実績ゼロでWordPress構築を受けるとき、練習で作ったサイトは出せるのか


この記事のポイント
- ✓WordPress構築を実績ゼロから始める人に向けて
- ✓練習で作ったサイトをポートフォリオとして出せるのか
- ✓出すならどう書けば評価されるのかを整理しました
実績ゼロでWordPress構築を始めるとき、多くの人が最初に迷うのが「練習で作ったサイトを見せてもよいのか」という点です。結論から言うと、出せます。ただし条件が3つあり、それを満たさないまま出すと、かえって評価を下げます。これ、知らない人が本当に多いんです。この記事では、練習サイトをポートフォリオとして成立させる書き方と、実績ゼロの段階でやっておくべき準備を、順を追って整理します。
実績ゼロの人が見られているのは「制作物の数」ではない
発注側が実績を見る目的は、その人が過去に何件作ったかを数えることではありません。この案件を任せたときに、どんな進め方をして、どんな品質のものが出てくるかを予測するためです。つまり、実績は判断材料であって、勲章ではありません。
この違いを理解すると、練習サイトの扱い方が変わります。実案件の納品物であっても、担当範囲がわからず、意図の説明もないURLだけを並べたポートフォリオは、判断材料になりません。逆に、練習で作ったサイトであっても、どんな想定で、どんな制約の中で、何を優先して作ったかが書かれていれば、判断材料として機能します。発注者にとって重要なのは、実案件かどうかより、思考の筋道が見えるかどうかです。
WordPressの構築そのものは、学習の入口が広く用意されています。手順を解説する記事も豊富で、環境を用意すれば誰でも1つ目のサイトは立ち上がります。
WordPressを利用して実際にWebサイトを作る手順をみていきましょう。おおまかな流れをつかめるように、ポイントを5つにしぼってご紹介します。 出典: lancers.jp
つまり、立ち上げられること自体は差別化になりません。だからこそ、実績ゼロの段階では「作れます」ではなく「こう考えて作りました」を示す必要があります。
練習で作ったサイトを出すときの3つの条件
練習サイトをポートフォリオに載せてよいかどうかは、次の3点を満たしているかで判断できます。
練習であることを隠さず、想定を明記する
最もやってはいけないのが、練習サイトを実案件のように見せることです。発注者は制作の現場を知っているので、質問すればすぐに分かります。「このページの構成はクライアントのどんな要望から決まりましたか」と聞かれて答えられなければ、その時点で信用を失います。実績を大きく見せようとした結果、実績ゼロよりも悪い印象になるという、もったいない事故です。
正しい書き方は、想定を先に出すことです。「架空のカフェを想定し、来店予約の電話を減らすことを目的に構築しました」「地域の学習塾を想定し、保護者がスマートフォンで料金と時間割を確認できることを最優先にしました」といった形で、誰のために、何を解決するために作ったかを1行で書く。この一文があるだけで、練習サイトは判断材料に変わります。
さらに、制約を書き添えると精度が上がります。「制作期間は実働20時間を想定」「予算を抑える前提で、無料テーマをベースに子テーマで拡張」といった条件です。実務では常に制約があるため、制約の中で判断した経験を示せる人は、実績の件数と関係なく評価されます。
テーマ、プラグイン、素材のライセンスを確認する
練習サイトを公開する場合、使っている素材の権利関係は自分の責任になります。ここは実績ゼロの段階ほど見落とされやすい部分です。
確認すべきは、テーマとプラグインのライセンス、写真とイラストの利用条件、フォントの利用条件、そして企業のロゴや商標の扱いです。特に注意したいのが、実在する企業を題材にした練習サイトです。実在の店名やロゴを使って「リニューアル案」を作り、それを公開すると、商標や著作権の問題になり得ます。相手方から見れば、依頼していない改変版が自社名で公開されている状態だからです。架空の屋号を立てるか、事前に許可を得るかのどちらかにしてください。
有料テーマを使った場合の再配布や、素材サイトの規約にある「クレジット表記」「商用利用の可否」も、ポートフォリオ公開の前に一度読み直しておく価値があります。判断に迷う場合は、素材の提供元に問い合わせるのが確実です。権利関係の判断が難しいケースでは、弁護士や弁理士など専門家への相談を検討してください。
公開し続けられる状態を確保する
ポートフォリオは、見てもらう瞬間に生きていなければ意味がありません。提案文にURLを載せたのに表示されない、というのは実際によく起きます。原因の多くは、無料の学習環境の期限切れか、サーバー費用の未払いです。
