Trelloの使い方と、ボードが増えて使いにくいと感じたときの見直し方


この記事のポイント
- ✓Trelloの使い方を
- ✓ボード・リスト・カードの基本から
- ✓無料プランの上限(1ワークスペースあたり10人・ボード10枚)まで公式の記載をもとに整理します
Trelloの使い方を調べている人の多くは、2つのどちらかに当てはまります。これから使い始めるので基本の操作を知りたい人と、しばらく使ってみたもののボードやカードが増えて、どこに何があるのか分かりにくくなってきた人です。Trelloは画面がシンプルな分、始めるのは簡単ですが、使い方の決まりを作らないまま広げると、半年ほどで「開くのが面倒な場所」になりがちです。
この記事では、Trelloの基本の構造と始め方、個人とチームそれぞれの使い方、無料プランの上限を、Trelloの公式サイトの記載(2026年10月5日時点)をもとに整理します。そのうえで、ボードが増えて使いにくいと感じたときに何から見直せばよいか、どの段階で別の道具を検討すればよいかまでを順に書きます。読み終えたときに、今のボードを整理し直すか、プランを変えるか、乗り換えるかを自分で判断できる状態を目指します。
タスク管理ツールが副業やフリーランスの仕事で欠かせなくなった背景
在宅で仕事をする人が増え、取引先とのやり取りがチャットとオンラインの共有画面で完結する場面が当たり前になりました。会社員の副業でも、フリーランスの業務委託でも、複数の案件を同時に抱えるのは珍しくありません。案件ごとに締め切りと相手と連絡の手段が違うと、頭の中だけで管理するのは難しくなります。
こうした背景から、カードを並べて仕事の流れを目で追えるTrelloのような道具は、個人の仕事の整理にも、少人数のチームの進行管理にも広く使われています。発注する側がTrelloのボードに外部のメンバーを招き、そこで依頼と納品をやり取りする形もよく見かけます。受ける側にとっては、取引先が使っている道具に合わせて動けることが、仕事を任されやすさにつながります。
たとえばアプリやWebの制作を請け負う仕事では、仕様の確認、デザインの受け取り、実装、テスト、修正といった工程が並行して動きます。アプリケーション開発のお仕事のページでも、要件の確認から納品までの流れが紹介されていますが、こうした工程の多い仕事ほど、進み具合を目で追える道具の価値が高くなります。
ゲーム開発の現場でも事情は同じです。個人で開発していた頃は、テキストファイルに「やることリスト」を書くだけで足りていたのに、イラストを外部の人に頼み、効果音を別の人に頼んだ時点で、誰が何をいつまでに出すのかが一気に追えなくなった、という話はよく聞きます。Trelloのボードに「依頼中」「受け取り済み」「組み込み済み」のリストを作っただけで、確認のメッセージが目に見えて減ったという例は少なくありません。道具そのものより、工程を目に見える形にすることに意味があるのです。
Trelloの基本の構造はボード・リスト・カードの3つ
Trelloの使い方は、ボード、リスト、カードという3つの単位を理解すれば、ほとんど迷わなくなります。Trelloの公式ガイドでは、ボードを次のように説明しています。
ボードは、多くの場合、大規模なプロジェクト、チーム、ワークフローの情報を把握する場所です。新しい Web サイトの開始、売上の追跡、次回の職場でのパーティーの計画など、どのような用途でも、Trello ボードではタスクやすべての詳細を整理できます。 出典: trello.com
ボードは1つのプロジェクトや1つのテーマを入れる大きな箱です。「クライアントAのサイト制作」「自分の副業全体」「家の用事」のように、何を1つのボードにするかを最初に決めます。
リストはボードの中の縦の列です。多くの人は「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」のように、仕事の進み具合で列を分けます。公式ガイドでも、リストは進捗状況ごとにカードを整理する場所として紹介されており、ボードに追加できるリストの数に上限はありません。
カードは、1つひとつのやることです。「トップページのデザインを確認する」「請求書を送る」のように、終わったかどうかが判断できる単位で書きます。カードを開くと、説明文、チェックリスト、期限、担当者、ラベル、添付ファイル、コメントを付けられます。カードをリストからリストへドラッグして動かすと、そのまま進み具合の更新になります。これがTrelloの使い方の中心です。
ボードの右側にはボードメニューがあり、メンバーの権限、背景や設定、カードの検索、Power-Up(外部のサービスとつなぐ追加機能)、自動化の設定をここから行います。メニューのアクティビティには、ボードの上で誰が何をしたかの記録が残ります。
