Gmailのサブアドレスの使い方と、登録先ごとにメールを振り分ける設定


この記事のポイント
- ✓Gmailのサブアドレス(+エイリアス)の作り方と使い方を解説
- ✓登録先ごとにアドレスを変えてフィルタで自動的に振り分ける設定
- ✓登録できないサイトや元のアドレスが見える点など注意点まで
Gmailのサブアドレスを使えば、新しいアカウントを作らずに、登録先ごとに違うアドレスを使い分けられます。ネットショップ、メールマガジン、転職サイト、子どもの習い事の連絡網。登録先が多くなるほど受信トレイは埋もれ、どこから来たメールなのかが分かりにくくなります。
結論から書くと、Gmailのサブアドレスは、いつものアドレスの「@」の前に「+」と好きな文字を付けるだけで使え、設定は要りません。届いたメールはすべて元の受信トレイに入るので、宛先ごとにフィルタを作れば、登録先ごとに自動で仕分けられます。ただし、元のアドレスは相手に分かる、「+」を受け付けないサイトがある、といった注意点もあります。この記事では、作り方、振り分けの設定、送信元として使う手順、使うときの注意点を、Googleの公式ヘルプの記載をもとに順に整理します。
Gmailのサブアドレスとは
サブアドレスとは、1つのメールアドレスに、別名のアドレスを付け足して使う仕組みのことです。Gmailでは「Gmailエイリアス」とも呼ばれ、元のアドレスのユーザー名の後ろに「+(半角のプラス)」と任意の文字を付けて作ります。
Googleのヘルプには、次のように書かれています。
たとえば、次のエイリアス宛に送信されたメールはすべて [email protected] に届きます。 出典: Gmail ヘルプ
ヘルプでは、この後に「[email protected]」「[email protected]」「[email protected]」の例が挙げられています。つまり、「+」の後ろに何を付けても、メールは「[email protected]」の受信トレイに届きます。
サブアドレスの特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 設定 | 不要。思いついたらすぐ使える |
| 数 | 「+」の後ろの文字を変えれば、いくつでも作れる |
| 受信 | すべて元のアドレスの受信トレイに届く |
| 送信 | そのままでは送れない。送信元の登録が必要 |
| 費用 | 無料 |
新しいアカウントを作る方法との違い
アドレスを分ける方法には、Googleアカウントそのものを新しく作る方法もあります。アカウントを作ると、受信トレイもパスワードも完全に別になります。一方、サブアドレスは同じアカウントの中で宛先を変えているだけなので、管理するパスワードは1つで済みます。登録先を見分けたいだけなら、サブアドレスのほうが手軽です。
サブアドレスの作り方
作り方はとても簡単です。元のアドレスが「[email protected]」の場合、次のようにします。
- 「yourname」と「@」の間に「+」を入れる
- 「+」の後ろに、用途が分かる文字を付ける
- できたアドレスを、登録先の入力欄にそのまま入れる
たとえば、通販サイトの登録には「[email protected]」、メールマガジンには「[email protected]」、転職サイトには「[email protected]」のように使います。Gmail側での設定は一切いりません。
付ける文字の決め方
「+」の後ろの文字は自由に決められますが、後から探しやすいように、決まりを作っておくのが大切です。決め方は大きく2通りあります。
| 決め方 | 例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 用途で決める | +shop、+news、+job | 登録先が多く、用途ごとにまとめたい人 |
| 登録先の名前で決める | +amazon、+rakuten | どこからアドレスが漏れたか知りたい人 |
英字の小文字と数字だけで作っておくと、入力の間違いが起きにくく、受け付けてもらえないサイトも減ります。登録先の名前で決める場合は、略しすぎると後で何のサイトか分からなくなるため、見て分かる程度の長さにしておきます。
付ける文字で迷ったときの考え方
用途で決めるか登録先で決めるかで迷ったら、「後でそのメールをまとめて消したいか」で考えると決めやすくなります。通販やメールマガジンのように、ある程度たまったらまとめて整理したいものは用途でまとめます。転職サイトや会員制のサービスのように、退会したらそのサイトからのメールだけを止めたいものは、登録先の名前で分けておくと後の整理が楽になります。両方を組み合わせて「+shop-a」「+shop-b」のように付ける方法もありますが、記号を多く使うと受け付けないサイトが出てくるため、英字と数字だけで「+shopa」のように詰めて書くほうが無難です。
