Macのターミナルでよく使うコマンドの一覧と、作業での使いどころ

@SOHO編集部
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Macのターミナルでよく使うコマンドの一覧と、作業での使いどころ

この記事のポイント

  • ✓Macのターミナルでよく使うコマンドを一覧にまとめ
  • ✓ファイル操作・検索・ネットワーク・Mac専用の便利なコマンドまで
  • ✓仕事での使いどころと一緒に解説します

Macのコマンドの一覧を探している人の多くは、ターミナルで何ができるのかを知りたい人と、Commandキーのショートカットを探している人のどちらかです。この記事は前者に向けて、Macのターミナルでよく使うコマンドを、仕事での使いどころと一緒に一覧にしました。覚えるべきコマンドは多くありません。毎日使うのは15個前後です。Commandキーのショートカットを探している人向けの情報も、後半の節で整理しています。

ターミナルとは何か、なぜ仕事で使うのか

ターミナルは、Macに最初から入っているアプリです。「アプリケーション」フォルダの中の「ユーティリティ」フォルダにあります。Spotlight(Command+スペース)で「ターミナル」と入力しても開けます。

Appleの公式ガイドでは、ターミナルを次のように説明しています。

「ターミナル」は、コマンドラインインターフェイス(CLI)を使ってMacオペレーティングシステムとやりとりできる、上級ユーザおよびデベロッパ向けのアプリです。コマンドやスクリプト(シェルスクリプトと呼ばれています)を入力して、Macでタスクを実行します。 出典: support.apple.com

コマンドラインインターフェイスとは、マウスでボタンを押す代わりに、文字で命令を打ち込んで操作する仕組みのことです。上級者向けと書かれていますが、使う範囲を絞れば難しくありません。

仕事でターミナルを使う理由は3つです。

・同じ作業を何十回も繰り返すとき、1行の命令で済む
・Finderでは見えないファイルや設定を扱える
・プログラミングやAIの道具の多くが、ターミナルから動かす前提で作られている

3つ目の理由が、ここ数年で大きくなりました。Webサイトの制作、アプリの開発、データの集計、AIのエージェントを動かす作業まで、ターミナルを開かずに済む仕事は減っています。在宅で開発の仕事を受けるなら、ターミナルの基本操作は前提の知識として扱われます。

Macのターミナルで動いているのはzsh

ターミナルに打ち込んだ命令を受け取って実行するのは、シェルと呼ばれるプログラムです。Appleの公式サポートによると、macOS 10.15以降では、Macの標準のシェルとしてzsh(Zシェル)が使われます。それ以前の標準はbashでした。

古い解説記事にはbashを前提にした書き方が残っています。この記事で紹介するコマンドは、zshでもbashでも同じように動くものに絞りました。設定ファイルの名前だけは違います。zshの設定ファイルはホームフォルダの .zshrc で、bashの .bash_profile ではありません。古い記事の手順どおりに .bash_profile を書き換えても反映されないのは、これが原因です。

まず覚える基本のコマンド一覧

最初に覚えるのは、フォルダの移動とファイルの操作です。この10個で、Finderでやっている操作のほとんどをターミナルでもできるようになります。

コマンド 意味 使いどころ
pwd 今いるフォルダを表示 迷ったときの現在地の確認
ls フォルダの中身を一覧表示 ファイルがあるかの確認
ls -la 隠しファイルも含めて詳しく表示 設定ファイルの確認
cd フォルダ名 フォルダを移動 作業場所への移動
cd ~ ホームフォルダに戻る 迷子になったとき
mkdir フォルダ名 フォルダを作る 案件ごとのフォルダ作成
cp 元 先 ファイルをコピー 作業前の控え
mv 元 先 ファイルを移動、名前を変更 整理、名前の付け替え
rm ファイル名 ファイルを削除 不要なファイルの削除
open . 今いるフォルダをFinderで表示 ターミナルとFinderの行き来

pwd と ls で現在地を確かめる

ターミナルで最初につまずくのは「自分がどこにいるか分からない」ことです。pwd を打てば、今いるフォルダの場所が表示されます。ls を打てば、そのフォルダの中身が並びます。この2つを打つ癖をつけるだけで、間違った場所でファイルを消す事故はかなり減ります。

ls -la の -a は、名前が「.」で始まる隠しファイルも表示するという意味です。.zshrc や .gitignore のような設定ファイルは、Finderでは普通は見えません。開発の仕事では、この隠しファイルを確かめる場面が毎日あります。

cd で移動するときの小技

cd のあとにフォルダの名前を打つ代わりに、Finderからフォルダをターミナルの窓にドラッグすると、場所が自動で入力されます。Appleのターミナルのガイドにも、項目をターミナルの窓にドラッグする使い方が載っています。長いフォルダの名前を打ち間違える心配がなくなります。

