MOSの講師・講座の仕事

前田 壮一
前田 壮一
MOSの講師・講座の仕事

この記事のポイント

  • ✓MOS 講師 副業として教える側に回る方法を整理しました
  • ✓個人指導という4つの形と
  • ✓資格の表記や契約で気をつける点まで解説します

MOSを持っていて、職場で人にExcelを教えることが多い。聞かれれば説明できるし、教えること自体は嫌いではない。そういう方が次に考えるのが、教える側に回るという働き方です。まず、安心してください。この分野は、作業を代行する仕事に比べて時間あたりの単価が高く、しかも在宅で完結する形が整っています。

ただし、教える仕事にはいくつかの形があって、それぞれ準備の重さも値付けの考え方も違います。同じ「教える」でも、録画した講座を売るのと、企業の研修に呼ばれるのとでは、まったく別の仕事です。この記事では4つの形を分けて整理し、値段の付け方、講座の作り方、集客の手順、そして資格の表記や契約で気をつける点までをまとめます。リスクになる部分も正直に書きます。

教える仕事は4つの形に分かれる

最初に全体像を押さえておきましょう。

ひとつめが、録画した講座を販売する形です。動画を作って、学習プラットフォームに置いて売る。作るのは一度で、あとは売れるたびに収入が入ります。ただし、作る手間は重い。3時間の講座を作るのに、準備と収録と編集で40時間から60時間かかることも珍しくありません。売れなければゼロです。

ふたつめが、ライブで開催する講座です。オンラインの会議ツールで、決まった日時に受講者を集めて教える。準備は録画型より軽く、その場のやり取りができるので満足度は高くなります。ただし、開催のたびに集客が必要です。

みっつめが、個人指導です。1対1で、その人の困りごとに合わせて教える。単価が最も高く、準備がほとんど要りません。相手の目的に合わせるので、教材を作る必要がないためです。副業として始めるなら、ここが最も現実的な入り口になります。

よっつめが、企業研修です。会社の従業員に向けて、まとまった時間の研修を実施する。1回あたりの金額が大きく、継続もしやすい。ただし平日の日中に実施されることが多く、会社勤めの方には日程の壁があります。

教える需要はどこにあるのか

需要の所在を知っておくと、どの形を選ぶかの判断が変わります。求人として出ている条件を見ると、教える人材が求められている現場がはっきり分かります。

軽度の障がいを持つ方の資格取得・一般就労を支援する生活支援員・パソコンインストラクターを募集しています。講師サポートや体験学習補助、MOS合格支援などを行います。介護福祉士、マイクロソフトスペシャリスト(MOS)資格保持者は優遇、精神保健福祉士も歓迎です。賞与年2回(実績計3ヶ月)、決算時賞与年1回あり、年間休日123日です。社会保険完備、退職金制度(勤続1年以上)、奨学金支援制度、マイカー通勤可(応相談)などの福利厚生が充実しています。 出典: 求人ボックス

就労支援や職業訓練の現場では、資格の取得をゴールにした指導の需要が安定しています。これは雇用の形での募集ですが、同じ需要が外部委託の形でも存在します。教える相手が明確で、到達点も決まっているため、講座として設計しやすい領域です。

企業内の需要も無視できません。在宅勤務が広がったことで、以前は隣の席で教わっていた操作を、誰も教えてくれない状態が生まれました。その結果、社内で研修を組む会社が増えています。とくに、入社したばかりの人に向けた基礎研修と、集計業務を担当する人に向けた実務研修の二つに需要が集中しています。

個人の需要は、資格取得と業務改善の二つです。前者は試験に向けた指導ですが、この記事の読者にとって取り組みやすいのは後者です。仕事で使う集計や資料作成を、その人の実際のファイルを使いながら教える形は、成果がはっきり見えるので満足度が高くなります。

値付けの実際

形ごとに、金額の考え方が違います。

個人指導は、1時間あたり3,000円から1万円の帯が中心です。始めたばかりの方は下限に寄りますが、実務の課題を解決できる指導ができれば上げられます。学習プラットフォーム経由の場合、手数料が10%から30%引かれます。

ライブ講座は、1人あたり3,000円から8,000円で、5人から15人を集める形が一般的です。1回2時間の講座に8人が集まれば、売上は4万円前後。準備を含めた実働で割ると、個人指導より効率がよくなることもあります。

