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事務職におすすめの資格|仕事で役立つ順

@SOHO編集部
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事務職におすすめの資格|仕事で役立つ順

この記事のポイント

  • ✓事務職におすすめの資格を
  • ✓試験の形式と実施の仕組みを公式の案内で確かめて整理し
  • ✓未経験・経験者・在宅の目的別の選び方を紹介します

事務職を目指すときや、事務の仕事でもう一段上を目指したいときに、まず考えるのが資格です。ただ、事務職に役立つとされる資格は数が多く、どれから取ればよいのか、本当に仕事で使えるのかが分かりにくいのが実情です。

この記事では、事務職におすすめの資格を「仕事で使う頻度が高いもの」から順に整理します。結論を先に書くと、最初に取るなら、毎日の仕事で必ず使うパソコンの操作を証明する資格と、数字の扱いの基礎になる簿記です。その次に、ITの基礎知識や文書の作成力を示す資格、さらに経理や人事、法務など職種に合わせた専門の資格へと広げていくのが、無駄のない順番です。資格の名前だけでなく、試験の形式や受けられる時期も公式の案内で確かめて紹介します。

事務職に資格は必要か

最初に押さえておきたいのは、一般事務の仕事の多くは、資格がなくても就けるということです。事務職の求人で資格が応募の条件になっていることは多くありません。採用で重視されるのは、パソコンを使って正確に作業できるか、電話やメールで丁寧にやり取りできるか、決まった手順を守りながら仕事を進められるか、といった点です。

それでも資格が役に立つのは、目に見えにくい力を客観的に示せるからです。「パソコンが使えます」と書くより、表計算ソフトの資格を持っていると書く方が、採用する側はどの程度の作業ができるかを判断しやすくなります。未経験から事務職を目指す人にとっては、経験の代わりに力を示す材料になります。

資格を選ぶときの3つの考え方

事務職の資格を選ぶときは、次の3つの考え方で優先順位を付けると迷いません。

  1. 毎日の仕事で使う頻度が高いか
  2. 応募したい職種や業界で評価されるか
  3. 取得までの期間と費用が、目的に見合っているか

この記事では、1つ目の「使う頻度」を軸に、役立つ順に紹介していきます。

1番目に役立つ:パソコンの操作の資格

事務職の仕事の大半は、パソコンでの作業です。文書の作成、表計算ソフトでの集計、プレゼンテーションの資料作り、メールのやり取りなど、パソコンの操作の力は毎日の仕事の土台になります。そのため、パソコンの操作を証明する資格は、事務職で最も使う頻度が高い資格と言えます。

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)

マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は、Word、Excel、PowerPointなどの利用の力を証明する資格です。日本では株式会社オデッセイ コミュニケーションズが運営しています。ソフトごとに試験が分かれていて、自分が仕事で使うソフトを選んで受けられます。

事務職で特に評価されやすいのがExcelの試験です。表の作成、関数を使った計算、データの並べ替えや集計など、事務の仕事でよく使う操作が問われます。実際にソフトを操作して答える形式なので、合格する過程で、仕事でそのまま使える操作が身につきます。

日商PC検定

日商PC検定は、日本商工会議所が実施するパソコンの検定です。公式の案内では、Wordを使ったビジネス文書の作成と取り扱いを問う「文書作成」、Excelを使った表やグラフの作成と業務データの活用を問う「データ活用」、PowerPointを使った資料の作成を問う「プレゼン資料作成」の3つの分野があります。

公式の案内では、データ活用の試験について次のように説明されています。

データ活用 Microsoft® Excel®を活用し、 表やグラフの作成、業務データの処理を行い、的確なデータ分析や効果的な資料の作成等ができるかどうかを問う試験です。 出典: 日本商工会議所「日商PC検定」

MOSがソフトの操作の正確さを中心に問うのに対し、日商PC検定は、ソフトを使って仕事の文書や資料を作る力を問う点に特徴があります。ビジネス文書の書き方や、データを仕事に生かす考え方まで含めて学べるため、事務の実務に近い内容です。

どちらを選ぶか

ソフトの操作に自信がない人や、どこまで操作できるかを分かりやすく示したい人は、MOSから始めると取り組みやすくなります。操作にはある程度慣れていて、仕事の文書や資料を作る力まで示したい人は、日商PC検定が向いています。どちらも、合格の過程で身につく操作がそのまま日々の仕事で使えるのが共通の利点です。両方を取る必要はなく、応募する仕事で使うソフトと、示したい力に合わせて選びましょう。

