ガントチャートアプリを選ぶときに比べたい、共有のしやすさと更新の手間

@SOHO編集部
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ガントチャートアプリを選ぶときに比べたい、共有のしやすさと更新の手間

この記事のポイント

  • ✓ガントチャートアプリを
  • ✓共有のしやすさと更新の手間の2つの軸で比べる方法を解説
  • ✓スマホアプリの無料の範囲を2026年10月時点の公式ページで確かめ

ガントチャートアプリを探している人の多くは、すでにExcelやスプレッドシートで工程表を作った経験があり、「作るのはできたが、共有して更新し続けるのがつらい」というところで行き詰まっています。結論から言うと、ガントチャートアプリは見た目のきれいさや機能の数より、関係者に見せるまでの手順の少なさと、予定がずれたときに直す手間の小ささで選ぶと失敗が減ります。

この記事では、その2つの軸でアプリを比べる方法を順に説明します。料金や無料の範囲は、2026年10月時点で各サービスの公式ページに書かれている内容を確かめて載せています。料金は改定されることがあるので、契約の前には必ず公式ページをもう一度開いて確かめてください。

ガントチャートアプリとは何か、表計算で作る工程表との違い

ガントチャートとは、作業を縦に並べ、それぞれの期間を横向きの棒で表した工程表のことです。どの作業がいつ始まりいつ終わるのか、どの作業同士が重なっているのかを、1枚の図で見渡せます。建設や製造の現場で古くから使われてきた形式ですが、今ではWeb制作、システム開発、イベントの準備、補助金の申請スケジュールなど、期限のある仕事なら業種を問わず使われています。

ガントチャートアプリは、この工程表を作り、関係者と共有し、日々の変化に合わせて直していくための道具です。表計算ソフトでもセルを塗りつぶせば同じ見た目は作れます。違いが出るのは、作ったあとの運用です。

表計算で作った工程表は、1つの作業の期間が延びたとき、後ろに続く作業のセルを1つずつ塗り直す必要があります。作業が20を超えると、この塗り直しだけで30分以上かかることも珍しくありません。さらに、ファイルを添付してメールで送る運用だと、誰が最新版を持っているのか分からなくなります。

ガントチャートアプリでは、棒をドラッグするだけで期間が変わり、作業同士のつながり(ある作業が終わらないと次が始められない関係)を設定しておけば、後ろの作業も一緒にずれます。更新した内容は、同じ画面を見ている全員にすぐ反映されます。この「直す手間」と「最新版を配る手間」が小さくなることが、アプリに移る一番の理由です。

一方で、アプリには覚えることがあり、関係者全員にアカウントを作ってもらう手間もかかります。作業が10個に満たず、1人で管理していて、月に1回しか見直さないなら、表計算のままのほうが楽な場合もあります。アプリが向いているのは、関係者が3人以上いる、作業が20を超える、週に1回以上予定が動く、のどれかに当てはまる場面です。

ガントチャートが必要になる場面は、ここ数年で広がっている

ガントチャートは、もともと大きなプロジェクトのための道具と思われがちでした。ところが在宅勤務や業務委託が広がったことで、少人数の仕事でも工程の見える化が必要になっています。

同じ事務所に全員がいれば、「あの作業どうなった?」と声をかければ済みました。メンバーが別々の場所で、別々の時間に働く形になると、進み具合を口頭で確かめる機会が減ります。そこで、誰が見ても同じ状況が分かる工程表を共有しておく必要が出てきます。

地方の仕事でも同じ変化が起きています。たとえば、農業法人が補助金を使って設備を入れる場合、申請書の作成、見積もりの取得、交付決定、発注、設置、実績報告と、期限の決まった作業が半年以上続きます。関わるのは農家、販売店、設置業者、申請を手伝う外部の専門家と、所属のばらばらな人たちです。こうした現場で、紙の予定表やメールの往復だけで進めていると、交付決定の前に発注してしまうといった、取り返しのつかない順番の誤りが起こりかねません。

現場では、パソコンを開く習慣のない関係者が混ざることもよくあります。その場合、スマホで工程表を見られるか、アカウントを作らずに見られるかが、アプリ選びの決め手になります。高機能なアプリを入れても、関係者が見てくれなければ工程表は役に立ちません。

補助金を使った業務のデジタル化については、テレワーク 助成金 2026で、在宅勤務の環境づくりに使える助成金の種類と申請の流れが整理されています。ツールの導入費用の一部をまかなえる制度もあるので、有料プランを検討している場合はあわせて確かめておくと判断しやすくなります。

