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三十三銀行のフリーローン 914名の情報漏洩|SMBCコンシューマーファイナンスの保証システムへの不正アクセス 2026

@SOHO編集部
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三十三銀行のフリーローン 914名の情報漏洩|SMBCコンシューマーファイナンスの保証システムへの不正アクセス 2026

この記事のポイント

  • ✓三十三銀行の不正アクセスによる情報漏洩について
  • ✓2026年11月6日の発表をもとに整理
  • ✓保証会社SMBCコンシューマーファイナンスの保証システムが不正アクセスを受け

三十三銀行の不正アクセスによる情報漏洩について、株式会社三十三銀行は2026年11月6日に「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社における不正アクセスによるお客さま情報の漏洩に関するお知らせ」を発表しました。「三十三銀行フリーローン」の保証業務を行うSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証システムが不正アクセスを受けて外部にデータが送信され、三十三銀行の客914名(同社からの報告による判明分)の情報が漏洩した、という内容です。 漏洩した情報は氏名、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、運転免許証番号、勤務先情報(電話番号、年収等)、契約情報で、運転免許証等の本人確認書類画像は含まれていないと書かれています。 三十三銀行フリーローンを使っている人がまずすることは、三十三銀行や保証会社を騙る電話、メール、郵便物に注意し、不審に思ったら発表に載っている窓口に連絡することです。

この記事は、2026年11月7日時点で三十三銀行のサイトに掲載されている発表(PDF)と、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の発表(2026年11月5日)とお知らせ(11月6日)を開き直し、その記載だけをもとに書いています。報道の見出しや、公式に書かれていない推測は入れていません。

三十三銀行の発表で何が起きたのか

「三十三銀行 不正アクセス」と検索した人の多くは、三十三銀行と取引があり、フリーローンを契約している人か、以前に申し込んだことがある人でしょう。知りたいのは「三十三銀行のシステムが攻撃されたのか」「自分は914名に入っているのか」「何が漏れて、何をすればいいのか」の3つだと思います。最初に、発表の骨子を整理します。

  • SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、「三十三銀行フリーローン」の保証業務を行っている
  • 2026年11月5日、同社の保証システムが不正アクセスを受けて外部にデータが送信されたことにより、三十三銀行の客の情報が漏洩したと、三十三銀行は報告を受けた
  • 本件は同社のシステムで発生したもので、三十三銀行のシステムへの不正アクセスによるものではない
  • 漏洩した客の人数は914名(同社からの報告による判明分)
  • 漏洩が確認された客には、個人情報保護法に基づき、同社と協議のうえ順次連絡する
  • 現時点では、本件に関する二次被害は確認されていない
  • 保証会社でシステムの安全性が確認されるまで、「三十三銀行フリーローン」の新規申込を停止する

要するに、不正アクセスを受けたのは三十三銀行のシステムではなく、フリーローンの保証を引き受けている会社のシステムです。そこに保存されていた三十三銀行の客の情報が、外部に送信されました。漏れた項目は、氏名や住所に加えて、運転免許証番号、勤務先、年収まで及んでいます。本人になりすました連絡や、本人をだます連絡に使われやすい組み合わせなので、この記事の後半では項目ごとの備えを具体的に書きます。

公表の経緯と分かっていること

三十三銀行の発表と、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の発表を合わせて、日付の順に並べると次のようになります。

日付 出来事 出典
2026年11月2日 SMBCコンシューマーファイナンスが不正アクセスを検知し、同日中に保証業務で使うシステムへのアクセスを遮断 同社の発表
2026年11月5日 三十三銀行が、同社から客の情報が漏洩した旨の報告を受ける 三十三銀行の発表
2026年11月5日 SMBCコンシューマーファイナンスが、保証システムへの不正アクセスによる客の情報の漏えいを発表 同社の発表
2026年11月6日 三十三銀行が、914名の情報の漏洩を発表。フリーローンの新規申込を停止 三十三銀行の発表
2026年11月6日 SMBCコンシューマーファイナンスが、客の専用窓口にフリーダイヤルを追加 同社のお知らせ

