ポモドーロ・テクニックのやり方と、仕事で続けるための時間の区切り方

@SOHO編集部
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ポモドーロ・テクニックのやり方と、仕事で続けるための時間の区切り方

この記事のポイント

  • ✓ポモドーロ・テクニックのやり方を
  • ✓25分の集中と休憩の基本から
  • ✓記録の付け方まで手順で説明します

ポモドーロ・テクニックは、タイマーで作業の時間を区切り、集中と休憩をくり返す時間の使い方です。やり方そのものは簡単ですが、実際の仕事に取り入れると「会議が入って25分が途切れる」「休憩のつもりがそのまま戻れない」「3日で使わなくなった」という声がよく聞かれます。原因の多くは、タイマーの使い方ではなく、何をどの順で進めるかを決めないまま始めていることにあります。

この記事では、ポモドーロ・テクニックの基本のやり方を手順で説明したうえで、考案者が示している作業の一覧の作り方、中断への対処、記録の付け方まで整理します。さらに、会議や問い合わせが入る仕事で時間をどう区切れば続けやすいか、在宅で働く日の組み立て方、チームで取り入れるときの注意点も扱います。チームで週の予定の枠をそろえたい場合の道具として、時間割のボードがあるPinatecaにも触れます。

ポモドーロ・テクニックとは何か

ポモドーロ・テクニックは、イタリアのフランチェスコ・シリロ氏が考えた時間管理の方法です。ポモドーロはイタリア語でトマトのことで、トマトの形をしたキッチンタイマーを使ったことが名前の由来です。考案者の公式サイトによると、同氏は1980年代、大学の試験勉強をしていた頃に、トマトの形のタイマーを使って短い時間だけ集中してみることから始めました。その小さな試みを観察と実践でくり返すうちに、時間と向き合うための1つの方法にまとまっていったと説明されています。

よく知られているのは「25分集中して、短い休憩を取る」という部分です。ただ、公式サイトは、この方法を25分の作業をくり返すだけのものではないと強調しています。作業の計画、かかる手間の見積もり、割り込みへの対処、休憩、記録、振り返りまでを含めた仕組みだという説明です。公式サイトでは、方法を次の5つの段階に分けて紹介しています。

  • 時間に対する自分の気持ちの動きに気づく段階(焦りやプレッシャーが集中にどう影響するかを知る)
  • 1つの作業に集中し、割り込みに対処し、休憩を取る段階
  • 1日の作業を選び、手間を見積もる段階
  • 1週間の予定と目標をつなげる段階
  • チームの働き方に合わせて使う段階

タイマーだけを使っている人の多くは、2つ目の段階だけを取り入れている状態です。それでも効果を感じる人はいますが、続かない、仕事が回らないと感じたときは、残りの段階に目を向けると原因が見つかることがあります。この記事でも、タイマーの使い方だけでなく、作業の選び方と記録の付け方まで順に説明します。

なお、Pomodoroという名前は考案者の会社が持つ登録商標です。この記事では、方法の名前として「ポモドーロ・テクニック」と書きます。

基本のやり方を5つの手順で

まずは、紙とタイマーがあれば今日から試せる基本の形です。

  1. 取り組む作業を1つ決める
  2. タイマーを25分に合わせる
  3. タイマーが鳴るまで、その作業だけに集中する
  4. 鳴ったら作業を止め、紙に印を1つ付けて、短い休憩を取る
  5. これを4回くり返したら、長めの休憩を取る

休憩の長さは、短い休憩が5分前後、長めの休憩が15分から30分程度という形が広く紹介されています。この1区切りの25分を、1ポモドーロと数えます。

それぞれの手順で押さえておきたい点があります。

作業は「25分で手をつけられる大きさ」で決める

「企画書を作る」のような大きな作業をそのまま選ぶと、25分後にどこまで進んだのか分からず、達成感が残りません。「企画書の目次を書き出す」「競合3社の料金を表にまとめる」のように、25分の中で手を動かす内容が決まる大きさに分けておきます。反対に、メールの返信1通のような小さな作業は、似た作業をいくつかまとめて1ポモドーロにします。

