Gmailで複数の宛先に転送する設定と、フィルタで振り分ける手順


この記事のポイント
- ✓Gmailで複数の宛先に転送したい方へ
- ✓自動転送は1つの宛先しか選べない仕組みと
- ✓フィルタを宛先ごとに作って複数に転送する手順
問い合わせ用のGmailに届いたメールを、担当の2人に同時に届けたい! 自分の仕事用のGmailに届いたメールを、スマートフォンのメールと、もう1つのアカウントの両方に転送したい! Gmailで複数の宛先に転送する方法を探している人は、だいたいこのどちらかの場面にいるはずです。
ところが、Gmailの設定画面の「転送」を開いてみると、転送先は1つしか選べません。転送先のアドレスはいくつも追加できるのに、実際に転送するのは1つだけ。ここで「あれ?」と手が止まった人も多いですよね。
この記事では、Googleのヘルプを今日時点で確かめたうえで、Gmailで複数の宛先に転送するための3つの方法、つまりフィルタを宛先ごとに作る方法、Googleグループで1つの宛先から複数人に届ける方法、そして転送そのものを使わずにまとめて見る方法を、手順と注意点つきで整理します。
Gmailの自動転送は1つの宛先しか選べない
まず、仕組みを確かめておきます。Gmailのヘルプでは、自動転送の仕組みが次のように説明されています。
・転送先のメールアドレスを追加すると、そのアドレスに確認のリンクが送られる
・確認が終わると、そのアドレスにメールを転送できるようになる
・迷惑メールを除く、すべての新着メールがそのアカウントに転送される
・特定の条件に合うメールを転送するには、フィルタを作る
設定の画面の「転送」の欄では、追加した転送先の中から1つを選んで「受信メールを次のアドレスに転送」とする形になっています。つまり、設定の画面だけでは、すべてのメールを2つ以上の宛先に同時に転送することはできません。
では、複数に転送するにはどうすればよいのか。答えは、同じヘルプの末尾に書かれています。
メールを複数のアカウントに転送するには、転送先のメールアドレスごとにフィルタを作成します。 出典: support.google.com
これ、知っていれば一瞬なんですが、知らないと設定画面の中を延々と探すことになるんですよね。フィルタとは、条件に合うメールに決まった処理を自動でする仕組みのことです。フィルタを宛先の数だけ作れば、1通のメールを複数の宛先に転送できます。次の節から、具体的な手順を見ていきます。
手順1:転送先のアドレスをすべて追加して確認する
フィルタで転送するにも、まず転送先のアドレスを登録して、確認を済ませておく必要があります。転送先が2つなら、この手順を2回くり返します。
- パソコンでGmailを開き、メールの転送元のアカウントにログインする
- 右上の設定アイコンから「すべての設定を表示」をクリックする
- 「メール転送と POP/IMAP」または「転送」のタブを開く
- 「転送」の欄で「転送先アドレスを追加」をクリックする
- 転送先のメールアドレスを入力し、「次へ」「続行」「OK」の順にクリックする
- 転送先のアドレスに届いた確認のメールを開き、リンクをクリックする
6つ目の手順は、転送先のアカウントで行います。転送先が同僚のアドレスなら、同僚に確認のメールのリンクを押してもらう必要があります。確認のメールが迷惑メールのフォルダに入っていることもあるので、見当たらない場合はそちらも確かめてもらってください。
ここで1つ大事なポイントがあります! すべてのメールを複数の宛先に転送したい場合、設定の画面の「受信メールを次のアドレスに転送」は使いません。Gmailのヘルプでも、特定のメールのみを転送するには、自動転送をオフにしてフィルタを設定するよう案内されています。設定の画面での転送とフィルタでの転送を両方使うと、どのメールがどの設定で転送されたのかが分かりにくくなり、届かないときの原因も探しにくくなります。
手順2:宛先ごとにフィルタを作る
転送先の確認が済んだら、宛先ごとにフィルタを作ります。Gmailのヘルプにある手順は次のとおりです。
- Gmailの上部の検索ボックスで、検索オプションを表示するアイコンをクリックする
- 検索の条件を入力する
- 「検索」をクリックして、条件に合うメールが表示されるかを確かめる
- 検索の画面の下にある「フィルタを作成」をクリックする
- フィルタの動作の一覧から「転送する」をクリックする
- 転送先のメールアドレスを選ぶ
- 「フィルタを作成」をクリックする
これを、転送先の数だけくり返します。たとえば、問い合わせ用のアドレスに届いたメールを、担当のAさんとBさんの2人に転送したいなら、条件は同じで、転送先だけをAさんにしたフィルタと、Bさんにしたフィルタの2つを作ります。
条件の決め方
すべてのメールを転送したい場合も、何かしらの条件が要ります。よく使われるのは、宛先の欄(To)に自分のアドレスを入れる方法です。自分宛てのメールはすべて条件に合うので、実質的にすべてのメールが転送されます。
特定のメールだけを転送したい場合は、条件を絞ります。
・差出人(From)を指定する:特定の取引先からのメールだけ転送したい
・件名に含む語を指定する:「お問い合わせ」と件名に入ったメールだけ転送したい
・含む語を指定する:本文に特定の言葉が入ったメールだけ転送したい
・添付ファイルありを指定する:請求書など、ファイル付きのメールだけ転送したい
条件を決めたら、必ず「検索」で結果を確かめてからフィルタを作ってください。条件が広すぎると関係のないメールまで転送され、狭すぎると転送したいメールがもれます。
フィルタで転送するときの注意点
フィルタの転送は便利ですが、知っておかないとハマる点がいくつかあります!