三十三銀行の発表は、2026年11月7日時点で第1報だけです。発表には、今後新たな事実が判明した場合は改めて知らせると書かれています。

発表の冒頭は次のとおりです。

当行では、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(以下「SMBCCF社」)が「三十三銀行フリーローン」の保証業務を行っておりますが、2026 年 11 月 5 日、SMBCCF社の保証システムが不正アクセスを受けて外部にデータが送信されたことにより、当行のお客さま情報が漏洩した旨の報告を受けましたのでお知らせいたします。 本件はSMBCCF社のシステムにおいて発生したもので、当行のシステムへの不正アクセスによるものではありません。 出典: 株式会社三十三銀行「SMBCコンシューマーファイナンス株式会社における不正アクセスによるお客さま情報の漏洩に関するお知らせ」

なお、この発表は三十三銀行のサイトのニュースリリースの一覧に載っています。トップページのお知らせだけを見て見つからなかった人は、ニュースリリースの一覧を開いてください。

漏洩した情報と、含まれない情報

三十三銀行の発表に書かれている内容を、漏洩した情報と、含まれないと書かれた情報に分けて整理します。

区分 発表に書かれている内容
漏洩した客の人数 914名(SMBCCF社からの報告による判明分)
漏洩した情報 氏名、性別、生年月日、住所、自宅電話番号、携帯電話番号、メールアドレス、運転免許証番号、勤務先情報(電話番号、年収等)、契約情報(金融機関コード、顧客番号、保証額、保証開始日等)
含まれないと書かれている情報 運転免許証等の本人確認書類画像
二次被害 現時点では、本件に関する二次被害は確認されていない
経路 SMBCCF社の保証システムへの不正アクセスと、外部へのデータの送信
原因の詳細 SMBCCF社にて調査中

914名には「SMBCCF社からの報告による判明分」という言葉が付いています。11月6日の発表の時点で分かった人数という意味で、今後の調査で変わる可能性も残っています。数字は発表のとおり「914名(判明分)」として読んでください。

含まれないと明記されているのは、運転免許証等の本人確認書類画像です。免許証の写真そのものは漏れていないとされています。暗証番号やインターネットバンキングのパスワードは、漏洩した情報の一覧に入っていません。

契約情報に出てくる言葉も、簡単に言い換えておきます。

  • 金融機関コード: 銀行ごとに決められた番号。どの銀行の契約かが分かる
  • 顧客番号: 銀行や保証会社の中で、客を区別するための番号
  • 保証額: 保証会社が保証を引き受けている金額
  • 保証開始日: 保証会社が保証を始めた日

なお、発表の中では、商品名が「三十三銀行フリーローン」と「三十三フリーローン」の2つの書き方で出てきます。どちらも同じ保証業務の話として書かれています。

914名という数字の読み方

914名は、三十三銀行の客のうち、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社からの報告で漏洩が分かった人数です。三十三銀行のフリーローンを使っている人の全員ではありません。

一方、SMBCコンシューマーファイナンスの発表にある「最大320,118名」は、同社の保証システム全体の数字です。同社は多くの金融機関と提携して保証業務を行っているので、どの金融機関の分がいくつかという内訳は、同社の発表には書かれていません。三十三銀行の人数として書かれているのは914名だけです。2つの数字を混ぜて読まないようにしてください。

自分が914名に入っているかどうかは、三十三銀行の発表を読むだけでは分かりません。発表では、漏洩が確認された客には、同社と協議のうえ順次連絡するとされています。連絡が来るまでの間は、三十三銀行フリーローンを契約している人や、過去に契約していた人は、自分の情報が含まれている前提で備えるのが安全です。

また、914名という人数は、家族や知人と話すときに「たった914人なら自分は関係ない」と受け取られがちです。しかし対象になった人にとっては、氏名から勤務先、年収まで多くの項目が漏れたことに変わりはありません。人数の大小ではなく、自分が契約しているかどうかで判断してください。

保証会社とは何か

今回の件では、三十三銀行ではなく、保証会社のシステムが不正アクセスを受けました。なぜ銀行のローンの客の情報が保証会社にあるのかを、ここで整理しておきます。

銀行のフリーローンやカードローンでは、銀行とは別の会社が「保証会社」として付くことが多くあります。保証会社とは、借りた人が返済できなくなったときに、代わりに銀行へ返済する役割を持つ会社のことです。個人の保証人を立てる代わりに、会社が保証を引き受ける形です。

