Notion 使い方初心者ガイド|最初の1週間で覚える範囲だけ


この記事のポイント
- ✓Notion 使い方初心者が最初につまずく箇所を整理し
- ✓1週間で覚えるべき範囲だけに絞って解説します
- ✓データベースを使うべき判断基準
結論から書きます。Notionを初心者が使い始めるときに覚えるべきことは、たった3つです。ブロックという単位、ページの入れ子、そして検索。この3つだけで、メモ帳としては完全に機能します。データベースもテンプレートも、後から必要になったときに覚えれば間に合います。
それなのに多くの解説記事は、最初からデータベースの作り方を説明します。正直なところ、これはどうかと思います。初心者が挫折する原因は機能の難しさではなく、覚える量の多さです。この記事では、最初の1週間で触る範囲だけに絞ります。そのうえで、次の段階に進むべき合図と、進まなくてよい人の条件も書きます。
Notionが初心者に難しく感じられる理由
まず、なぜ難しく感じるのかを分解します。ここを理解しておくと、自分がどこでつまずいているのか判別できます。
理由は3つあります。
1つ目は、何をするツールなのかが説明されていないことです。メモアプリなのか、タスク管理なのか、データベースなのか、Wikiなのか。答えは「全部できる」なのですが、これが初心者にとって最も不親切な答えです。何でもできるツールは、何をすればいいのか分からないという傾向があります。表計算ソフトを初めて開いた人が固まるのと同じ構造です。
2つ目は、最初に表示される案内が機能していないことです。実際に使い始めた方の記録に、この点が率直に書かれています。
使いはじめた際に「使ってみる」として表示されるページにある説明を読んでもいまいちわからないし、「実際の操作をご覧ください」として載せてあるyoutube動画は英語で、ここでも心が折られてしまいます。 出典: qiita.com
これは私も同じ経験をしました。日本語の表示に切り替えても、案内の内容が「Notionの世界観」の説明になっていて、目の前のメモをどう書くかには答えていません。最初に開いたときの案内は読み飛ばして構いません。
3つ目は、他人の使い方が高度すぎることです。SNSで共有されている画面は、何ヶ月もかけて作り込まれたものです。それを初日に真似ようとすると、必ず挫折します。凝った画面を作ることと、日々の仕事が楽になることは別の話です。
この3つを踏まえた対処は単純です。最初の1週間は、機能を覚えようとしないこと。代わりに、実際のメモを書くことです。書きたい内容があって、それをどう書くかを調べる。この順番でしか定着しません。機能から入ると、使わない機能を覚えて忘れます。
ブロックという考え方を最初に押さえる
Notionを理解する鍵は1つだけあって、それがブロックという単位です。ここだけは概念として覚えてください。
普通の文書作成ソフトでは、1枚の紙の上に文字を打っていく感覚です。Notionは違います。1行ごと、1つの見出しごと、1つの画像ごとが、独立した部品になっています。この部品がブロックです。
何が変わるのか。ブロックは種類を後から変えられます。書いた文章を選んで、見出しに変える。箇条書きに変える。チェックボックスの付いたリストに変える。この変換が一瞬でできます。つまり、書きながら構造を決められるということです。
もう1つ。ブロックは自由に動かせます。行の左に出てくる印をつかんで、上下に移動する。段落ごと、見出しごと、まとめて移動できます。文章の順番を入れ替える作業が、切り取りと貼り付けではなく、掴んで動かす操作になります。編集の仕事をしている私にとって、ここが最大の利点でした。原稿の構成を入れ替える頻度が高い仕事では、この操作性が効きます。
初心者が最初に覚えるべき操作は、次の2つだけです。
半角のスラッシュを打つこと。これで、そこに入れられるブロックの一覧が出てきます。見出し、箇条書き、表、画像、区切り線。日本語入力のままでも候補が出る場合がありますが、確実なのは半角に切り替えてから打つ方法です。この操作を覚えると、メニューを探す必要がなくなります。
行の左に出てくる印を使うこと。マウスを行の上に置くと左側に印が出ます。点が並んだ印を掴むと移動、その隣の印を押すとその位置に新しいブロックが入ります。押すとメニューも出て、そのブロックの種類変更や複製、削除ができます。
この2つで、文書を書く操作の8割は済みます。他の機能は、必要になった瞬間に調べれば見つかります。
ページの入れ子。フォルダではないという発見
次に覚えるのが、ページの構造です。ここで多くの方が、既存のファイル管理の感覚を持ち込んで混乱します。
Notionには、フォルダという概念がありません。あるのはページだけです。そして、ページの中にページを作れます。この入れ子が、フォルダの役割を果たします。
