Questantでアンケートを作る手順と、無料プランでできることの範囲


この記事のポイント
- ✓Questant(クエスタント)でアンケートを作る手順を
- ✓質問文と選択肢の作り方
- ✓公開前の確認まで公式ヘルプに沿って整理しました
社内の意見を集めたい、お客様の満足度を知りたい、イベントの感想を聞きたい。そんなときに、無料で使えるアンケートツールとして名前がよく挙がるのがQuestant(クエスタント)です。ただ、実際に使おうとすると、無料でどこまでできるのか、何問まで作れるのか、集まった回答はどう見るのか、といった疑問が出てきます。
この記事では、Questantでアンケートを作る手順を、公式のヘルプに書かれている進め方に沿って整理し、無料プランでできることとできないことを公式の料金表で確かめました。あわせて、回答が集まったあとに、担当を決めて返信まで進めたい場面での道具の選び方も紹介します。回答への対応まで1つの画面で進めたい場合は、フォームの作成から回答の管理、返信までをまとめて扱えるフォームのサービスHalictのような道具も選択肢になります。
Questantとはどんなアンケートツールか
Questantは、ネットリサーチの会社であるマクロミルが提供している、自分でアンケートを作って配れるツールです。公式サイトでは次のように紹介されています。
年間30,000件を超えるネットリサーチ国内実績No.1の「マクロミル」のノウハウがつまったセルフアンケートツール「Questant(クエスタント)」。 出典: questant.jp
セルフアンケートツールとは、調査会社に依頼せず、自分でアンケートを作り、配り、結果を見るまでを行えるツールのことです。Questantでは、作ったアンケートのURLをメールやSNS、QRコード、ウェブページで知らせて回答を集めます。自分で回答者を集めるのが難しい場合は、マクロミルの調査モニタに向けてアンケートを配る「パネル調査」という有料のサービスも用意されています。
どんな場面で使われているか
社員の満足度の調査、お客様の満足度の調査、イベントやセミナーの感想、商品の企画のための意見の収集、授業や研修の振り返りなど、幅広い場面で使われています。公式サイトでは、70種類以上のアンケートのテンプレートが用意されていることが案内されていて、目的に近いテンプレートを選んで作り始められます。
無料プランでできることと、上限
Questantには、無料プランと、年間契約の有料プラン(通常プラン、ビジネス、プレミアム)があります。公式の料金表に書かれている主な違いを整理します。
無料プランの上限
公式の料金表では、無料プランについて次のような上限が示されています。
- アンケートの作成数:無制限(全プラン共通)
- 1つのアンケートの質問数:10問まで
- 1つのアンケートの回答結果の閲覧数(ウェブ上):100件まで
- 結果データのダウンロード:対象外
- メールでの配信数:1日100通まで
つまり、無料プランでは、10問以内のアンケートを何本でも作れて、ウェブの結果画面で100件までの回答を見られます。一方、回答のデータを表計算ソフトで使う形式(CSV)でダウンロードすることは、無料プランではできません。回答のデータを手元で集計したい場合や、100件を超える回答を集めたい場合は、有料プランを検討することになります。
無料プランでも使える機能
料金表では、21種類の質問タイプ、12種類のアンケートのテーマカラー、70種類以上のテンプレート、100種類以上の質問のデータベースは、全プランで使えると示されています。結果のリアルタイムの表示、ウェブの結果画面での絞り込みとクロス集計、7種類のグラフも、全プランで使える機能として並んでいます。少人数のアンケートで、結果を画面で見られれば十分という使い方なら、無料プランでも多くのことができます。
有料プランで使えるようになる主な機能
有料プランでは、質問数の上限がなくなり、結果の閲覧数とダウンロード数の上限が広がります。料金表では、回答によって質問を出し分ける条件の設定、質問や選択肢をランダムに表示する設定、回答者への回答受付のメールの送信なども、無料プランでは対象外として示されています。有料プランの年額は、通常プランが50,000円、ビジネスが150,000円、プレミアムが300,000円(いずれも税別)と案内されていて、申し込みは年間のみとされています。単発で有料の機能を使う「アドホック」という選択肢もあるので、年に1回だけ大きな調査をする場合は、公式の案内で条件を確かめてください。
