【重要】PHPの脆弱性、うちのサイトは大丈夫?今すぐチェック

うんこミュージアム公式サイトへの不正アクセス|お問い合わせ4名 個人情報漏えいのおそれ 2026

@SOHO編集部
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うんこミュージアム公式サイトへの不正アクセス|お問い合わせ4名 個人情報漏えいのおそれ 2026

この記事のポイント

  • ✓うんこミュージアムの情報漏洩について
  • ✓2026年8月14日の公式発表をもとに整理
  • ✓8月10日17:04から8月11日11:24にお問い合わせフォームを使った4名の氏名やメールアドレスなどが漏えいしたおそれがあります

うんこミュージアムの情報漏洩について、公式サイトは2026年8月14日、第三者製のソフトウェアの脆弱性を悪用した不正アクセスでサイトの一部が改ざんされ、お問い合わせフォームを使った4名のお問い合わせ内容が漏えいしたおそれがあると発表しました。対象は2026年8月10日(月)17:04から8月11日(火)11:24の間にフォームから送信した人で、お名前、メールアドレス、電話番号、お問い合わせ本文などが含まれます。 サイトを見ただけの人、チケットを買っただけの人は、2026年11月1日時点までの調査で情報の漏えいも、閲覧によるマルウェア感染などの二次被害も確認されていません。 対象の期間にフォームを使った覚えがある人は、届いている個別の連絡を確かめ、身に覚えのないメール・SMS・電話のURLや添付ファイルを開かないようにします。

2026年11月1日時点で、この件の続報(件数の変更、調査結果の追加、補償の案内)は、うんこミュージアムの公式サイトのお知らせ一覧に掲載されていません。お知らせ一覧には、2026年10月21日付で「【対応完了しました】お問い合わせフォーム一時停止のお知らせ」が出ていますが、これはPHPというソフトウェアに重大なセキュリティ上の問題が公表されたことを受けた緊急のメンテナンスの案内で、8月の件の続報としては書かれていません。この記事は、2026年11月1日に公式のお知らせを開き直して確かめた内容だけで書いています。報道の数字や推測は入れていません。

うんこミュージアムの不正アクセスで何が起きたのか

うんこミュージアムは、「うんこ」をテーマにした体験型のエンターテインメント施設です。公式サイトには常設会場として、東京 TOKYO、横浜 YOKOHAMA BAY、名古屋 NAGOYA、沖縄 OKINAWA の4会場が並んでいます。サイトの下部には、企画運営が株式会社たのしいミュージアム、企画制作が面白法人カヤックと書かれています。

今回の発表の題は「【お知らせとお詫び】当サイトへの不正アクセスによる個人情報漏えいのおそれについて」で、お知らせ一覧では全会場向けの「重要なお知らせ」として2026年8月14日に掲載されました。発表の骨子は次のとおりです。

  • サイトで使っている第三者製のソフトウェアの脆弱性を悪用した不正アクセスを受け、サイトの一部が改ざんされた
  • 特定の期間にお問い合わせフォームを使った4名のお問い合わせ内容が漏えいした可能性がある
  • サイトは送信データをデータベースに保持しない仕様だが、改ざんの期間中に送信されたデータが第三者に傍受・取得された可能性を完全には否定できないため、「漏えいのおそれ」として公表した
  • 不正に設置されたファイルの削除、改ざん箇所の復旧、脆弱性の修正を2026年8月11日までに終えた
  • 該当する客には、入力された連絡先あてに個別に連絡している
  • 閲覧やチケットの購入だけの客には、情報の漏えいと閲覧によるマルウェア感染などの二次被害は確認されていない

発表の中心になる部分は、次のように書かれています。

当サイトでは送信データをデータベースに保持しない仕様となっておりますが、改ざん期間中に送信されたデータが第三者に傍受・取得された可能性を完全には否定できないため、漏えいのおそれとして公表しております。 出典: うんこミュージアム【公式】「当サイトへの不正アクセスによる個人情報漏えいのおそれについて」

