東京海上ダイレクトの不正アクセスと個人情報漏えい|マイページ 74件 &eとドコモの自動車保険のWeb手続き停止 2026


この記事のポイント
- ✓東京海上ダイレクトの情報漏洩について
- ✓2026年11月5日の発表をもとに整理
- ✓契約者向けマイページ等への不正アクセスで個人情報が漏えいした件の経緯
東京海上ダイレクトの情報漏洩について、東京海上ダイレクト損害保険株式会社は2026年11月5日に「当社Webサービスへの不正アクセスに伴う個人情報の漏えいに関するお詫びとお知らせ」を発表しました。契約者向けの「マイページ」等のWebサービスに第三者の不正アクセスがあり、一部の客の個人情報が漏えいしたことが判明したという内容です。 現時点で同社が把握している、個人情報が漏えいした可能性のある件数は74件で、氏名や住所などの契約者の情報、証券番号や補償内容などの契約内容、保険金の支払いや問い合わせの対応履歴に含まれる情報が対象とされています。 「総合自動車保険(&e)」と「ドコモの自動車保険」の契約者がまずすることは、Webでの手続きが止まっている間は電話の窓口を使い、東京海上ダイレクトを名乗るメールやSMSのURLを開かないことです。
この記事は、2026年11月6日時点で東京海上ダイレクトのサイトに掲載されている発表と、11月4日のお知らせを開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道に出ている呼び名や、公式に書かれていない推測は入れていません。
東京海上ダイレクトの発表で何が起きたのか
「東京海上ダイレクト 情報漏洩」と検索した人の多くは、同社の自動車保険に入っている人か、更新や見積もりを考えている人でしょう。知りたいのは「自分の情報は漏れたのか」「どんな情報が対象なのか」「マイページが使えないけれど、更新や事故の連絡はどうすればいいのか」だと思います。最初に、発表の骨子を整理します。
- 東京海上ダイレクトの契約者向け「マイページ」等のWebサービスで、第三者による不正アクセスが発生した
- 調査の結果、Webサービス内に保存されていた契約者の個人情報が漏えいしたことが判明した
- 漏えいした可能性のある件数は、現時点で同社が把握しているもので74件
- 対象のWebサービスは「マイページ」と東京海上ダイレクトアプリ
- 「総合自動車保険(&e)」と「ドコモの自動車保険」で、Webサイトでの全ての手続き等を一時停止している。再開の時期は未定
- 新規の見積もりと申し込みも、現在停止している
東京海上ダイレクトは、以前はイーデザイン損保という名前でした。同社のサイトも「東京海上ダイレクト(旧イーデザイン損保)」と表記しています。報道の中には別の呼び名で伝えているものもありますが、この記事では同社の表記に合わせて書きます。
なお、「ドコモの自動車保険」は、東京海上ダイレクトが提供する自動車保険の商品名です。発表では、&eと並んで同社が提供する保険として書かれています。
公表の経緯と分かっていること
発表に書かれた経緯は次のとおりです。
2026年11月4日に「マイページ」に対する不審なアクセスを検知し、速やかに該当のIPアドレスからのアクセスを遮断するなどの対策を講じました。その後の調査の結果、第三者による不正なアクセスの形跡が確認され、「マイページ」等の当社Webサービス内に保存されていたご契約者の個人情報が漏えいしたことが判明しました。 出典: 東京海上ダイレクト損害保険株式会社「当社Webサービスへの不正アクセスに伴う個人情報の漏えいに関するお詫びとお知らせ」
IPアドレスとは、インターネットにつながる機器ごとに割り当てられる番号のことです。不審な接続元の番号を止めることで、同じところからの接続を遮ったという意味です。
日付の順に並べると、次のようになります。
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2026年11月4日 | 「マイページ」への不審なアクセスを検知し、該当のIPアドレスからのアクセスを遮断 | 11月5日の発表 |
| 2026年11月4日 | 緊急システムメンテナンスにより「ドコモの自動車保険」のWebサイトでのすべての手続きを一時停止。この時点で&eは通常どおり利用できると案内 | 11月4日のお知らせ |
| 2026年11月5日 | 個人情報の漏えいを発表。&eと「ドコモの自動車保険」の両方で、Webサイトでの全ての手続き等を一時停止 | 11月5日の発表 |
