岡山県 省エネ家電・断熱リフォームキャンペーンのメールアドレス漏えいの可能性|アララ経由 最大約1,100件 2026


この記事のポイント
- ✓岡山県の情報漏えいについて
- ✓2026年11月6日の報道発表をもとに整理
- ✓おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーンで
岡山県の情報漏えいについて、岡山県は2026年11月6日に「おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーンにおけるメールアドレス漏えいの可能性について」を報道発表しました。キャンペーンの一部の利用者について、アララ株式会社のメール配信サービスが不正アクセスを受けたことで、メールアドレスが外部に漏えいした可能性が生じている、という内容です。件数は最大約1,100件です。 対象は、ポイント交換システムでキャッシュレスポイントなどを申し込んだ人のうち、キャンペーン事務局からメールでポイント交換コード再発行の連絡を受けた人です。漏えいの可能性がある情報はメールアドレスで、氏名などその他の個人情報は含まれていないと書かれています。 対象になりうる人がまずすることは、2026年9月28日に「ポイント交換コード再発行のお知らせとお詫び」という標題のメールを受け取っていたかを確かめ、岡山県や事務局、アララ株式会社を名乗るメールのURLや添付ファイルを開かないことです。
この記事は、2026年11月7日時点で岡山県のサイトに掲載されている報道発表、添付の「お知らせ」(PDF)、注意喚起のページ、キャンペーン事業の案内のページ、アララ株式会社の第3報(2026年11月6日)を開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道に出ている丸めた数字や、公式に書かれていない推測は入れていません。
岡山県の発表で何が起きたのか
「岡山県 情報漏えい」と検索した人の多くは、岡山県の省エネ家電や窓の断熱リフォームのキャンペーンを使った人でしょう。知りたいのは「自分のアドレスは入っているのか」「名前や口座まで漏れたのか」「キャンペーンの手続きはどうなるのか」の3つだと思います。最初に、発表の骨子を整理します。
- 県が実施している「おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーン」の一部の利用者が対象
- アララ株式会社のメール配信サービスが不正アクセスを受けたことで、メールアドレスが外部に漏えいした可能性が生じている
- 件数は最大約1,100件
- 漏えいの可能性がある情報はメールアドレスで、氏名などその他の個人情報は含まれていない
- 漏えいの有無などは調査中で、予防的措置として注意喚起をする
- 対象者には、県から個別に報告と注意喚起をする
要するに、県の発表は「漏えいした」と言い切ってはいません。「漏えいした可能性が生じている」と書き、まだ調査中です。キャンペーンの利用者全員ではなく、ポイント交換コードの再発行の連絡をメールで受けた一部の人が対象です。
報道発表のHTMLのページでは「外部に流出した可能性」、添付の「お知らせ」と注意喚起のページでは「漏えいした可能性」と書かれています。どちらも「可能性」で、言い切ってはいない点は同じです。
メールアドレスだけでも、「岡山県のキャンペーンを使い、ポイントの再発行の連絡を受けた人」という事実と組み合わさると、偽のメールを送る側にとって使い道が出てきます。この記事の後半では、その偽のメールにどう備えるかを具体的に書きます。
おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーンとは
このキャンペーンは、岡山県が実施している事業です。県の事業案内のページには、エネルギー価格の高騰による県民の光熱費の負担を軽くし、温室効果ガスの排出量を減らすことを目的に、国の重点支援地方交付金を使って実施すると書かれています。
事業案内のページに載っている概要は、次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象者 | 岡山県内に住む個人(法人や個人事業主は対象外) |
| 省エネ家電 | 令和8年6月18日から12月31日までに参加店で買ったエアコン、電気冷蔵庫、LED照明器具 |