2番目に役立つ:簿記

事務の仕事では、請求書や領収書の処理、経費の精算、売上の集計など、お金と数字を扱う場面が多くあります。経理の担当でなくても、会社のお金の流れの基本を知っていると、仕事の理解が深まり、ミスにも気づきやすくなります。その基礎になるのが簿記です。

日商簿記検定

日本商工会議所が実施する簿記の検定は、事務職で最もよく知られた資格の1つです。公式の案内では、2級と3級、初級、原価計算初級は、パソコンで受けるネット試験が用意されています。ネット試験は会場で随時受けられるため、決まった試験日を待たずに、学習の進み具合に合わせて受けられます。2級と3級は、決まった日に全国一斉に行う試験もあり、2026年11月15日に第174回の試験が予定されています。

3級は、商店や小さな会社の日々の取引を記録する基本を学ぶ級で、事務職の基礎知識として役立ちます。2級になると、会社全体の決算や、製造業のコストの計算まで範囲が広がり、経理の仕事で即戦力として評価されやすくなります。事務職の基礎としてなら3級、経理を目指すなら2級を目標にするのが一般的です。

簿記が役立つ場面

簿記の知識は、経理の部署だけで使うものではありません。営業事務なら請求書や売上の管理、総務なら備品の購入や経費の処理、人事なら給与の計算の基礎として役立ちます。会社のお金がどう動いているかが分かると、自分の作業が会社全体のどこにつながっているかが見え、仕事の質が上がります。

3番目に役立つ:ITの基礎知識の資格

最近の事務の仕事では、パソコンの操作だけでなく、社内のシステムやクラウドのサービス、情報の安全な扱い方など、ITの基礎知識が求められる場面が増えています。

ITパスポート試験

ITパスポート試験は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験です。公式の案内では、ITを使うすべての社会人と、これから社会人になる学生が備えておくべきITの基礎知識を証明する試験とされています。

ITパスポート試験はCBT(Computer Based Testing)方式により、年間を通じて随時実施しています。 出典: IPA ITパスポート試験「iパスとは」

CBT方式とは、試験の会場でパソコンを使って答える形式のことです。年間を通じて受けられるため、自分の都合に合わせて受験日を決められます。出題の範囲は、ITの技術だけでなく、経営の基本や、プロジェクトの進め方、情報セキュリティ、法律の基礎まで幅広く、事務職の仕事全般に役立つ知識が身につきます。

情報の扱いの知識が求められる理由

事務職は、お客様の個人情報や会社の取引の情報など、外に漏れてはいけない情報を扱います。メールの宛先の誤り、怪しいメールの添付ファイルを開くこと、パスワードの管理の甘さなど、事務の作業の中には情報の漏れにつながる危険が多くあります。ITパスポート試験で学ぶ情報セキュリティの基礎は、こうした危険を避けるための知識として、日々の仕事に直結します。

4番目に役立つ:文書と秘書の検定

事務職では、社内外に出す文書やメールを書く機会が多くあります。文書の書き方やビジネスマナーを体系立てて身につけたい人には、文書や秘書の検定が役立ちます。

ビジネス文書の検定

ビジネス文書の検定は、社内文書や社外文書の書き方、敬語、文書の形式などを問う検定です。正しい形式の文書を書ける力は、事務職の信用に直結します。文書の検定の中身はビジネス文書検定で詳しく紹介しています。

秘書技能検定

秘書技能検定は、一般に「秘書検定」と呼ばれる検定で、秘書の仕事だけでなく、事務職全般に必要なビジネスマナーや、来客や電話の対応、上司や同僚との関わり方などを問います。事務職の基本の振る舞いを体系的に学べるため、未経験から事務職を目指す人や、新しく社会人になる人に選ばれることが多い検定です。

職種に合わせて取りたい専門の資格

基本の資格を身につけた後は、自分の目指す職種に合わせて専門の資格を選びます。事務職は、経理、人事、総務、法務、営業事務、医療事務など、職種によって求められる知識が違います。

職種 役立つ資格の例 役立つ場面
経理 日商簿記検定2級、1級 決算、税金の計算の補助、会計ソフトの操作
人事・労務 社会保険労務士、衛生管理者 給与、社会保険の手続き、職場の安全と健康
総務 衛生管理者、ビジネス実務法務検定 職場の管理、契約や規程の確認
法務 ビジネス実務法務検定 契約書の確認、法律の基礎の理解
営業事務 日商PC検定、MOS 見積書や資料の作成、売上の管理
貿易事務 英語の試験、貿易の実務の検定 英文の書類、海外とのやり取り

