DCM(マイボ)の情報漏洩|会員 753,272人 メールアドレス・氏名・生年月 ユミルリンクへの不正アクセス 対象と確かめること 2026


この記事のポイント
- ✓DCMの情報漏洩について
- ✓2026年10月30日の第2報をもとに整理
- ✓マイボ(DCM会員制度)の会員753,272人のメールアドレス
DCM(DCM)の情報漏洩について、DCMホールディングス株式会社は2026年10月30日、グループ共通会員サービス「マイボ」のメール配信に使っていたユミルリンク株式会社のメール配信サービス「Cuenote FC」への不正アクセスで、会員の個人情報が外部に漏えいしたことを確認したと発表しました(第2報)。対象はメールアドレスを登録した会員のうち753,272人(10月29日時点)で、項目はメールアドレス、会員ID、氏名、性別、生年月、居住都道府県です。パスワード、クレジットカード情報、ポイント残高や利用履歴は含まれていないと明記されています。 対象の会員がまずすることは、DCMやマイボを名乗るメールやSMSのリンクを開かないこと、そして差出人が公式のアドレスであっても、パスワードやカード番号の入力を求める内容には応じないことです。 会員サービスはこれまでどおり使えると発表されているので、慌てて退会や解約をする必要はありません。
この記事は、2026年11月2日時点で、DCMホールディングスの公式発表(2026年10月27日の第1報と10月30日の第2報)、会員サイトのお知らせ、ユミルリンクの公表ページを開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。2026年10月13日に公表された、マイボの会員情報を管理するシステムへの不正アクセスは別の事案なので、後半の節で分けて説明します。
DCM(マイボ)の情報漏洩で何が起きたのか
DCMホールディングスは、ホームセンターを営むDCM株式会社などを傘下に持つ会社です。グループの店舗で共通して使える会員サービスが「マイボ」で、2026年11月1日からは「DCM会員制度」という名前に変わりました。今回の発表は、このマイボの会員に送るメールマガジンなどの配信の仕組みで起きた件です。
発表の骨子は次のとおりです。
- 子会社のDCM株式会社が、マイボのメール配信にユミルリンクの「Cuenote FC」を使っていた
- そのCuenote FCが不正アクセスを受け、DCMグループが使っていた環境のデータが外部に持ち出された
- 第2報(2026年10月30日)で、会員の個人情報が外部に漏えいしたことを確認した
- 対象は、会員サービスにメールアドレスを登録した会員のうち753,272人(10月29日時点)
- 項目はメールアドレス、会員ID、氏名、性別、生年月、居住都道府県
- パスワード、クレジットカード情報、ポイント残高や利用履歴は含まれない
- DCMグループのシステムへの不正アクセスは確認されていない(第1報の記載)
- 2026年10月30日の第2報の時点で、個人情報の不正利用などの二次被害は確認されていない
第1報の段階では「漏えいした可能性がある」という表現でしたが、第2報で「漏えいを確認」に変わりました。可能性の話ではなく、外に出たことが確認された段階だということです。一方で、漏れたのはメールを送るために使っていた情報に限られ、会員サービスの本体にあるパスワードやお金に関わる情報は含まれていません。
Cuenote FCは、企業がたくさんの宛先にまとめてメールを送るためのサービスです。メールマガジンを送るには、宛先のメールアドレスのほか、「〇〇様」と名前を差し込んだり、地域や年代で送り分けたりするための情報が要ります。今回の項目が、メールアドレスに加えて氏名、性別、生年月、居住都道府県になっているのは、こうした送り分けに使われていた情報だからだと読めます。
第1報から第2報までの公表の経緯
2026年11月2日時点で、DCMホールディングスのお知らせの一覧に載っている本件の発表は、10月27日の第1報と10月30日の第2報の2つです。第3報は出ていません。
第2報には、第1報からの更新点が表でまとめられています。
| 項目 | 第1報(10月27日) | 第2報(10月30日) |
|---|---|---|
| 漏えいの状況 | 漏えいした可能性がある | 漏えいを確認 |
| 対象の会員 | 確認中 | 753,272人(10月29日時点) |
| 対象の会員への連絡 | 順次連絡する予定 | 10月30日からメールで個別に連絡 |
経緯を日付順に並べると、次のようになります。
