TikTok StudioをMacで使い、動画の投稿と分析を進める手順


この記事のポイント
- ✓TikTok StudioをMacで使う方法を
- ✓ブラウザ版の投稿・予約・インサイト
- ✓ライブ配信用のLIVE Studio
TikTok StudioをMacで使いたいと思って検索すると、「アプリが見つからない」「LIVE StudioというMac版はあるけれど別物らしい」と迷う人が少なくありません。結論から言うと、TikTok StudioはiPhoneやAndroid向けのアプリとして配信されていて、Mac App StoreにMac向けの版は見当たりません。それでもMacでは、ブラウザでTikTokのクリエイター向けの画面を開けば、動画のアップロード、投稿予約、インサイト(再生数や視聴者の分析)の確認とデータのダウンロードまでできます。ライブ配信をしたい場合は、別のソフトであるLIVE StudioのMac版を使います。
この記事では、TikTokの公式ヘルプとダウンロードページの記載を2026年10月9日時点で確かめながら、MacでTikTok Studioの役割を果たす3つの経路、投稿と予約の手順、分析の見方とデータの持ち出し方、うまくいかないときの確認の順番を整理します。動画編集や運用代行の仕事でMacを使う人が、作業を止めずに投稿と分析を回すコツも紹介します。
TikTok Studioとは何か、Macでどう使うのか
最初に、TikTok Studioが何をするための道具なのかを押さえます。名前が似たものが複数あるので、ここを混同すると探し物が終わりません。
公式ヘルプの説明
TikTokのヘルプセンターは、TikTok Studioを次のように説明しています。
TikTok Studioとは、コンテンツ制作と管理のためのアプリで、クリエイターがアカウントの規模を拡大し、コンテンツを管理し、1か所でパフォーマンスに関するインサイトを確認できるようにするためのものです。TikTokアプリとウェブブラウザからも、TikTok Studioと一部のクリエイター向けツールにアクセスできます。 出典: tiktok.com
ポイントは最後の一文です。TikTok Studioは単独のアプリでもありますが、同じ機能の一部はウェブブラウザからも使えると明記されています。Macで使うときは、この「ウェブブラウザから」の経路が中心になります。
同じページでは、TikTok Studioの機能として、ホーム(トレンドやインスピレーションの閲覧)、インサイト、作成、収益化、管理の5つが挙げられています。また、一部の機能は18歳以上の人だけが利用できるとも書かれています。
名前が似ている3つのもの
MacでTikTokの制作環境を整えるときに出てくる名前を整理すると、次のとおりです。
| 名前 | 何をするものか | Macでの扱い |
|---|---|---|
| TikTok Studio(アプリ) | 投稿の作成・管理・インサイト・収益化の確認 | App StoreとGoogle Playで配信。Mac向けの版は見当たらない |
| ブラウザのクリエイター画面 | アップロード、投稿予約、インサイト、データのダウンロード | SafariやChromeで開いて使う |
| LIVE Studio | パソコンからのライブ配信 | Mac版がある(macOS 12.0以降) |
App Storeで「TikTok Studio」を検索すると、iPhoneとiPad向けのアプリとして、販売元TIKTOK PTE. LTD.、価格は無料で表示されます。一方、Mac App Storeで同じ名前を探しても、TikTok社が出しているMac向けの版は2026年10月9日時点で見当たりません。似た名前のMac向けアプリが表示されることがありますが、販売元を見て公式かどうかを確かめます。
Macでの使い分けの目安
迷ったときの目安は次のとおりです。
・撮影した動画をMacで編集して投稿したい人は、ブラウザのアップロード画面
・投稿の時刻を決めておきたい人は、ブラウザの投稿予約
・再生数や視聴者の傾向をまとめて見たい人は、ブラウザのインサイトとデータのダウンロード
・パソコンの画面やカメラでライブ配信をしたい人は、LIVE StudioのMac版
・トレンドの閲覧や外出先での確認は、iPhoneのTikTok Studioアプリ
1つに決める必要はありません。編集と投稿と分析はMac、出先の確認はiPhone、という分担がいちばん無理がありません。
Macのブラウザで投稿する手順
ここからは、Macで最もよく使う動画の投稿から見ていきます。
アップロードの流れ