録画型の講座は、単価が2,000円から1万5,000円。売れる本数は内容と競合次第で、まったく売れないこともあります。ここは正直に書いておきます。作れば売れる領域ではありません。

企業研修は、半日で5万円から15万円が相場です。金額は大きいものの、提案から実施までに時間がかかり、教材の作り込みも求められます。実績のない状態でいきなり取るのは難しく、個人指導や公開講座で実績を作ってから移るのが現実的な順序です。

なお、教える仕事や助言する仕事の受け方については、ITコンサルティング・講師のお仕事のガイドに、案件の募集のされ方と契約の作り方が整理されています。作業を納品する契約とは条件の組み立てが違うので、先に確認しておくと不利になりません。

講座の作り方には順序がある

はじめて講座を作る方が最もつまずくのが、内容を詰め込みすぎることです。教えられることを全部入れようとすると、受講者は何も持ち帰れません。

順序としては、まず対象を絞ります。「Excelを学びたい人」ではなく「毎月の売上集計を手作業でやっていて時間がかかっている人」まで絞る。狭くすると人が集まらないと思われがちですが、逆です。自分のことだと分かった人だけが申し込むので、満足度も上がります。

次に、到達点を一つだけ決めます。2時間の講座で持ち帰ってもらえるのは、多くて一つです。「ピボットテーブルで月次の集計表を作れるようになる」といった、具体的な到達点にします。

三つめに、演習を用意します。説明を聞くだけでは操作は身につきません。講座時間の半分は、受講者が自分で手を動かす時間に充てるのが基本です。そのための練習用ファイルを事前に配布します。この準備が講座作りの中で最も時間がかかる部分で、逆にここができていれば講座は成立します。

四つめに、つまずく箇所を想定しておきます。同じ説明をしても、必ず数人が止まります。どこで止まるかは、教えた経験があれば予測できます。予測できていれば、そこだけ丁寧に、それ以外は速く進められます。

五つめに、時間配分を決めます。演習中に質問が集中する時間帯があるので、余裕を15分ほど確保しておきます。時間内に終わらない講座は、それだけで評価が下がります。

試験の出題範囲を教材の骨格として使う場合は、MOS Excel(Microsoft Office Specialist)の資格ガイドに範囲と実務での使いどころが整理されています。資料作成を扱う講座ならMOS PowerPoint(Microsoft Office Specialist)の側を参照すると、どの機能を扱うべきかの判断が付きます。

オンラインで教えるときの実務

在宅で完結させるなら、環境の整え方が結果を左右します。

音声が最も重要です。画面はきれいでなくても許されますが、音が途切れると講座は成立しません。有線の接続と外付けのマイクを用意してください。数千円の投資で、受講者の集中が続きます。

次に、画面の見え方です。操作を見せる講座では、受講者の画面に文字が読めるサイズで映る必要があります。表示倍率を上げ、不要なツールバーを隠し、通知を切っておく。準備の段階で、受講者と同じ環境で自分の画面を確認しておくと事故が防げます。

三つめが、ソフトの版の差です。サブスクリプション型のMicrosoft 365と買い切りのOfficeでは、使える関数が違います。受講者の環境がばらばらだと、こちらの画面と同じにならず、そこで止まる人が出ます。申し込みの段階でバージョンを聞き、講座の説明にも対応する版を明記しておいてください。

四つめが、録画の扱いです。ライブ講座を録画して後日配布すると満足度は上がりますが、受講者の顔や発言が入る場合は事前の同意が必要です。録画の配布範囲と保存期間も決めておきましょう。

個人指導は準備がいらない代わりに、聞く力が要る

副業として最初に取り組むなら個人指導が現実的だと書きました。その理由と、進め方を補足しておきます。

準備が要らないのは、教材を作らないからです。受講者が実際に困っているファイルを見せてもらい、それを題材に進めます。汎用の教材より学習効果が高く、こちらの準備時間もほぼゼロになります。副業として時間が限られている方にとって、これは大きな利点です。

その代わり、初回に聞く力が求められます。相手は「Excelが苦手で」としか言えないことが多い。そこから、実際に何に時間がかかっているのか、どの作業を毎週繰り返しているのか、どこで間違いが起きるのかを引き出す必要があります。この聞き取りに20分ほど使っても構いません。むしろ、ここを飛ばして操作の説明を始めると、相手の課題からずれた指導になります。