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年10月16日 | ユミルリンクがCuenote FCへの不正アクセスを確認 |
| 2026年10月19日 | ユミルリンクが不正アクセスを公表。この時点でDCMグループへの影響の報告はなし |
| 2026年10月26日 | ユミルリンクから、DCMグループが使っていた環境からも漏えいの可能性があると報告 |
| 2026年10月27日 | DCMホールディングスが第1報を公表(漏えいの可能性) |
| 2026年10月29日 | ユミルリンクから、データが外部に持ち出されたことと対象の範囲について報告 |
| 2026年10月30日 | 第2報を公表(漏えいを確認)。対象の会員へのメールでの個別連絡を開始 |
| 2026年11月1日 | マイボが「DCM会員制度」に名称変更 |
ユミルリンクが最初に公表した時点では、DCMグループに影響があるとの報告はなかったと、第1報と第2報に書かれています。その後の追加の調査で、DCMグループの環境も対象だと分かったという流れです。最初の報道を見て「自分の使っているお店は関係ない」と判断した人も、10月27日以降の発表で改めて確かめる必要があります。
続報を確かめるときは、検索結果に出てくる記事ではなく、DCMホールディングスの第2報(PDF)と、DCMのサイトのお知らせの一覧(2026年)を見てください。第2報には「お知らせすべき新たな事実が判明した場合は、速やかにお知らせする」と書かれているので、新しい事実が分かれば同じ一覧に載るはずです。
漏えいした情報と含まれない情報
第2報では、漏えいした情報と、含まれない情報がはっきり分けて書かれています。
| 区分 | 項目 | 説明 |
|---|---|---|
| 漏えいした情報 | メールアドレス | 会員サービスに登録したもの |
| 漏えいした情報 | 会員ID | 会員ごとに割り振られたID |
| 漏えいした情報 | 氏名 | 登録がない場合は含まれない |
| 漏えいした情報 | 性別 | 登録がない場合は含まれない |
| 漏えいした情報 | 生年月 | 生まれた年と月。日は含まれない |
| 漏えいした情報 | 居住都道府県 | 住所全体ではなく都道府県 |
| 含まれない情報 | パスワード | メール配信には使っていないため |
| 含まれない情報 | クレジットカード情報 | メール配信には使っていないため |
| 含まれない情報 | ポイント残高、利用履歴など | メール配信には使っていないため |
項目について、第2報には次の注意書きがあります。
- 登録のない項目は含まれない
- 一部の会員(422人)は、メールアドレスと会員IDだけが対象
- 本件の対象は、会員へのメール配信に使っていた情報に限られる
気をつけたいのは「生年月」という書き方です。公式の発表は「生年月日」ではなく「生年月」と書いています。生まれた年と月であって、日は項目に入っていません。この記事でも公式どおりに書きます。
居住都道府県も同じで、番地や市区町村までの住所が漏れたとは書かれていません。電話番号も項目に入っていません。そのため、今回の件だけを理由に、自宅に不審な郵便が届く、知らない番号から電話がかかってくると決めつける必要はありません。漏れた情報で直接届くのは、主にメールです。
第2報の注意書きの一部を、そのまま引用します。
本件の対象は、会員の皆さまへのメール配信に使用していた情報に限られます。パスワード、クレジットカード情報、ポイント残高やご利用履歴などは、メール配信には使用していないため、本件の対象には含まれません。会員サービスはこれまでどおりご利用いただけます。 出典: DCMホールディングス株式会社(第2報)
氏名・生年月・都道府県がそろって出たことの意味
メールアドレスだけが漏れた場合と比べて、今回は氏名、性別、生年月、居住都道府県がそろっています。この組み合わせは、偽のメールを本物らしく見せる材料になります。
たとえば、宛名に本名が入り、「〇〇県にお住まいの会員様へ」「ご誕生月の特典のお知らせ」といった文面のメールが届くと、受け取った人は「会員サービスからの本物のメールだ」と思いやすくなります。ホームセンターの会員なら、園芸用品や日用品のセール、ポイントの失効の案内、会員制度の名称変更の手続きといった話題は、実際によく届く内容でもあります。
とくに2026年11月1日に「マイボ」から「DCM会員制度」への名称変更があったため、「新しい会員制度への移行手続きが必要です」「ポイントを引き継ぐには再登録してください」といった文面は、時期的にもっともらしく見えます。マイボアプリの終了についての会員サイトのお知らせでは、マイボアプリでのログイン情報でDCMアプリを会員証として使えること、保有ポイントと会員ステージが引き継がれることが書かれています。メールのリンクから改めてカード番号を入れる手続きが要るとは書かれていません。