保証会社は、保証を引き受けるかどうかを決めるために、申し込みの内容を審査します。そのため、申し込んだ人の氏名や住所、生年月日、勤務先、年収、運転免許証番号といった情報が、銀行だけでなく保証会社にも渡ります。保証を始めたあとも、保証額や保証開始日といった契約の情報を保証会社が管理します。

今回漏洩した項目の一覧は、まさにこの申し込みと保証の情報です。三十三銀行のシステムが無事でも、保証会社のシステムから外部にデータが送信されれば、そこに保存されていた三十三銀行の客の情報は外に出てしまいます。

SMBCコンシューマーファイナンスの発表

背景として、保証会社であるSMBCコンシューマーファイナンス株式会社の発表も確かめておきます。三十三銀行の発表も、詳細は同社のリリースを確かめるよう案内しています。同社は2026年11月5日に「当社保証システムへの不正アクセスによるお客さま情報の漏えいについて」を発表しました。

発表に書かれている要点は次のとおりです。

  • 同社は、地方銀行や信用金庫、インターネット銀行等の金融機関と提携し、カードローン等の保証業務を行っている。一部の保証提携先にはカードローンのWeb申込フォームを提供している
  • 11月2日に不正アクセスを検知し、同日中に保証業務で使うシステムへのアクセスを遮断した。その後の調査の過程で情報漏えいを確認した
  • 漏えいした客の人数は最大320,118名で、これは同社の保証システム全体の数字
  • 対象の客には、範囲の特定後、保証提携先と相談のうえメールやSMS等で個別に案内する
  • 保証システムを一時停止し、安全性の確認と必要なメンテナンスを続けている

当社では、11 月 2 日に不正アクセスを検知し、同日中に、被害拡大の防止を最優先に、保証業務で使用しているシステムへのアクセスを遮断いたしました。 出典: SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「当社保証システムへの不正アクセスによるお客さま情報の漏えいについて」

同社は11月6日に、客の専用窓口にフリーダイヤル0120-362-167を追加したとお知らせしています。受付時間は平日・土日祝の9時から18時です。

原因について、三十三銀行の発表は「原因等の詳細はSMBCCF社にて調査中」と書いています。同社の発表にも、侵入の手口や経路は書かれていません。原因の詳しいところは、同社の調査の結果を待つことになります。

三十三銀行の対応

三十三銀行の発表に書かれている対応は、次のとおりです。

  • 漏洩が確認された客には、個人情報保護法に基づき、SMBCCF社と協議のうえ順次連絡する
  • 保証会社でシステムの安全性が確認されるまでの間、「三十三銀行フリーローン」の新規申込を停止する。再開する場合はホームページ等で案内する
  • 三十三銀行やSMBCCF社を騙る電話、メール、郵便物等による詐欺に注意し、不審に思った場合は窓口に連絡するよう案内している
  • 今後、新たな事実が判明した場合は、改めて知らせる

個人情報保護法には、一定の漏えい等が起きたときに、事業者が本人にその事態を知らせる決まりがあります(後の在宅で仕事をする人の節で条文に触れます)。三十三銀行の発表では、この連絡を同社と協議のうえ順次行うとしています。どの方法(郵便、電話、メールなど)で連絡するかは書かれていません。

発表の時点では、お詫びの品や補償については書かれていません。この点を推測で判断せず、続報を三十三銀行のサイトで確かめてください。

自分が対象かを確かめる方法

自分が914名に含まれているかを、自分で調べる方法は発表に書かれていません。確かめる手がかりは次のとおりです。

  1. 三十三銀行フリーローンを契約しているか、過去に契約していたかを思い出す。契約のときの書類があれば、保証会社の名前を見る
  2. 保証会社がSMBCコンシューマーファイナンス株式会社になっている場合は、情報が含まれている可能性があると考えて、この記事の後半の備えを進める
  3. 三十三銀行や同社からの個別の連絡を待つ。届いたら、内容を公式サイトの発表と見比べる
  4. それでも確かめたいときは、発表に載っている窓口に電話する