WordPressを公開状態で維持するには、サーバーとドメインの費用が継続的にかかります。
これらはほんの一例であり、WordPress対応のレンタルサーバーは多数あります。費用はどのようなプランを利用するかによって異なりますが、概して月額500円から1,500円程度(税込み)です。 出典: lancers.jp
ドメインについても、一般的な種類であれば初年度1,000円ほど、更新は毎年1,000円から3,000円ほどという水準が示されています。つまり、練習サイトを数点公開したままにしておく費用は、月額1,000円前後の負担で足ります。これは営業のための固定費と考えれば、決して高くありません。1つのサーバー契約でサブドメインを分けて複数のサイトを置けば、費用は増えません。
逆に言えば、この費用を惜しんで公開を止めると、提案のたびにスクリーンショットだけを送ることになり、動作を確認してもらえません。実績ゼロの段階では、動く現物があることそのものが強みになります。
そのまま出すと評価を下げる練習サイトの型
練習サイトなら何でも載せてよいわけではありません。次の型は、載せることで逆効果になりやすいものです。
1つ目は、テーマのデモをそのまま公開しているだけのサイトです。テキストがサンプルのままだったり、ダミー画像が残っていたりすると、「テーマを入れただけ」という評価になります。少なくとも、コンテンツは自分で用意した文章に差し替えてください。
2つ目は、機能を詰め込みすぎたサイトです。スライダー、アニメーション、ポップアップ、チャット、SNS埋め込みを全部載せた練習サイトは、技術の披露に見えて、目的が読み取れません。実務では、機能が増えるほど表示速度と保守の手間が悪化します。発注者が経験者であるほど、この判断力のほうを見ています。
3つ目は、更新が止まったまま放置されているサイトです。WordPress本体やプラグインの更新が長期間止まっていると、セキュリティ面の管理ができない人という印象を与えます。公開している以上、最低限の更新は続ける必要があります。
4つ目は、スマートフォンでの表示が崩れているサイトです。閲覧の中心が携帯端末である以上、ここが崩れていると他の説明が届きません。公開前に実機で確認する習慣をつけてください。
案件につながるポートフォリオは、1件あたり6項目で書く
見せ方の型を持っておくと、実案件が増えたときにもそのまま使えます。1件につき次の6項目を書くのが実用的です。
想定した依頼主と目的。担当した範囲(設計、デザイン、実装、コンテンツ投入のどこまでか)。使用した技術とその選定理由。制約条件(期間、予算、更新体制)。工夫した点と、その結果として何が良くなるはずか。そして、いま振り返って改善したい点。
最後の「改善したい点」を書ける人は多くありません。しかしこの一文は、自己評価ができる人であることの証拠になり、経験者からの評価が高くなります。実績ゼロの段階では特に効きます。
見せる順番も設計します。ポートフォリオの先頭には、応募先の案件に最も近いものを置く。飲食店の案件に応募するなら、店舗系の練習サイトを先頭に。企業サイトの案件なら、コーポレート型を先頭に。すべての応募に同じ並び順で送っている人は、ここで差をつけられます。
なお、ポートフォリオそのものの作り方は、職種を問わず共通する部分が多くあります。構成の考え方やテンプレートはWebライターのポートフォリオの作り方|案件獲得率が上がるテンプレート付き【2026年版】で整理されており、書き方の骨組みは制作系にも応用できます。
練習サイトの題材は、実務で発生しやすい型から選ぶ
どんなサイトを練習で作るかは、案件獲得に直結します。趣味の題材で作ると楽しく進みますが、依頼が発生しやすい型とは限りません。実務で相談が多いのは、次のような型です。
店舗型のサイトは、飲食、美容、整体、教室などが該当します。求められるのは、営業時間と地図とメニューと予約導線という、決まった要素を携帯端末で読みやすく並べることです。派手なデザインより、電話番号のタップしやすさや地図の見やすさが評価されます。実案件の相談も多い領域なので、1本は作っておく価値があります。
企業のコーポレートサイトは、会社概要、事業内容、実績、採用、問い合わせという構成が基本になります。ここで練習になるのは、固定ページの階層設計と、更新頻度の高いお知らせ機能の作り方です。担当者が自分で更新できる状態にすることが最大の要件になるため、管理画面の作り込みを試す題材として適しています。