TikTokのヘルプセンターの「投稿を作成する」では、ウェブブラウザでの手順が次の3つにまとめられています。
- 画面上部の「アップロード」をクリックする
- 「動画を選択してアップロード」または「ファイルを選択」をクリックする
- アップロードしたい動画を選択する
MacのSafariやChromeでTikTokにログインし、上部の「アップロード」から始めます。動画ファイルをFinderから選ぶので、Final Cut ProやCapCut、Premiere Proなどで書き出したファイルをそのまま使えます。
ブラウザでは長さの調整ができない
同じヘルプには、見落としやすい注意が書かれています。ウェブブラウザから動画をアップロードする場合は、動画全体がそのままアップロードされ、長さを調整したい場合はTikTokアプリから投稿するよう案内されています。
つまり、Macから投稿するときは、編集ソフトの側で長さと切り出しを決めてから書き出す必要があります。「とりあえず長めに書き出して、投稿画面で切ればいい」という進め方はできません。
編集の段階で決めておくことを整理すると、次のとおりです。
・動画の長さと、冒頭の何秒で引きつけるか
・縦の比率(9:16)で書き出しているか
・字幕やテロップが、画面の下や右側のボタンと重ならない位置にあるか
・音楽を編集ソフトで入れるか、TikTok側の楽曲を使うか
最後の音楽は特に注意が必要です。編集ソフトで入れた音楽は、権利の扱いを自分で確かめる必要があります。TikTokの楽曲を使いたい場合は、アプリ側で付けるほうが扱いが分かりやすくなります。
公開範囲は前回の設定を引き継ぐ
ヘルプには、新しい投稿は前回の投稿のプライバシー設定を引き継ぐとも書かれています。前回「自分のみ」で投稿していると、次にアップロードする投稿にも同じ設定が自動で付きます。
テスト投稿を「自分のみ」で出したあと、本番の投稿も気づかずに非公開のままにしてしまう、という失敗はこの仕組みから起きます。投稿ボタンを押す前に、公開範囲の欄を毎回目で確かめる習慣を付けておくと防げます。
写真とテキストの投稿はアプリが中心
ヘルプでは、写真の投稿(最大35枚)やテキストの投稿の手順がTikTokアプリの操作として説明されています。Macのブラウザでは、まず動画の投稿から使うと考えておくと迷いません。写真を何枚も並べる投稿を作りたい場合は、iPhoneのTikTokアプリかTikTok Studioアプリで作業します。
投稿予約をMacで使う
決まった時刻に投稿したい人にとって、Macで使える投稿予約は便利な機能です。ただし、使える条件が決まっています。
手順
TikTokのヘルプセンター「動画を投稿予約」には、デスクトップのウェブでの手順が次のように書かれています。
- TikTokデスクトップウェブでアカウントにログインし、上部の「アップロード」アイコンをクリックする
- 投稿予約したい動画をアップロードする
- アップロードと編集が終わったら「投稿予約」を切り替え、日付と時刻を選ぶ
- 「投稿予約」をクリックして設定する
時刻のタイムゾーンは、コンピューターの既定の設定になると書かれています。海外のクライアントの運用を手伝っているときや、Macの時刻設定を変えているときは、予約する前にMacのタイムゾーンを確かめておきます。
予約できる期間と条件
同じページの注意書きを整理すると、次のとおりです。
・予約できるのは15分後から10日後までの間
・予約した投稿はプロフィール画面で確認でき、編集はできないが削除はできる
・予約した動画が投稿されると、アプリにプッシュ通知が届く
・TikTokのモバイル用ウェブサイトでは使えない
さらに、デスクトップの投稿予約を使えるのは、ビジネスアカウントか、フォロワーが1万人以上のアカウントだと書かれています(2026年10月9日時点のヘルプの記載)。「投稿予約」の切り替えが画面に出てこない場合は、まずアカウントの種類とこの条件を確かめます。
予約を使うときのコツ
予約は編集できないので、ミスに気づいたら削除して予約し直すしかありません。予約を入れる前に、次の点を見直しておくと手戻りが減ります。
・説明文とハッシュタグの誤字
・公開範囲(前回の設定を引き継いでいないか)
・カバー画像
・日付と時刻、タイムゾーン
10日先までしか予約できないので、1か月分をまとめて予約することはできません。週の初めに次の1週間分を作って予約する、という運用が現実的です。
インサイトをMacで見る、データを持ち出す
TikTok StudioをMacで使いたい理由として、投稿と並んで多いのが分析です。スマートフォンの小さな画面より、Macの大きな画面で数字を並べて見たいという人は多いはずです。
インサイトの開き方