ここで大事なのは、会社が「漏えいした」と確定させてはいない点です。発表では、フォームの送信データを保存しない作りだったとしたうえで、改ざんされていた間に送られたデータが途中で抜き取られた可能性を否定しきれないので、念のため「おそれ」として知らせる、という立場をとっています。この記事も、その表現のまま「漏えいのおそれ」「漏えいした可能性」と書きます。

「脆弱性」とは、ソフトウェアの作りに残った弱点のことで、攻撃者はそこを突いてサイトの中身を書き換えたり、不正なファイルを仕込んだりします。「第三者製のソフトウェア」とは、会社が自分で作ったものではなく、外部から導入して使っている部品のことです。どのソフトウェアのどの脆弱性だったのかは、発表には書かれていません。

公表の経緯と2026年11月1日時点で分かっていること

うんこミュージアムのお知らせ一覧で、この件に関わる掲載を日付順に並べると次のようになります。

日付 出来事 公式に書かれていること
2026年8月10日 17:04 影響の期間の始まり この時刻から後のフォームの送信が対象
2026年8月11日 11:24 影響の期間の終わり この時刻までのフォームの送信が対象
2026年8月11日 復旧 不正なファイルの削除、改ざん箇所の復旧、脆弱性の修正をこの日までに完了
2026年8月14日 公表 「個人情報漏えいのおそれについて」をお知らせに掲載
2026年10月21日 別のお知らせ PHPの問題を受けてお問い合わせフォームを一時停止
2026年10月22日 11:10 別のお知らせの完了 フォームのメンテナンスの対応完了

影響の期間は、8月10日の夕方から翌11日の昼前までの、およそ18時間です。改ざんに気づいてから、同じ8月11日のうちに復旧を終えたことになります。公表はその3日後の8月14日です。

2026年11月1日時点で、8月の件について第2報や調査結果の追加は掲載されていません。件数の4名、対象の期間、漏えいのおそれのある項目は、8月14日の発表のままです。補償やお詫びの品についての記載もありません。発表にないことは、この記事でもあるとは書きません。

10月21日のお知らせは、題に「お問い合わせフォーム一時停止」とあるため、8月の件と結びつけて受け取る人もいるかもしれません。ただ、本文の理由は「当サイトで使用しているソフトウェア(PHP)について重大なセキュリティ上の問題が公表されたことを受け」た予防のためのメンテナンスとされていて、新たな不正アクセスや情報の漏えいがあったとは書かれていません。8月の件の原因とされた「第三者製のソフトウェア」がPHPと同じものかどうかも、公式には書かれていません。二つを同じ件として扱わないことが、正確に読むうえでの前提になります。

漏えいしたおそれがある情報と、対象にならない人

発表に書かれた範囲を、対象になる人と項目、対象にならない人に分けて整理します。

区分 公式の記載
影響がある可能性のある客 2026年8月10日(月)17:04から2026年8月11日(火)11:24の間に、お問い合わせフォームを利用(送信)した客(4名)
漏えいした可能性のある情報 上記の期間中にお問い合わせフォームで送信された内容(お名前、メールアドレス、電話番号、お問い合わせ本文等)
漏えいと二次被害が確認されていない客 サイトの閲覧やチケットの購入だけで、該当期間中にお問い合わせフォームを利用していない客

項目の最後に「等」とあるので、フォームに入力欄がほかにあれば、その内容も含まれると読むのが自然です。ただ、フォームの入力欄が何だったかまでは発表に書かれていないため、この記事でも推測で項目を広げません。

クレジットカードの番号や、チケットの購入の情報について、発表は「チケットのご購入のみ」の客には漏えいが確認されていないと書いています。お問い合わせフォームは、チケットを買う仕組みとは別の入り口だったということです。対象の4名についても、お問い合わせ本文にカード番号などを自分で書き込んでいない限り、カード情報は項目に入っていません。

注意したいのは「お問い合わせ本文」です。名前や連絡先だけでなく、問い合わせの中身そのものが含まれます。来館の予定日、同行する家族の人数、子どもの年齢、団体の名前、予約の番号など、問い合わせの目的によっては、思った以上に詳しいことを書いている場合があります。対象の期間にフォームを使った人は、自分が何を書いたかを思い出しておくと、この後の注意の範囲を決めやすくなります。