オウンドメディア型は、記事の量が増える前提での設計が求められます。カテゴリとタグの設計、一覧の見せ方、関連記事の出し方、表示速度の維持といった要素が練習になります。検索からの流入を扱う案件では、この経験がそのまま提案材料になります。
予約や申し込みを扱う型は、フォームの設計と自動返信メールの経路が中心になります。実務では、送信できたはずのメールが届かないという問い合わせが定期的に発生する領域で、原因の切り分けができるかどうかで信頼が変わります。練習の段階で、送信元の設定と迷惑メール判定の関係まで一度触っておくと、実案件で慌てません。
既存サイトからの移行型は、練習が難しい代わりに需要が大きい領域です。自分で古い形式のサイトを1本作り、それをWordPressへ移す練習をしておくと、リニューアル案件の提案で具体的に話せるようになります。URL構造をどう扱うか、転送設定をどう入れるかという判断は、経験の有無がはっきり出る部分です。
発注者はポートフォリオのどこから開いているか
作る側は全体を見てほしいと考えますが、読む側はそう見ていません。多くの発注者は、まず1件目のスクリーンショットを見て、次に説明文を数行読み、興味が続いた場合だけURLを開きます。つまり、判断の大半は最初の画面で終わっています。
ここから導かれる実務的な結論は3つあります。1つ目は、1件目に何を置くかが最も重要だということ。応募先に近い型を先頭に持ってくるだけで、印象は変わります。2つ目は、スクリーンショットの品質が説明文より先に効くということ。縦に長いページ全体を1枚に収めた画像は縮小されて読めなくなるので、上部の主要な範囲を切り出したものを使うほうが伝わります。3つ目は、説明文の1行目に目的を書くことです。「架空の学習塾を想定し、保護者がスマートフォンで料金と時間割を確認できることを最優先に構築しました」という一文が先頭にあるだけで、読み進めてもらえます。
逆効果になりやすいのが、技術要素の羅列から始めることです。使用したテーマ名とプラグイン名を先頭に並べても、発注者の多くはそれで良し悪しを判断できません。技術の説明は、目的と工夫の後に置くのが順序として自然です。
提案文にポートフォリオを載せるときの書き方
ポートフォリオが整っていても、提案文での載せ方を間違えると読まれません。URLを箇条書きで並べるだけの提案が非常に多いのですが、これは相手に「全部開いて確認してください」と依頼しているのと同じです。
実務で機能するのは、応募する案件に近い1件だけを提案文の中で説明し、残りは一覧ページのURLを1つ添える形です。「今回の予約フォームを含む構成に近いものとして、架空の整体院を想定した練習制作があります。予約導線を電話とフォームの2系統に分け、営業時間外の受け皿をフォームに寄せる設計にしました。他の制作物はこちらにまとめています」といった書き方です。読む負担を減らすほど、返信率は上がります。
もう1つ、実績ゼロの段階では「できないこと」を書いておくのも有効です。「サーバー移転の実務経験はまだありませんが、検証環境で手順を通した経験はあります」と正直に書いたほうが、後から発覚するより信頼されます。過大に見せた実績は、契約後に必ず問題になります。
実績ゼロから、最初の実案件をどう作るか
練習サイトを整えたら、次は実案件です。実績ゼロの状態から最初の1件を作る経路は、いくつかあります。
身近な事業者からの受注は、最も現実的な入口です。家族や知人が営む店舗、地域の教室、個人で活動している人など、サイトを持っていない事業者は今も多く存在します。ここで大切なのは、無償で引き受けないことです。金額を下げるのは構いませんが、無償にすると、責任範囲が曖昧になり、修正依頼が際限なく続きやすくなります。少額でも対価を受け取り、見積書と請求書を出す。この経験そのものが、実績になります。
非営利団体や地域団体のサイトも入口になります。予算が限られる代わりに、掲載許可を得やすいのが利点です。ただし、担当者が交代しやすく、意思決定に時間がかかる傾向があるため、納期には余裕を見ておくのが無難です。
制作会社の下請けとして実装だけを担当する形も、実績ゼロからの経路として機能します。デザインが確定した状態で受けられるため、要件のブレが少なく、実装力を集中して伸ばせます。ただし、下請けの実績は守秘義務で公開できないことが多いので、公開可否は受注時に確認しておきます。
自分自身のメディアを運営するのも、立派な実績です。WordPressで記事を書き続け、表示速度や構造化データを改善した経験は、そのまま提案材料になります。「自分のサイトで検索からの流入を伸ばした」という話は、店舗や事業者にとって関心の高いテーマです。