アンケートを作る前に聞くことを決める
Questantの公式のヘルプには、アンケート作成の手順とコツが5つのステップで紹介されています。最初のステップは、ツールを開く前に、アンケートで聞くことを決めることです。
目的を決める
何のためにアンケートをするのかを、最初に1文で書きます。ヘルプでは「サービスの改善点を知りたい」「来店の理由を知りたい」といった例が挙げられています。目的があいまいなまま質問を並べると、集まった回答を見ても次に何をすればよいかが分からなくなります。
質問の項目を決める
目的を踏まえて、聞く項目を考えます。ヘルプでは、質問の数は最小限にとどめ、5分程度で答えられるアンケートを目指すよう書かれています。無料プランの10問という上限は、この目安とも合っています。聞きたいことが多くて10問に収まらないときは、本当に目的に必要な質問かを見直す機会と考えます。
質問の順番を決める
似ている内容の質問をまとめ、答えやすい順番に並べます。ヘルプでは、年齢や性別などの基本の情報は、ほかの質問と分けて聞く例が紹介されています。最初に答えやすい質問を置き、考える必要のある自由記述は後ろに回すと、途中でやめる人が減ります。
質問タイプの選び方
2つ目のステップは、質問タイプを決めることです。同じ内容でも、聞き方によって集まる答えの形が変わります。ヘルプでは、代表的な質問タイプが次のように説明されています。
ラジオボタン
用意した選択肢から1つだけ選んでもらう形です。「もっとも〇〇なもの」「主に〇〇なもの」を聞くときに使います。集計がしやすく、結果をグラフにしたときも分かりやすい形です。
チェックボックス
用意した選択肢からいくつでも選んでもらう形です。「〇〇したことがあるものをすべて」「知っているものをすべて」を聞くときに使います。いくつ選んでもよいので、合計が回答者の数を超える点に注意して結果を読みます。
スケール
段階で評価してもらう形です。「どのくらい満足しているか」「どのくらい好きか」を聞くときに使います。5段階の満足度などがこの形で、前回の調査と比べて変化を追うときにも使いやすい形です。
テキストボックス
意見や感想を自由に書いてもらう形です。「〇〇が好きな理由」「〇〇に対する意見や感想」を聞くときに使います。思いがけない意見が集まる一方、集計に手間がかかるので、数を絞って使います。
質問文と選択肢の作り方
3つ目と4つ目のステップは、質問文と選択肢を用意することです。ここでの書き方で、集まる答えの正確さが大きく変わります。
質問文で気をつける3つのこと
ヘルプでは、質問文を1行から2行を目安に、誰にでも分かるやさしい文章で書くよう勧めています。そのうえで、無意識にやってしまいがちなポイントとして次の3つが挙げられています。
- 1つの質問で1つのことを聞く(購入の頻度と利用の頻度を1問で聞かず、2問に分ける)
- いろいろに受け取れる表現を避ける(「きちんと朝食を食べますか」の「きちんと」は人によって意味が違う)
- 答えを誘導する表現を避ける(「幅広い年代に人気があります」のような説明は不要)
選択肢の作り方
ヘルプでは、選択肢の数は10個から15個を目安にし、回答者がどの選択肢も選べない、ということにならないよう「その他」を設けるよう書かれています。代表的な選択肢が足りないと「その他」に回答が集中するので、よくある答えは選択肢として並べておきます。選択肢に抜けや重なりがないかも確かめます。
答えが偏らない聞き方の工夫
質問文と選択肢の作り方のほかにも、答えが偏らないための工夫があります。
選択肢の順番
選択肢の数が多いと、上のほうにある選択肢が選ばれやすくなることがあります。順番に意味がない選択肢(好きな商品の一覧など)は、回答者ごとに順番を入れ替えて表示すると偏りを減らせます。Questantの料金表では、選択肢をランダムに表示する設定は有料プランの機能として示されています。無料プランで作る場合は、五十音順など、決まりのある順番に並べておくと、作る人の好みで並びが偏るのを防げます。
段階の数をそろえる
満足度を聞くスケールは、「とても満足」「満足」「どちらとも言えない」「不満」「とても不満」のように、良い側と悪い側の段階の数をそろえます。良い側の選択肢だけが多いと、結果が良い方向に偏ります。
スマートフォンで答える人への配慮