原因について発表で分かっていること

原因について公式に書かれているのは、「当サイトで利用している第三者製のソフトウェアの脆弱性悪用による不正アクセス」と、それによる「サイトの一部」の改ざんです。ソフトウェアの名前、脆弱性の種類、侵入された時期、改ざんの中身は書かれていません。この記事でも推測で埋めません。

発表から読み取れる仕組みは次のとおりです。フォームに入力された内容は、本来はサイトのデータベースに貯めずに処理する作りでした。そのため、過去に送られた問い合わせがまとめて抜き取られた、という形の被害ではありません。一方で、サイトの一部が書き換えられていた間は、送信された内容が途中で第三者に傍受されたり、取得されたりした可能性を否定できません。対象が「改ざんの期間中に送信した4名」に限られているのは、このためです。

個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、事業者に報告が義務づけられる場合の一つとして「不正の目的をもって行われたおそれがある」行為による漏えい等を挙げ、その例として次のような場合を示しています。

ウェブサイトが改ざんされ、ユーザーが入力した個人情報が第三者に送信された場合 出典: 個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」

同じページには、報告の対象になる場合として、本人の数が1,000人を超える漏えい等も挙げられています。今回の対象は4名ですが、件数が少なくても、不正の目的で行われたおそれのある漏えい等は報告の対象になり得るということです。うんこミュージアムの発表にも、個人情報保護委員会へ報告を行うと書かれています。

侵入の時期や、改ざんがいつ始まったかについても、発表は8月10日17:04という影響の期間の始まりを示すだけで、それより前の経緯には触れていません。調査の詳しい結果を公表するかどうかも書かれていないため、2026年11月1日時点では、原因について公式に分かっているのは上に挙げた範囲だけです。新しい事実が出れば、公式サイトのお知らせ一覧で確かめます。

うんこミュージアムの対応と再発防止策

発表に書かれた会社の対応を、時系列とは別に、内容ごとに整理します。

対応 公式の記載
復旧 不正に設置されたファイルの削除、改ざん箇所の復旧、脆弱性の修正を2026年8月11日までに完了
本人への連絡 該当期間中にフォームを使った客に、入力された連絡先あてに個別に連絡
注意の呼びかけ 身に覚えのない不審なメール・SMS・電話が届いたら、添付ファイルの開封や本文中のURLへのアクセスをしないよう依頼
報告と相談 個人情報保護委員会へ報告、所轄の警察署に相談して捜査に協力
問い合わせ 専用のメールアドレスで受付

再発防止策として、発表は次の3点を挙げています。

  • 第三者製のソフトウェアと関連するプラグインを常に最新にし、脆弱性の管理を徹底する
  • 管理者アカウントの認証を強め、アクセスの制限を厳しくする
  • 監視とログの解析の体制を強め、異常を早く見つけてすぐ対応する

「プラグイン」とは、サイトの仕組みに後から機能を追加する小さな部品のことです。サイトを作る仕組みの多くは、プラグインで機能を広げられるようになっていて、本体だけでなくプラグインにも弱点が見つかることがあります。再発防止策にプラグインの最新化が入っているのは、そうした部品も含めて更新を続けるという意味です。

補償、お詫びの品、ポイントの付与などについては、発表に記載がありません。この記事でも、今回の件で補償があるかないかを推測して書くことはしません。続報で補償の案内が出た場合は、公式サイトのお知らせ一覧に載ると考えられます。

自分が対象かを確かめる方法

対象かどうかは、次の3つで決まります。

  1. うんこミュージアムの公式サイトのお問い合わせフォームを使ったか
  2. 送信したのが2026年8月10日(月)17:04から8月11日(火)11:24の間か
  3. その送信がフォームからのものか(電話や会場での問い合わせ、メールで直接送ったものではないか)

3つすべてに当てはまる人が、発表でいう「影響がある可能性のある客」です。会社はこの4名に、フォームに入力された連絡先あてに個別に連絡したとしています。

送信した日時を思い出せないときは、次の順で確かめると早く分かります。

  • フォームの送信後に自動の受付メールが届く作りだった場合は、メールソフトで「うんこミュージアム」や「unkomuseum」を検索し、受信した日時を見る
  • 会社からの返信メールが届いている場合は、その返信に引用された元の問い合わせの日時を見る
  • 来館の予定を家族と共有するチャットやカレンダーに、問い合わせをした日のメモが残っていないかを見る