11月4日の時点では、「ドコモの自動車保険」のWebサイトでのお手続き一時停止についてというお知らせが出ていて、止まっていたのは「ドコモの自動車保険」のWebサイトの手続きだけでした。そこでは&eの契約者は通常どおり使えると書かれていました。11月5日の発表で、&eも含めてWebサイトでの全ての手続きが一時停止になっています。11月4日に「&eは使える」と聞いていた人も、今はWebでの手続きができない状態だと考えてください。
漏えいした可能性のある情報
発表は、本文の冒頭では「漏えいしたことが判明」と書き、項目と件数の部分では「漏えいした可能性のある個人情報」「個人情報が漏えいした可能性のある件数」と書いています。つまり、漏えいがあったこと自体は認めたうえで、誰のどの情報が実際に漏れたかは、まだ確認を進めている段階です。
| 区分 | 発表に書かれている内容 |
|---|---|
| 対象のWebサービス | 「マイページ」、東京海上ダイレクトアプリ |
| 契約者などの情報 | 氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス等。契約者や主に車を運転する人の情報 |
| 契約内容の情報 | 証券番号、契約している車の情報、補償内容等 |
| 対応履歴の情報 | 保険金の支払いや問い合わせに関する対応履歴に含まれる情報 |
| 対応履歴に含まれうるもの | 対応内容によって異なり、事故の相手方の情報、傷病等に関する情報、口座情報等が含まれている可能性もある |
| 件数 | 74件(現時点で同社が把握している、個人情報が漏えいした可能性のある件数) |
| 含まれないと書かれている情報 | 発表に記載なし |
表の最後の行のとおり、今回の発表には「この情報は含まれない」という記載がありません。クレジットカード情報について触れた記述もありません。書かれていないことを「含まれない」と読まないように注意してください。
対応履歴に含まれる情報は、人によって中身が大きく違います。事故で保険金を受け取った人なら、事故の相手方の名前や連絡先、けがの状況、保険金の振込先の口座が記録されていることがあります。問い合わせだけをした人なら、問い合わせの内容が中心になるでしょう。自分がこれまでにどんなやり取りをしたかを思い出しておくと、個別の連絡が届いたときに何に気をつけるべきかが分かりやすくなります。
マイページに集まっている情報を知っておく
今回の件を自分ごととして考えるには、マイページにどんな情報が集まっているかを知っておくと役立ちます。発表の項目を見ると、マイページやアプリは、契約者の連絡先だけでなく、契約の中身や、事故のときのやり取りまで扱う場所だったことが分かります。
自動車保険のマイページでは、一般に次のような使い方がされます。
- 契約内容の確認。補償の範囲、運転者の範囲、契約している車の情報などを見る
- 住所や連絡先、車の入れ替えなど、契約内容の変更の手続き
- 満期の前に、継続の手続きをする
- 事故の連絡や、保険金の支払いの進み具合の確認
こうした使い方をするほど、マイページの中には自分や家族、事故の相手方に関する記録がたまっていきます。発表の項目に「対応履歴に含まれる情報」が入っているのは、このためです。
便利な仕組みは、まとまった情報が1か所に集まるということでもあります。どのサービスにどの程度の情報を預けているかを、ときどき思い出しておくと、今回のようなことが起きたときに、自分が何に気をつければよいかをすぐに判断できます。使っていないサービスのアカウントが残っていれば、退会できるかを確かめておくのも1つの方法です。
74件という数字の読み方
発表の件数は「対象となるご契約等の数 74件」で、注として「現時点で当社が把握している個人情報が漏えいした可能性のある件数」と書かれています。読み方の要点は3つです。
1つ目は、数え方が「契約等の数」だという点です。1件の契約には、契約者だけでなく、主に運転する人の情報や、事故の相手方の情報が含まれることがあります。そのため、74件がそのまま74人という意味になるとは限りません。
2つ目は、「現時点で把握している」という点です。発表には、対象となる契約者等の特定と情報の内容の確認を進めていると書かれています。調査が進めば数字が変わる可能性があります。
