フォームメーラーの使い方と、設置から返信設定までの流れ

@SOHO編集部
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フォームメーラーの使い方と、設置から返信設定までの流れ

この記事のポイント

  • ✓フォームメーラーの使い方を
  • ✓無料登録からフォームの作成
  • ✓自動返信と通知メールの設定

フォームメーラーの使い方を調べている人の多くは、お問い合わせや申し込みの受付をホームページに付けたいけれど、HTMLを書いて送信の仕組みを作るほどの手間はかけたくない、という状況にいます。フォームメーラーは、項目を並べて公開するところまでなら数十分で終わる道具です。ただし、実際の運用で差が出るのは、作った後の設定です。自動返信の文面、誰に通知を届けるか、届いた回答をどこで管理するか。この3つを決めずに公開すると、問い合わせが届いても誰も気づかない、返事をしたかどうか分からない、という状態になります。

この記事では、フォームメーラーの使い方を、アカウント登録から最初のフォームの作成、ホームページへの設置、自動返信と通知メールの設定、届いた回答の管理まで、公式サイトの記載で確かめながら順に整理します。無料プランと有料プランの違い、つまずきやすい点にも触れます。後半では、届いた回答に担当を付けて同じ画面から返信まで送りたい場合の選択肢として、フォームの道具 Halict も紹介します。

フォームメーラーとは何か、どんな使い方に向いているか

フォームメーラーは、Webページ上で問い合わせや申し込み、アンケートを受け付けるためのフォームを作るサービスです。運営しているのはマーケティングの道具を扱うSATORI株式会社で、同社のブログでは次のように紹介されています。

FormMailer(フォームメーラー)は、SATORI株式会社が提供する、低価格で高機能なフォーム作成ツールです。60万アカウントの登録数があり、個人から大企業、教育機関、官公庁等幅広いお客様に利用されています。最大の特徴は、HTMLやプログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップの簡単操作で作成できる点にあります。 出典: satori.marketing

公式サイトのトップページにも、登録数は「60万アカウント」(2026年9月時点の累計)と書かれています。フォームを作る道具としては古くからあるサービスで、個人のホームページから会社の問い合わせ窓口まで、使われている場面は幅広いものです。

公式サイトに並んでいる活用の場面は、イベント・セミナーの申し込み、キャンペーンの応募、注文、アンケート、お問い合わせ、予約、会員登録、採用のエントリー、報告書の9つです。中でも、ほかの無料のフォーム作成サービスと比べたときに特徴になるのは次の3点です。

・住所の自動入力や、入力の誤りをその場で知らせる機能など、入力する人を助ける機能がそろっている
・作ったフォームを、URLで案内するだけでなく、今あるホームページの中に埋め込める
・有料プランでは、商品を選んで支払いまで進める注文フォームや、申し込みフォーム付きの1枚のページも作れる

反対に、向いていない使い方もあります。社内の簡単な出欠確認や、身内に向けた数問のアンケートであれば、Googleフォームのように普段使っているアカウントですぐ作れる道具のほうが手早く済みます。フォームメーラーが力を発揮するのは、社外のお客様に向けて、会社や店の名前で受付窓口を出したいときです。入力画面の見た目や、受け付けた後に送るメールの文面まで整えたいなら、選ぶ理由があります。

Web制作の現場では、問い合わせフォームを毎回ゼロから組むと、送信の仕組み、迷惑な自動送信への対策、確認画面、自動返信までを作り込む必要があり、小さな案件でも数日かかります。発注する側から見ると、その分の費用を払うより、フォームメーラーのような道具で作ってホームページに埋め込むほうが、早くて安く済む場面が多いのが実情です。

無料プランと有料プランの違い

使い方の前に、どのプランで始めるかを決めておきます。プランによって、作れるフォームの数や、設置できる項目の数、使える機能が違うからです。公式の料金ページでは、無料のFreeプランと、4つの有料プランが案内されています。

