UiPathを副業に活かす方法、RPAの案件の探し方と学び方


この記事のポイント
- ✓UiPathを副業に活かしたい人に向けて
- ✓RPA案件の種類と単価の見方
- ✓無料で学べる公式の教材と認定資格
UiPathを本業で触ったことがある、あるいは独学で触り始めたところで「このスキルを副業に使えないか」と考える人が増えています。UiPathの副業は、在宅で週に数日だけ関わる形の案件が実際に募集されており、会社員が本業を続けながら始めやすい分野の1つです。ただし、案件の多くは「経験者」を前提にしていて、触ったことがあるだけでは応募の段階で止まりやすいのも事実です。
この記事では、UiPathの副業にどんな案件があるのか、単価はどの程度か、未経験からどう学べば応募できる水準に届くのか、案件はどこで探すのかを、順番に整理します。会社員が副業を始める前に確かめておく就業規則と税金の線引きも扱います。読み終えたときに、自分が今どの段階にいて、次に何をすればよいかが分かる状態を目指します。
UiPathとRPAの副業は、いまどんな状況か
まず言葉の整理です。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、人がパソコンで繰り返している操作を、ソフトウェアのロボットに代わりにやらせる仕組みのことです。たとえば「毎朝、基幹システムから売上データを書き出し、Excelに貼り付けて集計し、決まった宛先にメールで送る」といった作業を、画面の操作ごと自動で実行させます。UiPathは、そのRPAを作るための代表的な製品の1つで、Studioという開発画面で作業の流れを組み立て、Robotという実行役が動かし、Orchestratorという管理画面で複数のロボットを動かす、という構成になっています。
国内では、事務作業の多い金融・保険・製造・小売の会社がRPAを導入してきました。導入の初期は「ロボットを1本作れば終わり」と考えられがちでしたが、実際には業務の手順が変わるたびにロボットを直す必要があり、導入した会社の中では「作る人」と「直す人」が足りない状態が続いています。この保守や小さな改修の仕事が、副業の案件として外に出てきやすい部分です。
求人サイトでUiPathの案件を検索すると、「金融系企業向けRPA開発」「UiPathでのRPA開発・運用保守」「UiPath×VBA経験を活かせるRPAエンジニア」といった募集が並びます。週3日や週4日の勤務、在宅の日がある働き方を打ち出したものも多く、時給で見ると2,200円から3,000円程度の掲載例が目に付きます。こうした募集の多くは派遣や業務委託の形で、正社員の兼業として受けられるかどうかは条件を読んで確かめる必要があります。
RPA専門の求人情報サイトも、副業として関わりやすい案件が増えていると説明しています。
このように、UiPath副業はスキルや経験に応じて幅広い単価帯の案件が存在し、報酬面においても十分魅力的な選択肢となり得ます。 出典: bigdata-navi.com
一方で、最近のUiPathは「RPAの道具」から、AIエージェントと組み合わせた自動化の基盤へと打ち出し方を変えています。公式の学習サイトであるUiPathアカデミーでも、トップに並ぶのはAIエージェントを使った自動化の学習プランです。単純な画面操作の自動化だけを作れる人より、業務の流れを整理してAIとロボットのどちらに任せるかを考えられる人のほうが、これから声がかかりやすくなると考えてよいでしょう。
UiPathの副業で受けられる仕事の種類
UiPathの副業と一口に言っても、中身はいくつかに分かれます。自分がどこから入れそうかを考えるために、よくある仕事の形を並べておきます。
| 仕事の形 | 主な中身 | 求められやすい経験 |
|---|---|---|
| 新規のロボット開発 | 業務の手順を聞き取り、UiPath Studioで自動化を作る | 開発の実務経験、要件の聞き取り |
| 既存ロボットの保守・改修 | 画面の変更やエラーで止まったロボットを直す | Studioの操作、エラーの読み方 |
| 運用の監視 | Orchestratorでロボットの実行状況を見て、失敗を報告する | 管理画面の操作、手順書どおりの対応 |
| 業務の洗い出し・設計 | どの作業を自動化するかを整理し、設計書を書く | 業務分析、資料作成 |
| 社内向けの教育・手順書作成 | 現場の担当者がロボットを使えるように説明資料を作る | 説明の上手さ、文章力 |
副業として入りやすいのは、2つ目の保守・改修と、5つ目の手順書作成です。保守・改修は「すでに動いているロボットを直す」仕事なので、ゼロから設計する力がなくても、エラーの原因を突き止めて直せれば成果になります。手順書作成は開発そのものではありませんが、UiPathの画面と用語が分かっていないと書けないため、学習中の人が実務に触れる入口になります。