フォルダの名前を途中まで打ってTabキーを押すと、残りが自動で補完されます。補完はzshの強みの1つです。日本語のフォルダ名でも動きます。ぶっちゃけ、Tabキーの補完を使うかどうかで、ターミナルの作業の速さは倍近く変わります。

rm は取り消せない

rm で消したファイルは、ゴミ箱に入りません。その場で削除され、Command+Zでも戻せません。ここがFinderとの最大の違いです。とくに rm -r(フォルダごと中身を消す)は、場所を間違えると大量のファイルを一度に失います。

対策は3つあります。消す前に ls で中身を確かめる。大事なフォルダは先に cp -r で控えを取る。迷ったらFinderで消してゴミ箱を経由させる。開発の現場でも、rm の事故は経験の長い人ほど警戒しています。

ファイルの中身を見る、探すコマンド一覧

ファイルを開かずに中身を確かめたり、大量のファイルの中から目当てのものを探したりするのは、ターミナルが得意な作業です。

コマンド 意味 使いどころ
cat ファイル名 中身を全部表示 短い設定ファイルの確認
less ファイル名 中身をページ送りで表示 長いログの確認
head -n 20 ファイル名 先頭20行を表示 CSVの見出しの確認
tail -n 20 ファイル名 末尾20行を表示 ログの最新の確認
grep 語 ファイル名 語を含む行を表示 ログからエラーを探す
grep -r 語 . フォルダ全体から語を探す どのファイルに書いたか探す
find . -name "*.pdf" 名前でファイルを探す 散らばったPDFの洗い出し
mdfind 語 Spotlightの索引で探す Mac全体の検索
wc -l ファイル名 行数を数える CSVの件数の確認

grep は仕事でいちばん使う

grep は、ファイルの中から指定した文字を含む行だけを抜き出すコマンドです。例えば、サーバーのログからエラーの行だけを探す、過去の原稿のフォルダから特定の言い回しを使っているファイルを探す、といった使い方をします。-r を付けるとフォルダの中を全部たどって探し、-i を付けると大文字と小文字を区別しません。

ライターや編集の仕事でも使えます。過去に納品した原稿のフォルダで「取引先名」を検索すれば、どの原稿で触れたかが一瞬で分かります。Finderの検索より速く、結果の行がそのまま表示されるのが利点です。

find と mdfind の違い

find は、指定したフォルダの中を実際にたどってファイルを探します。確実ですが、フォルダが大きいと時間がかかります。mdfind は、Macの検索機能のSpotlightが作った索引を使って探すMac専用のコマンドです。速い代わりに、Spotlightの索引から外しているフォルダは見つかりません。急ぐなら mdfind、確実に洗い出すなら find と使い分けます。

wc で件数を確かめる

wc -l は、ファイルの行数を数えます。取引先から受け取ったCSVのファイルが何件あるかを、表計算のアプリで開かずに確かめられます。数万行のファイルでも一瞬です。見出しの行も1行と数えるので、データの件数は表示された数から1を引いた数になります。

Macだけにある便利なコマンド一覧

macOSには、ほかの環境にはないMac専用のコマンドがあります。知っていると、日々の細かな作業が楽になります。

コマンド 意味 使いどころ
open ファイル名 既定のアプリで開く ターミナルから直接開く
open -a "アプリ名" ファイル名 アプリを指定して開く PDFをプレビューで開く
pbcopy 結果をクリップボードへ 出力をそのまま貼り付け
pbpaste クリップボードの中身を出力 コピーした文字の加工
caffeinate Macのスリープを止める 長い処理の途中で眠らせない
networkQuality 回線の速度を測る オンライン会議の前の確認
say 文字 文字を読み上げる 長い処理の終わりの合図
screencapture ファイル名 画面を撮影 手順書の画像の作成
softwareupdate -l 更新の一覧を表示 更新の有無の確認

pbcopy で出力をそのまま貼る

pbcopy は、コマンドの結果をクリップボードに入れるコマンドです。例えば ls | pbcopy と打つと、フォルダの中身の一覧がクリップボードに入り、メールやチャットにそのまま貼れます。縦線の記号(パイプ)は、左のコマンドの結果を右のコマンドに渡すという意味です。