進め方としては、初回で課題を特定し、二回目以降で解決していく形が定着しやすい。1回で終わらせようとすると詰め込みすぎになります。1時間を3回に分けたほうが、受講者は身につきます。

録画型の講座は、作ったあとにも手間がかかる

録画した講座を売る形は、一度作れば収入が続くと説明されがちです。実際には、作ったあとの負担があります。

まず、ソフトの画面が変わります。Officeは更新のたびに表示や名称が変わることがあり、動画の画面と受講者の画面が一致しなくなります。ずれたまま放置すると、評価が下がり、売れなくなります。1年から2年に一度は撮り直すつもりで見ておいたほうがよいでしょう。

次に、質問への対応です。動画だけで完結すると謳っていても、受講者からの質問は届きます。対応するかどうかを最初に決めておかないと、無償の対応が積み上がります。質問対応を含めた価格にするか、含まないと明示するかのどちらかです。

機材については、そこまで高いものは要りません。パソコンの画面録画機能と、外付けのマイクがあれば足ります。編集も、不要な部分を切って字幕を入れる程度で成立します。凝った編集より、音声が聞き取りやすいことのほうが評価されます。

正直に書くと、録画型は最初に取り組む形としては勧めません。売れるかどうかが読めない状態で40時間を投じることになるからです。個人指導やライブ講座で、どんな説明が伝わるかを確かめてから作ったほうが、無駄になりません。

受講者が離れる理由を知っておく

教える仕事を続けていくと、継続してもらえるかどうかで収入が変わります。離れる理由には、はっきりした傾向があります。

最も多いのが、進度が合わないことです。速すぎると付いていけず、遅すぎると退屈します。個人指導では相手に合わせられますが、複数人の講座では必ず差が出ます。演習の時間に早く終わった人向けの追加課題を用意しておくと、この差を吸収できます。

次に多いのが、実務に結びつかないことです。教わった内容が、翌日の仕事で使えなかった。この状態が続くと、受講の理由がなくなります。防ぐには、毎回の終わりに「明日この操作をどこで使えるか」を受講者自身に言ってもらうのが有効です。

三つめが、質問しにくい雰囲気です。分からないと言えないまま進むと、そこから先が全部分からなくなります。講座の冒頭で「分からないところで止めてください」と伝えるだけでも、質問は出やすくなります。

集客をどう組むか

講座は、作っただけでは誰も来ません。集客の経路を三つ挙げます。

学習プラットフォームに掲載する形が最も手軽です。すでに学びたい人が集まっている場所なので、ゼロから集める必要がありません。手数料は引かれますが、最初の実績を作る段階では合理的です。

次に、自分で情報を出しておく形です。Officeの困りごとについて書いた記事や短い動画を公開しておくと、それを見た人が講座に申し込みます。時間はかかりますが、手数料が引かれず、内容も自由に決められます。この経路を作るには、検索から人が来る仕組みを理解しておく必要があります。

三つめが、紹介です。個人指導で満足した受講者が、職場の人を紹介してくる。実際に最も安定するのがこの経路です。1人に丁寧に教えることが、次の集客になっているという構造です。

集客で一つ補足しておくと、価格を下げて人を集めるのは勧めません。安い講座には、無料で得をしたい人が集まります。その層は継続せず、要求だけが多くなる傾向があります。人が集まらないときに見直すべきは価格ではなく、対象の絞り方と、講座名で何が得られるか伝わっているかです。「Excel入門講座」ではなく「毎月の集計を半分の時間で終わらせる講座」と書くだけで、申し込む人の質が変わります。

申し込みの説明文には、対象にならない人も書いておいてください。「関数をまったく使ったことがない方には向きません」と書くと、その層は申し込みません。断ることで、来た人の満足度が上がります。

企業研修を狙う場合は、経路が変わります。研修の企画会社や、業務改善の支援をしている事業者と組む形が現実的です。コンサルティングの領域と隣接するため、キャリア・副業・人生相談のお仕事のガイドにある相談型の案件の受け方も参考になります。

企業研修を取りにいくときの提案の形

企業研修は金額が大きい代わりに、提案の仕方が個人向けとまったく違います。相手が知りたいのは講座の中身ではなく、研修をやると何が変わるかだからです。

提案書に書くべきは、現状の課題と、研修後の状態です。「毎月の報告資料の作成に部署全体で30時間かかっている状態を、10時間に減らす」といった形で示します。カリキュラムは、その目的を果たすための手段として後ろに置きます。順序を逆にすると、決裁する人には判断できません。

