【重要】PHPの脆弱性、うちのサイトは大丈夫?今すぐチェック

PREP法とは|結論から伝える話し方と書き方の例文

@SOHO編集部
@SOHO編集部
PREP法とは|結論から伝える話し方と書き方の例文

この記事のポイント

  • ✓結論の順に話を組み立てる伝え方です
  • ✓報告・提案・面接・メールで使える例文
  • ✓向かない場面とよくある失敗

上司に報告していたら「で、結論は?」と聞き返された。会議で意見を言ったのに、何が言いたいのか伝わらなかった。そんな経験がある人に役立つのが、PREP法(プレップ法)です。PREP法とは、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の順番で話や文章を組み立てる方法のことです。最初に結論を伝えることで、聞く人や読む人が話の行き先を分かったうえで聞けるため、短い時間でも内容が伝わりやすくなります。この記事では、PREP法の4つの要素の書き方、報告や提案、面接、メールで使える例文、似た方法との違い、向かない場面、よくある失敗、身に付けるための練習方法までを説明します。チームの報告の書き方をそろえる場面では、プロジェクト管理ツールのPinatecaの使い方にも触れます。

PREP法とは

PREP法は、伝えたいことを4つの部品に分け、決まった順番に並べる話し方・書き方の型です。

PREP法(読み方:プレップ法)とは、プレゼンや会議、報告など、さまざまなシーンで使える説明の構成です。PREPは、「Point(結論)」「Reason(理由)」「Example(具体例)」「Point(結論)」の略で、PREP法はこの順番に当てはめて説明します。 出典: media.shouin.io

4つの部品を表にすると、次のようになります。

順番 英語 日本語 伝えること
1 Point 結論 一番伝えたいこと、答え、主張
2 Reason 理由 なぜその結論なのか
3 Example 具体例 理由を裏付ける事例、数字、経験
4 Point 結論 もう一度、結論を伝える

最初と最後の両方に結論が来るのが特徴です。最初の結論で「何の話か」を伝え、理由と具体例で納得してもらい、最後の結論で「だからこうしたい」と念を押します。

PREP法は、特別な知識がなくても今日から使える型です。報告、会議での発言、メール、面接の受け答え、ブログやレポートの文章など、話し言葉にも書き言葉にも使えます。

なぜ結論から伝えると伝わりやすいのか

日本語の会話では、経緯を順に説明してから最後に結論を言う話し方がよく見られます。しかし仕事の場面では、聞く人は「結局どうなったのか」「自分は何をすればよいのか」を早く知りたいと思っています。経緯から話し始めると、聞く人は結論が出てくるまで、どの情報が大事なのかが分からないまま聞き続けることになります。

結論から伝えると、聞く人は最初に話の行き先が分かるので、その後の理由や具体例を「結論を支える材料」として整理しながら聞けます。途中で時間がなくなっても、一番大事な結論はすでに伝わっています。

文章の書き方についても、同じ考え方が示されています。文化審議会が国の役所の文書の書き方についてまとめた「公用文作成の考え方」では、文書の構成について次のように書かれています。

文書の結論は、できれば最初の段落で示しておく。最後まで読まないと何を言おうとしているか分からないような書き方は避ける。最初に主旨を理解してもらった上で、次の段落から、その目的や理由、根拠など、案件の詳細を説明していく。 出典: 文化審議会「公用文作成の考え方(建議)」

役所の文書に限らず、忙しい相手に何かを伝えるときは、結論を先に示すことが読み手への配慮になる、という考え方です。PREP法は、この「結論を先に、理由と詳細を後に」を、誰でも使える型にしたものと言えます。

4つの要素の書き方

PREP法を上手に使うには、それぞれの要素で何を伝えるかを押さえておくことが大切です。

Point(結論):一文で言い切る

最初の結論は、一文で短く言い切ります。「〜だと思うのですが、もしかすると〜かもしれず」のように前置きや迷いを入れると、結論がぼやけます。

  • 弱い例:「いろいろ検討したのですが、A社さんの案もいいところがあって、B社さんも悪くないのですが」
  • 良い例:「発注先はA社をおすすめします」

聞く人に何かを頼みたいときは、結論の中で頼みごとをはっきり伝えます。「予算を5万円追加していただきたいです」「明日までにご判断をお願いします」のように、相手にしてほしいことを結論にすると、話の目的が伝わりやすくなります。