鳴るまでは別の作業に移らない

タイマーを動かしている間は、その作業だけに取り組みます。途中で別の用事を思い出しても、すぐに手をつけず、紙に一言書き留めて元の作業に戻ります。この「書き留めて戻る」が、ポモドーロ・テクニックで一番大事な動きです。

鳴ったら途中でも止める

区切りが悪くても、タイマーが鳴ったら一度手を止めます。調子が出ているときほど続けたくなりますが、休憩を飛ばすと、午後になって急に集中が切れることが多くなります。どこまで進んだかを紙に一言書いておけば、休憩のあとすぐに戻れます。

休憩は画面から離れる

休憩中にメールやSNSを見ると、頭は休まりません。立ち上がって体を伸ばす、水を飲む、窓の外を見るといった、画面を使わない過ごし方にします。

1日の始めに作る2枚のリスト

ポモドーロ・テクニックの公式サイトでは、タイマーと並ぶ道具として、作業の一覧を書く紙が紹介されています。代表的なのが次の2つです。

  • 作業の在庫表(Activity Inventory):いつかやる必要がある作業を、思いつくたびに書き足していく一覧
  • 今日やることの表(To Do Today Sheet):その日の始めに、在庫表から今日取り組む作業を選んで書き写す一覧

在庫表は、仕事の「預け先」です。頭の中に抱えている用事を紙に移しておけば、作業中に別の用事を思い出しても、在庫表に書けば済みます。今日やることの表は、その日の約束です。朝のうちに選んでおけば、1ポモドーロ終わるたびに「次は何をやろう」と迷う時間がなくなります。

今日やることの表を作るときは、作業ごとに「何ポモドーロかかりそうか」を書き添えます。例えば次のような形です。

作業 見積もり 実績
提案書の目次を作る 1
競合の料金を表にまとめる 2
請求書を3件発行する 1
来週の打ち合わせ資料の下書き 3

1日に使えるポモドーロの数には限りがあります。8時間働く日でも、会議ややり取り、移動の時間を除くと、集中して作業できるのは6回から8回程度という人が少なくありません。最初は、見積もりの合計がその日に使える回数を超えないように選ぶことから始めます。

見積もりが5ポモドーロを超える作業は、まだ大きすぎるので分け直します。反対に、1ポモドーロに満たない作業は、似たものとまとめます。この分け方に慣れるだけでも、1日の仕事の見通しはかなり立ちやすくなります。

作業中の中断に対処する

ポモドーロ・テクニックの公式サイトは、学ぶ順番の2つ目に「中断を減らすこと」を挙げています。中断には、自分の中から出てくるものと、外から入ってくるものの2種類があります。

自分の中から出てくる中断

「あの資料を確認しなければ」「ネットで調べたいことがある」と、作業中にふと別の用事が浮かぶことがあります。これが自分の中から出てくる中断です。対処は、在庫表か今日やることの表の余白に一言書き、今の作業に戻ることです。急ぎでなければ、休憩か次のポモドーロで判断します。

何度も同じ種類の中断が出てくる場合は、その用事を先に片付けてから始めるほうが早いこともあります。例えば、メールの受信が気になって集中できない人は、最初の1ポモドーロをメールの処理に充てると、その後の集中が続きやすくなります。

外から入ってくる中断

電話、チャット、家族からの呼びかけなど、他の人から入ってくる中断もあります。こちらは、次の3つの順で考えます。

  1. その場で対応しなければならないかを判断する
  2. 待ってもらえるなら、「何時ごろに折り返します」と伝え、一覧に書き留める
  3. どうしても今すぐ必要なら、そのポモドーロは中止として、対応を終えてから新しく始める

