BASEとSTORESを比較|ネットショップ開設はどっちが正解?【2026年版】


この記事のポイント
- ✓BASEとSTORESの手数料・機能・使いやすさを比較
- ✓ハンドメイド・物販・デジタルコンテンツ販売で最適なネットショップの選び方を解説します
ハンドメイドアクセサリーの販売を始めて3年。最初はminneで売っていましたが、手数料が気になって自分のネットショップを持つことにしました。候補はBASEとSTORES。両方でショップを開設して半年ずつ運営した結果、それぞれの長所と短所がはっきり見えてきたので共有します。
結論を先に言うと、手軽さならBASE、本格的にやるならSTORES。でも、この一言では伝わらない細かい違いがたくさんあるので、しっかり比較していきます。
基本スペック比較
| 項目 | BASE | STORES |
|---|---|---|
| 運営 | BASE株式会社 | STORES株式会社 |
| リリース | 2012年 | 2012年 |
| ショップ開設数 | 200万ショップ以上 | 毎月1万ショップ以上開設 |
| 初期費用 | 0円 | 0円 |
| 月額(無料プラン) | 0円 | 0円 |
| 決済手数料(無料プラン) | 6.6%+40円/件 | 5% |
| 有料プラン月額 | 5,980円 | 3,480円 |
| 決済手数料(有料プラン) | 2.9%〜 | 3.6% |
| 独自ドメイン | ○ | ○ |
| デジタルコンテンツ販売 | ○ | ○ |
| 定期販売(サブスク) | ○ | ○ |
| Instagram連携 | ○ | ○ |
手数料を深掘りする
ネットショップの手数料は売上に直結するので、ここが一番大事なポイントです。
無料プランの手数料比較
| BASE | STORES | |
|---|---|---|
| 決済手数料 | 6.6%+40円 | 5% |
| サービス利用料 | 3% | 0円 |
| 振込手数料 | 250円+事務手数料500円(2万円未満) | 275円 |
BASEの無料プランは「決済手数料6.6%+40円」に加えて「サービス利用料3%」がかかるので、実質約9.6%の手数料。STORESの無料プランは5%のみ。
売上別の手数料シミュレーション(無料プラン)
| 月間売上 | BASEの手数料 | STORESの手数料 | 差額 |
|---|---|---|---|
| 5万円 | 約5,200円 | 2,500円 | 2,700円 |
| 10万円 | 約10,000円 | 5,000円 | 5,000円 |
| 30万円 | 約29,600円 | 15,000円 | 14,600円 |
月30万円の売上だと、年間の手数料差は約17.5万円。これはかなり大きい。無料プラン同士で比較するなら、STORESのほうが圧倒的に手数料が安いです。
有料プランの損益分岐点
BASEの有料プラン(グロースプラン)は月額5,980円で決済手数料が2.9%〜に下がる。STORESの有料プラン(スタンダード)は月額3,480円で3.6%。
有料プランの損益分岐点を計算すると、BASEは月売上約12万円を超えたあたりで無料プランより有料プランのほうが得になります。STORESは月売上約25万円が目安。
ショップデザイン
BASEのデザイン
BASEのテーマ(テンプレート)は無料・有料合わせて80種類以上。HTML/CSSの編集もできるので、カスタマイズの自由度は高い。有料テーマは5,000〜15,000円の買い切り。
「Apps」という拡張機能が豊富で、レビュー機能、ラベル表示、SEO対策など、必要な機能を後から追加できます。「小さく始めて、売れてきたら機能を追加する」という段階的なアプローチがしやすい。
STORESのデザイン
STORESのデザインは「テンプレートを選んで、パーツを組み替える」方式。HTML/CSSの直接編集はできませんが、管理画面からのカスタマイズで十分おしゃれなショップが作れます。
テンプレートのデザインクオリティはSTORESのほうがモダンな印象。写真を大きく見せるレイアウトが多く、アパレルやハンドメイド系の商品と相性が良い。
商品管理と在庫管理
BASEの商品管理
- 商品画像:20枚まで
- 商品バリエーション(色・サイズ):対応
- 在庫管理:基本機能あり
- CSVインポート:対応
STORESの商品管理
- 商品画像:15枚まで
- 商品バリエーション:対応
- 在庫管理:基本機能あり
- CSVインポート:対応
大きな差はありませんが、BASEのほうが商品画像の枚数が多いのは地味にありがたい。ハンドメイドアクセサリーは角度を変えた写真を多く載せたいので、20枚使えるBASEのほうが私は助かりました。
集客機能
BASEの集客
BASEの最大の武器は「BASE アプリ」の存在。800万ダウンロード以上のショッピングアプリで、BASEに出品するだけでアプリ内のマーケットプレイスに商品が並びます。
これは自分で集客しなくても、アプリユーザーが商品を見つけてくれる可能性があるということ。とくに開設初期、まだ検索流入がない段階では大きな助けになります。