プラン 月額(クレジットカード払い・税込) フォーム数 1フォームの項目数 回答の保存期間
Free 無料 5個 7項目 6か月間
Lite 1,485円 10個 50項目 無期限まで設定可能
Entry 2,475円 20個 100項目 無期限まで設定可能
Standard 5,742円 100個 200項目 無期限まで設定可能
Premium 12,672円 300個 300項目 無期限まで設定可能

有料プランには14日間の無料のお試しがあり、銀行振込で3か月分や12か月分をまとめて払う方法も選べます。登録にクレジットカードは要りません。

無料のFreeプランでも、公開期間の設定、回答した人への自動返信メールの編集、確認画面の表示、ホームページへの埋め込み(iframe・HTML)、二段階認証は使えます。一方で、制限も小さくありません。1つのフォームに設置できる項目は7項目までで、フォームの画面には「フォームメーラー」の表記が出ます。届いた回答を知らせる通知メールの宛先は1件まで、回答の保存期間は6か月間です。ファイルを添付してもらう項目や、Slackなどのチャットへの通知も有料プランの機能です。

このため、使い方の目安は次のように考えると決めやすくなります。

・お名前、メールアドレス、問い合わせ内容の数項目で足りる、個人や小さな店の問い合わせ窓口なら、Freeプランで始められる
・会社の窓口として表記を消したい、住所や電話番号など項目が7つを超える、ファイルを受け取りたいなら、Liteプラン以上
・担当者を追加して数人で回答を見る、問い合わせの種類ごとに通知先を分けたいなら、Entryプラン以上
・自社のドメインでフォームを公開したい、Googleスプレッドシートやkintoneへ自動で回答を送りたいなら、Standardプラン以上

有料プランで追加できるチームメンバーの人数は、Liteが0人、Entryが1人、Standardが5人、Premiumが10人です。複数の人で回答を見る使い方を考えているなら、項目の数よりも先に、この人数を確かめておくと選び直しを避けられます。

アカウント登録から最初のフォームを作るまでの手順

ここからは実際の使い方です。全体の流れは、登録、フォームの作成、画面の設定、メールの設定、公開の5段階です。最初の1つ目は、問い合わせフォームのように項目の少ないもので試すと、全体の操作をつかみやすくなります。

手順1:無料のアカウントを作る

公式サイトの「無料ではじめる」からアカウントを作ります。最初はFreeプランで登録し、操作に慣れてから有料プランのお試しに切り替える順番がおすすめです。お試しは14日間なので、フォームの形がまだ決まっていない段階で始めると、確かめたい機能を試しきる前に期間が終わってしまいます。

手順2:新しいフォームを作り、項目を並べる

管理画面からフォームを新しく作ると、項目を並べる画面が開きます。公式サイトの説明では、画面左の一覧から使いたい項目を選び、置きたい位置へドラッグ&ドロップするか、クリックするだけで設置できます。並べ替えや複製も同じ操作で行えます。

用意されている項目は20種類以上あり、名前、メールアドレス、性別、生年月日、電話番号、都道府県、住所、職業といった「よく使う項目」と、一行テキスト、複数行テキスト、セレクトリスト、ラジオボタン、チェックボックスなどの汎用の項目に分かれています。ファイルのアップロードと、画面に表示しない隠しフィールドは有料プランの機能です。

問い合わせフォームなら、最初は次の4つから始めると十分です。

  1. お名前(名前の項目)
  2. メールアドレス(メールアドレスの項目)
  3. お問い合わせの種類(ラジオボタンかセレクトリスト)
  4. お問い合わせ内容(複数行テキスト)

メールアドレスに専用の項目を使うのは、形式の誤りをその場で知らせる入力支援が効くからです。一行テキストで代用すると、打ち間違えたアドレスがそのまま届き、返信が届かない原因になります。

