東海大学の情報漏えい|委託先 東海ソフト開発へのランサムウェア攻撃 最大で延べ193,118人 学生・保護者・教職員の情報 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓東海大学の情報漏洩について
- ✓2025年11月14日の第1報と2026年2月18日の第2報
- ✓その後の訂正とFAQをもとに整理
東海大学の情報漏洩について、学校法人東海大学は2025年11月14日の第1報で、ネットワークシステムの保守・管理などを委託している株式会社東海ソフト開発のサーバが外部から不正アクセスを受け、ランサムウェアの被害にあったと発表しました。2026年2月18日の第2報では、委託先の調査報告書をもとに精査した結果、法人の個人情報が漏えいしたことが分かり、対象者は最大で延べ193,118人と示されました。学生、学生の保護者、入学予定者、役員・教職員、付属の高校・中等部の生徒と卒業生、付属八王子病院の健診受診者などが含まれ、クレジットカード情報は含まれていません。 2026年11月1日時点で、第3報は出ていません。第2報のあと、2026年3月に漏えいデータの対象区分の訂正(件数は変わらない)が出され、5月9日には電話の特設窓口を5月15日で終えて専用のお問い合わせフォームに移すと発表されました。窓口のよくある質問(FAQ)は5月12日に更新されたのが最新です。対象者への通知は2026年2月17日から郵送などで順次行われています。漏えいした情報が不正に使われたという報告は確認されていないとされ、補償についての記載はありません。 対象となりうる人がまずすることは、届いた通知を確かめること、東海大学で使っていたものと同じパスワードをほかのサービスで使っていれば変えること、東海大学や公的機関を名乗ってお金やパスワードを求める連絡に応じないことの3つです。
この記事は、2026年11月1日時点で、学校法人東海大学の第1報、第2報、お知らせのページ、窓口のFAQ、付属八王子病院 健康管理センターのお知らせを開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。東海大学では2025年4月にも別のランサムウェアの事案があり、2026年8月には山中湖セミナーハウスのWebサイトの件も発表されています。今回とは別の事案なので、後半の節で分けて説明します。
東海大学の委託先で何が起きたのか
今回の件は、東海大学そのもののネットワークではなく、業務を委託していた会社のサーバで起きました。第1報と第2報の骨子は次のとおりです。
- 学校法人東海大学は、ネットワークシステムの保守・管理などを株式会社東海ソフト開発に委託していた
- 委託先が管理・運用するサーバが外部から不正アクセスを受け、ランサムウェアの被害にあった
- 攻撃者は、委託先のネットワークに入るための認証情報を不正に手に入れてシステムに侵入し、サーバにランサムウェア攻撃を行ったと委託先から報告を受けた
- 委託先のサーバには、本来そこにあるはずのない東海大学の個人情報が保存されていた
- 2026年2月3日に委託先から調査報告書が出され、法人で精査した結果、個人情報が漏えいしたことが分かった
- 現時点で、法人の学内ネットワークへの直接の侵入の形跡は確認されていない
ランサムウェアとは、パソコンやサーバのデータを勝手に暗号化して使えなくし、元に戻すことと引き換えに金銭を求めるような不正なプログラムのことです。最近は、暗号化する前にデータを盗み出しておき、公開すると脅す手口も知られています。
第1報の時点では、委託先のサーバに保管されていた個人情報を含むデータが外部に漏えいした「可能性が大きく疑われる」という表現でした。第2報では、精査の結果「漏えいしたことが分かりました」と書かれています。この記事でも、第2報の表現に合わせて「漏えい」と書きます。
対象者の数の「最大で延べ193,118人」は、原則としてユーザーIDごとに1人と数えた数字です。発表には、対象者数に重複があると注記されています。たとえば、東海大学の学生が在学中にアルバイトで勤務していた場合、学生と教職員の両方で数えられることがあります。実際の人数は、この数字より少ない可能性があります。
公表の経緯
2026年11月1日時点で公式に出ている主な発表とお知らせは次のとおりです。
| 日付 | 発表 | 分かったこと |
|---|---|---|
| 2025年11月14日 | 第1報 | 委託先のサーバがランサムウェアの被害。個人情報を含むデータが漏えいした可能性が大きく疑われる |