STORESの集客
STORESにはBASEのような専用アプリはありません。集客は基本的に自力。Instagram、X、ブログなどのSNSから自分のショップに誘導する必要があります。
ただし、STORESのSEO対策ツールは充実していて、Google検索からの流入を増やすための設定がしやすい。長期的に見れば、SEOでの集客のほうが安定します。
決済方法
| 決済方法 | BASE | STORES |
|---|---|---|
| クレジットカード | ○ | ○ |
| コンビニ決済 | ○ | ○ |
| 銀行振込 | ○ | ○ |
| キャリア決済 | ○ | ○ |
| PayPay | ○ | ○ |
| Amazon Pay | ○ | × |
| 後払い | ○ | ○ |
Amazon Payに対応しているのはBASEのみ。Amazonアカウントを持っている人は多いので、カード情報の入力を省略できるAmazon Pay対応は購入率の向上に貢献します。
入金サイクル
BASE: 振込申請から10営業日ほどで入金。月に何度でも振込申請が可能。ただし2万円未満の振込には事務手数料500円がかかる。
STORES: 月末締め翌月末払い、または「スピードキャッシュ」で翌営業日入金(手数料1.5%)。通常の入金サイクルは少し遅めですが、急ぎの場合はスピードキャッシュが使えます。
こんな人にはBASEがおすすめ
- とにかく手軽にショップを開設したい
- BASEアプリからの集客に期待したい
- HTML/CSSでデザインをカスタマイズしたい
- Amazon Pay対応が必要
- 商品画像を多く載せたい(20枚まで)
こんな人にはSTORESがおすすめ
- 手数料を安く抑えたい(無料プランで5%)
- おしゃれなショップデザインにしたい
- 実店舗もある(STORES 決済との連携)
- 予約販売やサブスクリプション販売をしたい
- 月額費用を抑えたい(有料プラン3,480円)
ネットショップ運営のスキルを活かす
ネットショップの運営スキルは、EC関連のフリーランス案件にも活かせます。「Shopify構築」「ECサイトの商品登録代行」「EC運営コンサルティング」など、自分のショップ運営経験がそのまま仕事になります。
@SOHOのお仕事ガイドでは、ECサイト運営やネットショップ関連の職種について、仕事内容やスキル、収入の目安が詳しくまとめられています。ショップ運営を副業から本業に発展させたい人は参考にしてみてください。
開設後3ヶ月で売上を作るための集客実例
ショップを開いただけでは1円も売れない。これは私が両方のサービスで身をもって体験したことです。BASEで開設したショップは、最初の1ヶ月の売上が3,200円(アクセサリー1点)。STORESで開設したショップは最初の1ヶ月で0円。BASEアプリの集客があってもこの程度なので、自力集客は必須です。
私が実際にやって効果があった集客施策を、効果が高かった順に並べます。
- Instagramのリール投稿(週3本):制作風景や着用画像を15秒のリールにまとめて投稿。1ヶ月続けたらフォロワーが280人増え、プロフィールリンク経由の流入が月60人に到達。ここからの購入率は**約4%**でした。
- ハッシュタグの最適化:「#ハンドメイドアクセサリー」のような大カテゴリーだけでなく、「#誕生日プレゼント彼女」「#オフィスカジュアル小物」のようにユーザーの検索意図に近いタグを5〜7個混ぜる。これだけで投稿のリーチが2倍になりました。
- STORESの「STORES マガジン」掲載依頼:STORESには公式メディアがあり、運営に問い合わせると掲載対象として検討してもらえます。私のショップは2回目の問い合わせで採用され、掲載月の売上が前月比3.5倍に。BASEにも同様の「BASE Mag.」があるので、開設後にプレスリリース感覚で送ってみる価値はあります。
- 既存購入者へのフォローアップDM:購入から2週間後に「使い心地どうですか?」とDMを送るだけで、リピート購入率が**12%から27%**に上がりました。これはどちらのプラットフォームでも有効。
逆に効果が薄かったのは、X(旧Twitter)の通常投稿、有料広告(Meta広告で月3万円使ったが回収できず)、Pinterestの単発投稿。とくに有料広告は、客単価3,000円前後の小規模ショップだとペイしにくいので、初期段階ではおすすめしません。
解約・移行時に発生する地味な落とし穴
「合わなかったら別のサービスに移ればいい」と気軽に考えていると、後悔します。私はBASEからSTORESへ商品データを移したことがありますが、実作業に丸2日かかりました。
主な落とし穴は次の3つです。
第一に、商品データのCSVエクスポート形式が両者で互換性がないこと。BASEのCSVには「テーマ独自の項目」が含まれていて、そのままSTORESにインポートできません。商品画像も再アップロードが必要で、200点の商品を移すなら最低でも8時間は見ておくべきです。
第二に、独自ドメインの引き継ぎ。BASEでyourshop.comを運用していて、STORESに同じドメインで移す場合、DNS設定の切り替えに数時間〜最大72時間かかります。この間ショップにアクセスできない時間帯ができるので、Instagramなどで事前告知が必要です。