手順3:必須と任意、入力のルールを決める

項目ごとに、必須にするか、入力できる文字の種類を決めるか、説明文を添えるかを設定します。電話番号を半角数字に限る、ふりがなをひらがなに限る、といった制限をかけておくと、受け取った後の手直しが減ります。

選んだ内容に応じて次の項目を出す設定もできます。たとえば「お問い合わせの種類」で「見積もりの依頼」を選んだ人にだけ、予算や希望の納期を聞く項目を出す、といった使い方です。全員に全部の項目を見せるより、入力する人の負担が軽くなります。

確認画面・完了画面と、入力を助ける機能の設定

項目を並べ終えたら、送信の前後に表示する画面を整えます。公式サイトの説明では、入力画面ができたら、確認画面、完了画面、受付が終わったときの画面の文面を、同じ設定メニューから編集できます。

確認画面は、送信する前に入力した内容を見直してもらうための画面です。メールアドレスの打ち間違いに気づいてもらえる最後の機会なので、問い合わせフォームでは表示しておくのが基本です。完了画面には、受け付けたことと、返事の目安を書きます。「内容を確認のうえ、2営業日以内に担当者からご連絡します」のように、いつまでに何が起きるかを書いておくと、同じ人から何度も送信される事態を防げます。

入力を助ける機能として、公式サイトには次のようなものが挙げられています。

・リアルタイムバリデーション(入力の誤りを、送信ボタンを押す前にその場で知らせる)
・住所の自動入力(郵便番号から都道府県や市区町村を補う)
・フォームから離れようとしたときの注意の表示
・もう一度開いたときの入力内容の復元

途中でやめる人を減らすうえで、効き目が大きいのは住所の自動入力とリアルタイムバリデーションです。注文や会員登録のように項目が多いフォームほど、最後まで入力してもらえるかどうかで受付の数が変わります。

迷惑な送信への対策も、この段階で決めておきます。フォームメーラーには、機械による自動送信を防ぐreCAPTCHA、特定のIPアドレスからの送信を拒否する設定、指定した言葉を含む回答を拒否する設定、パスワードでフォームの閲覧を制限する設定があります。公開して数週間たつと、営業目的の自動送信が届き始めることは珍しくありません。最初から有効にしておけば、通知メールが迷惑な送信で埋まるのを防げます。

ホームページに設置する3つの方法

フォームができたら公開します。公式サイトの公開設定の説明によると、設置の方法は大きく3つあります。

方法 手順 向いている場面
URLで案内する フォームのURLをコピーし、ホームページのボタンやメール、SNSのリンク先に設定する ホームページを触れない、まず早く公開したい
iframe形式で埋め込む 管理画面で発行された埋め込みコードを、ホームページの表示したい場所に貼る 今あるページの中にフォームを表示したい
HTML形式で設置する フォームのHTMLコードを取り出し、自分のCSSで見た目を整えて設置する サイトのデザインに完全に合わせたい

いちばん手軽なのはURLでの案内です。ページを作り直す必要がなく、「お問い合わせはこちら」のボタンのリンク先をフォームのURLに変えるだけで受付が始まります。QRコードもダウンロードできるので、チラシや店頭の掲示から案内することもできます。

iframe形式は、WordPressなどで作ったページの中にフォームを表示したいときに使います。発行されたコードを、WordPressならカスタムHTMLのブロックに貼り付けます。ページの中で入力が完結するので、別のページに移る手間がなく、途中でやめる人を減らせます。

HTML形式は自由度が高い一方で、注意があります。公式サイトには、HTML形式で設置した場合、リアルタイムバリデーション、住所の自動入力、入力内容の復元、選択肢に応じた項目の出し分け、パスワード制限などは利用できない、と書かれています。見た目を合わせたい気持ちから選ぶと、前の節で設定した入力支援が効かなくなります。デザインを大きく変える必要がなければ、iframe形式を選ぶほうが無難です。