| 2026年2月17日 | 通知と窓口 | 対象者への通知を郵送などで開始。特設コールセンターを開設 |
| 2026年2月18日 | 第2報 | 個人情報が漏えいしたことが判明。最大で延べ193,118人。対象区分と項目を公表 |
| 2026年3月2日 | 窓口のFAQを掲載 | 問い合わせの多い質問への回答を公開 |
| 2026年3月24日・25日 | 対象区分の訂正 | 学生の対象区分を訂正。漏えいデータの件数そのものは変わらない |
| 2026年5月9日 | 窓口の変更(移行) | 電話の特設窓口を5月15日午後5時で終了し、専用お問い合わせフォームへ移行 |
| 2026年5月12日 | FAQを更新 | 古い住所に通知が届く理由と、卒業生の住所の更新について追記 |
第1報には、委託先での発覚の流れも時刻とともに示されています。
- 2025年11月7日 22時30分:委託先のサーバで不正アクセスの形跡を確認
- 11月8日 8時:委託先で不正アクセスを確認し、8時30分に外部ネットワークを遮断
- 11月9日 10時30分:委託先でランサムウェアグループによる攻撃と確認し、神奈川県警に通報
- 11月10日 11時04分:委託先から法人へ不正アクセスの第一報
- 11月12日 9時20分:攻撃されたサーバに、法人の個人情報ファイル(保護なし)が保存されていたと委託先から報告
- 11月14日 17時30分:法人から文部科学省と個人情報保護委員会に報告
最新の内容は、学校法人東海大学の第2報のページと、第2報のPDFで確かめられます。
漏えいした情報の対象区分と項目
第2報では、対象区分ごとに人数と項目が示されています。発表には、1件ごとにすべての項目が含まれているわけではないと注記されています。
| 対象区分 | 対象者数 | 漏えいした個人情報の項目 |
|---|---|---|
| 東海大学学生(2020年度から2025年度。卒業、退学、除籍、入学辞退者を含む) | 76,314人 | 下の「共通の項目」 |
| 東海大学学生の保護者(2020年度から2025年度。卒業、退学、除籍、入学辞退者を含む) | 45,810人 | 共通の項目 |
| 東海大学入学予定者(2024年度入学) | 5,482人 | 共通の項目 |
| 役員・教職員(退職者を含む) | 49,816人 | 共通の項目 |
| その他(取引先関係者などで法人の業務システムの利用権限がある人) | 3,004人 | 共通の項目 |
| 九州東海大学卒業生 | 594人 | 氏名、生年月日、学籍番号、在籍学部学科研究科名、卒業年度、証明書発行年月日 |
| 付属高等学校・中等部生徒(2023年度から2025年度入学) | 5,283人 | 氏名、生徒番号、学園のシステムを使うためのID・パスワード。一部の生徒は性別、生年月日、年・組・出席番号、皆勤状況 |
| 付属高等学校・中等部生徒卒業生(退学などを含む) | 6,597人 | 氏名、生徒番号、学園のシステムを使うためのID・パスワード。一部の生徒は性別、生年月日、年・組・出席番号、学園試験結果の一部(付属相模高等学校 2000年度入学)、所見(付属相模高等学校 2001年度入学) |
| 付属八王子病院健診受診者 | 186人 | 氏名、性別、年齢、生年月日、住所、患者番号、健診情報 |
| 個人取引先など | 32人 | 氏名、金融機関口座情報、学籍番号 |
| 合計 | 193,118人 |
共通の項目は、氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、学籍番号・教職員番号、利用者区分、学園(学校)のシステムを利用するためのID・パスワード、メールアドレス、在籍学部学科研究科名、所属、役職です。
| 区分 | 項目 |
|---|---|
| 含まれないと明記された情報 | クレジットカード情報 |
ID・パスワードについては、第2報の中で、統合ID管理システムのパスワードを一括でリセットしたと説明されています。
学生の対象区分の訂正
2026年3月、学生の対象区分について訂正が出されました。それまで「2020年度から2025年度までに在籍した学生」として報告していた76,314名のデータに、それより前に在籍し、生涯メールの利用を希望していた人の情報も含まれていたことが分かったとのことです。生涯メールとは、卒業後も大学のメールアドレスを使い続けられるサービスのことで、2025年10月31日に運用を終えています。