転送されるのは新着のメールだけ
Gmailのヘルプには、メールを転送するフィルタは新着メールにのみ適用されると書かれています。フィルタを作る前に届いていたメールは、さかのぼって転送されません。過去のメールも共有したい場合は、手で転送するか、別の方法で共有する必要があります。
返信にも条件が当てはまる
同じヘルプには、フィルタを適用したメールに返信があった場合、検索条件に一致する返信にのみフィルタが適用される、とも書かれています。やり取りが続いたとき、条件の決め方によっては、返信が転送されたりされなかったりします。件名で条件を決めている場合は、相手が件名を変えると転送されなくなる点に気をつけてください。
迷惑メールは転送されない
自動転送では迷惑メールは転送されません。転送元で迷惑メールと判定されたメールは、転送先にも届きません。大事な取引先のメールが迷惑メールに入っていないか、転送元のアカウントでもときどき確かめておきましょう。
フィルタは一覧で管理できる
作ったフィルタは、設定の「フィルタとブロック中のアドレス」のタブで一覧にできます。ここから編集と削除ができるので、担当者が変わったときは、転送先を差し替えたフィルタに直します。フィルタは書き出しと読み込みもできるので、別のアカウントに同じ設定を作りたいときにも便利です。
転送先ごとに条件を変える使い方の例
フィルタで転送する方法の強みは、転送先ごとに条件を変えられることです! すべてを全員に転送するのではなく、「この人にはこれだけ」と分けると、受け取る側の負担がぐっと減ります。よくある組み合わせを表にしておきます。
| 場面 | 転送先 | フィルタの条件の例 |
|---|---|---|
| 問い合わせの窓口を2人で見る | 担当Aと担当B | 宛先が問い合わせ用のアドレス |
| 請求書だけ経理に回す | 経理の担当 | 件名に「請求書」を含む、添付ファイルあり |
| 特定の取引先だけ上司にも共有する | 上司 | 差出人が取引先のドメイン |
| 外出中もスマートフォンで気づきたい | 自分のスマートフォンのメール | 差出人が重要な取引先 |
| 採用の応募だけ人事に回す | 人事の担当 | 件名に「応募」を含む |
たとえば2つ目の例なら、経理の担当には請求書のメールだけが届き、それ以外のメールは届きません。全員に全部を転送すると、受け取った側はどれが自分の仕事か分からなくなり、結局誰も読まない、ということが起こりがちです。転送先ごとに「その人が対応すべきメール」だけを届けるのが、フィルタを使いこなすコツです。
条件は1つのフィルタに複数組み合わせることもできます。「差出人が取引先」かつ「件名に見積もりを含む」のようにすると、さらに絞れます。ただ、条件を複雑にするほど、もれも起きやすくなります。最初は単純な条件で始めて、実際の届き方を見ながら調整するのがおすすめです。
スマートフォンのメールに転送するときの注意
外出先で気づけるように、携帯電話会社のメールアドレスに転送したい、という人もいます。この場合、いくつか気をつけたい点があります。
まず、携帯電話会社のメールでは、パソコンから送られたメールを受け取らない設定になっていることがあります。迷惑メール対策の初期設定で、Gmailからの転送が届かない、ということが起こります。転送先の携帯電話会社のメールの設定で、転送元のGmailのアドレスを受信を許可する相手として登録しておきましょう。
次に、確認のリンクの扱いです。転送先を追加すると確認のメールが届きますが、携帯電話会社のメールでは、リンクを開くとスマートフォンのブラウザで確認の画面が開きます。ここで確認を済ませないと、転送は始まりません。
そして、そもそも転送が必要かも考えてみてください。スマートフォンにGmailのアプリを入れて、通知をオンにしておけば、転送しなくても新着に気づけます。アプリなら、届いたメールにそのまま返信もできます。携帯電話会社のメールに転送すると、返信のときに差出人が携帯のアドレスになってしまうので、仕事の相手には返信しづらいんです。気づくためだけならアプリの通知、という使い分けが一番シンプルです。