受け取れるか試してみる
初めて使うときは、自分のスマホなど別のアドレスから、作ったサブアドレス宛てに1通送ってみると安心です。元の受信トレイに届き、宛先の欄に「+」付きのアドレスが表示されていれば、正しく使えています。
登録先ごとにメールを振り分けるフィルタの設定
サブアドレスの本当の便利さは、フィルタと組み合わせたときに分かります。フィルタとは、条件に合うメールに自動でラベルを付けたり、受信トレイから外したりする仕組みです。
手順1:ラベルを作る
パソコンのGmailで、左側の「ラベル」の横にある「+」のアイコンを押し、「買い物」「メルマガ」「転職」など、用途ごとのラベルを作ります。Googleのヘルプによると、ラベルは5,000個まで作れますが、最初は5個前後で十分です。
手順2:宛先を条件にしてフィルタを作る
- 検索ボックスの右にある、検索オプションを表示するアイコンを押す
- 「To」の欄に「[email protected]」を入れる
- 「検索」を押して、対象のメールが表示されるか確かめる
- 画面下の「フィルタを作成」を押す
- 「ラベルを付ける」にチェックを入れ、「買い物」を選ぶ
- 必要なら「受信トレイをスキップ(アーカイブする)」にもチェックを入れる
- 「一致するスレッドにもフィルタを適用する」にチェックを入れ、「フィルタを作成」を押す
最後のチェックを入れると、すでに届いているメールにも同じ仕分けが行われます。
手順3:動作を選ぶ
フィルタで選べる動作には、ラベルを付ける、スターを付ける、既読にする、アーカイブする、削除する、別のアドレスへ転送するなどがあります。Googleのヘルプでも、エイリアスを使ったフィルタで、ラベルやスターを付ける、別のアカウントに転送する、アーカイブまたは削除する、といった処理を自動で行う使い方が紹介されています。
用途別のおすすめの組み合わせ
| サブアドレス | ラベル | 動作 |
|---|---|---|
| +shop | 買い物 | 受信トレイをスキップ。セールの時期にまとめて見る |
| +news | メルマガ | 受信トレイをスキップ、既読にする |
| +job | 転職 | スターを付ける。見落とさないよう受信トレイに残す |
| +school | 学校 | 受信トレイに残し、重要マークを付ける |
| +tax | 確定申告 | 受信トレイをスキップ。申告の時期にまとめて確認 |
大切な連絡が来る宛先は受信トレイに残し、急がないものだけを受信トレイから外す、という分け方にすると、見落としを防げます。
「deliveredto:」で宛先ごとに検索する
フィルタを作る前に、どのサブアドレスにどれだけメールが届いているかを確かめたいときは、検索を使います。
Gmailの検索ボックスに「deliveredto:[email protected]」と入力すると、そのアドレス宛てに届いたメールだけが表示されます。「deliveredto:」は、特定のアドレスに送られたメールを探すための検索の指定で、Googleのヘルプの検索演算子の一覧に載っています。
検索の組み合わせの例
| 入力する内容 | 表示されるメール |
|---|---|
| deliveredto:[email protected] | +shop宛てのメール |
| deliveredto:[email protected] is:unread | +job宛ての未読のメール |
| deliveredto:[email protected] older_than:1y | +news宛ての1年以上前のメール |
古いメールマガジンをまとめて削除したいときにも、この検索が役立ちます。検索結果の一番上のチェックボックスで全件を選び、まとめて削除できます。
サブアドレスから送信する方法
サブアドレスは受け取り専用として使うのが基本ですが、登録先とのやりとりで、そのアドレスから返信したい場面もあります。その場合は、送信元として登録します。
送信元に登録する手順
- パソコンでGmailを開き、右上の設定アイコンから「すべての設定を表示」を選ぶ
- 「アカウントとインポート」タブを開く
- 「名前」の欄で「他のメールアドレスを追加」を選ぶ
- 名前と、送信に使うサブアドレスを入力して「次のステップ」へ進む
- 画面の案内に従って登録を終える
登録が終わると、メールを作る画面の差出人の欄で、サブアドレスを選べるようになります。Googleのヘルプによると、送信に使えるアドレスは最大99個です。
返信先も合わせて設定する