TikTokのヘルプセンター「分析を見る方法」では、ウェブでの開き方が2つ案内されています。
・https://www.tiktok.com/analytics にアクセスする
・上部の隅にあるプロフィール画像をクリックし、「インサイトを見る」を選ぶ
ビジネスアカウントの場合は、tiktok.com/business-suite/analytics を開くか、プロフィール画像から「ビジネススイート」、「インサイト」の順に選びます。
注意点として、動画をまだ公開していない場合はインサイトが使えません。初めて使うときは、スマートフォンのTikTokアプリの「インサイト」ページで「オンにする」を最初にタップするよう書かれています。Macだけで始めようとしてインサイトが表示されないときは、この手順を飛ばしていることがほとんどです。
見られる数字
TikTok Studioのヘルプでは、インサイトは大きく2つに分かれています。
| 種類 | 見られる内容 |
|---|---|
| アカウントのインサイト | 概要、すべての投稿の指標、視聴者の主要データと属性とアクティブな時間、フォロワーの属性 |
| 動画のインサイト | 投稿ごとの概要、視聴者、エンゲージメント(コメントの傾向など) |
「インサイトの使い方」のページには、データはシステムの集計処理に基づくもので、投稿によっては反映に時間差が出ると書かれています。投稿直後の数字で一喜一憂せず、数日たってから見直すのが基本です。
データのダウンロードはデスクトップだけ
Macで分析するいちばんの利点が、データのダウンロードです。ヘルプの「インサイトデータのダウンロード方法」によると、インサイトの画面の右側にある「データをダウンロード」を選ぶとデータを取り出せます。この機能はTikTokのデスクトップ用ウェブサイトでのみ利用可能と明記されています。
ダウンロードしたデータは、Numbers、Excel、Googleスプレッドシートで開いて、週ごとや投稿の種類ごとに並べ直せます。たとえば次のような見方ができます。
・投稿した曜日と時刻ごとに、再生数の平均を比べる
・冒頭の作り方(顔出し、テキスト、商品のアップ)ごとに、視聴の続き方を比べる
・フォロワーが増えた日の前後に、どの投稿があったかを確かめる
スマートフォンの画面で1本ずつ見ていると気づきにくい傾向が、表に並べると見えてきます。運用代行の仕事でクライアントに報告するときも、この表がそのまま資料の土台になります。
LIVE StudioのMac版でライブ配信する
ライブ配信をMacから行いたい場合は、ブラウザではなくLIVE Studioを使います。
LIVE Studioとは
TikTokのLIVE Studioのダウンロードページは、LIVE Studioを「LIVEコンテンツの作成に役立つ、TikTokの公式デスクトップツール」と説明しています。同じページには「Mac用にダウンロード」のボタンがあり、macOS 12.0以降が必要と書かれています。
ゲームの画面を見せる配信、ディスカッション、ライブショーなどに使え、コラボ配信やマルチゲスト、LIVEゴールといったTikTok独自の機能、視聴者ランキングやカウントダウンなどのウィジェット、コメントやギフトのリアルタイム表示、LIVEインサイトでの分析が紹介されています。
動作環境
ダウンロードページに書かれている動作環境は次のとおりです。
| 項目 | 最小 | おすすめ |
|---|---|---|
| CPU | Apple M1以上、またはIntel Core i7・i9(2019年製のデスクトップ機種以降) | Apple M2 Pro以上 |
| メモリ | Appleシリコンは8GB、Intelは16GB | 16GB |
| ストレージ | 1GB | 1GB |
Intelチップの古いMacBookで配信が重くなるのは、この条件を見ると無理もありません。Intelのノート型は最小の条件から外れる場合があるので、配信を始める前に「このMacについて」でチップとメモリを確かめます。
使えるようになるまでの流れ
ダウンロードページのよくある質問では、アクセスの要件を満たしているLIVEクリエイターがLIVE Studioで配信できると説明されています。ページには「アクセス権を取得」の案内もあります。流れは次のとおりです。
- ダウンロードページで、自分のアカウントがLIVEのアクセス要件を満たしているかを確かめる
- 公式のLIVE Studioの最新版をダウンロードする
- LIVE Studioを起動し、TikTokアカウントでログインする
ダウンロードは必ず公式のページから行います。インターネット上には、過去の版のファイルを直接指すリンクが出回っていることがありますが、古い版を入れる理由はありません。