納品物のファイルの一覧を取引先に送るとき、手で書き写すと抜けや誤字が出ます。ls | pbcopy なら正確です。

caffeinate で長い処理を守る

大きなファイルのコピーや、時間のかかる書き出しの途中でMacがスリープすると、処理が止まることがあります。caffeinate を打っておくと、そのターミナルの窓を閉じるか、Control+Cで止めるまで、Macはスリープしません。caffeinate -t 3600 のように秒数を付ければ、1時間だけスリープを止めます。

networkQuality で回線を測る

networkQuality は、macOS 12 Monterey以降に入っている回線速度の測定のコマンドです。ブラウザで測定サイトを開かなくても、下りと上りの速度が表示されます。オンライン会議の直前に回線が不安定だと感じたら、これを打って数字で確かめます。

長い処理の終わりを知らせる

時間のかかるコマンドを動かしている間に別の作業をしたいときは、終わったら知らせる仕掛けを付けておくと便利です。コマンドのあとに ; say 終わりました と続けて書くと、処理が終わった時点でMacが読み上げてくれます。大きなファイルの圧縮や書き出しのように、数分から数十分かかる作業で使えます。画面を見張っていなくてよいので、その間にメールの返信や次の作業の準備を進められます。

ネットワークとシステムの状態を確かめるコマンド一覧

在宅で仕事をしていると、「ネットがつながらない」「Macが重い」というトラブルに自分で対処する場面があります。原因の切り分けに使えるコマンドを整理しました。

コマンド 意味 使いどころ
ping 相手 相手まで届くか確かめる 回線が切れていないかの確認
curl -I URL Webサイトの応答を確かめる サイトが落ちていないかの確認
top 動いているプログラムの一覧 重いアプリの特定
ps aux 動いているプログラムの詳細 止まったアプリの特定
kill 番号 プログラムを止める 固まったアプリの終了
df -h ディスクの空きを表示 保存先の空きの確認
du -sh フォルダ名 フォルダの使用容量を表示 容量を使っているフォルダの特定

curl でサイトの応答を確かめる

curl -I の後ろにWebサイトのアドレスを付けると、そのサイトがどんな応答を返したかが表示されます。正常なら「200」、ページが無ければ「404」、サーバーの不調なら「500」番台の数字です。Webサイトの制作や運用の仕事では、公開したページが正しく表示されるかを確かめる基本の手段です。

du で容量を使っているフォルダを探す

Macの保存容量が足りなくなったときは、du -sh * をホームフォルダで打つと、フォルダごとの使用容量が並びます。動画の素材や、古いプロジェクトの書き出しが原因であることが多いです。どのフォルダが容量を使っているかが分かれば、整理の順番を決められます。

kill は最後の手段

アプリが固まったときは、まずアップルメニューの「強制終了」を使います。それでも止まらないときに、ps aux で番号を調べて kill で止めます。保存していないデータは失われるので、普段使いではなく最後の手段と考えてください。番号を調べるときは、ps aux | grep アプリ名 のように絞り込むと、目当てのプログラムの行だけが表示されます。違う番号を指定すると関係のないプログラムを止めてしまうので、名前を確かめてから打つのが基本です。

結果をファイルに保存するリダイレクト

コマンドの結果は、画面に表示するだけでなく、ファイルに保存できます。この仕組みをリダイレクトと呼びます。Appleのターミナルのガイドにも、入力と出力のリダイレクトの節があります。

書き方 意味 使いどころ
コマンド > ファイル名 結果をファイルに書き込む(上書き) 一覧を記録として残す
コマンド >> ファイル名 結果をファイルの末尾に追記する 作業の記録を積み重ねる
2つのコマンドを縦線でつなぐ 左の結果を右に渡す 絞り込みや件数の確認

例えば ls -la > 納品物の一覧.txt と打つと、フォルダの中身の一覧がテキストのファイルとして保存されます。納品の記録として残しておけば、後から「何を送ったか」を問われたときに答えられます。