電話するときは、メールや郵便物に書かれた番号ではなく、三十三銀行のサイトに載っている発表で確かめた番号を使ってください。偽の連絡の中には、本物そっくりの問い合わせ番号を書いて、電話口で暗証番号や口座の情報を聞き出そうとするものもあります。

同社の発表には、対象の客にメールやSMS等で個別に案内すると書かれています。本物の案内が届く可能性があるからこそ、届いた案内のURLから個人情報を入力するのではなく、公式サイトや公式の窓口の番号で内容を確かめる習慣をつけてください。

漏れた項目ごとに気をつけること

今回は漏れた項目が多いので、項目ごとに起こりうることと備えを整理します。

漏れた項目 起こりうること 備え
氏名・住所・生年月日 本人の情報を知っている体で、郵便物や電話で連絡してくる 本人の情報を言い当てられても、それだけで本物と判断しない
自宅電話番号・携帯電話番号 銀行や保証会社を騙る電話やSMS 一度切って、公式に載っている番号にかけ直す
メールアドレス 今回の件に便乗した偽のメール メールのリンクから手続きをしない
運転免許証番号 本人確認を装って番号を言わせ、ほかの情報を聞き出す 電話で免許証の情報を確認されても答えず、窓口に相談する
勤務先情報(電話番号、年収等) 勤務先に本人を名乗る連絡や、在籍の確認を装う連絡が入る 職場の人に、不審な問い合わせがあったら知らせてもらう
契約情報(保証額、保証開始日等) 契約の内容を言い当てて信用させ、返済や手続きを急がせる 返済や手続きの話は、自分で公式の窓口に確かめる

三十三銀行の発表は、電話とメールに加えて「郵便物」による詐欺にも注意するよう呼びかけています。今回は住所が漏れているので、本物そっくりの封筒や書類が自宅に届くことも考えられます。封筒に「至急」「重要」と書かれていても、書類に載っている番号や振込先には連絡せず、三十三銀行の発表に載っている窓口で確かめてください。

偽の連絡をしてくる側は、本人しか知らないはずの情報を言い当てて信用させようとします。しかし今回は、まさにその情報が漏洩しています。情報を言い当てられたことは、本物である証拠になりません。

利用者がすること

漏洩した項目に合わせて、すぐにすることと、念のためにすることを分けて整理します。

すぐにすること

  • 三十三銀行や保証会社を騙る電話、メール、郵便物で、暗証番号やパスワード、ワンタイムパスワードを聞かれても答えない
  • メールやSMSのURLを開いて、個人情報やカード番号を入力しない
  • 返済や契約の手続きを理由に、急いで振り込むよう求められても、その場で振り込まない
  • 不審に思った連絡は、発表に載っている窓口に連絡して確かめる

念のためにすること

  • インターネットバンキングのパスワードや暗証番号に、生年月日や電話番号など今回漏れた項目を使っていないかを見る。使っていれば変える
  • パスワードがほかのサービスと同じになっていないかを見る
  • 口座の入出金の通知を受け取る設定にして、身に覚えのない取引にすぐ気づけるようにする
  • 多要素認証、つまりパスワードに加えてスマートフォンなどもう1つの手段で本人を確かめる仕組みを、使えるところでは有効にしておく

多要素認証の考え方と、導入するときの選び方は、MFA(多要素認証)導入のメリットと製品比較|2026年の認証セキュリティ決定版で詳しく解説しています。

自分の名前で、身に覚えのない借り入れの申し込みや契約がされていないかを確かめたいときは、信用情報機関に本人の情報の開示を求める方法があります。信用情報機関とは、クレジットやローンの契約と返済の状況を記録している機関のことです。たとえばCICの情報開示の案内では、本人の申し込みで自分の信用情報を確認できる制度として、インターネットと郵送での開示の方法が案内されています。手数料や手順は、各機関の公式の案内で確かめてください。