FAQの訂正の表では、学生の区分が「2020年度から2025年度入学」と「生涯メール利用者」に改められています。法人は、今回の訂正は対象区分の訂正であり、漏えいデータの件数そのものに変更はないとしています。2020年度より前に在籍していたのに通知が届いた人は、この生涯メールの利用者として含まれている可能性があります。
原因について発表で分かっていること
第2報では、原因と経緯が次のように説明されています。
本来委託業務は、本法人構内での現地作業及び、本法人環境へ接続して行う作業ルールがありましたが、委託先社内へデータを持ち帰るなどの運用ルールと異なる対応があり、個人情報が委託先に存在していました。一方で、本法人においても、委託先への個人情報の安全管理が徹底されておりませんでした。 出典: u-tokai.ac.jp
つまり、委託の作業は東海大学の構内か、東海大学の環境に接続して行うルールでしたが、委託先が社内にデータを持ち帰るなど、ルールと違う扱いをしていたため、本来は委託先にないはずの個人情報が委託先のサーバに保存されていた、という説明です。あわせて、法人の側でも委託先への個人情報の安全管理が徹底されていなかったとしています。
侵入の手口については、第1報で、委託先のリモートメンテナンス用の入り口から、何らかの方法で盗まれた管理者アカウントを使って入られた可能性があると示されていました。第2報では、攻撃者が委託先のネットワークに入るための認証情報を不正に手に入れて侵入した、と委託先から報告を受けたと書かれています。認証情報がどのように盗まれたのかは、公式には書かれていません。この記事でも推測では書きません。
第1報の時点で判明していた被害は、次のとおりです。
- 不正アクセスされた委託先の端末やサーバは20から30台
- ランサムウェアグループによる脅迫文がサーバに保存されていた
- 委託先のサーバに保管されていたファイルの一部が暗号化された
- 東海大学が導入しているSOC(セキュリティの監視を専門に行う体制)の監視では、事務環境のサーバなどへの侵入の形跡は確認されていない
第1報から第2報で変わったこと
第1報と第2報を読み比べると、事実の確かさの度合いが変わっています。
| 点 | 第1報(2025年11月14日) | 第2報(2026年2月18日) |
|---|---|---|
| 漏えいの表現 | 外部に漏洩した可能性が大きく疑われる | 個人情報が漏えいしたことが分かった |
| 対象者 | 教職員・学生・保護者のユーザーID、パスワードなどを含む個人情報ファイルが保存されていたと判明 | 対象区分ごとの人数と項目を公表。最大で延べ193,118人 |
| 侵入の経路 | リモートメンテナンス用の入り口から、窃取した管理者アカウントで入られた可能性 | 委託先のネットワークに入るための認証情報を不正に入手して侵入したと委託先から報告 |
| 個人情報が委託先にあった理由 | 記載なし | 委託先がデータを持ち帰るなど運用ルールと違う対応があった。法人も安全管理を徹底できていなかった |
第1報の時点で「教職員・学生・保護者」とされていた範囲は、第2報で入学予定者、付属校の生徒と卒業生、九州東海大学の卒業生、健診受診者、取引先などにも広がっています。第1報だけを読んで「自分は学生ではないから関係ない」と考えていた人は、第2報の対象区分の表で、もう一度自分の立場を確かめてください。
委託先で起きた漏えいの受け止め方
今回のように、情報を預けた先そのものではなく、その委託先で漏えいが起きた場合、利用者から見ると「どこに問い合わせればよいのか」が分かりにくくなります。今回の件では、通知も窓口も、委託元の学校法人東海大学が担っています。委託先の東海ソフト開発に直接問い合わせる必要はありません。付属八王子病院の健診受診者についても、問い合わせは法人の窓口で受けると案内されていました。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページにも、委託先で起きた事案の報告の記入例が載っています。委託先で起きた漏えいも、報告の対象として扱われているということです。今回の件でも、委員会への報告と本人への通知は学校法人東海大学が行っています。利用者としては、委託元の公式の発表と窓口を基準にすればよい、と覚えておくと迷いにくくなります。
東海大学の対応
第2報で示されている対応は次のとおりです。
- 文部科学省に情報セキュリティインシデントを報告(2025年11月14日の第1報から2026年2月4日の第7報まで)