3つ目は、「可能性のある件数」だという点です。74件のすべてで、実際に情報が持ち出されたと確定したわけではありません。逆に言えば、74件に入っていても、何が漏れたかはこれから個別に知らされることになります。
件数が少ないから安心、多いから危ないという話ではありません。対象になった人にとっては、氏名や住所に加えて、事故やけがの情報まで含まれうる点が重い意味を持ちます。
原因について発表されていること
発表では、原因について次のように書かれています。
- 第三者による不正なアクセスの形跡が確認された
- 本事案に伴うマルウエアの感染は確認されていない。マルウエアとは、端末やサーバーに入り込んで悪さをするプログラムのこと
- 不正アクセスの原因と影響範囲は、引き続き調査を進めている
同社の対応の部分には、「不正アクセスの経路として利用されたサービスとの接続を停止した」とあります。ただ、その「サービス」が何なのかは発表に書かれていません。外部の会社のサービスなのか、同社の中の仕組みなのかも分かりません。ここを推測で埋めず、続報を待つのが正しい読み方です。
契約者が自分のパスワードを使い回していたからなのか、仕組みの側の問題なのかといった点も、発表には書かれていません。原因は調査中と発表されている、という段階です。
原因が分からないうちは、契約者の側でできることは限られます。ただ、マイページのパスワードをほかのサービスと同じにしていた人は、原因が何であれ、ほかのサービスのパスワードを先に変えておくと安心です。原因が後で分かったときに、自分の側で備えが済んでいれば、慌てずに続報を読めます。
東京海上ダイレクトの対応
発表に書かれている対応は、次のとおりです。
- 不正アクセスの経路として利用されたサービスとの接続を停止し、&eと「ドコモの自動車保険」のWebサイトでの全ての手続き等を一時停止
- Webサービス(マイページ等)へアクセスする経路の遮断
- 不正アクセスに対する監視体制の強化
- 原因調査と影響範囲の確認
- 監督官庁への報告
- 対象となる人には、確認ができ次第、順次個別に連絡
サービスの再開時期は、セキュリティの確認と安全性の検証を行ったうえで、改めて同社のサイト等で知らせるとしています。現時点では、個人情報の不正利用や二次被害の発生は確認されていないと書かれています。
お詫びの品や補償について、発表には書かれていません。こうした点を推測で判断せず、続報と個別の連絡を待ってください。情報漏えいのあとに企業がどんな対応をしてきたかの一般的な例は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で整理しています。
Webの手続きが止まっている間にできること
今いちばん困るのは、マイページやアプリで手続きができないことでしょう。発表では、Webサイトでの手続きを止めている影響で、各種の手続きは電話で受け付けると案内しています。
- 契約の継続や契約内容の変更は、電話の窓口で受け付けている
- 事故の受付とロードサービスは、24時間365日の電話で受け付けている
- すでに受け付けた事故についての連絡は、事故対応サービスセンターへ
- 新規の見積もりと申し込みは、現在停止している
満期が近い人は、Webの再開を待っているうちに期限が来てしまわないよう、早めに電話で継続の手続きを相談してください。車の入れ替えや住所の変更など、補償に関わる変更がある人も同じです。手続きが遅れて補償が受けられないといったことにならないよう、Webが止まっている間は電話を使うのが確実です。
事故やトラブルが起きたときの連絡先は変わっていません。事故の受付とロードサービスは24時間365日の電話で受け付けているので、Webが使えないからといって連絡をためらう必要はありません。
満期が近い人と、見積もりを考えていた人へ
Webでの手続きが止まっている今、いちばん影響を受けるのは、満期が近い人と、新しく見積もりや申し込みを考えていた人です。
満期が近い人は、継続の手続きを電話の窓口で受け付けてもらえます。発表では、契約の継続や契約内容の変更の窓口として0120-469-714が案内されています。満期日を過ぎると補償が途切れるおそれがあるので、Webの再開を待たずに、余裕をもって連絡してください。電話の前に、証券番号や満期日、契約している車の情報を手元にそろえておくと、話が早く進みます。証券番号は、手元の保険証券や、これまでに届いた書類で確かめられます。