注意したいのは、> は同じ名前のファイルがあると中身を上書きすることです。前の記録を残したまま書き足したいときは、記号を2つ重ねた >> を使います。上書きと追記の違いを取り違えると、大事な記録を失います。迷ったら、毎回ファイル名に日付を入れて別のファイルにするのが安全です。

パイプ(縦線の記号)は、左のコマンドの結果を右のコマンドに渡します。grep で絞り込んでから wc -l で数える、ls の結果を pbcopy でクリップボードに入れる、といった組み合わせは、すべてこの仕組みで動いています。コマンドを1つずつ覚えるより、パイプでつなぐ発想を身につけるほうが、できることは一気に広がります。

よく出るエラーの読み方

ターミナルを使い始めると、英語のエラーが表示されて手が止まることがあります。よく出るものは決まっているので、意味を知っておけば慌てずに済みます。

表示 意味 まず確かめること
command not found そのコマンドが見つからない 綴りの間違い、道具が入っているか
No such file or directory ファイルやフォルダが無い 今いる場所、ファイル名の綴り
Permission denied 権限が無い 自分のファイルか、実行の許可があるか
Operation not permitted Macの保護で止められた システム設定のプライバシーの許可
Is a directory フォルダに対してファイル用の操作をした cp や rm にフォルダ用の指定が要るか

command not found

いちばん多いのは綴りの間違いです。次に多いのが、使おうとしている道具がMacに入っていない場合です。開発の道具の多くは、別途インストールしてから使います。解説記事の手順をなぞっていてこの表示が出たら、その記事の前提となるインストールの手順を飛ばしていないかを確かめます。

No such file or directory

指定したファイルやフォルダが、その場所に無いという意味です。pwd で今いる場所を確かめ、ls でファイルの名前を確かめます。ファイル名に空白が入っていると、そこで名前が区切られたと解釈されてこの表示が出ることがあります。空白を含む名前は、全体を引用符で囲むか、Tabキーの補完で入力します。

Operation not permitted

macOSは、デスクトップや書類のフォルダ、外付けのディスクなどへのアクセスを、アプリごとに許可する仕組みを持っています。ターミナルからそうした場所を扱おうとして止められた場合は、システム設定の「プライバシーとセキュリティ」で、ターミナルにアクセスを許可しているかを確かめます。許可を与えるのは必要な範囲に絞るのが基本です。

コマンドの調べ方と、間違えたときの戻り方

コマンドは全部を覚える必要はありません。調べ方と、間違えたときの戻り方を知っていれば十分です。

man で使い方を引く

man コマンド名 と打つと、そのコマンドの説明書が表示されます。Appleのガイドでも、コマンドを調べる方法としてUNIXのマニュアル(man)ページが案内されています。英語ですが、オプションの一覧が全部載っています。q を押すと閉じます。

history で過去の命令を探す

history を打つと、これまでに打ったコマンドの一覧が表示されます。上矢印キーで1つ前のコマンドを呼び出せるほか、Control+Rで過去のコマンドを語で検索できます。同じ長いコマンドを毎日打つなら、この検索で呼び出すほうが速くて確実です。

打ち間違えたときの止め方

実行中のコマンドを止めるときは、Control+Cを押します。ほとんどの処理はこれで止まります。less や man の画面から抜けるときは q です。どうにもならないときは、ターミナルの窓を閉じれば、その窓で動いていた処理は終わります。

sudo は意味を分かってから

sudo を頭に付けると、管理者の権限でコマンドを実行します。Macのシステムの設定を変えられる強い権限なので、解説記事に書いてあるからといって意味を確かめずに打つのは危険です。sudo rm のような組み合わせは、Macそのものを起動できなくするおそれがあります。

毎日の入力を短くする設定

同じ長いコマンドを毎日打つなら、短い別名を付けておくと楽になります。この別名をエイリアスと呼びます。zshでは、ホームフォルダの .zshrc というファイルに書いておくと、ターミナルを開くたびに読み込まれます。

例えば、alias ll="ls -la" と書いておけば、ll と打つだけで ls -la と同じ結果が出ます。案件の作業フォルダへの移動のように、毎日同じ場所に cd するなら、その移動にも短い名前を付けておけます。