途中で中止したポモドーロは、数に入れないのが基本の考え方です。中断した回数を紙に印で残しておくと、どの時間帯に中断が多いのか、誰からの連絡が多いのかが後から見えてきます。

中断を減らす仕組みを先に作る

外からの中断は、個人の集中力では防ぎきれません。チャットの通知を作業中だけ止める、返信する時間帯をあらかじめ周囲に伝えておく、急ぎの連絡は電話でと決めておく、といった仕組みづくりのほうが効果があります。在宅で働く人なら、家族に「タイマーが動いている間は声をかけないで」と伝えておくのも1つの方法です。

休憩の過ごし方と、画面作業の目安

ポモドーロ・テクニックの公式サイトは、休憩を「たくさん働いたご褒美」ではなく、方法の一部だと位置づけています。休憩を省いて作業を続けると、短期的には進んだように見えても、1日の後半に集中力が落ちて、結局は進みが遅くなります。

パソコンに長く向かう働き方については、厚生労働省が、事業者向けに作業の区切り方の目安を示しています。

一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けるよう指導すること。 出典: 厚生労働省 情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドラインについて

このガイドラインは、事業者が働く人の目や体の負担を減らすための目安として示したものです。作業休止時間とは、画面から離れて目や首、肩を休める時間のことで、小休止は作業の途中で取る短い休みのことです。ポモドーロ・テクニックの25分と短い休憩をくり返す形は、この目安とも組み合わせやすい区切り方といえます。

休憩の過ごし方は、次のようなものが向いています。

  • 立ち上がって肩や背中を伸ばす
  • 窓の外など遠くを見て、目の焦点を変える
  • 水やお茶を飲む
  • 部屋の換気をする
  • 洗濯物を取り込むなど、数分で終わる家事を1つだけする

反対に、休憩中に避けたいのは、スマートフォンで動画やSNSを見ることです。目は休まらず、5分のつもりが15分になりやすくなります。長めの休憩では、昼食や散歩など、しっかり画面から離れる時間にします。

仕事で続けるための時間の区切り方

ポモドーロ・テクニックが続かない理由で多いのは、仕事の予定とタイマーの区切りがかみ合わないことです。ここでは、会議や問い合わせが入る仕事で続けるための区切り方を整理します。

1日を「区切る時間」と「区切らない時間」に分ける

1日中すべてをポモドーロで区切ろうとすると、会議や電話のたびにリズムが崩れて、続けるのが苦しくなります。まずは、午前中の2時間など、1人で集中しやすい時間帯だけをポモドーロで区切り、残りの時間は会議ややり取りに充てると決めておきます。

例えば、在宅で働く日の組み立ては次のようになります。

時間帯 使い方
9:00〜9:15 メールとチャットの確認、今日やることの表を作る
9:15〜11:30 ポモドーロ4回(資料作成など集中する作業)
11:30〜12:00 問い合わせへの返信、連絡
13:00〜15:00 会議、打ち合わせ
15:00〜16:30 ポモドーロ3回(午前の続き、細かい作業)
16:30〜17:30 返信、翌日の在庫表の整理

この形なら、ポモドーロで区切るのは1日に7回程度です。全部の時間を区切らなくても、集中する作業の時間がはっきりするだけで、1日の進み方は変わります。

会議の前後は区切りを合わせる

会議が10時30分から始まるなら、その前に25分のポモドーロが何回入るかを数えて、入りきらない分は会議の準備や短い作業に充てます。会議の直前に始めたポモドーロは、たいてい途中で止めることになるので、始めないほうが気持ちの切り替えがうまくいきます。

25分が合わない作業は長さを変える

25分は絶対の決まりではありません。文章を書く、プログラムを書く、図面を描くといった、頭が温まるまでに時間がかかる作業では、45分や50分で区切っている人もいます。反対に、気が重い作業に取りかかる日や疲れている日は、15分から始めると手をつけやすくなります。