比べたい軸その1:関係者への共有のしやすさ

ガントチャートアプリを比べるとき、最初に見るべきなのは、作った工程表を関係者に見せるまでの手順です。どれほど機能が豊富でも、相手が見られなければ意味がありません。確かめたい点は次の4つです。

招待するとき、相手にアカウント作成を求めるか

多くのアプリは、メンバーとしてメールアドレスで招待し、相手が登録を済ませてから見られる仕組みです。社内の人なら問題ありませんが、取引先や外注先、パソコンに慣れていない関係者には、登録そのものが負担になります。閲覧用のリンクを発行できるか、ゲストとして招けるかを確かめておきます。

見るだけの人が料金の対象になるか

1人あたりの月額で料金が決まるアプリでは、見るだけの人も料金の対象に数えるかどうかで、費用が大きく変わります。たとえば、編集する人が3人、見るだけの取引先が5人いる場合、見るだけの人を数えるアプリでは8人分、数えないアプリでは3人分の料金になります。料金ページの注記に「ゲストは無料」「閲覧のみのユーザーは数えない」といった記載があるかを見てください。

スマホでどこまで見られるか

外回りや現場作業の多い人は、パソコンを開く時間がありません。スマホのアプリやブラウザで工程表が見られるか、棒の長さを変えるといった簡単な更新ができるかを確かめます。ガントチャートは横に長い図なので、スマホでは見づらくなりがちです。実際に自分のスマホで開き、1か月先まで横にスクロールして見られるかを試すのが確実です。

工程表の外へ出すときの形式

取引先によっては、アプリを使わずPDFや画像で工程表を受け取りたいという場合があります。PDFや画像、CSVで書き出せるか、印刷したときに1枚に収まるかも、実際の運用では効いてきます。

比べたい軸その2:予定が動いたときの更新の手間

2つ目の軸は、予定が変わったときに工程表を直す手間です。工程表は作った瞬間から古くなり始めます。更新が面倒なアプリは、2週間もすると誰も直さなくなり、実態と合わない図だけが残ります。

棒をドラッグして期間を変えられるか

基本ですが、日付を入力欄に打ち込まないと期間を変えられないアプリもあります。棒の端をつかんで伸ばす、棒ごとつかんで動かす、という操作で直せると、会議中にその場で更新できます。

作業同士のつながりを設定できるか

「デザインが終わってから実装を始める」のような順番の関係を設定できると、前の作業が延びたときに後ろの作業も自動でずれます。この機能があるかないかで、作業が多い工程表の更新時間は大きく変わります。ただし、つながりを細かく設定しすぎると、1つの変更で全体が大きく動いてしまい、かえって混乱することもあります。最初は大きな区切りだけをつなげるのが無難です。

今日の位置と遅れが一目で分かるか

今日の日付に縦の線が引かれ、終わっているはずの作業が色で分かると、毎朝の確認が数秒で済みます。進み具合を割合で入れられるアプリなら、「予定では8割終わっているはずが、まだ3割」といったずれにも早く気づけます。

担当者に通知が届くか

期限が近い作業や、担当が割り当てられた作業について、本人にメールやアプリの通知が届くかも大切です。工程表を見に行かなくても自分の番が分かる仕組みがあると、更新を担当する人の催促の手間が減ります。

運用の現場でよく聞くのは、「最初の1か月は丁寧に更新していたが、繁忙期に入ってから誰も触らなくなった」という話です。農業の現場でも、田植えや収穫の時期は工程表を開く余裕がなくなります。忙しい時期でも30秒で直せるかどうかを基準に、操作の手数を比べてください。

主要なガントチャートアプリの無料の範囲と料金

ここでは、ガントチャートを使えるサービスのうち、公式ページで料金と無料の範囲を確かめられたものを並べます。いずれも2026年10月時点の公式ページの記載です。

サービス 無料の範囲 有料の目安 ガントチャート
Brabio! 5ユーザー・ストレージ50MBまで、プロジェクト数は無制限 プラン10(10ユーザーまで)月額3,300円(税込) 無料から使える
Backlog フリープラン(現行は10名まで) スタータープラン月額2,700円(税抜)、ガントはスタンダード月額16,000円(税抜)から スタンダード以上
Asana Personalプランで2人まで Starterプラン1人あたり月額1,200円(年払い)、月払いは1,475円 Starter以上
iGanttChart アプリ内購入あり、アカウント登録不要 公式のApp Storeで確認 スマホで作成