ここで注意したいのは、「個別の連絡」を名乗るメールや電話そのものが、なりすましである可能性です。今回の件で会社が知らせているのは、入力された連絡先あての個別の連絡と、公式サイトのお知らせです。メールの中のリンクから個人情報を入力させる、電話でカード番号を聞く、といった流れは、発表のどこにも書かれていません。連絡の真偽を確かめたいときは、届いたメールに返信するのではなく、公式サイトのお知らせのページに書かれた窓口のアドレスを自分で入力して問い合わせます。

対象の期間の外にフォームを使った人、電話や会場で問い合わせた人、サイトを見ただけの人、チケットを買っただけの人は、発表の範囲では対象になりません。2026年11月1日時点で対象の範囲を広げる続報も出ていません。

対象の期間にフォームを使った人がすること

漏えいのおそれがあるのは、名前、メールアドレス、電話番号、問い合わせの本文です。パスワードやカード番号は項目に入っていないため、すること全体の重さは大きくありません。項目に合わせて、要るものだけを順に行います。

届いたメール・SMS・電話の扱いを決めておく

名前とメールアドレスと電話番号がそろうと、うんこミュージアムや会場、チケットの販売サイトを名乗る連絡が本物らしく見えやすくなります。問い合わせの本文まで知られていると、「先日お問い合わせいただいた件で」と中身に触れた連絡を作られることもあり得ます。実際に二次被害が出たとは、発表には書かれていません。そのうえで、次のような連絡には応じないと決めておくと迷いません。

  • 問い合わせの返事を装って、メールの中のリンクから名前や住所、カード番号の入力を求めるもの
  • チケットの返金や日時の変更を名目に、別のサイトへの登録や支払いを求めるもの
  • 電話で「本人確認のため」と言って、カード番号や暗証番号、届いた認証コードを聞き出そうとするもの
  • 添付ファイルを開かせようとするもの(会社は添付ファイルの開封をしないよう求めています)

メールの見分け方は、フィッシング詐欺メールの見分け方|5秒で振り分ける手順と開いた後の対処で手順にしています。SMSで届く偽の通知の見分け方は、スミッシング詐欺の見分け方|SMSの本文とURLで判定する手順にまとめています。

電話番号に届く不審な連絡に備える

電話番号は、メールアドレスと違って簡単には変えられません。知らない番号からの電話やSMSが増えたと感じたら、すぐに折り返さず、番号を検索して公式の番号かどうかを確かめます。迷惑電話やSMSへの備えは、電話番号の流出チェックの方法|流出したらどうなるかと迷惑電話・SMSへの備え 2026で詳しく説明しています。

問い合わせの本文に書いた内容を見直す

本文に家族の名前や子どもの年齢、団体の名前、来館の予定日などを書いていた場合は、その情報に触れた連絡にも注意します。とくに、子どもの名前や学校、団体の名前を書いていた人は、同じ団体の人を名乗る連絡にも気をつけます。必要なら、同行の予定だった家族や団体の担当者にも、不審な連絡があったら知らせてほしいと一声かけておきます。

家族や団体の代わりに問い合わせた場合

問い合わせのフォームは、家族旅行の幹事、学校や子ども会の引率の担当、会社の行事の担当など、ほかの人の代わりに使うことも多いものです。その場合、漏えいのおそれがあるのは、フォームに入力した人の名前と連絡先と本文です。本文に同行する人の名前や人数を書いていれば、その内容も含まれます。

代わりに問い合わせた人は、次の2つを済ませておくと安心です。

  • 本文に名前や連絡先を書いた相手がいれば、その人に、うんこミュージアムや会場を名乗る不審な連絡に注意してほしいと伝える
  • 団体の名前で問い合わせた場合は、団体の中で連絡を取りまとめる人に、今回の発表の題と掲載日(2026年8月14日)を伝え、公式のお知らせで内容を確かめてもらう