OBSとの違い
よくある質問では、LIVE StudioとOBSは機能が似ているが、LIVE StudioはTikTokが開発したもので、TikTokにログインして使い、クリエイター向けの詳しい情報が提供されると説明されています。TikTokだけで配信するなら、まずLIVE Studioを試すのが手早い選択です。
つまずきやすい点と確認の順番
Macで使っていて詰まりやすい場面を、確認する順番とあわせて整理します。
カメラやマイクが使えない
LIVE Studioやブラウザでカメラやマイクを使うときは、macOS側の許可が必要です。Appleのサポートページの手順では、アップルメニューから「システム設定」を選び、サイドバーの「プライバシーとセキュリティ」を開いて、「カメラ」や「マイク」の項目で使うアプリの許可をオンにします。ブラウザで使う場合は、SafariやChromeそのものに許可が出ているかを見ます。
インサイトが「データなし」になる
インサイトが表示されないときは、次の順で確かめます。
- 動画を1本以上公開しているか
- スマートフォンのアプリでインサイトを「オンにする」を済ませたか
- 投稿から数日たっているか
- モバイル用のウェブサイトで開いていないか
TikTok Studioのヘルプには、インサイトの項目が表示されない場合について「本機能は現在、すべてのユーザーにご利用いただけるわけではありません」とも書かれています。1から4を確かめても表示されない場合は、アカウント側の条件の可能性があります。
Macの動作が重い
LIVE Studioで配信しながら、ブラウザでインサイトを開き、編集ソフトも起動していると、メモリの少ないMacでは動きが重くなります。配信中は編集ソフトを終了する、ブラウザのタブを必要なものだけにする、といった基本の対策で多くは解消します。
アカウントを取り違える
自分のアカウントとクライアントのアカウントを同じブラウザで切り替えていると、投稿先を取り違える事故が起きます。予約投稿は編集できないので、取り違えたまま予約すると削除してやり直すしかありません。ブラウザのプロファイルを分ける、アカウントごとに使うブラウザを決める、といった工夫が役に立ちます。この点は次の節で詳しく扱います。
iPhoneのTikTok Studioアプリと役割を分ける
Macのブラウザで多くのことができる一方、TikTok Studioのアプリにしかない機能もあります。どちらで何をするかを決めておくと、行ったり来たりが減ります。
アプリで使う機能
TikTok Studioのヘルプに書かれている機能のうち、Macのブラウザより、iPhoneのアプリで使うほうが自然なものを整理します。
・ホームのトレンドとインスピレーション。地域やトピックで絞り込んだ人気の投稿を眺め、題材を探す
・作成の道具。自動キャプション、写真エディター、テンプレートを使う自動カット、カメラでの撮影
・収益化。参加しているプログラムの推定報酬額(過去7日間)、残高、おすすめのプログラムの確認
・管理。投稿やコメントの検索と並べ替え、コメントへの返信や削除
ヘルプには、TikTok Studioで投稿をアップロードしたり削除したりすると、TikTokでも同じようにアップロードや削除が行われるとも書かれています。2つのアプリは同じアカウントの別の窓なので、どちらで操作しても結果は1つです。
アカウントとプライバシーの設定の共有
同じヘルプでは、設定のうち言語とパスキーはTikTok Studioのアプリだけに効き、パスワード、公開と非公開の切り替え、ブロックしたアカウント、2段階認証などのセキュリティの設定は、TikTokとTikTok Studioで共有されると説明されています。Macのブラウザで公開範囲やブロックの設定を変えれば、アプリ側にも同じ設定が反映される、と考えておけば迷いません。
分担の例
ある1日の分担を例にすると、次のような形になります。
| 時間帯 | 使う道具 | すること |
|---|---|---|
| 朝の移動中 | iPhoneのTikTok Studio | 前日の投稿のコメントに返信し、トレンドを眺める |
| 午前 | Macの編集ソフト | 撮りためた素材を編集し、長さを決めて書き出す |
| 昼 | Macのブラウザ | アップロードし、公開範囲を確かめて投稿か予約 |
| 週の初め | Macのブラウザと表計算ソフト | インサイトのデータをダウンロードして振り返る |
大事なのは、編集と投稿をMacで済ませ、アプリは確認と返信に絞ることです。スマートフォンで編集から投稿まで済ませようとすると、細かいテロップの位置合わせや字幕の修正に時間がかかります。