公開期間と受付定員も、ここで決めておけます。受付を始める日時と終える日時を年月日と時分で設定すると、その時刻に自動で切り替わります。「先着50名まで」のように人数で締め切ることもできます。セミナーやキャンペーンの申し込みでは、締め切りの操作を忘れて受付が続いてしまう事故がよく起きるので、作ったその場で設定しておくのが確実です。

有料のStandardプラン以上では、フォームのURLを自社のドメインに変えられます。見慣れた会社のドメインのURLで案内できるので、開く前に不審に思われにくくなり、SSL証明書の取得や更新も自動で行われます。

自動返信メールの設定と、文面の作り方

フォームを公開する前に、必ず整えておきたいのが自動返信メールです。自動返信メールとは、フォームに回答が届いたときに、回答した人へ自動で送られるメールのことです。公式サイトでは、その役割を次のように説明しています。

自動返信メールとは、フォームに回答が届いたときに、回答した人へ自動で送られるメールのことです。受け付けた事実をその場で伝えられるため、「ちゃんと送れたのだろうか」という不安を残さず、担当者が一件ずつ返信する手間もなくなります。 出典: フォームメーラー 自動返信メール

自動返信メールで設定できるのは、送るか送らないか、差出人名、件名、本文です。本文と件名には、回答した人が入力した内容を差し込めます。たとえば件名を「【受付完了】{お名前} 様、お問い合わせありがとうございます」にすると、一人ひとりに宛てた文面になり、回答の控えとしても使ってもらえます。

文面は、次の4つの要素で組み立てると漏れがありません。

  1. 受け付けたことのお礼
  2. 入力された内容の控え(差し込みで引用する)
  3. 返事の目安の日数と、返事が届かないときの連絡先
  4. 送信元の会社名や店名、ホームページのURL

3つ目は特に大事です。自動返信のメールが届いたのに、その後の返事が来ないと、問い合わせた人は不安になります。「3営業日以内にご連絡します。届かない場合は迷惑メールのフォルダをご確認のうえ、お電話でお問い合わせください」のように書いておくと、行き違いを減らせます。

差出人のメールアドレスを自社のアドレスに変えたり、返信を受け取るアドレス(Reply-To)を別に指定したりすることもできます。公式の料金表を見ると、差出人を自社のメールアドレスにする設定と、フォームメーラーの案内文を自動返信から外す設定は、有料プランの項目として並んでいます。無料で始めた場合は、差出人がフォームメーラーのアドレスのまま届くことを前提に、本文の冒頭で会社名や店名をはっきり書いておくと、誰から届いたメールかが伝わります。

有料のStandardプランとPremiumプランでは、選択式の項目で選ばれた内容ごとに、本文を出し分けることもできます。初級と上級のコースで持ち物の案内を変える、会員の種類ごとに手続きを変える、といった使い方です。

管理者への通知メールとチャットへの通知

自動返信が「回答した人」に送るメールなら、通知メールは「フォームを運用する側」に届くメールです。公式サイトでは、管理画面の「投稿通知メール設定」から、フォームごとに通知先を決められると説明されています。

通知の設定で最初に決めるのは、誰に届けるかです。担当者1人のアドレスだけにすると、その人が休みのときに気づく人がいなくなります。通知先は複数登録できますが、登録できる件数はプランで違い、Freeプランは1件までです。無料のまま複数人で受け取りたい場合は、通知先を個人のアドレスではなく、窓口用の共有アドレスやメーリングリストにしておくと、1件の枠のままでも複数の人に届けられます。

Entryプラン以上では、選ばれた選択肢に応じて通知先を自動で振り分けられます。「お問い合わせの種類」で「製品について」なら営業の担当へ、「採用について」なら採用の担当へ、という形です。受け取った人が担当者へ転送する手間がなくなり、転送し忘れによる返事の遅れも防げます。

通知メールの返信先(Reply-To)に、回答した人が入力したメールアドレスを設定することもできます。こうしておくと、届いた通知メールにそのまま返信するだけで、問い合わせた人とのやりとりを始められます。小さな窓口では、これだけで返信の手間がかなり減ります。