反対に、新規の開発や業務の設計は、発注する側からすると失敗したときの影響が大きい仕事です。打ち合わせが平日の日中に入ることも多く、本業がある人には時間の面で合わないことがあります。副業で受けるなら、作業の範囲と打ち合わせの頻度を最初に確かめ、平日の夜や土日だけで回せる形かどうかを見ておくことが大切です。
もう1つ見落とされやすいのが、UiPath以外のRPA製品との関係です。国内の求人ではWinActorやPower Automate Desktop(PAD)を使う案件も多く、「UiPathでなければ受けない」と決めると選べる案件が狭くなります。製品が違っても、業務を手順に分解して、例外が起きたときの動きを決めるという考え方は共通です。UiPathで基礎を固めたうえで、ほかの製品の案件にも目を向けると、受けられる仕事の幅が広がります。
単価と相場の見方
副業の単価は、時給で払う形と、1案件いくらで払う形に分かれます。時給の形は派遣や準委任契約に多く、先に触れたとおり、求人サイトの掲載例では2,200円から3,000円程度の幅が目立ちます。1案件いくらの形は、小さなロボットの作成や改修を請け負う場合に多く、作業の大きさで金額が大きく変わります。
相場を見るときに注意したいのは、同じ「UiPathの開発」でも、求められている経験の深さがまったく違うことです。要件の聞き取りから設計、テスト、本番への反映まで1人で任せたい案件と、決められた設計書どおりに部品を作る案件では、払われる金額が数倍違います。求人に書かれた金額だけを見て「自分もこのくらいもらえる」と考えるのではなく、その金額に見合う仕事の範囲が何かを読み取ることが先です。
時給の案件と1案件いくらの案件では、実際の手取りの考え方も変わります。時給の案件は、働いた時間に応じて確実に支払われる一方、効率よく作っても収入は伸びません。1案件いくらの案件は、早く仕上げれば時間あたりの収入は上がりますが、見積もりが甘いと想定の何倍も時間がかかります。RPAの開発は、対象のシステムの画面が想定と違う、テスト用の環境がすぐに用意されない、といった理由で時間が伸びやすい仕事です。経験が浅いうちは、時給か、作業時間の上限を決めた契約から始めるほうが安全です。
ソフトウェア開発の仕事全体の年収水準を知りたい場合は、ソフトウェア作成者の年収・単価相場が参考になります。公的な統計をもとに、ソフトウェア開発に関わる人の年収と単価の水準をまとめたページです。RPAの開発はこの中の一部にあたるため、副業の単価を考えるときの物差しとして使えます。
単価を上げていく道筋としては、作れる範囲を広げることが基本になります。たとえば、画面操作だけでなくExcelのマクロ(VBA)やPythonの処理を組み合わせられる、例外が起きたときにロボットが止まらず担当者に知らせる仕組みを作れる、Orchestratorで複数のロボットを管理できる、といった力が加わるごとに、任される範囲と単価が上がります。最初から高い単価を目指すより、受けた案件で「この人に任せると手戻りが少ない」と評価されることが、結果として単価を押し上げます。
副業として受けるために必要なスキル
求人の条件に書かれる「UiPath経験者」が具体的に何を指すのかを、分けて考えます。
1つ目は、Studioで基本の部品を使いこなせることです。画面のボタンを押す、文字を入力する、表のデータを読み取る、Excelのファイルを開いて値を書き込む、といった操作を、迷わず組み立てられる水準が最低限です。ここで多くの人がつまずくのが、画面の要素を指定する「セレクター」という仕組みです。セレクターとは、ロボットが「どのボタンを押すか」を見分けるための目印のことで、対象のシステムの画面が少し変わっただけでロボットが止まる原因の大半はここにあります。セレクターの書き方と直し方を理解しているかどうかは、実務で使える人かどうかの分かれ目になります。
2つ目は、例外処理です。業務の自動化では、毎回同じことが起きるとは限りません。ファイルが届いていない、システムが重くて画面が出るまで時間がかかる、入力値が想定と違う、といった事態は必ず起きます。こうしたときに、ロボットがどこで止まり、誰に何を知らせ、どこから再開するかを決めておくのが例外処理です。UiPathには、業務の自動化を安定して動かすための型としてRobotic Enterprise Framework(REFramework)という仕組みが用意されていて、中級以上の案件ではこれを使えることが前提になることがあります。
3つ目は、業務を手順に分解する力です。依頼する側は、自分の作業を「いつもやっていること」としてしか説明できないことが多く、そのままでは自動化できません。「この表の、この列が空欄のときはどうしているか」「月末だけ違う処理をしていないか」と聞き取り、例外まで含めて手順書に落とし込む力が求められます。これはプログラミングの力というより、相手の話を整理する力です。
