実績ゼロのファイナンシャルプランナーが提案時に見せられる資料の作り方

前田 壮一
前田 壮一
実績ゼロのファイナンシャルプランナーが提案時に見せられる資料の作り方

この記事のポイント

  • 実績ゼロのファイナンシャルプランナーでも
  • 提案の場に持っていける資料は作れます
  • 想定事例のキャッシュフロー表からヒアリングシートまで

まず、安心してください。実績ゼロのファイナンシャルプランナーでも、提案の場に持っていける資料は作れます。

資格を取ったばかりで相談実績がない。だから提案の場で見せるものが何もない。この悩みを抱えている方は多いのですが、前提が1つずれています。提案相手が見たいのは「過去に何件やったか」ではありません。「自分の相談を任せたとき、どう進むのか」です。この2つは違います。件数は過去の話ですが、進み方は今この場で示せます。

この記事では、実績ゼロの状態で用意できる資料を5種類に分けて、それぞれの中身と作り方を具体的に説明します。あわせて、実績がないことを隠さずに伝えるための断り書きの入れ方にも触れます。リスクを隠して作った資料は、後で必ず問題になりますから、そこは正直に書いていきます。

実績ゼロが不利になるのは、経験の量ではなく判断が見えないこと

最初に、なぜ実績が求められるのかを整理しておきます。ここを誤解したまま資料を作ると、方向がずれます。

依頼する側が実績を見るのは、経験年数そのものが欲しいからではありません。実績は「この人は判断を誤らないだろう」という推測の材料として使われています。つまり実績は代理指標であって、本体ではないということです。

本体は判断の質です。であれば、判断の質を直接見せる資料があれば、実績の代わりになります。ここが出発点になります。

実績がない段階で不安を感じるのは自然なことですし、その悩みは珍しいものではありません。

「ファイナンシャルプランナー1級に挑戦したいけど、実務経験がないから無理なのかな…」と悩む人も少なくありません。 出典: blog.fp-camp.net

資格の受験資格という制度上の話と、提案の場で信用を得られるかという実務の話は、別の問題です。制度の側で実務経験が問われる場面はありますが、提案の場では「今この場で示せるもの」が全てになります。ここは分けて考えたほうがよいです。

提案時に見せられる資料は、5種類ある

実績ゼロで用意できる資料を、役割ごとに5つに分けます。全部を一度に作る必要はありません。優先順位も併せて書きます。

ヒアリングシート

最優先で作るべき資料です。相談を受けるときに、何を聞き取るかをまとめた1枚です。

これが提案の場で効くのは、「この人は何を見て判断するのか」が一目で分かるからです。家族構成、収入の構成、固定費の内訳、保有資産と負債、加入している保障、今後10年の予定されている支出、本人が不安に感じていること。この項目の並びそのものが、判断の枠組みを表しています。

作るときのポイントは、項目を網羅することではなく、順番に意味を持たせることです。数字から入るのではなく、まず「何に困っているか」から聞く並びにする。この順番にしている理由を説明できれば、それだけで相談設計の考え方を示せます。

シートは相談者に事前記入してもらう前提で作ると、実務でもそのまま使えます。記入例を1つ添えておくと、相談者が迷いません。

想定事例のキャッシュフロー表

2番目に作るべき資料です。実際の相談者がいなくても、条件を設定すれば作れます。

作り方は次の通りです。まず家庭の条件を決めます。世帯の年収、家族の年齢構成、住宅の状況、教育の想定進路、退職予定の年齢。次に、その条件で今後30年の収支を年単位で並べます。最後に、資金が最も薄くなる年を特定します。

この資料の価値は、完成した表そのものではありません。「資金が薄くなる年をどう見つけたか」という過程にあります。提案の場では、表を見せながらこの過程を説明します。そこで判断力が伝わります。

条件の設定は、自分が扱いたい相談に近づけておくと実務でも流用できます。教育資金の相談を受けたいなら子育て世帯、退職後の設計を扱いたいなら50代後半の世帯を想定する。汎用的な条件にすると、どの相談にも刺さらない表になります。

提案書のひな型

3番目です。相談を受けた後に何を提出するのかを、あらかじめ形にしておきます。

構成は、現状の整理、論点の特定、選択肢の提示、推奨と理由、次にやること。この5部構成が基本になります。重要なのは4番目の「推奨と理由」で、理由を書かない提案書は判断の代行になってしまいます。選ばなかった選択肢とその理由も書いておくと、相談者が自分で考える材料になります。