- 個人情報保護委員会に漏えい等事案を報告(2025年11月14日の第1報から2026年1月7日の第4報まで)
- 厚生労働省に情報セキュリティインシデントを報告(2025年12月16日)
- 統合ID管理システム(学園内で共通の業務システム)のパスワードを一括リセット(教職員は2025年11月20日、学生は11月27日、学生の保護者は2026年1月13日、付属の中等部・高等学校は順次)
- 業務委託先の各社に「情報セキュリティ対策の強化について」の注意喚起(2025年12月3日から順次)
- 本人通知が必要な人を特定し、2026年2月17日から郵送などで順次通知
- 連絡先が分からないなどで個別に通知できない人には、法人のホームページでの公表をもって通知に代える
再発防止策としては、法人の中では、情報セキュリティの体制の見直しと、責任者や情報管理の細かいルールの明文化、教職員への研修と訓練の強化、学内ネットワークへのアクセス管理の強化が挙げられています。委託先については、業務委託契約書を見直して安全管理の措置を明確にすること、定期的な自己点検と報告を求めて監査すること、委託先のネットワークのアクセス管理の見直しを求めることが挙げられています。
お詫びの品や補償については、2026年11月1日時点の公式発表とFAQには記載がありません。この記事でも推測では書きません。情報漏えいの補償の考え方や、ほかの事案でのお詫びの例は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026で整理しています。補償をうたって個人情報や口座を聞き出そうとする連絡には、応じないようにしてください。
第2報の最後には、関係者に多大な心配と迷惑をかけたことへのおわびが、重ねて示されています。法人は、専門機関の助言を得ながら、データの管理体制の見直しと、業務委託先の管理体制の強化を続けるとしています。
自分が対象かを確かめる方法
対象者には、2026年2月17日から郵送などで通知が送られています。確かめるときに押さえておきたい点は、窓口のFAQに次のように示されています。
- 九州東海大学の卒業生は、2006年6月14日から2019年9月9日に卒業証明書と成績証明書の発行を申請した人が対象
- 東海大学の在学中に学生アルバイトなどとして勤務していた人は、「退任・退職された皆様」宛の通知が届くことがある。2025年9月時点で勤務中の学生には「役員・教職員」宛の通知が届く。学生としての情報も対象なら、学生宛の通知も別に届く
- 2020年度から2025年度に在籍していないのに通知が届いた人は、生涯メールの利用者として含まれている可能性がある
- 通知は漏えい当時のデータに基づくため、住所を変えていても古い住所に届くことがある。学生は在学生向けポータル、教職員は学園ポータルで、自分の最新の登録情報を確かめられる
- 卒業生が東海大学に登録している卒業時の住所は変えられない。同窓会に登録している住所(氏名・勤務先)の変更は、東海大学同窓会事務局で受け付けている
連絡先が分からず個別に通知できない人について、法人はホームページでの公表をもって通知に代えるとしています。引っ越しなどで通知が届いていない可能性がある人は、上の対象区分の表と自分の立場を照らし合わせ、当てはまりそうなら専用のお問い合わせフォームで確かめてください。
通知が届いたら、捨てずに保管しておきます。あとで不審な連絡があったときや、問い合わせをするときに、どの区分のどの項目が対象だったかを示す手がかりになります。
家族の中に東海大学の学生や卒業生がいる場合、保護者として自分の情報が含まれていることもあります。2020年度から2025年度の学生の保護者は45,810人が対象に挙げられています。子どもが通っていた時期と照らし合わせてみてください。
対象となった人がすること
漏えいした項目に合わせて、次の順に進めます。
- 届いた通知を読み、自分の対象区分と項目を確かめる
- 東海大学や付属校のシステムで使っていたパスワードと同じものを、ほかのサービスで使っていれば変える。とくにメールやネットバンキング、買い物のサイトから先に見直す
- 不審なメールは開かずに削除し、添付ファイルやリンクを開かない
- 東海大学や公的機関を名乗って、お金を求めたりパスワードを聞き出したりする連絡には応じない
- 金融機関口座情報が含まれる個人取引先などの32人は、口座の入出金を通帳やアプリで確かめる