4つ目は、周辺の技術です。ExcelとVBA、SQLでのデータの取り出し、簡単なPythonなど、RPAの前後で使う技術があると、受けられる案件が一気に広がります。求人の中に「UiPath×VBA」「UiPath+C#」のような組み合わせが多いのは、RPAだけでは片付かない処理を、周辺の技術で補う場面が多いからです。
つまずきやすい点を先に書いておくと、独学で学んだ人ほど「動くロボットを作る」ところで満足しがちです。実務で評価されるのは、止まったときに原因がすぐ分かり、他の人が読んでも直せるロボットです。部品に分かりやすい名前を付ける、処理の途中で記録(ログ)を残す、設定値をロボットの外に出しておく、といった習慣は、学習の段階から身に付けておくと実務で差が付きます。
未経験から学ぶ方法と、無料で使える公式の教材
UiPathの学び方として、まず押さえておきたいのが公式の学習サイトであるUiPathアカデミーです。オンラインで受けられる講座が多数用意されており、自分のペースで学べます。
ご自身のペースとレベルに合わせて、オートメーション、AI、技術トピック全体のコースカタログを閲覧する。 出典: UiPathアカデミー
アカデミーのトップページでは、500以上のコースを学べること、無料のオンライン研修から学び始められることが案内されています。また、個人で試すための環境として、UiPath Community edition を Automation Cloud で無料で使い始められると書かれています。教材と練習の環境の両方を、お金をかけずに用意できるのは、独学で始める人にとって大きな利点です。
一方、企業向けの有料プランは、公式の料金ページで「ベーシック」が1か月あたり25米ドルからと案内され、その上の「スタンダード」「エンタープライズ」は価格を問い合わせる形になっています。副業の学習で有料プランを契約する必要はほとんどありませんが、案件を受けたときに依頼する側がどのプランを使っているかによって、使える機能が違うことは覚えておくとよいでしょう。
学ぶ順番としては、次の流れが現実的です。
- アカデミーの入門コースで、Studioの画面と基本の部品の使い方を学ぶ
- 自分の身の回りの作業(家計簿の転記、ファイルの整理、ウェブページからの情報の収集など)を題材に、小さなロボットを3本ほど作る
- 例外処理とREFrameworkの考え方を学び、作ったロボットを「止まっても困らない」形に作り直す
- 認定資格の試験範囲に沿って、知識の抜けを埋める
- 作ったロボットの説明を、図と文章でまとめて人に見せられる形にする
2の題材選びで大事なのは、実在の会社のシステムや個人情報を使わないことです。本業の業務をそのまま題材にすると、勤務先の情報を外に持ち出すことになりかねません。練習用には、公開されている練習用のウェブサイトや、自分で作ったExcelのデータを使いましょう。
5の「人に見せられる形」は、応募のときに効いてきます。副業の応募では、実務経験の年数よりも「何を作れるのか」が見えるほうが話が早く進みます。作ったロボットが何の作業を何分短くするのか、どんな例外に対応しているのかを、1枚の資料にまとめておくと、面談で説明しやすくなります。
認定資格は取るべきか
UiPathには、公式の認定資格の制度があります。アカデミーの認定資格のページでは、自動化の開発者向けの「オートメーション開発者アソシエイト」と、その上位の「Automation Developer Professional」、業務分析を担う人向けの「オートメーション ビジネス アナリスト」、AIを使った自動化の資格などが並んでいます。各資格には無料のオンライン模擬試験が用意されていて、試験を受ける前に自分の準備状況を確かめられます。
公式の説明では、オートメーション開発者アソシエイトは、シンプルな自動化を自分で設計・開発できる人、または経験のある開発者が率いるチームの一員として開発に加われる人を対象にしています。上位のProfessionalは、REFrameworkを使った本番の運用に耐える自動化を自分で作れる人が対象です。
副業の応募で資格が必須とされることは多くありませんが、実務経験がまだない人にとっては、「最低限の知識があること」を示す材料になります。特に、本業でUiPathを使った経験がなく、独学だけで学んできた人は、資格があるかどうかで書類の通りやすさが変わることがあります。反対に、本業ですでに開発の経験がある人は、資格よりも作ったものの説明のほうが評価されやすい傾向があります。