差出人だけをサブアドレスにすると、相手からの返信は元のアドレス宛てに届くことがあります。返信もサブアドレスで受けたい場合は、同じ画面で返信先のアドレスも設定しておきます。
2027年1月の変更との関係
Googleは、Yahoo!メールなどGoogle以外のアドレスを送信元にする機能を2027年1月に終える予定を案内しています。ただし、同じ案内では、Gmailどうしの別名やGoogle Workspaceの別名から送る機能はこれまでどおり使えると説明されています。Gmailのサブアドレスを送信元にする使い方は、この変更の影響を受けません。
サブアドレスを使うときの注意点
便利なサブアドレスですが、知っておかないと困る点もあります。ここでは、よくある4つの注意点を整理します。
元のアドレスは相手に分かる
サブアドレスは、「+」から「@」までを取り除けば元のアドレスになります。登録先の担当者や、アドレスを手に入れた人がそれに気づけば、元のアドレスに直接メールを送れます。アドレスそのものを隠したい目的には向きません。元のアドレスを知られたくない場合は、別のアカウントを作るほうが確実です。
「+」を受け付けないサイトがある
登録フォームによっては、「+」を含むアドレスを正しいアドレスとして受け付けないことがあります。入力したときに「メールアドレスの形式が正しくありません」と表示されたら、そのサイトではサブアドレスは使えません。その場合は元のアドレスで登録し、差出人のアドレスを条件にしたフィルタで振り分けます。
「+」を取り除いて届くことがある
登録はできても、サイト側の処理で「+」以降が取り除かれ、元のアドレス宛てにメールが届くこともあります。この場合、宛先を条件にしたフィルタでは振り分けられません。差出人のアドレスや件名を条件にしたフィルタに切り替えます。
ログインのときに入力を間違えやすい
サブアドレスで登録したサイトは、ログインのときもサブアドレスを入力する必要があります。どの「+」で登録したかを忘れると、ログインできなくなります。パスワード管理のアプリに、サブアドレスも一緒に保存しておくと安心です。
| 注意点 | 対処 |
|---|---|
| 元のアドレスが分かる | 隠したい場合は別アカウントを使う |
| 「+」を受け付けない | 元のアドレスで登録し、差出人でフィルタを作る |
| 「+」が外されて届く | 差出人や件名でフィルタを作る |
| ログインで迷う | パスワード管理にサブアドレスも保存する |
ピリオドを使った書き方との違い
サブアドレスと混同されやすいものに、Gmailのアドレスのピリオドがあります。Googleのヘルプによると、Gmailのアドレスでは、ユーザー名の中のピリオドの数や位置が違っても、同じアドレスとして扱われます。「[email protected]」と「[email protected]」は同じ受信トレイに届きます。
一見すると、ピリオドでも別のアドレスのように使えそうですが、メールのヘッダーなどで区別しにくく、フィルタでの振り分けには向きません。また、会社や学校などの組織のアドレスでは、ピリオドがあると別のアドレスとして扱われるとヘルプに書かれています。アドレスを登録先ごとに分けたいなら、ピリオドではなくサブアドレスを使うのが確実です。
| 書き方 | 例 | 振り分け |
|---|---|---|
| サブアドレス | [email protected] | 宛先で振り分けられる |
| ピリオド | [email protected] | 同じアドレスとして扱われ、振り分けには向かない |
迷惑メールが届き始めたときの使い方
サブアドレスを登録先の名前で作っておくと、迷惑メールが届き始めたときに、どこからアドレスが漏れたのかの手がかりになります。
宛先を見て、漏れた先を見当づける
たとえば、「+shopA」で登録したサイトにしか教えていないアドレスに、まったく関係のない業者から広告が届き始めたとします。この場合、そのサイトからアドレスが外部に渡った可能性が考えられます。ただし、推測だけで相手を責めることはせず、まずはそのサイトの配信停止や退会の手続きをします。
フィルタで受信トレイから外す
漏れたサブアドレス宛てのメールが増えたら、そのアドレスを条件にフィルタを作り、「削除する」を選べば、受信トレイに表示されなくなります。必要な連絡まで消えないよう、そのサイトとの取引が終わっていることを確かめてから設定します。
元のアドレスに届き始めたら
サブアドレスではなく、元のアドレスに迷惑メールが届き始めることもあります。前に説明したとおり、サブアドレスは「+」以降を取り除けば元のアドレスになるため、気づいた送り手が元のアドレスに送ってくる場合があるからです。この場合は、元のアドレスを使っている大事な登録先を確かめたうえで、迷惑メールの報告と、差出人を条件にしたフィルタで対処します。