性別と生年月が分かると、年代に合わせた文面も作れます。年配の会員には「ポイントが失効します」、若い会員には「限定クーポン」といった具合に、関心を引く言葉を使い分けたメールが届く可能性があります。どんな文面でも、リンクを押す前に、会員サイトやDCMアプリを自分で開いて確かめる習慣が役に立ちます。
一方で、項目に電話番号と番地までの住所はないので、今回の情報だけで電話や郵便の詐欺が組み立てられるとは言えません。必要以上に怖がらず、メールとSMSへの備えを中心に考えるのが、項目に合った対応です。
原因について公式に書かれていること
第1報と第2報に書かれている原因は、次のとおりです。
- 子会社のDCM株式会社がメール配信に使っていた、ユミルリンクのCuenote FCが不正アクセスを受けた
- ユミルリンクのシステムのうち、DCMグループが使っていた環境のデータが外部に持ち出された
- 不正アクセスの具体的な原因は、ユミルリンクで調査が続いている
- DCMグループのシステムへの不正アクセスは確認されていない
つまり、DCMの会員サービスそのものに侵入されたのではなく、メールの配信を任せていた外部のサービスで起きた件です。会員サービスのパスワードが含まれていないのも、配信の仕組みにはパスワードを渡していなかったからです。
ユミルリンクの不正アクセスに関するご報告のページでは、2026年10月26日17時更新の第二報として、プログラムの脆弱性(ソフトウエアの弱点)を突かれて担当者の認証情報が取得され、仕掛けられた不正なプログラムでデータベースからデータが出力されたと説明されています。DCMグループの環境についての具体的な原因は、DCMの第2報のとおり、ユミルリンクで調査が続いている段階です。
Cuenote FCを使っていたのはDCMだけではなく、ほかの企業や団体からも同じ件での発表が続いています。全体の流れと、Cuenote経由のメールの見分け方は、Cuenote FCの情報漏洩|延べ約900万件のメールアドレスと偽メールの見分け方 2026にまとめています。件数は会社ごとに数え方が違うので、DCMの753,272人とほかの数字を合計して考えないようにしてください。
DCMグループの対応
第2報に書かれている対応は、次の3つです。
| 対応 | 内容 |
|---|---|
| 対象の会員への連絡 | 2026年10月30日から、メールマガジンと同じ「[email protected]」からメールで個別に連絡。メールマガジンの配信設定にかかわらず、対象のすべての会員に送る |
| 関係機関への報告 | 個人情報保護委員会へ報告 |
| 再発防止 | 委託先や外部サービスの選定と管理を含め、情報管理の体制を点検し、強化する |
個人情報保護委員会は、個人情報の扱いを見張る国の機関です。企業は、一定の条件にあたる漏えいが起きたとき、ここへ報告することが法律で決まっています。第1報では「ユミルリンクと調整のうえ、速やかに報告する」とされていて、第2報で報告したと書かれました。
補償やお詫びの品、ポイントの付与については、2026年11月2日時点の第1報と第2報には書かれていません。発表にないことは、この記事でもあるとは書きません。ほかの事案で補償がどう扱われてきたかを知りたい人は、情報漏洩の補償はもらえるのか|お詫び金・ポイントの例と利用者が確かめること 2026が参考になります。今回どうなるかは、DCMの続報を待つしかありません。
自分が対象かを確かめる方法
対象になるのは、マイボ(DCM会員制度)の会員サービスにメールアドレスを登録していた会員のうち、753,272人です。メールアドレスを登録していない会員は、そもそもメールの配信先になっていないので、今回の件の対象にはあたらないと読めます。
確かめ方は、次の順番が分かりやすいです。
- 会員サービスに登録したメールアドレスの受信箱で、2026年10月30日以降に「[email protected]」から届いた個別の連絡を探す
- 迷惑メールのフォルダやプロモーションのタブも見る(メールマガジンと同じ差出人なので、振り分けられていることがある)
- メールマガジンの配信を止めていた人も、連絡は配信設定にかかわらず送られると発表されているので、同じように探す
- 見つからない、または判断に迷う場合は、マイボ(DCM会員)コンタクトセンターかお問い合わせフォームで確かめる