銀行や保証会社を騙る偽の連絡の型

氏名や電話番号、住所、勤務先までまとまって外に出ると、それを使った偽の連絡が来るおそれがあります。届きやすい型を、確かめ方と一緒に整理します。

偽の連絡の型 よくある内容の例 確かめ方
漏洩の確認 「漏洩の対象かを確認するため、暗証番号とカード番号を教えてください」 暗証番号を答える必要のある確認は、発表に書かれていない。答えずに切る
お詫びの受け取り 「お詫びの品を送るので、口座番号を入力してください」 発表にお詫びの品の記載は無い。入力画面は使わない
返済の催促 「返済が遅れています。今日中にこの口座へ振り込んでください」 契約の書類や公式の窓口で、返済の状況を自分で確かめる
郵便物 「個人情報漏洩に伴う手続きのご案内」という書類に、連絡先の番号が書かれている 書類の番号ではなく、三十三銀行の発表に載っている窓口にかける
SMSのリンク 「【重要】お客さま情報の確認」というSMSにURLが付いている URLは開かず、公式サイトを自分で開く

偽のメール全般の見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で手順を整理しています。SMSの本文に書かれたURLの見分け方は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順にまとめています。

もし偽のページにパスワードや暗証番号、カード番号を入力してしまったときは、すぐに三十三銀行に連絡して、利用の停止やパスワードの変更を相談してください。入力した情報の種類ごとにすることは、フィッシング詐欺で入力してしまったら|カード番号・パスワード・住所ごとにすぐすること 2026にまとめています。

電話がかかってきたときの手順

電話は、その場で答えを求められるため、メールよりも判断を誤りやすいものです。三十三銀行や保証会社を名乗る電話がかかってきたら、次の順番で対応すると判断がぶれません。

  1. 相手の会社名、部署名、名前、折り返しの番号を聞く。答えを渋る相手は疑う
  2. その場では暗証番号、パスワード、ワンタイムパスワード、運転免許証の番号を答えない
  3. 「確認して折り返します」と伝えて、一度電話を切る
  4. 聞いた番号ではなく、三十三銀行の発表に載っている番号に自分でかける
  5. どんな電話があったかを窓口に伝えて、相談する

相手が「今日中に手続きしないと契約が止まる」と急がせてきても、慌てて対応しないでください。急がせること自体が、偽の連絡によくある特徴です。本物の銀行の手続きであれば、一度切って公式の番号でかけ直しても問題は起きません。

電話の内容は、日時と相手が名乗った名前、番号をメモに残しておくと、窓口に相談するときに話が早く伝わります。

インターネットバンキングと暗証番号の見直し

今回の件で、三十三銀行のインターネットバンキングのパスワードや、キャッシュカードの暗証番号が漏れたとは書かれていません。ただ、氏名や生年月日、電話番号、住所がまとまって外に出たあとは、それを手がかりにした推測や、偽の画面への誘い込みが起こりやすくなります。次の順番で見直すと、抜けが出にくくなります。

  1. 暗証番号やパスワードに、生年月日、電話番号、住所の番地など、今回漏れた項目から推測できる数字を使っていないかを見る。使っていれば変える
  2. インターネットバンキングのパスワードが、ほかのサービスと同じになっていないかを見る。同じなら、銀行のほうを先に変える
  3. ログインや振込のたびに届く通知の宛先が、今使っているアドレスや電話番号になっているかを見る
  4. 1回あたりや1日あたりの振込の上限を、実際の使い方に合った額に下げられないかを検討する。設定のしかたは、三十三銀行の公式の案内で確かめる
  5. 普段使わない端末からログインした記録がないかを、確かめられる場合は確かめる

特に1つ目は、見落とされやすい点です。生年月日や電話番号の下4桁を暗証番号にしている人は少なくありません。今回はその情報そのものが漏れているので、変えておくと安心です。暗証番号の変え方は、三十三銀行の窓口や公式サイトの案内で確かめてください。

設定の名前や手順は、利用しているサービスによって違います。メールやSMSで届いた案内に沿って設定を変えるのは避け、自分で開いた公式サイトの案内か、公式サイトに載っている窓口で確かめてください。