Reason(理由):数を決めて伝える

理由は、結論を支える根拠です。理由が複数あるときは、「理由は2つあります」と先に数を伝えると、聞く人が話の長さを予想できます。理由は多すぎると覚えられないので、多くても3つまでに絞ります。

理由を考えるときは、「聞く人が納得するための理由か」を確かめます。自分がそう思う理由と、相手が納得する理由は違うことがあります。上司が費用を気にしているなら、費用の面での理由を先に挙げます。

Example(具体例):数字や事実で示す

具体例は、理由が本当であることを示す材料です。数字、事実、実際の出来事、他社の事例などを使います。「とても評判がいい」より「問い合わせが先月より2割増えた」のほうが、聞く人は納得しやすくなります。

具体例は、PREP法の中で最も時間を取ってよい部分です。ただし、具体例が長くなりすぎると、何の具体例だったのかが分からなくなります。1つの理由に1つか2つの具体例を目安にします。

Point(結論):言い換えて締める

最後の結論は、最初の結論を繰り返して締めくくります。まったく同じ言葉を繰り返してもかまいませんが、「以上の理由から」「ですので」とつなげ、次にとる行動を加えると、話が前に進みます。

  • 例:「以上の理由から、発注先はA社にしたいと考えています。ご了承いただければ、今週中に見積もりの依頼を出します」

PREP法の基本の型

PREP法を使うときは、次の型に当てはめると組み立てやすくなります。

要素 言い出しの型
Point(結論) 「結論から申し上げると、〜です」「〜をご提案します」
Reason(理由) 「理由は2つあります。1つ目は〜、2つ目は〜です」
Example(具体例) 「たとえば〜」「実際に〜」「具体的には〜」
Point(結論) 「以上の理由から、〜です」「ですので、〜したいと考えています」

最初は、この言い出しの言葉をそのまま使ってみてください。型に沿って話すうちに、結論から考える習慣が身に付いていきます。慣れてきたら、場面に合わせて言い回しを変えていきます。

例文:上司への報告

ここからは、場面ごとにPREP法の例文を紹介します。まずは、上司への進み具合の報告です。

PREP法を使わない報告

「先週からA社の案件を進めていまして、月曜に打ち合わせをして、そのときに先方から追加の要望が出まして、それで社内で確認したところ、開発の担当から1週間ほど余分にかかると言われまして、それで納期のことを先方と相談しないといけないかなと思っていまして」

PREP法を使った報告

  • 結論:「A社の案件の納期を1週間延ばすよう、先方と相談させてください」
  • 理由:「月曜の打ち合わせで先方から追加の要望が出て、作業が増えるためです」
  • 具体例:「開発の担当に確認したところ、追加の画面を2つ作るのに5日ほどかかるとのことでした」
  • 結論:「ですので、納期を1週間延ばす相談を、今日中に先方に連絡したいと考えています。よろしいでしょうか」

PREP法を使わない報告では、上司は最後まで聞かないと「納期の相談をしたい」という用件が分かりません。PREP法を使うと、最初の一文で用件が伝わり、上司はその後の説明を判断の材料として聞けます。

例文:会議での提案

次は、会議で新しい取り組みを提案する場面です。

  • 結論:「来月から、問い合わせへの返信のひな形を部署で共有することを提案します」
  • 理由:「理由は2つあります。1つ目は、返信にかかる時間を減らせることです。2つ目は、担当者による返信の質のばらつきをなくせることです」
  • 具体例:「現在、よくある質問への返信を毎回一から書いていて、1件に15分ほどかかっています。ひな形を使えば5分ほどで済むと見込んでいます。また、先月お客様から返信の内容が分かりにくいという声が3件ありましたが、いずれも経験の浅い担当者の返信でした」
  • 結論:「以上の理由から、返信のひな形の共有を提案します。ご賛同いただければ、来週までによく使う10通分のひな形の案を作ります」

提案の最後に「次に自分が何をするか」を加えると、聞く人は賛成した後の流れが分かり、判断しやすくなります。

例文:面接での受け答え

PREP法は、就職や転職の面接でも使えます。たとえば「あなたの強みは何ですか」と聞かれた場合です。

  • 結論:「強みは、仕事の段取りを立てて期限を守ることです」
  • 理由:「前の職場では、複数の案件を同時に担当することが多く、作業を細かく分けて予定を立てる習慣を身に付けたためです」
  • 具体例:「たとえば、展示会の準備では、20以上の作業を一覧にして担当と期限を決め、毎朝進み具合を確かめました。その結果、準備の期間が例年より短かったにもかかわらず、すべての作業を期日までに終えられました」
  • 結論:「この段取りの力を生かし、御社でも複数の業務を期限どおりに進めたいと考えています」