複数のメールアドレスを持っている人は、どのアドレスで登録したかを思い出すところから始めます。会員サイトにログインできれば、登録しているメールアドレスを確かめられます。ログインは、メールのリンクからではなく、ブックマークやDCMアプリから開いて行ってください。
連絡のメールが届いたかどうかで迷ったときに、届いたメールの本文にある電話番号やリンクを使うのは避けます。この記事の後半の窓口の節に、第2報に載っている番号とフォームを載せているので、そちらを使ってください。
自分のメールアドレスがほかの漏えいにも含まれていないかを広く調べたいときは、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で、海外の確認サービスの使い方を説明しています。ただし、今回の件が載っているかどうかは別の話なので、対象かどうかはDCMからの連絡と窓口で確かめるのが確実です。
対象の会員がすること
漏れた項目に合わせると、すべきことは多くありません。項目ごとに分けて整理します。
| 漏れた項目 | 起きうること | すること |
|---|---|---|
| メールアドレス | 偽のメールや迷惑メールが届く | DCMやマイボを名乗るメールのリンクを開く前に、会員サイトやアプリで確かめる |
| 氏名・性別・生年月 | 本名入りや年代に合わせた偽メールが届く | 本名が入っていても本物とは限らないと考える |
| 居住都道府県 | 地域の店舗を名乗る偽メールが届く | 近くの店舗名が書かれていても、公式のチラシやアプリで確かめる |
| 会員ID | 会員番号を書いて本物らしく見せる | 会員IDが合っていても、それだけで本物と判断しない |
パスワードは今回の件に含まれていません。DCMも、パスワードの変更を求めてはいません。それでも、会員サービスと同じパスワードをほかのサービス(とくにメールのアカウントや通販サイト)で使っている人は、この機会に分けておくと安心です。これは今回の発表の呼びかけではなく、一般的な備えとしての話です。変える順番と作り方は、パスワードが漏洩したらどうなる|変更の順番と使い回しの見直し方 2026で詳しく説明しています。
メールのアカウントに多要素認証(パスワードのほかに、スマホに届くコードなどでも本人かを確かめる仕組み)を設定しておくと、偽のメールでパスワードを入れてしまった場合でも、乗っ取られにくくなります。仕組みの違いと選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版にまとめています。
クレジットカードは今回の件に含まれていないので、今回の件だけを理由にカードを止める必要は示されていません。ただし、DCMを名乗るメールのリンクから、カード番号を入れてしまった場合は別です。そのときは、すぐにカード会社に連絡して、カードを止めてもらってください。
DCMやマイボを装うメールの見分け方
第2報で最も大事な呼びかけは、差出人のアドレスについての注意です。DCMは、個別の連絡を「[email protected]」から送っていると発表しました。そのうえで、同じアドレスからのメールであっても、入力を求める内容には応じないよう書いています。
差出人の表示は偽装されることがあるため、4.(1)に記載のアドレスからのメールであっても、パスワードやクレジットカード番号などの入力を求める内容には応じないでください。 出典: DCMホールディングス株式会社(第2報)
メールの差出人として表示されるアドレスは、送る側がある程度自由に書き換えられます。そのため「公式のアドレスから届いたから本物」とは言い切れません。第2報では、DCMグループからパスワードやクレジットカード番号を尋ねることはないとも書かれています。
見分けるときの目安は次のとおりです。
- パスワード、クレジットカード番号、暗証番号の入力を求めるメールは、差出人にかかわらず応じない
- 「今日中に手続きしないとポイントが失効する」など、急がせる文面はいったん閉じる
- メールのリンクは押さず、ブックマークした会員サイトやDCMアプリを自分で開いて確かめる
- 「新しい会員制度への移行に再登録が必要」という案内は、会員サイトのお知らせと照らし合わせる
- 心当たりのないメールの添付ファイルは開かず、そのまま削除する
第2報は、本件に便乗した不審なメールやSMSが届くおそれがあるとして、心当たりのないメールのURLや添付ファイルは開かずに削除し、判断に迷ったら窓口に問い合わせるよう呼びかけています。