伝えるときは、発表の表現どおり「漏えいのおそれ」「可能性」と伝えます。「情報が漏れた」と言い切ると、相手に必要以上の不安を与えることがあります。何が対象で、何が対象でないかを、公式の本文に沿って短く伝えるのが要点です。

しなくてよいこと

項目にパスワードやカード番号は入っていません。そのため、今回の件だけを理由に、カードを止めたり、銀行口座を変えたりする必要はありません。メールアドレスそのものを変える必要も、ふつうはありません。気になる場合でも、まずは不審な連絡を開かないこと、本物の窓口を自分で調べて問い合わせることを優先します。

サイトを見ただけの人、チケットを買っただけの人

対象の期間にフォームを使っていない人について、発表は、閲覧やチケットの購入だけでは、情報の漏えいも、閲覧によるマルウェア感染などの二次被害も確認されていないと書いています。「マルウェア」とは、パソコンやスマートフォンに入り込んで情報を盗んだり動作を乱したりする悪意のあるプログラムのことです。改ざんされたサイトを見ただけで感染したのではないかと心配する人もいますが、発表の範囲では、そうした被害は確認されていません。

それでも気になる人は、次の点だけ確かめておけば十分です。

  • パソコンやスマートフォンのOSとブラウザを最新の版に更新する
  • 対象の期間にサイトを開いたあと、見覚えのないアプリや拡張機能が入っていないかを見る
  • ブラウザに、許可した覚えのない通知が出ていないかを見る(出ていれば、その通知の許可を取り消す)

チケットの購入に使ったカードの明細は、今回の件と関係なく、月に一度は目を通しておくと安心です。身に覚えのない請求がないかを見るのは、どのサービスを使っていても役に立つ習慣です。

自分のメールアドレスが過去にどこかの漏えいに含まれていないかを確かめたい人は、Have I Been Pwnedの使い方|メールアドレスとパスワードの漏洩を確認する方法と、大手クラウドの過去の漏洩で調べ方を説明しています。ただし、今回の4名の件がそうした検索に出てくるとは限らないため、対象かどうかの確認は、上の3つの条件で行います。

問い合わせフォームに書き込む前に確かめたいこと

今回の件は、利用者の側に落ち度があったわけではありません。会社の側のサイトの部品に弱点があり、そこを突かれたものです。そのうえで、レジャー施設や通販のサイトの問い合わせフォームを使うときに、利用者が自分で選べる守り方があります。どれも手間のかからないものです。

  1. 必要な情報だけを書く。問い合わせの目的に関係のない家族の名前、子どもの学校、勤め先、住所などは書かない
  2. 番号は書かない。カード番号、口座番号、パスワード、届いた認証コードは、問い合わせの本文に書かない
  3. 予約の番号は、問い合わせに要るときだけ書く。要るかどうか分からないときは、まず番号なしで尋ね、返事で求められてから伝える
  4. 送信した日時を控える。受付の自動メールが届かない作りのフォームなら、送信した日時と内容を自分のメモに残しておく
  5. 返事が別の窓口から届いたら確かめる。問い合わせと違う名前の会社や個人のアドレスから返事が来たときは、そのまま返信せず、公式サイトの窓口に確かめる

4つ目の「送信した日時を控える」は、今回のような発表が出たときに役に立ちます。発表は対象の期間を分単位で示していたので、送信の日時が分かっていれば、自分が対象かどうかをすぐに判断できます。控えがなければ、受信したメールを探すなど、思い出す手間がかかります。

5つ目は、なりすましへの備えです。問い合わせをしたこと自体を知っている相手からの連絡は、本物らしく見えます。返事の差出人のアドレスが、公式サイトに書かれた窓口と同じドメイン(@の後ろの部分)かどうかを見るだけでも、多くの偽の連絡は見分けられます。

問い合わせの内容が込み入っている場合や、個人の事情を詳しく伝える必要がある場合は、フォームではなく電話で問い合わせられるかを、公式サイトの会場ごとの案内で確かめる方法もあります。どの方法が合うかは問い合わせの中身によるので、書く情報の量を自分で決めることが基本になります。