ひな型の段階では中身を埋め切る必要はありません。各章に何を書くかの説明文を入れた状態で十分です。提案の場では、この骨組みを見せて「相談を受けたらこの形でお返しします」と説明できればよいのです。

用語と前提をまとめた解説資料

4番目です。相談でよく出てくる制度や用語を、平易な言葉でまとめた資料です。

たとえば公的年金の仕組み、iDeCoとNISAの違い、生命保険の保障の種類。こうした説明を自分の言葉で書いておきます。これが効くのは、説明の分かりやすさが直接伝わるからです。相談業務の実力の相当部分は、難しいことを噛み砕く力にあります。その力は、資料1枚で示せます。

制度の説明を書くときは、一次情報を確認しながら書いてください。公的年金であれば日本年金機構、税制であれば国税庁の公開情報が基準になります。※制度は改正されるため、資料には確認時点を明記し、個別の判断は所轄の窓口や専門家に確認する旨を添えてください。

業務範囲と進め方をまとめた説明書

5番目ですが、実は信用に最も直結する資料です。自分が何をして、何をしないかを明示した1枚です。

ファイナンシャルプランナーの資格は業務独占資格ではありませんが、扱う内容によっては別の資格や登録が必要になります。個別銘柄の売買推奨は投資助言業、申告書の作成や個別の税額計算は税理士、法律事務は弁護士の領域です。この線引きを最初に文章で示しておくと、相談者は安心しますし、自分も判断に迷わなくなります。

あわせて、相談の進み方も書いておきます。初回のヒアリングに60分、分析と設計に1週間、提案に60分、といった流れです。実績がない人ほど、この見通しを示す資料が効きます。相手の不安は「進み方が分からないこと」から来ているからです。

想定事例を作るときに、絶対に外してはいけない点

想定事例は便利ですが、扱いを間違えると信用を失います。ここは正直に書いておきます。

想定であることを明示する

最も重要な点です。作った事例を、実際の相談実績のように見せてはいけません。資料の冒頭に「相談を想定して作成した事例です」と明記します。

隠したくなる気持ちは分かりますが、隠すと必ず問題が起きます。提案の場で「この方は今どうされていますか」と聞かれたときに答えられません。その瞬間に、それまでの説明が全部疑われます。

逆に、最初から想定だと明示してあれば、相手は資料を「判断の見本」として読みます。実績ではなく思考を見せる資料だと分かっているので、質問も思考の中身に向かいます。これは実績ゼロの人にとって、むしろ有利な状況です。

数字は根拠のあるものだけを使う

想定事例だからといって、数字を適当に置いてはいけません。教育費、住宅ローンの金利、年金の水準。これらを実感で置くと、詳しい人が見たときに一発で分かります。

公的統計や公開されている制度の数値を根拠に置き、出典を資料内に書いておく。この一手間が、資料の信頼性を決めます。根拠が確認できない数字は、置かずに範囲で書くほうが安全です。

誰にでも当てはまる結論を書かない

想定事例で最もやりがちな失敗が、当たり障りのない結論に着地することです。「バランスよく資産を配分し、無理のない範囲で積立を継続することが重要です」。これを書いてしまうと、資料の価値がゼロになります。

事例の条件を設定した以上、その条件でしか出てこない結論を書くべきです。条件を狭く設定するほど、結論は具体的になります。

資料を見せる順番が、伝わり方を変える

資料が揃っても、出す順番を間違えると効果が半減します。ここは意外と語られない部分です。

最初に出すのは、業務範囲と進め方の説明書です。相手が最も知りたいのは「この人に頼むと何が起きるのか」だからです。ここを先に示すと、その後の説明を安心して聞いてもらえます。逆に、いきなりキャッシュフロー表を見せると、相手は数字の中身を追うことに気を取られて、こちらの話が入りません。

2番目がヒアリングシートです。「まずこういうことを伺います」と示すことで、相談が具体的な作業として見えてきます。この段階で相手が「これなら答えられそうだ」と感じられるかどうかが、依頼につながるかの分かれ目になります。

3番目に想定事例のキャッシュフロー表、最後に提案書のひな型。この順番だと、抽象から具体へ、そして成果物へと自然に進みます。全部を毎回見せる必要はありません。相手の関心に応じて、2番目まででも十分な場面はあります。

見せるときに気をつけたいのは、資料の説明に終始しないことです。資料はあくまで相手の状況を聞くためのきっかけです。10分で自分の資料を説明し、残りの時間で相手の話を聞く。この配分を意識しないと、一方的な説明会になってしまいます。