もしリンクを開いて、パスワードを入れてしまった場合は、そのパスワードを使っているすべてのサービスで、すぐに変更します。カード番号を入れてしまった場合は、カード会社に連絡します。偽のメールの見分け方を、より広い例で練習しておきたい人は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処が役に立ちます。
2026年10月13日の別の事案(マイボの会員情報管理システム)
DCMホールディングスは、2026年10月13日にも、マイボについての不正アクセスを発表しています。第1報と第2報のどちらにも「別の事案」と明記されているので、今回の件とは分けて考えます。
| 区分 | 10月13日の事案 | 今回の事案(第2報) |
|---|---|---|
| 不正アクセスを受けたところ | 子会社の株式会社マイボフェローズが運営する、マイボの会員情報を管理するシステム | ユミルリンクのメール配信サービス「Cuenote FC」 |
| 対象 | 419人分(現時点で把握しているもので、引き続き精査中) | 753,272人(10月29日時点) |
| 項目 | 会員番号、メールアドレス、会員ステータス、会員ステージ、保有ポイント数、失効予定ポイント数と失効予定日 | メールアドレス、会員ID、氏名、性別、生年月、居住都道府県 |
| 含まれないと明記された情報 | 氏名、住所、電話番号、生年月日、パスワード、クレジットカード情報 | パスワード、クレジットカード情報、ポイント残高や利用履歴など |
| 連絡の差出人 | 株式会社マイボフェローズ([email protected])からメール等で順次 | [email protected] からメールで個別に |
10月13日の発表によると、2026年9月21日に会員情報を管理するシステムに通常と違う多数のアクセスがあり、10月8日にアクセスの記録を点検したところ、第三者による不正アクセスが分かりました。不正アクセス元からの通信を止め、10月9日からマイボアプリのすべてのサービスを一時停止しています。この発表では、DCMアプリには被害は確認されていないとも書かれています。
二つの事案は、不正アクセスを受けた場所も、項目も、件数も違います。419人と753,272人を合計して「被害の総数」とすることはできません。両方の対象になっている会員がいるかどうかは、公式の発表には書かれていないので、この記事でも推測しません。両方の連絡が届いた人は、それぞれの連絡の内容を別々に確かめてください。
10月13日の事案では、保有ポイント数と失効予定ポイント数が項目に入っていました。そのため、発表では、ポイント残高や利用履歴に身に覚えのない変動があれば窓口に連絡するよう呼びかけています。ポイントの失効を理由にパスワードやカード番号を尋ねることはないとも書かれています。
マイボアプリの終了とDCMアプリ
10月13日の事案で止まったマイボアプリは、再開されずにそのまま終了しています。会員サイトの2026年10月15日のお知らせ「会員証アプリ「マイボアプリ」終了日変更のお知らせ」に、次の内容が書かれています。
- マイボアプリは、2026年10月9日14時30分から緊急メンテナンスとして使えない状態が続いていた
- 10月13日に公表した不正アクセスを受け、アプリを再開せず、そのまま終了することにした
- 当初の終了予定は10月31日だったが、前倒しで終了した
- 会員サービスは引き続き使える
- 今後は「DCMアプリ」を使う。マイボアプリで使っていたログイン情報で、会員証として使える
- 保有ポイントと会員ステージは、そのまま引き継がれる
- 端末からマイボアプリを削除してほしい。削除しても会員資格や残高には影響しない
スマホにマイボアプリが残っている人は、この案内に沿って削除し、DCMアプリを使います。DCMアプリは、アプリストアで提供元を確かめてから入れてください。メールやSMSで届いたリンクからアプリを入れるのは避けます。
マイボアプリの終了は、今回のユミルリンク経由の件とは別の流れの話です。ただ、時期が重なっているため、「アプリの移行」「会員制度の変更」「情報漏洩のお詫び」を一緒に持ち出した偽メールが作られやすい状況です。どの話題のメールでも、会員サイトのお知らせで同じ案内が出ているかを確かめると、見分けやすくなります。
家族も会員になっている場合に伝えること
ホームセンターの会員サービスは、家族それぞれが登録していることがよくあります。高齢の親が近所の店舗で会員になり、ポイントの案内をメールで受け取っている、という家庭も少なくないはずです。自分に連絡が届いた人は、家族にも次の3点を伝えておくと安心です。
- DCMやマイボを名乗るメールで、パスワードやカード番号を聞かれても入力しないこと
- 「ポイントが失効する」「会員制度の移行に再登録が必要」といったメールのリンクは押さず、店頭やアプリで確かめること
