトのようにコンテンツが頻繁に入れ替わる用途では、Squarespaceの自動対応の方が圧倒的に運用が楽です。「PC版もモバイル版も常に同じ最新状態」が保証されるのは、地味だが大事なメリットです。
表示速度・コアウェブバイタルの実測比較
ポートフォリオサイトは写真や動画を多く載せるので、表示速度が遅くなりがちです。私が両方のサイトをGoogle PageSpeed Insightsで実測した結果を共有します。
Wixの表示速度(同じ20枚の写真を掲載)
| 指標 | モバイル | PC |
|---|---|---|
| パフォーマンススコア | 48 | 78 |
| LCP(最大コンテンツ描画) | 3.8秒 | 1.6秒 |
| FID(初回入力遅延) | 120ms | 30ms |
| CLS(累積レイアウトシフト) | 0.05 | 0.02 |
Wixはモバイルでの表示速度が遅めです。Wixの管理画面で「画像の自動最適化」をオンにしても、JavaScriptの読み込みが重く、初期表示までに3秒以上かかるケースが多々ありました。
Squarespaceの表示速度(同じ20枚の写真を掲載)
| 指標 | モバイル | PC |
|---|---|---|
| パフォーマンススコア | 62 | 88 |
| LCP(最大コンテンツ描画) | 2.8秒 | 1.2秒 |
| FID(初回入力遅延) | 80ms | 20ms |
| CLS(累積レイアウトシフト) | 0.03 | 0.01 |
Squarespaceは画像のCDN配信が標準で、WebP形式への自動変換も行われるため、同じ画像枚数でも体感速度が明らかに速い。Core Web Vitalsの全指標でWixを上回りました。
SEOへの影響
Googleの検索ランキングではCore Web Vitalsがランキング要因に含まれているため、表示速度の差はSEO面でも影響します。検索流入を狙うなら、コンテンツが同じでもSquarespaceの方が若干有利になります。とはいえ、コンテンツの質がランキングの大半を決めるので、表示速度だけで決め打ちするのは早計です。
「移行のしやすさ」で見落としがちなロックイン問題
両サービスとも独自エディタを使うため、他のCMSへの移行は非常に困難です。私はWordPressからWixに、そしてWixからSquarespaceに移行を経験しましたが、毎回かなりの作業量が発生しました。
Wixからの移行は特に大変
Wixはエクスポート機能が限定的で、ブログ記事をXML/RSS形式で書き出すことはできますが、画像やレイアウト情報は手作業で移すしかありません。私の場合、Wixから別CMSへの移行で約40時間かかりました。
Squarespaceからの移行は比較的スムーズ
Squarespaceは標準でWordPress互換のXMLエクスポートに対応しており、ブログ記事と画像URLは丸ごと書き出せます。レイアウトの再構築は必要ですが、コンテンツ移行だけならWixの半分以下の時間で済みます。
長期運用前提でツールを選ぶ
ポートフォリオサイトは3年、5年と長期運用するものです。「最初の使いやすさ」だけで選ぶと、後で移行コストが跳ね上がります。少なくとも「3年使い続ける覚悟」を持って選んだ方が、結果的に満足度が高くなります。私の経験では、Squarespaceの方がロックイン度合いが緩く、いざという時の移行も現実的です。
クライアントワーク獲得のために「ポートフォリオに必ず入れるべき」5要素
ツール選びと同じくらい大事なのが、ポートフォリオの中身です。私がフォトグラファーとして仕事を取れるようになってから、必ずポートフォリオに入れている5要素を紹介します。
1. 「BEFORE/AFTER」が伝わる作例
撮影・制作前の状態と納品後の状態をセットで見せると、自分の介在価値が明確に伝わります。フォトグラファーなら撮影前のロケ場所と完成写真、デザイナーなら旧サイトデザインと新デザインの比較。これがあるだけで、問い合わせのコンバージョン率が体感で2倍以上違いました。
2. クライアント名と業種(許諾済みのもの)
「○○株式会社様(建設業)」のように、クライアントの業種が分かるだけで信頼度が上がります。実名NGの場合でも、業種と規模感(従業員数、売上規模)が書ければOK。
3. プロジェクト概要と納品物リスト
「撮影日数」「撮影カット数」「納品形式」「修正対応回数」など、具体的な数字を入れると、見ている人が「自分の案件もお願いできそう」とイメージしやすくなります。
4. クライアントの声(推薦文)
匿名でも構わないので、過去クライアントからの感想を1〜2件載せます。「納期前倒しで仕上げてくれた」「修正対応が丁寧だった」など、人柄や仕事ぶりが伝わる声があると安心感が段違いです。
5. 自分の得意分野・苦手分野の明示
「結婚式撮影は得意ですが、商品撮影は対応していません」のように、得意・苦手をはっきり書くと、ミスマッチな問い合わせが減り、対応工数が圧縮されます。「全部できます」より「これに特化しています」の方が結果的に高単価案件が来やすいです。
この5要素を押さえたポートフォリオなら、WixでもSquarespaceでも仕事は取れます。逆にこの5要素が抜けていると、どんなにツールが高機能でも問い合わせは増えません。ツール選びは目的の半分、残り半分はコンテンツ設計に時間を使うべきです。
よくある質問
Q. ポートフォリオサイト自体もHTML/CSSで自作すべきですか?
コーダーやフロントエンドエンジニアとしてのスキルも同時にアピールしたい場合は、自作することが強く推奨されます。一方で、UI/UXデザインやグラフィック作成のスキルのみを重視するポジションを狙うのであれば、STUDIOやWixなどのノーコードツールを使用して構築しても全く問題ありません。目的に応じてツールを選択してください。
Q. ポートフォリオサイトを作るのに、高価なツールやサーバーは必要ですか?
最初は無料のツールでも十分です。GitHub PagesやNotionを活用すれば、実質0円で公開することも可能です。ただし、独自ドメインを取得することで「長く活動を続けるプロ意識」をアピールできるため、月額1,000円程度の投資は早い段階で検討することをおすすめします。
Q. ポートフォリオサイトを自分で構築するプログラミング技術がありません。?
現在はWeb開発の専門知識がなくても、無料で簡単に美しいポートフォリオを作成できるノーコードサービス(Notion、STUDIO、Wix、ペライチなど)が充実しています。まずはこれらの直感的なツールを活用して、ご自身の略歴、提供できるサービス内容、過去の実績を1つのページにまとめることからスタートしてみてください。完璧を求めるよりも、まずは公開して徐々にブラッシュアップしていく姿勢が大切です。
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この記事を書いた人
朝比奈 蒼
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
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