具体的に言うと、「仕事」というページを作り、その中に「A社の案件」「B社の案件」というページを作る。さらにその中に「議事録」「請求書の控え」を作る。見た目はフォルダの階層と同じですが、違う点が1つあります。親のページ自体にも文章が書けることです。
これが地味に便利です。「仕事」のページに、自分の作業の全体方針を書いておける。フォルダには文章を書けませんが、Notionの親ページには書けます。目次と中身が同じ場所にある状態です。
作り方は2通りあります。左のサイドバーから新規ページを作る方法と、既存のページの中で半角スラッシュを打ってページを選ぶ方法です。後者のほうが、階層が意図どおりになりやすいです。
ただし、初心者の段階で階層を作り込むのは勧めません。理由は、整理に時間を使ってしまい、肝心の中身が書かれないからです。同じ指摘が、実際に使っている方から出ています。
几帳面な人ならデータベースを作ってタブなどで整理するのでしょうが、ズボラな私には無理でした。 しかし、基本画面左上の「検索」画面から検索すれば記事を探せるので、とりあえずこれで十分と感じています。 出典: qiita.com
この割り切りは、私の考えでも正解です。Notionの検索は速く、日本語でも本文の中まで拾います。整理しなくても見つかるなら、整理する必要はありません。階層を作るのは、他人と共有する段階になってからで十分です。自分だけが使う間は、フラットに並べて検索で探すほうが速い。
私自身、最初の2ヶ月は階層を凝って作っていましたが、結局ほとんど使わず、検索ばかり使っていました。整理に費やした時間は回収できていません。
データベースを使うべきかどうかの判断基準
Notionの目玉機能として紹介されるのがデータベースです。ここで結論を先に書きます。初心者は、最初の1週間は触らなくてよいです。
理由を説明します。データベースは、同じ形の情報を繰り返し扱うときに効く機能です。案件の一覧、読んだ本の記録、経費の記録。項目が決まっていて、件数が増えていくもの。この条件に当てはまるなら強力です。
逆に、当てはまらない使い方では邪魔になります。1回しか書かないメモ、構成が毎回違う議事録、思いつきを書き留める場所。これらは普通のページで書いたほうが速い。データベースにすると、項目を埋める手間が発生します。
判断基準を1つ挙げます。「その情報を、一覧で並べて比較したくなるか」です。並べたいならデータベース、並べないなら普通のページ。この基準だけで、ほぼ間違いません。
必要になったときの最小の始め方も書いておきます。半角スラッシュを打って、表の形式のデータベースを選びます。最初は列を2つか3つだけにしてください。名前と、状態と、日付。これで足ります。項目を10個作ると、埋めるのが面倒になって使わなくなります。
データベースには、同じ内容を別の見た目で表示する機能があります。表で見る、カードを並べて見る、カレンダーで見る、期間の帯で見る。同じ情報を用途に応じて切り替えられる点が、表計算ソフトとの最大の違いです。ただし、この機能を初日に理解する必要はありません。表で使い始めて、「カレンダーで見たい」と思ったときに切り替えればよいです。
もう1つ注意点があります。データベースの中に作ったページは、普通のページと同じように文章が書けます。つまり、一覧の1行が、そのまま1つの文書になっている。この構造が分かると、案件ごとのメモと一覧管理を1箇所で済ませられます。ここまで来たら、初心者の段階は抜けています。
テンプレートを使うべきか、自分で作るべきか
公式や有志が公開しているテンプレートを、最初から使うべきかという質問をよく受けます。私の答えは、条件付きで「いいえ」です。
理由は、他人が作ったテンプレートは、その人の仕事の流れに合わせて作られているからです。項目の意味が分からないまま使い始めると、埋められない欄が残り、結果として使わなくなります。実際、テンプレートを配布しているページは情報量が多く、利用条件や更新情報が並んでいて、初心者が必要な部分を見つけにくい構成になっているものもあります。
クリエイターにメールで問い合わせるnote.com/linnonx.com/linnon_lablinnon-lab.notion.site/linnon-lab-notion-templateこのテンプレートを共有する最終更新: 56 年前利用規約 出典: notion.com
このように、配布ページの表示が崩れていたり、更新日が正しく出ていなかったりすることもあります。使う前に、中身が今も通用する構成かを自分で確認する必要があります。
一方で、テンプレートが有効な場面もあります。自分で作った型を繰り返し使う場合です。たとえば議事録の形が毎回同じなら、その形をテンプレートとして登録しておけば、毎回同じ構成で書き始められます。データベースの中のテンプレート機能を使うと、新しい行を作ったときに最初から見出しが入った状態で始まります。
つまり、他人のテンプレートは参考として眺めるもの、自分のテンプレートは作業を速くするもの。この使い分けが実用的です。