- 困ったら、メールに書かれた番号ではなく、マイボ(DCM会員)コンタクトセンターの番号にかけること
メールに慣れていない家族には、「迷ったら押さずに見せて」と一言かけておくだけでも違います。偽のメールは、受け取った人が一人で判断しなければならない場面を狙ってきます。相談できる相手がいると分かっていれば、急がせる文面にも落ち着いて対応できます。
問い合わせ窓口
今回の件の問い合わせ先は、第2報に次のとおり載っています。
| 名称 | 連絡先 | 受付時間 |
|---|---|---|
| マイボ(DCM会員)コンタクトセンター | 0570-069-868(ナビダイヤル) | 9:00から18:00(年末年始を除く) |
| お問い合わせフォーム | マイボのお問い合わせフォーム | 第2報に受付時間の記載なし |
お問い合わせフォームは、2026年11月2日時点で、DCM会員サイトのお問い合わせのページに移る形で開きます。第2報に載っているアドレスから開けば、正しいページにたどり着けます。
電話をかける前に、次の点をメモにしておくと話がまとまりやすくなります。
- 会員サービスに登録した氏名と、登録したメールアドレス
- [email protected] から個別の連絡が届いたかどうか
- 10月13日の事案の連絡([email protected] から)が届いたかどうか
- 不審なメールやSMSが届いていれば、その日時と差出人と文面
- 確かめたいこと(自分が対象か、どの項目を登録していたか、など)
窓口に問い合わせるときも、パスワードやカード番号を伝える必要はありません。DCMグループからそれらを尋ねることはないと発表されているので、もし聞かれたら、かけた番号が本当に第2報に載っている番号かを確かめ直してください。
在宅で仕事をする人が気をつけること
ホームセンターの会員サービスは、日用品や園芸用品を買うために、仕事用と同じメールアドレスで登録している人も多いはずです。在宅で業務委託の仕事を受けている人は、取引先から顧客の名簿、原稿、デザインのデータなどを預かる立場になることがあります。仕事で使うメールアドレスに偽のメールが届き、そこからメールのアカウントが乗っ取られると、預かった取引先の情報まで外に出るおそれがあります。
個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に委員会への報告が義務づけられる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)が含まれる漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。不正アクセスでデータが盗まれた場合は、不正の目的で行われたおそれがある例として示されています。報告は発覚したらまず速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。
業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末やアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。
今回の件をきっかけに、仕事で使うアカウントについて次の点を見直しておくと安心です。
- 仕事のメールアドレスで、買い物や会員サービスに登録していないか(登録しているなら、個人用のアドレスに分けられないか)
- 仕事のメール、クラウドストレージ、チャットのパスワードが、買い物のサイトと同じになっていないか
- 仕事で使うアカウントに多要素認証を設定しているか
- 取引先から預かったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか
- 不審なメールに気づいたとき、取引先の誰に、どの手段で知らせるかを決めているか
取引先に社員がいる場合は、偽のメールを見分ける訓練をしている会社もあります。その考え方は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで紹介しています。個人で仕事を受ける人も、同じ見方を身につけておくと、取引先と同じ基準で動きやすくなります。
フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。仕事と個人のアカウントを分ける、パスワードの使い回しをやめる、といった地道な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼がそのまま次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。