面接では、最後の結論で「その強みを応募先でどう生かすか」につなげると、面接官に入社後の姿を想像してもらいやすくなります。

例文:メール

メールでは、件名と最初の数行で結論が伝わるように書きます。

件名:【ご確認のお願い】11月の打ち合わせ日程の変更について

〇〇株式会社 山田様

いつもお世話になっております。株式会社△△の鈴木です。

11月10日の打ち合わせを、11月12日に変更させていただけないでしょうか。

10日に予定していた資料の準備に、もう少し時間が必要になったためです。 追加でいただいたご要望を反映した見積もりを、より正確な形でお持ちしたいと考えております。

12日であれば、10時から17時の間でご都合のよい時間に伺えます。 お手数ですが、11月5日までにご都合をお知らせいただけますと幸いです。

メールの場合、あいさつと名乗りの後、すぐに結論(日程を変更したい)を書きます。理由と具体例を短く続け、最後に相手にしてほしいこと(都合を知らせてほしい)と期限を書いて締めます。メールでは最後の結論を「お願い」の形にすると、相手が次に何をすればよいかが分かります。

例文:日報

毎日の日報も、PREP法で書くと読む人の負担が減ります。

【本日の結論】A社への提案書は予定どおり完成し、明日の午前に送付します。

【理由】午前中に先方の担当者から必要な数字を受け取れたため、午後に残りの章を書き上げられました。

【具体的な状況】 提案書の全5章のうち、本日は3章から5章を作成しました。 費用の比較の表は、経理の佐藤さんに数字を確認していただき済みです。 B社の案件は、先方からの返事待ちで、本日の進み具合はありません。

【明日やること】 A社に提案書を送付し、来週の打ち合わせの日程を相談します。 B社には、返事がなければ15時に電話で確かめます。

日報では、最後の結論の代わりに「明日やること」を書くと、上司は次の動きまで一度に把握できます。冒頭に【本日の結論】のような見出しを付けて区切ると、読む人が必要なところだけを拾い読みしやすくなります。毎日同じ型で書くことで、書く側も何を書けばよいか迷わなくなります。

例文:お客様への説明

お客様に商品やサービスを説明するときも、PREP法が役立ちます。たとえば、お客様から「どのプランを選べばよいか」と聞かれた場面です。

  • 結論:「お客様のご利用の状況でしたら、スタンダードのプランがおすすめです」
  • 理由:「理由は、使う人数が5人を超える予定で、ファイルの保存の容量も多く必要になるためです」
  • 具体例:「先ほど伺ったお話では、来月から8人で使い始め、図面のファイルを毎月30件ほどやり取りされるとのことでした。フリーのプランでは人数と容量の上限に届いてしまうため、途中で切り替えの手間がかかります」
  • 結論:「ですので、最初からスタンダードのプランで始めていただくのが、手間が少ないと考えます。人数が変わった場合は、途中でプランを変えることもできます」

お客様への説明では、理由と具体例の部分に、お客様から聞いた話をそのまま使うのがコツです。「先ほど伺ったお話では」と相手の言葉を引くと、自分のために考えてくれた提案だと受け取ってもらえます。反対に、商品の一般的な特長だけを並べると、お客様は自分に合っているかどうかを判断しにくくなります。

なお、この例のプランの名前や上限は説明のための架空のものです。実際にお客様に説明するときは、自社の商品の正しい条件を確かめてから伝えてください。

例文:朝礼や短いスピーチ

朝礼や会議の冒頭など、1分ほどで話す場面でもPREP法が使えます。

  • 結論:「今週は、メールの返信を当日中に済ませることを目標にしたいと思います」
  • 理由:「先週、返信が翌日以降になったことで、お客様から催促の電話を2件いただいたからです」
  • 具体例:「1件は見積もりの問い合わせで、返信が遅れた間にほかの会社に決まってしまいました」
  • 結論:「ですので、今週は全員で当日中の返信を心がけましょう」

短い話ほど、結論が最初にあるかどうかで伝わり方が大きく変わります。

文章で使うときのコツ

PREP法は、ブログの記事、レポート、企画書などの文章にも使えます。文章で使うときは、次の点に気をつけます。

  • 段落ごとにPREPを当てはめる:長い文章では、全体の構成だけでなく、段落ごとに「結論、理由、具体例、結論」の順で書くと読みやすくなる
  • 見出しに結論を書く:見出しを読むだけで、その段落の結論が分かるようにする
  • 最後の結論を短くする:文章では、最後の結論を長く繰り返すとくどくなるため、一文で締める
  • 具体例に数字を入れる:読み手は話し手の表情が見えない分、数字や事実で納得してもらう必要がある