私が実際に作ったテンプレートは3つだけです。取材のメモ、記事の構成案、月末の請求の控え。この3つ以外は、毎回白紙から書いています。凝ったテンプレートを作った時期もありましたが、更新が面倒になって使わなくなりました。
無料プランでどこまで使えるか
費用の話をします。ここは判断が分かれやすい部分なので、事実を整理します。
個人が1人で使う範囲では、無料プランで十分です。作れるページの数に実用上の制限はなく、データベースも使えます。過去の版に戻せる期間や、アップロードできる1ファイルの大きさに制限がありますが、メモとタスク管理の用途で困ることはほぼありません。
有料に切り替える判断が必要になるのは、次の場合です。
複数人で編集する場合。招待して一緒に編集する人数が増えると、権限の管理や履歴の保存期間が問題になります。仕事のチームで使うなら有料が前提です。
大きなファイルを添付する場合。動画や高解像度の画像を頻繁に置くなら、無料プランの上限に当たります。ただし、この用途は本来Notionが得意な領域ではありません。ファイルは別のストレージに置いて、リンクを貼るほうが扱いやすいです。
過去の版に長く遡りたい場合。誤って消した内容を1ヶ月前まで戻したい、という要件があるなら有料です。
料金は改定されるため、金額の確定値は公式の料金ページで確認してください。傾向として、1人あたりの月額で課金され、年払いにすると割引が付く形式です。
初心者の方に伝えたいのは、無料で始めて、困ってから払えばよいということです。最初に有料プランを契約して、機能を使い切れずに解約する方が一定数います。順番が逆です。
他のツールと比べて、どこが向いているか
初心者の方が本当に知りたいのは、機能の一覧ではなく「自分の用途に合っているか」だと思います。比較して整理します。
メモを速く取りたいだけなら、Notionは最適ではありません。起動と読み込みに時間がかかる傾向があり、思いついた瞬間に3行書いて閉じる用途では、端末に最初から入っているメモアプリのほうが速いです。正直なところ、この用途で無理にNotionを使う必要はありません。
文書を共同で編集して、体裁を整えて配布したいなら、文書作成に特化したサービスのほうが向いています。印刷を前提にした細かい体裁の調整は、Notionの得意分野ではありません。
表計算で集計や複雑な計算をしたいなら、表計算ソフトが圧倒的に強いです。Notionのデータベースは、集計はできますが計算の柔軟さでは及びません。
では、Notionが勝つのはどこか。情報の種類が混ざっているときです。文章と、一覧表と、画像と、外部サービスの埋め込みが、同じページに同居できる。そして、それらが階層で繋がっている。この状態を1つのツールで作れる点が強みです。
具体的な例を挙げます。ある案件について、打ち合わせのメモ、決定事項の一覧、共有された資料へのリンク、締切のカレンダーを、1つのページにまとめる。これを他のツールでやると、文書とスプレッドシートとカレンダーに分かれて、行き先が3つになります。Notionなら1箇所です。
つまり、Notionは「散らばるものを1箇所にまとめる」用途で選ぶツールです。逆に、単機能で速さを求める用途では、専用のツールに負けます。この見極めができると、無理な使い方をせずに済みます。
私は編集の仕事で、記事の企画から公開までの進行をNotionで管理し、原稿そのものは別のエディタで書いています。全部を1つのツールに寄せようとして苦労した時期がありましたが、向いていない部分は外に出すほうが結果として速かったです。
操作を速くする最小限のコツ
覚える量を増やしすぎない前提で、効果が大きい操作だけを挙げます。
半角スラッシュのメニュー。これは前述しましたが、最も使う操作です。ブロックの種類を探すときは、メニューを開くのではなくスラッシュを打ちます。
日本語入力中の挙動に注意すること。日本語入力がオンのままスラッシュを打つと、全角になって候補が出ない場合があります。入力方式を切り替えてから打つのが確実です。ここでつまずいて「メニューが出ない」と言う方が多いので、最初に知っておく価値があります。
貼り付けの使い分け。他の場所からコピーした文章をそのまま貼ると、元の書式が付いてくることがあります。書式を落として貼り付ける操作を覚えておくと、体裁が崩れません。
リンクの貼り方。URLを貼ると、リンクにするか、見た目付きのカードにするか、埋め込みにするかを選べます。参考資料のリンクは、カードにすると一覧性が上がります。
ページ内リンク。他のページを本文の中から呼び出せます。アットマークを打つと候補が出るので、関連するページを文中に差し込めます。この機能を使うと、階層を深く作らなくても情報が繋がります。私の使い方では、階層よりこのページ内リンクのほうが役に立っています。