人事・労務の資格

社会保険労務士は、労働や社会保険に関する法律の専門家の国家資格で、事務職の資格の中では難しい部類に入ります。人事や労務の仕事を長く続けたい人が、経験を積みながら目指す資格です。衛生管理者は、一定の規模以上の職場で選任が必要な国家資格で、総務や人事の担当者が取ることが多い資格です。

法務の資格

ビジネス実務法務検定は、東京商工会議所が実施する検定で、契約や取引、会社の運営に関わる法律の基礎を問います。法務の担当者だけでなく、契約書を扱う営業事務や総務の担当者にも役立つ知識です。

目的別のおすすめの順番

ここまで紹介した資格を、目的別にどの順番で取るとよいかを整理します。

未経験から事務職を目指す人

  1. MOS(Excel)か日商PC検定(データ活用)でパソコンの操作を証明する
  2. 日商簿記検定3級でお金と数字の基礎を身につける
  3. 秘書技能検定でビジネスマナーを身につける

未経験の人は、まずパソコンの操作の資格で「すぐに作業ができる」ことを示すのが効果的です。次に簿記で数字の扱いの基礎を、マナーの検定で職場での振る舞いを身につけると、応募書類で示せる力がそろいます。

事務職の経験がある人

  1. 目指す職種の専門の資格(経理なら日商簿記検定2級など)
  2. ITパスポート試験でITの基礎知識を補う
  3. 将来の目標に応じて、より専門的な国家資格

経験がある人は、すでに基本の力は身についているため、専門の資格で職種の幅を広げるのが効果的です。

在宅で事務の仕事をしたい人

  1. MOS(Excel)でデータの扱いの力を示す
  2. ビジネス文書の検定で、文書とメールの力を示す
  3. 日商簿記検定3級で、経理の補助の仕事にも対応できるようにする

在宅の事務の仕事では、データの入力や整理、文書の作成、経理の補助など、パソコンで完結する作業が中心です。顔を合わせずにやり取りする分、文書とメールの正確さが信頼を左右します。

事務職の種類と求められる力

一口に事務職と言っても、仕事の中身は職種によって大きく違います。資格を選ぶ前に、目指す事務職がどんな仕事なのかを知っておくと、必要な資格がはっきりします。

一般事務

一般事務は、書類の作成や整理、データの入力、電話やメールの対応、来客の対応、備品の管理など、会社の事務の仕事を幅広く担当する職種です。特定の専門知識よりも、パソコンの操作と、正確で丁寧な仕事の進め方が求められます。パソコンの操作の資格とマナーの検定が最も役に立つ職種です。

経理事務

経理事務は、会社のお金の出入りを記録し、管理する仕事です。日々の入金や支払いの記録、経費の精算、請求書の発行、月ごとや年ごとの決算の補助などを担当します。簿記の知識が仕事の土台になるため、日商簿記検定が最も評価される職種です。会計ソフトを使うことが多く、表計算ソフトの力もあわせて求められます。

営業事務

営業事務は、営業部門の事務を担当し、見積書や請求書の作成、受注の処理、お客様からの問い合わせへの対応などを行います。パソコンの操作の力に加え、お客様や社内の担当者とのやり取りの力が求められます。

人事・総務

人事は、採用、給与の計算、社会保険の手続き、社員の研修などを担当します。総務は、会社の設備や備品の管理、社内の行事の運営、規程の管理など、会社全体を支える仕事を担当します。法律や制度の知識が必要になる場面が多く、経験を積むほど専門の資格が役に立ちます。

医療事務・貿易事務

医療事務は、病院や診療所で受付や会計、診療の費用を計算して保険者に請求する仕事を担当します。医療事務の民間の検定がいくつかあり、病院の求人で評価されることがあります。貿易事務は、輸出や輸入の書類の作成、通関や輸送の手配などを担当し、英語の力と貿易の実務の知識が求められます。

資格選びでよくある失敗

事務職の資格を選ぶときに、つまずきやすい点を挙げます。

1つ目は、資格の数を集めることが目的になってしまうことです。資格をたくさん並べても、仕事で使わないものが多いと、採用する側からは何をしたい人なのかが見えにくくなります。目指す職種に必要な資格を絞って取り、仕事で使える力に変えることが大切です。