問い合わせ窓口

8月の件についての窓口は、発表の末尾に書かれています。

項目 公式の記載
窓口 本件に関するお問い合わせ窓口
メールアドレス [email protected]
受付時間 平日 10:00から18:00

電話番号は、この件の窓口としては書かれていません。メールで問い合わせるときは、件名に「不正アクセスの件について」などと入れ、本文には、フォームを使った日時のおおよその見当と、そのとき入力した名前と連絡先を書くと、会社の側で照合しやすくなります。パスワードやカード番号は、問い合わせのメールに書く必要はありません。

10月21日のお知らせでは、フォームの停止中の問い合わせ先として、どの会場への問い合わせかを明記したうえで [email protected] に送るよう案内されていました。こちらは会場への一般の問い合わせの案内で、10月22日11時10分に対応完了と書かれています。8月の件について尋ねたい場合は、上の表の窓口を使うのが発表に沿った方法です。

小さなサイトの改ざんが利用者にとって意味すること

今回の件は、対象が4名と少なく、項目もパスワードやカード番号を含みません。それでも、利用者の側から見て押さえておきたい点がいくつかあります。

一つ目は、データを保存しない作りのサイトでも、入力した内容が守られるとは限らないことです。今回のように、サイトそのものが書き換えられていた間は、入力した内容が送信の途中で抜き取られる可能性があります。会社の発表は、データベースに残らない作りだったことを前提にしつつ、それでも傍受や取得の可能性を否定しきれないとして公表しています。利用者にできることは多くありませんが、問い合わせのフォームに、必要以上の個人の事情や番号を書き込まないことは、自分で選べる守り方です。

二つ目は、影響の期間がはっきり示されていることの意味です。今回の発表は、始まりと終わりの時刻を分単位で示しています。対象かどうかを利用者が自分で判断できるのは、この時刻の線が引かれているからです。同じような発表に出会ったときは、件数だけでなく、期間の線と、対象外とされた人の条件を先に読むと、自分が何をすべきかが早く分かります。

三つ目は、続報の有無を確かめる場所です。今回の件の掲載先は、うんこミュージアムの公式サイトのお知らせ一覧で、「重要なお知らせ」の分類で載っています。2026年11月1日時点では、8月14日の発表のあとに8月の件の続報はありません。続報が出るとすれば同じ一覧に載ると考えられるため、気になる人はそこを見ます。検索で出てくる解説記事は、日付や件数が公式と食い違うことがあるので、最後は公式のお知らせで確かめます。

四つ目は、別の件を混ぜないことです。10月21日のフォーム停止のお知らせは、題だけを見ると不安になりますが、本文は予防のためのメンテナンスとして書かれています。どちらの発表も公式の本文を読み、書かれていることだけで判断するのが、余計な心配も、見落としも避ける近道です。

在宅で仕事をする人が気をつけること

レジャー施設の問い合わせは私生活の用事ですが、在宅で業務委託の仕事を受けている人は、仕事用と私用のメールアドレスや電話番号を分けずに使っていることがあります。問い合わせのフォームに仕事用のメールアドレスを入れていた場合、そのアドレスに届く不審なメールは、仕事の取引先を名乗る形をとることもあります。

在宅で働く人は、取引先から顧客の名簿、原稿、デザインのデータなどを預かる立場になることがあります。自分のメールやクラウドのアカウントが乗っ取られると、預かった取引先の情報まで外に出るおそれがあります。個人情報保護委員会の漏えい等の対応のページでは、報告の対象になる場合として、要配慮個人情報(病歴など、とくに慎重に扱う情報)を含む漏えい等、不正に使われるとお金の被害が出るおそれがある漏えい等、不正の目的で行われたおそれがある漏えい等、本人の数が1,000人を超える漏えい等が挙げられています。報告は発覚したら速やかに行い、不正の目的で行われたおそれがある場合は発覚日から60日以内とされています。

業務委託で個人情報を扱う人が、自分の端末やアカウントから預かった情報を漏らしてしまった場合、まず対応を迫られるのは委託元の取引先です。どこまでが自分の責任になるかは、契約の内容や事情で変わるので、ここでは断定できません。ただ、気づいた時点ですぐ取引先に伝えることが、取引先が必要な手続きを進めるうえで欠かせない点は変わりません。