この3つの単位を、ゲームに例えるとイメージしやすくなります。ボードはステージ、リストはステージの中のエリア、カードはエリアの中で片づけるクエストです。クエストを1つ片づけるたびに次のエリアへ運ぶ、という感覚で使うと、操作の意味が自然に頭に入ります。
Trelloの始め方と、最初のボードを作る5つのステップ
Trelloを始めるまでの流れは、次の5つのステップで整理できます。
ステップ1:アカウントを作る
Trelloの公式サイトからメールアドレスかGoogleなどのアカウントで登録します。Trelloはアトラシアン社の製品なので、登録するとアトラシアンのアカウントとして扱われます。仕事用と私用でアカウントを分けたい場合は、最初に登録するメールアドレスを決めておくと、後から整理する手間が減ります。
ステップ2:ワークスペースを作る
ワークスペースは、ボードとメンバーをまとめる単位です。無料プランの人数とボードの上限はこのワークスペースごとに数えられるので、何のためのワークスペースかを決めて名前を付けます。個人の仕事だけなら1つで十分です。
ステップ3:ボードを作り、リストを並べる
最初のボードは、今いちばん追いかけたい仕事で作ります。リストは「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」の4つから始めるのが無難です。最初から細かく分けすぎると、どの列に置くかで迷う時間が増えます。テンプレートから始めることもできますが、慣れないうちは空のボードのほうが構造を理解しやすくなります。
ステップ4:カードを書き出す
今抱えているやることを、1件1枚のカードにします。公式ガイドでは、リストやスプレッドシートの複数行を新しいカードに貼り付けると、1行ずつカードが作られるという方法が紹介されています。メモ帳に書き出してあるやることを移すときに便利です。
ステップ5:期限と担当者を入れて、毎日1回動かす
期限のあるカードには期限を入れ、チームなら担当者を付けます。そして1日1回、ボードを開いてカードを動かします。この「毎日動かす」が抜けると、ボードは現実と合わなくなり、見なくなります。最初の2週間は、朝の仕事の始めにボードを開くことを習慣にしてください。
カードでできることを使い分ける
カードには多くの情報を付けられますが、全部を毎回使う必要はありません。よく使うものを、使いどころとあわせて整理します。
| カードの機能 | 使いどころ | 使いすぎたときの困りごと |
|---|---|---|
| 説明 | 依頼の背景、完成の条件、参考のURL | 長文になると誰も読まない |
| チェックリスト | 1つのカードの中の細かい手順 | 項目が多すぎるとカードを分けたほうが早い |
| 期限 | 締め切りが決まっている仕事 | すべてに期限を付けると本当の締め切りが埋もれる |
| 担当者 | チームで誰が持っているかを示す | 複数人を付けると責任があいまいになる |
| ラベル | 案件名、優先度、作業の種類 | 色の意味を決めないと飾りになる |
| 添付ファイル | デザインの画像、仕様の資料 | 古い版が残って取り違える |
| コメント | 確認や質問のやり取り | チャットと二重になって話が散らばる |
特にラベルは、最初に「赤は急ぎ」「青は請求関係」のように意味を決めておかないと、人によって使い方がばらばらになります。無料プランではファイル1つあたり10MBまでの上限があるので、動画や大きな画像の受け渡しは別の保存場所を使い、カードにはリンクを貼る形にすると安心です。
コメントの使い方は、チームで最初に合わせておきたい点です。カードに関する確認はカードのコメントに、カードに関係しない雑談や相談はチャットに、と分けておくと、後から「あの指示はどこにあったか」を探す時間が減ります。
個人の仕事をTrelloで管理するときの使い方
個人で使う場合のおすすめは、ボードを増やさずに1つのボードで回すことです。副業やフリーランスの仕事なら、「今週やる」「今日やる」「作業中」「返事待ち」「完了」の5列にして、案件の違いはラベルで分けます。案件ごとにボードを分けると、毎朝いくつものボードを開いて確認することになり、見落としが増えます。
「返事待ち」の列を作っておくのが、個人の使い方では特に効きます。取引先に質問を送ったまま返事がない仕事は、自分の作業リストから消えてしまいやすく、気づいたときには締め切りが迫っていることがあります。返事待ちの列に並べておけば、週に1回その列を見て催促するだけで済みます。