Macで編集してから投稿するまでの準備
ブラウザからのアップロードは長さを調整できないので、投稿の質は編集ソフトでの書き出しで決まります。ここでは、書き出しの前に確かめておきたい点を整理します。
書き出す前の確認表
・縦の比率で書き出しているか(横長の素材を縦に置くと、上下に大きな余白が出る)
・冒頭の1秒から2秒で、何の動画かが伝わるか
・テロップの文字が小さすぎないか(スマートフォンの画面で見て読める大きさか)
・画面の右側と下側の、ボタンや説明文が重なる位置に大事な文字を置いていないか
・最後まで見た人が、次に何をすればよいかが分かる終わり方になっているか
書き出したファイルは、Macで再生して確かめるだけでなく、一度iPhoneに送って縦の画面で見ておくと、文字の大きさや位置の問題に気づきやすくなります。
ファイルの名前と保存場所を決める
投稿の本数が増えると、どれが投稿済みでどれが書き直し中か分からなくなります。Finderでフォルダを「撮影素材」「編集中」「投稿済み」に分け、書き出したファイルの名前に投稿予定の日付を入れておくと、予約を入れるときに迷いません。インサイトのデータをダウンロードしたときも、同じ日付で投稿を突き合わせられます。
クライアントの素材を扱うとき
運用代行で預かった素材は、クライアントとの約束に従って管理します。私物のフォルダと混ぜない、契約が終わったら預かった素材をどう扱うか(返す、削除する)を最初に決めておく、といった基本が、あとのトラブルを防ぎます。
作業中にTikTokの画面を開きやすくする工夫
ブラウザで使う以上、TikTokの画面はたくさんのタブの中に埋もれがちです。投稿と分析を毎日回す人ほど、開く手間を減らす工夫が効いてきます。
ブラウザだけでできる工夫
まずは追加のソフトを入れずにできることです。
・Safariでよく使うページをお気に入りバーに登録する
・Chromeでアップロードの画面とインサイトの画面をブックマークに登録する
・Chromeのプロファイルを、自分用とクライアント用に分ける
・SafariのプロファイルやChromeのプロファイルごとにウインドウを分け、Dockのアイコンから選ぶ
アカウントの取り違えを防ぐには、プロファイルを分けるのが基本です。プロファイルごとにログインの状態が分かれるので、アカウントを毎回ログインし直す必要がなくなります。
ウェブサイトを専用のアプリとして開く選択肢
TikTokの画面を、ブラウザのタブではなく独立したアプリのように扱いたい場合は、ウェブサイトをMacのアプリに変えるツールを使う方法もあります。SafariにもDockにウェブページを追加する機能がありますが、Chromeの拡張機能を使いたい場合や、アカウントごとにアプリを分けたい場合は、専用のツールが候補になります。
その1つが、ウェブサイトを独立したmacOSのアプリに変えるKagemusha(カゲムシャ)です。公式サイトの記載によると、Chrome、Chrome Canary、Chromium、Brave、Microsoft Edge、Vivaldi、Operaの7種類のブラウザのいずれかを土台にしてアプリを作ります。アプリごとに独立したブラウザのプロファイルが割り当てられ、Cookieやログインの状態がアプリ間で分かれるので、自分のアカウント用とクライアントのアカウント用に別々のアプリを作れば、両方にログインしたまま取り違えずに使えます。300以上のサービスのプリセットがあり、TikTokも含まれています。作ったアプリはDockから開け、Command+Tabでほかのアプリと同じように切り替えられます。Chromeのウェブストアの拡張機能も、アプリごとにオンとオフを切り替えて使えます。
料金は、3アプリまでは無料ですべての機能を使えます。アプリを無制限に作れるProは3,980円(税込)の買い切りです。対応はmacOS 12以降です。なお、ライブ配信はブラウザからではなくLIVE Studioで行うので、この方法で作ったアプリは投稿と分析の画面を開く用途に向いています。詳しくはKagemushaの公式サイトで確かめられます。
Kagemushaは、@SOHOを運営する株式会社ライフスケープが開発・提供しています。
運用を続けるためのコツと、成功の物差し
最後に、Macで投稿と分析を続けるためのコツを整理します。
1週間の型を決める
毎日その場で考えていると、投稿は続きません。Macで作業する人に向いた1週間の型の例です。
・週の初めにインサイトのデータをダウンロードし、前の週の投稿を表で振り返る
・振り返りをもとに、次の1週間の題材と冒頭の作り方を決める
・まとめて撮影と編集を行い、長さを決めて書き出す
・投稿予約が使えるアカウントなら、15分後から10日後の範囲で1週間分を予約する