FAQでは、情報を悪用して詐欺のメールや電話、手紙が送られてくる可能性があるので注意するよう呼びかけています。そのうえで、本件に関連して東海大学や公的機関がお金を要求したり、パスワードを聞き出したりすることは絶対にないと明記しています。
統合ID管理システムのパスワードはすでにリセットされていますが、同じパスワードをほかのサービスでも使っていた場合、そちらは自分で変える必要があります。パスワードが漏れたときの変更の順番は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で説明しています。
住所と電話番号、メールアドレスが含まれているため、大学の名前を出した郵便やメール、電話が届くことも考えられます。住所が漏れたときの備えは、個人情報が流出して住所が漏れたときの対応|起きることと防ぎ方の順番にまとめています。
立場ごとに気をつけたい点
同じ件の対象でも、学生、保護者、教職員、付属校の生徒では、含まれる項目と、狙われやすい連絡の形が違います。発表に書かれた項目から考えられる注意点を、立場ごとにまとめます。実際にこうした被害が出たとは発表されていません。
- 学生と卒業生:氏名、学籍番号、在籍学部学科、メールアドレスがそろうため、大学の事務を名乗って「学籍の確認」「奨学金の手続き」「卒業証明書の再発行」などを口実にしたメールが本物らしく見えやすくなります。リンクを開かず、在学生向けポータルや大学の公式サイトから確かめます
- 保護者:住所と電話番号が含まれるため、大学や学生本人を名乗る電話や郵便に注意します。「学費の未納がある」「子どもがトラブルを起こした」といった連絡があっても、その場でお金を払わず、子ども本人や大学の公式の窓口に直接確かめます
- 役員・教職員:所属と役職が含まれるため、上司や取引先を名乗って送金や情報の提供を求めるメールに注意します。いつもと違う振込先や急ぎの依頼は、別の連絡手段で本人に確かめてから対応します
- 付属校の生徒と卒業生:学園のシステムのIDとパスワードが含まれます。リセットされていても、同じパスワードをゲームやSNSで使っていれば、そちらを変えるよう家庭で声をかけます
- 個人取引先など:氏名と金融機関口座情報が含まれるため、口座の入出金を定期的に確かめ、銀行を名乗る電話で暗証番号を聞かれても答えません
大学を名乗る連絡の見分け方
FAQにあるとおり、本件に関連して東海大学や公的機関がお金を要求したり、パスワードを聞き出したりすることは絶対にないとされています。次のような連絡は、本物かどうかを疑ってかかってください。
- 「個人情報漏えいのお詫びとして返金がある。口座番号を登録してほしい」というメールやSMS
- 「漏えいした情報を削除する手続きに費用がかかる」という電話
- 「学園ポータルのパスワードを再設定してほしい」として、見慣れないサイトのリンクが書かれたメール
- 大学の名前で届いた封書に、知らない電話番号への折り返しを求める案内が入っている
本物かどうかを確かめたいときは、届いたメールのリンクや書かれた電話番号を使わず、自分で大学の公式サイトを開き、案内されている窓口から問い合わせます。今回の件の窓口は、2026年11月1日時点では電話ではなく専用のお問い合わせフォームです。電話で「東海大学の個人情報の窓口です」とかかってきた場合は、とくに慎重に対応してください。
付属八王子病院の健診受診者について
対象区分の中には、東海大学医学部付属八王子病院の健診受診者186人が含まれています。付属八王子病院 健康管理センターのお知らせによると、同センターも健診システムの保守・管理業務を東海ソフト開発に委託しており、調査の結果、健診受診者186名分の個人情報が漏えいしたことが分かりました。
漏えいした項目は、氏名、性別、年齢、生年月日、住所、患者番号、健診情報です。健診情報は、健康診断の結果など、とくに慎重に扱うべき情報にあたります。同センターのお知らせでは、病院の健診システムへの直接の侵入の形跡や、電子カルテへの影響は確認されていないとされています。漏えいが確認された受診者には、法人から順次、個別の通知が始まっていると書かれています。
健診を受けたことがある人で通知が届いていない場合は、法人の専用のお問い合わせフォームで確かめてください。健診の結果について電話で聞き出そうとする連絡や、「健診の再検査が必要」としてお金を求める連絡には応じないようにします。
東海大学の別の事案と混同しないために
東海大学では、今回の委託先の件のほかにも、情報セキュリティに関する発表が出ています。2026年11月1日時点で確かめられたものは次のとおりです。