完了の列は、月に1回、アーカイブ(画面から外して保管しておく操作)にします。完了したカードが何十枚も並んでいると、画面が重くなり、今やることが目に入りにくくなります。アーカイブしたカードは消えるわけではなく、ボードメニューから後で探して戻せます。
請求の管理にも使えます。納品したカードを「請求待ち」の列に移し、請求書を送ったら「入金待ち」に、入金を確かめたら「完了」に移すと、請求の漏れを防げます。フリーランスにとって、仕事の管理と同じくらい大事なのが入金の管理です。
週に1回、金曜日の夕方などに「振り返りの時間」を10分ほどとるのもおすすめです。完了の列を見て今週終えた仕事を確かめ、返事待ちの列で催促が必要なものを拾い、来週やるカードを「今週やる」の列へ移します。この10分で翌週の段取りが決まるので、月曜日の朝に何から手を付けるかで迷わなくなります。案件が3つ以上重なる時期ほど、この振り返りの効果が大きくなります。
チームでTrelloを使うときの使い方と決めておくこと
チームで使うときは、道具の操作よりも、使い方の決まりのほうが成否を分けます。最低限、次の4つを最初に決めておきます。
1つ目は、カードの粒度です。「サイト制作」のような大きなカードは進み具合が分かりません。「お問い合わせページのフォームを実装する」のように、1人が数時間から2日ほどで終えられる大きさに分けます。
2つ目は、列の意味です。「確認待ち」は誰の確認を待っているのか、「完了」は誰が完了と判断するのかを決めます。発注する側の確認が終わるまでは完了にしない、と決めるだけで、納品後のやり直しの行き違いが減ります。
3つ目は、担当者の付け方です。1枚のカードに担当者は原則1人にします。複数人で進める仕事でも、取りまとめる人を1人決めて担当者にします。
4つ目は、コメントとチャットの使い分けです。カードの機能を整理した節で書いたとおり、カードに関する確認はカードに残すと決めておくと、後から経緯を追えます。
外部の人を招くときの注意もあります。Trelloの料金ページによると、無料プランは1つのワークスペースあたり10人のコラボレーターまで無料です。社外の協力者を何人も招くと、すぐにこの人数に届きます。Standardプランでは1つのボードにだけ参加するゲスト(シングルボードゲスト)を招けるので、外部の人が多い仕事ではプランの違いを確かめてから招待の方法を決めてください。
ボードの公開範囲にも注意が要ります。ボードの公開範囲を「公開」にすると、ワークスペースの外の人でも内容を見られる状態になります。取引先の情報や見積もりの金額が入ったボードは、必ずワークスペースのメンバーだけが見られる設定にしておきます。
無料プランでできることと、有料プランとの違い
Trelloの料金ページ(2026年10月5日時点)で案内されているプランは、Free、Standard、Premium、Enterpriseの4つです。金額は米ドルで表示されています。
| プラン | 料金(1人あたりの月額) | 主な特徴 |
|---|---|---|
| Free | 0ドル | 1ワークスペースあたり10コラボレーターまで、ボードは最大10枚、ファイルは1つ10MBまで、自動化のコマンド実行は月250回 |
| Standard | 年払い5ドル、月払い6ドル | ボード無制限、カスタムフィールド、カードのミラーリング、シングルボードゲスト、ファイルは1つ250MBまで、コマンド実行は月1,000回 |
| Premium | 年払い10ドル、月払い12.50ドル | AI機能、カレンダー・タイムライン・テーブル・ダッシュボード・マップのビュー、管理者とセキュリティの機能、コマンド実行は無制限 |
| Enterprise | 年払いで1人あたり月17.50ドル | 組織全体の権限、SSO、ワークスペース無制限など |
無料プランでもカードの枚数は無制限で、Power-Upは1つのボードにつき無制限で使えます。担当者と期限、スマートフォンのアプリ、2要素認証も無料プランに含まれています。
一方で、日付ごとにカードを並べるカレンダー表示や、工程表のように横に時間軸をとるタイムライン表示は、Premiumのビューとして案内されています。カードに独自の項目(見積金額、工数、取引先の担当者名など)を追加するカスタムフィールドは、Standard以上の機能です。
この表から分かるのは、Trelloの無料プランは「少人数で、ボードの数を絞って、かんばんの形で使う」ことに向いた設計だということです。人数、ボードの数、表示の種類のどれかが足りなくなったときが、プランを見直す合図になります。
料金はドル建てなので、日本円での請求額は為替によって変わります。また、料金や上限は改定されることがあるので、申し込む前に必ず公式の料金ページを開いて確かめてください。