設定を書き換えたあとは、source ~/.zshrc と打つか、ターミナルの窓を開き直すと反映されます。設定ファイルを書き換える前には、cp ~/.zshrc ~/.zshrc.bak のように控えを取っておくと、書き間違えたときに元に戻せます。

窓の見た目で取り違えを防ぐ

Appleのターミナルには、窓の背景の色や文字の色を変えるプロファイルの機能があります。Appleのガイドでも、複数のサーバーにログインしているときに、プロファイルごとに背景の色や窓のタイトルを変えておくと目的の窓を見つけやすいと案内されています。取引先のサーバーにつないでいる窓だけ背景を赤くしておく、といった使い方をすると、自分のMacのつもりで取引先のサーバーにコマンドを打つ事故を防げます。

文字が小さくて読みにくい場合は、ターミナルの設定のプロファイルの項目で文字のサイズを変えられます。長時間作業するなら、目が疲れないサイズに合わせておく価値があります。

Commandキーのショートカットを探している人へ

「Mac コマンド 一覧」で検索した人の中には、ターミナルのコマンドではなく、Commandキー(⌘)を使ったショートカットを探している人も多いはずです。Macでは、Commandキーと別のキーの組み合わせで、コピーや取り消しなどの操作ができます。Appleの公式サポートでは、代表的なものとして次のように説明されています。

command + Z:直前のコマンドを取り消します。その後で、「shift + command + Z」キーを押してやり直す(取り消しコマンドを取り消す)こともできます。一部のアプリでは、複数のコマンドを取り消したり、やり直したりすることが可能です。 出典: support.apple.com

仕事でよく使うショートカットを整理すると次のとおりです。

ショートカット 操作
Command+C / V / X コピー / ペースト / カット
Command+Z 取り消し
Shift+Command+Z やり直し
Command+スペース Spotlightで検索
Command+Tab アプリの切り替え
Shift+Command+5 画面の撮影と録画のメニュー
Command+Option+Esc アプリの強制終了

ターミナルでは、Command+Tで新しいタブ、Command+Nで新しい窓、Command+Kで画面の表示を消去できます。ショートカットとターミナルのコマンドは別のものですが、組み合わせて使うと作業が速くなります。

作業の目的別に使い方を整理する

コマンドは単体で覚えるより、作業の目的と結び付けて覚えるほうが定着します。仕事でよくある場面ごとに、組み合わせを整理しました。

納品の前にファイルを確かめる

納品するフォルダに移動し、ls -la で中身を確かめます。不要な隠しファイル(.DS_Store など)が入っていないかを見てから、zip -r 納品.zip フォルダ名 で圧縮します。.DS_Store は、Finderがフォルダの表示の設定を記録するファイルで、取引先がWindowsを使っていると見慣れないファイルとして表示されます。送る前に除いておくのが丁寧です。

ログからエラーを探す

tail -n 100 ログのファイル名 | grep -i error で、ログの最後の100行からエラーを含む行だけを抜き出します。開発の仕事で不具合の報告を受けたとき、最初にやる確認です。

大量のファイルの名前を確かめる

ls | wc -l で、フォルダの中のファイル数を数えます。取引先から「画像を300枚送った」と言われたとき、届いた数が合っているかを一瞬で確かめられます。数が合わなければ、その場で連絡できます。

開発の仕事で毎日使うもの

開発の仕事では、ここまでのコマンドに加えて、git(変更の履歴を管理する道具)と、npm などのパッケージ管理の道具を毎日使います。どちらもターミナルから動かすのが基本です。入門のときに苦労した点を挙げると、cd で正しいフォルダに移動しないまま git や npm を打って、意図しない場所で動かしてしまうことでした。打つ前に pwd で現在地を確かめる習慣は、経験を積んでからも役に立ちます。

ターミナルの作業をもっと楽にしたいときの候補

ターミナルに慣れてくると、Finderでフォルダを開き、ターミナルを開き、cd で同じ場所に移動する、という往復が面倒に感じられてきます。案件ごとに作業のフォルダが分かれている人ほど、この往復の回数は増えます。