文章では、聞き手のように途中で質問ができないため、読み手が疑問に思いそうなことを先回りして理由や具体例に入れておくことも大切です。

話す前にメモを作る手順

PREP法で話すときは、話す前に短いメモを作っておくと、本番で結論を見失いにくくなります。メモは、次の手順で作ります。

  1. 結論を一文で書く:「誰に、何をしてほしいのか」が入っているかを確かめる
  2. 理由を2つか3つ書く:それぞれ一言で書き、聞く人が納得する順番に並べる
  3. 理由ごとに具体例を1つずつ書く:数字や事実を必ず入れる
  4. 最後の結論と次の行動を書く:「だから〜したい」「〜していただけますか」の形にする
  5. 声に出して時間を測る:1分で話すなら、全体で300字ほどが目安になる

メモは、文章で書かずに、単語や短い言葉の箇条書きにしておきます。文章で書くと、本番で読み上げるような話し方になり、聞く人に伝わりにくくなります。

メモを作っていて結論の一文が書けないときは、何を伝えたいかがまだ決まっていない合図です。その場合は、話す前に、自分は何を決めたいのか、相手に何をしてほしいのかを考え直します。上司に相談する前に、5分だけこのメモを作る習慣を付けるだけで、報告や相談の伝わり方は大きく変わります。

オンライン会議やチャットでの使い方

在宅で働く人が増え、オンラインの会議やチャットで話す機会も多くなりました。こうした場面では、PREP法の効果がさらに大きくなります。

オンラインの会議では、相手の表情や反応が見えにくいため、話が長くなると聞いている人の集中が途切れやすくなります。発言するときは、最初の一文で結論を伝え、理由と具体例は短くまとめます。画面を共有して資料を見せる場合は、資料の1枚目に結論を書いておくと、話の行き先が伝わりやすくなります。

チャットでは、1つの投稿の最初の1行に結論を書きます。チャットは、通知の画面で最初の数十文字しか表示されないことが多く、最初の1行で用件が分からないと、後回しにされがちです。

  • 分かりにくい例:「お疲れさまです。先日の件なのですが、少し状況が変わりまして」
  • 分かりやすい例:「【判断のお願い】A社の納期を1週間延ばしたいです。理由は追加の要望が出たためで、詳しくは以下のとおりです」

チャットで【判断のお願い】【共有】【質問】のように、投稿の目的を先頭に書く習慣をチームで決めておくと、読む人は自分が何をすべきかをすぐに判断できます。これも、結論を先に伝えるPREP法の考え方を、チャットに合わせて使ったものです。

SDS法やDESC法との違い

PREP法のほかにも、話を組み立てる型があります。代表的なものと比べてみます。

型 順番 向いている場面
PREP法 結論、理由、具体例、結論 意見や提案を伝え、相手に納得してもらう
SDS法 要点(Summary)、詳細(Details)、要点(Summary) ニュースや報告など、事実を分かりやすく伝える
DESC法 描写(Describe)、表現(Express)、提案(Specify)、選択(Choose) 相手に配慮しながら、言いにくいことを伝え、頼みごとをする

SDS法は、最初に要点、次に詳細、最後にまた要点を伝える型です。理由で説得するというより、出来事や情報を整理して伝えることに向いています。たとえば、自己紹介や、会議の結果の共有などです。

DESC法は、まず客観的な事実を描写し、次に自分の気持ちを伝え、具体的な提案をして、相手の反応に応じた選択肢を示す型です。同僚に作業の分担の見直しを頼むときのように、相手との関係に配慮しながら頼みごとをしたい場面に向いています。

どの型が正しいということはなく、場面と目的に合わせて使い分けます。1つの話の中で組み合わせることもできます。たとえば、会議の冒頭で前回の結果をSDS法で共有し、続けて今回の提案をPREP法で伝える、といった使い方です。相手に意見を納得してもらいたいならPREP法、事実を整理して伝えたいならSDS法、言いにくいことを頼みたいならDESC法、と覚えておくと便利です。