新しく見積もりや申し込みを考えていた人については、発表に「新規見積もり・お申し込みは、現在停止しております」と書かれています。ほかの保険会社と比べて検討していた人は、再開を待つか、ほかの選択肢を考えるかを、自分の車の保険の期限と相談して決めることになります。今の保険の満期が迫っている場合は、補償が途切れないことを最優先に考えてください。
どちらの場合も、「再開しました」「特別な割引で今すぐ申し込めます」といったメールやSMSが届いても、すぐには信じないでください。再開の知らせは、同社のサイトに載るはずです。自分でサイトを開いて確かめてから動くのが安全です。
自分が対象かを確かめる方法
発表によると、対象となる人には、確認ができ次第、順次個別に連絡するとしています。自分の情報が74件に含まれているかを、自分で調べる方法は書かれていません。確かめる手がかりは次のとおりです。
- 東京海上ダイレクトの&eか「ドコモの自動車保険」に入っている、またはWebサービスに登録したことがあるかを確かめる
- 同社からの個別の連絡を待つ。連絡が来たら、その内容が同社のサイトの発表と食い違っていないかを見る
- 確かめたいことがあれば、同社のサイトに載っている電話の窓口に、自分で番号を確かめてかける
本件のための専用の窓口は、発表には書かれていません。問い合わせは、内容に合わせて既存の窓口を使う形になっています。窓口の一覧は、この記事の後半にまとめています。
個別の連絡を装った偽のメールや電話が来ることも考えられます。「対象者の確認のため、証券番号と口座番号を入力してください」のような連絡は、発表に書かれた手続きではありません。連絡を受けたら、その場で答えず、自分で調べた番号にかけ直して確かめてください。
契約者がすること
漏えいした可能性のある情報は、氏名、住所、電話番号、メールアドレスから、契約内容や対応履歴まで幅があります。自分に関係するものに合わせて、次の備えを進めてください。
すぐにすること
- 東京海上ダイレクトを名乗るメールやSMSのURLを開かない。手続きは電話の窓口か、再開後に自分で開いた公式サイトで行う
- 「マイページの再登録」「本人確認」をうたうメールに応じない。同社の発表には、利用者にそうした操作を求める手続きは書かれていない
- 電話で証券番号や口座番号、カード番号を聞かれても、その場では答えない。かけ直しは同社のサイトに載っている番号へ
念のためにすること
- マイページと同じパスワードを、ほかのサービスで使っていないかを見直す。使っていれば、ほかのサービスのほうを先に変える
- 保険金の振込を受けたことがある人は、その口座の入出金を、通帳やアプリでしばらく気にかけておく
- 住所あての郵便物で、保険会社を名乗る見慣れない書類が届いたら、記載の連絡先ではなく公式の窓口で確かめる
パスワードを使い回していたときに、どの順番で変えればよいかは、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方で手順を解説しています。
住所が漏れた可能性があるときの備えについては、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番が参考になります。
事故の相手方や家族への影響
発表の注には、対応履歴に「事故の相手方の情報」が含まれている可能性があると書かれています。これは、東京海上ダイレクトの契約者ではない人の情報も、対象に入りうるということです。
たとえば、契約者が起こした事故で、相手方の車の持ち主や運転者の氏名、連絡先、けがの状況が対応履歴に記録されていることがあります。その相手方は東京海上ダイレクトと契約していないので、マイページのことも知らず、今回の発表に気づかないかもしれません。
また、契約者とは別に「主に運転される方」として家族を登録している場合は、その家族の氏名や生年月日も対象になりえます。家族を運転者として登録している人は、家族にも今回の件を伝え、東京海上ダイレクトを名乗る連絡に気をつけるよう一言添えておくと安心です。
傷病に関する情報は、人に知られたくない性質のものです。こうした情報が含まれていた場合、どう扱われるかは、同社からの個別の連絡で確かめてください。不安があるときは、同社の窓口に相談するのが確実です。
保険金の振込口座と、カードの使い方を見直す
発表の注には、対応履歴に口座情報等が含まれている可能性もあると書かれています。保険金を受け取ったことがある人は、そのときに伝えた振込先の口座が記録されているかもしれません。