その手間を減らす道具の1つが、Atriensです。公式サイトによると、AtriensはフォルダとターミナルとAIとのやり取りを1つの画面で扱うMac用のアプリで、フォルダごとにターミナルが1つ結び付いています。開いているフォルダでそのままコマンドを打て、フォルダを切り替えるとターミナルも一緒に切り替わるため、cd を打つ必要がないと説明されています。ターミナルで動かしているAIのエージェントの作業が終わったときや確認を求められたときは、macOSの通知で知らせる仕組みもあります。

Mac単体で使う機能(サイドバー、ターミナル、プレビュー、Gitなど)は期限なく無料で、アカウント登録も要りません。iPhoneやiPadから自宅のMacのターミナルを見て操作する機能が有料で、月額780円、年額6,800円、買い切り14,800円(いずれも税込)から選べます。動作環境はmacOS 14以降とApple Silicon(M1以降)搭載のMacです。詳しくはAtriensの紹介ページで確かめられます。

Atriensは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

標準のターミナルで困っていない人は、追加の道具を入れる必要はありません。案件ごとのフォルダとターミナルの往復が多い人、AIのエージェントをターミナルで動かしながら生成物を確かめる人は、無料の範囲で試してから判断するのが無駄のない進め方です。

ターミナルを使える人の仕事の広がり

ターミナルの基本操作ができると、受けられる仕事の幅が広がります。Webサイトの更新、サーバーの簡単な保守、データの集計、AIの道具を業務に組み込む作業は、どれもターミナルが入り口です。

アプリやWebの開発の仕事の内容と必要なスキルは、アプリケーション開発のお仕事で職種ごとに整理されています。報酬の水準は、統計データをもとにしたソフトウェア作成者の年収・単価相場で確かめられます。同じ開発の仕事でも、扱える技術によって単価は大きく変わります。ターミナルの操作は、その差を生む土台の1つです。

AIの道具を企業の業務に組み込む支援の仕事も増えています。仕事の内容はAIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介されています。AIのエージェントの多くはターミナルから動かす作りなので、この記事で紹介したコマンドが分かっていると、提案と作業の両方で話が早くなります。

在宅や業務委託の仕事の市場を長く見てきた立場から言えば、継続して依頼される開発者ほど、作業の確認の手順を自分の中で決めています。納品の前にファイル数を数える、消す前に控えを取る、といった地味な確認を毎回やる人は、事故が少なく、取引先からの信頼が厚くなります。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼につながり、手数料0%で直接取引できる場なら、同じ予算でも受け手の手取りが厚くなります。

最初に覚えるのは、pwd、ls、cd、cp、mv、grep、open の7つで十分です。1週間、Finderでやっている操作を1日1回ターミナルでやってみてください。それだけで、ターミナルを開くことへの抵抗はなくなります。セキュリティやWebマーケティングの道具もターミナルから動かすものが多いので、仕事の幅を広げたい人はAI・マーケティング・セキュリティのお仕事も合わせて確かめてみてください。

よくある質問

Q. Macのターミナルはどこにありますか?

Finderの「アプリケーション」フォルダの中の「ユーティリティ」フォルダにあります。Command+スペースでSpotlightを開き、「ターミナル」と入力しても起動できます。Macに最初から入っているアプリなので、追加でインストールする必要はありません。Appleのガイドでは、削除しないことがすすめられています。

Q. ターミナルで消したファイルは元に戻せますか?

rmコマンドで消したファイルはゴミ箱に入らず、Command+Zでも戻せません。Time Machineなどでバックアップを取っていれば、そこから戻せる場合があります。消す前にlsで中身を確かめ、大事なフォルダはcpで控えを取ってから作業するのが確実な防ぎ方です。

Q. Macのターミナルはbashとzshのどちらですか?

Appleの公式サポートによると、macOS 10.15以降で新しく作られたユーザーの標準のシェルはzshです。それ以前のmacOSではbashが標準でした。基本的なコマンドはどちらでも同じように動きますが、設定ファイルの名前が違い、zshでは.zshrcを使います。

Q. ターミナルのコマンドを覚えるのにどれくらいかかりますか?

毎日使うのは15個前後で、pwd、ls、cd、cp、mv、grep、openの7つから始めれば十分です。Finderでやっている操作を1日1回ターミナルで試すと、1〜2週間で基本の操作には迷わなくなります。分からないコマンドはmanで説明書を開いて調べられます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年5月14日最終更新:2026年10月6日
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この記事を書いた人

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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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