普段のやりとりがメールよりチャット中心なら、有料プランでChatwork、Slack、Microsoft Teamsへの通知も設定できます。メールの受信箱に埋もれやすい職場では、チャットに流したほうが見落としが減ります。

通知の設定を終えたら、公開する前に必ず自分でテスト送信をします。確かめるのは次の3点です。

・自動返信メールが、入力したアドレスに届くか、迷惑メールのフォルダに入っていないか
・通知メールが、登録した全員に届くか
・差し込んだ項目が正しく表示されているか

テストで送った回答は、後で回答の一覧から削除しておきます。残しておくと、件数の集計に混ざります。

届いた回答の管理と、CSVやスプレッドシートへの書き出し

公開して回答が届き始めたら、管理画面の回答の一覧で中身を確かめます。公式サイトの説明では、回答1件ごとに「未着手」「進行中」などの状況を記録でき、1件につき1つメモを残せます。対応の経緯をメモに書いておけば、担当者が代わっても引き継げます。

回答の一覧では、キーワードでの検索や、項目の回答内容、状況、メモ、期間での絞り込みができます。返事が済んでいないものだけを毎朝表示する、といった使い方をすると、返信漏れに気づきやすくなります。

届いた回答の持ち出し方は、次の3つです。

  1. CSVファイルで一括ダウンロードする(文字コードはUTF-8とShift_JISから選べる)
  2. Googleスプレッドシートへ自動で書き出す(Standardプラン以上)
  3. kintoneへ自動で登録する、Webhookで別のシステムへ送る(Standardプラン以上)

CSVをExcelで開くときは、文字コードに注意します。WindowsのExcelでそのまま開いて文字化けする場合は、Shift_JISを選んで書き出し直すと読めるようになります。Macの場合や、Googleスプレッドシートに読み込む場合はUTF-8で問題ありません。

有料プランでは、選択肢ごとの件数と割合が自動でグラフになり、回答件数の推移も日別や月別に確認できます。アンケートの集計であれば、表計算ソフトに写さなくても全体の傾向はつかめます。

回答の保存期間にも気を配ります。Freeプランの回答は6か月間で保存期間が終わるため、残しておきたい回答は期限が来る前にCSVで書き出しておきます。個人情報を含む回答をいつまでも残すのも望ましくないので、有料プランで保存期間を選べる場合は、問い合わせの対応が終わってから必要な期間だけ残す設定にします。

フォームメーラーのメリット・デメリットと、つまずきやすい点

ここまでの使い方を踏まえて、フォームメーラーのメリットとデメリットを整理します。

メリットは次の4つです。

・HTMLの知識がなくても、項目を並べるだけで社外向けのフォームが作れる
・住所の自動入力や入力の誤りの表示など、入力する人を助ける機能が無料の段階からある
・URL、iframe、HTMLの3つの方法で、今あるホームページに合わせて設置できる
・有料プランは月額1,485円(税込)からで、注文フォームや支払いまで1つの道具で扱える

デメリットや注意点は次のとおりです。

・Freeプランは1フォーム7項目までで、フォームメーラーの表記が出る。会社の窓口としては物足りない場面がある
・チームで使える人数は最大10人で、Liteプランでは追加のメンバーを入れられない
・Googleスプレッドシートやkintoneとの自動連携はStandardプラン以上
・HTML形式で設置すると、入力支援の機能の多くが使えなくなる

実際につまずきやすいのは、次のような場面です。

1つ目は、自動返信メールが届かないという問い合わせです。原因の多くは、入力したアドレスの打ち間違いか、受け取った側の迷惑メールのフォルダへの振り分けです。確認画面を表示し、メールアドレスを2回入力してもらう形にすると、打ち間違いは減らせます。