| 窓断熱リフォーム | 令和7年11月28日から令和8年12月31日までの間に、国の先進的窓リノベ2026事業の補助金を受けて行う窓の断熱リフォーム工事 |
| 申請受付期間 | 令和8年6月18日から令和9年1月15日まで |
| 参加店の新規登録 | 令和8年7月31日で受付終了 |
詳しくは岡山県のおかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーン事業のページで確かめられます。
キャンペーンでは、条件を満たした人がポイント交換システムを使い、キャッシュレスのポイントなどを申し込む仕組みがあります。今回の対象は、このポイント交換システムで申し込んだ人のうち、事務局からポイント交換コードの再発行の連絡をメールで受けた人に限られています。
岡山県の職種ごとの年収の傾向は、岡山県の職種別年収ランキングで整理しています。県内で仕事を探している人や、働き方を考えている人の参考になります。
公表の経緯と分かっていること
報道発表に添付された「お知らせ」には、次のように書かれています。
県が実施している「おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーン」の一部の利用者について、アララ株式会社のメール配信サービスが不正アクセスを受けたことにより、メールアドレスが外部に漏えいした可能性が生じています。 現在、漏えいの有無などについて調査を進めておりますが、予防的措置として、該当する皆さまへ注意喚起を行うこととしましたので、お知らせします。 出典: 岡山県「おかやま省エネ家電購入・住宅断熱リフォーム応援キャンペーンにおけるメールアドレス漏えいの可能性について」
日付ごとに並べると、次のようになります。
| 日付 | 分かっていること |
|---|---|
| 2026年9月28日 | キャンペーン事務局が、対象者に「ポイント交換コード再発行のお知らせとお詫び」という標題のメールを送った |
| 2026年10月31日 | アララ株式会社が、メール配信サービス「アララメッセージ」の提供をすべて停止(アララ株式会社の発表の記載) |
| 2026年11月6日 | 岡山県が報道発表と注意喚起のページを掲載 |
岡山県の発表には、不正アクセスが起きた日付は書かれていません。アララ株式会社の発表では、一連の不正アクセスは10月下旬のものとされています。
県の発表は、第何報という書き方をしていません。11月7日時点で、県のサイトに続報は出ていません。
9月28日のメールは、10月下旬の不正アクセスよりも前に送られたものです。県の発表は、注意喚起の対象を、このメールを受け取った人と定めています。なぜこの宛先に限られるのか、9月28日のメールがアララ株式会社のメール配信サービスで送られたものなのかは、発表に書かれていません。
漏えいの可能性がある情報と件数
発表に書かれた項目と件数を表にします。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 漏えいの可能性がある項目 | メールアドレス |
| 含まれないと書かれているもの | 氏名など、その他の個人情報 |
| 件数 | 最大約1,100件 |
| 対象者 | ポイント交換システムでキャッシュレスポイントなどの申込手続きをした人のうち、事務局からメールでポイント交換コード再発行の連絡を受けた人 |
件数には「最大」と「約」の両方が付いています。1,100件ちょうどではなく、漏えいの可能性がある範囲の上限が、おおよそ1,100件という意味です。調査の結果、実際に持ち出されたアドレスがこれより少ないと分かる可能性もあります。
この件数は、キャンペーンの利用者の総数ではありません。キャンペーンを利用した人の中で、ポイント交換コードの再発行の連絡をメールで受けた人の数です。キャンペーンを使ったけれど、再発行の連絡を受けていない人は、今回の注意喚起の対象には入っていません。
注意喚起のページには、キャンペーン事務局が暗証番号、パスワード、クレジットカード情報、金融機関の口座番号などの入力を求めることはないとも書かれています。これは、偽のメールを見分けるうえで大事な手がかりになります。
アララ株式会社の発表