転職やパートナー登録の場面での使い方

個人の相談者に向けるだけでなく、企業への応募やFP事務所との提携を目指す場面でも、これらの資料は使えます。むしろこちらのほうが効果が分かりやすいかもしれません。

企業の採用担当者や事務所の代表が見ているのは、任せたときに事故が起きないかという点です。業務範囲の説明書は、そのまま「この人はコンプライアンスの線を理解している」という証明になります。実務経験の年数を問われる場面でも、この1枚があるだけで会話の中身が変わります。

応募書類に添付するなら、量を絞ります。提出物が多いと読まれません。業務範囲の説明書と、想定事例を1本。この2点に絞って、残りは面接で聞かれたら出す形にしておく。読む側の負担を考えることも、資料作りの一部です。

なお、資格の受験資格として実務経験が問われる制度上の論点と、採用や提携の判断は別物です。

ファイナンシャルプランナー1級の学科試験の受験資格は厳しく、FP業務に関わった経験がない人にとって、ハードルが高く感じるでしょう。 出典: blog.fp-camp.net

制度の要件は自分では動かせません。動かせるのは、今の等級と知識で何ができるかを示すことです。上位資格を待ってから動く必要はありませんし、待っている間に作った資料が、そのまま次の段階の材料になります。

実績がない時期の学習を、資料作りと重ねる

資料を作る作業は、それ自体が学習になります。ここは実感として大きいところです。

キャッシュフロー表を作ろうとすると、教育費の相場を調べる必要が出てきます。提案書のひな型を書こうとすると、選択肢の並べ方を考えることになります。用語の解説資料を書こうとすると、自分が理解していない部分がはっきりします。テキストを読むだけの学習と比べて、定着の仕方がまったく違います。

学習時間の確保に苦労するのは、多くの方が通る道です。

育休取得後、時短勤務をするなかでキャリアアップをすることが自分の中で難しいと感じており、業務に直結する資格を取ろうと思いました。未就学児の子どもがいるので、勉強時間の確保を頑張りました。がんばれる時は22時から2時まで勉強をしました。 また、直前対策の「総まとめテキスト」がとても役に立ちました。≫もっと読む 出典: tac-school.co.jp

限られた時間で学ぶなら、学習と資料作成を分けないほうが効率がよいです。テキストを1章読んだら、その内容を解説資料に1ページ書き足す。この進め方なら、勉強が終わったときに手元に資料が残ります。

資格そのものの位置づけについては、副業として活かす道筋がFP(ファイナンシャルプランナー)資格を副業に活かす方法【2026年版】に整理されています。資格を取った後にどの方向へ進むかで、作るべき資料の内容も変わってきますから、先に読んでおくと無駄が減ります。

資料を作るときの実務的な注意点

細かい話ですが、実際に手を動かすときに効いてくる点をいくつか挙げます。

画面共有を前提とした作り方にする

オンラインでの提案が増えているため、紙で見る前提の資料は使いにくくなっています。1ページあたりの情報量を減らし、文字を大きくする。表は横に広げず、必要な列だけを残す。細かい注記は別ページに逃がす。

紙用に作った資料をそのまま画面に映すと、相手の画面では文字が読めません。これは提案の中身以前の問題として、印象を大きく損ないます。

ファイル形式と渡し方を決めておく

提案書を渡す形式も、先に決めておきます。編集される可能性を考えるとPDFが基本ですが、キャッシュフロー表は相談者が数字を触りたがることがあります。その場合は表計算のファイルも用意する。

渡し方についても、個人情報を含む資料をメール添付で送るのは避けたほうが安全です。パスワードを設定するか、期限付きの共有リンクを使うか、方法を決めておきます。この運用ルールも、業務範囲の説明書に書いておけば信用の材料になります。

更新日を必ず入れる

制度の説明を含む資料には、必ず「◯年◯月時点」と入れます。税制も年金制度も改正されます。更新日のない資料は、いつの情報か分からないため、時間が経つと使えなくなります。

更新の手間を減らすには、制度の数値を本文に埋め込まず、別ページの一覧にまとめておく方法が有効です。改正があったときに、その一覧だけを直せば済みます。資料が増えるほど更新が負担になりますから、最初に構造を決めておくと後が楽になります。

作る順番は、使う頻度で決める

5種類すべてを一度に仕上げようとすると、途中で息切れします。使う頻度の高いものから順に作ってください。ヒアリングシートと業務範囲の説明書は、どんな相談でも必ず使います。想定事例は、扱う分野が決まってから作れば十分です。