アンケートは、パソコンよりスマートフォンで答える人が多い場面もあります。選択肢の文が長いと、小さな画面では読みにくくなります。選択肢は短い言葉にし、補足が必要なら質問文の側に書きます。自由記述は、スマートフォンでは長い文を打つのが負担になるので、数を絞り、「ひと言でもかまいません」と添えると答えてもらいやすくなります。公開前には、自分のスマートフォンで最後まで答えてみて、読みにくい箇所がないかを確かめます。
Questantでアンケートを作る流れ
聞くことと質問の形が決まったら、Questantで実際にアンケートを作ります。公式のヘルプでは、アンケートの作成方法は次の3通りと案内されています。
- ゼロから新しいアンケートを作成する
- Questantのアンケートテンプレートを使う
- 過去に作ったアンケートをコピーする
初めて使う人は、目的に近いテンプレートを選んで、質問を自分の目的に合わせて直す方法が早く作れます。ヘルプでは、テンプレートを使って作った場合でも、質問の追加や選択肢の編集が自由にできると説明されています。過去と同じ調査を繰り返す場合は、前回のアンケートをコピーすると、質問の並びをそろえたまま比べられます。
回答の受付を始める前に仕上げる
ヘルプには、回答の受付を開始する前は、何度でもアンケートを編集できると書かれています。受付を始めてから質問を大きく変えると、変更の前と後で集まった回答を比べられなくなるので、受付を始める前に仕上げておくことが大切です。外部のファイルから質問を取り込む機能は備えていないとも案内されているので、別のツールで作った質問は、Questantの画面で入力し直します。
公開前の最終チェック
5つ目のステップは、アンケートを知らせる前の最終チェックです。ヘルプでは、完成したら自分でアンケートに答えてみて、回答者の目線で誤字や分かりにくい文章がないかを確かめるよう勧めています。確かめる項目として、次の8つが挙げられています。
- 回答者に負担のない質問の量か
- 質問の順番は適切か
- 質問文が答えを誘導していないか
- 質問文は簡潔で分かりやすいか
- 質問文はやさしい表現になっているか
- 質問文にあいまいな表現がないか
- 選択肢の数は適切か
- 選択肢に抜けや重なりがないか
自分だけでなく、同僚や家族に答えてもらうと、作った本人が気づかない分かりにくさが見つかります。スマートフォンで答えたときの見え方も確かめておくと安心です。
10問で作る満足度調査の例
無料プランの10問の中で、お客様の満足度を聞くアンケートを作る例を紹介します。目的は「サービスの改善点を知る」とします。
- サービスを利用した時期(ラジオボタン)
- 利用した回数(ラジオボタン)
- 全体の満足度(スケール、5段階)
- 価格の満足度(スケール、5段階)
- 対応の満足度(スケール、5段階)
- 使いやすさの満足度(スケール、5段階)
- 利用したきっかけ(チェックボックス、「その他」つき)
- ほかの人にすすめたいか(スケール)
- よかった点(テキストボックス)
- 改善してほしい点(テキストボックス)
満足度の質問は同じ段階の数でそろえると、項目どうしを比べやすくなります。自由記述は最後に2つだけ置き、答える負担を抑えます。年齢や性別などの基本の情報を聞く必要がある場合は、目的に必要かを考えたうえで、ほかの質問を減らして10問に収めます。
研修やセミナーの感想を聞くアンケートの例
社内の研修や外部向けのセミナーのあとに感想を聞くアンケートも、Questantでよく作られる形です。目的は「次回の内容を良くする」とします。
- 参加した回(ラジオボタン)
- 内容の満足度(スケール、5段階)
- 難しさ(ラジオボタン、「易しすぎた」から「難しすぎた」まで)
- 時間の長さ(ラジオボタン、「短い」「ちょうどよい」「長い」)
- 役に立った内容(チェックボックス、扱った項目の一覧と「その他」)
- 仕事に活かせそうか(スケール、5段階)
- 次回に取り上げてほしいテーマ(チェックボックス)
- 講師の説明の分かりやすさ(スケール、5段階)
- よかった点(テキストボックス)
- 改善してほしい点(テキストボックス)
研修の感想は、終わった直後に答えてもらうほど回答が集まります。会場ならスクリーンにQRコードを映し、オンラインなら終了の案内と一緒にURLを送ると、その場で答えてもらえます。難しさや時間の長さは、「ちょうどよい」を真ん中に置いた選択肢にすると、どちらに偏っているかが読み取りやすくなります。