契約の書類で確かめておくこと

今回の件をきっかけに、フリーローンの契約の書類を一度見直しておくと、後の対応が楽になります。確かめておきたいのは次の点です。

  • 保証会社の名前。SMBCコンシューマーファイナンス株式会社と書かれているか
  • 契約の時期と、今も契約が続いているか
  • 返済の方法と期日。口座からの引き落としか、振込か
  • 登録している電話番号、住所、勤務先。今の情報と違っていないか

返済の方法と期日を把握しておけば、「返済が遅れています」という偽の連絡が来ても、すぐに嘘だと気づけます。登録している情報が古いままの場合は、本物の連絡が届かないこともあるので、三十三銀行の窓口で変更の方法を確かめておくと確実です。書類が見つからないときも、窓口に相談すれば確かめられます。

勤務先と家族に伝えておきたいこと

漏洩の項目には、勤務先情報(電話番号、年収等)と、自宅の住所と電話番号が含まれています。本人だけでなく、職場や家族に偽の連絡が向かうことも考えられます。

職場では、金融機関を名乗る電話で社員の予定や連絡先を聞かれても答えない、相手の名前と番号を聞いて本人に伝えるだけにする、という扱いを決めておくと安心です。家族には、銀行や保証会社を名乗る電話で口座の情報を聞かれても答えない、本人の代わりに振り込まない、届いた郵便物の番号にかけずに本人に知らせる、の3点を伝えておいてください。

フリーローンを使っていることを、職場や家族に話す必要はありません。「銀行を名乗る不審な電話や郵便が増えているので、何かあったら教えてほしい」と頼むだけで、周りの人は対応を誤りにくくなります。

フリーローンの新規申込の停止

三十三銀行は、保証会社でシステムの安全性が確認されるまでの間、「三十三銀行フリーローン」の新規申込を停止するとしています。再開する場合は、ホームページ等で案内すると書かれています。

これから申し込もうと考えていた人は、再開の知らせを三十三銀行のサイトで確かめてください。停止の間に、「別の方法なら今すぐ申し込める」「審査なしで借りられる」といったメールやSMS、電話が届いても応じないでください。正規の申し込みの再開は、三十三銀行のサイトで案内されるはずです。

すでにフリーローンを使っている人の返済について、発表には変更の記載がありません。返済の方法や期日について心配な点があれば、契約のときの書類を見るか、三十三銀行の窓口で確かめてください。

問い合わせ窓口

三十三銀行の発表に載っている問い合わせ先は、次の2つです。受付の曜日が違う点に注意してください。

窓口 電話番号 受付時間
三十三銀行 お客さまサービス課 0120-015-933(フリーダイヤル) 午前9時から午後5時(土曜日・日曜日・祝日・年末年始は除く)
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 03-5677-9228 午前9時から午後6時(土日祝含む)

三十三銀行の窓口は、土曜日・日曜日・祝日・年末年始は受け付けていません。2026年11月7日(土)と8日(日)は、SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の窓口が受付の対象です。同社は11月6日のお知らせで、この窓口にフリーダイヤル0120-362-167を追加しています。

電話番号は、必ず三十三銀行や同社のサイトに載っている発表で確かめてからかけてください。メールやSMS、郵便物に書かれた番号には、かけないようにしてください。

今後の続報で確かめたい点

11月7日時点の発表では、まだ分かっていないことがいくつかあります。続報が出たときは、次の点を確かめるとよいでしょう。

  • 914名という判明分の人数が、その後の調査で変わったか
  • 漏洩が確認された客への連絡が、どの方法で届くか
  • 保証会社の調査で、不正アクセスの原因や経路が分かったか
  • 「三十三銀行フリーローン」の新規申込がいつ再開するか

続報を追うときは、報道の見出しではなく、三十三銀行のサイトに載る発表そのものを見るようにしてください。家族に伝えるときも、発表の日付と人数、含まれないと書かれた項目を、発表の言葉のまま伝えるのが確実です。確かめた日付をメモに残しておくと、後から続報と見比べるときにも役立ちます。

在宅で仕事をする人が気をつけること

在宅で仕事をする個人事業主の中には、事業の資金や生活費のためにフリーローンを使っている人もいるでしょう。勤務先情報として、屋号や事務所の電話番号を登録していた場合は、その番号に偽の連絡が来ることも考えられます。仕事の電話に出たときに金融機関を名乗る相手から契約の話をされても、その場で答えず、自分で公式の番号にかけ直してください。