もう一つ、研修の効果をどう測るかを先に決めておくと通りやすくなります。受講後のアンケートだけでなく、実際の作業時間を研修前後で比べる。数字が出ると、次年度も継続されます。

実施の面では、受講者のレベル差が最大の課題になります。同じ部署でも、日常的に関数を使う人とまったく触らない人が混ざります。事前に簡単な確認をして、二つのクラスに分けるか、演習の難易度を二段階用意するかで対応します。ここを見誤ると、半分の受講者にとって無意味な時間になります。

資格の位置づけを正しく書く

ここは慎重に扱ってください。

MOSはマイクロソフトの認定資格で、この資格がなければ教えてはいけないという決まりはありません。逆に、資格を持っていることを理由に「公認の指導者」と名乗ることもできません。認定を受けている科目とレベルを正確に書く。それ以上でも以下でもない、という姿勢が結果的に信頼につながります。

資格の名称は、認定機関が定めた表記があります。勝手に略したり日本語に置き換えたりしないほうがよいでしょう。商標の扱いに関わるためです。同じ理由で、講座名に製品名を使う場合も正式な表記を使ってください。試験対策を掲げる講座では、公式の対策講座であるかのように受け取られる表現は避けるべきです。

もう一つ、教える内容が他の資格の領域に入らないよう注意が必要です。給与計算や勤怠管理のシートを扱う講座で、労働時間の考え方や社会保険料の判断まで踏み込むと、社会保険労務士法が定める領域に近づきます。税額の計算方法を教えれば税理士法の領域です。表の作り方を教えることと、その内容の適否を判断することは別だと考えてください。判断に関わる質問が出たら、専門家への確認を勧めるのが安全です。

契約と表示で気をつけること

教える仕事には、作業の受託とは違うルールがいくつかあります。

まず、受講料を受け取ってオンラインで講座を提供する場合、通信販売としての表示義務がかかることがあります。事業者名、連絡先、料金、支払い方法、返金の条件などを表示するというものです。プラットフォーム経由ならプラットフォーム側の表示に含まれますが、自分で募集して直接受け取る場合は自分で表示する必要があります。詳しい要件は消費者庁が示す運用基準で確認してください。

次に、教材の著作権です。自分で作った教材の権利は自分にあります。ただし、企業研修で「研修用に教材を作る」契約を結ぶと、成果物の権利が相手に移る条項が入っていることがあります。同じ教材を他の場所で使えなくなるので、契約書は必ず読んでください。他社の教材やインターネット上の資料を引用する場合も、出典と範囲に注意が必要です。

三つめに、キャンセルの扱いです。ライブ講座は日時が決まっているため、直前のキャンセルが発生します。何日前までなら返金するかを最初に明示しておかないと、そのつど揉めます。

四つめに、企業から研修を請け負う場合の条件明示です。2024年に施行されたフリーランス保護の枠組みでは、発注する事業者に業務内容や報酬額を書面や電子メール等で明示する義務が課され、報酬の支払期日にも制限が設けられました。研修の委託も業務委託にあたるため、条件が口頭のままなら明示を求めて構いません。制度の内容は公正取引委員会の案内で確認できます。

会社に勤めながら始める場合

会社員として働きながら教える場合、確認しておく点があります。

就業規則で副業が許可制になっていないか。許可制であれば申請します。勤務先と同業の企業に向けた研修は競業に触れる可能性があるため、避けたほうが無難です。

業務で知った内容を教材にしないこと。勤務先で使っている集計の仕組みや、実際の業務データは、社名を伏せても使えません。教材に使うデータは、自分で作ったサンプルに限ってください。

確定申告の要件も押さえておきましょう。給与所得者で、給与以外の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要になります。教える仕事は源泉徴収の扱いが案件ごとに違うので、要件は国税庁の案内で確認してください。

日程の面では、企業研修が平日の日中に集中するという壁があります。会社勤めのまま始めるなら、個人指導と土日開催の公開講座から入るのが現実的です。焦らなくて大丈夫です。実績を積んでから研修に移る順序で問題ありません。