ボードが増えて使いにくいと感じたときの見直し方
Trelloを使い始めて数か月たつと、次のような症状が出てくることがあります。
・どのボードに書いたか思い出せないカードがある
・完了したはずの仕事が「作業中」に残ったままになっている
・同じ仕事のカードが2つのボードに別々にある
・ボードの数が無料プランの上限に近づいている
・ボードを開いても、今日やることがすぐに目に入らない
こうした症状は、道具の問題ではなく、運用の決まりが増えたボードに追いついていないことから起こるのがほとんどです。乗り換えを考える前に、次の順番で見直してみてください。
手順1:すべてのボードを書き出して、役割を確かめる
まず、今あるボードの名前を全部書き出し、それぞれ「今も動いている」「終わった」「何のために作ったか分からない」の3つに分けます。終わったボードは閉じて保管します。何のために作ったか分からないボードは、中身を確かめて、必要なカードだけを動いているボードへ移します。
手順2:ボードを分ける基準を1つに決める
ボードが増える原因の多くは、分け方の基準が混ざることです。「取引先ごと」「案件ごと」「作業の種類ごと」が混ざると、同じ仕事がどこに入るのか迷います。個人なら全部を1つのボードにまとめてラベルで分ける、チームなら取引先ごと、のように基準を1つに決め直します。
手順3:リストを減らす
列が7つも8つもあると、カードをどこに動かすかで迷い、動かすのが面倒になります。「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」の4つを基本にして、それ以外の列が本当に必要かを見直します。
手順4:完了の列を毎月アーカイブする
完了したカードが何百枚も残っていると、画面が重くなり、検索の結果も見づらくなります。月末にまとめてアーカイブする日を決めておきます。
手順5:定例の確認の時間を決める
チームで使っているなら、週に1回15分、ボードを全員で見る時間を作ります。古くなったカードを動かす、担当者のいないカードに担当を付ける、期限の過ぎたカードの扱いを決める。この15分があるだけで、ボードと現実のずれが大きくなる前に直せます。
この5つの手順を試しても使いにくさが残る場合は、Trelloの機能そのものが今の仕事の形に合っていない可能性があります。次の節で、その見分け方を書きます。
Power-Upと自動化で、手作業を減らす使い方
Trelloの使い方に慣れてきたら、Power-Upと自動化で手作業を減らせます。どちらも使いすぎると管理が複雑になるので、効果の大きいものから少しずつ入れるのがこつです。
Power-Upは、Trelloのボードに外部のサービスの機能を加える仕組みです。料金ページでは、SlackやGoogleドライブ、Salesforceなど200以上のアプリやツールをボードに直接つなげられると案内されています。無料プランでも1つのボードにつき無制限で使えます。ただし、提供する会社によっては別の料金がかかるものもあるので、追加する前に説明を読んでおきます。
副業やフリーランスの仕事でよく使われるのは、次のような組み合わせです。
・Googleドライブとつなぎ、カードから資料を直接開けるようにする
・Slackとつなぎ、カードの更新をチャットに通知する
・カレンダーと連携し、期限のあるカードを予定表で確かめる
自動化は、決まった操作をTrelloに任せる機能です。たとえば「カードを完了の列に移したら、期限の印を完了にする」「毎週月曜日に定例の確認カードを作る」といった決まりを、コードを書かずに設定できます。毎週同じ作業をしているなら、その作業を書き出して自動化の候補にします。
自動化を入れるときの注意は、誰が設定したかが分からなくならないようにすることです。チームで使うボードでは、自動化の一覧をボードの説明に書いておくか、設定する人を1人に決めておきます。知らないうちにカードが動いていると、かえって混乱のもとになります。また、無料プランの月250回という上限に届くと、その月は自動化が止まるので、回数の多い決まりから入れすぎないようにします。
スマートフォンとメールからカードを作る使い方
外出先や移動中に思いついたやることを、その場で書き留められるかどうかで、Trelloを使い続けられるかが変わります。Trelloには、iPhoneとAndroidのアプリがあり、無料プランでも使えます。アプリからカードを作っておき、パソコンの前に戻ったら期限や担当者を整える、という流れにすると、書き漏れが減ります。