受け取る側で転送されたメールを整理する
転送を設定したら、受け取る側の整理も考えておきましょう。自分の受信トレイに、窓口のメールと自分宛てのメールが混ざって届くと、どれが窓口の仕事なのか見分けにくくなります。
ここでもフィルタが使えます。自動で転送されたメールは、多くの場合、宛先の欄(To)に元の窓口のアドレスが残ったまま届きます。そこで、受け取る側のGmailで次のようなフィルタを作ります。
- 検索オプションの「To」の欄に、窓口のアドレスを入力する
- 「検索」で、転送されたメールが表示されるかを確かめる
- 「フィルタを作成」をクリックし、「ラベルを付ける」で「窓口」などのラベルを選ぶ
- 必要なら「スターを付ける」も選ぶ
- 「フィルタを作成」をクリックする
こうしておけば、窓口のメールにはすべて「窓口」のラベルが付き、左のラベルの一覧から窓口のメールだけを絞って見られます。ラベルに目立つ色を付けておくと、受信トレイの中でもひと目で分かります。
転送されたメールの宛先の欄がどう表示されるかは、転送の仕方や受け取る側のメールのサービスによって違うことがあります。フィルタを作る前に、実際に転送されてきたメールを1通開いて、宛先の欄に何が表示されているかを確かめてから条件を決めてください。
作ったフィルタを書き出して別のアカウントで使う
同じ転送の設定を、別のアカウントにも作りたいことがあります。窓口のアドレスが2つある、新しいアカウントに引っ越す、といった場面です。そんなときは、Gmailのフィルタの書き出しと読み込みが便利です!
Gmailのヘルプによると、フィルタはエクスポート(書き出し)とインポート(読み込み)ができます。設定の「フィルタとブロック中のアドレス」のタブで、書き出したいフィルタを選んで書き出すと、ファイルとして保存されます。別のアカウントで同じタブを開き、そのファイルを読み込めば、同じ条件のフィルタができあがります。
注意したいのは、転送先のアドレスの確認は、読み込んだ先のアカウントで改めて必要になることです。フィルタの条件と動作は複製できても、転送先の確認はアカウントごとの手続きなので、読み込んだあとに転送先を追加して、確認のリンクを押してもらってください。
書き出したファイルは、設定のバックアップとしても役立ちます。フィルタを大きく作り直す前に書き出しておけば、うまくいかなかったときに元の状態に戻せます。
方法2:Googleグループで1つの宛先から複数人に届ける
担当者が3人、4人と増えていくと、フィルタを人数分作って管理するのは大変です。そんなときは、Googleグループを使う方法があります。
Googleグループとは、複数の人のメールアドレスを1つのグループのアドレスにまとめる仕組みです。Googleグループのヘルプでも、グループのメールアドレスを使って、メンバー同士でメールをやり取りできると説明されています。グループのアドレスにメールを送ると、メンバー全員に届きます。
この仕組みを使うと、Gmailからの転送はグループのアドレス1つだけにすればよくなります。
- Googleグループにログインし、上部の「グループを作成」をクリックする
- グループの名前と、グループのメールアドレスを決める
- 「投稿できるユーザー」で、グループのアドレスにメッセージを送れる人を指定する
- メンバーとして、転送先にしたい人のメールアドレスを追加する
- 「グループを作成」をクリックする
- 転送元のGmailで、グループのアドレスを転送先として追加し、確認を済ませる
- 設定の画面の転送か、フィルタで、グループのアドレスに転送する
グループの名前は、ヘルプによると73文字以下にする必要があり、目的が分かりやすい名前にするよう案内されています。「問い合わせ窓口」「経理の受付」のように、何のメールが届くグループなのかが名前だけで分かるようにしておくと、メンバーが増えても迷いません。グループのアドレスも同じ考え方で、用途が分かる短い文字列にしておくと、あとで設定を見直すときに助かります。