試験の受験料や試験の形式は改定されることがあるため、受ける前にアカデミーの各資格のページと試験説明の文書で、今の条件を確かめてください。試験の範囲は、UiPathの製品の更新に合わせて見直されます。数年前の対策本や体験記をそのまま当てにせず、公式の試験説明を基準に準備するのが確実です。
資格の勉強は、知識の抜けを見つける道具として使うと効果が高まります。模擬試験で間違えた分野を、実際にStudioで手を動かして確かめると、知識が実務で使える形になります。「資格を取ってから案件を探す」と順番を固定する必要はなく、学習と並行して手順書作成や保守の小さな案件を探し始めてかまいません。
案件の探し方
UiPathの副業案件を探す場所は、大きく分けて4つあります。
1つ目は、一般の求人サイトです。「UiPath」「RPA」「副業OK」「在宅」などの言葉で検索すると、派遣や業務委託の募集が見つかります。週の勤務日数や在宅の割合が条件に書かれていることが多いので、本業と両立できるかを最初に見ます。ただし、派遣や雇用の形の募集は、本業の会社との労働時間の通算が問題になることがあるため、後で触れる就業規則の確認が欠かせません。
2つ目は、ITフリーランス向けのエージェントです。エージェントとは、企業とフリーランスの間に入って、案件の紹介や契約の手続きを代わりに行う会社のことです。条件の交渉をしてもらえる反面、紹介される案件は週3日以上の稼働を求めるものが多く、会社員の副業には合わないこともあります。登録するときに「副業で、平日夜と土日だけ」と条件をはっきり伝えましょう。
3つ目は、クラウドソーシングや業務委託のマッチングサービスです。小さなロボットの作成や改修、手順書の作成などが単発で出ることがあります。実績のない最初の段階では、ここで小さな仕事を受けて評価を積むのが入口になります。発注する側と直接やり取りできるサービスであれば、仕組みの説明や修正の相談がしやすく、仲介の手数料が少ない分だけ受け手の手取りも厚くなります。
4つ目は、人のつながりです。本業の同僚や取引先、勉強会やコミュニティで知り合った人から、「RPAが分かる人を探している」と声がかかるケースは少なくありません。UiPathの公式フォーラムやコミュニティは、技術的な質問をする場であると同時に、同じ分野の人と知り合う場にもなります。
案件を選ぶときに確かめておきたいのは、次の点です。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 作業する場所とパソコン | 依頼先のパソコンや環境に入る必要がある案件は、時間や場所の制約が大きい |
| 打ち合わせの時間帯 | 平日の日中の打ち合わせが多いと、本業との両立が難しい |
| 契約の形 | 雇用・派遣か、業務委託かで、労働時間の扱いや税金の扱いが変わる |
| 保守の範囲 | 作ったあと、どこまで無償で直すのかを決めておかないと手戻りが続く |
| 扱う情報 | 個人情報や機密情報を扱う場合、秘密保持の契約と管理の方法を確かめる |
AIを使った自動化やマーケティングまわりの仕事も視野に入れるなら、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事が参考になります。AIの活用や業務の効率化に関わる仕事の種類と、求められるスキルを紹介しているページです。RPAとAIエージェントの境目は年々あいまいになっているため、隣の分野の仕事を知っておくと、案件を探す範囲を広げられます。
会社員が副業を始める前に確かめること
本業が会社員の場合、UiPathの副業を始める前に確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、勤務先の就業規則です。副業を認めるかどうか、認める場合に届出が必要かどうかは、会社ごとに違います。厚生労働省が公開しているモデル就業規則では、副業・兼業の規定は第70条にあり、労働者は勤務時間外に他の会社の業務に従事できること、ただし労務の提供に支障がある場合、企業の秘密が漏れる場合、会社の名誉や信用を損なう場合、競業により会社の利益を害する場合には、会社が禁止や制限をできることが書かれています。厚生労働省の副業・兼業のページに、ガイドラインと関連する資料がまとめられています。
RPAの副業では、この中の「企業の秘密」と「競業」に特に注意が必要です。本業でRPAの開発をしている人が、同じ業界の別の会社のロボットを作ると、本業の業務の進め方やノウハウを持ち出していると見られるおそれがあります。本業と同じ業界の案件を受けるときは、事前に勤務先に相談しておくと後で揉めずに済みます。
2つ目は、契約の形です。業務委託として受ける場合は、労働時間の通算の対象にはなりませんが、自分で仕事の範囲や納期を約束する責任があります。2024年11月から、フリーランスとして業務委託を受ける人を守るための法律(フリーランス法)が施行され、発注する側には取引の条件を書面などで示すことが求められるようになりました。厚生労働省のフリーランス法の解説ページで、発注する側の義務と、困ったときの相談先を確かめられます。報酬の額や支払日、作業の範囲が書面で示されない案件は、受ける前に確認を求めましょう。