料金ページでは、メールやSlack、Teamsからやることをすばやく取り込める機能も、無料プランに含まれるものとして案内されています。取引先からの依頼のメールをそのままカードにできれば、メールの受信箱を「やることの一覧」として使わずに済みます。受信箱に依頼が埋もれて見落とす、という失敗を防ぐうえで効果があります。
ただし、何でもカードにすると、今度はボードがあふれます。取り込むのは「自分が何か作業をする必要がある依頼」だけにし、読むだけの連絡や共有の知らせはカードにしない、と決めておきます。取り込んだカードは、その日のうちに担当と期限を付けるか、不要ならアーカイブします。この「取り込んだら当日中に仕分ける」という1つの決まりが、ボードをきれいに保ついちばんの近道です。
Trelloが合っている人と、別の道具を考えたほうがよい人
Trelloの口コミを見ると、「直感的で始めやすい」「カードを動かすのが気持ちよい」という声が多い一方で、「人が増えると管理しにくい」「工程表がほしい」「チャットが別の道具になる」という声も見かけます。どちらも事実で、合う人と合わない人がはっきりしている道具だといえます。
Trelloが合っているのは、次のような使い方です。
・個人、または数人のチームで使う
・1つの仕事の流れを、かんばんの形で追えれば十分
・連絡はSlackやChatworkなど別のチャットで行っている
・Power-Upで、使っている他のサービスとつなぎたい
一方、次のような状況では、Trelloの有料プランに上げるか、別の道具を比べるほうが早いことがあります。
・外部の協力者が多く、1ワークスペースあたり10人の上限にすぐ届く
・案件が増えて、ボードを10枚より多く使いたい
・期限が重なる複数の工程を、工程表(ガントチャート)で見たい
・カードのやり取りとチャットを同じ場所にまとめたい
有料プランに上げる場合は、Standardでボードと人数の上限がなくなり、Premiumでカレンダーやタイムラインの表示が加わります。1人あたりの料金で計算されるので、5人のチームでPremiumを年払いにすると、1か月あたり50ドルが目安です。
少人数のチームで無料から試せる選択肢
人数やボードの数の上限、工程表の有無が理由でTrelloの使い方を見直しているなら、無料の範囲で使える機能が広い道具を候補に入れて比べるのも1つの方法です。比べるときは、無料で使える人数、ボードの上限、工程表やチャットが無料に含まれるか、Trelloから今のボードを移せるか、の4点を確かめると判断しやすくなります。
その条件で探すときの候補の1つに、プロジェクト管理ツールのPinatecaがあります。公式の料金ページによると、5人までのチームなら期限なしで無料で使え、クレジットカードの登録は不要です。無料のプランでもボードは10個まで作れ、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードと、チャット、コメント、受信箱、カスタムフィールド、権限ロールが使えます。Trelloからの取り込みにも対応していて、Trelloからの移行に限っては10個を超えるボードもそのまま取り込めると案内されています。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランになり、料金は1人あたり月額500円(年払いなら1人あたり月額400円、税抜)で、人数とボードの上限がなくなります。閲覧だけのゲストは人数に数えない決まりです。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
一方で、Trelloのように200以上のアプリとつなげられるPower-Upの仕組みや、利用者が多いことによる情報の探しやすさは、長く使われてきた道具ならではの強みです。今使っているPower-Upがあるなら、乗り換え先で同じことができるかを先に確かめてください。どの道具を選ぶ場合も、まず無料の範囲で1つの案件を2週間ほど動かしてみて、毎日開くのが苦にならないかで決めるのが確実です。
Trelloを使うときの注意点
最後に、使い方とあわせて知っておきたい注意点を整理します。
1つ目は、情報の公開範囲です。チームで使うときの節でも触れたとおり、ボードを公開にすると、外部の人が中身を見られる状態になります。テンプレートとして公開されているボードを参考にするのは便利ですが、自分のボードを公開にするときは、取引先の名前や金額が入っていないかを必ず確かめます。
2つ目は、取引先から招かれたワークスペースの扱いです。業務委託で取引先のボードに招かれた場合、そのボードは取引先のものです。契約が終わった後にどこまで見られるか、資料をどこまで手元に保存してよいかは、契約の内容に従います。秘密保持の取り決め(NDA)がある場合は、ボードの内容を別の場所に写さないようにします。