表から分かるとおり、「ガントチャートが無料で使えるか」はサービスによってまったく違います。Brabio!は無料プランでもガントチャートが作れますが、ストレージは50MBまでです。Backlogは現行の料金ページで、ガントチャートがスタンダードプラン以上の機能として載っていて、表示できる範囲は6か月分と注記されています。Asanaは、タイムラインとガントビューがStarterプラン以上の機能として案内されています。

料金の書き方も、税込と税抜、月払いと年払いで混在しています。Brabio!は税込、Backlogは税抜と明記されています。比べるときは、同じ条件にそろえて計算してください。

Brabio!は10人ごとの定額で、プラン10が月額3,300円(税込)、プラン20が月額6,600円(税込)と、10人増えるごとに3,300円ずつ上がる作りです。公式ページでは、1ユーザーあたり300円で、年間一括払いなら10%の割引があると案内されています。人数が決まっていて、ガントチャートを中心に使いたいチームには計算しやすい料金です。

Asanaの無料ゲストは無制限と案内されていて、取引先を招いても料金に数えない点は、共有のしやすさの面で強みです。一方で、無料のPersonalプランは2人までなので、チームで本格的に使うなら有料が前提になります。

Backlogは2027年1月1日にプランが変わる

Backlogを候補に入れている場合は、プラン改定の予定を知っておく必要があります。Backlogの公式ブログは、2026年6月17日付で次のように告知しています。

2027年1月1日から、Backlogのプランが新しくなります。既存のお客様については、2027年1月1日以降の最初の契約更新日に、新しいプランでの契約更新になります。 出典: backlog.com

告知によると、現在のプランの新規契約は2026年12月31日で終わり、新しいプランはエコノミー、ビジネス、プロフェッショナルの3つになります。月払いの料金(税抜)は、エコノミーが月額21,000円で15ユーザー・30プロジェクトまで、ビジネスが月額36,300円、プロフェッショナルが月額100,000円です。

小さなチームにとって影響が大きいのは、フリープランの変更です。2027年1月1日に新しいフリープランへ自動で切り替わり、ユーザーの上限が10名から5名に変わります。すでに6〜10名で使っている場合、今のメンバーは引き続き使えますが、新しくユーザーを追加できなくなると書かれています。

また、改定後の新しいプランでは、少人数向けのスタータープランに当たるものがなくなり、有料の入り口がエコノミーの月額21,000円になります。現行のスタータープランを使っている人は、適用開始日までにプランの変更を検討するよう案内されています。今からBacklogで始める場合は、半年後に料金体系が変わる前提で計算しておくと、あとで慌てずに済みます。

スマホアプリだけで工程表を作る場合

個人で使う、または2〜3人で簡単な工程を共有するだけなら、スマホのガントチャートアプリで足りることもあります。App Storeで公開されているiGanttChartは、説明欄で次のような特徴を挙げています。

すぐに使える アカウント登録など不要ですぐにご利用いただくことができます。 複数端末対応 GoogleDriveを介して、複数端末でシームレスに連携することができます。 出典: apps.apple.com

アカウント登録なしですぐ使えるのは、スマホアプリの大きな利点です。思いついたときにその場で工程を並べられ、外出先でも確認できます。

ただし、スマホアプリは基本的に「自分の端末で作るもの」です。共有はファイルの書き出しやクラウドストレージを経由する形が多く、複数の人が同じ工程表を同時に直す使い方には向きません。App Storeのレビュー欄にも、同僚と共有しようとして書き出したファイルが開けず困っているという声が寄せられています。共有の手順は、使う前に実際に試しておくと安心です。

スマホアプリが向いているのは、個人の作業計画、家族の行事の準備、学校の課題の段取りなど、見る人が少なく、自分が更新の中心になる場面です。チームで使うなら、ブラウザで同じ画面を開けるサービスを選んだほうが、最新版を配る手間がかかりません。

表計算で作り続けるときの限界と、移るタイミング

ここまで読んで、「今の表計算のままでもいいのでは」と感じた人もいるはずです。実際、表計算での工程表には、追加の費用がかからない、誰でも開ける、自由に書き込める、という利点があります。