完成度も、最初から高くする必要はありません。1枚ずつ作って、実際に人に見せ、分かりにくいと言われた箇所を直す。この繰り返しのほうが、机の上で完璧を目指すより早く仕上がります。

実績ゼロから、何を最初の実績にするか

資料が揃ったら、次は実際の経験を積む段階です。ここも順番があります。

いきなり有料の個人相談を受けるより、間に段階を挟むほうが安全です。執筆や監修の受託は、その代表的な入口になります。成果物がデータで、判断の誤りが即座に相談者の不利益にならない領域だからです。文章の仕事で単価がどう決まるかはWebライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】に、単価を上げる要因が整理されています。専門知識を持つ書き手がどう評価されるかを知る材料になります。

資格の勉強中でも受けられる仕事があるという点は、他の士業系の資格でも同じ構造が見られます。税理士試験合格者の在宅ワーク事情|科目合格が武器になる理由【2026年版】では、全科目合格前でも科目合格が仕事につながる仕組みが説明されています。完成した資格だけが武器になるわけではないという点で、実績ゼロの時期の考え方に通じます。

執筆や監修の相場感を掴みたい場合は著述家,記者,編集者の年収・単価相場に職種別の水準がまとまっています。相談業務の単価と比べると、収入源をどう組み合わせるかの判断がしやすくなります。

実績を問われたときに、どう答えるか

資料を用意しても、直接「相談実績は何件ありますか」と聞かれる場面は来ます。ここでの答え方を決めておかないと、その場で言葉に詰まります。

避けるべきなのは2つです。1つは、実績を膨らませること。もう1つは、必要以上に卑下することです。前者は後で必ず崩れますし、後者は相手を不安にさせます。どちらも相手のためになりません。

現実的な答え方は、事実を短く述べてから、判断の材料を示す形です。「有料の相談実績はまだありません。そのかわり、どういう手順で進めるかと、どういう考え方で判断するかを資料にまとめています」。この2文で足ります。長く説明するほど、言い訳に聞こえます。

そのうえで、用意した資料を出します。相手が知りたいのは件数そのものではなく、任せて大丈夫かという点でしたから、判断の材料が出てくれば話は前に進みます。

もう1つ、実績がないことを補う要素として、前職の経験が使える場合があります。数字を扱う仕事、人の話を聞く仕事、書類を正確に作る仕事。これらはFPの実務と地続きです。相談実績はなくても、業務経験として説明できるものがあるなら、それは立派な材料になります。皆さんが思っているより、活かせる経験は多いです。

この市場を20年見てきた立場からの観察

フリーランスと在宅ワークの市場を20年運営してきた立場から見ると、実績ゼロから伸びた人には共通点があります。それは、最初の1件が来る前に手が動いていたことです。

依頼が来てから資料を作ろうとすると、間に合いません。相談者は待ってくれませんし、慌てて作ったものは質が落ちます。逆に、依頼がない時期に資料を整えていた人は、最初の1件で良い印象を残します。そこから次につながっていきます。

もう1つ、運営者として見てきた限りでは、長く続く人は「この人に任せると楽だ」という状態を作ることに時間を使っています。単発の作業を数多くこなすことより、相手の手間を減らす設計に注力している。実績ゼロの時期に作る資料は、まさにこの「相手の手間を減らす」ための道具です。進め方が分かる、判断の基準が分かる、何を用意すればいいか分かる。この3つが揃っていれば、実績の有無はそこまで問われません。

仲介の取り分が乗らない直接の取引であれば、依頼する側は同じ予算でより多くを頼めますし、受ける側の手元には多く残ります。手数料0%で直接つながる形が効くのは、この差が継続する関係ほど積み上がるからです。ただしその前提として、直接の取引に足る安心感を最初に示す必要があります。資料はそのための最初の材料になります。

職種横断で見た、実績がない時期の証明の仕方

実績ゼロという状態は、FPに限った悩みではありません。他の職種で、経験のない人がどう証明しているかを見ると、共通の型が見えてきます。

相談型の仕事では、扱える課題の範囲を先に示す方法が定着しています。AIコンサル・業務活用支援のお仕事では、業務の棚卸しをどう進めるかという手順そのものが提案の材料になっています。過去の件数ではなく、進め方を見せる形です。FPのヒアリングシートや業務範囲の説明書と、まったく同じ発想になります。