岡山県の発表は、アララ株式会社の名前を挙げていますが、サービスの名前までは書いていません。アララ株式会社が運営するメール配信サービスは「アララメッセージ」です。同社は10月29日の第1報、11月2日の第2報に続き、11月6日に第3報を出しています。
第3報によると、第1報と第2報で示した環境とは別のクラウド環境から、メールアドレス3,249,492件が外部に持ち出されていたことが分かりました。区分の間の重複を除いた、持ち出されたメールアドレスの合計は81,329,467件です。アララ株式会社は、この件数はメールアドレスの数であり、人数ではないと書いています。アララメッセージは引き続き停止しており、再開の時期は未定です。詳しくはアララ株式会社の第3報(PDF)で確かめられます。
第2報では、アララメッセージの一部の環境が不正に使われ、10月28日から30日にかけて、送信元「[email protected]」からクレジットカード会社を装った不審なメール(最大約713万通)が送られたことも公表されています。件名は「利用内容確認のご依頼」「ご利用明細確認のご依頼」などです。
ここで大事なのは、アララ株式会社の数字と岡山県の数字を混ぜないことです。81,329,467件は、アララメッセージを使っていたすべての会社や自治体の分を合わせた、アララ全体の数字です。岡山県のキャンペーンの件数は、県が発表した最大約1,100件だけです。
アララの件の全体像と、ほかに公表した企業や自治体の一覧は、アララの情報漏洩|アララメッセージへの不正アクセス 第2報でメールアドレス約77百万件(精査中)最大約380社 公表した企業と自治体 2026で整理しています。
11月3日のメールマガジンの件とは別の事案
岡山県は、11月3日にも、アララ株式会社への不正アクセスに関わる発表を出しています。こちらは保健医療課と環境保健センターが担当する、医療安全情報と感染症情報のメールマガジンの件で、件数は最大2,240件のメールアドレスです。
今回の省エネ家電と断熱リフォームのキャンペーンの件は、11月3日の件とは別の事案です。同じアララ株式会社のメール配信サービスに関わる件ですが、担当の課も、事業も、件数も違います。11月3日の件の詳しい内容は、岡山県の情報漏洩|医療安全情報と感染症情報のメールマガジン 最大2,240件のメールアドレス アララへの不正アクセス 確かめること 2026で整理しています。
2つの件の件数を足し合わせて「岡山県で何件」と考えるのは避けてください。県は合計の数字を出していません。メールマガジンも購読していて、キャンペーンの再発行の連絡も受けた人は、両方の件に当てはまる可能性があります。問い合わせるときは、どちらの件かを最初に伝えると話が早く進みます。
岡山県の対応
発表に書かれた県の対応は、次のとおりです。
- 引き続き、漏えいの有無などについて調査を進める
- キャンペーンの特設サイトと県のホームページに、注意喚起の内容を掲載する
- 対象者には、県から個別に、本件の報告と注意喚起を行う
県は、対象者に個別に連絡するとしています。どの手段で連絡するか(メールか郵便か)は、発表に書かれていません。県からの連絡が届いたら、本文のURLを開く前に、岡山県のサイトに同じ内容の発表が出ているかを確かめてください。
補償やお詫びの品について、発表には書かれていません。この記事でも推測はしません。注意喚起のページの末尾には、県として、心配や迷惑をかけることへのお詫びの言葉が載っています。
キャンペーンの申請の受付をどうするかについても、発表には書かれていません。事業案内のページでは、申請の受付期間は令和9年1月15日までとされています。手続きを続ける人は、メールのリンクではなく、県の事業案内のページから特設サイトを自分で開いて進めてください。
自分が対象かを確かめる方法
対象かどうかを確かめる一番の手がかりは、9月28日のメールです。
- 受信箱で「ポイント交換コード再発行のお知らせとお詫び」という標題を検索する
- 2026年9月28日に、キャンペーン事務局からこのメールが届いていれば、注意喚起の対象になる
- 届いていなければ、今回の注意喚起の対象ではないと考えられる。迷ったら窓口で確かめる
迷惑メールのフォルダに振り分けられていることもあるので、そちらも探してください。メールを削除してしまった人や、受信箱を整理していて分からない人は、後で紹介するコールセンターか県の窓口に問い合わせてください。
