測量士の講師・講座の仕事


この記事のポイント
- ✓測量士 講師 副業を検討している方へ
- ✓教える側に回る仕事の型と値付けの考え方
- ✓法令まわりの線引きを実務の順に整理します
測量の仕事を何年か続けていると、後輩や新人に手順を説明する場面が増えてきます。器械の据え付け、観測手簿の書き方、成果のまとめ方。何度も説明しているうちに、自分なりの教え方が固まっている人は少なくありません。その積み重ねは、そのまま外で値段のつく仕事になります。
この記事は、すでに測量士または測量士補の資格を持っている人、あるいは測量会社での実務経験がある人に向けて書いています。資格の取り方や試験の攻略法は扱いません。持っている知識と経験を、教える仕事にどう換えるかだけを整理します。
結論を先に書くと、測量分野で教える仕事は「試験対策」と「実務研修」の2本立てで、在宅で完結する形が増えています。顔を出さずに教材だけを作る型もあり、選択肢は思っているより広いです。
測量を教える人が足りていない構造
まず、なぜ需要があるのかを押さえておきます。
測量分野は、教える側の人材が慢性的に不足しています。理由は3つあります。ひとつは、実務者が現場で手一杯で、外部に教える時間を取れないこと。ふたつめは、実務ができることと教えられることが別の能力で、両方を持つ人が少ないこと。3つめは、制度と技術の両方が動いているため、教材が数年で古くなり、作り直せる人が必要になり続けることです。
とくに3つめは大きく効いています。UAVによる測量、点群データの処理、情報化施工に関わる作業。この10年で現場に入ってきた技術は、20年前の教材ではまったくカバーできません。新しい部分を教えられるのは、現に触っている実務者だけです。
誰が講師を探しているのか
発注元は主に4つに分かれます。資格対策のオンラインスクール、専門学校と職業訓練の運営元、測量会社と建設コンサルタントの人事部門、そして機器やソフトのメーカーです。
このうち、副業として受けやすいのは資格スクールとメーカーです。前者は収録型が主流になっていて時間の自由が利き、後者は製品の使い方を教える形なので、実際に触っている人が最も強くなります。
資格スクールの募集内容を見ると、講義だけを切り出した仕事ではないことが分かります。
株式会社アガルートは「アガルートアカデミー」のブランド名で、各種資格試験、検定試験等のオンライン講座(通信講座)を展開しております。あなたには測量士補試験対策講座の講師として、商品企画、テキスト作成、講義の収録、受講相談等の業務をご担当いただきます。担当スタッフがフォローしながら作業を進めるため、未経験者でも安心して働くことができます。 出典: agaroot.jp
ここで注目したいのは、業務が商品企画からテキスト作成、収録、受講相談まで並んでいる点です。つまり、教える仕事は一枚岩ではなく、複数の作業の束です。全部を引き受ける必要はなく、自分に向いた部分だけを担当する形が成り立ちます。人前で話すのが苦手でも、テキストと問題解説だけなら受けられます。
教える内容は試験対策だけではない
「講師」と聞くと資格試験の対策講座を思い浮かべがちですが、実際の需要はもっと分散しています。
新人向けの実務研修、器械やソフトの操作研修、公共測量の作業規程に沿った成果の作り方、点群処理の手順、安全管理と現場の段取り。こうしたテーマは、社内に教える人がいない会社が外に出しています。試験対策と違って毎年内容が変わらない部分も多く、一度作った教材を数年使えるのが利点です。
教える仕事の6つの型
具体的な仕事の形を、報酬の目安とあわせて並べます。
資格対策講座の講義担当
測量士補や測量士の試験対策講座で、単元ごとの講義を担当します。収録型が主流で、スタジオに出向く形と自宅で収録する形の両方があります。1コマは30分から60分で、講座全体では20コマから40コマになります。
報酬はコマ単位か一式で、コマ単価なら1万円から3万円あたりが目安です。ここに教材作成が加わると別途費用が乗ります。準備の時間が読みにくいので、コマ数と準備工数の両方を見て引き受けるかを判断してください。
教材と問題解説の作成
テキスト、練習問題、過去問の解説を作る仕事です。講義に出なくてよいため、在宅で完結します。副業として最も始めやすい型です。
報酬は問題1問あたりや、テキスト1章あたりで決まります。過去問の解説なら1問1,500円から5,000円程度、テキストは章の分量次第で2万円から10万円の幅があります。計算問題の解説は手間がかかるぶん単価が上がる傾向です。