ヘルプによると、新しいグループにメールを送るときは、グループが有効になるまで数分ほど待つ必要があります。有効になる前に送ると、配信できなかったという通知が届くことがあります。
この方法の利点は、担当者の入れ替えがグループのメンバーの変更だけで済むことです。Gmailの転送やフィルタの設定は触らずに、人の追加と削除ができます。
気をつけたいのは、3つ目の「投稿できるユーザー」の設定です。転送元のアドレスからグループに送れるようにしておかないと、転送されたメールがグループで受け付けられません。設定したら、必ずテストのメールを送って、全員に届くかを確かめてください。会社のGoogle Workspaceのアカウントでグループを作る場合は、外部の人をメンバーにできるかどうかなど、管理者の設定によって使える項目が変わります。
送信の上限にも気をつける
転送の話から少し外れますが、複数の人にメールを配る運用では、Gmailの送信の上限も知っておきたいところです。Gmailのヘルプには、送信の上限について次のように書かれています。
1 通のメールを合計 500 件を超える宛先に送信したり、1 日に 500 通を超えるメールを送信した場合は、このメッセージが表示されます。 出典: support.google.com
このエラーが出た場合は、1〜24時間以内に再び送れるようになるとされています。同じヘルプでは、今後このエラーを防ぐ方法として、宛先をすべて含むGoogleグループを作り、グループのアドレス宛てに送ることが案内されています。
個人の問い合わせの窓口で、1日に何百通も転送することはまず無いはずです。ただ、メールマガジンの配信や一斉の連絡に個人のGmailを使うと、この上限に当たることがあります。大量に配る用途には、配信の専用の道具を使うほうが安全です。職場や学校のアカウントの場合は、上限が別に決められているので、組織向けのヘルプを確かめてください。
転送の設定を作ったあとは、テストのメールを1通送ってみるのが一番確実です。自分の別のアドレスから窓口のアドレスにメールを送り、転送先の全員に届いたか、迷惑メールに入っていないか、届くまでにどのくらい時間がかかったかを確かめます。届いたことを全員に返事してもらえば、設定の確認と同時に、受け取る側の準備ができているかも確かめられます。
転送がうまくいかないときの確認
設定したのに転送されない! というときは、次の順に確かめると原因が見つかりやすいです。
- 転送先の確認のリンクを押したか(転送先ごとに必要です)
- フィルタの条件で検索したとき、目的のメールが表示されるか
- フィルタの動作で「転送する」と転送先が正しく選ばれているか
- フィルタを作る前に届いたメールで試していないか(新着だけが対象です)
- 転送元で迷惑メールに入っていないか
- 転送先で迷惑メールに入っていないか
- 会社のアカウントの場合、管理者が自動転送を止めていないか
特に7つ目は、自分では気づきにくい原因です。会社によっては、社外のアドレスへの自動転送を、情報の持ち出しを防ぐために止めています。設定の画面に転送の項目が出てこない、あるいは転送先を追加できない場合は、社内の情報システムの担当者に確かめてください。止められている場合に、別の手段で無理に転送するのは避けましょう。
複数人で受けるときに決めておく返信のルール
複数の人に転送できるようになったら、次に決めておきたいのが返信のルールです! 全員に同じメールが届くと、「誰かが返すだろう」と全員が思って誰も返さない、または2人が別々に返してしまう、ということが本当によく起きます。
決めておきたいのは次の3つです。
・誰が返信するのかを、メールの種類ごとに決める(料金の質問はAさん、日程の調整はBさん、など)
・返信したら、ほかの人に分かるようにする(チャットで一言知らせる、共有の一覧に記録する、など)
・返信は、元の窓口のアドレスから送る