迷惑メールとして報告する
明らかな迷惑メールや、ログインを求める偽のメールは、Gmailの「迷惑メールを報告」を使って報告します。偽のメールに書かれたリンクは押さず、心当たりのあるサービスなら、公式のアプリやブックマークからログインして確かめます。
サブアドレスが役立つ場面の具体例
ここからは、サブアドレスが特に役立つ場面を、具体的な例で紹介します。
転職サイトや求人サイトを複数使うとき
転職活動では、複数の転職サイトや求人サイトに登録するのが一般的です。サイトごとに「+job1」「+job2」のようにサブアドレスを分けておくと、どのサイトからの連絡かが一目で分かります。医療職の転職では、紹介会社から電話とメールの両方で連絡が来ることが多く、メールの出どころが分かるだけで、返事の優先順位を決めやすくなります。
編集部のメンバーにも、転職活動で4つのサイトに同じアドレスで登録し、どのサイトの担当者からのメールか分からなくなって、面接の日程の返事が遅れた経験があります。サブアドレスで分けておけば、宛先を見るだけで判断できました。転職活動が終わったら、そのサブアドレス宛てのメールをまとめてアーカイブすれば、受信トレイもすぐに片付きます。
確定申告や副業の書類を集めるとき
副業で得た収入の明細、ふるさと納税の受領の連絡、医療費の領収の案内など、確定申告で必要になるメールは、1年の中でばらばらに届きます。こうした登録先に「+tax」のサブアドレスを使い、フィルタで「確定申告」のラベルを付けておけば、申告の時期に1か所を見るだけで済みます。
子どもの学校や習い事の連絡
学校の連絡網、習い事の教室、地域の子ども会など、子どもに関する連絡は家庭の中で見落とすと困るものばかりです。「+school」で登録し、受信トレイに残したまま重要マークを付けるフィルタを作っておけば、ほかのメールに埋もれません。
メールマガジンの整理
メールマガジンは、登録した時点では役に立っても、時間がたつと読まなくなるものが多くあります。「+news」でまとめておけば、1年以上前のものを検索してまとめて削除したり、読まなくなった配信をまとめて解除したりしやすくなります。
スマホでサブアドレスを使うときのポイント
登録の多くは、スマホから行うことが多いはずです。スマホでサブアドレスを使うときは、次の点に気をつけると失敗が減ります。
「+」は半角で入力する
スマホのキーボードで日本語入力のまま「+」を打つと、全角の「+」が入ることがあります。全角の記号が入ったアドレスは正しいアドレスとして扱われず、登録できないか、メールが届きません。アドレスを入力するときは、キーボードを英字の入力に切り替えてから「+」を打ちます。
自動入力の候補に注意する
スマホのブラウザは、以前に入力したアドレスを候補として表示します。便利な反面、別のサイト用に作ったサブアドレスが候補に出て、そのまま登録してしまうことがあります。候補を選ぶ前に、「+」の後ろの文字が正しいかを確かめます。
フィルタはパソコンで作る
Gmailのフィルタの作成は、Googleのヘルプでもパソコンでの手順として案内されています。スマホで登録したサブアドレスは、後でパソコンからフィルタを作っておきます。一度作ったフィルタは、スマホのGmailアプリで受け取るメールにも同じように働き、ラベルごとにメールを確かめられます。
スマホでの確かめ方
スマホのGmailアプリでも、検索欄に「deliveredto:」を使った検索を入力できます。外出先で「転職サイトからの連絡が来ていないか」を確かめたいときは、「+job」宛ての未読のメールを検索すると、ほかのメールに埋もれずに確認できます。
会社や学校のアドレスで使うときの注意
ここまでの説明は、個人のGmail(@gmail.com)を前提にしています。会社や学校で配られたアドレスがGoogle Workspace(企業や学校向けのGoogleのサービス)で運用されている場合、サブアドレスの扱いは組織の設定によって変わることがあります。
管理者に確かめてから使う
組織のアドレスでサブアドレスを使いたい場合は、使ってよいか、届くかを、先に組織の管理者に確かめます。組織によっては、メールの送受信を監査しており、見慣れない宛先のメールを止める設定にしていることもあります。
仕事のアドレスで私的な登録をしない
そもそも、会社のアドレスで私的なサービスに登録するのは避けるべきです。退職や異動でアドレスが使えなくなると、登録したサービスにログインできなくなるうえ、私的なメールを会社の管理者が見られる状態になります。私的な登録には、個人のGmailのサブアドレスを使うのが安全です。