練習サイトを実案件の水準に引き上げる仕上げ
同じ練習サイトでも、仕上げの有無で評価は大きく変わります。実案件では当然に求められるのに、練習では省かれやすい作業がいくつかあります。ここを通しておくと、実績ゼロでも「実務の作法を知っている人」として見られます。
表示速度は最初に確認したい項目です。画像を無圧縮のまま置いていないか、使っていないプラグインが有効化されたままになっていないか、テーマの読み込みが重くなっていないか。携帯端末で開いたときに数秒待たされるサイトは、それだけで評価が下がります。画像の書き出しサイズを整えるだけでも改善する場合が多く、費用をかけずにできる仕上げです。
問い合わせフォームは、必ず実際に送信して確認します。送信できること、管理者宛に届くこと、送信者に自動返信が届くこと、迷惑メールに振り分けられていないこと。この4点を通しておくと、実案件で最も多い種類の不具合に対処できるようになります。
バックアップの仕組みも入れておきます。実案件では、更新作業の前に復旧手段を用意しておくのが基本です。練習の段階で、取得の設定と、実際に復元できるかの確認まで一度やっておくと、公開後の運用を任される場面で強みになります。
更新手順の説明書を1枚作るのも、効果の高い仕上げです。記事の追加方法、画像の差し替え方、やってはいけない操作を、画面の名称に沿って書きます。この1枚があるかどうかで、納品後の問い合わせ件数が変わります。ポートフォリオに「納品時にはこの形式の手順書を添えます」と書き添えると、発注者にとっての安心材料になります。
最後に、公開後の変化を追える状態にしておきます。アクセス解析を入れ、検索からの表示状況を確認できるようにしておく。数字が語れる人は、制作物の説明にも説得力が出ます。実績ゼロの段階では、自分のサイトで得た数字が唯一の一次データになるため、ここを持っているかどうかは提案の質に直結します。
技術面の見せ方と、守秘義務の線引き
実案件が増えてくると、公開できるものとできないものが混ざります。ここで判断に迷って何も出せなくなる人がいますが、線引きの型を持っておけば解決します。
公開できない案件は、業種、規模、担当範囲、使った技術、工夫した点だけを文章で書きます。URLも社名も出さずに書けば、守秘義務に触れません。「不動産業の企業サイト、約40ページ、既存サイトからの移行とテンプレート実装を担当。URL構造を維持したまま移行し、転送設定と表示速度の改善を行いました」といった書き方です。
スクリーンショットを使う場合は、公開可否を発注者に確認します。確認を取った事実そのものが、取引相手としての安心材料になります。管理画面のスクリーンショットは、顧客情報や投稿内容が写り込みやすいので、原則として使わないほうが安全です。どうしても管理のしやすさを見せたい場合は、練習サイトの管理画面を使ってください。
学習と実績づくりを並行させる順番
実績ゼロの期間をどう過ごすかで、その後の伸び方が変わります。おすすめは、学習を先に完成させようとしないことです。
WordPress構築は範囲が広く、テーマ開発、プラグイン、サーバー、セキュリティ、表示速度、検索対策と、学ぼうと思えばいくらでも先があります。全部を学んでから案件に応募しようとすると、いつまでも応募できません。実際には、1つ作って公開し、そこで詰まった箇所を学ぶという順番のほうが定着します。
一方で、体系的な知識が効いてくる場面もあります。サーバーやネットワークの基礎は、公開作業やトラブル対応で必ず問われます。この領域を整理して学ぶならCCNA(シスコ技術者認定)の出題範囲が目安になりますし、見積書や提案書の書式を整える力はビジネス文書検定の範囲と重なります。技術の学習と並行して、こうした基礎を押さえておくと、実績が少ない段階でも「話が通じる人」と評価されやすくなります。
単価の見通しを持っておくことも、学習の方向を決めるうえで役に立ちます。開発系の職種としての水準はソフトウェア作成者の年収・単価相場に整理されており、構築だけでなくアプリケーション側まで守備範囲を広げた場合の需要はアプリケーション開発のお仕事で確認できます。制作に加えて集客や解析まで扱えるようになると相談の幅が広がるため、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事やAIコンサル・業務活用支援のお仕事の領域も、将来の選択肢として見ておく価値があります。
運営者として見てきた、実績ゼロを抜ける人の共通点
在宅ワークとフリーランスの市場を20年見てきた立場から言えば、実績ゼロの期間を短く終える人には、はっきりした共通点があります。作ったものを常に公開状態に置いていることです。