・出先ではiPhoneのTikTok Studioアプリでコメントと数字だけを確かめる
予約の上限が10日なので、1週間の単位で回すと無理がありません。
成功を何で測るか
成功の物差しを再生数だけに置くと、数字の上下に振り回されます。インサイトのデータを見るときは、目的に合わせて見る数字を決めておきます。
・認知を広げたいなら、再生数とおすすめから見られた割合
・ファンを作りたいなら、フォロワーの増え方とコメントの数
・お店や商品に来てほしいなら、プロフィールへの訪問やリンクのクリック
運用代行やクライアントの支援をする場合は、最初にどの数字を目標にするかを相手と合意しておくと、報告のたびに評価がぶれません。
運営者として見てきたこと
フリーランスと在宅ワークの市場を20年見てきた立場から言えば、短い動画の仕事で長く続いている人は、撮影や編集の腕だけでなく、数字を読んで次の一手を提案できる人です。投稿の代行は作業として値引きの対象になりやすい一方、データを表にまとめて「次はこの時間帯にこの冒頭で出しましょう」と言える人は、相談相手として頼られ続けます。
また、仲介手数料が差し引かれない直接の取引では、同じ予算でも依頼する側はより多くの本数を頼め、受ける側の手取りは厚くなります。手数料0%で直接やり取りできる環境は、数字の報告と提案を含めた継続の関係を作りやすい土台になります。
仕事として広げたい人へ
TikTokの運用を仕事にしたい人は、関連する仕事の中身と相場も確かめておくと、どこまでを引き受けるかを決めやすくなります。短い動画の編集の仕事の種類や求められる技能は、動画編集(YouTube/TikTokなど)のお仕事で、撮影や編集から一歩進んだ分析や広告の仕事は、AI・マーケティング・セキュリティのお仕事で整理されています。
サムネイルやテロップのデザインまで担当する場合は、デザイナーの年収・単価相場で単価の相場を見ておくと、見積もりの根拠になります。BGMやジングルを自作して動画に付ける仕事に関心がある人は、作曲・編曲・効果音・ジングルのお仕事も参考になります。Macのブラウザで投稿と分析を回す型を作っておけば、自分のアカウントでもクライアントのアカウントでも、同じ手順で運用を続けられます。
よくある質問
Q. TikTok StudioのMac版アプリはありますか?
2026年10月9日時点で、TikTok StudioはiPhoneとiPad、Android向けのアプリとして配信されていて、Mac App StoreにTikTok社のMac向けの版は見当たりません。Macでは、SafariやChromeでTikTokにログインし、アップロード、投稿予約、インサイトの画面を使います。ライブ配信だけは、別のソフトであるLIVE StudioのMac版を使います。
Q. Macのブラウザから投稿予約ができないのはなぜですか?
TikTokのヘルプには、デスクトップの投稿予約を使えるのはビジネスアカウントか、フォロワーが1万人以上のアカウントと書かれています。条件を満たしていないと「投稿予約」の切り替えが表示されません。予約できるのは15分後から10日後までで、モバイル用のウェブサイトでは使えない点も確かめてください。
Q. インサイトのデータをCSVなどで持ち出せますか?
できます。ブラウザでインサイトの画面を開き、右側の「データをダウンロード」を選びます。ヘルプでは、この機能はデスクトップ用のウェブサイトでのみ利用できると案内されています。ダウンロードしたデータは表計算ソフトで開き、曜日や投稿の種類ごとに並べ直して振り返りに使えます。
Q. LIVE StudioはどのMacでも動きますか?
公式のダウンロードページでは、macOS 12.0以降が必要で、最小の条件はApple M1以上、またはIntel Core i7・i9の2019年製デスクトップ機種以降とされています。メモリはAppleシリコンで8GB、Intelで16GBが最小です。古いIntelのノート型では条件を満たさない場合があるので、事前に確かめてください。
この記事について
編集部
監修:@SOHO編集部
2004年よりフリーランス・在宅ワーク向けサービスを運営。生成AIで作成した下書きを、一次情報と照らし合わせて確認したうえで公開しています。

この記事を書いた人
@SOHO編集部
フリーランス・在宅ワークの専門メディア
@SOHOは2004年から続く、日本のフリーランス・在宅ワーク向け案件サイトです。記事は生成AIで下書きを作り、数値・固有名・出典を一次情報と照らし合わせる確認の手順を経て公開しています。
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