| アドレスの種類 | サブアドレスの扱い |
|---|---|
| 個人のGmail(@gmail.com) | 設定なしで使える |
| 会社や学校のアドレス | 組織の設定によって変わる。管理者に確認 |
サブアドレスとフィルタでよくあるつまずき
最後に、サブアドレスを使い始めた人がつまずきやすい点を、原因と直し方の組み合わせで整理します。
フィルタを作ったのに振り分けられない
まず、届いたメールの宛先の欄を開いて、本当にサブアドレス宛てに届いているかを確かめます。登録先が「+」以降を取り除いて送っている場合、宛先は元のアドレスになっているため、宛先の条件では振り分けられません。その場合は、差出人のアドレスを条件にしたフィルタに切り替えます。
大事なメールが受信トレイに来ない
「受信トレイをスキップ」を付けたフィルタに、大事な連絡が当てはまっている可能性があります。パソコンのGmailで設定の「フィルタとブロック中のアドレス」タブを開き、作ったフィルタの条件と動作を見直します。転職や学校など、見落とすと困る宛先には「受信トレイをスキップ」を付けないのが基本です。
同じメールに複数のラベルが付く
宛先と差出人の両方を条件にしたフィルタを別々に作っていると、1通のメールに複数のラベルが付きます。ラベルはフォルダと違い複数付けられるため問題はありませんが、整理しにくい場合は、どちらかのフィルタを外します。
古いメールに仕分けが当たらない
フィルタを作るときに「一致するスレッドにもフィルタを適用する」にチェックを入れないと、作った後に届いたメールにしか働きません。既存のメールにも当てたい場合は、フィルタを編集して、このチェックを入れてから保存し直します。
| つまずき | まず確かめること |
|---|---|
| 振り分けられない | 届いたメールの実際の宛先 |
| 大事なメールが見えない | 受信トレイをスキップの設定 |
| ラベルが重なる | 宛先と差出人のフィルタの重複 |
| 古いメールに当たらない | 一致するスレッドへの適用のチェック |
サブアドレスでは足りないときの選択肢
サブアドレスは、受信の振り分けにはとても便利です。ただ、仕事の取引先ごとに送受信も、カレンダーも、ドライブも完全に分けたい場合は、Googleアカウントそのものを分けることになります。アカウントが3つ、4つと多くなると、今度はブラウザの中での切り替えが手間になります。
Macを使っていて、複数のGmailのアカウントをログインしたまま並べておきたい人の候補の1つが、macOS向けのアプリ集約ブラウザ「SpaceDeck」です。公式サイトによると、GmailやSlackなどのWebサービスをアプリとして左のサイドバーに並べ、アプリごとにCookieの入れ物を分けて動かします。同じサービスに複数のアカウントで同時にログインする機能はProの範囲です。リンクを開くと、そのリンクに合うアプリとアカウントで開く機能も紹介されています。
料金は、無料版がワークスペース1つ・アプリ3つまでで期間の制限はなく、Proは税込で月額980円、年額8,800円、買い切り19,800円です。ダウンロードした日から14日間はProの全機能を試せ、体験にはカードの登録もアカウントの作成も要りません。対応するのはmacOS 12以降で、Windows版はありません。
SpaceDeckは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
登録先を見分けたいだけなら、サブアドレスとフィルタで十分です。アカウントを分ける必要があるかどうかは、送信やカレンダーまで分けたいかで判断すると迷いません。
サブアドレスの管理を続けるための決まりごと
サブアドレスはいくらでも作れるため、気づくと数十個に広がり、どれを何に使ったか分からなくなることがあります。次の決まりを作っておくと、長く使っても混乱しません。
一覧を作っておく
使っているサブアドレスと、登録先、作った日を、表計算ソフトかメモに一覧にしておきます。パスワード管理のアプリを使っているなら、ログインの情報にサブアドレスが残るため、それを一覧の代わりにしてもかまいません。
年に1回見直す
年に1回、サブアドレスごとのメールを検索して、使っていない登録先がないかを確かめます。退会したサイトのサブアドレスは、フィルタで削除する設定にしておけば、仮にアドレスが出回っても受信トレイには届きません。
一覧の作り方の例
一覧は、次のような列を持つ表にしておくと、後から見返したときに迷いません。
| サブアドレス | 登録先 | 作った日 | フィルタの動作 | 状態 |
|---|---|---|---|---|
| +shop | 通販サイトA | 2026年4月 | 買い物のラベル、受信トレイをスキップ | 利用中 |