3つ目は、自動化の回数です。Trelloにはコードを書かずに使える自動化の機能があり、決まった操作を自動で行えますが、無料プランではワークスペースで月250回までのコマンド実行という上限があります。自動化を多用すると、月の途中で止まることがあるので、使う前に回数の目安をつかんでおきます。
4つ目は、アカウントの管理です。2要素認証は無料プランでも使えるので、仕事で使うなら必ず設定しておきます。取引先の情報を扱う以上、パスワードだけで守る状態は避けたいところです。
在宅ワーク市場の動きから見る、道具を使いこなす力の価値
フリーランスや在宅ワークの仕事の募集を長く見てきた運営者の立場から言えば、継続して仕事を任される人ほど、道具の操作が上手いというより、相手が状況を確かめやすい形で仕事を見せるのが上手い傾向があります。Trelloのボードで進み具合が一目で分かる状態を保っている受注者は、発注する側から「この人に任せると確認が楽」と思われ、次の依頼につながりやすくなります。
仲介の手数料がかからない直接取引の形では、同じ予算で発注する側はより多くの作業を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。その関係を長く続けるうえで、進捗の見える化はお互いの手間を減らす土台になります。道具の使い方を覚えることは、それ自体が仕事の受けやすさにつながる投資だといえます。
タスク管理の道具を使いこなす力が評価されやすい仕事は、ソフトウェアの開発や編集の仕事です。ソフトウェア作成者の年収・単価相場では、開発の仕事の相場が職種別に整理されていますし、著述家,記者,編集者の年収・単価相場では、記事の制作や編集の仕事の相場を確かめられます。どちらも複数の案件を並行して進めることが多く、進行管理の力がそのまま評価につながりやすい仕事です。
また、業務の効率化そのものを支援する仕事も増えています。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、AIや業務の道具を企業に導入して定着させる仕事の内容が紹介されています。Trelloのような道具をチームに定着させた経験は、こうした仕事で具体的な実績として説明できます。
在宅での働き方を整えるための公的な支援もあります。テレワーク 助成金 2026では、テレワークの環境づくりに使える助成金の考え方がまとめられているので、会社として道具を導入する場合は合わせて確かめておくと費用の見通しが立てやすくなります。まずは今のボードを1つ開き、この記事の手順1から順に整理してみてください。
よくある質問
Q. Trelloは無料でどこまで使えますか?
Trelloの公式の料金ページによると、無料プランは1つのワークスペースあたり10人のコラボレーターまで、ボードは最大10枚まで使えます。カードの枚数は無制限で、担当者と期限、スマートフォンのアプリ、2要素認証も含まれます。ファイルは1つ10MBまで、自動化のコマンド実行は月250回までです。料金や上限は改定されることがあるので、申し込む前に公式の料金ページを確かめてください。
Q. Trelloのボードはどの単位で分けるのがよいですか?
個人で使う場合は、ボードを1つにまとめて、案件の違いはラベルで分ける形が管理しやすくなります。チームで使う場合は、取引先ごと、案件ごとなど、分ける基準を1つに決めるのが大切です。基準が混ざると、同じ仕事がどのボードに入るのか迷い、ボードが増えて見落としの原因になります。
Q. Trelloでガントチャートのような工程表は使えますか?
Trelloの料金ページでは、横に時間軸をとるタイムライン表示や、日付ごとにカードを並べるカレンダー表示は、Premiumプランのビューとして案内されています。無料プランは主にかんばんの形で使う設計です。工程表が必要な場合は、Premiumに上げるか、工程表が無料の範囲に含まれる別の道具と比べて選ぶとよいでしょう。
Q. 外部の協力者をTrelloに招くときの注意点はありますか?
無料プランでは、1つのワークスペースあたり10人のコラボレーターまでという上限があるため、外部の人を多く招くとすぐに届きます。Standardプランでは、1つのボードにだけ参加するゲストを招けます。また、取引先の情報や金額が入ったボードは公開にせず、ワークスペースのメンバーだけが見られる設定にしておくことが大切です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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