移るべきタイミングは、次のような困りごとが出てきたときです。

  1. 工程表の更新に週30分以上かかっている
  2. 「どれが最新版か」という問い合わせが月に2回以上ある
  3. 作業の順番の誤り(前の作業が終わる前に次を始めた)が起きた
  4. 関係者が5人を超え、誰がどの作業の担当か口頭で確かめることが増えた

1つでも当てはまるなら、アプリに移る価値があります。逆に、どれにも当てはまらないなら、無理に移る必要はありません。道具を変えること自体が、関係者に新しい操作を覚えてもらう負担を生むからです。

移るときに注意したいのは、表計算で作った工程表をそのまま再現しようとしないことです。表計算では、セルの色や細かい注記で情報を詰め込みがちです。アプリに移るときは、作業名、担当者、開始日、終了日、順番の関係、の5つだけを移し、それ以外は必要になったら追加する方針にすると、移行が1日で終わります。

移行の期間中は、表計算の工程表とアプリの工程表が並んで存在することになります。この期間が長引くと、どちらが正しいのか分からなくなり、表計算だけで運用していたころより混乱します。移行する日を決めたら、その日から表計算のファイルは読み取り専用にし、ファイル名の先頭に「旧」と付けるなど、更新しない版だと誰が見ても分かるようにしておきます。関係者には、新しい工程表の場所を1回だけでなく、最初の2週間は会議のたびに伝えるくらいがちょうどよい頻度です。

自分に合うガントチャートアプリの選び方の手順

ここまでの内容を、実際に選ぶときの手順として整理します。

手順1:関係者を書き出し、役割を分ける

工程表に関わる人を全員書き出し、「編集する人」「見るだけの人」「工程表の外でPDFを受け取るだけの人」に分けます。この人数で、無料の範囲に収まるか、料金がいくらになるかがおおよそ決まります。

手順2:候補を3つに絞る

無料の範囲で使えるか、ガントチャートがその料金のプランに含まれているか、見るだけの人を料金に数えるか、の3点で候補を絞ります。候補が多すぎると試すだけで時間がなくなるので、3つまでにします。

手順3:同じ工程を3つのアプリに入れて2週間使う

実際の案件の工程を、3つのアプリに同じように入れます。作業は10〜20個あれば十分です。そのうえで2週間、予定が動くたびに3つとも更新してみます。手間はかかりますが、どのアプリが自分たちの更新の頻度に合っているかが、体感ではっきり分かります。

手順4:見るだけの人に感想を聞く

工程表を見るだけの人に、スマホとパソコンでそれぞれ開いてもらい、見やすさを聞きます。作る側が気に入っていても、見る側が開けなければ意味がありません。

手順5:1年後の費用を計算する

人数が増えたとき、料金がどう変わるかを計算します。1人あたりの月額で決まるサービスと、人数の区切りごとの定額のサービスでは、増え方が違います。改定の予定があるサービスは、改定後の料金でも計算しておきます。

導入でつまずきやすい点と、その避け方

アプリを選んだあとにも、つまずきやすい点があります。現場でよく見かけるものを挙げます。

細かく分けすぎて更新が回らなくなる

工程表を作り始めると、作業を細かく分けたくなります。1日単位の作業を全部並べると、作業の数が100を超え、更新が追いつかなくなります。ガントチャートに並べるのは、3日から2週間程度の大きさの作業にとどめ、それより細かいものは各担当者の手元のメモで管理するほうが続きます。

更新する人が決まっていない

「みんなで更新しよう」と決めると、結局誰も更新しません。更新の担当者を1人決め、週に1回、決まった曜日に見直す時間を予定に入れておくのが確実です。

初回の説明を省いてしまう

関係者を招待するだけで、見方を説明しないと、開いてもらえないまま終わることがあります。15分ほどの短い説明の場を設け、「今日の線より左にある赤い棒が遅れている作業」といった見方だけを伝えると、その後の定着が違います。

補助金の申請を手伝う仕事をしていると、工程表は相手先との約束事を見える形にする道具でもあると感じる場面が多くあります。農家さんにとっては、申請から交付決定、設備の設置までの流れが1枚の図になっているだけで、「次は何を待っているのか」が分かり、問い合わせが目に見えて減ります。

ガントチャートとカンバンボードの使い分け

ガントチャートアプリを調べていると、カンバンボードという言葉もよく目にします。カンバンボードとは、「未着手」「作業中」「確認待ち」「完了」のような列を並べ、作業を書いたカードを左から右へ動かして進み具合を表す方式のことです。2つは競合するものではなく、得意なことが違います。