文章を書く仕事という意味では、専門ライティングと地続きです。書く仕事全体の相場感は著述家,記者,編集者の年収・単価相場にまとまっているので、教材作成の見積もりを立てるときの比較材料になります。
企業の社内研修
測量会社や建設コンサルタントが、新人研修や中堅向けの技術研修を外部に頼む形です。オンライン開催が定着したため、遠方の会社からも声がかかります。
半日から1日の研修で、報酬は5万円から20万円程度。ただし資料作成の工数が大きく、初回は準備に20時間以上かかることもあります。2回目以降は同じ資料を使い回せるので、継続して呼ばれる関係を作れると効率が一気に上がります。
業界団体や自治体の研修
協会や団体が会員向けに開く講習、自治体の職員向け研修などです。公募や推薦で決まることが多く、単発では入りにくい領域ですが、一度実績ができると継続します。報酬水準は企業研修と同程度か、やや控えめです。
こうした場は報酬より実績としての価値が大きくなります。公的な場で講師を務めた記録は、後の案件で効きます。
個人指導とオンライン家庭教師
受験者に個別で教える形です。オンライン会議で週に1回、1時間から2時間。時給は3,000円から8,000円あたりが相場感です。
準備の負担が小さく、始めやすい型です。ただし収入の上限が時間で決まるため、これだけを主軸にするのは向きません。他の型に移る前の助走として捉えるとよいと思います。
自分で講座を作って売る
動画講座のプラットフォームや、自分のサイトで販売する形です。作るまでの手間は大きいものの、一度作れば在庫を持たずに売れ続けます。
価格は内容の幅次第で、3,000円から30,000円の幅で設定されているものが多く見られます。測量分野は受講者の母数が小さいため、数を売る発想では成立しません。狭く深いテーマにして、単価を上げるほうが現実的です。「点群処理の実務手順」「UAV測量の申請から成果まで」といった、他で教えていないテーマが向いています。
値付けをどう決めるか
教える仕事は、値付けを間違えると割に合わなくなります。考え方を整理します。
準備時間を必ず数に入れる
1時間話す研修の準備には、初回で8時間から15時間かかります。ここを見ずに「1時間で3万円なら悪くない」と判断すると、実際の時給は2,000円台まで落ちます。
見積もりは、講義時間ではなく総工数で立ててください。「準備を含めて何時間か」を出し、そこに自分が納得できる時給をかける。この計算をしてから金額を提示すると、安請け合いを避けられます。
2回目以降の割引を先に伝える
同じ内容を2回目に実施するときは準備がほぼ不要になります。この事実を先に伝えて、「初回はこの金額、2回目以降はこの金額」と提示すると、発注側は継続を前提に検討してくれます。
初回だけを高く見せると断られやすく、初回を安くすると2回目も同じ金額を求められます。段階を最初から示すのが、双方にとって分かりやすい形です。
教材の権利を金額に反映させる
教材を作る案件では、著作権を譲渡するかどうかで金額が変わります。譲渡すれば発注側は自由に改変して使い続けられるため、その分の対価を乗せるのが筋です。譲渡せずに使用許諾で出す形なら金額は抑えられますが、更新のたびに自分に依頼が来る関係になります。
どちらが良いかは状況次第です。継続収入を作りたいなら後者、まとまった額を一度で受け取りたいなら前者。ここを曖昧にしたまま進めると、後から改訂の依頼が無償で来る、といった話になります。
準備の実務
実際に引き受けたあと、何をするかを書きます。
教える範囲を1つに絞る
最初にやるべきなのは、教える範囲を狭くすることです。「測量全般」を教えようとすると準備が終わりません。「基準点測量の計算だけ」「トータルステーションの据え付けと観測だけ」といった単位に切ると、準備が現実的な量に収まります。
狭くしても仕事は減りません。むしろ、狭いほうが指名されます。発注側は「測量に詳しい人」ではなく「この単元を教えられる人」を探しているからです。
スライドより先に手順書を作る
いきなりスライドを作り始めると、話す内容が定まらないまま体裁だけ整ってしまいます。先に、教える手順を箇条書きで並べた手順書を作ってください。順番と分量が見えてから、スライドに落とすほうが早く仕上がります。