9月28日のメールそのものは、事務局が送った本物のメールです。ただ、その後に届く「再発行」「再送」「追加のお詫び」をうたうメールは、本物かどうか分かりません。9月28日のメールに書かれていたURLを、今あらためて開くことも避けたほうが安全です。手続きは、県の事業案内のページから特設サイトを自分で開いて進めてください。
利用者がすること
漏えいの可能性があるのはメールアドレスだけです。それでも、偽のメールへの備えは必要です。
すぐにすること
- 岡山県、キャンペーン事務局(株式会社JTB)、アララ株式会社を名乗るメールが届いたら、URLを開かず、添付ファイルを開かない
- メールの指示でパスワードやクレジットカード情報、口座番号を入力しない
- 送信元が分からないメールや、身に覚えのないメールは削除する
岡山県の「お知らせ」には、県やキャンペーン事務局、メール配信サービスの運営事業者、その他関係先を装った不審なメールが届く可能性があると書かれています。送信元が分からないメールや身に覚えのないメールを受け取ったときは、URLへのアクセスや、添付ファイルの開封、パスワードやクレジットカード情報などの入力はせず、メールを削除するよう求めています。
念のためにすること
- キャンペーンに登録したメールアドレスで使っている他のサービスのパスワードを、使い回していないか見直す
- 多要素認証(パスワードに加えて、スマートフォンに届く番号などでも本人確認をする仕組み)を設定できるサービスは設定する
パスワードの見直しは、今回の件で漏れたとされる項目には入っていません。ただ、メールアドレスが知られると、そのアドレスを使ったログインの試みが増えることがあります。パスワードを使い回しているサービスがあれば、この機会に変えておくと安心です。多要素認証の考え方と選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく解説しています。
ポイントの再発行を装う偽のメールの型
今回の件で、実際に偽のメールが送られたと岡山県が発表しているわけではありません。ただ、対象者は「ポイント交換コードの再発行の連絡を受けた人」です。この事実を知っている相手からは、次のような偽のメールが考えられます。
- 「ポイント交換コードを再発行したので、こちらから受け取ってください」と書き、偽の受け取り画面に誘う
- 「前回の再発行のコードに不備があった」と書き、本人確認としてカード情報を入力させる
- 「今回の件のお詫びとしてポイントを追加します」と書き、口座の情報を求める
- 「メールアドレスの漏えいの可能性があるため、登録情報を更新してください」と書き、偽のログイン画面に誘う
どれも、9月28日に実際に届いたメールの続きのように見せかける型です。一度本物の再発行の連絡を受けているので、「また再発行の連絡が来た」と思って開いてしまいやすいのが、この件で特に気をつけたい点です。
注意喚起のページには、キャンペーン事務局が暗証番号、パスワード、クレジットカード情報、金融機関の口座番号などの入力を求めることはないと書かれています。これらの入力を求めるメールは、本物ではないと考えて削除してください。アララ株式会社も、同社からパスワードやクレジットカード情報などの入力をお願いするメールを送ることはないと書いています。
届いたメールが本物かを確かめる手順
メールが本物かどうか迷ったときは、次の順番で確かめてください。
- メールの中のURLは開かない
- 岡山県のサイトを、検索やブックマークから自分で開く
- 報道発表資料の一覧や、脱炭素社会推進課のページから、同じ内容の発表が出ているかを確かめる
- キャンペーンの手続きは、県の事業案内のページから特設サイトに進む
- それでも分からなければ、県のサイトに載っているコールセンターか県の窓口に電話で確かめる
送信元のアドレスや表示名は、偽物でもそれらしく作れます。差出人の名前が「キャンペーン事務局」や「岡山県」になっていても、それだけで本物とは言えません。
もし偽のページにクレジットカード情報を入力してしまったときは、すぐにカードの発行会社に連絡して、カードの利用停止や再発行を相談してください。アララ株式会社の第2報も、リンク先でクレジットカード情報などを入力した場合は、速やかにカード発行会社に連絡するよう求めています。