| +job1 | 転職サイトB | 2026年6月 | 転職のラベル、スター | 退会済み |
| +school | 子どもの習い事 | 2026年4月 | 学校のラベル、重要 | 利用中 |
「状態」の列に退会済みと書いたサブアドレスは、年に1回の見直しのときに、フィルタを削除の動作に変えるかどうかを決めます。
転送と組み合わせる
子どもの学校や習い事の連絡を、配偶者にも届けたい場合は、「+school」宛てのメールを条件にしたフィルタで、配偶者のアドレスへ転送する動作を選べます。Googleのヘルプによると、転送のフィルタを使うには、先に転送先のアドレスを設定の「メール転送とPOP/IMAP」で登録して確認を受ける必要があります。また、転送のフィルタは新しく届くメールにだけ働きます。家族の連絡だけを共有し、ほかの私的なメールは見せない、という分け方ができるのは、サブアドレスならではの使い方です。
家族と共有しない
家族でアカウントを共有している場合でも、サブアドレスは1人のアカウントに届くため、ほかの家族には見えません。家族で同じ連絡を受けたい場合は、フィルタの転送や、共有のカレンダーなど別の方法を使います。
サブアドレスの考え方が在宅の仕事でも役立つ理由
サブアドレスとフィルタの組み合わせは、私生活の整理だけでなく、在宅の仕事でも役立ちます。
たとえば、文章を書く仕事を複数の媒体から受けている人は、媒体ごとにサブアドレスを分けて登録しておくと、締め切りの連絡や修正の依頼を見落としにくくなります。書く仕事の報酬の目安は著述家,記者,編集者の年収・単価相場で確かめられます。
医療の分野でも、在宅でできる仕事は少しずつ広がっています。医療事務の知識を生かした仕事の内容は医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)で紹介しています。患者さんの個人情報を扱う仕事では、私用のメールと仕事のメールを確実に分けておくことが、情報を守る基本になります。
アカウントやメールの管理を含めた業務の整理は、それ自体が仕事にもなります。AIや自動化の道具を使って、中小企業の業務を整える仕事の内容は、AIコンサル・業務活用支援のお仕事で紹介しています。
フリーランスや在宅ワークの市場を長く見てきた立場からいえば、仕事が長く続く人ほど、連絡を見落とさない仕組みを早いうちに作っています。仲介手数料のかからない直接取引では、受け手の手取りが厚くなり、発注側も同じ予算でより多くを頼めますが、その関係を支えるのは、返信の速さと確かさです。サブアドレスは、そのための最も手軽な道具の1つだといえます。まずは、次に何かに登録するときに「+」を1つ付けるところから始めてみてください。
よくある質問
Q. Gmailのサブアドレスを使うのに設定は必要ですか?
受信するだけなら設定は不要です。いつものアドレスの「@」の前に「+」と好きな文字を付ければ、そのアドレス宛てのメールは元の受信トレイに届きます。サブアドレスから送信したい場合だけ、「アカウントとインポート」の「他のメールアドレスを追加」で送信元として登録します。返信もサブアドレスで受けたいときは返信先も設定します。
Q. サブアドレスで登録できないサイトがあるのはなぜですか?
登録フォームの入力チェックで、「+」を含むアドレスを正しい形式として扱わないサイトがあるためです。その場合は元のアドレスで登録し、差出人のアドレスや件名を条件にしたフィルタで振り分けます。また、登録はできても「+」以降を取り除いて送ってくるサイトもあるので、届いたメールの宛先を確かめてからフィルタを作ると確実です。
Q. サブアドレスを使えば、本当のアドレスを隠せますか?
隠すことはできません。サブアドレスは「+」から「@」までを取り除けば元のアドレスになるため、気づいた人は元のアドレスに直接送れます。登録先を見分けたり、受信を振り分けたりする目的に向いた仕組みです。元のアドレスを知られたくない場合は、Googleアカウントを別に作る方法を検討してください。
Q. ピリオドを入れたアドレスとサブアドレスはどう違いますか?
Gmailでは、ユーザー名の中のピリオドの有無や位置が違っても同じアドレスとして扱われます。区別しにくいため、フィルタでの振り分けには向きません。サブアドレスは「+」以降の文字が宛先に残るので、宛先を条件にしたフィルタで登録先ごとに振り分けられます。なお、会社や学校のアドレスではピリオドの扱いが異なります。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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