3つ目は特に大事です。転送されたメールに自分のアドレスから返信すると、相手には知らない担当者のアドレスが見えます。次からその人個人のアドレスに連絡が来るようになり、窓口が分散してしまいます。窓口のアドレスから返信する方法としては、窓口のアカウントに直接ログインして返す、代理人の機能を使う、といった方法があります。
人数が少ないうちは、チャットで「この件、返します」と一言書くだけでも、二重の返信はかなり防げます。で、結局何が大事かというと、転送は「届ける」仕組みであって、「誰が返すか」までは決めてくれない、ということなんです。
転送の設定を見直すタイミング
転送の設定は、一度作ると忘れられがちです。次のタイミングでは、必ず見直してください。
・担当者が異動、退職したとき(転送先から外す)
・取引先との契約が終わったとき(取引先に関わる転送を止める)
・自分が使うアドレスを変えたとき(転送先を新しいアドレスに直す)
・半年に1回など、決めた時期
見直しの方法は簡単で、設定の「フィルタとブロック中のアドレス」のタブで、転送を含むフィルタを一覧にして確かめるだけです。設定の「メール転送と POP/IMAP」のタブでは、追加済みの転送先も確かめられます。使っていない転送先は削除しておきましょう。
辞めた人のアドレスに転送が続いていた、という事故は、悪意が無くても情報の漏れにつながります。転送の設定は「作る」と同じくらい「外す」が大事です。
転送を使う前に考えたいこと
ここまで転送の方法を見てきましたが、そもそも転送が最善の方法かどうかも考えておきたいところです。転送には、次のような弱点があります。
・同じメールが複数の受信箱に入るので、誰が返信したか分からなくなる
・返信が転送先のアドレスから送られ、相手に知らないアドレスが見える
・担当者が辞めたあとも、転送の設定が残ってメールが届き続けることがある
・取引先のメールを個人のアドレスに転送すると、情報の扱いの決まりに反する場合がある
複数の人で1つの窓口を見たい場合は、転送よりも、Gmailの代理人の機能のほうが合うことがあります。Gmailのヘルプによると、代理人は持ち主に代わってメールを読んだり送ったりでき、個人用の@gmail.comのアカウントでは最大10人、仕事用や学校用のアカウントでは最大1,000人まで追加できます。代理人がメールを送ると代理人のアドレスも表示されるので、誰が返したかが記録に残ります。
自分の複数のアカウントのメールを1か所で見たいだけなら、転送で1つにまとめるより、アカウントを分けたまま、まとめて見る方法を選ぶと、差出人の取り違えが起きにくくなります。この点は、次の節で扱います。
方法ごとの違いを一覧で比べる
ここまでに出てきた方法を、1つの表で比べておきます。自分の目的に合うものを選ぶときの目安にしてください。
| 方法 | 届けられる宛先 | 得意なこと | 苦手なこと |
|---|---|---|---|
| 設定の画面の自動転送 | 1つ | すべての新着を1か所に送る | 複数の宛先には送れない |
| フィルタでの転送 | 宛先の数だけ作れる | 宛先ごとに条件を変えられる | 宛先が増えると管理が大変 |
| Googleグループ | グループのメンバー全員 | 担当者の入れ替えが簡単 | グループの設定を理解する必要がある |
| 代理人の機能 | 代理人として追加した人 | 誰が返したかが記録に残る | 個人用は最大10人まで |
| 1通ずつ手で転送 | 毎回自由に選べる | 必要なものだけ共有できる | 手間がかかり、忘れやすい |
宛先が1つなら設定の画面の自動転送、2人程度ならフィルタ、3人以上や入れ替わりがあるならGoogleグループ、返信まで含めて共有したいなら代理人の機能、という分け方が基本です。
どれか1つに決める必要はありません。たとえば、問い合わせの窓口はGoogleグループで担当者全員に届け、請求書だけはフィルタで経理に転送する、といった組み合わせもよく使われます。大事なのは、どのメールがどの仕組みで誰に届いているのかを、自分で説明できる状態にしておくことです。設定を作ったら、図や表で書き残しておくと、引き継ぎのときにも困りません!