偽のメール全般に気づく力は、普段の心がけで伸ばせます。会社で偽のメールを使った訓練をする例もあります。その進め方は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで解説しています。
メールアドレスだけの漏えいで起こりうること
「メールアドレスだけなら大きな被害はない」と考える人もいるでしょう。たしかに、メールアドレスだけでは、口座からお金を引き出したり、他人になりすまして契約したりすることはできません。それでも、気をつけたいことが3つあります。
1つ目は、偽のメールが増えることです。今回の件では、アドレスと「岡山県のキャンペーンでポイントの再発行を受けた人」という事実がつながっている可能性があります。キャンペーンの話題を使った偽のメールは、関係のない偽のメールより開かれやすくなります。
2つ目は、ほかのサービスへのログインの試みです。同じメールアドレスとパスワードの組み合わせを複数のサービスで使っていると、どこか別の場所で漏れたパスワードと組み合わせて、ログインを試されることがあります。これをパスワードリスト攻撃と呼びます。使い回しをやめるのが一番の備えです。
3つ目は、迷惑メールの増加です。漏れたアドレスは、広告や詐欺のメールの宛先の一覧に加えられることがあります。迷惑メールが急に増えたと感じたら、メールサービスの迷惑メールの設定を見直し、知らない差出人からのメールは開かずに削除してください。
キャンペーンの対象者は岡山県内に住む個人です。家族でメールアドレスを共有している家庭では、家族にも今回の件を伝えておくと安心です。特に高齢の家族がいる場合は、「ポイント」「再発行」「お詫び」と書かれたメールは開く前に見せてもらう、という約束を決めておくと、被害を防ぎやすくなります。
キャンペーンの手続きを続けるとき
キャンペーンの申請の受付期間は、事業案内のページによると令和9年1月15日までです。省エネ家電の購入の対象期間は12月31日まで、窓の断熱リフォームも令和8年12月31日までの工事が対象です。これから家電を買う予定がある人や、申請の途中の人もいるでしょう。
今回の発表には、申請の受付を止めるとは書かれていません。手続きを続けるときに気をつけたいのは、入り口を間違えないことです。
- 県の事業案内のページを、検索やブックマークから自分で開く
- そこから特設サイトに進んで、申請やポイントの交換をする
- メールで届いたリンクからは、申請やポイントの交換の画面に入らない
ポイント交換のコードは、キャッシュレスのポイントなどに換えるための大事な番号です。人に教えたり、メールの返信で送ったりしないでください。コードに関する問い合わせは、県のサイトに載っているコールセンターに、自分で電話して確かめるのが確実です。
キャンペーンの手続きは、正しい窓口と正しい画面で進めれば、今回の件の影響を受けずに続けられます。
9月28日のメールを見つけたときに見ること
受信箱で9月28日のメールが見つかったら、そのメールは削除せずに残しておくと役立ちます。県や事務局に問い合わせるとき、どのアドレスで受け取ったかをすぐに伝えられるからです。
見つけたメールで確かめておきたいのは、次の3つです。
- どのメールアドレスで受け取ったか。複数のアドレスを使っている人は、キャンペーンに登録したのがどれかを確かめる
- 差出人の表示とアドレス。今後、同じ表示名で偽のメールが届いたときに見比べる材料になる
- 受け取った日付。2026年9月28日であれば、注意喚起の対象に当てはまる
ただし、見比べて同じように見えても、それだけで本物とは言えません。表示名やアドレスは、偽物でもまねできるからです。見比べるのは「明らかに違うものを見つける」ためで、「本物だと確かめる」ためではありません。
このメールの本文にあるURLは、今あらためて開かないでください。必要な手続きは、県のページから特設サイトに入って進めます。
今後のためにメールアドレスの使い方を見直す
今回の件は、自治体のキャンペーンに登録したメールアドレスが、委託先の先にある外部のサービスで影響を受けた例です。登録した側から見ると、どこのサービスを通ってメールが届いているかは分かりません。自分で守れる範囲を広げるには、メールアドレスの使い方そのものを見直すのが近道です。