第三に、未入金の売上の扱い。BASEの場合、解約しても振込申請済みの売上は通常通り入金されますが、未申請の売上は解約前に必ず申請しておく必要があります。私はこれを忘れて、解約後に18,400円の売上を取りこぼしかけました(運営に問い合わせて救済してもらえましたが、本来はNG)。
サービスを切り替える前に「両方並行運用して、徐々に切り替える」のが安全です。私の場合、新ショップ(STORES)をオープンしてから旧ショップ(BASE)の解約まで2ヶ月かけました。
決済手数料以外で見落としがちなコスト
手数料の比較表だけ見ていると気づきにくいコストがいくつかあります。年間で5万円以上の差になることもあるので、必ず把握しておきましょう。
ひとつは梱包資材。これはどちらのサービスでも自前で用意します。私の場合、月80件の発送で資材費が月12,000円前後。プチプチ・封筒・サンキューカード・テープでこの金額です。BASEには「BASEロゴ入りオリジナル資材」を割引で買えるサービスがありますが、ブランド統一感を出したいなら自分で用意したほうが満足度は高いです。
次に配送料。日本郵便のクリックポストやレターパックを使えば1件185〜430円で済みますが、ヤマト運輸の宅急便コンパクトを選ぶと**650円〜**になります。送料を購入者負担にしている場合でも、価格表示の段階で「送料込み」が選ばれやすい傾向があるので、結局は売り手側の利益を圧迫します。
そして会計・税務処理のコスト。ネットショップの売上は事業所得として確定申告が必要で、私はfreeeの年額プラン(11,760円/年)を使っています。BASE・STORESどちらも自動連携機能があるので、手入力よりは圧倒的に楽。年商が1,000万円を超えるとインボイス対応も必須になるため、早めに会計ソフトを導入しておくと後々楽です。
ECサイトを通じて商品を販売した場合、その販売による所得は原則として事業所得または雑所得となり、確定申告が必要です。 出典: 国税庁
最後に消費税の扱い。年商1,000万円以下なら免税事業者ですが、取引先(卸売など)が課税事業者になるとインボイス登録を求められるケースが増えています。BASE・STORESともにインボイス対応の領収書発行機能はありますが、「自分が課税事業者になるかどうか」は税理士と相談しながら決めたほうが安全です。私は2026年からインボイス登録した結果、年間で約8万円の納税が増えました。
よくある質問
Q. 個人口座をそのまま仕事用に使っても問題ありませんか?
法律上の禁止はありませんが、公私の資金が混ざると確定申告時の計算が非常に煩雑に なり、税務調査時のリスクも高まります。また、振込先が個人名よりも屋号付きである 方が取引先からの信頼を得やすいため、専用口座(特に屋号付き)を持つことが強く推 奨されます。
Q. ネットショップを開くのに特商法上の住所として使えますか?
正規のバーチャルオフィスは、特定商取引法上の事業者の住所・電話番号として使用できる明示があります。個人間取引の住所は特商法の要件を満たさない可能性が高く、消費者トラブル時に重大な問題になります。
Q. 開業届を出していないのですが、屋号付き口座は作れますか?
ほとんどのネット銀行では、屋号付き口座の開設に「税務署の受領印がある開業届の控 え」の提出が必須条件となっています。まだ提出していない場合は、まずは管轄の税務 署へ開業届を提出(またはe-Taxで送信)してから申し込む必要があります。
@SOHOでキャリアを加速させよう
@SOHOなら、あなたのスキルを求めているクライアントと手数料無料で直接つながれます。
@SOHOで関連情報をチェック
お仕事ガイド
年収データベース
資格ガイド

この記事を書いた人
朝比奈 蒼
ITメディア編集者
IT系メディアで編集・ライティングを担当。クラウドソーシング業界の動向やサービス比較など、客観的な視点での記事を執筆しています。
関連記事

一人社長 個人事業主 違い|社会保険・税金・経費で何が変わるか

オンライン商談ツール比較!Zoom、Google Meet、Teamsの無料版制限と使い分け

時間管理・ポモドーロツール比較!Toggl、Clockifyで作業効率を可視化する

バーチャルオフィス 比較|DMM/GMO/レゾナンス3社の料金・サービス比較

税理士 紹介サイト|税理士ドットコム/freee税理士検索の使い方比較

おすすめ 比較サイトの決定版!mybestと価格.comの使い分けと損をしない選び方

Python おすすめ学習サイト・書籍・講座を徹底比較!2026年最新版

Python 比較ガイド!他言語との違い・バージョン選びと学習サイト比較
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師
看護師の転職・副業・フリーランス・キャリアガイド

薬剤師
薬剤師の転職・副業・キャリアパスガイド

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理