口座番号が知られただけで、すぐにお金を引き出されることは考えにくいものです。引き出しや振込には、暗証番号やインターネットバンキングのパスワードなど、別の情報が必要だからです。ただ、口座番号と氏名、住所がそろうと、銀行や保険会社を名乗る偽の連絡の文面がもっともらしくなります。「振込先の口座の確認のため、暗証番号を教えてください」といった連絡には、決して応じないでください。
カードについては、今回の発表には記載がありません。保険料をカードで払っている人は、念のため、カードの利用明細に身に覚えのない請求がないかを、毎月の明細が届いたときに確かめる習慣をつけておくと安心です。不審な請求があれば、カードの裏面に書かれた番号でカード会社に連絡してください。
口座やカードの情報を守るいちばんの方法は、相手が誰であっても、電話やメールで暗証番号やパスワードを伝えないことです。銀行や保険会社、警察を名乗る相手でも同じです。
家族で共有しておきたいこと
自動車保険は、家族で同じ車を使うことも多い保険です。契約者本人だけが今回の件を知っていても、家族のスマートフォンに偽のSMSが届けば、家族が反応してしまうかもしれません。家族で次の点を共有しておくと、被害を防ぎやすくなります。
- 東京海上ダイレクトのマイページ等への不正アクセスがあり、契約者や運転者の情報が漏えいした可能性があること
- 今はWebでの手続きが止まっていて、手続きは電話で受け付けていること
- 保険会社を名乗るメールやSMSのURLは開かないこと
- お金や口座の話は、家族の誰かが1人で決めず、契約者に相談すること
高齢の家族を運転者として登録している場合は、特に丁寧に伝えておいてください。「保険の更新が切れる」「事故の件で至急連絡を」といった言葉は、慌てさせる力があります。電話で何か聞かれたら一度切り、家族に相談してから、公式の番号にかけ直すという決まりを1つ作っておくだけで、多くの被害は防げます。
保険会社を名乗る偽の連絡の型
今回の件のあと、東京海上ダイレクトを名乗る偽のメールやSMS、電話が来るおそれがあります。保険の契約者に届きやすい偽の連絡の型を、確かめ方と一緒に整理します。
| 偽の連絡の型 | よくある文面の例 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 満期・更新の催促 | 「更新手続きが未完了です。本日中にこちらから」 | 電話の窓口で、継続の手続きの状況を確かめる |
| 保険料の未払い | 「保険料の引き落としができませんでした。カード情報を再登録してください」 | メールのリンクは使わず、窓口で確かめる |
| 返戻金・お詫び金 | 「返金があります。振込先の口座を入力してください」 | 発表に無いお金の話は疑う |
| マイページの再開 | 「マイページが再開しました。再ログインをお願いします」 | 同社のサイトの発表で再開を確かめる |
| 事故の示談 | 「事故の件で至急お電話ください」 | 事故対応サービスセンターに、自分で確かめた番号でかけ直す |
特に注意したいのは、Webの手続きが止まっている今の状況に合わせた偽の連絡です。「マイページが再開しました」というメールは、再開を待っている人ほど開いてしまいがちです。再開したかどうかは、メールではなく、同社のサイトを自分で開いて確かめてください。
偽のメールの見分け方の全体像は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で整理しています。SMSで届く偽の連絡は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順が参考になります。
もし偽のページにカード番号や口座番号、パスワードを入力してしまったときは、フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026で、情報の種類ごとにすぐすることを確かめてください。
アプリを使っている人がすること
発表では、対象のWebサービスとして「マイページ」と並んで東京海上ダイレクトアプリが挙げられています。スマートフォンのアプリで契約内容を確かめたり、事故の連絡をしたりしていた人も、今回の件の対象に入りうるということです。
アプリを使っている人は、次の点に気をつけてください。