2つ目は、無料のまま運用を続けて、回答の保存期間が過ぎてしまうことです。6か月より前の回答を見返す場面がある業種では、早めにCSVで書き出す習慣を付けます。

3つ目は、通知先を担当者個人のアドレスにしていて、異動や退職で通知が誰にも届かなくなることです。最初から共有のアドレスにしておけば、この事故は起きません。

開発の現場で問い合わせフォームの改修を受けると、「フォームそのものは動いているのに、通知の宛先が退職した人のアドレスのままだった」という相談は珍しくありません。道具を選ぶ前に、届いた後の流れを誰がどう回すかを紙に書き出しておくと、設定の迷いが減ります。

回答が届いた後の担当決めと返信まで、1つの画面で扱いたいとき

フォームメーラーでも、回答ごとの状況とメモで対応の進み具合は管理できます。一方で、返信そのものはメールソフトで送ることになるため、件数が増えてくると「この人には誰が、いつ、何と返したか」が回答の一覧とメールの送信済みフォルダに分かれていきます。数人で窓口を回していると、2人が同じ人に別々の返事を送ってしまう、という事故も起きます。

フォームを作ることより、届いた後の担当決めと返信の記録に手間がかかっているなら、受付から返信までを1つの画面で扱える道具を選ぶ方法があります。

その1つが Halict です。公式サイトによると、Halict はフォームを作って受け付けた回答を一件ごとに担当と状況つきで管理し、返信も同じ画面から送れて、開封まで記録される、受付から対応までのフォームの道具です。公式サイトに挙げられている主な機能は次のとおりです。

・作りたいフォームを一言で伝えると、AIが質問や選択肢、必須の設定まで下書きを作る
・回答する人には目の前の1問だけを表示する、1画面1問の形式
・テキスト、選択肢、評価、日付、メールなど12種類の項目
・届いた一件ごとに担当と状況が残り、同じ画面から返信を送れる
・自動返信、CSVの書き出し
・有料のプランでは、Googleスプレッドシートとの連携、Teams・Slack・Chatwork への通知、一斉メールと開封・クリックの計測、メールのひな形

料金はメンバーの人数で決まり、公式の料金ページでは、フリーのプランは0円でメンバー1人まで、フォームの数と回答の数はどのプランでも無制限と書かれています。3人まで使うスターターは月額2,980円(税抜)、10人まで使うチームは月額7,800円(税抜)で、年払いは2か月分が無料になります。登録にクレジットカードは要りません。

フォームメーラーと比べると、入力支援の細かさや注文フォーム、支払いの機能はフォームメーラーのほうがそろっています。商品の注文やセミナーの申し込みを受けたいならフォームメーラー、問い合わせに返事をすることが窓口の主な仕事なら Halict、という分け方が目安です。ひとりで窓口を回しているならフリーのプランで試せるので、いま使っているフォームと並べて1か月ほど動かし、返信の漏れや書き写しの手間が減るかを比べてみると判断しやすくなります。

Halictは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。

ほかのフォーム作成ツールと比べるときの見方

フォームメーラーを使うかどうか迷っているなら、ほかのツールと比べる観点を先に決めておくと選びやすくなります。料金表を横に並べるだけでは、自分の使い方に合うかは分かりません。比べるときは次の5つを順に確かめます。

  1. 無料の範囲で、項目の数とフォームの数が足りるか
  2. 会社の窓口として、サービス名の表記を消せるか、自社のドメインで公開できるか
  3. 何人で回答を見るか、その人数がプランの上限に収まるか
  4. 届いた回答をどこへ渡すか(スプレッドシート、顧客管理の仕組み、チャット)
  5. 返信をどこから送るか、誰が返したかを後から確かめられるか

1と2は、作る段階の比較です。フォームメーラーは入力支援や設置の方法がそろっていて、この段階では強みがあります。3から5は、運用の段階の比較です。人数の上限と連携の範囲はプランで大きく変わるため、最初に選んだプランのまま使い続けられるかを、半年後の件数を想像して確かめます。