手順書には、各項目に「なぜそうするのか」を1行ずつ添えます。理由が書けない項目は、自分でも理解が曖昧な部分です。そこを潰しておくと、当日の質問に困りません。
収録の環境は音を優先する
収録型の講座では、映像より音声の質が結果に直結します。受講者が離脱する最大の要因は聞き取りづらさです。マイクは1万円前後のもので十分に改善します。静かな部屋と、口元に近いマイク。この2つで9割は解決します。
画面共有で資料を映す形なら、カメラは必須ではありません。顔出しに抵抗がある人でも、この形なら講義を担当できます。
質問対応の範囲を決めておく
受講相談や質問対応が業務に含まれる案件では、対応の範囲と回数を決めておきます。無制限にすると、この部分だけで時間が溶けます。「メールで週に何件まで」「回答は2営業日以内」といった条件を、契約の段階で書面に入れておくのが確実です。
教材を作るときの中身の組み立て方
引き受けたあと、実際に手を動かす段になって迷うのがここです。順番を書いておきます。
到達点を1文で書く
最初に「この講義を終えた受講者が何をできるようになるか」を1文で書きます。「トータルステーションの据え付けができる」「路線測量の計算表を自分で埋められる」といった、動作で表せる形にするのがコツです。
到達点があいまいなまま作り始めると、説明が広がって収拾がつかなくなります。逆に到達点が1文で決まっていれば、入れるべき内容と省いてよい内容が自動的に分かれます。
手順を分解して番号を振る
到達点が決まったら、そこに至る手順を分解します。ひとつの手順につき、やること1つ。「準備して観測する」のように2つ以上を1項目にまとめると、受講者はどこで止まったのかを説明できなくなります。
分解した手順には番号を振り、それぞれに所要時間の目安を書き添えます。時間が入っていると、受講者は自分の進み具合を測れます。研修の進行管理にも使えます。
つまずく場所を先に潰す
各手順に「ここでよくある間違い」を1つずつ添えます。実務者なら、新人が必ずつまずく場所を知っているはずです。器械の高さの測り方、手簿の記入順、計算の丸め方。この情報は、教科書には載っていないのに現場では必須という性質のもので、外部の講師が最も評価される部分です。
間違いの例を書くときは、「なぜ間違えるのか」まで書いてください。理由が分かると、受講者は他の場面にも応用できます。
確認問題を各章に1問置く
章の終わりに、その章の到達点を確認する問題を1問置きます。問題は難しくする必要はなく、手順を思い出せば解ける水準で十分です。目的は選抜ではなく、受講者が自分の理解を測ることだからです。
計算を扱う章では、途中式まで書かせる形にします。答えだけを合わせる形にすると、どこで理解が止まっているかが見えません。解説には、途中式の各行が何をしているかを1行ずつ書き添えます。ここまでやっている教材は多くないので、そのまま差別化になります。
動画の長さは10分を上限にする
収録型の講座では、1本の動画を長くしすぎると最後まで見てもらえません。10分を上限にして、単元を細かく割るほうが完走率が上がります。受講者は通勤中や休憩時間に見ることが多く、区切りが細かいほど再生が続きます。
長さを抑えるには、話す前に台本の分量を数えます。日本語を読み上げる速度は1分あたり300字前後なので、10分なら3,000字が上限です。台本がこれを超えているなら、単元の切り方が粗いということです。
つまずきやすいところ
教える側に回った人が最初に驚くのは、「自分が分かっていることを説明するのが一番難しい」という点です。
長く実務をしていると、手順の途中を無意識に飛ばして説明してしまいます。省いた部分は、その人にとって考えるまでもないことだからです。しかし受講者には、そこが分かりません。教材を作るときは、自分にとって当たり前の部分こそ言葉にする必要があります。
この壁を越える方法はひとつで、誰かに試しに説明して、質問を受けることです。社内の新人でも、家族でも構いません。相手が引っかかった場所が、そのまま教材で補うべき場所になります。
もうひとつのつまずきは、制度改定への対応です。測量分野は、法令、作業規程の準則、各種の要領が改定されます。改定が入ると教材の該当箇所が使えなくなり、直す作業が発生します。この改訂作業を無償で引き受けると、講座が続くほど負担が増えていきます。契約の段階で、改訂は別途費用と決めておいてください。