3つ目は、税金です。給与を1か所から受けている会社員の場合、副業の所得(収入から経費を引いた額)が20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になります。
給与を1か所から受けていて、かつ、その給与の全部が源泉徴収の対象となる場合において、各種の所得金額(給与所得、退職所得を除く。)の合計額が20万円を超える人 出典: 国税庁 No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
注意したいのは、この20万円の線は所得税の話で、住民税には別に申告が必要になることです。また、副業を派遣やアルバイトなどの雇用の形で受けた場合、その収入は給与として扱われ、計算の仕方が変わります。どの形で受けるかによって手続きが違うので、迷ったときは住んでいる地域の税務署や市区町村の窓口で確かめてください。
応募書類と面談で伝えること
UiPathの副業の応募では、職務経歴書やプロフィールの書き方で通りやすさが大きく変わります。依頼する側が知りたいのは「この人に任せて、期限までに動くものが届くか」です。そのため、経験の年数を並べるより、何をどこまで作れるのかを具体的に書くほうが伝わります。
書いておきたいのは、次の4点です。1つ目は、使える製品と機能の範囲です。Studio、Orchestrator、REFrameworkのどこまでを使ったことがあるかを分けて書きます。2つ目は、作ったロボットの例です。「経費の申請データをシステムから書き出し、Excelで集計してメールで送るロボット」のように、業務の中身と結果が分かる形で書きます。本業で作ったものは、勤務先の名前や業務の詳細を伏せ、一般的な言い方に直してください。3つ目は、周辺の技術です。VBAやSQL、Pythonなどを使えるなら、どの場面で使ったかを添えます。4つ目は、副業に使える時間です。平日の夜に何時間、土日に何時間と具体的に書いておくと、依頼する側が予定を立てやすくなります。
面談では、作ったロボットの画面や設計資料を見せながら説明できると、話が具体的に進みます。説明するときは「どう作ったか」よりも「どんな例外が起きたときに、どう止まり、誰に知らせるか」を話すと、実務を分かっている人だと伝わります。また、分からないことは分からないと答え、確かめる方法を添えるほうが、知ったかぶりよりも信頼されます。RPAの開発は、確認と相談を重ねながら進める仕事だからです。
副業を長く続けるための働き方
UiPathの副業は、最初の1件を受けるまでよりも、その後に続けていくほうが難しい仕事です。ロボットは作ったら終わりではなく、依頼する側のシステムや業務が変わるたびに手を入れる必要があります。続けていくうえで意識しておきたい点をまとめます。
まず、保守の約束を最初に決めることです。納品したあとに「ロボットが止まった」と連絡が来たとき、それが自分の作り方の不具合なのか、相手のシステムの変更によるものなのかで、無償で直すか有償で直すかが変わります。納品から何日以内の不具合は無償で直す、それ以降やシステム変更による修正は別に見積もる、といった線を契約の段階で書いておくと、本業が忙しい時期に対応が積み重なって困ることを防げます。
次に、作ったロボットの説明資料を残すことです。手順書や設計の資料があれば、依頼する側の担当者が軽い修正を自分で行えるようになり、受け手の負担も減ります。説明資料を丁寧に作る人は、「この人に頼むと後が楽」と評価されやすく、次の案件の相談にもつながります。
もう1つは、学び続ける時間を確保することです。UiPathの製品は更新が速く、数年前の作り方が今では推奨されていないこともあります。アカデミーの新しいコースや、公式のドキュメントの更新に目を通す時間を、毎月少しでも取っておくと、古い知識のまま案件に入って手戻りが出ることを避けられます。
本業との両立という点では、1週間の中で副業に使える時間を先に決め、その範囲を超える案件は受けないと決めておくことが大切です。RPAの開発は、テストの段階で想定外の不具合が見つかると、一気に作業時間が伸びます。余裕のない予定で受けると、本業にも副業にも影響が出ます。副業の時間の使い方や、本業との両立の考え方について相談したいときは、キャリア・副業・人生相談のお仕事で、キャリアや副業の相談に乗る仕事の内容が紹介されています。
RPAの経験は、ほかの仕事にもつながる
UiPathの副業で身に付く力は、RPAの案件だけにとどまりません。業務を手順に分解する力、例外を洗い出す力、相手の話を聞いて仕様に落とし込む力は、ほかの開発やIT支援の仕事でもそのまま使えます。