Googleフォームのような無料の道具は、社内のアンケートや身内の出欠確認では十分に役立ちます。社外のお客様向けの窓口を作るときに初めて、表記や自動返信、通知の振り分けといった差が意味を持ってきます。どのツールでも、まず無料の範囲で同じ問い合わせフォームを1つ作り、テスト送信から通知、回答の書き出しまでを一通り試してみると、自分の使い方に合うかが短い時間で分かります。

フォームの作成と運用を、仕事として受ける側から見る

フォームの作成や、届いた問い合わせの対応は、在宅で受けられる仕事としても依頼が出ています。小さな会社や店では、ホームページの更新とあわせてフォームの作成を外に頼む、届いた問い合わせの一次返信を在宅のスタッフに任せる、という形がよく見られます。フォームメーラーのような道具の使い方を一通り身につけておくと、ホームページ制作の案件にフォームの設置を添えて提案できるようになります。

フォームと外部のシステムをつなぐ仕事は、Webhookやkintoneとの連携まで含めると、開発の仕事に近づきます。業務の仕組みづくりとしてどんな依頼があるかは、アプリケーション開発のお仕事で業務の内容が紹介されています。生成AIを使って問い合わせ対応を効率化する提案も増えており、AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、そうした業務改善の支援がどのような仕事として依頼されているかが分かります。

フリーランス・在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、フォームの設置のような小さな仕事が長い取引につながる人には共通点があります。作って納めるだけで終わらせず、「通知は誰に届くのか」「返事はいつまでにするのか」まで依頼主と一緒に決めていることです。依頼主から見ると、その一言で窓口の事故が1つ減ります。中間の仲介料がかからない直接の取引であれば、同じ予算で依頼主はより多くを頼め、受ける側は手取りが厚くなります。仕組みまで提案できる人ほど、次の依頼が続きます。

医療機関の受付や問い合わせの窓口に関わる仕事を目指すなら、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)の試験の内容が参考になります。中小企業の業務の仕組みづくりに助言する立場を目指すなら、中小企業診断士の資格の概要も確かめておくと、問い合わせ窓口の改善を提案するときの視点が広がります。

よくある質問

Q. フォームメーラーは無料でどこまで使えますか?

無料のFreeプランでは、フォームを5個まで作れ、1つのフォームに7項目まで設置できます。自動返信メールの編集、確認画面の表示、ホームページへの埋め込み、公開期間の設定も使えます。ただし、フォームにはフォームメーラーの表記が出て、通知メールの宛先は1件まで、回答の保存期間は6か月間です。ファイルの受け取りやチャットへの通知は有料プランの機能です。

Q. フォームメーラーで作ったフォームをホームページに設置するにはどうすればよいですか?

方法は3つあります。フォームのURLをボタンやリンクの先に設定する方法、管理画面で発行された埋め込みコードをページに貼るiframe形式、HTMLコードを取り出して自分で見た目を整えるHTML形式です。HTML形式では住所の自動入力や入力の誤りの表示などが使えなくなるため、デザインを大きく変える必要がなければiframe形式が無難です。

Q. 自動返信メールが届かないときは何を確かめればよいですか?

まず、テスト送信で自分のアドレスに届くかを確かめます。届かない原因の多くは、入力したメールアドレスの打ち間違いか、受け取った側の迷惑メールのフォルダへの振り分けです。確認画面を表示する、メールアドレスを2回入力してもらうといった設定で打ち間違いは減らせます。自動返信の本文には、返事が届かないときの別の連絡先も書いておくと安心です。

Q. フォームメーラーの有料プランはどれを選べばよいですか?

表記を消したい、項目が7つを超える、ファイルを受け取りたいならLiteプランが入口です。担当者を追加して回答を見たい、問い合わせの種類ごとに通知先を分けたいならEntryプラン以上、自社のドメインで公開したい、Googleスプレッドシートやkintoneへ自動で送りたいならStandardプラン以上が目安です。14日間の無料のお試しで確かめてから決められます。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年5月15日最終更新:2026年10月14日
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@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。

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