2つ目は、難しい資格から始めてしまうことです。社会保険労務士のような難しい国家資格は、合格までに長い時間がかかります。事務職の経験がない人が最初に目指すと、途中で続かなくなることがあります。まずはパソコンの操作や簿記の基礎から始めて、仕事の経験を積みながら専門の資格へ進む方が、結果として早く力が身につきます。

3つ目は、受験の仕組みを確かめずに計画を立てることです。年に数回しか試験がない資格もあれば、随時受けられる資格もあります。試験日と申し込みの締め切りを先に確かめておかないと、思っていた時期に受けられないことがあります。

4つ目は、資格の名前だけで選ぶことです。似た名前の資格でも、実施している団体や、問われる内容が違うことがあります。公式の案内で、どんな力が問われる試験かを確かめてから選びましょう。

応募書類での資格の見せ方

取った資格は、応募書類での見せ方で評価が変わります。履歴書の資格欄には、正式名称と合格した年月を書きます。そのうえで、職務経歴書や自己PRで、資格で学んだことを使ってできる作業を具体的に書くと、資格が単なる1行ではなく、仕事の力の証明になります。

たとえば、MOSのExcelを取った人なら「関数を使って月ごとの売上の集計表を作り、作業の時間を短くした」、日商簿記検定を取った人なら「経費の精算で勘定科目の誤りに気づき、修正の手順を整えた」のように書きます。未経験の人なら、資格の勉強の中で作った表や文書を例に、どんな作業ができるかを示すとよいでしょう。

面接では、資格を取った理由と、これから仕事でどう使いたいかを聞かれることが多いので、1つずつ答えを用意しておきます。答えは長く話すより、取った理由、学んだこと、仕事での使い方の3つを短くまとめて話す方が伝わりやすくなります。資格の勉強で苦労した点と、それをどう乗り越えたかを添えると、仕事への取り組み方も伝えられます。

資格ごとの学習の進め方

資格によって、効果的な学習の進め方は違います。主な資格ごとに、進め方の要点を整理します。

パソコンの操作の資格は、テキストを読むより、実際にソフトを操作する時間を多く取ることが大切です。公式の問題集や模擬試験のソフトを使い、時間を計って課題を解く練習を繰り返すと、本番で手が止まりにくくなります。仕事で使っている表や文書を題材に、学んだ操作を試してみるのも効果的です。

簿記は、仕訳の練習を毎日少しずつ続けることが合格の近道です。最初は取引を見て借方と貸方に分ける考え方に戸惑いますが、問題を繰り返し解くうちに慣れていきます。テキストを一通り読んだら、すぐに問題集に移り、間違えた問題を解き直すことを重ねましょう。

ITパスポート試験は、出題の範囲が広いため、全体を一通り学んでから、苦手な分野を重点的に復習する進め方が向いています。用語の数が多いので、意味を自分の言葉で説明できるかを確かめながら進めると、知識が定着します。

文書やマナーの検定は、例文を書き写したり、自分で文書を書いてみたりすることが力になります。覚えた敬語や文書の形式を、実際のメールや社内文書で使ってみると、試験の対策と仕事の改善を同時に進められます。

資格の勉強を続けるこつ

働きながら資格の勉強を続けるのは簡単ではありません。続けるためのこつを挙げます。

まず、試験日を先に決めることです。随時受けられるネット試験やCBT方式の試験は、いつでも受けられる分、先延ばしにしがちです。学習を始める時点で受験日を予約しておくと、勉強の計画が立てやすくなります。

次に、仕事で使う場面と結びつけて学ぶことです。表計算ソフトの関数を学んだら、実際の仕事の表で使ってみる。簿記の仕訳を学んだら、会社の請求書や領収書がどう処理されているかを見てみる。仕事と結びつけると、覚えた内容が定着しやすくなります。

最後に、1日の勉強時間を短くても毎日続けることです。週末にまとめて勉強するより、毎日30分でも続ける方が、知識が積み重なります。通勤の時間にテキストを読み、帰宅後に問題を解く、という分け方も続けやすい方法です。

試験の受け方の違いを知っておく

事務職の資格は、試験の受け方が資格ごとに違います。受け方を知っておくと、学習の計画を立てやすくなります。

1つ目は、会場のパソコンで随時受けられる試験です。ITパスポート試験のCBT方式や、日商簿記検定2級と3級のネット試験がこれにあたります。会場と日時を自分で選べるため、学習の進み具合に合わせて受験日を決められます。不合格だった場合も、次の受験までの期間が短くて済むことが多いのが利点です。