- アプリは、スマートフォンの公式のアプリストアから入れたものを使う。メールやSMSのリンクから別のアプリを入れない
- 「アプリの更新が必要です」というメールやSMSが届いても、リンクは押さない。更新はアプリストアで確かめる
- アプリと同じパスワードを、ほかのサービスで使っていないかを見直す
- スマートフォンの画面ロックを設定し、端末をなくしたときに中身を見られないようにしておく
Webでの手続きが止まっている今、アプリでも手続きができない状態だと考えてください。再開したかどうかは、アプリの通知だけで判断せず、同社のサイトの発表でも確かめると確実です。
発表の言葉を正しく読むために
情報漏えいの発表では、「漏えいした」「漏えいした可能性がある」「漏えいのおそれ」といった言葉が使い分けられます。今回の東京海上ダイレクトの発表は、本文の冒頭で「漏えいしたことが判明」と書きつつ、項目と件数では「可能性」という言葉を使っています。
この書き分けには意味があります。不正アクセスがあり、情報が外に出たこと自体は確かめられた。けれども、どの契約の、どの項目が実際に出たのかは、まだ一つずつ確かめている途中だ、ということです。だから件数は「可能性のある件数」として示され、対象の人には確認ができ次第、個別に連絡するとされています。
報道の見出しでは、こうした細かな書き分けが省かれることがあります。自分の情報がどうなったかを判断するときは、見出しだけで決めず、会社の発表そのものを読むようにしてください。続報が出たときも、言葉が「可能性」から「判明」に変わったか、件数がどう動いたかを見ると、調査の進み具合が分かります。
問い合わせ窓口
発表に載っている電話の窓口は次のとおりです。本件のための専用の窓口は書かれていません。
| 連絡の内容 | 電話番号 | 受付時間 |
|---|---|---|
| 契約の継続や契約内容の変更 | 0120-469-714 | 9:00から18:00(年末年始を除く) |
| 事故の受付 | 0120-097-050 | 24時間365日 |
| 受付済の事故に関する連絡 | 事故対応サービスセンター | 9:00から17:00(土日祝日・年末年始を除く) |
| ロードサービスに関する連絡 | 0120-655-227 | 24時間365日 |
| 上記以外の問い合わせ | 0120-063-040 | 10:00から18:00(土日祝日・年末年始を除く) |
受付済の事故についての連絡先は、事故対応サービスセンターの拠点ごとに分かれていて、同社のサイトの拠点一覧から確かめる形になっています。新規の見積もりと申し込みは、現在停止しています。
電話番号は、必ず東京海上ダイレクトのサイトに載っている発表で確かめてからかけてください。メールやSMSに書かれた番号にはかけないようにしてください。
今後の続報で確かめたい点
11月6日時点の発表では、まだ分かっていないことがいくつかあります。続報が出たときは、次の点を確かめるとよいでしょう。
- 74件という件数に変化がないか
- 実際に漏えいした項目が、契約ごとにどう確定したか
- 不正アクセスの原因と、経路として利用された「サービス」が何だったか
- &eと「ドコモの自動車保険」のWebサイトでの手続きが、いつ再開するか
- 再開のときに、パスワードの再設定などの操作が求められるか
再開のときに何らかの操作が必要になる場合も、その案内は同社のサイトに載るはずです。メールで届いた案内だけを頼りに操作せず、同社のサイトで同じ案内が出ているかを確かめてから進めてください。
続報を追うときは、同社のサイトのニュースリリースとお知らせの一覧を見るのが確実です。11月4日の手続きの一時停止は「お知らせ」として、11月5日の漏えいの発表は「ニュースリリース」として出ていて、掲載される場所が分かれていました。片方だけを見ていると、もう片方の知らせを見落とすことがあります。確かめた日付と、どの知らせに何が書かれていたかをメモしておくと、家族に伝えるときや、窓口に電話するときにも話がぶれません。報道で件数や言い回しが違って見えるときも、同社のサイトの記載を基準にしてください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
在宅で仕事をする人の中には、仕事でも車を使い、その車の保険を東京海上ダイレクトで契約している人もいるでしょう。マイページに仕事用のメールアドレスを登録している場合、偽のメールは取引先からの連絡と同じ受信箱に届きます。仕事のメールと紛れやすいので、普段より慎重に扱う必要があります。