今回の件をきっかけに、仕事で使うアカウントについて次の点を見直しておくと安心です。

  • 仕事のメールアドレスを、レジャー施設の問い合わせや通販の会員登録に使っていないか
  • 仕事のメール、クラウドストレージ、チャットに多要素認証を設定しているか
  • 取引先を名乗るメールに、見覚えのないリンクや添付ファイルが付いていたとき、電話など別の手段で確かめる手順を決めているか
  • 取引先から預かったデータを、必要がなくなったあとも手元に残していないか

自分でサイトを運営している人、取引先のサイトの更新を請け負っている人にとっては、今回の再発防止策がそのまま点検の項目になります。サイトの仕組みの本体とプラグインを最新に保つ、管理画面のアカウントに多要素認証を設定し、ログインできる場所を絞る、更新のたびにファイルの変化を確かめる、の3つです。作るだけで終わらず、更新を続ける体制まで含めて引き受けることが、取引先の信頼につながります。

フリーランス・在宅ワークの仲介を2004年から続けてきた運営者として見てきた限りでは、長く取引が続く人ほど、納品物の質だけでなく、預かった情報の扱い方で信頼を得ています。仕事と私用のアカウントを分ける、パスワードを使い回さない、といった地味な手当てが、そのまま取引先からの評価につながっていきます。中間の手数料が乗らない直接の取引では、こうした信頼が次の依頼と手取りの厚さに結びつきます。

サイトを守る知識を仕事に生かす

今回の件のように、サイトの部品の脆弱性から改ざんが起きる事案は、規模の大小を問わず起こります。企業の中には、サイトの更新や保守、プラグインの管理、管理画面の設定の見直しを、外部の人に頼むところがあります。サイトの仕組みを作る側の知識があれば、そうした保守の仕事を在宅で受ける道もあります。

在宅で受けられる開発の仕事の種類は、@SOHOのアプリケーション開発のお仕事で紹介しています。セキュリティの側から仕事を探したい人は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で、社員向けの注意喚起の資料づくりから設定の点検まで、在宅で受けられる仕事の種類と探し方をまとめています。

うんこミュージアムの件は、2026年11月1日時点で、8月14日の発表から内容の変更はありません。対象の期間にお問い合わせフォームを使った覚えがある人は、届いた個別の連絡を確かめ、不審なメール・SMS・電話のリンクや添付ファイルを開かないこと、心配なときは公式サイトのお知らせに書かれた窓口へ自分で問い合わせることの2つを先に済ませてください。

よくある質問

Q. うんこミュージアムでチケットを買っただけでも、情報漏洩の対象になりますか?

2026年8月14日の公式発表では、サイトの閲覧やチケットの購入だけで、2026年8月10日17:04から8月11日11:24の間にお問い合わせフォームを使っていない客には、情報の漏えいも閲覧によるマルウェア感染などの二次被害も確認されていないとされています。対象はその期間にフォームから送信した4名です。

Q. クレジットカードを止める必要はありますか?

漏えいのおそれがある項目は、お問い合わせフォームで送信した名前、メールアドレス、電話番号、問い合わせの本文などで、カード番号は含まれていません。問い合わせの本文にカード番号を書いていない限り、今回の件だけを理由にカードを止める必要はありません。明細は月に一度見ておくと安心です。

Q. うんこミュージアムを名乗るメールが届いたら、どうすればよいですか?

メールの中のリンクや添付ファイルは開かず、返信もしないでおきます。会社は該当する客に個別に連絡したとしていますが、真偽を確かめたいときは、公式サイトのお知らせに書かれた窓口のアドレス [email protected] を自分で入力して問い合わせます。受付は平日10:00から18:00です。

Q. 2026年10月のお問い合わせフォームの停止は、8月の不正アクセスと同じ件ですか?

2026年10月21日のお知らせは、PHPというソフトウェアに重大なセキュリティ上の問題が公表されたことを受けた緊急のメンテナンスの案内で、10月22日11時10分に対応完了とされています。新たな漏えいがあったとは書かれておらず、8月の件の続報としても書かれていません。

この記事について

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監修:@SOHO編集部

2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

公開:2026年11月1日
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SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方