2つ目は、決まった日に全国で一斉に行う試験です。日商簿記検定の統一試験などがこれにあたります。試験日が決まっているため、そこに向けて計画的に学習を進めやすい一方、申し込みの締め切りを過ぎると次の回まで待つことになります。

3つ目は、実際にソフトを操作して答える試験です。MOSや日商PC検定のように、パソコンの操作の力を問う試験は、画面上で課題を解く形式です。知識を覚えるだけでなく、実際に手を動かして練習することが合格の近道になります。

受験料は資格や級によって違い、改定されることもあるため、申し込みの時点の金額を公式の案内で確かめてください。どの形式の試験でも、受験の前には公式の案内で、申し込みの方法、受験料、当日の持ち物を確かめておきましょう。

状況別の選び方

事務職の資格は、置かれている状況によって選び方が変わります。代表的な状況ごとに考え方を整理します。

学生や社会人になったばかりの人

社会人の経験が少ない人は、仕事の基本の力を示せる資格から始めるのが効果的です。パソコンの操作の資格、日商簿記検定3級、秘書技能検定は、どれも仕事の基本を体系的に学べるため、職場に出てすぐに役立ちます。

他の職種から事務職に転職したい人

販売や接客、製造など、他の職種から事務職に移りたい人は、事務の仕事に必要な力を持っていることを示す必要があります。パソコンの操作の資格は、その証明として最も分かりやすい材料です。前の職種での経験の中から、パソコンを使った作業や、数字を扱った作業、お客様とのやり取りなど、事務の仕事に通じる経験を職務経歴書で具体的に書くと、資格とあわせて説得力が増します。

子育てなどで仕事を離れていた人

仕事から離れていた期間がある人は、離れている間に変わったことを補う資格が役に立ちます。パソコンのソフトは版が新しくなるたびに画面や機能が変わり、職場で使われるクラウドのサービスも増えています。最新の版のソフトで受けるパソコンの操作の資格や、ITパスポート試験で今のITの基礎を学び直すと、職場に戻るときの自信にもつながります。

長く事務の仕事を続けている人

経験の長い人は、専門の資格で強みを明確にするのが効果的です。経理なら日商簿記検定2級や1級、人事なら社会保険労務士、法務の知識が必要な仕事ならビジネス実務法務検定など、自分の仕事の中心になっている分野の資格を選ぶと、経験と資格が結びついて評価されやすくなります。

これからの事務職に求められる力

事務の仕事は、ITの広がりとともに中身が変わり続けています。紙の書類は電子のデータへと移り変わり、決まった手順の入力作業は、システムやAIが担う場面が増えています。

その中で事務職に求められるのは、道具を使いこなして、作業をより速く、より正確にする力です。表計算ソフトの関数やクラウドのサービス、AIの道具を使って、手作業を減らす工夫ができる人は、どの職場でも頼りにされます。もう1つは、人と人の間に立って調整する力です。社内の部署やお客様との間で、情報を正しく伝え、仕事を前に進める役割は、道具が進んでも人が担う部分として残ります。

事務職の求人の中には、こうした変化を受けて、表計算ソフトの高度な操作や、クラウドのサービスを使った経験を歓迎する条件として書いているものも見られます。資格は、こうした力を身につけるための入口です。パソコンの操作やITの基礎の資格で道具を使う力を、文書やマナーの検定で人と調整する力を、それぞれ伸ばしていくことができます。

資格の費用を抑える方法

資格の費用を抑えるには、勤め先の資格取得支援制度と、国の教育訓練給付金を確かめるのが近道です。会社によっては、仕事に役立つ資格の受験料や講座の費用を負担してくれることがあります。国の教育訓練給付金は、雇用保険に一定期間加入している人が、厚生労働大臣の指定した講座を修了したときに、費用の一部が支給される仕組みです。対象の講座かどうかは、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで調べられます。

独学で受ける場合は、公式のテキストや問題集を使い、講座に通わずに進める方法もあります。パソコンの操作の資格は、実際にソフトを使いながら学ぶのが効果的なので、自宅のパソコンで練習できる環境を整えておきましょう。

資格を取った後の生かし方

資格は取って終わりではなく、仕事で使ってこそ価値が出ます。取った後の生かし方を考えておきましょう。

応募書類では、資格の名前を正式名称で書き、資格で学んだことを使ってできる作業を職務経歴書や自己PRで具体的に書きます。面接では、資格を取った理由と、学んだことを仕事でどう使いたいかを話せるようにしておきます。