たとえば、スマートフォンのアプリ開発やウェブサイトの改善の仕事でも、依頼する側の「やりたいこと」を整理して、作るものの範囲を決める工程は共通です。アプリの開発で副業をする方法や案件の相場は、スマホアプリ開発の副業ガイド|個人で稼ぐ方法と案件相場で詳しく紹介されています。プログラミングの幅を広げたい人にとって、RPAの次の一歩として検討できる分野です。
また、業務の効率化に関わる経験は、ウェブ集客やマーケティングの仕事とも相性がよいものです。集計やレポート作成を自動化した経験があれば、広告や検索の数字を扱う仕事で、毎週のレポート作成を効率化する提案ができます。検索対策の副業の始め方は、SEO対策・MEO対策の副業で稼ぐ方法|必要なスキルと案件相場が参考になります。
RPAの仕事は、単体の技術として見ると、AIエージェントの登場で中身が変わりつつある分野です。ただし、業務の流れを整理して、人と機械の役割を分ける考え方そのものは、今後も求められ続けます。UiPathを入口に、自動化全体を設計できる人を目指すと、副業の選択肢は長く広がっていきます。
在宅ワークの現場から見えるRPA案件の傾向
在宅ワークや業務委託の市場を長く運営してきた立場から見ると、RPAの案件には、ほかの開発案件とは違う特徴があります。
1つは、依頼する側が「何を自動化したいのか」をはっきりさせないまま相談してくるケースが多いことです。「事務作業を楽にしたい」という相談から始まり、話を聞いていくうちに、実は自動化よりも業務の手順そのものを見直したほうが早い、と分かることも珍しくありません。長く続く人ほど、ロボットを作る前の聞き取りに時間をかけ、「作らないほうがよい」場合はそれを率直に伝えています。結果として依頼する側の信頼を得て、次の相談が自然に回ってくるようになります。
もう1つは、直接のやり取りの価値です。RPAの開発は、対象の業務を担当している人と細かく確認し合わないと進まない仕事です。間に何社も入ると、確認のたびに時間がかかり、伝言の途中で意図がずれることもあります。依頼する側と受ける側が直接やり取りし、仲介の手数料が乗らない形であれば、同じ予算で依頼する側はより多くの作業を頼め、受ける側は手取りが厚くなります。手数料0%で直接取引ができる仕組みは、こうした細かい確認が多い仕事ほど効果が大きいと感じます。
UiPathの副業を始めるなら、まずは公式のアカデミーで基礎を固め、小さなロボットを作って説明できる形にまとめるところからです。そのうえで、保守や手順書作成のような入りやすい仕事から実績を積み、少しずつ任される範囲を広げていくのが、本業と両立しながら続けられる進め方です。ソフトウェア開発の仕事全体の水準を確かめながら単価を考えたいときは、ソフトウェア作成者の年収・単価相場を見て、自分の経験に見合う金額の目安を持っておきましょう。
よくある質問
Q. UiPathの副業は未経験でも始められますか?
未経験の状態で開発の案件に応募しても、多くの募集は経験者を前提にしているため通りにくいのが実情です。まず公式のUiPathアカデミーで基礎を学び、自分で小さなロボットを作って説明できる形にまとめることから始めます。そのうえで、既存のロボットの保守や手順書の作成など、比較的入りやすい仕事から実績を積むのが現実的な進め方です。
Q. UiPathを学ぶのにお金はかかりますか?
公式の学習サイトであるUiPathアカデミーでは、無料のオンライン研修から学び始められると案内されています。練習の環境としては、UiPath Community edition を Automation Cloud で無料で使い始められると書かれています。認定資格の試験を受ける場合は受験料がかかることがあるため、受ける前にアカデミーの資格のページで今の条件を確かめてください。
Q. UiPathの副業の単価はどのくらいですか?
求人サイトの掲載例では、時給2,200円から3,000円程度の募集が目に付きます。ただし、求められる経験の深さや作業の範囲によって金額は大きく変わります。決められた設計どおりに作る案件と、要件の聞き取りから本番への反映まで任される案件では、支払われる金額が数倍違うため、金額だけでなく仕事の範囲を読み取ることが大切です。
Q. 会社員がUiPathの副業をするときに確定申告は必要ですか?
給与を1か所から受けている会社員の場合、副業の所得の合計が20万円を超えると所得税の確定申告が必要になります。20万円以下でも住民税の申告は別に必要になることがあります。副業を雇用の形で受けた場合は給与として扱われ、手続きが変わるため、迷ったときは税務署や市区町村の窓口で確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
関連記事
カテゴリから探す