運営者として見てきた、教える仕事が続く人の共通点

この市場を20年見てきた立場から言うと、教える仕事で長く続く方には共通点があります。操作を代行しないことです。

受講者が止まっているとき、こちらが操作して見せるのは簡単です。その場は進みます。しかし受講者は、家に帰ると再現できません。続く人は、時間がかかっても相手に手を動かさせます。結果として「あの人に教わると自分でできるようになる」という評価が付き、紹介が生まれます。教える速度を優先すると、この評価は付きません。

もう一つ、手取りの構造についても触れておきます。教える仕事は1回あたりの金額が中程度で、継続すると回数が積み上がります。プラットフォームの手数料が20%なら、月8回を6,000円で受けていると年間で11万5,200円が差し引かれる計算です。中間に何も挟まらない直接のやり取りなら、依頼する側は同じ予算でもう1回受けられ、教える側は手取りが厚くなります。手数料0%の形が教える仕事と相性がよいのは、継続する関係ほど差が積み上がるからです。運営者として見てきた限りでは、最初の受講者はプラットフォームで集め、関係ができた相手とは直接続けるという二段構えが、最も無理のない形になっています。

教える仕事から広がる方向

教える経験は、他の仕事にそのまま転用できます。

ひとつが、業務改善の支援です。教えているうちに、その職場の手順そのものに無駄があると分かる。教えるのではなく仕組みを直す提案に移ると、単価の水準が変わります。仕組みを作って納品するところまで踏み込む場合の単価感はソフトウェア作成者の年収・単価相場のデータが参考になります。同じ知識でも、教えるか作るかで金額の考え方が変わることが読み取れます。

もうひとつが、教材や記事を書く方向です。講座で使った説明は、そのまま文章にできます。書く仕事の相場は著述家,記者,編集者の年収・単価相場に整理されており、教える仕事と組み合わせると収入の波を平準化できます。

三つめが、AIを使った業務効率化の支援です。生成AIで下書きを作り、人が精度を担保する分業が広がり、その使い方を教える需要が生まれています。Officeを教えられる人は、そのまま入れる領域です。仕事の輪郭はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事のガイドで確認できます。

資格を活かして独立する道筋を具体的に見ておきたい方には、キャリアコンサルタント資格の活かし方|副業・独立ガイド【2026年版】が参考になります。教える仕事と相談の仕事をどう組み合わせるかという観点で共通する部分が多い内容です。管理組合を相手にした助言型の仕事の作り方はマンション管理士の副業|管理組合のコンサルティング【2026年版】に、技術を売る側の値付けの考え方はWordPressカスタマイズで稼ぐ|副業エンジニアの実践法【2026年版】にまとまっています。

最後に、皆さんにお伝えしたいことがあります。教える仕事は、自分が完璧に理解していないと始められないと思われがちですが、そうではありません。必要なのは、相手より少し先を歩いていて、どこでつまずくかを知っていることです。職場で人に聞かれて答えてきた経験があるなら、その時点で条件は揃っています。まずは1人、目の前の課題を解決する指導から始めてみてください。

よくある質問

Q. MOSがあれば講師の仕事はすぐ始められますか?

資格がなければ教えてはいけないという決まりはなく、逆に資格があるだけで仕事が保証されるわけでもありません。実際に選ばれるのは、受講者の課題を解決できる指導ができる人です。個人指導なら教材を作る必要がないため、始める障壁は最も低くなります。

Q. 講師の報酬相場はどのくらいですか?

個人指導は1時間あたり3,000円から1万円、ライブ講座は1人あたり3,000円から8,000円で5人から15人を集める形が一般的です。企業研修は半日で5万円から15万円になりますが、実績がない段階で取るのは難しく、個人指導や公開講座から入る順序が現実的です。

Q. オンライン講座で最初に用意すべきものは何ですか?

音声環境と練習用ファイルの二つです。音が途切れると講座は成立しないため、有線接続と外付けマイクを用意してください。あわせて、受講者が自分で手を動かすための練習用ファイルを配布します。講座時間の半分を演習に充てるのが基本です。

Q. 教える内容で法的に注意すべき点はありますか?

表の作り方を教えることと、その内容の適否を判断することは別です。給与計算のシートで労働時間の考え方まで踏み込むと社会保険労務士法、税額の計算方法を教えると税理士法が定める領域に近づきます。判断に関わる質問が出た場合は、専門家への確認を勧めてください。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年5月15日最終更新:2026年9月1日
前田 壮一

この記事を書いた人

前田 壮一@SOHO編集部

元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身

大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。

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