ガントチャートが得意なのは、時間の流れと作業同士の重なりを見せることです。「この作業が1週間遅れると、納品日に間に合うか」という問いには、ガントチャートでないと答えにくいものです。取引先への説明や、期限が法律や制度で決まっている仕事にはガントチャートが向いています。

カンバンボードが得意なのは、今どの作業が誰の手元で止まっているかを見せることです。毎日の朝会で「確認待ちの列にカードが5枚たまっている」と分かれば、確認の担当者に声をかけられます。日々の細かい作業の流れを管理するのに向いています。

実際の運用では、大きな工程はガントチャートで、日々の作業はカンバンボードで、と使い分けるチームが多くあります。同じサービスの中で両方の表示を切り替えられると、同じ作業のデータを二重に入力せずに済みます。候補を比べるときは、ガントチャートの機能だけでなく、カンバンやカレンダーなど、ほかの表示に切り替えられるかもあわせて確かめておくと、運用の幅が広がります。

工程表を作る最初の30分の進め方

アプリを選んだら、最初の工程表を作ります。ここでつまずくと、せっかく選んだアプリが使われなくなります。最初の30分は、次の順で進めると迷いません。

最初の10分:区切りになる日付を決める

まず、動かせない日付を書き出します。納品日、申請の締め切り、展示会の開催日、取引先の決算日などです。これらはマイルストーンと呼ばれ、工程表の中で「この日までに必ずここまで終わっている」という目印になります。マイルストーンを先に並べると、作業の配置を逆算で考えられます。

次の10分:大きな作業を5〜10個並べる

マイルストーンの間に入る大きな作業を並べます。この段階では細かく分けず、「デザイン」「実装」「確認」のような粒度で十分です。担当者が決まっていれば入れておきますが、未定でもかまいません。

最後の10分:順番の関係と余裕をつける

作業同士の順番の関係を設定し、それぞれの作業に少し余裕を持たせます。目安として、見積もった日数の2割程度の余裕を見込んでおくと、小さな遅れが全体に響きにくくなります。余裕をまったく持たない工程表は、最初の1つの遅れで全体が崩れ、関係者の信頼を失いやすくなります。

この30分で作った工程表を関係者に見せ、意見をもらってから細かい作業を追加していくと、最初から完璧を目指すより早く運用に乗ります。

使う場面ごとに、重視する点は変わる

同じガントチャートアプリでも、使う場面によって重視すべき点が変わります。代表的な場面ごとに整理します。

個人で複数の案件を抱えるフリーランス

業務委託で複数の取引先の仕事を並行して受けている人は、案件をまたいで自分の予定の重なりを見られるかが大切です。案件ごとに別々の工程表を作ると、同じ週に3つの納期が重なっていることに気づきにくくなります。複数のプロジェクトを1つの画面で見られるか、または自分の担当分だけを横断して表示できるかを確かめます。

社内の数人で進めるWeb制作や開発

メンバー全員が編集するので、1人あたりの料金が効いてきます。同時に、作業の細かいやり取りが多いため、作業ごとにコメントを残せるか、ファイルを添付できるかも重要です。

外部の関係者が多い補助金の申請や設備の導入

見るだけの人が多く、その人たちがパソコンに慣れていないことも多い場面です。アカウントなしで見られる仕組みや、PDFでの書き出し、スマホでの見やすさを最優先にします。介護や福祉の事業所でも、補助金を使った機器の導入で同じような工程管理が必要になります。介護・福祉事業所のDX化2026|IT導入補助金で介護記録を完全デジタル化では、補助金を使ったデジタル化の流れが紹介されています。

家族や地域の行事の準備

費用をかけたくない場面です。スマホアプリや、無料の範囲が広いサービスで十分です。見る人が多くても、更新するのが1人なら、PDFや画像で共有する運用でも困りません。

権限とデータの扱いで確かめておくこと

取引先や外注先を工程表に招く場合、誰が何を見られるか、誰が何を変えられるかの設定も確かめておく必要があります。

確かめたいのは、閲覧だけの権限を設定できるか、プロジェクトごとに見られる人を分けられるか、退職者や契約が終わった外注先を外したときにデータがどうなるか、の3点です。複数の取引先の案件を同じサービスで管理する場合、ある取引先に別の取引先の工程が見えてしまうと、信用問題になりかねません。