案件が決まってから慌ててポートフォリオを整える人は、機会を逃します。逆に、常に見せられる現物があり、そこに考えを書き添えている人は、相談が来たその日に返せます。制作物は増えていく資産なので、早く始めた人ほど積み上がります。
もう1つは、単価を下げる代わりに条件を得ている点です。実績ゼロの段階で価格競争に入るのは避けられない面がありますが、下げた分、実績としての公開許可、レビューの記載、次回以降の継続といった条件を交渉している人は、2件目以降の立ち上がりが早い。値引きを「投資」として使えているかどうかの差です。この考え方は、単価を段階的に上げていく道筋を整理したWebライターが文字単価を上げる方法|1円→5円にステップアップする戦略【2026年版】の発想とも共通します。
そして、取引の形を意識している人ほど手取りが厚くなります。仲介の手数料が乗らない直接の取引では、依頼側は同じ予算でより多くを頼めるようになり、受け手の手取りは増えます。運営者として見てきた限りでは、実績ゼロの時期に仲介型の場で経験を積み、関係が続く相手とは直接の取引に移していく人が、無理なく安定していきます。手数料0%の取引が持つ意味は、金額の大小より、同じ労力に対する手取りの厚みという質の違いにあります。
なお、事業者向けの制作に関わっていると、相手が使える制度の話題が出ることがあります。人材育成に関する助成の仕組みなどは業種ごとに整理されており、たとえば福祉用具貸与事業所のスキルアップ助成金2026|人材開発支援助成金の活用法のような記事は、発注側の事情を理解する材料になります。制度の適用可否は個別の事情で変わるため、実際の判断は所管の窓口や専門家に確認してください。
実績ゼロという状態は、時間で解決する問題ではなく、見せ方と積み上げの設計で短くできる問題です。練習で作ったサイトは、隠すものでも、実案件のふりをするものでもありません。何を考えて作ったかを添えて、堂々と出してください。
最後に、実績ゼロの期間に必ずやっておきたいことを1つだけ挙げるなら、作ったものを言葉にして残す習慣です。制作の途中で詰まった点、調べて解決した方法、次に同じ状況になったらどうするか。これを短い記録として残しておくと、提案文を書くときにそのまま材料になります。記憶だけに頼ると、半年後には何に苦労したかを思い出せません。記録があれば、実績の件数が少ない段階でも、経験の中身を具体的に語れます。制作物という資産と、判断の記録という資産を並行して積み上げていくことが、実績ゼロを抜ける最短の道筋になります。
よくある質問
Q. 練習で作ったWordPressサイトは、ポートフォリオに載せてもよいですか?
載せて構いません。ただし練習であることを隠さず、想定した依頼主と目的、制約条件を明記してください。実案件のように見せると、質問された時点で信用を失います。想定と判断理由が書かれていれば、練習サイトでも十分な判断材料になります。
Q. 練習サイトを公開し続ける費用はどのくらいかかりますか?
WordPress対応のレンタルサーバーは概ね月額500円から1,500円程度、ドメインは初年度1,000円ほどで更新が毎年1,000円から3,000円ほどという水準が示されています。1契約でサブドメインを分ければ複数のサイトを置けるため、営業用の固定費としては小さく収まります。
Q. 実在する企業のリニューアル案を作って公開してもよいですか?
避けたほうが安全です。実在の社名やロゴを使った改変版を無断で公開すると、商標や著作権の問題になり得ます。架空の屋号を立てて想定案件として作るか、事前に許可を得てください。判断に迷う場合は専門家への相談を検討してください。
Q. 守秘義務で公開できない案件は、実績としてどう書けばよいですか?
URLと社名を出さず、業種、規模、担当範囲、使用技術、工夫した点を文章で書けば守秘に触れません。「不動産業の企業サイト、約40ページ、移行とテンプレート実装を担当」といった粒度で十分に伝わります。スクリーンショットを使う場合は発注者に可否を確認してください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを20年運営。編集部が事実確認のうえ公開しています。

この記事を書いた人
長谷川 奈津@SOHO編集部
行政書士・元企業法務
企業法務で数多くのフリーランス契約を扱った経験を活かし、フリーランス向けの法律・契約・権利に関する記事を執筆。「法律はあなたの味方です」がモットー。
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