長さを変えるときは、次の2つだけは守ります。

  • 区切りの時間を始める前に決め、途中で延ばさない
  • 区切りのあとには必ず休憩を取る

長さを日によって変えると、記録を比べにくくなります。作業の種類ごとに「この作業は45分」と決めておくと、振り返りもしやすくなります。

問い合わせ対応の多い仕事での使い方

カスタマーサポートや事務の仕事のように、問い合わせがいつ来るか分からない仕事では、受け付けの時間を区切る使い方が向いています。例えば、1ポモドーロの間に届いた問い合わせをまとめて次の休憩後に返す、急ぎの電話だけはその場で受ける、といった決まりを作っておきます。対応の早さが求められる仕事では、区切りを15分にするなど、仕事の性質に合わせて調整します。

記録をつけて見積もりの精度を上げる

ポモドーロ・テクニックの公式サイトが示す学ぶ順番の1つ目は、作業にかかる手間を知ることです。そのために使うのが記録です。

1日の終わりに、今日やることの表の「実績」の欄に、実際にかかったポモドーロの数を書き込みます。見積もりと実績が離れていた作業には、理由を一言書いておきます。

  • 見積もり2、実績4:資料の確認に想定より時間がかかった
  • 見積もり3、実績2:前回の資料を使い回せた
  • 見積もり1、実績0:会議が延びて手をつけられなかった

1週間続けると、自分の見積もりの癖が見えてきます。多くの人は、作業の時間を短く見積もりがちです。「調べ物を含む作業は見積もりの1.5倍かかる」「月曜は中断が多い」といった傾向が分かれば、翌週の計画に反映できます。

この記録は、在宅で仕事を受ける人にとって、作業時間を説明する材料にもなります。例えば、同じ種類の記事を何本か書いた記録があれば、次の依頼で「1本あたり何時間かかるか」を根拠を持って伝えられます。単価の相談をするときに、感覚ではなく記録をもとに話せるのは大きな違いです。

記録は細かすぎると続きません。最初は、作業の名前、見積もり、実績、中断の回数の4つだけで十分です。紙でも、表計算ソフトでも、使い慣れた方法で構いません。

1週間の振り返りと、翌週の予定の組み方

ポモドーロ・テクニックの公式サイトでは、1日の計画に加えて、1週間の単位で予定と目標をつなげる段階が示されています。1日ごとのポモドーロをくり返すだけでは、目の前の作業は片付いても、月末までに終わらせたい大きな仕事が後回しになりがちだからです。考案者のサイト(The Pomodoro Technique)では、週の時間割を作り、実際にかかった手間を見ながら進み具合を振り返る使い方が紹介されています。

週の振り返りは、金曜日の最後のポモドーロか、月曜日の最初のポモドーロに充てると習慣にしやすくなります。やることは次の4つです。

  1. 今週の今日やることの表を並べ、見積もりと実績の合計を比べる
  2. 終わらなかった作業を在庫表に戻し、来週に回すか、やめるかを決める
  3. 来週の会議や締め切りを書き出し、ポモドーロで区切れる時間帯がどれだけあるかを数える
  4. 大きな仕事を、来週のどの日の何回目のポモドーロで進めるかを決める

3つ目の作業で、来週に使えるポモドーロの数がおおよそ分かります。例えば、区切る時間帯が1日に7回、週5日なら合計35回です。そこから中断などで使えない分を2割ほど見込むと、計画に入れてよいのは28回程度になります。この数を超える作業を抱えているなら、締め切りの相談や作業の分担を早めに考える必要があります。

週の時間割を作るときは、曜日ごとの特徴を生かします。会議の少ない曜日の午前には、企画や執筆など頭を使う作業を入れ、会議の多い曜日には、請求書の発行やデータの整理など、短い区切りでも進む作業を入れます。こうして作業の性質と時間帯を合わせると、同じ回数のポモドーロでも進み方が違ってきます。