また、無料プランでは、ファイルを添付できる容量に上限があることがほとんどです。仕様書や画像を工程表の作業に添付して運用したい場合は、容量が足りるかを見積もっておきます。Brabio!の無料プランが50MBまでと案内されているように、無料の範囲の容量は数十MBから数GBまで、サービスによって大きな差があります。

ガントもカンバンも無料から試せる選択肢

ここまで挙げたサービスのほかに、もう1つの候補として、国産のプロジェクト管理ツールのPinatecaがあります。公式の料金ページによると、無料プランは5人まで・ボード10個までで、カンバン、ガントチャート、カレンダー、リストを含む全8種類のボードと、チャット、カスタムフィールド、権限ロールまで使えます。ファイル容量は1GBです。6人目、または11個目のボードからはスタンダードプランになり、1人あたり月額500円(税抜)、年払いなら1人あたり月額400円と案内されています。スタンダードプランでは、閲覧だけのゲストは人数に数えないと書かれています。詳しい機能と料金はPinatecaの料金プランと機能で確かめられます。

Pinatecaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

ガントチャートだけで工程を引きたいのか、日々の作業のやり取りまで同じ場所で済ませたいのかで、合うサービスは変わります。どのサービスも無料から試せるので、上の手順3のように、同じ工程を入れて使い比べるのが近道です。

工程を見せられる人は、外部の仕事でも任されやすい

最後に少し視点を広げます。ガントチャートアプリを探している人の多くは、関わる人や案件が増え、工程を見える形にする必要に迫られています。この必要は、会社の中だけでなく、業務委託で仕事を受ける側にも当てはまります。

20年にわたって在宅ワークと業務委託の市場を見てきた運営者の立場から言えば、継続して仕事を任される人ほど、納期の見通しを早い段階で取引先と共有しています。工程表を1枚見せるだけで、発注する側は安心して次の相談ができます。仲介手数料のかからない直接の取引では、この信頼の積み重ねが、そのまま手取りの厚い仕事の継続につながっていきます。

アプリ開発やWeb制作の仕事では、工程の管理が特に重視されます。アプリケーション開発のお仕事では、在宅で受けられる開発案件の種類と進め方が紹介されています。画面の設計を担う人はUI/UX・アプリデザインのお仕事で仕事の中身を、報酬の水準はデザイナーの年収・単価相場で公的統計をもとに確かめられます。

工程管理を含めて事業の段取りを支える仕事に興味がある人は、中小企業診断士の資格ガイドも参考になります。中小企業の経営や業務改善を助言する国家資格で、補助金の申請支援やデジタル化の相談にも関わる場面が多い資格です。

よくある質問

Q. ガントチャートアプリは無料でどこまで使えますか?

サービスによって大きく違います。Brabio!は無料プランでも5ユーザーまでガントチャートを作れますが、ストレージは50MBまでです。Backlogは現行の料金ページでガントチャートをスタンダードプラン以上の機能としています。Asanaはタイムラインとガントビューが有料のStarterプラン以上です。契約前に公式の料金ページで、ガントチャートがどのプランに含まれるかを確かめてください。

Q. Excelで作った工程表からアプリに移すとき、何を移せばよいですか?

作業名、担当者、開始日、終了日、作業同士の順番の関係の5つを移せば十分です。セルの色や細かい注記まで再現しようとすると移行に時間がかかります。まずは5つだけで始め、運用しながら必要な項目を追加していくと、移行は1日程度で終わります。

Q. 取引先にも工程表を見せたい場合、何に気をつければよいですか?

見るだけの人を料金の対象に数えるかどうかと、相手にアカウント作成を求めるかどうかを確かめます。ゲストを無料で招けるサービスもあります。相手がパソコンに慣れていない場合は、スマホで開けるか、PDFで書き出せるかもあわせて確かめておくと安心です。

Q. スマホのガントチャートアプリだけでチームの工程管理はできますか?

少人数で、更新するのが1人なら可能です。ただし、スマホアプリの多くはファイルの書き出しやクラウドストレージ経由で共有する仕組みで、複数人が同じ工程表を同時に直す使い方には向きません。3人以上で更新するなら、ブラウザで同じ画面を開けるサービスを選ぶと、最新版を配る手間がかかりません。

この記事について

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編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年6月18日最終更新:2026年10月10日
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この記事を書いた人

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フリーランス・在宅ワークの専門メディア

@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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