今の職場では、資格で学んだことを使って、作業を効率よくする工夫を提案してみましょう。たとえば、表計算ソフトの関数を使って手作業の集計を自動にする、文書のひな型を作って作成の時間を短くする、といった改善は、資格の学びが目に見える成果になる場面です。

在宅の仕事に広げる

事務の資格は、在宅の仕事を受けるときにも役立ちます。データの入力や整理、資料の作成、経理の補助などの仕事は、業務委託で依頼されることも多い分野です。依頼する側は、資格に加えて、どんな作業をどのくらいの速さと正確さでできるかを見ています。資料作成の仕事では、見た目を整えるデザインの力が加わると任される範囲が広がり、デザインの仕事の報酬の水準はデザイナーの年収・単価相場で確かめられます。事務の作業に加えて文章を書く仕事に広げたい人は、Webライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】を参考に、見本の作品を用意しておくと話が早く進みます。

資格よりも大切なこと

最後に、資格と同じくらい、あるいはそれ以上に大切なことにも触れておきます。事務職で長く評価される人は、資格の数が多い人ではなく、正確で、期限を守り、周りの人が仕事をしやすくなるように動ける人です。

資格は、そうした力を身につけるための入口であり、相手に示すための目印です。資格の勉強を通じて身につけた知識を、日々の仕事の中で使い続けることで、資格の価値は本物になります。業務の効率化にAIを取り入れる会社も増えていて、事務の仕事でもAIを使って作業を進める力が求められ始めています。AIを業務に取り入れる仕事の中身はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。

運営者の立場から見てきたこと

在宅ワークと業務委託の仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、事務の仕事で継続して依頼を受ける人は、資格の名前よりも、作業の正確さと連絡の速さで信頼を得ています。表計算ソフトの資格を持っていることは入口として役に立ちますが、依頼が続くかどうかは、納品のたびに確認した点を一言添えるような丁寧さで決まります。

また、仲介の手数料が乗らない直接のやり取りの場では、データ入力や資料の整理のような小さな事務の作業も依頼しやすくなります。手数料0%で直接やり取りできれば、同じ予算で依頼する側はより多く頼め、受ける側の手取りも厚くなります。

在宅ワーク市場から見た考察

事務職におすすめの資格は、毎日の仕事で使う頻度の高い順に、パソコンの操作の資格、簿記、ITの基礎知識の資格、文書とマナーの検定、職種ごとの専門の資格と整理できます。最初の1つを選ぶなら、応募したい仕事で最も使う力を示せる資格から始めるのが無駄のない選び方です。

在宅の事務の仕事が広がる中で、パソコンで正確に作業する力と、文書で正確に伝える力は、働く場所を問わず求められる力になっています。仕事で使う文書の基本を固めたい人は、ビジネス文書検定の内容を参考に、資格の学びを日々の仕事に生かしていきましょう。

よくある質問

Q. 事務職を未経験から目指すなら最初にどの資格を取るべきですか?

最初に取るなら、毎日の仕事で使うパソコンの操作を証明する資格がおすすめです。マイクロソフト オフィス スペシャリストのExcelや、日商PC検定のデータ活用などが代表的です。次に日商簿記検定3級でお金と数字の基礎を身につけると、事務の仕事で示せる力がそろいます。応募したい職種に合わせて順番を調整してください。

Q. 事務職に資格がないと就職できませんか?

一般事務の仕事の多くは、資格がなくても応募できます。採用で重視されるのは、パソコンで正確に作業できるか、電話やメールで丁寧にやり取りできるかといった点です。資格は、その力を客観的に示すための材料として役立ちます。資格がない場合は、これまでの経験の中でパソコンを使った作業や、正確さが求められた場面を具体的に伝えましょう。

Q. 日商簿記は何級を取れば事務職で評価されますか?

事務職の基礎知識としてなら3級でも十分に役立ちます。請求書や経費の処理、売上の集計など、お金と数字を扱う場面の理解が深まります。経理の仕事を目指す場合は、会社全体の決算まで範囲が広がる2級を取ると、即戦力として評価されやすくなります。2級と3級はネット試験で随時受けることもできます。

Q. ITパスポート試験は事務職に役立ちますか?

ITパスポート試験は、ITを使うすべての社会人が備えておくべき基礎知識を証明する国家試験で、事務職にも役立ちます。ITの技術だけでなく、経営の基本や情報セキュリティ、法律の基礎まで幅広く学べます。事務職は個人情報や取引の情報を扱うため、情報の安全な扱い方の知識は日々の仕事に直結します。年間を通じて随時受けられます。

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年2月10日最終更新:2026年10月28日
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