偽のメールのリンクを開いて端末がマルウエア(悪意のあるプログラム)に感染すると、取引先から預かったファイルや顧客の連絡先まで危険にさらすことがあります。個人情報保護法では、個人情報を検索できる形にまとめた名簿などを事業に使っている人を「個人情報取扱事業者」と呼びます。フリーランスや個人事業主でも、取引先や客の個人情報を名簿にして仕事に使っていれば、これに当たる場合があります。

同じ法律の第26条は、個人情報取扱事業者が扱う個人データの漏えい等で、個人の権利利益を害するおそれが大きいものとして規則で定める事態が起きたときに、個人情報保護委員会への報告と本人への通知を求めています。三十三銀行の発表も、漏洩が確認された客には個人情報保護法に基づいて順次連絡するとしています。また第25条は、個人データの扱いを外の会社に任せるときに、任せた先を必要かつ適切に監督するよう求めています。条文はe-Govの個人情報の保護に関する法律で読めます。自分の仕事がこれに当たるかどうかは、扱う情報の種類や量で変わるので、気になる人は個人情報保護委員会の相談ダイヤル(03-6457-9849)で確かめると確実です。

アカウントを守る力を仕事に生かす

今回のように、銀行の提携先のシステムで起きた不正アクセスが、ローンの客の情報に影響する例は、2026年の秋に入って続いています。自分で防げる範囲は限られていますが、電話やメールで暗証番号を答えない、パスワードを使い回さない、多要素認証を設定する、連絡は公式の番号にかけ直して確かめるという基本を押さえておけば、被害の多くは避けられます。

家族や職場の人に注意を伝えるときは、要点を短く、誤解のない言葉で書くことが大切です。「漏洩した」と「漏洩の可能性がある」を書き分ける、人数は発表のとおり「判明分」を付けて書く、といった基本は、ビジネス文書の書き方そのものです。文書作成の力を確かめる資格の1つとして、ビジネス文書検定があります。職場で偽のメールを使った訓練を取り入れる方法は、社員のセキュリティ意識を向上させるフィッシングメール模擬訓練の効果|2026年最新の従業員教育ガイドで解説しています。

2004年から在宅ワークとフリーランスの仲介を続けてきた中で見えてきた傾向として、取引先から長く任される人ほど、預かった情報の扱い方や、お金に関わる連絡の確かめ方を最初に決めています。セキュリティの知識は、それ自体を仕事にすることもできます。@SOHOのAI・マーケティング・セキュリティのお仕事では、在宅で受けられるセキュリティ関連の仕事の種類と探し方を紹介しています。

よくある質問

Q. 三十三銀行のシステムが不正アクセスを受けたのですか?

2026年11月6日の三十三銀行の発表では、本件はSMBCコンシューマーファイナンス株式会社のシステムで発生したもので、三十三銀行のシステムへの不正アクセスによるものではないとされています。同社は「三十三銀行フリーローン」の保証業務を行っており、その保証システムから外部にデータが送信されました。

Q. 914名とSMBCコンシューマーファイナンスの最大320,118名はどう違いますか?

914名は、三十三銀行の客のうち、同社からの報告で漏洩が分かった人数(判明分)です。最大320,118名は、同社の保証システム全体で漏えいした客の人数です。三十三銀行の人数として発表されているのは914名だけなので、2つの数字を混ぜて読まないようにしてください。

Q. 運転免許証の画像も漏れたのですか?

三十三銀行の発表では、運転免許証等の本人確認書類画像は含まれていないとされています。漏洩した情報には運転免許証番号が含まれていますが、免許証の画像そのものは対象外です。電話などで免許証の番号や情報を確認されても答えず、発表に載っている窓口で確かめてください。

Q. 土日に問い合わせできる窓口はありますか?

三十三銀行のお客さまサービス課(0120-015-933)は、午前9時から午後5時で、土曜日・日曜日・祝日・年末年始は受け付けていません。SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の窓口(03-5677-9228)は、午前9時から午後6時で土日祝も受け付けていると発表に書かれています。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月7日
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