クラウドソーシング入門
クラウドソーシングの基礎知識・始め方・サイト比較

副業・在宅ワーク
副業・在宅ワークの始め方と対象者別ガイド

フリーランス
フリーランスの独立・営業・実務ノウハウ

お金・税金
確定申告・節税・経費・ローンなどお金の知識

スキルアップ
プロフィール・提案文・単価交渉などのテクニック

比較・ランキング
サービス比較・おすすめランキング

AI活用
職種別にChatGPT・生成AIを活用して業務効率化・収益化するノウハウ

最新トレンド
市場動向・法改正・AIなど最新情報

発注者向けガイド
クラウドソーシングで外注・人材探しをする企業・個人向け

転職・キャリア
転職エージェント・転職サイト比較・キャリアチェンジ

看護師の転職・求人
看護師の転職・派遣・単発バイト・副業など働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

薬剤師の転職・求人
薬剤師・登録販売者の転職・派遣・パートなど働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

介護職の転職・求人
介護職・介護福祉士・ケアマネジャー・訪問介護員の転職・派遣・夜勤など働き方のガイド

保育士の転職・求人
保育士・保育補助・幼稚園教諭の転職・派遣・パートなど働き方のガイド

医療職の転職・求人
医師・産業医・リハビリ職・歯科衛生士・管理栄養士・医療事務の転職や働き方のガイド。診療や医学の情報は扱いません

保険
生命保険・医療保険・フリーランスの保険設計

採用・求人
無料求人掲載・採用コスト削減・人材募集の方法

オフィス・ワークスペース
バーチャルオフィス・コワーキング・レンタルオフィス

法律・士業
契約トラブル・士業独立開業・フリーランス新法

シニア・50代
シニア世代のキャリアチェンジ・副業・年金

セキュリティ
サイバーセキュリティ・脆弱性対策・情報保護

金融・フィンテック
暗号資産・決済・ブロックチェーン・金融テクノロジー

経営・ビジネス
経営戦略・ガバナンス・事業承継・知財

ガジェット・機材
フリーランスに役立つPC・デバイス・周辺機器

子育て×働き方
子育てと在宅ワークの両立・保育園・時間管理

補助金・助成金
個人事業主・フリーランスが使える公的補助金・助成金・給付金の申請ガイド

M&A・事業売却
会社売却・事業承継・事業譲渡を考える経営者向け。売却の流れ、税金、従業員への伝え方、仲介会社の選び方

アウトソーシング・外注ガイド
SNS運用・経理・広告など、業務のアウトソーシング(外注)を検討する企業・個人向け。費用相場・依頼の流れ・失敗しない選び方