3つめは、受講者の水準がばらつくことです。同じ「測量士補の受験者」でも、工業高校や大学で学んできた人と、まったくの独学で始めた人では前提が違います。研修の冒頭で前提を確認し、足りない人には補足資料を渡す形にしておくと、進行が安定します。
最初の1件をどう取るか
教える仕事は、実績がないうちは声がかかりません。では最初の1件をどう作るかという話になります。
社内の研修を実績にする
もっとも早いのは、勤務先の新人研修や社内勉強会を担当することです。無償であっても、資料を作って人前で説明した記録が残ります。その資料は、そのまま外部への提案材料になります。会社の情報が入らないよう、公開できる形に作り直しておけば問題ありません。
社内で1回やってみると、自分がどの単元を説明しやすいかが分かります。この見極めが、外部案件でテーマを絞るときの根拠になります。
教材のサンプルを1本作っておく
提案の場面で最も効くのは、実物です。「基準点測量の計算手順」といったテーマで、A4で5枚から10枚程度の教材を作り、それを見せる。運営元は、その人の説明が受講者に届くかどうかを知りたがっています。経歴を並べるより、教材1本のほうが判断材料になります。
サンプルには、必ず練習問題と解説を1問付けてください。問題を作れるかどうかは、教える仕事で決定的に重要な能力です。解説まで書ける人は、その時点で候補として上位に入ります。
応募の窓口を押さえる
資格スクールの講師募集は、各社の採用ページに常時掲載されていることが多く、通年で受け付けている場合もあります。応募の際は、担当したい単元を明示してください。「測量分野なら何でも」より「測量士補の計算問題を担当したい」のほうが、選考が進みます。
在宅ワークの仲介サイトでも、教材作成や研修講師の募集は出ています。テーマを絞って探すと見つけやすくなります。案件を探す前に、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のようなカテゴリ別の求人ガイドを見て、どんな依頼の言葉で募集が出ているかを把握しておくと、検索の精度が上がります。
教える仕事と実務を並行させる時間割
副業として続けるには、時間の設計が要ります。
収録型の講座を1本担当する場合、全体の工数は60時間から120時間になります。内訳は、構成と教材作成が7割、収録が2割、修正が1割といった配分です。平日の夜に2時間、休日に5時間を充てるなら月60時間ほどですから、1本を仕上げるのに2か月前後を見ておく形になります。
引き受けるときは、この期間を先に伝えてください。教える仕事は納期が講座の開講日に紐づいていることが多く、遅れると運営側の計画全体が崩れます。逆に、期間さえ合意できていれば、進め方は任せてもらえる案件がほとんどです。
繁忙期との重なりにも注意が要ります。測量の実務は年度末に集中します。この時期に収録が重なると、どちらも中途半端になります。年間の忙しい時期を先に伝え、そこを外して工程を組んでもらうのが安全です。
資格と法令まわりで気をつけること
教える仕事そのものに資格の縛りはありませんが、教える内容には注意が要ります。
測量業と測量士については、測量法(昭和24年法律第188号)に定めがあります。測量業者の登録、営業所ごとの測量士の設置、基本測量および公共測量に従事する者の資格について、それぞれ条文が置かれています。条文はe-Gov法令検索の測量法のページで確認できます。
講義や教材の中で「この資格があればこの仕事ができる」と断定する表現は避けてください。実際にできる範囲は、業務の区分、発注者の要件、登録の有無、契約の形で変わります。受講者が講義の内容だけを根拠に行動して不利益を受けると、講師にも運営元にも話が及びます。根拠となる法令名と条数を示し、「個別の案件では所管の窓口や発注者に確認が要る」と添える形にしてください。
隣接する資格の業務範囲に触れる場面も同じです。土地家屋調査士や行政書士の独占業務に関わる話題は、線引きを断定せずに、根拠法を示したうえで確認が要ると伝えます。資格ごとの位置づけを整理しておきたいときは、行政書士のような資格ガイドで、業務の範囲がどう定められているかを一度確認しておくと表現がぶれません。測量士と土地家屋調査士の関係については、測量士・土地家屋調査士のダブルライセンス戦略2026|年収と開業の可能性で両資格の位置づけが整理されています。
勤務先との関係
会社に勤めながら教える場合、就業規則の副業条項の確認は必須です。加えて、競業にあたらないかを見ておく必要があります。勤務先が研修事業をしている場合、外部で同じ内容を教えると問題になることがあります。