仕事のアドレスに届いた偽メールのリンクを開いて端末がマルウエアに感染すると、取引先から預かったファイルや顧客の連絡先まで危険にさらすことがあります。フリーランスや個人事業主も、取引先の個人情報を扱えば個人情報保護法の「個人情報取扱事業者」に当たる場合があり、漏えい等が起きたときには報告や本人への通知が求められることがあります。
個人情報保護委員会は、報告が義務になる場合として、病歴などの要配慮個人情報が含まれる漏えい等、不正に使われると財産的な被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等などを挙げ、発覚したらまずは速やかに報告するよう求めています。詳しくは個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」で確かめてください。自分の仕事がこれに当たるかどうかは、扱う情報の種類や量で変わるので、気になる人は同委員会の窓口で確かめると確実です。
今回の件では、Webサービスの中に保存されていた対応履歴まで対象になりうるとされています。自分の仕事でも、顧客とのやり取りの記録をクラウドのサービスに保存している人は、どこにどんな情報を保存しているか、不要になった記録が残っていないかを見直す機会になります。管理画面のパスワードを使い回していないか、多要素認証が設定されているかも確かめておくと安心です。多要素認証の考え方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で解説しています。
アカウントを守る力を仕事に生かす
保険や金融のサービスは、Webでの手続きが便利になった一方で、マイページのようなアカウントに多くの情報が集まるようになりました。自分で防げる範囲は限られていますが、偽の連絡に反応しない、パスワードを使い回さない、多要素認証を設定するという基本を押さえておけば、被害の多くは避けられます。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見えてきた傾向として、取引先から長く任される人ほど、預かった情報の扱い方や、連絡の確かめ方を最初に決めています。セキュリティの知識は、それ自体を仕事にすることもできます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
よくある質問
Q. 東京海上ダイレクトの件で、どんな情報が漏れた可能性がありますか?
2026年11月5日の発表では、氏名、住所、生年月日、電話番号、メールアドレス等の契約者や主に運転する人の情報、証券番号や車の情報、補償内容等の契約内容、保険金の支払いや問い合わせの対応履歴に含まれる情報が挙げられています。対応履歴には、事故の相手方の情報、傷病等の情報、口座情報等が含まれている可能性もあると書かれています。
Q. 74件に自分が入っているかはどう確かめればいいですか?
発表によると、対象となる人には確認ができ次第、順次個別に連絡するとしています。自分で調べる方法は書かれていません。確かめたいときは、東京海上ダイレクトのサイトに載っている電話の窓口に、自分で番号を確かめてかけてください。メールやSMSに書かれた番号は使わないでください。
Q. マイページが使えない間、更新や事故の連絡はどうすればいいですか?
契約の継続や契約内容の変更は0120-469-714(9:00から18:00、年末年始を除く)、事故の受付は0120-097-050(24時間365日)、ロードサービスは0120-655-227(24時間365日)で受け付けています。満期が近い人は、Webの再開を待たずに早めに電話で相談してください。
Q. 東京海上ダイレクトを名乗るメールが届いたらどうすればいいですか?
メールの中のURLは開かず、カード番号や口座番号、パスワードを入力しないでください。マイページの再開や返金をうたうメールは、同社のサイトを自分で開いて同じ案内が出ているかを確かめてから対応してください。心配なときは、同社のサイトに載っている電話の窓口で確かめるのが確実です。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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