PREP法のメリット

PREP法を使うメリットは、話し手と聞き手の両方にあります。

  • 話が短くなる:結論から話すので、前置きや経緯の説明が減る
  • 聞き手が理解しやすい:最初に話の行き先が分かるので、理由や具体例を整理しながら聞ける
  • 説得力が増す:理由と具体例で結論を支えるので、思いつきではない意見として受け取ってもらえる
  • 話し手の頭が整理される:話す前に結論と理由を考えるので、自分の考えがはっきりする
  • 途中で遮られても大丈夫:時間がなくなっても、最初の結論は伝わっている
  • 誰でも使える:型が決まっているので、話すのが苦手な人でも組み立てやすい

特に大きいのは、話し手の頭が整理されることです。PREP法で話そうとすると、「自分の結論は何か」「その理由は何か」を考えずには話し始められません。話がまとまらない原因の多くは、話し方ではなく、話す前に考えがまとまっていないことにあります。PREP法は、考えをまとめるための型でもあります。

聞く側にとっての利点も見逃せません。結論が先にあると、聞く人は「賛成か反対か」「自分は何をすればよいか」を考えながら理由を聞けるため、質問や意見がその場で出やすくなります。会議で議論がかみ合わないときは、発言する人がそれぞれ結論から話すだけで、論点がはっきりすることがよくあります。

PREP法が向かない場面とデメリット

便利なPREP法にも、向かない場面があります。

お詫びや悪い知らせを伝えるとき

お詫びの場面で、いきなり「結論から申し上げると、納期に間に合いません」と切り出すと、冷たい印象を与えることがあります。お詫びでは、まずお詫びの言葉を伝え、その後で事実と原因、対策を説明するのが一般的です。結論を早めに伝えること自体は大切ですが、相手の気持ちへの配慮を先にします。

雑談や気持ちを共有する会話

雑談や、相手の悩みを聞く場面では、結論を急ぐ必要はありません。相手が話したいことを聞き、共感することが目的の会話で、PREP法で結論を押し出すと、話を打ち切られたように感じさせてしまいます。

相手が結論に反対しそうなとき

相手が強く反対しそうな結論をいきなり伝えると、相手はその後の理由を聞く前に身構えてしまうことがあります。このような場合は、まず相手と共有できる事実や課題から話し始め、理由を積み上げてから結論を示す順番のほうが、受け入れてもらいやすいことがあります。

毎回同じ型だと単調になる

長いスピーチや文章で、すべてをPREP法で組み立てると、話が単調に聞こえることがあります。全体の構成はPREP法にしつつ、具体例の部分に経験談や問いかけを入れるなど、変化を付ける工夫が必要です。

PREP法でよくある失敗

PREP法を使い始めたときに、よく見られる失敗を挙げます。

  • 結論があいまい:「〜について話します」は結論ではなく話題。「〜すべきです」「〜をお願いします」のように、主張や頼みごとを結論にする
  • 理由と具体例が混ざる:理由(なぜ)と具体例(たとえば)を分けずに話すと、何が根拠なのかが分かりにくくなる
  • 理由が結論とつながっていない:結論を支えない理由を並べると、説得力がなくなる
  • 具体例が長すぎる:具体例の話に夢中になり、何の話だったかが分からなくなる
  • 最後の結論を忘れる:具体例で話が終わってしまい、聞き手に「それで?」と思わせる

話す前に、4つの要素をメモに1行ずつ書いてみると、これらの失敗の多くは防げます。特に、結論の一文が書けないときは、まだ考えがまとまっていない合図です。

PREP法を身に付ける練習方法

PREP法は、知っているだけでは身に付きません。日常の中で繰り返し使うことが大切です。手軽にできる練習方法を紹介します。

  1. ニュースに意見を言う:気になったニュースについて、「自分は〜だと思う。理由は〜。たとえば〜。だから〜」と1分で話してみる
  2. 好きなものを紹介する:好きな本や店について、PREP法で人にすすめる文章を200字ほどで書いてみる
  3. 日報をPREP法で書く:その日の仕事の報告を、結論、理由、具体例、結論の順で書く
  4. メールを見直す:送る前のメールを読み返し、最初の3行で結論が伝わるかを確かめる
  5. 録音して聞き返す:自分の話を録音して聞き、結論が最初に来ているかを確かめる

最初はぎこちなくても、1〜2週間続けると、結論から考えるのが自然になっていきます。特に3つ目の日報は、毎日の仕事の中で続けやすく、上司からの反応で伝わり方の変化も分かるのでおすすめです。