専門知識を証明する場面では、体系だった学習の証跡が使われています。AI・マーケティング・セキュリティのお仕事のような領域では、知識の範囲が広いため、何をどこまで理解しているかを示す必要があります。CCNA(シスコ技術者認定)のような認定が使われるのは、学習範囲が公開されていて、第三者が中身を推測できるからです。FP資格も同じ働き方をします。資格名だけでなく、その範囲で何を扱えるかまで説明すると効果が出ます。

成果物で証明できる領域は、また別です。アプリケーション開発のお仕事では、作ったものそのものが証明になります。単価の構造はソフトウェア作成者の年収・単価相場に職種別で整理されており、専門性が報酬にどう反映されるかを比較できます。FPの想定事例は、この「作ったもので示す」やり方に最も近い手段です。実績がなくても、作ったものは作れるからです。

文書として示す力そのものを底上げしたい場合は、ビジネス文書検定の出題範囲が基準になります。提案書もヒアリングシートも、結局は読み手に伝わるかどうかで価値が決まります。資料の中身を考える前に、伝わる文書の条件を押さえておくと、作り直しの回数が減ります。

これらを並べて見えてくるのは、実績ゼロの時期に必要なのは実績の代替物ではなく、判断の可視化だという点です。件数を偽る必要はありませんし、偽れば後で必ず崩れます。今持っている知識で何ができるかを、資料という形で外に出す。皆さんが最初にやるべきことは、それだけです。

よくある質問

Q. 実績ゼロのファイナンシャルプランナーは、提案時に何を見せればよいですか?

ヒアリングシート、想定事例のキャッシュフロー表、提案書のひな型、用語と前提の解説資料、業務範囲と進め方の説明書の5種類です。優先度が高いのはヒアリングシートで、何を見て判断するのかが一目で伝わります。過去の件数ではなく、相談がどう進むかを示す資料が信用につながります。

Q. 想定事例を作るとき、実績のように見せてもよいですか?

いけません。資料の冒頭に「相談を想定して作成した事例です」と明記してください。実績のように見せると、提案の場で経過を質問されたときに答えられず、それまでの説明ごと疑われます。想定だと明示してあれば、相手は判断の見本として読むため、質問が思考の中身に向かいます。

Q. 想定事例に使う数字は、どこから持ってくればよいですか?

公的統計や公開されている制度の数値を根拠にし、資料内に出典を記載します。教育費、住宅ローンの金利、年金の水準などを実感で置くと、詳しい相手が見たときにすぐ分かります。根拠が確認できない数字は置かず、範囲で書くほうが安全です。制度の説明には確認時点も明記してください。

Q. 資料を作りながら学習を進めることはできますか?

できますし、そのほうが効率的です。テキストを1章読んだら、その内容を解説資料に1ページ書き足す進め方にすると、学習が終わったときに手元に資料が残ります。キャッシュフロー表を作る過程で教育費の相場を調べることになるなど、読むだけの学習より理解の定着が進みます。

この記事について

@SOHO
編集部

監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

公開:2026年4月14日最終更新:2026年9月22日
前田 壮一

この記事を書いた人

前田 壮一@SOHO編集部

元メーカー管理職・43歳でフリーランス転身

大手電機メーカーで品質管理を20年間担当した後、42歳でフリーランスに転身。中高年のキャリアチェンジや副業の始め方を、自身の経験をもとに発信しています。

@SOHOで仕事を探してみませんか?

手数料0%・登録無料のクラウドソーシング。フリーランスの方も企業の方も、今すぐ始められます。

関連記事

カテゴリから探す

クラウドソーシング入門

クラウドソーシング入門

クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド

職種別ガイド

職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワーク

副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス

フリーランス

フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金

お金・税金

確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

比較・ランキング

比較・ランキング

サービス比較・おすすめランキング

AI活用

AI活用

職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド

最新トレンド

市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド

発注者向けガイド

クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア

転職・キャリア

転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人

看護師の転職・求人

看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人

薬剤師の転職・求人

薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人

介護職の転職・求人

介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人

保育士の転職・求人

保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人

医療職の転職・求人

医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険

保険

生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人

採用・求人

無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース

オフィス・ワークスペース

バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業

法律・士業

契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代

シニア・50代

シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ

セキュリティ

サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック

金融・フィンテック

暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス

経営・ビジネス

経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材

ガジェット・機材

フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方

子育て×働き方

子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金

補助金・助成金

個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

アウトソーシング・外注ガイド

SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方