たとえば、キャンペーンや懸賞、会員登録に使うアドレスと、銀行や仕事で使うアドレスを分けておく方法があります。分けておけば、キャンペーン用のアドレスに偽のメールが増えても、大事な連絡の受信箱は荒らされにくくなります。キャンペーン用のアドレスに銀行やカード会社を名乗るメールが届いたら、それだけで偽物と判断しやすくもなります。
迷惑メールの振り分けの設定も、この機会に確かめておくとよいでしょう。振り分けが強すぎると、県からの本物の連絡まで迷惑メールのフォルダに入ってしまうことがあります。県から個別に連絡が来ると発表されているので、しばらくは迷惑メールのフォルダもときどき見るようにしてください。
岡山県のほかのお知らせとの違い
岡山県は、11月5日にも「危険物取扱者免状作成業務の委託先による個人情報の漏えいについて」という報道発表を出しています。こちらは消防保安課の発表で、危険物取扱者の免状を作る業務を委託している事業者が、誤って別の人の顔写真を印刷した免状を送った、という内容です。
この件は、今回の省エネ家電と断熱リフォームのキャンペーンの件とも、11月3日のメールマガジンの件とも別のものです。アララ株式会社のメール配信サービスとは関係がなく、担当の課も窓口も違います。同じ時期に「岡山県」と「個人情報」が並んだ報道が続いているので、自分がどの件に当てはまるかは、使ったサービスや受け取った書類の名前で見分けてください。
問い合わせ窓口
注意喚起のページに載っている本件の問い合わせ先は、次の2つです。
| 窓口 | 電話番号 | 受付時間 |
|---|---|---|
| コールセンター | 050-5893-1308 | 10時00分から19時00分(土日祝日を含む) |
| 岡山県 脱炭素社会推進課 | 086-226-7298 | 8時30分から17時15分(平日のみ) |
報道発表のページには、環境文化部脱炭素社会推進課企画班の電話番号086-226-7298とファックス番号086-231-8094が載っています。受付時間は、報道発表のページには書かれておらず、注意喚起のページに書かれています。
土曜日、日曜日、祝日に確かめたいときはコールセンターに、平日の日中なら県の窓口にも電話できます。コールセンターの番号は、事業案内のページでは利用者向けのコールセンターとして載っている番号と同じです。参加店向けのコールセンターは、事業案内のページに050-5893-1309と載っています。
電話をかける前に、9月28日のメールが届いていたかどうかと、キャンペーンに登録したメールアドレスを手元に用意しておくと、話が早く進みます。電話番号は、必ず岡山県のサイトに載っているページで確かめてからかけてください。メールやSMSに書かれた番号にはかけないようにしましょう。
在宅で仕事をする人が気をつけること
キャンペーンの対象は県内に住む個人で、法人や個人事業主は対象外とされています。それでも、在宅で仕事をする人の中には、キャンペーンに登録したメールアドレスを仕事でも使っている人がいるでしょう。その場合、偽のメールは取引先からの請求書や発注のメールと同じ受信箱に届きます。
仕事のアドレスに届いた偽メールのリンクを開いて端末がマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染すると、取引先から預かったファイルや顧客の連絡先まで危険にさらすことがあります。個人情報保護法は、個人データを扱う事業者に、漏えいなどを防ぐための安全管理の措置を求め(第23条)、業務を外部に任せる場合には任せた先を監督するよう求めています(第25条)。個人の権利や利益を害するおそれが大きい漏えいなどが起きたときには、個人情報保護委員会への報告と本人への通知が求められています(第26条)。条文はe-Govの個人情報の保護に関する法律で確かめられます。
フリーランスでも、取引先の個人情報を扱えば「個人情報取扱事業者」に当たる場合があります。自分の仕事がこれに当たるか、報告が要るかは、扱う情報の種類や量で変わるので、気になる人は個人情報保護委員会の相談ダイヤル(03-6457-9849)で確かめると確実です。
今回の件は、キャンペーンの事務局が使っていた外部のメール配信サービスで起きました。自分の仕事でもメールマガジンや顧客への一斉配信を外部のサービスに任せている人は、どのサービスにどの項目を登録しているかを見直す機会になります。中小企業のセキュリティ対策の全体像は、中小企業のサイバーセキュリティ対策2026|IT導入補助金で防御力を強化する方法で整理しています。