すすめたい度合いを数字で見る方法
満足度の調査では、「この商品やサービスを友人や同僚にすすめる可能性はどのくらいありますか」と0から10の11段階で聞き、結果を1つの数字にまとめる方法がよく使われます。NPS(ネット・プロモーター・スコア)と呼ばれる指標です。
計算の仕方
0から10の答えを3つのグループに分けます。9と10を選んだ人を「推奨者」、7と8を選んだ人を「中立者」、0から6を選んだ人を「批判者」とします。NPSは、回答者全体に占める推奨者の割合から、批判者の割合を引いた数字です。例えば、100人のうち推奨者が40人、批判者が25人なら、40%から25%を引いて、NPSは15になります。数字は100からマイナス100までの範囲になります。
読み方の注意
NPSは、同じ聞き方で続けて調べたときの変化を見るのに向いています。業種によって数字の水準が違うので、他社の数字と単純に比べるより、自社の前回の調査と比べるほうが役立ちます。点数だけでなく、なぜその点数をつけたのかを自由記述で聞いておくと、改善の手がかりが見えてきます。
回答を集めて結果を見る
アンケートが完成したら、URLをメール、SNS、QRコード、ウェブページで知らせて回答を集めます。料金表では、同じ人が何度も回答するのを防ぐ仕組み(cookieによる重複回答の防止)や、IPアドレスによる回答者の制限が、全プランで使える機能として示されています。
結果の見方
集まった回答は、結果の画面でリアルタイムに確かめられます。絞り込みの機能を使えば、特定の条件に当てはまる人の回答だけを見られ、クロス集計の機能を使えば、年代ごとの満足度の違いのように、2つの質問を掛け合わせた結果を見られます。クロス集計とは、ある質問の答えを、別の質問の答えごとに分けて集計する方法のことです。
無料プランで回答が100件を超えそうなとき
無料プランでは、ウェブの結果画面で見られる回答は100件までです。回答が100件を超えそうな調査では、最初から有料プランを検討するか、対象を絞って配るかを決めておきます。回答のデータをダウンロードして手元で集計したい場合も、有料プランが必要になります。
回答率を上げる知らせ方
アンケートは、作っただけでは回答が集まりません。知らせ方の工夫で、回答してくれる人の数は大きく変わります。
所要時間を書く
案内の文に「3分ほどで答えられます」のように所要時間を書くと、答える前の心理的な負担が下がります。実際の所要時間は、公開前に自分で答えて測っておきます。
目的と結果の使い道を書く
何のためのアンケートで、結果をどう使うのかを短く書きます。「いただいた意見をもとに、来月から受付の時間を見直します」のように、答えることで何が変わるのかが伝わると、協力してもらいやすくなります。
締め切りを決める
締め切りを決めずに配ると、後回しにされたまま忘れられがちです。1週間程度の締め切りを決め、締め切りの数日前にもう一度知らせると、回答が増えることがあります。
配る場所を選ぶ
お客様向けならメールや購入後の案内、店頭のQRコード、社内向けなら社内のチャットや掲示板など、回答してほしい人が普段見ている場所で知らせます。
回答してくれた人へのお礼
アンケートの最後の画面にお礼の言葉を書き、結果をいつ、どこで共有するのかを伝えておくと、回答した人は自分の意見が受け止められたと感じられます。料金表では、送信後に指定のURLに移動する設定や、回答の一覧と結果を表示する設定が、全プランで使える機能として示されています。結果を公開できる調査なら、回答のあとに途中の集計結果を見せることで、次の調査への関心を高める工夫もできます。
個人情報を集めるときの注意
アンケートで名前やメールアドレス、電話番号などを集める場合は、個人情報の扱いに気をつける必要があります。
利用目的を書く
集めた個人情報を何に使うのかを、アンケートの最初に書きます。「回答内容についてご連絡する場合に使います」「抽選の当選者への連絡にのみ使います」のように具体的に書きます。
必要な項目だけにする
目的に必要のない個人情報は集めないのが基本です。連絡が必要ない調査なら、名前もメールアドレスも聞かない形にします。集める項目が少ないほど、答える人の不安も小さくなります。
保管と削除の決まりを決める
集めた個人情報を誰が見られるのか、いつまで保管するのか、使い終わったらどう削除するのかを、配る前に決めておきます。
社内アンケートで気をつけること