複製と移動。1つのブロック、あるいはページごと複製できます。同じ形の記録を作るときは、テンプレートを作るより既存のページを複製するほうが手軽な場合もあります。
最後に、同期の仕組みについて1つ。Notionは編集した内容が自動で保存され、他の端末にも反映されます。保存の操作は要りません。ただし、通信できない場所で開くと編集できない場合があるため、移動中に必ず書きたい内容がある方は、事前にそのページを開いておくと安全です。オフラインでの扱いは改善が進んでいる領域なので、自分の環境で一度試しておくとよいです。
そして、覚えなくてよいものも書きます。数式の記述、細かい色分け、複雑な条件での絞り込み。これらは初心者の段階で使いません。使わない機能を覚えると、覚えたこと自体を忘れます。必要になったときに調べる、で十分間に合います。
挫折しないための最初の1週間の進め方
具体的な進め方を日単位で書きます。これは私が人に教えるときに使っている手順です。
1日目。アカウントを作り、案内は読み飛ばして、ページを1つ作ります。内容は何でもよいのですが、実際に使うものにしてください。今週やることのリスト、読みたい本のメモ、買い物のリスト。架空の練習用データは使わないこと。実際に使うものでないと、2日目に開かなくなります。
2日目。半角スラッシュを打って、見出しと箇条書きとチェックボックスを試します。書いた文章を、行の左の印から別の種類に変換してみる。これでブロックの感覚が掴めます。
3日目。ページの中にページを作ります。親と子の関係を目で見る。そして、左のサイドバーでどう表示されるかを確認します。
4日目。検索を使います。1文字でも打つと候補が出るので、階層を辿るより速いことを体感してください。ここで「整理しなくてもよい」という安心が得られます。
5日目。スマートフォンのアプリを入れます。ここが実は分岐点です。移動中に思いついたことを書ける状態になると、使用頻度が一気に上がります。逆に、パソコンだけで使っていると習慣になりません。
6日目。共有を試します。ページを他人が見られる状態にする操作を、1回やっておく。仕事で使う場面で必ず必要になります。ただし、公開の範囲設定は慎重に確認してください。意図せず全体に公開される設定にしてしまう事故が起きやすい箇所です。
7日目。1週間で書いた内容を見返します。ここで「データベースにしたい」と思う情報があれば、次の段階に進む合図です。思わなければ、進まなくてよいです。メモとして使い続けるだけでも、十分に価値があります。
この進め方の要点は、毎日1つだけ新しい操作を試すという点です。まとめて解説動画を3時間見る方法より、定着します。編集の仕事で新人に教えるときも、同じやり方をしています。
仕事で使うときの注意点と、情報の扱い
ここからは、業務で使う場合の話です。個人のメモとは、考えるべき点が変わります。
まず、書いてよい情報の線を決めてください。クライアントの機密情報、個人情報、まだ公開していない計画。これらをクラウド上のツールに置くときは、契約や社内規程で許されているかを確認する必要があります。「便利だから使う」で始めて、後から問題になるケースがあります。
次に、共有設定の確認です。ページを外部に公開する機能は便利ですが、公開したことを忘れると検索に載ります。共有した相手と範囲を、定期的に見直してください。私は月に1回、共有中のページを確認する習慣にしています。
3つ目に、退避の手段です。特定のサービスに情報を集中させると、そのサービスが使えなくなったときに困ります。Notionには内容を書き出す機能があるので、重要なページは定期的に手元に保存しておくと安心です。
4つ目に、複数人で使うときの書式の統一です。自由度が高いツールなので、人によって書き方が変わります。見出しの使い方、日付の書き方、ファイル名の付け方。最低限のルールを1ページに書いておくと、後から読む人が困りません。文書の書式を体系で押さえたい方にはビジネス文書検定のような試験も参考になります。報告書や議事録の構成を、我流ではなく基準で確認できます。
情報の扱いに関する社内の整備を仕事として請けるという選択肢もあります。どの業務にツールを使うか、入力してよい情報の範囲をどう決めるか、手順書をどう書くか。この整理を外部に依頼する動きが増えています。実際の依頼内容はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で確認できます。ツールの導入支援は、実装力ではなく整理する力が問われる領域です。
セキュリティや権限の設計まで含む案件の性質を知りたい方はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事も見ておくとよいです。募集内容には求められる知識が具体的に書かれています。
チームのタスク管理だけを別の道具に分ける選択肢