チームの報告をPREP法でそろえる方法

PREP法は個人の話し方の技術ですが、チームで報告の書き方をそろえると、さらに効果が大きくなります。全員が「結論から書く」ことを守れば、上司や同僚は報告を読む時間が減り、判断も速くなります。

報告の型をそろえるには、たとえば「進み具合の報告は、1行目に結論(予定どおり、遅れている、判断がほしい)を書く」「2行目以降に理由と具体的な状況を書く」「最後に次にやることを書く」と決めておく方法があります。この型を、チームで使っている連絡の場所で共有します。

仕事の担当と期限を管理する道具の中で報告を書く場合も、この型が使えます。その選択肢の1つが、国産のプロジェクト管理ツールのPinateca(ピナテカ)です。公式サイトによると、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストなど8種類のボードとチャットが無料プランから使えます。仕事を1枚ずつカードにして担当と期限を付け、進み具合の報告をそのカードのコメントに残せるので、PREP法の型で「結論、理由、具体例、次にやること」を書いておけば、後から読む人もそのカードの経緯をすぐにつかめます。メンションを付けて特定の人に届けることもでき、チャットからカードを参照して話を進めることもできます。

公式の料金ページでは、5人までのチームなら期限なしで無料、ボードは10個まで、クレジットカードの登録は不要とされています。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランになり、料金は1人あたり月額500円(税抜、年払いなら1人あたり月額400円)です。Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

なお、Pinatecaは文章を作る道具ではありません。報告の中身の組み立ては書く人の仕事で、道具はその報告を仕事のカードと一緒に残し、チームで共有するために使う、という分担で考えると無理がありません。

PREP法の力が活きる仕事

結論から分かりやすく伝える力は、多くの仕事で評価されます。

文章を書く仕事では、PREP法は基本の型として使われています。記事やメールマガジン、商品の紹介文など、読み手に何かを伝えて行動してもらう文章は、結論を先に示すことで読まれやすくなります。マーケティングの分野の仕事はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事で紹介しています。

研究の成果を発表したり、報告書にまとめたりする仕事でも、結論を先に示す構成は欠かせません。研究の仕事の報酬の相場は研究者の年収・単価相場で紹介しています。業務の改善を提案する仕事では、提案の結論と根拠を短く示す力が、そのまま提案が採用されるかどうかにかかわります。そうした仕事の内容はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。

在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営の立場から見ると、顔を合わせずに仕事を進める在宅の仕事では、文章で伝える力がそのまま信頼になります。発注する側から評価されるのは、連絡の最初の一文で用件が分かり、質問への答えが先に書いてある人です。結論が後回しの長い連絡は、読む側に負担をかけます。中間の手数料が乗らない直接のやり取りでは、こうした伝え方の確かさが、次の依頼や継続の仕事につながっていきます。

よくある質問

Q. PREP法の読み方と意味を教えてください?

PREP法は「プレップ法」と読みます。結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)の頭文字を並べたもので、この順番で話や文章を組み立てる方法を指します。最初に結論を伝えるため、聞く人や読む人が話の行き先を分かったうえで内容を理解でき、短い時間でも伝わりやすくなります。

Q. PREP法とSDS法はどう使い分ければよいですか?

相手に意見や提案を納得してもらいたいときは、理由と具体例で結論を支えるPREP法が向いています。会議の結果の共有や自己紹介のように、事実や情報を整理して伝えたいときは、要点、詳細、要点の順で話すSDS法が向いています。目的が「説得」か「情報の共有」かで選ぶと迷いにくくなります。

Q. PREP法を使わないほうがよい場面はありますか?

お詫びや悪い知らせを伝えるときは、いきなり結論を切り出すと冷たい印象を与えることがあるため、先にお詫びの言葉を伝えます。雑談や相手の悩みを聞く場面でも、結論を急ぐ必要はありません。相手が強く反対しそうな結論は、共有できる事実から話し始めるほうが受け入れてもらいやすいことがあります。

Q. PREP法を身に付けるにはどんな練習がよいですか?

毎日の日報を結論、理由、具体例、結論の順で書く方法が続けやすくおすすめです。ほかに、気になったニュースについて1分で意見を話す、好きなものを200字ほどで人にすすめる文章を書く、送る前のメールの最初の3行で結論が伝わるかを確かめるといった練習があります。1〜2週間続けると、結論から考えるのが自然になります。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月10日最終更新:2026年10月28日
@SOHO編集部

この記事を書いた人

@SOHO編集部

フリーランス・在宅ワークの専門メディア

@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ

スキルアップ

プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却

M&A・事業売却

会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方