教材に自社の技術情報や取引先の事例を入れないことも徹底してください。一般に公開されている資料の範囲で作る、という線を最初に引いておけば、後で困ることはありません。
運営者として見てきた、教える仕事が続く人の共通点
在宅ワークの市場を20年見てきた立場から、いくつか書きます。
教える仕事で続く人は、例外なく「教材を資産として貯めている」人です。1回きりの依頼のために作った資料を、次に使える形に整理し直しています。逆に続かない人は、毎回ゼロから作り、そのたびに消耗しています。
もうひとつは、受け身で待たないことです。研修を1回やった会社に対して、「次はこのテーマも扱えます」と提案を出しておく。発注側は次のテーマを考えるのが負担なので、提案してくれる相手を重宝します。これは書く仕事でも同じで、続く人はどの分野でも提案を添えて納品しています。
そして、収入の経路の話です。研修や講座の仕事を仲介経由で受け続けると、同じ講義でも手元に残る額が変わります。中間マージンが乗らない直接取引では、依頼する側は同じ予算でより多く頼めて、受ける側は手数料0%のぶん手取りが厚くなります。長く続けている講師ほど、この構造を分かったうえで経路を選んでいます。単価交渉に力を入れる前に、どこを通して受けているかを見直したほうが手取りが増える場面は多くあります。
教える仕事は、キャリアの相談を受ける仕事へも自然につながります。受講者から進路や独立の相談を受けるようになり、それ自体が仕事になっていく流れです。キャリア・副業・人生相談のお仕事のような、人の話を聞くことが軸になる仕事は在宅で成立しますし、資格を持つ人の相談相手は不足しています。技術系の研修から入って、コンサルティングの領域に広げる人もいます。ITコンサルティング・講師のお仕事は、システムやツールの導入支援と講師業がひと続きになっている分野で、点群処理やCADのソフト運用を教えられる測量士とは相性がよい領域です。
資格者としてのキャリアをどう組み立てるかで迷っている場合は、キャリアコンサルタント資格の活かし方|副業・独立ガイド【2026年版】にある、資格を教える側の仕事に変えていく流れが参考になります。分野は違いますが、資格を持つ人が教える側に回るときの手順はほぼ共通しています。
測量の教材や研修は、作れる人が限られています。現に手を動かしている人が、その手順を言葉にする。それだけで成立する仕事です。まずは自分が何度も説明してきた1単元を、手順書の形にしてみるところから始めてみてください。
よくある質問
Q. 人前で話すのが苦手でも講師の仕事はできますか?
できます。教材作成、問題解説の執筆、テキストの改訂といった業務は、講義に出ずに在宅で完結します。オンライン講座の募集でも、商品企画やテキスト作成が業務に含まれているものが多くあります。まず書く側の業務から入り、慣れてから収録に進む流れが現実的です。
Q. 実務経験は何年くらい必要ですか?
明確な基準はありませんが、教える単元を担当した経験が3年程度あれば説明の厚みが出ます。全分野を教える必要はなく、自分が繰り返し担当してきた工程1つに絞れば、経験年数が短くても成立します。範囲を狭くするほど、経験の不足は問題になりません。
Q. 研修1回あたりの準備時間はどれくらい見ておくべきですか?
初回は講義時間の8倍から15倍を見ておくと安全です。1時間の研修なら準備に8時間以上かかります。2回目以降は同じ資料を使えるため大きく短縮できます。見積もりを出すときは講義時間ではなく総工数で計算し、それに納得できる時給をかけて金額を決めてください。
Q. 教材を作ったあと、法令や規程が変わったらどうなりますか?
該当箇所の改訂作業が発生します。この作業を無償で引き受ける取り決めにしていると、講座が続くほど負担が増えます。契約の段階で改訂は別途費用と決めておいてください。著作権を譲渡せず使用許諾の形にしておくと、改訂のたびに依頼が戻ってくる関係を作れます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
前田 壮一@SOHO編集部
元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身
大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