社員の満足度や職場の課題を聞く社内アンケートでは、回答者が本音を書けるかどうかが結果の質を左右します。名前を書かなくてよい匿名のアンケートにする場合でも、部署や年代を細かく聞くと、人数の少ない部署では誰の回答か分かってしまうことがあります。匿名をうたうなら、少人数の区分が生まれないよう、聞く項目の細かさを調整します。結果を共有するときも、自由記述の書き方の癖から個人が分からないよう配慮します。
パネル調査を使う場面
自分で回答者を集められない場合は、Questantのパネル調査を使う方法があります。パネル調査とは、調査会社に登録している調査モニタに向けてアンケートを配り、条件に合う人から回答を集める方法です。公式サイトでは、パネル調査は無料プランの登録で利用でき、本調査の料金の例として、10問で100人なら1万円、20問で500人なら10万円、30問で1,000人なら30万円と案内されています。新しい商品の企画で、まだお客様がいない段階の意見を集めたいときなど、自分のつながりの外の人の声を聞きたい場面で役立ちます。
自由記述の回答の読み方
テキストボックスで集めた自由記述は、そのまま読むだけでは全体の傾向がつかみにくいものです。件数が多いときは、次の手順で整理すると、改善につながる意見を見つけやすくなります。
1. まず全部に目を通す
最初に、すべての回答を一通り読み、どんな話題が多いかの見当をつけます。この段階では分類せず、気になった回答に印をつけるだけにします。
2. 話題ごとに分類する
「価格」「対応」「使いやすさ」「品ぞろえ」のように、話題の分類を決め、回答を1件ずつ当てはめます。1つの回答に複数の話題が含まれていれば、それぞれに数えます。分類は最初から細かくしすぎず、件数を見ながら分けたり統合したりします。
3. 件数と具体例を並べる
分類ごとの件数を数え、代表的な回答を2件から3件ずつ選びます。件数が多い話題が、多くの人が感じている課題です。件数が少なくても、具体的な改善の案が書かれている回答は、別に拾っておきます。
4. 数字の結果と合わせて読む
満足度の点数が低かった人の自由記述だけを集めて読むと、不満の理由が見えてきます。Questantの絞り込みの機能を使えば、特定の点数をつけた人の回答だけを表示できます。
結果を報告にまとめるときの形
アンケートの結果を上司や関係者に伝えるときは、調査の目的、対象と回答の数、主な結果、そこから考えられること、次に行うこと、の順に短く書きます。グラフは、満足度の分布や項目ごとの比較など、言葉だけでは伝わりにくい結果に絞って使います。結果の画面のグラフをそのまま資料に使える場合もありますが、伝えたいことが一目で分かるよう、見せる質問を選びます。最後に、回答してくれた人への共有の方法も決めておくと、次の調査への協力が得やすくなります。
無料プランで足りるかの判断の目安
ここまでの上限を踏まえると、無料プランで足りるかどうかは、次の3つで判断できます。質問が10問以内に収まるか、見たい回答が100件以内か、回答のデータを手元で集計する必要がないか、です。3つとも当てはまるなら、無料プランで十分に調査ができます。どれか1つでも当てはまらないなら、有料プランかアドホックを検討するか、調査の対象や質問を絞り込みます。迷ったときは、まず無料プランで小さな調査を1回行い、使い勝手を確かめてから判断すると、無駄な契約を避けられます。
回答が集まったあとの対応を考える
アンケートの目的によっては、結果を集計して終わりではなく、1件ずつの回答に対応が必要になることがあります。例えば、お客様の満足度の調査で不満を書いてくれた人に連絡したい、イベントの申し込みを兼ねたアンケートで参加の案内を返したい、社内の要望を集めて担当者を割り振りたい、といった場面です。
表計算ソフトとメールで回す場合
Questantの有料プランで回答をダウンロードし、表計算ソフトに担当と対応の状況の列を足し、返信はメールソフトから送る、という回し方ができます。少ない件数なら十分ですが、件数が増えると、誰がどの回答に対応したのか、返信を送ったのかが追いにくくなります。
回答の管理と返信を1つの画面で進められる道具
回答への対応までを1つの画面で進めたい場合の候補の1つが、フォームのサービスHalictです。公式サイトでは、フォームを作って回答を集め、届いた1件ごとに担当と状況を記録し、同じ画面から返信を送って開封まで記録できると説明されています。AIに作りたいフォームを伝えると質問の構成を組み立てる機能、回答者に1画面に1問ずつ表示する形、12種類の入力欄、回答の一覧とCSVでの書き出しも案内されていて、無料から始められ、クレジットカードの登録はいらないとされています。ChatGPTやClaudeからフォームを作ったり回答を読んだりできる連携も用意されています。
Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
調査の分析を中心にするならQuestant、回答への対応や問い合わせの受け付けを中心にするならフォームのサービス、というように、アンケートの目的で道具を選び分けると、作業の手間を減らせます。
Questantの良い面と、合わない場面
ここまでの内容を踏まえて、Questantが合う場面と合わない場面を整理します。
合う場面
調査会社のノウハウが反映されたテンプレートと質問のデータベースを使って、調査の形を整えたアンケートを作りたい場面に向いています。結果の画面での絞り込みやクロス集計、グラフが全プランで使えるので、少人数の調査なら無料プランでも結果を読み解けます。回答者を自分で集められないときに、パネル調査で外部の調査モニタに配れるのも、ほかの無料のフォームにはない特徴です。
合わない場面
一方、11問以上の質問が必要な調査、100件を超える回答を見たい調査、回答のデータを手元で集計したい調査は、無料プランでは足りません。また、Questantは調査のためのツールなので、届いた回答の1件ずつに担当を決めて返信する、といった問い合わせの対応の流れは、別の道具と組み合わせて考える必要があります。
アンケートの結果を仕事に活かす
アンケートは、作って集めることより、結果をどう使うかが大切です。満足度の調査なら、点数が低かった項目と自由記述の意見を合わせて読み、改善の優先順位を決めます。社内の調査なら、結果を参加した人に共有し、何を変えるかを伝えると、次の調査にも協力してもらいやすくなります。
調査の設計や分析は、それ自体が仕事として成り立つ分野でもあります。調査や研究の仕事の相場を知りたい人は、研究者の年収・単価相場で確かめられます。アンケートの結果を経営の改善に結びつける仕事に関心がある人は、経営の診断と助言を行う国家資格の中小企業診断士の内容を見ておくと、調査を経営に活かす考え方の参考になります。在宅ワークの仲介を長く続けてきた運営者として見てきた限り、アンケートの作成や集計の手伝いを在宅で受ける人の中でも、長く頼られているのは、回答を集めるだけでなく、目的に合った問いを立て、結果から次の打ち手を示せる人です。
よくある質問
Q. Questantの無料プランでは何問まで作れますか?
公式の料金表では、無料プランは1つのアンケートの質問数が10問までとされています。アンケートの作成数には上限がなく、何本でも作れます。11問以上の質問が必要な場合は有料プランになります。公式のヘルプでも、質問の数は最小限にとどめて5分程度で答えられるアンケートを目指すよう勧めているので、まずは10問以内に絞れないかを見直してみてください。
Q. Questantの無料プランで回答のデータをダウンロードできますか?
公式の料金表では、無料プランは結果データのダウンロードの対象外とされています。無料プランでは、ウェブの結果画面で100件までの回答を見られ、絞り込みやクロス集計、グラフも使えます。回答を表計算ソフトで集計したい場合は、ダウンロードの上限が広がる有料プランを検討してください。
Q. 回答の受付を始めたあとにアンケートを直せますか?
公式のヘルプでは、回答の受付を開始する前は何度でもアンケートを編集できると案内されています。受付を始めてから質問を大きく変えると、変更の前と後の回答を比べられなくなるため、受付の前に自分で回答して誤字や分かりにくい表現を確かめ、同僚などにも答えてもらってから公開するのが安全です。
Q. アンケートの質問文を作るときのコツは何ですか?
公式のヘルプでは、1つの質問で1つのことを聞く、いろいろに受け取れる表現を避ける、答えを誘導する表現を避ける、の3つが挙げられています。質問文は1行から2行を目安に、誰にでも分かるやさしい言葉で書きます。選択肢は10個から15個を目安にし、どれも選べない人のために「その他」を用意しておきます。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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