振り返りで大切なのは、できなかったことを責めないことです。公式サイトも、自分に厳しくするのではなく、どう働いているかを観察して少しずつ改善することを方法の考え方として挙げています。見積もりより時間がかかった作業は、次の週の見積もりを多めに取れば済みます。記録は反省のためではなく、次の計画を現実に合わせるための材料です。

在宅ワークで使うときの工夫

在宅で働く人にとって、ポモドーロ・テクニックは仕事と生活の境目を作る道具にもなります。通勤がない分、始まりと終わりがあいまいになりやすいからです。

最初の1ポモドーロを仕事の始まりの合図にする

朝の始業時間に、決まった作業で最初のポモドーロを始めると決めておくと、仕事に入るきっかけになります。おすすめは、在庫表を見直して今日やることの表を作る作業です。15分程度で終わるので、そのまま次のポモドーロで本題の作業に入れます。

家族がいる家での区切り方

家族がいる家では、タイマーの音や、ドアに貼る札などで「いま集中している時間」を見える形にしておくと、声をかけるタイミングを家族が判断しやすくなります。子どもが小さい家庭では、昼寝の時間や登園後の時間にポモドーロをまとめ、それ以外は区切らない時間として過ごすほうが現実的です。

1日の終わりを決める

在宅で働くと、つい夜まで仕事を続けてしまうことがあります。「今日は8ポモドーロで終わり」と回数で終わりを決めておくと、区切りが付けやすくなります。最後のポモドーロでは、翌日の在庫表を整理して、明日の最初の作業を決めておくと、翌朝すぐに仕事に入れます。

在宅勤務を取り入れる会社側の制度については、テレワーク 助成金 2026で、テレワークの環境づくりに使える助成金の要件と申請の流れを整理しています。会社員として在宅勤務を始める人も、制度の全体像を知っておくと、職場に相談するときの材料になります。

チームでポモドーロを取り入れるときの注意

ポモドーロ・テクニックは個人の方法として知られていますが、公式サイトにはチームで使う段階も示されています。ここで公式サイトがはっきり書いているのは、この方法を人を監視する道具にしてはならないという点です。チームで使うときの目的は、各自の集中を尊重しながら、連絡を取り合う時間をそろえることにあります。

チームで取り入れる場合は、次のような決め方が考えられます。

  • 午前中の決まった時間帯は、急ぎ以外のチャットを控える
  • 質問や確認は、各自のポモドーロの休憩の時間にまとめて送る
  • 週に1回、作業の見積もりと実績を共有して、次週の分担を見直す

週の予定の枠をチームで共有したい場合

チームでポモドーロのような時間の区切りを取り入れると、「誰がいつ集中する時間を取っているか」「どの作業を誰が抱えているか」を共有したくなります。表計算ソフトでも共有はできますが、人数が増えると更新が追いつかず、どの作業が止まっているのかが見えにくくなります。

そうした場面の選択肢の1つが、Pinatecaです。公式サイトによると、Pinatecaにはカンバン、ガント、カレンダー、リスト、ディスカッション、グリッド、時間割、リソースの8種類のボードがあります。時間割のボードは曜日と時限の枠で週の予定を組むためのもので、ポモドーロで区切る集中の時間帯をチームで並べて見る使い方に向いています。カンバンのボードでは作業をカードにして「未着手」「進行中」「完了」のような列に並べられ、リソースのボードでは人ごとの作業の偏りを確かめられます。5人までのチームなら、全8種類のボードとチャットを無料で使えます。無料のプランはボード10個までで、6人目または11個目のボードからはスタンダードプラン(1人あたり月額500円・税抜、年払いなら1人あたり月額400円)になります。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

道具を入れる場合も、個人の集中時間を管理者が細かく確かめる使い方は避けます。共有するのは作業の進み具合と、連絡を取りやすい時間帯だけにとどめると、ポモドーロ・テクニック本来の考え方とも合います。