続報で確かめたい点
11月7日時点の発表では、まだ分かっていないことがいくつかあります。続報が出たときは、次の点を確かめるとよいでしょう。
- 漏えいの有無の調査の結果。実際に持ち出されたのか、何件だったのか
- 最大約1,100件という件数が変わるかどうか
- 県から対象者への個別の連絡が、いつ、どの手段で届くか
- アララ株式会社の調査で、侵入の経路が分かったか
県のページには更新日が書かれています。続報が出ると、ページの中身が書き換えられるか、新しい報道発表が出ることがあります。確かめた日付をメモに残しておき、次に開いたときに更新日が変わっていたら、件数や項目、窓口の記載が変わっていないかを読み直してください。アララ株式会社の発表も、第1報から第3報まで中身が更新されてきました。件数の読み方が変わることもあるので、古い報道の数字をそのまま使わないようにしましょう。
続報を追うときは、報道の見出しではなく、岡山県のサイトに載る発表そのものを見るようにしてください。報道では「約」や「最大」が落とされたり、「可能性」が「漏えい」と言い切られたりすることがあります。家族に伝えるときも、発表の日付と件数、含まれないと書かれた項目を、発表の言葉のまま伝えるのが確実です。
周りに伝える文章を書くときは、「漏えいした」と「漏えいの可能性がある」を書き分ける、件数は発表のとおりに書く、といった基本が大切です。文書を誤解なく書く力を確かめる資格の1つに、ビジネス文書検定があります。
アカウントを守る力を仕事に生かす
今回のように、委託先のメール配信サービスで起きた不正アクセスが、自治体のキャンペーンの利用者のメールアドレスに影響する例は、2026年の秋に入って続いています。自分で防げる範囲は限られていますが、偽のメールに反応しない、パスワードを使い回さない、多要素認証を設定するという基本を押さえておけば、被害の多くは避けられます。
2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見えてきた傾向として、取引先から長く任される人ほど、預かった情報の扱い方や、お金に関わる連絡の確かめ方を最初に決めています。セキュリティの知識は、それ自体を仕事にすることもできます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
よくある質問
Q. 岡山県の省エネ家電キャンペーンの件で、名前や口座も漏れたのですか?
2026年11月6日の岡山県の発表では、漏えいの可能性がある情報はメールアドレスで、氏名などその他の個人情報は含まれていないとされています。件数は最大約1,100件です。漏えいの有無は調査中なので、続報は岡山県のサイトで確かめてください。
Q. キャンペーンを使いましたが、自分は対象ですか?
対象は、ポイント交換システムでキャッシュレスポイントなどを申し込んだ人のうち、事務局からメールでポイント交換コード再発行の連絡を受けた人です。2026年9月28日に「ポイント交換コード再発行のお知らせとお詫び」という標題のメールが届いていれば対象です。分からないときはコールセンター(050-5893-1308)で確かめてください。
Q. 11月3日に発表された岡山県のメールマガジンの件と同じですか?
別の事案です。11月3日の件は、保健医療課と環境保健センターの医療安全情報と感染症情報のメールマガジンで、最大2,240件のメールアドレスの件です。今回はキャンペーンの一部の利用者の最大約1,100件で、担当の課も事業も違います。2つの件数を足し合わせないでください。
Q. ポイントの再発行を知らせるメールがまた届いたらどうすればいいですか?
メールの中のURLや添付ファイルは開かず、パスワードやクレジットカード情報、口座番号も入力しないでください。注意喚起のページには、事務局がこれらの入力を求めることはないと書かれています。岡山県のサイトを自分で開いて確かめ、迷ったらコールセンターか脱炭素社会推進課(086-226-7298、平日8時30分から17時15分)に問い合わせてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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