転送せずに複数のアカウントをまとめて見る候補
自分の仕事用、個人用、副業用のGmailをまとめたくて転送を考えている場合、実は転送しなくても解決できることがあります。ブラウザのGmailで複数のアカウントにログインしておき、右上のプロフィール写真から切り替える方法なら、設定はほとんど要りません。ただ、アカウントが増えるほど、切り替えの手間と、どのアカウントに新着があるかを見て回る手間が増えます。
Macを使っていて、アカウントは分けたまま新着をまとめて見たい、という場合の選択肢の1つが、アプリ集約ブラウザのSpaceDeckです。公式サイトによると、追加したアプリごとに専用のCookieの入れ物を持つため、3つのGmailに同時にログインしても互いに混ざらず、スペースの中のすべてのGmailアカウントの未読を、新しい順に差出人と件名付きで一覧にできます。一覧から選ぶと、そのメールのアカウントで開くので、返信も届いたアカウントから送れます。差出人と件名付きの通知を出す機能もあると説明されています。
料金は、無料版がワークスペース1つ・アプリ3つまでで、同じサービスに複数のアカウントで入る機能はPro(インストールから14日間の体験期間を含む)で使えると案内されています。Proは税込で月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円の3通りです。アカウントの登録は不要で、対応するのはmacOS 12以降です。WindowsやスマホのGmailには使えません。
SpaceDeckは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
複数の人にメールを届けたいなら、この記事で紹介したフィルタかGoogleグループが向いています。自分のアカウントをまとめて見たいだけなら、転送とアプリのどちらが合うかを比べてみると、設定の手間を減らせることがあります。
転送の設定が仕事に役立つ場面
最後に、こうしたメールの設定の知識が、在宅の仕事とどうつながるかを見ておきます。
問い合わせ用のアドレスを複数の担当者で受ける仕組みづくりは、小さな会社やお店から相談されやすい作業です。Gmailの転送やGoogleグループの設定を整理して、誰がどのメールを受けるかを決めるだけで、取りこぼしが目に見えて減ります。AIを使って問い合わせの返信の下書きを作る、問い合わせを種類ごとに分けるといった支援まで含めると、AIコンサル・業務活用支援のお仕事の領域になります。
メールの受付をきっかけに、問い合わせのフォームや管理の仕組みを作る仕事に広がることもあります。そうした仕事に関心がある人はアプリケーション開発のお仕事で仕事の内容を、ソフトウェア作成者の年収・単価相場で収入の目安を確認できます。メールの文面や自動返信の文章を書く仕事なら、著述家,記者,編集者の年収・単価相場も参考になります。在宅で働く人を雇う事業者向けの支援策はテレワーク 助成金 2026で整理しています。
20年この市場を見てきた運営者の立場から言えば、メールの窓口づくりで頼られる人は、設定の知識そのものより、担当者が入れ替わっても回り続ける仕組みを作れる人です。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼につながりやすく、受け手は手取りの厚さを保ちながら関係を長く続けられます。
まずは、転送したい宛先の数を数えてみてください。2人までならフィルタを宛先ごとに作る、3人以上や入れ替わりがあるならGoogleグループ、自分のアカウントをまとめたいだけなら転送以外の方法も比べる。これだけ決めれば、今日のうちに設定は終わります!
よくある質問
Q. Gmailの自動転送で、複数の宛先に同時に転送できますか?
設定の画面の「受信メールを次のアドレスに転送」では、転送先を1つしか選べません。Gmailのヘルプでは、複数のアカウントに転送するには、転送先のメールアドレスごとにフィルタを作るよう案内されています。転送先はそれぞれ事前に追加し、確認のリンクを押してもらう必要があります。
Q. フィルタで転送する設定をしたのに、過去のメールが転送されません。なぜですか?
Gmailのヘルプによると、メールを転送するフィルタは新着メールにのみ適用されます。フィルタを作る前に届いていたメールは、さかのぼって転送されません。過去のメールを共有したい場合は、1通ずつ手で転送するなど、別の方法を使ってください。
Q. 転送先の人数が多い場合はどうすればよいですか?
Googleグループでグループのアドレスを作り、転送先をそのアドレス1つにする方法があります。グループのアドレスに届いたメールはメンバー全員に届くので、担当者の入れ替えもグループのメンバーの変更だけで済みます。転送元のアドレスからグループに送れるよう、投稿できるユーザーの設定を確かめてください。
Q. 会社のGmailで転送の設定ができないのはなぜですか?
会社のGoogle Workspaceのアカウントでは、管理者が社外への自動転送を止めている場合があります。情報の持ち出しを防ぐための設定であることが多いので、転送の項目が使えない場合は、社内の情報システムの担当者に確かめてください。止められている場合に、別の手段で無理に転送するのは避けましょう。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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