先ほど、向いていない部分は外に出すほうが速いと書きました。複数人での作業の進行も、その候補になりえます。Notionでもデータベースでタスクを管理できますが、表の項目や表示を自分で組み立てる必要があり、初心者の方がチームで使い始めると、作り込みに時間を取られがちです。
少人数のチームで、最初から形の決まった画面で進行を管理したい場合の候補の1つがPinatecaです。公式の料金ページによると、5人までのチームなら期限なしの無料プランで使え、クレジットカードの登録も要りません。ボードは10個まで作れ、カンバン・ガント・カレンダー・リストなど全8種類の表示と、チャットやコメントを無料プランの範囲で使えます。
Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
人数が6人以上になる場合は、1人あたり月500円(税抜)のスタンダードプランが必要です。また、メモや資料をページの入れ子で整理する用途はNotionの得意分野なので、情報の整理はNotion、進行の管理は別の道具、と分けて考えると選びやすくなります。
20年市場を見てきた立場からの観察
運営者として在宅や業務委託の市場を長く見てきた立場から、ツールと仕事の関係について2つ書きます。
1つ目。ツールを使えること自体が仕事になる場面は、実は限られています。求められているのは、ツールを使って相手の作業を減らすことです。Notionで凝った画面を作れる人より、依頼の進行状況が一目で分かる形にしてくれる人のほうが、継続して仕事を頼まれます。機能の習熟度ではなく、相手の手間をどれだけ削ったかで評価されている。ここを見誤ると、学習の方向が変わってしまいます。
2つ目。長く続いている方の共通点は、記録が残っていることです。やり取りの経緯、決めたこと、変更の理由。これが残っていると、数ヶ月後に「あのとき何を決めたか」を即答できます。この即答が信用になります。Notionのようなツールの本当の価値は、機能ではなくここにあります。
手取りの話もしておきます。仲介の手数料が乗る経路では、依頼者が同じ金額を出しても、受け手に届く額は削られます。中間マージンが乗らない直接の取引なら、依頼者は同じ予算でより多くを頼めて、受け手の手元に残る額は厚くなる。運営者として見てきた限りでは、この差が効くのは金額の大小ではなく、続けられるかどうかです。手取りが薄いと件数を増やすしかなくなり、1件ごとの丁寧さが落ちて関係が続かない。手数料0%の意味は、単価が上がることではなく、同じ仕事で手元に残る額が厚くなるという質の違いです。
在宅の仕事で使うツールの習熟が、単価にどう反映されるかも触れておきます。文章や編集を中心に請ける場合の水準は著述家,記者,編集者の年収・単価相場が参考になり、システムの構築や自動化まで含めて請けるならソフトウェア作成者の年収・単価相場のほうが近い水準です。ツールを使う側から、仕組みを作る側へ移ると、単価の付き方が変わります。業務アプリの構築案件がどういう内容かはアプリケーション開発のお仕事で確認できます。
最後に1つ。Notionを覚えることを目的にしないでください。目的は、自分の頭の中にある情報を、後から探せる場所に置くことです。そのためにブロックと入れ子と検索を使う。この3つだけで、目的はほぼ達成できます。残りの機能は、困ったときに調べればよいものです。今日、実際に使うメモを1つ書いてみてください。それが一番早い習得法です。
よくある質問
Q. Notionは初心者でも使えますか?
使えます。最初に覚えるべきはブロックという単位、ページの入れ子、検索の3つだけで、この範囲ならメモ帳として十分機能します。挫折の原因は機能の難しさではなく覚える量の多さなので、データベースやテンプレートは必要になってから触るほうが定着します。
Q. 無料プランで足りますか?
個人が1人で使う範囲なら無料で十分です。ページ数に実用上の制限はなく、データベースも使えます。有料が必要になるのは、複数人で編集する場合、大きなファイルを頻繁に添付する場合、過去の版に長く遡りたい場合です。金額は改定されるため公式の料金ページで確認してください。
Q. データベースは最初から作るべきですか?
最初の1週間は不要です。判断基準は「その情報を一覧で並べて比較したくなるか」の1点で、並べたいならデータベース、並べないなら普通のページが速いです。必要になったら列を2つか3つだけで始めてください。項目を増やすと埋めるのが面倒になり使わなくなります。
Q. 階層を整理しないと使いにくくなりませんか?
自分だけで使う間は、フラットに並べて検索で探すほうが速いです。Notionの検索は本文の中まで拾うため、整理しなくても見つかります。階層を作り込むのは他人と共有する段階で十分で、初期に整理へ時間を使うと中身が書かれないまま終わりがちです。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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