アカウントを守る力を仕事に生かす
情報の守り方は、自分の身を守る知識であると同時に、仕事として求められる力でもあります。企業の中には、社員向けのセキュリティの研修資料の作成、顧客向けの注意喚起の文面づくり、委託先の管理の手順書の整理などを、外部の人に頼むところがあります。今回のような事案を公式の発表から正確に読み取り、「何が含まれて何が含まれないか」「利用者は何をすればよいか」を整理する作業も、その一つです。
セキュリティの仕事を在宅で受けたい場合、いきなり専門的な診断の仕事を目指す必要はありません。まずは自分のアカウントの管理を整え、事案の発表を正確に読む習慣をつけるところから始められます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。
DCMの件は、2026年11月2日時点で、漏えいが確認され、対象の会員への個別の連絡が始まっている段階です。マイボ(DCM会員制度)にメールアドレスを登録していた人は、[email protected] からの連絡を探すこと、DCMやマイボを名乗るメールのリンクを開かず入力に応じないこと、ほかのサービスとパスワードを分けておくことの3つを先に済ませ、続報はDCMのお知らせの一覧で確かめてください。
よくある質問
Q. DCMのお店で買い物をしたことがあれば、必ず対象になりますか?
対象は、マイボ(DCM会員制度)の会員サービスにメールアドレスを登録した会員のうち753,272人です。お店で買い物をしただけでは対象とは書かれていません。2026年10月30日以降に [email protected] から個別の連絡が届いているかを確かめ、分からなければマイボ(DCM会員)コンタクトセンター(0570-069-868)に問い合わせてください。
Q. パスワードやクレジットカードは変える必要がありますか?
第2報では、パスワード、クレジットカード情報、ポイント残高や利用履歴は含まれないと明記されています。今回の件だけを理由に変える必要は示されていません。ただし、同じパスワードをほかのサービスで使っている場合は、一般的な備えとして分けておくと安心です。偽のメールでカード番号を入れてしまった場合は、すぐにカード会社へ連絡してください。
Q. [email protected] から届いたメールは信じてよいですか?
DCMは、このアドレスから個別の連絡を送っていると発表しています。そのうえで、差出人の表示は偽装されることがあるため、このアドレスからのメールであっても、パスワードやクレジットカード番号などの入力を求める内容には応じないよう呼びかけています。迷ったらリンクを押さず、窓口に確かめてください。
Q. 10月13日に発表された419人の件とは同じものですか?
別の事案です。10月13日の件は、マイボフェローズが運営する会員情報の管理システムへの不正アクセスで、419人分(精査中)の会員番号やポイント数などが対象でした。今回はユミルリンクのメール配信サービス経由で、項目も件数も違います。両方の対象になる人がいるかは公表されていないので、届いた連絡をそれぞれ確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事

ANAからのメールは本物か|マイレージクラブの公式の送信元と偽メールの見分け方 2026

ユニクロからのメールは本物か|公式の送信元アドレスと偽メールの見分け方 2026

Adobeからのメールは本物か|公式の送信元アドレスと請求を装う偽メールの見分け方 2026

ニトリからのメールは本物か|公式の送信元アドレスと偽メール・偽SMSの見分け方 2026

クレディセゾンの情報漏洩|セゾンのスマート不動産投資 1,889名 氏名・住所・配当金受取口座 対象と確かめること 2026

SBI証券の情報漏えいの可能性|近鉄の社債の購入者 1,169名 氏名と購入金額 NTTデータの委託先への不正アクセス 2026

@cosmeの情報漏洩|アイスタイル 会員 約300万人 氏名・住所・肌質・髪質 不正アクセスの対象と確かめること 2026

ネットマイルの情報漏洩の可能性|ウィルズ 会員 最大約549万人 氏名・メールアドレス すぐたまも停止 対象と確かめること 2026
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

職種別ガイド
職種・スキル別の案件獲得方法と単価相場

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方