仕事の種類ごとの使い方の例

同じポモドーロ・テクニックでも、仕事の種類によって区切り方の工夫は変わります。在宅でよく見られる仕事を例に、使い方を整理します。

文章を書く仕事

記事の執筆や資料の作成では、1本の原稿を「構成を決める」「見出しごとに下書きする」「読み直して直す」に分け、それぞれを1回から2回のポモドーロに割り当てます。調べ物は書く作業と混ぜると時間が延びやすいので、調べる回と書く回を分けると、どちらにどれだけかかったかが記録から分かります。

デザインや制作の仕事

デザインの仕事では、手を動かし始めると区切りを忘れがちです。区切りを45分程度に長めに取り、休憩のたびに画面全体を少し離れて見直す時間にすると、細部にこだわりすぎて全体の方向がずれるのを防げます。修正の依頼が届いたときは、修正の内容を在庫表に書き出し、1件ずつポモドーロに割り当てると、対応の漏れが減ります。

事務やデータ入力の仕事

請求書の発行、データの入力、書類の整理のような作業は、1件ごとの時間が短いので、似た作業をまとめて1ポモドーロにします。25分で何件処理できたかを記録しておくと、作業の量から必要な時間を見積もれるようになり、依頼を受けるときの目安になります。

資格や新しい技術の学習

仕事と並行して資格の勉強をする人にも、ポモドーロ・テクニックは使いやすい方法です。平日は朝か夜に2回だけ、休日は午前に4回など、回数で学習の量を決めておくと、忙しい週でもゼロの日を作らずに済みます。

ポモドーロが合わない場面と、続かないときの見直し方

どんな方法にも、向いている場面と向いていない場面があります。

向いている作業

  • 資料作成、文章を書く、データを入力するなど、1人で進められる作業
  • 気が重くて先延ばしにしている作業(25分だけと決めると取りかかりやすい)
  • 試験勉強や資格の学習のように、毎日少しずつ進めたい作業

向いていない場面

  • 接客や電話番など、相手の都合で動く時間
  • 複数の人と同時に進める会議や共同作業
  • 深い集中に入ると数時間続けたほうが進む作業(区切りを長くするか、区切らない日を作る)

続かないときに確かめたい4つの点

ポモドーロ・テクニックを始めて1週間ほどで使わなくなった場合は、次の4つを見直します。

  1. 今日やることの表を作らずに始めていないか(作業を選ぶ時間が毎回かかると疲れる)
  2. 作業が大きすぎないか(25分後に進んだ感覚が残らないと続かない)
  3. 1日中区切ろうとしていないか(区切る時間帯を2時間程度から始める)
  4. 休憩を飛ばしていないか(後半に集中が切れて「効果がない」と感じやすい)

この4つを見直しても合わない場合は、区切りの長さを変えるか、別の時間管理の方法を試すのも1つの判断です。

52分と17分など、ほかの区切り方との違い

ポモドーロ・テクニックと並んでよく紹介されるのが、52分集中して17分休む区切り方です。どちらが良いかではなく、作業の性質で選ぶのが現実的です。

ポモドーロテクニックは、決めたタスクを消化し、前のめりに作業を行う感覚があります。ただ仕事をだらだらと行うこととは違い、仕事の達成感が感じられ、メリハリが出ます。 出典: crowdlog.jp

引用にあるとおり、ポモドーロ・テクニックの良さは、短い区切りで作業を消化していく達成感にあります。25分の区切りは、気が重い作業に取りかかるとき、細かい作業を次々に片付けたいときに向いています。一方、50分前後の長めの区切りは、文章の執筆や設計のように、頭が温まるまでに時間がかかる作業に向いています。

ほかにも、1日の予定表に作業ごとの時間の枠をあらかじめ書き込んでおく方法(タイムブロッキング)もあります。こちらは1日全体の時間の使い方を決める方法で、その枠の中でポモドーロを使うという組み合わせもできます。例えば、午前の2時間を「提案書の作成」の枠にして、その中を25分ずつ区切るという形です。