| 発表の時期 | 事案 | 今回との違い |
|---|---|---|
| 2025年4月16日に発生、2025年7月17日に第2報(終報) | 東海大学の一部システムが第三者のサイバー攻撃を受け、ランサムウェアに感染 | 東海大学自身のシステムの件。ユーザーIDやハッシュ化されたパスワード、メールアドレスなどが暗号化された。暗号化されたデータがダークウェブなどに流出した事実は確認されていないとされている |
| 2026年4月22日に確認、2026年8月5日に公表 | 東海大学山中湖セミナーハウスのWebサイトの改ざんと不正アクセス | 予約サイトの274名分の宿泊予約の情報が外部に漏えいした可能性が否定できないとされている件 |
| 2025年11月14日に第1報、2026年2月18日に第2報 | 今回の委託先 東海ソフト開発へのランサムウェア攻撃 | 最大で延べ193,118人の個人情報が漏えい |
3つとも東海大学の名前で発表されていますが、原因も対象も窓口も違います。検索で「東海大学 情報漏洩」と調べると、これらの件の記事が混ざって出てくることがあります。届いた通知や読んでいる記事が、どの件のものかを日付と題名で確かめてから読んでください。
問い合わせ窓口
今回の件の問い合わせ先は、2026年5月9日のお知らせで変わりました。
| 期間 | 窓口 | 受付 |
|---|---|---|
| 2026年2月17日から5月15日午後5時まで | 委託先サーバへの不正アクセスに関する個人情報お問い合わせ窓口(特設フリーダイヤル 0120-63-2211) | 午前9時から午後5時(土日祝除く)。電話での受付は終了 |
| 2026年5月15日午後5時から | 専用お問い合わせフォーム | 通知を受け取った本人、または該当する可能性のある本人から受付。日本語のみ |
電話の特設窓口は終わっているため、古い記事に載っている0120-63-2211に電話をかけても、今は受け付けていません。2026年11月1日時点の窓口は、窓口の変更(移行)のお知らせに案内されている専用お問い合わせフォームです。問い合わせの前に、窓口のFAQもあわせて確かめるよう案内されています。回答までに時間がかかる場合があるとも書かれています。フォームに書き込むときは、通知に書かれた対象区分や、在籍していた学部と年度などを添えると、確かめてもらいやすくなります。
報道関係の問い合わせ先として、第2報には学校法人東海大学 理事長室政策担当(広報)の代表電話(03-3467-2211)が載っていますが、個人の問い合わせは専用のフォームを使ってください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
今回の件で個人情報が委託先にあったのは、委託先が社内にデータを持ち帰るなど、ルールと違う扱いをしていたためと説明されています。在宅で業務委託の仕事を受けている人も、取引先のデータを自分のパソコンにコピーして作業することがあります。取引先が決めたデータの扱い方のルールを守ることは、取引先の情報を守るだけでなく、自分の身を守ることにもつながります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴や健康診断の結果など、とくに慎重に扱う情報)を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。ランサムウェアによって個人データが暗号化され、元に戻せなくなった場合も、不正の目的で行われたおそれがある例として示されています。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。同じページには、委託先の事例の報告の記入例や、「委託先管理に関する着眼点」という資料も載っています。
業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末やアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。
今回の件をきっかけに、仕事のデータの扱い方について次の点を見直しておくと安心です。
- 取引先が決めた作業の場所やデータの扱い方のルールを、文書で確かめているか
- 取引先のデータを、許可なく自分のパソコンやクラウドにコピーしていないか
- 作業が終わったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか
- 取引先の管理者アカウントやリモート接続の情報を、パスワード管理アプリなどで安全に保管しているか
- リモート接続に使うアカウントに多要素認証を設定しているか
多要素認証の考え方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で整理しています。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。取引先のルールどおりにデータを扱う、作業が終わったら消す、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
情報を守る知識を仕事に生かす
委託先の管理やデータの扱いのルールづくりは、企業や学校にとって大きな課題であり、外部の人に頼まれる仕事でもあります。社内のルールの文書化、委託先向けのチェックリストづくり、職員向けの研修の資料づくりなどがその例です。
セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。公式の発表から「誰の、どの情報が、なぜ漏れたのか」を正確に読み取り、整理する力は、それだけで役に立ちます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
東海大学の委託先の件は、2026年11月1日時点で第2報が最新の報告で、窓口は専用のお問い合わせフォームに移っています。対象となりうる人は、通知の確認、使い回したパスワードの変更、大学や公的機関を名乗る不審な連絡への注意を済ませ、続報は学校法人東海大学の公式サイトで確かめてください。
よくある質問
Q. 東海大学の卒業生も対象になりますか?
対象になる場合があります。第2報では、2020年度から2025年度の学生(卒業、退学、除籍、入学辞退者を含む)が対象で、2026年3月の訂正で、それより前に在籍して生涯メールの利用を希望していた人も含まれると示されました。九州東海大学の卒業生は、2006年6月14日から2019年9月9日に証明書の発行を申請した人が対象です。通知が届いていれば、その内容で確かめてください。
Q. 東海大学のパスワードを変える必要はありますか?
統合ID管理システムのパスワードは、教職員が2025年11月20日、学生が11月27日、学生の保護者が2026年1月13日に一括でリセットされ、付属の中等部・高等学校は順次とされています。同じパスワードをほかのサービスでも使っていた場合は、そちらを自分で変えてください。メールやネットバンキングなど、お金や連絡に関わるサービスから先に見直すと安心です。
Q. 電話で問い合わせることはできますか?
電話の特設窓口(0120-63-2211)は2026年5月15日午後5時で終了しました。2026年11月1日時点では、専用お問い合わせフォームで受け付けています。対象は通知を受け取った本人か、該当する可能性のある本人で、日本語のみの対応です。問い合わせの前に、学校法人東海大学の窓口のFAQもあわせて確かめるよう案内されています。
Q. 引っ越したのに古い住所に通知が届いたのはなぜですか?
窓口のFAQでは、通知は漏えい当時のデータに基づくため、住所を変えていても古い住所に届く可能性があると説明しています。学生は在学生向けポータル、教職員は学園ポータルで、自分の最新の登録情報を確かめられます。卒業生の卒業時の住所は変更できませんが、同窓会に登録している住所の変更は東海大学同窓会事務局で受け付けています。
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監修:@SOHO編集部
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村田製作所の不正アクセス|従業員など約7.3万件・社外関係者約1.5万件の個人情報が取得されたおそれ 対象と確かめること 2026

nimocaの情報漏えい|利用履歴照会サービス 521件 カード番号・生年月日 確かめること 2026

日本テレネットの情報漏えいのおそれ|ランサムウェア被害 L-netの60.2万件ほか 対象と確かめること 2026

日本資産総研のランサムウェア被害|リークサイトに公開された氏名・生年月日・住所 対象と確かめること 2026

マネーフォワードの情報漏えいの可能性|GitHubへの不正アクセス 顧客124名分ほか 対象と確かめること 2026
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