どの方法でも共通しているのは、始める前に何をやるかを決めること、決めた時間が来たら一度止まること、終わったあとに振り返ることの3つです。区切りの長さよりも、この3つが続いているかを確かめるほうが、方法を選び直すよりも効果があります。

在宅の仕事を長く見てきた立場から見る、時間の区切り方の意味

在宅ワークとフリーランスの仲介を2004年から続けてきた中で見えてきたのは、長く仕事を続けている人ほど、作業時間を自分で把握しているという傾向です。どの作業に何時間かかるのかを知っている人は、引き受ける量を無理のない範囲に調整でき、納期の相談も早めにできます。反対に、時間の感覚があいまいなまま仕事を受け続けると、締め切りが重なって品質が落ち、次の依頼につながりにくくなります。

ポモドーロ・テクニックの記録は、この「自分の作業時間を知る」ための手軽な方法です。例えば、Webサイトのデザインを受ける人なら、トップページの構成案、素材の選定、修正対応のそれぞれに何ポモドーロかかったかを残しておくと、次の見積もりに使えます。デザインの仕事の単価の目安は、デザイナーの年収・単価相場で整理しています。時間の記録と相場の両方を知っておくと、受ける仕事を選ぶ判断がしやすくなります。

業務委託で仕事を受ける場合、中間の手数料がかからない直接取引の仕組みでは、同じ予算でも受け手の手元に残る金額が厚くなります。その代わり、作業時間を自分で管理し、見積もりと実績のずれを自分で調整する力が求められます。ポモドーロ・テクニックで作業時間を記録する習慣は、その力を身につける最初の一歩になります。

時間を区切って働く習慣は、分野を問わず役立ちます。生成AIを業務に取り入れる支援の仕事のように、調べ物と資料作りと打ち合わせが入り混じる仕事では、特に時間の使い方が成果に直結します。どのような仕事があるかはAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。アプリの開発のように長い集中が必要な仕事については、アプリケーション開発のお仕事で仕事の内容と求められる力を整理しています。自分の作業時間を知ったうえで仕事を選ぶと、無理のない量で長く続けられます。

よくある質問

Q. ポモドーロ・テクニックの25分は必ず守らないといけませんか?

25分は基本の形で、絶対の決まりではありません。文章を書く作業やプログラムを書く作業のように頭が温まるまで時間がかかるものは45分や50分、気が重い作業や疲れている日は15分から始める人もいます。長さを変えるときは、始める前に決めて途中で延ばさないこと、区切りのあとに必ず休憩を取ることの2つを守ると続けやすくなります。

Q. 作業中に電話やチャットが来たらどうすればよいですか?

その場で対応が必要かをまず判断します。待ってもらえるなら、折り返す時間を伝えて一覧に書き留め、作業に戻ります。すぐ対応が必要なら、そのポモドーロは中止にして、対応後に新しく始めます。中断の回数を紙に印で残しておくと、どの時間帯に中断が多いかが分かり、通知を止める時間帯を決める材料になります。

Q. 休憩中は何をすればよいですか?

画面から離れて、体と目を休める過ごし方が向いています。立ち上がって肩や背中を伸ばす、遠くを見る、水を飲む、部屋の換気をするといった数分で終わることが適しています。休憩中にスマートフォンで動画やSNSを見ると、目が休まらないうえに休憩が長引きやすいので避けたほうが無難です。

Q. 道具は何を用意すれば始められますか?

タイマーと紙とペンがあれば始められます。スマートフォンの時計のタイマーでも十分です。考案者の公式サイトでも、まずは簡単な道具から始めることを勧めています。作業の一覧と記録を付ける紙を用意し、慣れてきたら表計算ソフトや専用のアプリに移すと、記録を振り返りやすくなります。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年6月14日最終更新:2026年10月17日
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